JPH08212812A - 地震灯及び地震検知スイッチ - Google Patents

地震灯及び地震検知スイッチ

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JPH08212812A
JPH08212812A JP3900795A JP3900795A JPH08212812A JP H08212812 A JPH08212812 A JP H08212812A JP 3900795 A JP3900795 A JP 3900795A JP 3900795 A JP3900795 A JP 3900795A JP H08212812 A JPH08212812 A JP H08212812A
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JP
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earthquake
light
fixed electrode
detection switch
battery
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JP3900795A
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Inventor
Jun Nishikawa
潤 西川
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KURIE DENKI KK
Original Assignee
KURIE DENKI KK
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  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
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  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 地震が発生した場合に自動点灯することによ
り、周囲を照らして、速やかな行動がとれるようにする
地震灯、並びに揺れの検知に外部電源を必要としない簡
易な構造で低コストの地震灯に好適な地震検知スイッチ
を提供する。 【構成】 地震検知スイッチ6は、上部固定電極11及
び丸孔12aを有する下部固定電極12と、上部固定電
極11からスプリング13で吊り下げた導電性の振子1
5とからなる感震機構1を有する。ここで、円錐部15
bの表面が下部固定電極12の丸孔12aの周縁に所定
間隙で対向するように振子15を吊り下げる。地震灯
は、電球4と、充電式電池7及び充電回路8を有する電
源回路5とを備え、上記地震検知スイッチ6で地震によ
る揺れを検知したとき電球4への電力の供給を開始する
ように通常開回路の電源回路5を閉回路にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地震の発生時に自動的
に点灯する地震灯、及び地震による揺れを検知して電気
回路の開閉を行う地震検知スイッチに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、商用電源による電気照明に依存し
ている建物等において、該商用電源が停電したときに自
動点灯する灯具類は知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電気照明に依存してい
る建物等において照明スイッチが切ってある状態で地震
が発生すると、暗黒の中で懐中電灯を探したり照明スイ
ッチを探したりすることに手間取り、速やかな行動をと
ることが困難であった。前述のように停電時に自動点灯
する灯具類は従来から知られているが、地震発生時に自
動点灯する灯具はほとんどなく、特に一般家庭用として
は全く普及していない。
【0004】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、地震が発生した場合に自動点灯す
ることにより、周囲を照らして、速やかな行動がとれる
ようにする地震灯を提供することである。また、その他
の目的は、揺れの検知に外部電源を必要としない簡易な
構造で低コストの地震灯に好適な地震検知スイッチを提
供することであり、特に縦横両方向の揺れを確実に検知
できるとともに検知感度の調整が容易な地震検知スイッ
