JPH0821223B2 - ディジタル・オーディオ・ディスク再生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、ディジタル・オーディオ・ディスク再生装
置に関し、特にコンパクトディスクと称されるディジタ
ル・オーディオ・ディスクの記録情報を再生する装置に
関する。

背景技術 コンパクトディスクと称されるディジタル・オーディ
オ・ディスクの収録曲を再生して磁気テープに再記録す
るために従来のディジタル・オーディオ・ディスク再生
装置（以下、プレーヤと称す）のオーディオ出力を例え
ばオートリバースカセットデッキに供給すると、オート
リバースカセットデッキに装着されたテープの例えばＡ
面の残量が零になったときプレーヤの再生動作が継続し
たままテープの走行方向が反転してＢ面への記録がなさ
れる。そうすると、テープの反転動作中に再生されたオ
ーディオ信号が記録されてないので、再記録動作によっ
てテープに収録された曲を再生すると、一部分が消滅す
る曲が生じて不快感が生じる。このため、使用者が予め
テープの長さと収録曲の演奏時間とからＡ面に収録でき
る曲を調べておき、Ａ面に収録できる曲全ての再生が終
了したとき手動操作によってテープの走行方向を反転さ
せなければならず、従来の装置においては繁雑な操作が
必要であるという問題があった。

発明の概要 本発明の目的は、簡単な操作によって良好な再記録を
行なうことができるディジタル・オーディオ・ディスク
再生装置を提供することである。

本発明によるディジタル・オーディオ・ディスク再生
装置は、第１の所定指令が発せられる毎に前記複数の情
報群の各々の再生時間を前記ディジタル・オーディオ・
ディスクに記録されている順序で順次累算する累算手段
と、瀬累算手段の出力データと前記累算手段によって再
生時間が累算処理された情報群を示すデータとを表示す
る表示手段と、第２の所定指令に応じて前記第２の所定
指令の直前までに前記累算処理された情報群の再生を開
始させかつ前記テープデッキに対し録音開始指令を発生
する再生制御手段と、前記累算処理された情報群の再生
終了を検出してテープ走行方向の反転指令を前記テープ
デッキに送出する検出手段とを備えたことを特徴として
いる。

実施例 以下、本発明の実施例につき添付図面を参照して詳細
に説明する。

第１図において、１はディジタル・オーディオ・ディ
スクの記録情報を再生するプレーヤ部である。プレーヤ
部１においてスピンドルモータ３により回転駆動される
ディジタル・オーディオ・ディスク２の記録情報が光学
式ピックアップ４により読取られる。このピックアップ
４にはレーザダイオード，対物レンズ，フォーカスアク
チュエータ，トラッキングアクチュエータ更にはフォト
ディテクタ等が内蔵されている。ピックアップ４の出力
はフォーカスサーボ回路5,トラッキングサーボ回路６及
びRFアンプを含む位相比較回路９の各々へ入力れてお
り、フォーカスサーボ回路５では、フォーカスエラーが
生成され、このエラー量に応じてピックアップ内のフォ
ーカスアクチュエータが駆動される。トラッキングサー
ボ回路６では、トラッキングエラーが生成され、このエ
ラー成分がピックアップ内のトラッキングアクチュエー
タとピックアップ送りサーボ回路７へ送出される。この
ピックアップ送りサーボ回路７の出力により、ピックア
ップ４がディスク２の半径方向へ送られる。

位相比較回路９により得られた再生クロック信号はク
ロック発生回路13からの基準クロック信号との位相差が
スピンドルサーボ回路８において検出され、記録ディス
ク２のトラック線速度が一定となる様にスピンドルモー
タ３が駆動される。位相比較回路９の出力はフレーム同
期回路を含むEFM（Eight to Fourteen Modulation）復
調回路10へ供給され、この復調出力は復調データ信号の
ディインターリーブ，誤り検出，訂正，補正等をなすデ
ータ処理回路11にて処理される。しかる後に、データメ
モリ12に一旦蓄えられてクロック発生回路13からの一定
周期のクロック信号により読出されD/A（ディジタル／
アナログ）コンバータ14においてアナログ信号となる。
このD/Aコンバータ14の出力はLPF（ローパスフィルタ）
16を介して左及び右音声信号としてデッキ部21に供給さ
れる。

