JPH08212239A

JPH08212239A - 文字等の自動配置ｃａｄ装置

Info

Publication number: JPH08212239A
Application number: JP7036237A
Authority: JP
Inventors: Arata Tanido; 新谷戸
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1995-01-31
Filing date: 1995-01-31
Publication date: 1996-08-20
Anticipated expiration: 2013-11-11
Also published as: JP2822908B2

Abstract

(57)【要約】【目的】シンボルと明瞭に対応した文字列をシンボル周
囲の空きエリアが記入する文字列の長さ以下でも配置で
きるように、シンボルの近傍に文字列を分解して配置す
ることを可能にする。【構成】入力処理手段７で指定されたシンボルに対して
シンボル近傍枠設定手段３でシンボル近傍枠を設定し、
その枠内で文字配置領域検索手段２により文字配置領域
を検索し、配置文字列生成手段４で記入する文字列を設
定し、文字配置判断処理を実行し、文字配置領域に文字
列が配置できない場合には文字列を分解し、分解した文
字列が文字配置領域に配置できるか否かを判断する。文
字列が記入できる場合、文字列記入処理手段により基板
設計データ９に書き込み、記入できない場合はその旨を
表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はＣＡＤ装置に関し、特
に、プリント配線板でのシンボルマーク設計時に文字、
記号等の配置を行う場合に最適なＣＡＤ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の文字等の自動配置方法の
一例として、例えば特開平１−１００６７４号公報に
は、図面上に配置する文字列やシンボルの重なりの有無
をこれらの文字列を囲むポリゴンとの重なりに置き換
え、このポリゴンが他のシンボル等と重ならないように
移動して配置するようにした構成が提案されている。す
なわち、同公報記載の自動配置方式によれば、図面上に
文字列やシンボル等を配置する場合にこれらの文字列や
シンボルを図形化したポリゴンを仮定し、そのポリゴン
同士の重なりを所定の計算処理により配置位置の移動と
重なり検出を繰り返すことによって判別し、この判別結
果に基づき文字列やシンボル等の重なりが生じないよう
に配置処理を実施することにより、所定の文字列を図面
上の空きエリアに自動的に配置することができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の文字等の自動配置方法では、あるシンボルの近傍に
文字列を配置する場合に下記に記載の問題がある。

【０００４】すなわち、シンボルの近傍に文字列を配置
できる空き領域が無いとシンボルから離れた位置に文字
列を配置してしまい、この結果、配置した文字列がどの
シンボルと対応したものかが不明瞭になる。

【０００５】また、文字列を一つのポリゴンと見なすた
め、文字列を分解すれば文字列を配置できる領域であっ
ても、その領域に配置することができない。

【０００６】従って、本発明は前記問題点を解消し、シ
ンボルと明瞭に対応した文字列を、シンボル周囲の空き
エリアが記入する文字列の長さ以下の場合にも配置でき
るように、シンボルの近傍に文字列を分解して配置する
ことを可能とする、自動配置ＣＡＤ装置を提供すること
を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る文字等の自動配置ＣＡＤ装置は、文字
列を生成するシンボルの近傍を設定するシンボル近傍枠
設定手段と、前記文字列を配置するための文字配置領域
を前記シンボルの近傍枠内に設定する文字配置領域検索
手段と、前記文字配置領域に前記文字列を配置できるか
否かを判断し、配置できない場合には前記文字列を適宜
分解し、分解された文字列が前記文字配置領域に配置で
きるか否かを判断する文字列配置判断手段と、を含むこ
とを特徴とするものである。

【０００８】本発明においては、好ましくは、前記文字
配置領域検索手段は、文字列と文字の配置が禁止された
領域との干渉を自動的に検出し、干渉を検出した際に、
新たな文字配置領域を自動的に計算する。この場合、文
字列は新たな文字配置領域に移動配置される。

【０００９】

【作用】本発明によれば、シンボルの近傍に文字列を分
解して配置することができるため、シンボルと明瞭に対
応した文字列を、例えばシンボル周囲の空きエリアが文
字列の長さ以下でも配置することができる。本発明によ
れば、文字列がプリント配線板のバイアホール、部品下
部等と互いに干渉することが自動的に検出され、干渉が
検出された場合、バイアホール等と干渉しない新たな領
域を自動的に計算し、この領域に文字列を文字の順番を
保持して自動的に移動するものであり、文字位置の修正
作業工数を大幅に低減することができる。さらに、本発
明によれば、個々の文字がバラバラになることなく移動
可能とされており、自動配置の後にも文字列の識別性は
劣化しない。