チを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の地震灯は、電力により発光する発光体
と、該発光体に電力を供給するための電源回路と、地震
による揺れを検知したとき該発光体への電力の供給を開
始するように、通常開回路となっている該電源回路を閉
回路にする地震検知スイッチとを設けたことを特徴とす
るものである。
【0006】請求項2の地震灯は、請求項1の地震灯に
おいて、上記電源回路を、電池から上記発光体に電力を
供給するように構成したことを特徴とするものである。
【0007】請求項3の地震灯は、請求項2の地震灯に
おいて、上記電池として充電可能なものを用い、商用電
源からの電力により該電池を充電する充電回路を設けた
ことを特徴とするものである。
【0008】請求項4の地震灯は、請求項1の地震灯に
おいて、周囲の照度を検知し、その検知した照度が所定
の照度より大きい場合に上記電源回路を強制的に開回路
にする照度検知スイッチを設けたことを特徴とするもの
である。
【0009】上記他の目的を達成するために、請求項5
の地震検知スイッチは、本体に固設された固定電極と、
該本体の揺れで該固定電極と接触するように該固定電極
に対して相対移動自在に且つ所定の間隙で対向させて該
本体に保持された可動電極とを設けたことを特徴とする
ものである。
【0010】請求項6の地震検知スイッチは、請求項5
の地震検知スイッチにおいて、上記固定電極が孔を有
し、上記可動電極が錐体部を有し、該錐体部の頂点から
延びる傾斜面が該孔の周縁に所定の間隙で対向するよう
に該錐体部の頂点を上方又は下方に向けて該可動電極を
上記本体から弾性体で吊り下げ、該可動電極を上下動さ
せて該固定電極の孔の周縁と該錐体部の傾斜面との間隙
の設定を変える間隙調整手段を設けたことを特徴とする
ものである。なお、上記錐体部の形状としては、円錐の
みならず角錐等も含むものである。
【0011】
【作用】請求項1の地震灯においては、地震の揺れがな
い平常時、電源回路が開回路になっており、発光体に電
力が供給されず、発光体は発光しない。一方、地震の揺
れが発生した場合、その揺れを地震検知スイッチが検知
して電源回路を閉回路にするため、発光体に電力が供給
されて発光体が発光する。この発光により、周囲が照ら
される。
【0012】特に、請求項2の地震灯においては、地震
の発生で停電になっても、電池から発光体に電力を供給
して発光体を発光させることができる。
【0013】また特に、請求項3の地震灯においては、
充電回路で商用電源からの電力により電池を充電するこ
とにより、電池を充電しない場合のように電池が自然放
電等で放電しきるということがない。
【0014】また特に、請求項4の地震灯においては、
照度検知スイッチで検知した周囲の照度が所定の照度よ
り大きい場合に電源回路を強制的に開回路にすることに
より、昼間等周囲が十分に明るいときは、地震の揺れの
発生にかかわらず発光体への電力の供給を行わず、発光
体を発光させないようにすることができる。
【0015】請求項5の地震検知スイッチにおいては、
地震の揺れがない平常時、本体に固設された固定電極に
対して所定の間隙で対向する非接触位置に保持されてい
る。このとき、このとき、可動電極と固定電極との間は
通電不能状態にある。一方、地震の揺れが発生した場
合、その揺れの発生直後、固定電極は本体を取り付けて
いる建物等と共に揺れようとするが、可動電極はその慣
性により地震発生前の位置に留まろうとするため、可動
電極が固定電極に向かって相対的に移動して接触する。
この接触により、可動電極と固定電極との間が通電可能
状態となる。この通電不能状態から通電可能状態への変
化を利用して、任意の電気回路の開閉を切り換えること
ができる。例えば任意の電気回路を開回路からその後継
続的に閉回路になるように切り換えることができる。
【0016】特に、請求項6の地震検知スイッチにおい
ては、地震の揺れがない平常時、弾性体で可動電極を上
方向に引っ張る力と可動電極に作用する下方向の重力と
が釣り合い、可動電極が固定電極に対して所定の間隙で
対向する非接触位置に保持される。そして、地震の揺れ
が発生した場合、前記同様に可動電極が固定電極に向か
って相対的に移動して接触する。そして、可動電極の錐
体部の頂点から延びる傾斜面が、固定電極の孔の周縁に
所定の間隙で対向しているため、地震により縦揺れ又は
横揺れのいずれが発生しても、その揺れの発生直後に、
可動電極の傾斜面と固定電極の孔の周縁とが確実に接触