一方、復調回路10からのデータ中のコントロール信号
はシステムコントローラ17へ供給され、曲中，曲間，曲
ナンバ，オーディオミュート，演奏時間等の各種情報が
読み込まれるようになっている。このシステムコントロ
ーラ17は１個若しくは複数個のマイクロコンピュータか
らなるもので、操作部19のキー入力，デッキ部21の機構
制御回路23から出力される制御信号に応じて表示器20及
び機構制御回路23へのデータの供給並びにピックアップ
送りサーボ回路7,スピンドルサーボ回路8,D/Aコンバー
タ14への各種指令の供給をなす。尚、18はシステムコン
トローラ17からの情報を蓄積するRAM（ランダムアクセ
スメモリ）である。

デッキ部21において、プレーヤ部１から出力された音
声信号は録音アンプ24を経たのち発振回路25によってバ
イアスを付与されると同時に機構部22内の録音ヘッドに
供給される。

以上の構成におけるシステムコントローラ17を構成し
ているマイクロコンピュータにおいてROM（読出し専用
メモリ）に予め格納されているプログラムに従って動作
するプロセッサは次の処理を行なう。

すなわち、プロセッサはメインルーチンの実行中に使
用者による操作部19のキー操作によって再記録開始指令
が発せられると累積演奏時間Ｔ及び曲番ｉを示すデータ
としてそれぞれ0.1をRAMの所定番地に書き込む（第２図
S1）。次いで、プロセッサはディスク２のリードインエ
リヤに記録されている各種情報のうちｉ番目の曲の演奏
時間tiを読み込む（第２図S2）。次いで、プロセッサは
RAMの所定番地に記憶されている累積演奏時間Ｔに読み
込んだ演奏時間tiを加える（第２図S3）。次いで、プロ
セッサはRAMの所定番地に記憶されている累積演奏時間
Ｔ及び局番ｉを示すデータを表示器20に供給する（第２
図S4）。次いで、プロセッサは使用者による操作部19の
キー操作によって曲番送り指令が発せられたか否かの検
出を行ない（第２図S5）、曲番送り指令が発せられたこ
とを検出したときはRAMの所定番地に記憶されている曲
番ｉに１を加え（第２図S6）、ステップS3以降の処理を
再び行なう。ステップS5において曲番送り指令が発せら
れてないことを検出したときはプロセッサは使用者によ
る操作部19のキー操作によるリバース曲番設定指令が発
せられたか否かの検出を行ない（第２図S7）、リバース
曲番設定指令が発せられてないことを検出したときはス
テップS5以降の処理を再び行なう。ステップS7において
リバース曲番設定指令が発せられたことを検出したとき
はプロセッサはRAMの所定番地に記憶されている曲番ｉ
を示すデータをリバース曲番irを示すデータとして表示
器20に供給する（第２図S8）。次いで、プロセッサはデ
ィスク２のプログラムエリヤに記録されている曲の再生
動作を起動させると同時にデッキ部21の制御回路23に録
音開始指令を送出する（第２図S9）。次いで、プロセッ
サはプログラムエリヤ内の情報のうち再生中の曲の曲番
を示すデータを取り込んでRAMの所定番地に記憶されて
いる曲番ｉを示すデータと比較し（第２図S10）、プロ
グラムエリアから得られた曲番と曲番ｉとの一致によっ
て曲番（ｉ−１）の曲までの再生が終了したことを検出
して検出信号をデッキ部21の制御回路23に反転指令とし
て送出し（第２図S11）、メインルーチンの実行を再び
行なう。なお、上記の再記録開始指令又は曲番送りの指
令が第１の指令であり、リバース曲番設定指令が第２の
所定指令である。

