JPH0821202A - ラジアルタービンのセラミックノズル - Google Patents

ラジアルタービンのセラミックノズル

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Publication number
JPH0821202A
JPH0821202A JP15208494A JP15208494A JPH0821202A JP H0821202 A JPH0821202 A JP H0821202A JP 15208494 A JP15208494 A JP 15208494A JP 15208494 A JP15208494 A JP 15208494A JP H0821202 A JPH0821202 A JP H0821202A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
ceramic
height direction
ceramic nozzle
radial turbine
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP15208494A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Takita
勝彦 田北
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication of JPH0821202A publication Critical patent/JPH0821202A/ja
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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 脆性が高いラジアルタービンのセラミックノ
ズルに、熱応力と応力集中が発生することを回避し、破
損を防止するようにする。 【構成】 セラミックノズル101に中空部10を設
け、中空部に高温な燃焼ガス100を導入するようにし
てノズル内外面の温度差を減小させる。また、セラミッ
クノズルの出口部をノズル高さ方向において半月状と
し、かつ、同出口部の翼弦方向の断面の曲率半径をノズ
ル高さ方向において緩やかに変化するようにして熱応力
と応力集中の発生を防止するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラジアル型のガスター
ビン、過給機タービン等に用いられるセラミックノズル
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のラジアルタービンを、図3によっ
て説明する。図3において、燃焼器で発生した高温ガス
100は、ノズル101Aによって加速され、ラジアル
タービン102に向って噴出し、回転エネルギ103を
得る。104はタービンケーシングである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ラジアルタービン10
2は、比較的小容量のものが多く急速起動停止を頻繁に
繰返す。図3(c),(d)に示す従来のノズルの断面
においては、出口部分101aは、高温ガス100をス
ムーズに増速し渦の発生等のガスの乱れによる性能低下
を防止するためにできるだけ鋭く尖らせている。そのた
め、この出口部分101aは、他のノズル断面より熱容
量が小さくなって急速加熱又は冷却時には温度変化が大
きく、従ってこの出口部分101aにおいて過大な熱応
力が発生する。
【0004】通常ノズルとして使用されている金属材料
は延性を有するため変形によって過大な熱応力を吸収す
ることができるが、Si3 4 ,SiC等のセラミック
材料は、脆性を示すため変形によって熱応力を吸収する
ことができず、半円状のき裂又はき裂によるノズル出口
の欠け101bを生ずるおそれがある。
【0005】本発明は、以上の問題点を解決することが
できるラジアルタービンのセラミックノズルを提供しよ
うとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のラジアルタービ
ンのセラミックノズルは、次の手段を講じた。 (1)ノズルを中空とし、該中空の部分に燃焼ガスを導
入するようにした。 (2)ノズル出口部の端部をノズル高さ方向において半
月状とし、かつ、ノズル出口部の翼弦方向断面の曲率半
径がノズルの高さ方向において緩やかに変化するように
構成した。 (3)ノズルを中空とし、該中空の部分に燃焼ガスを導
入すると共に、ノズル出口部の端部をノズル高さ方向に
おいて半円状とし、かつ、ノズル出口部の翼弦方向断面
の曲率半径がノズルの高さ方向において緩やかに変化す
るように構成した。
【0007】
【作用】前記本発明(1)においては、セラミックノズ
ルの中空部に温度の高い燃焼ガスが導入されるので、タ
ービンの急速起動によっても部分的な過熱領域が発生せ
ず過大な熱応力の発生を回避することができるため、セ
ラミックノズル出口部に発生するおそれがある半円状の
割れを防止することができる。
【0008】前記本発明(2)においては、セラミック
ノズルの出口部の端部をノズル高さ方向において半月状
とし、かつ、セラミックノズル出口部の翼弦方向断面の
曲率半径をノズル高さ方向において緩やかに変化させて
いるために、熱容量差に基づく過大な熱応力発生が回避
されると同時に応力集中が緩和される。従って、セラミ
ックノズルにおける応力が平均化しセラミックノズル出
口部に発生するおそれがある半円状の割れを防止するこ
とができる。
【0009】前記本発明(3)は、前記本発明(1)及
び(2)を組合せたゝめに、前記本発明(1)の作用と
前記本発明(2)の作用を併せ奏することができる。
【0010】
【実施例】本発明の第1の実施例を、図1によって説明
する。本実施例は、図3に示されるラジアルタービンに
用いられるセラミックノズルに係るものであり、セラミ
ックノズル101にノズルの高さ方向(セラミックノズ
ル101の翼長方向)に貫通する中空部10を設け、こ
の内部に高温の燃焼ガス100を流すようにしている。
また、図1(b)に示すように、中空部10の形状はセ
ラミックノズル101の翼形とほゞ相似となるように構
成されており、セラミックノズル101の最大翼厚をT