する。また、間隙調整手段で可動電極を上下動させる
と、固定電極の孔の周縁と該錐体部の傾斜面との間隙が
変化する。この間隙を狭くすると地震の揺れに対する感
度が高くなり、逆に該間隙を狭くすると揺れに対する感
度が低くなる。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る地震検知スイッチ及びそ
の地震検知スイッチを用いた地震灯の実施例について説
明する。まず、図1及び図2を用いて実施例に係る地震
検知スイッチの構成及び動作について説明する。図1
(a)は地震検知スイッチの感震機構の正面図であり、
図1(b)は図1(a)のA−A方向から見た断面図で
ある。図1(a)に示すように、地震検知スイッチの感
震機構1は、本体に固設された上部固定電極11と、上
部固定電極11の下方で同じく本体に固設された下部固
定電極12と、上部固定電極11に一端が取り付けられ
た導電性のスプリング13と、スプリング13の上部取
り付け位置を上下動させる上記間隙調整手段の構成部品
である感度調整ネジ14と、スプリング13で吊り下げ
られた可動電極としての振子15とにより構成されてい
る。
【0018】上部固定電極11の中央部には感度調整ネ
ジ14と係合するネジ山が切られた貫通孔が形成されて
いる。この感度調整ネジ14と貫通孔との係合の度合い
は、平常時の振動でゆるみにくい程度にするのが好まし
い。また、この感度調整ネジ14のゆるみを防止するス
トッパを適宜設けてもよい。
【0019】上記上部固定電極11に取り付けられた感
動調整ネジ14の下端部には、スプリング13の上端が
取り付けられ、スプリング13の下端には振子15の上
端部が取り付けられている。このスプリング13によ
り、振子15が鉛直方向に吊り下げられている。振子1
5の吊り下げ部材としては、スプリング13のほかに他
の弾性体を用いてもよいが、経時とともに形状や弾性特
性が変化しないものが好ましい。
【0020】上記振子15は、スプリング13が取り付
けられた突起部15aと、下部固定電極12に接触する
円錐部15bと、該円錐部15bに形成された円筒部1
5cとにより構成されている。また、図1(b)に示す
ように下部固定電極12の中央部には、該円錐部15b
の最大直径より若干小さい孔である丸孔12aが開けら
れている。そして、振子15は、その円錐部15bの曲
面が下部固定電極12の丸孔12a周縁に対向するよう
に吊り下げられる。
【0021】上記構成の感震機構1において、地震が発
生していない平常時、スプリング13のバネ力と振子1
5に作用する重力が釣り合い、図1(a)に示すように
振子15の円筒部15bの表面が下部固定電極12の丸
孔12aの周縁に対向する非接触位置に保持される。一
方、地震の揺れが発生した場合、その揺れの発生直後、
上部固定電極11及び下部固定電極12は本体が固定さ
れた建物等と共に揺れようとするが、振子15はその慣
性により地震発生前の位置に留まろうとするため、振子
15が下部固定電極12の丸孔12aの周縁に向かって
相対的に移動して接触する。この接触により、振子15
と下部固定電極12との間が通電可能状態となり、結果
的に上部固定電極11と下部固定電極12との間が通電
可能状態となる。本実施例の地震検知スイッチは、地震
等で揺れが発生したときに、スプリング13で上部固定
電極11から吊り下げられた振子15と下部固定電極1
2との接触により、地震の揺れの有無を検知できるの
で、加速度センサ等を用いたものと異なり、該揺れの有
無の検知そのものに外部電源が必要なく、簡易な構造で
あるという利点がある。
【0022】ここで、上記振子15の上記丸孔12aの
周縁に対向している部分、すなわち円錐部15bの表面
が水平方向に対して傾斜しているため、地震により上下
方向(鉛直方向)及び水平方向のいずれの方向に揺れが
生じても、該円錐部15bの表面が確実に接触するとい
う利点がある。
【0023】また、上記感度調整ネジ14を回して振子
15を上下させることにより、揺れに対する感度を調整
することができる。例えば振子15を下げて低くした場
合は、振子15の円錐部15b表面と丸孔12の周縁と
の間の鉛直方向及び水平方向の間隙が広くなるので、揺
れに対する感度が低くなる。逆に振子15を上げて高く
した場合は、該間隙が狭くなり、円錐部15b表面と丸
孔12aの周縁が接近するので、揺れに対する感度が高
くなる。そして、この感度調整は、この感震機構1を備
えた地震検知スイッチを設置する場所の平常時の揺れの