以上の如き装置において第３図に示す如き操作部19に
おける曲番送り指令スイッチSW1の操作によって曲番送
り指令が発生するようにすればディスク２の収録曲を最
初の曲から順に順次再生した場合の曲番ｉの曲までの累
積演奏時間Ｔが表示器２に表示される。また、この表示
器２に表示された累積演奏時間Ｔがテープの収録可能時
間の1/2以上になったとき使用者による操作部19におけ
るリバース曲番設定スイッチSW2の操作によってリバー
ス曲番設定指令が発生するようにすれば、リバース曲番
irとして設定された曲番の曲の再生開始直前にテープの
走行方向が反転することとなる。この結果、曲の途中で
ヘッドがテープの２つの記録面のうちの一方の終端に到
達することが防止されて良好な再記録がなされることと
なる。

第４図は、第１図の装置の動作の他の例を示すフロー
図である。本例におけるステップS1〜ステップS10にお
いては第２図のフローと同様の処理がなされるのでステ
ップS11以降について説明する。

ステップS10においてプログラムエリヤから得られた
曲番が曲番ｉと一致したときプロセッサはプレーヤ部１
をポーズ状態にしたのちデッキ部21の制御回路23に早送
り指令を送出する（第４図S11,S12）。次いで、プロセ
ッサはデッキ部21の制御回路23の出力等によってテープ
の２つの記録面のうちの一方の始端にヘッドが到達した
ことを検知したとき録音開始指令を制御回路23に送出
し、プレーヤ部１のポーズ状態を解除する（第４図S13,
14）。

尚、上記実施例においては曲番の比較結果によって反
転指令が発せられるとしたが、反転指令は時間情報の比
較結果によって発せられるようにしてもよい。また、上
記実施例においては表示器20にリバース曲番の表示のみ
を行なう表示部が別途設けられていたが、リバース曲番
の表示部は曲番ｉの表示部と共用することもできる。

発明の効果 以上詳述した如く本発明によるディジタル・オーディ
オ・ディスク再生装置は、指令が発せられる毎に複数の
情報群の各々の再生時間を順次累算すると同時に累算結
果を示すデータ及び累算処理された情報群を示すデータ
を表示し、複数の情報群のうち表示されているデータに
対応する情報群の再生終了を検出してテープ走行方向の
反転指令を発生する構成となっているので、ディジタル
・オーディオ・ディスクの収録曲のうちテープの２つの
記録面のうちの一方に記録できる曲数を使用者が容易に
検知できると共に簡単な操作で検知した曲数の再生終了
後テープの走行方向を反転させることができる故、良好
な再記録を行なうことができることとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示すブロック図、第２図
は、第１図の装置の動作の一例を示すフロー図、第３図
は、第１図の装置の操作部19及び表示器20を示す図、第
４図は、第１図の装置の動作の他の例を示すフロー図で
ある。 主要部分の符号の説明 17……システムコントローラ 20……表示器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の情報群と前記複数の情報群の各々の
   再生に要する再生時間を示す時間情報とが記録されてい
   るディジタル・オーディオ・ディスクの記録情報を再生
   してその再生情報信号をテープデッキに供給するために
   出力するディジタル・オーディオ・ディスク再生装置で
   あって、第１の所定指令が発せられる毎に前記複数の情
   報群の各々の再生時間を前記ディジタル・オーディオ・
   ディスクに記録されている順序で順次累算する累算手段
   と、前記累算手段の出力データと前記累算手段によって
   再生時間が累算処理された情報群を示すデータとを表示
   する表示手段と、第２の所定指令に応じて前記第２の所
   定指令の直前までに前記累算処理された情報群の再生を
   開始させかつ前記テープデッキに対し録音開始指令を発
   生する再生制御手段と、前記累算処理された情報群の再
   生終了を検出してテープ走行方向の反転指令を前記テー
   プデッキに送出する検出手段とを備えたことを特徴とす
   るディジタル・オーディオ・ディスク再生装置。