【００１０】

【実施例】図面を参照して、本発明の実施例を以下に説
明する。

【００１１】図１は、本発明の一実施例の構成を示すブ
ロック図である。図１を参照して、本実施例では、マウ
ス、キーボード等からなる入力装置１０と、プログラム
制御により動作するデータ処理装置１００と、設計デー
タを記憶する設計データ記憶部９（「基板設計データ記
憶部」ともいう）と、ディスプレイ装置等の表示装置１
１と、から構成される。

【００１２】データ処理装置１００は、入力処理手段７
と、配置文字列生成手段４と、シンボル近傍枠設定手段
３と、文字配置領域検索手段２と文字列配置判断手段１
と、文字列記入処理手段５と、文字列記入不可処理手段
６と、表示手段８と、を備えている。

【００１３】設計データ記憶部９は、シンボルマークの
形状、位置データ、文字を配置することが禁止されてい
る禁止領域のデータ（禁止領域としては、バイアホール
上、部品の下側等）、シンボルマークと対応する文字列
のデータ、を予め記憶格納している。

【００１４】入力装置１０は、マウス等で文字列を発生
するシンボルを指定したり、発生する文字列をキーボー
ド等から入力する。

【００１５】表示装置１１は、シンボルや発生した文字
列等が確認できるように画面に表示する。

【００１６】次に、図１、図２及び図３を参照して、本
実施例の動作について説明する。図２は本実施例の動作
を説明するための流れ図である。

【００１７】図３は、本実施例を説明するためのプリン
ト配線板の一例を示す。図３（ａ）はシンボル近傍枠の
設定を示す説明図であり、図３（ｂ）は文字配置領域の
設定を示す説明図である。図３において、３０１はシン
ボル近傍枠、３０２は文字列を発生させる部品シンボ
ル、３０３、３０４はその他の部品シンボル、３０５は
バイアホール、３０６は部品穴、３５０、３５０′、３
５０″等は文字配置領域、３５１は部品下の領域をそれ
ぞれ示している。

【００１８】まず、入力装置１０及び入力処理手段７に
て、文字列を発生するシンボル（ここでは図３（ａ）の
シンボル３０２）を指定する（図２のステップ２０１参
照）。

【００１９】シンボル近傍枠設定手段３は、設計データ
記憶部９のシンボルマークの位置データ等を参照して、
図３に示すようなシンボル近傍枠３０１を設定する（ス
テップ２０２）。その際、シンボル近傍枠３０１の設定
方法として、指定されたシンボル３０２の周囲の一定距
離を取る方法と、周囲の他のシンボル３０３、３０４を
含まない範囲までとする方法等がある。

【００２０】文字配置領域検索手段２は、ステップ２０
２で設定されたシンボル近傍枠３０１と、設計データ記
憶部９に格納されている文字禁止領域データ（例えばバ
イアホール３０５、部品穴３０６、部品下の領域３５１
等）を参照して、文字配置領域３５０、３５０′、３５
０″等を設定する（ステップ２０３）。

【００２１】文字配置領域３５０は、高さが記入文字の
高さ、幅は記入文字１文字分の幅以上の矩形領域とさ
れ、シンボル近傍枠３０１内において、文字禁止領域や
他の文字配置領域３５０′、３５０″等と干渉しないよ
うに設定され、図４に示す文字配置領域の配列４０１
に、矩形領域の情報として要素番号、始点Ｘ、Ｙ座標、
幅Ｗ等を記憶していく。

【００２２】配置文字列生成手段４は、設計データ記憶
部９のシンボルマークと対応する文字列のデータを参照
して、ステップ２０１にて指定されたシンボル（図３
（ａ）のシンボル３０２参照）に対応する文字列を生成
する。その際、指定されたシンボルに対応する文字列が
設定されていなかった場合は、キーボード等の入力装置
１０から生成する文字列を入力する（ステップ２０
４）。

【００２３】文字列配置判断手段１は、ステップ２０
３、ステップ２０４で設定されたデータを基に、文字列
が配置できたか否かを判断する（ステップ２０５）。

【００２４】図５は、本実施例における文字列配置判断
処理（ステップ２０５）をさらに詳細に示したものであ
る。

【００２５】図５を参照して、図２のステップ２０４で
検索した文字配置領域の配列の要素を、幅の大きい順に
並びかえる（ステップ５０１）。

【００２６】次にループカウンタｎを１に設定（ステッ
プ５０２）。

【００２７】記入文字列の先頭から第ｎの要素の文字配
置領域幅Ｗ分の文字列を取り出し、第ｎ要素に記入する
文字列とする（ステップ５０３）。

【００２８】ステップ５０３で取り出した後に、残りの
文字列があるか否かをチェックする（ステップ５０
４）。

【００２９】記入文字列が残っていない場合、全て記入
できるため、文字列記入処理へ進む（ステップ５０
５）。

【００３０】記入文字列が残っている場合には文字配置
領域の要素が残っているか否かをチェックする（ステッ
プ５０６）。

【００３１】文字配置領域が残っていない場合には、文
字列が記入できないと判断して、文字記入不可領域へ進
む（ステップ５０７）。

【００３２】文字配置領域が残っている場合には、残り
の記入文字列を新たに記入文字列とし、ループカウンタ
ｎを１増して、ステップ５０３に戻る（ステップ５０
８）。

【００３３】再び図２を参照して、文字列が配置できた
場合、文字列記入手段５により、配置した文字列を表示
装置１１に表示し、設計データ記憶部９に文字列を書き
込む（ステップ２０６）。