環境の違いに応じて行うと、誤動作防止の面で効果的で
ある。例えば、地震が発生していない平常時において、
何らかの原因で揺れが発生しているような設置場所で
は、揺れに対する感度が低くなるようにして、地震によ
る大きな揺れ以外のときの誤動作を防止することができ
る。
【0024】また、上記構成の感震機構1では円錐部1
5bの頂点が上向きになるように振子15が吊り下げら
れているため、頂点が下向きに吊り下げた場合と異な
り、激しい上下震動の際や輸送の際に、振子15が下部
固定電極12の丸孔12aから外れる心配がなく、地震
や輸送の後に振子15をいちいち再セットするという煩
雑な作業が不要となる。
【0025】なお、上記感震機構1の振子15として
は、上記円錐部15bに代えて、他の形状の錐体部を備
えたものを用いることもできる。例えば、三角錐、四角
錐若しくは多角錐からなる錐体部を用いることができ
る。また、上記下部固定電極12の中央部の貫通孔とし
ては、上記丸孔12aに代えて開口の形状が三角形、四
角形若しくは多角形の形状の貫通孔を形成してもよい。
但し、スプリング13に吊り下げられた振子15が鉛直
軸を中心に回転した場合の、揺れに対する感度の変化を
小さくするためには、本実施例のように円錐部15bを
有する振子15を用い、下部固定電極12の貫通孔の形
状を円形にするのが好ましい。
【0026】図2は、上記構成の感震機構1を備えた地
震検知スイッチの電気回路の一構成例を示す回路図であ
る。図2では感震機構1を接点素子として表わしてい
る。この地震検知スイッチは上記構成の感震機構1と、
該感震機構1の振子15と下部固定電極12との接触の
有無に基づいて電気回路の開閉を切り換える開閉切換回
路とにより構成されている。この開閉切換回路は、電磁
石等からなる接点駆動素子2a及び2つの接点素子2
b,2cからなるリレー(X1)と、リレー駆動用の直
流電源3とにより構成されている。このリレー(X1
としては、接点駆動素子2aに通電していない状態で2
つの接点素子2b,2cがOFFとなり、通電時にON
となるものを用いている。直流電源3には感震機構1の
固定電極11,12間及び接点駆動素子2aが直列に接
続されている。そして、感震機構1の固定電極11,1
2間にはリレー(X1)の一方の接点素子2bが並列接
続されている。また、他方の接点素子2cは開閉制御対
象の電気回路である外部回路200に接続されている。
【0027】上記構成の地震検知スイッチにおいて、地
震などの揺れにより振子15と下部固定電極12が接触
すると、直流電源3から接点駆動素子2aに電流が流れ
て接点素子2bとともに外部回路200に接続されてい
る接点素子2cがONとなる。このように接点素子2b
が一回でもONになると、その後振子15と下部固定電
極12が離間しても接点駆動素子2aに電流が流れ続け
るため、外部回路200の接点素子2cのON状態を維
持することができる。
【0028】なお、上記リレー(X1)として、接点素
子2cが接点駆動素子2aの通電時のみOFFとなるも
のを用いた場合には、地震などの揺れにより振子15と
下部固定電極12が接触したとき、外部回路200の接
点素子2cをOFFからONに切り換え、その後接点素
子2cのOFF状態を維持することができる。
【0029】また、上記地震検知スイッチの感震機構1
は設置場所の傾きを振子15と下部固定電極12との接
触で検知し、その傾きが発生した後は外部回路200を
開回路に維持するように構成することもできる。この構
成の場合には、設置場所が傾くと振子15と下部固定電
極12が接触し続けるため、上記リレー(X1)を用い
ずに感震機構1の上部固定電極11及び下部固定電極1
2に外部回路200の制御端子に接続することで、外部
回路200のON制御を行うことができる。
【0030】また、上記リレー(X1)としては、接点
駆動素子2aを交流電圧で駆動するものを用いることも
できる。この場合には上記直流電源3に代えて交流電源
を用いる。
【0031】次に、図3及び図4を用いて実施例に係る
地震灯の構成及び動作について説明する。図3は実施例
に係る地震灯の電気回路の一構成例を示す回路図であ
る。この電気回路において、地震灯は、電力により発光
する発光体としての電球4と、電球4に電力を供給する
ための電源回路5とにより構成されている。この電源回
路5は、前述の地震検知スイッチ6のほか、充電可能な
電池7、該電池7の充電回路8及び照度検知スイッチ9
等を備えている。上記電球4は後述の動作モード切換用
スイッチ51(SW1)の連続点灯モード用端子と、電
