JPH08211673A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JPH08211673A
JPH08211673A JP7015073A JP1507395A JPH08211673A JP H08211673 A JPH08211673 A JP H08211673A JP 7015073 A JP7015073 A JP 7015073A JP 1507395 A JP1507395 A JP 1507395A JP H08211673 A JPH08211673 A JP H08211673A
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JP
Japan
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engine
discharge
speed
paper
common
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JP7015073A
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Satoshi Hasegawa
智 長谷川
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】平面的設置スペースの大幅な縮小化および運用
管理を含む取扱いの容易化を図りつつ確実に高速印字さ
せることのできる印字装置を提供する。 【構成】複数(4)台のエンジン部20A〜20Dを上
下方向に積重ね配設するとともに、共通排出搬送手段9
0と,速度切替制御手段(71,72)と,高速回転保
持制御手段(71,72)と,タイミング規制手段(7
1,72)とを設け、印字データ量を各エンジン部20
A〜20Dに分担印字可能かつ各エンジン部20A〜2
0Dから排出された印字済用紙Pを自機(20A)の搬
送手段41または共通排出搬送手段90によって共通用
紙受け17に高速排出可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン部を上下方向
に積重ね配設し、かつ各エンジン部からの印字済用紙を
共通の用紙受けに排出可能に構成された印字装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6において、各プリンタ10A,10
B,10Cは、当該各上位機(例えば、パーソナルコン
ピュータ)100A,100B,100Cに各データ通
信回線1A,1B,1Cを介して接続され、独立型を形
成する。そして、各上位機100から印字データを受信
してそれぞれに印字処理する。
【0003】各プリンタ10は、電子写真装置から形成
されている場合、コントローラ70とエンジン部20と
から形成されている。エンジン部20は、コントローラ
70と回線5で接続されたエンジンコントローラ61と
エンジンとからなる。このエンジンは、図7に示す如
く、プロセス手段21(像担持体22,帯電器23,現
像器24,転写器25等)と、光学ユニット31(発光
器32,モータ33,ポリゴンミラー34,ミラー等を
含む光学系35等)と、用紙搬送手段41(搬送ローラ
42A〜42C,用紙ガイド45A〜45C)と、定着
器51とからなる。プロセス手段21は、ユニット化さ
れ上カバー11Uを開放させることにより、本体11に
着脱可能とされている。47は用紙排出方向切替部材
で、図7に実線で示す位置において、用紙Pを用紙受け
17に排出する。なお、コントローラ70の一部を形成
する操作パネル74は、本体11の側方に取付けられて
いる。
【0004】給紙カセット80は、枠体81,用紙カセ
ット82,ピックアップローラ83,給紙ローラ84等
からなり、用紙Pを1枚ずつプリンタ10(45A)に
給紙することができる。80AUは、補助給紙カセット
である。
【0005】かかるプリンタ10では、コントローラ7
0が、当該上位機100から印字データを受信すると、
この印字データをビデオデータに変換しつつ予めセット
された設定データとともにエンジン部20へ転送する。
すると、エンジンコントローラ61が、設定データおよ
びビデオデータに基き、エンジン(21等)を適時に適
量だけ駆動制御して印字処理する。
【0006】なお、図6に示す独立型に対して、図8に
示す各プリンタ10A,10B,10Cを共通の上位機
100にデータ通信可能に接続してなる共通型もある
が、印字処理やエラー処理については独立型の場合と同
じである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる印字
装置も例外でなく一層の印字高速化,平面的設置スペー
スの縮小化を含む小型化および運用管理を含む取扱い容
易化が強く要請されている。
【0008】しかるに、上記従来構造では、像担持体2
2の形態や回転速度,ポリゴンミラーの回転速度等との
関係から、印字高速化にも限界がある。したがって、プ
リンタ10の設置台数を増して分担印字させることが採
用されているわけである。
【0009】しかし、この設置台数増大による印字高速
化策では、設置台数に比例的に平面的設置スペースが増
大するばかりか、取扱いが煩わしい。特に、各プリンタ
10から、印字済用紙を収集しつつまたはその後に、用
紙の表裏,トップ・エンドの合せ作業やページ整理作業
に時間と労力とを有するので、運用管理が難しくプリン
タの設置台数を増大したからといって、総合的には必ず
しも期待の印字高速化を図れるという保障はない。
【0010】また、オペレータによっては、独立型(図
6)の場合、取扱い易くあるいは身近にある上位機(1
00A)を使用することが多い。共通型(図8)の場合
には、選択操作が容易であったり身近にあるプリンタ
(10A)に印字させることが多い。したがって、複数