とする時に、中空部の厚さtはt=T/2となるように
構成されている。
【0011】本実施例では、セラミックノズル101の
内部の中空部10にはセラミックノズル101のまわり
と同様に高温の燃焼ガス100が流れ、セラミックノズ
ル101はその内外面から加熱されることになる。従っ
て、セラミックノズル内外面の温度差が低減し、これに
よって過大な熱応力が発生することが防止され、ノズル
出口部101が損傷することが回避される。ちなみに、
従来の通常のセラミックノズルにおいてその内外面の温
度差が300〜400℃あったものが、本実施例ではこ
れを200〜300℃程度に低減することができる。
【0012】本発明の第2の実施例を、図2によって説
明する。本実施例も、前記第1の実施例と同様に図3に
示されるラジアルタービンに用いられるセラミックノズ
ルに係るものである。本実施例では、セラミックノズル
出口部101aの端部をノズル高さ方向において入口側
へ向って凸になるように半月状にR加工したものであ
り、その曲率半径R1 はノズルの高さHの1/2〜1/
4に設定される。また、セラミックノズル101の出口
部101aの翼弦方向断面の曲率半径は、図1(b)及
び図1(c)に示すように、ノズル高さ方向の中央部に
おける曲率半径r 1 が大きく、同中央部から端部に行く
に従って曲率半径rが徐々に減小し、その曲率半径が連
続的に緩かに変化するように構成されている。ノズルの
高さをHとする時に、ノズル高さ方向の中央部における
曲率半径r1 は1/10〜1/5H、ノズル高さ方向の
端部付近の曲率半径r2 は3/100〜1/20H程度
に設定される。
【0013】本実施例では、前記のように、セラミック
ノズル101の出口部101aの端部がノズル高さ方向
において半月状に湾曲し、また、その翼弦方向断面の曲
率半径がノズル高さ方向において連続的に緩かに変化す
ると共にノズル高さ方向の中央部の曲率半径r1 を大き
くしているので、セラミックノズル101の出口部10
1aに過大な熱応力が発生することが防止されると共に
応力集中の発生が回避される。また、セラミックノズル
101の出口部101aのノズル高さ方向の端部の曲率
半径を小さくしているために、性能の低下を最小限に抑
えることができる。
【0014】なお、前記第1及び第2の実施例は、前記
のように構成されているが、本発明では、これらの実施
例の構成を組合せて、過大な熱応力の発生を抑制し、か
つ、性能の低下を最小限に抑えるようにすることができ
る。
【0015】
【発明の効果】本発明は、特許請求の範囲の請求項1な
いし3の構成を具備していることによって、以上説明し
たように、セラミックノズルの熱応力が緩和されるため
従来よりも、より高温ガスの流入に耐えることができ、
ラジアルタービンの急速起動性が改善される。また、緊
急に燃焼を停止した場合も同様でありセラミックノズル
出口部の損傷を抑えることができる。このように、ノズ
ル出口部の損傷を防止することができることによって、
破壊した粒子が異物となってタービン内部を流動し、他
の内部破壊を引起こすことも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の第1の実施例の斜視図、
図1(b)は図1(a)のA−A断面図である。
【図2】図2(a)は本発明の第2の実施例の斜視図、
図2(b)は図2(a)のA−A断面図、図2(c)は
図2(a)のB−B断面図である。
【図3】図3(a)は従来のラジアルタービンの断面
図、図3(b)は同従来のラジアルタービンのノズルの
斜視図、図3(c)は図3(b)のA’−A’断面図、
図3(d)は図(b)のB’−B’断面図である。
【符号の説明】
100 燃焼ガス 101 セラミックノズル 101a ノズルの出口部 10 中空部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルを中空とし、該中空の部分内に燃
    焼ガスを導入するようにしたことを特徴とするラジアル
    タービンのセラミックノズル。
  2. 【請求項2】 ノズル出口部の端部をノズル高さ方向に
    おいて半月状とし、かつ、ノズル出口部の翼弦方向断面
    の曲率半径がノズルの高さ方向において緩やかに変化す
    るように構成したことを特徴とするラジアルタービンの
    セラミックノズル。
  3. 【請求項3】 ノズルを中空とし、該中空の部分内に燃
    焼ガスを導入すると共に、ノズル出口部の端部をノズル
    高さ方向において半月状とし、かつ、ノズル出口部の翼
    弦方向断面の曲率半径がノズルの高さ方向において緩や
    かに変化するように構成したことを特徴とするラジアル
    タービンのセラミックノズル。
JP15208494A 1994-07-04 1994-07-04 ラジアルタービンのセラミックノズル Withdrawn JPH0821202A (ja)

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JP15208494A Withdrawn JPH0821202A (ja) 1994-07-04 1994-07-04 ラジアルタービンのセラミックノズル

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013080795A1 (ja) * 2011-11-30 2013-06-06 三菱重工業株式会社 ラジアルタービン

Cited By (5)

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WO2013080795A1 (ja) * 2011-11-30 2013-06-06 三菱重工業株式会社 ラジアルタービン
JP2013137017A (ja) * 2011-11-30 2013-07-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ラジアルタービン
WO2014080889A1 (ja) * 2011-11-30 2014-05-30 三菱重工業株式会社 ラジアルタービン
CN103946487A (zh) * 2011-11-30 2014-07-23 三菱重工业株式会社 径流式涡轮机
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