池7のマイナス側との間に接続されている。また、地震
検知スイッチ6の一方の接点素子2cは、電池7のプラ
ス側と、上記連続点灯モード用端子に接続された電球4
の一方の端子に接続されている。また、地震検知スイッ
チ6の直流電源3としては、電池7又は充電回路8が兼
用されて用いられている。なお、上記発光体としては上
記電球4に限定されるものではなく、小電力で十分な照
度が得られる発光ダイオード等を用いても良い。
【0032】上記電池7としてはNiCd(ニッケル・
カドミウム)電池(1.5V,コラム電池:商標,古川
電池社製)を2本用いた。このNiCd電池の他に、N
iMH電池、リチウムイオン電池等を用いることもでき
る。また、上記充電回路8は、商用電源のコンセントか
ら電源を得るためのプラグ81a,81b、ヒューズ8
2、商用電源の電圧を所望の電圧まで降下させるための
トランス83、トランス83の2次側の整流回路84等
により構成されている。
【0033】また、上記照度検知スイッチ9は、受光光
量に応じて電気抵抗が変化するCdS等の光伝導素子9
1、光伝導素子91の一端の電圧Vpcと基準電圧Vr
efとの差に応じて出力電圧Voutを変化させるため
のオペアンプ92、オペアンプ92の出力側にベースが
接続されたスイッチング用のトランジスタ93、その他
抵抗素子等により構成されている。トランジスタ93の
コレクタは上記地震検知スイッチ6の接点駆動素子2a
側に接続され、エミッタは電池7のマイナス側に接続さ
れている。また、上記基準電圧Vrefが、設置場所の
照度が電球4の点灯の必要ない最低限の照度であるとき
の光伝導素子91の一端の電圧Vpcと同じになるよう
に、分圧用の各抵抗素子の値が設定されている。設置場
所の照度が上記最低限の照度より小さくなったときに、
オペアンプ92の出力側がONになり、トランジスタ9
3をON状態にすることができる。なお、この照度検知
スイッチ9の受光部は、光伝導素子91の代りにフォト
ダイオード、フォトトランジスタ等の受光素子を用いて
構成しても良い。
【0034】また、この地震灯の電源回路5には、動作
モード(自動点灯モード、動作停止モード、連続点灯モ
ード)切換用の3接点のスイッチ51(SW1)、停電
検知制御用のリレー52(X2)、電球4が自動点灯し
たことを音響で知らせるためのブザー53、及び照度検
知機能選択用のスイッチ54(SW2)も設けられてい
る。上記スイッチ51の固定端子は電池7のプラス側に
接続され、自動点灯モード用端子は上記地震検知スイッ
チ6の感震機構1側に接続され、連続点灯モード用端子
は電球4の一方の端子に接続されている。また、上記リ
レー(X2)は、上記充電回路8のトランス83の1次
側に接続された商用電源で駆動可能な電磁石等からなる
接点駆動素子52aと、上記感震機構1(上部固定電極
11と下部固定電極12との間)に並列接続された接点
素子52bとにより構成されている。この接点素子2b
は、接点駆動素子52aが通電されるとONからOFF
に切り換わるように構成されている。また、上記ブザー
53は上記リレー(X1)の接点駆動素子2aに並列に
接続され、上記スイッチ54(SW2)は、上記照度検
知スイッチ9のトランジスタ93のコレクタ−エミッタ
間に並列に接続されている。
【0035】図4(a)及び(b)は実施例に係る地震
灯の内部構造を示す正面透視図及び左側面透視図であ
る。上記電源回路5の各構成部品(プラグ81a,b及
び電池7を除く)81及び電球4が同一基板55上に取
り付けられ、この基板55がケーシング100内部の上
部領域に固定されている。また、ケーシング100の後
壁部には商用電源のコンセントに差し込まれるプラグ8
1a,bが取り付けられ、ケーシング100内の下部領
域には、上記NiCd電池7を2本直列接続したものが
配設されている。また、上記照度検知スイッチ9の受光
部が対向するケーシング100の側壁部には、照度検知
用の開口窓100aが形成されている。また、電球4と
対向するケーシング100上部の前面壁部(図4(b)
の太線部100b)及び側面壁部は透明材料で形成さ
れ、電球4からの光が外部に透過するようになってい
る。
【0036】また、ケーシング100の左側面壁部に
は、地震検知スイッチ6の感震機構1の動作をテストす
るためのテストボタンが設けられている。このテストボ
タンは、鍔部16aが一体に形成された円柱状の可動押
圧部材16と、該可動押圧部材16の内側先端部を振子
15に向けてガイドする貫通孔を有する感震機構1の下