【００３４】文字列を配置できなかった場合は、文字列
記入不可処理手段６により、表示装置１１に文字列が配
置できなかったことを表示する（ステップ２０７）。

【００３５】このように本実施例によれば、文字列がバ
イアホール等に干渉したことが検出された場合、文字列
が干渉しない新たな領域を自動的に計算し、この領域に
文字列を文字の順番を保持して自動的に移動するもので
あり、文字位置の修正作業工数を大幅に低減することが
できる。

【００３６】以上、本発明を上記各実施例に即して説明
したが、本発明は上記態様にのみ限定されるものでな
く、本発明の原理に準ずる各種態様を含むことは勿論で
ある。

【００３７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の文字等の
自動配置ＣＡＤ装置によれば、シンボルの近傍に文字列
を分解して配置できるため、シンボルと明瞭に対応した
文字列を、例えばシンボル周囲の空きエリアが文字列の
長さ以下でも配置することができる。

【００３８】そして、本発明によれば、文字列が例えば
プリント配線板のバイアホール、部品穴、部品下部領域
等と干渉することが自動的に検出され、この場合、バイ
アホール、部品穴等と干渉しない新たな領域を自動的に
計算し、この領域に文字列を文字の順番を保持して自動
的に移動するものであり、文字位置の修正作業工数を大
幅に低減することができる。

【００３９】さらに、本発明によれば、個々の文字がバ
ラバラになることなく移動可能とされており、自動配置
の後にも文字列の識別性は劣化しないため、実用上の価
値は極めて高い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を一実施例の構成を示すブロック図であ
る。

【図２】本発明の一実施例の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。

【図３】本発明の動作を説明するための説明図である。
(a)はシンボル近傍枠設定を示す説明図である。(b)は文
字配置領域設定を示す説明図。

【図４】文字配置領域の配列の要素を示す説明図であ
る。

【図５】本発明の一実施例における文字列配置判断手段
の動作を説明するためのフローチャートである。

【符号の説明】

１文字列配置判断手段２文字配置領域検索手段３シンボル近傍枠設定手段４配置文字列生成手段５文字列記入処理手段６文字列記入不可処理手段７入力処理手段８表示手段９設計データ記憶部（基板設計データ記憶部）１０入力装置１１表示装置１００データ処理装置２０１文字列を発生する部品を指定するステップ２０２シンボル近傍枠を設定するステップ２０３文字配置領域を設定するステップ２０４記入する文字列を生成するステップ２０５文字列配置判断処理を実行するステップ２０６文字列の記入処理を実行するステップ２０７文字列記入不可処理を実行するステップ３０１シンボル近傍枠３０２文字列を発生される部品シンボル３０３、３０４その他の部品シンボル３０５バイアホール３０６部品穴３５０、３５０′、３５０″ 文字配置領域３５１部品下の文字配置不可領域４０１文字配置領域の配列５０１文字配置領域の配列をソートとするステップ５０２ループカウンタｎを初期化するステップ５０３記入文字列を取り出すステップ５０４記入文字列が残っているかを判断するステップ５０５文字列記入処理へ行くステップ５０６文字配置領域が残っているかを判断するステッ
プ５０７文字記入不可処理へ行くステップ５０８ループカウンタを＋１するステップ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】文字列を生成するシンボルの近傍を設定す
るシンボル近傍枠設定手段と、前記文字列を配置するための文字配置領域を前記シンボ
ルの近傍枠内に設定する文字配置領域検索手段と、前記文字配置領域に前記文字列を配置できるか否かを判
断し、配置できない場合には前記文字列を適宜分解し、
分解された文字列が前記文字配置領域に配置できるか否
かを判断する文字列配置判断手段と、を含むことを特徴とする文字等の自動配置ＣＡＤ装置。
【請求項２】前記文字配置領域検索手段が、前記文字列
と文字の配置が禁止された領域との干渉を自動的に検出
し、前記干渉を検出した際に新たな文字配置領域を前記
シンボルの近傍枠内において自動的に計算し、前記新たな文字配置領域に前記文字列を移動配置するこ
とを特徴とする請求項１記載の文字等の自動配置ＣＡＤ
装置。