部固定電極12の側面から下方に固設されたガイド板1
7と、該ガイド板17と可動押圧部材16の鍔部16a
との間に取り付けられた付勢手段としてのバネ18とに
より構成されている。上記可動押圧部材16は、鍔部1
6aがケーシング100の内側に位置し、且つ外側先端
部がケーシング100に形成された丸孔を貫通して外側
に突出するように取り付けられている。
【0037】上記テストボタンを用いて地震灯をテスト
するときは、上記可動押圧部材16の外側先端部を押し
込む。これにより、可動押圧部材16の内側先端部がガ
イド板17の貫通孔内を移動して振子15を図中右側に
押し、振子15と下部固定電極12とを接触させること
ができるため、地震灯の動作のテストを行うことができ
る。
【0038】上記構成の地震灯において、プラグ81
a,81bは商用電源のコンセントに差し込まれ、地震
が発生していない平常時に電池7が充電回路8で充電さ
れている。また、上記スイッチ51は自動点灯モード用
の「自動」の位置に切り換えておく。このとき、接点素
子52b、地震検知スイッチ6の感震機構1、及び接点
素子2bのすべてがOFFとなっているので、接点駆動
素子2aに通電されず接点素子2cがOFFとなり、電
球4に電力が供給されない。
【0039】この状態で地震により揺れが発生すると、
地震検知スイッチ6の感震機構1がONになり、接点駆
動素子2aに通電されるので、2つの接点素子2b,2
cがONとなり、電球4に電力が供給されて点灯する。
以後、感震機構1がOFFとなっても接点スイッチ2b
を介して接点駆動素子2aに通電され、電球4には電力
が供給され続けられるので、連続して点灯する。そし
て、この電球4の自動点灯とともにブザー53が作動し
始めるので、自動点灯したことを周囲に音で知らせるこ
とができる。ここで、地震とともに停電が発生しても、
平時に充電されている電池7から電球4に電力が供給さ
れるので、電球4を点灯させることができる。この自動
点灯した電球4を消灯するには、スイッチ51を動作停
止モード用の「切」の位置に切り換えれば良い。また、
上記自動点灯機能とは別に電球4を強制的に連続点灯さ
せたい場合には、スイッチ51を連続点灯モード用の
「連続」の位置に切り換えれば良い。
【0040】また、上記構成の地震灯において、普通の
停電が発生した場合にはリレー(X 2)の接点駆動素子
52aへの通電が停止し、接点素子52bがOFFから
ONに切り換わるので、地震発生時と同様に電球4を点
灯し続けることができる。
【0041】また、照度検知機能選択用のスイッチ54
(SW2)をOFFにした場合には、周囲が明るいか否
かで地震発生時の電球4の連続点灯を行うか否かを制御
することができる。具体的には、例えば昼間の明るいと
きには照度検知スイッチ9のトランジスタ93がOFF
となり、たとえ地震検知スイッチ6がONとなっても接
点駆動素子2aに通電されないため電球4が点灯しな
い。このように明るい環境下では電球4を点灯しないた
め、無駄な電力を消費することがないという利点があ
る。なお、周囲が明るいときでも地震発生時又は停電時
に電球4を自動点灯したい場合には、照度検知機能選択
用のスイッチ54(SW2)をONしておく。
【0042】なお、上記実施例の地震灯では電源回路5
に充電式の電池7を用いたが、この電池7及び充電回路
の代りに、充電機能のない乾電池を用いて、更に簡易な
構造の地震灯を構成しても良い。この場合には、いざと
いうときに電球4を確実に点灯させるために、乾電池の
容量を定期的に点検することが好ましい。
【0043】
【発明の効果】請求項1の地震灯によれば、地震の揺れ
がない平常時、地震検知スイッチにより電源回路が開回
路にあり、発光体に電力が供給されないため、発光体は
発光しないので、無駄な電力の消費を防止できるという
効果がある。そして、地震の揺れが発生した場合、その
揺れを地震検知スイッチが検知して電源回路を閉回路に
するため、発光体に電力が供給されて発光体が発光す
る。従って、地震が発生した場合に、発光体の発光によ
り周囲が照らされ、視界を確保することができるので、
速やかな行動がとれるようになるという効果がある。
【0044】特に、請求項2の地震灯によれば、地震の
発生時に停電を併発しても、発光体に電力を供給して発
光体を発光させることができるので、発光体の発光によ
り周囲が照らされるという効果がある。
【0045】また特に、請求項3の地震灯によれば、電
池を充電しない場合のように電池が自然放電等で完全に
放電しきって、いざというときに発光体を発光させるこ
とができないという事態を未然に防止できるという効果
がある。
【0046】また特に、請求項4の地震灯によれば、昼
間等周囲が十分にあかるいときに、地震の揺れの発生に
もかかわらず発光体への電力の供給を行わず、発光体を
発光させないようにすることができるので、電力の無駄
な消費を防止できるという効果がある。
【0047】請求項5の地震検知スイッチによれば、地
震等によりの揺れが発生したときに、可動電極と固定電
極との接触により地震の揺れを検知できるので、加速度
センサ等を用いたものと異なり、該揺れの検知そのもの
に外部電源が必要なく簡易な構造であり、低コストの地
震灯に好適であるという効果がある。更に、上記接触に
より、可動電極と固定電極との間が通電不能状態から通
電可能状態へ変化するので、この通電可能状態への変化
を利用して、可動電極と固定電極との接触の有無に基づ
いて任意の電気回路の開閉を切り換えることができるよ
うになるという効果がある。
【0048】特に、請求項6の地震灯によれば、地震に
より縦揺れ又は横揺れのいずれが発生しても、その揺れ
の発生直後に、可動電極の錐体部の傾斜表面と固定電極
の孔の周縁とが確実に接触するので、縦横両方向の揺れ
を確実に検知できるという効果がある。更に、間隙調整
手段で可動電極の錐体部の傾斜表面と固定電極の孔の周
縁との間の上下方向(鉛直方向)及び水平方向の間隙を
変化させることにより、地震検知スイッチが設置される
場所の環境に応じて揺れに対する検知感度を調整できる
ので、地震検知スイッチの誤動作を防止できるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施例に係る地震検知スイッチの感震
機構の正面図。(b)は図1(a)の感震機構をA−A
方向からみた断面図。
【図2】同地震検知スイッチの電気回路。
【図3】実施例に係る地震灯の電気回路。
【図4】(a)は同地震灯の正面透視図。(b)は同地
震灯の左側面図。
【符号の説明】
1 感震機構 2 リレー 2a 接点駆動素子 2b,c 接点素子 4 電球 5 電源回路 6 地震検知スイッチ 7 電池 8 充電回路 9 照度検知スイッチ 11 上部固定電極 12 下部固定電極 13 スプリング 14 感度調整ネジ 15 振子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力により発光する発光体と、該発光体に
    電力を供給するための電源回路と、地震による揺れを検
    知したとき該発光体への電力の供給を開始するように、
    通常開回路となっている該電源回路を閉回路にする地震
    検知スイッチとを設けたことを特徴とする地震灯。
  2. 【請求項2】上記電源回路を、電池から上記発光体に電
    力を供給するように構成したことを特徴とする請求項1
    の地震灯。
  3. 【請求項3】上記電池として充電可能なものを用い、商
    用電源からの電力により該電池を充電する充電回路を設
    けたことを特徴とする請求項2の地震灯。
  4. 【請求項4】周囲の照度を検知し、その検知した照度が
    所定の照度より大きい場合に上記電源回路を強制的に開
    回路にする照度検知スイッチを設けたことを特徴とする
    請求項1の地震灯。
  5. 【請求項5】本体に固設された固定電極と、該本体の揺
    れで該固定電極と接触するように該固定電極に対して相
    対移動自在に且つ所定の間隙で対向させて該本体に保持
    された可動電極とを設けたことを特徴とする地震検知ス
    イッチ。
  6. 【請求項6】上記固定電極が孔を有し、上記可動電極が
    錐体部を有し、該錐体部の頂点から延びる傾斜面が該孔
    の周縁に所定の間隙で対向するように該錐体部の頂点を
    上方又は下方に向けて該可動電極を上記本体から弾性体
    で吊り下げ、該可動電極を上下動させて該固定電極の孔
    の周縁と該錐体部の傾斜面との間隙の設定を変える間隙
    調整手段を設けたことを特徴とする請求項5の地震検知
    スイッチ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108133655A (zh) * 2017-12-26 2018-06-08 安徽新视野科教文化股份有限公司 一种再现震时路灯震动破坏场景的演示装置

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