台のプリンタ10A〜10Cを揃えていても、例えば印
字データ量を3台に分けてかつそれぞれの設定作業を個
別的に行って、複数台にそれぞれ印字させることが日常
的に行われるという保障はない。つまり、取扱い上の面
倒さから、複数台のプリンタ10を設置しても、その趣
旨通りの運用がされていない。この点からも、必ずしも
印字高速化を自動的に達成できるとは限らない。
【0011】さらに、このことは、あるプリンタ(10
A)の運転時間が他のプリンタ(10B,10C)より
も非常に長くなる事態を生じさせる要因となっている。
すなわち、各プリンタ10A,10B,10Cのトナー
補給やメンテナンスの時期がバラバラとなったり、プロ
セス手段21の交換時期もまちまちとなってしまい運用
管理を一段と難しくしていると推察する。
【0012】本発明の目的は、平面的設置スペースの大
幅な縮小化および運用管理を含む取扱いの容易化を図り
つつ確実に高速印字させることのできる印字装置を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る印字装置
は、複数のエンジン部とこれらのエンジン部を駆動制御
するコントローラとを有し、各エンジン部を上下方向に
積重ね配設可能に形成するとともに、積重ね配設された
各エンジン部に対応させた各排出搬送ローラを有しかつ
各エンジン部から排出された用紙を共通用紙受けに排出
搬送する共通排出搬送手段と、各エンジン部に対応する
排出搬送ローラの回転速度を当該各エンジン部から排出
された用紙が当該エンジン部内の搬送手段から離れた以
降に高速回転に切替えかつしかる後の適時に低速回転に
切替える速度切替制御手段と、各エンジン部に対応する
排出搬送ローラの回転速度を,それより下段側のエンジ
ン部に対応しかつ高速回転された排出搬送ローラによっ
て排出搬送されて来た用紙をそれより上段側のエンジン
部に対応する排出搬送ローラまたは共通用紙受けに引渡
すまで,高速回転に保持する高速回転保持制御手段と、
各エンジン部の印字開始または終了タイミングを規制す
るタイミング規制手段とを設けた、ことを特徴とする。
【0014】
【作用】上記構成による本発明では、例えば印字データ
量を各エンジン部に分配して片面印字させる場合、タイ
ミング規制手段は、各エンジン部の例えば印字開始タイ
ミングを、例えば上段側エンジン部よりも下段側エンジ
ン部の方を遅くするように規制する。すると、最上段エ
ンジン部から排出された印字済用紙は、自機(共通)の
用紙受けに排出される。他のエンジン部で印字された用
紙は、共通排出搬送手段に排出され、かつこの共通排出
搬送手段によって最終的に共通用紙受けに搬送排出され
る。各エンジン部で印字した用紙を一箇所に排出し一度
で回収することができる。
【0015】ここに、速度切替制御手段は、各エンジン
部に対応する排出搬送ローラの回転速度を、当該エンジ
ン部から排出された用紙が当該エンジ部内の搬送手段か
ら離れた以降に低速から高速に切替える。したがって、
共通排出搬送手段に用紙を円滑に引渡せられる。また、
排出搬送速度を、各エンジン部内の用紙搬送速度よりも
例えば積重ね配設したエンジン部の台数倍としておけ
ば、各印字済用紙の共通用紙受けへの排出搬送を高速か
つ円滑に行える。
【0016】しかも、高速回転保持制御手段が、各エン
ジン部に対応する排出搬送ローラの回転速度を、それよ
り下段側のエンジン部に対応しかつ高速回転された排出
搬送ローラによって排出搬送されて来た用紙をそれより
上段側のエンジン部に対応する排出搬送ローラまたは共
通用紙受けに引渡すまで、高速回転に保持する。したが
って、最上段のエンジン部を除く各エンジン部または全
てのエンジン部から排出されたいずれの印字済用紙で
も、共通排出搬送手段の各排出搬送ローラによって高速
かつ安定して排出搬送させることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本印字装置は、図1に示す如く、複数(4)台の
エンジン部20A〜20Dを上下方向に積重ね配設する
とともに、共通排出搬送手段90と,速度切替制御手段
(71,72)と,高速回転保持制御手段(71,7
2)と,タイミング規制手段(71,72)とを設け、
印字データ量を各エンジン部20A〜20Dに分担印字
可能かつ各エンジン部20A〜20Dから排出された印
字済用紙Pを自機(20A)の搬送手段41または共通
排出搬送手段90によって共通用紙受け17に高速排出
可能に構成されている。
【0018】また、この実施例の場合、各プリンタ10
A〜10Dを形成するコントローラを図2に示す共通1
台のコントローラ70から構成し、各エンジン部20A
〜20Dの印字開始・終了タイミング規制制御や各排出
搬送ローラ92A〜92Hの高速回転制御を、より正確
かつ高速に処理できるように形成してある。また、これ
によれば、大幅なコスト低減も図れかつ本体11内のレ
イアウトの自由度をより拡大できる。なお、各エンジン
部20A〜20Dのそれぞれにコントローラ(70A〜
70D)を設けてもよい。
【0019】図1において、各プリンタ10A,10
B,10C,10Dを形成する各エンジン部20A,2
0B,20C,20Dは、従来例(図7)の場合と同様
な構造とされているが、さらに上下方向に積重ね配設可
能に形成されている。したがって、従来例(図7)の場
合と共通する部分には共通の符号を付し、それらの説明
については簡略化または省略する。
【0020】また、各エンジン部20A,20B,20
C,20Dには、専用の給紙カセット80A,80B,
80C,80Dが装着されている。なお、最上段のプリ
ンタ10Aの用紙排出方向切替部材47は、印字済用紙
Pを排出部19Aでなく搬送ローラ42Bから搬送ロー
ラ42Cを介して自機の用紙受け17へ排出可能にセッ
トされている。他のプリンタ10B〜10Dの用紙排出
方向切替部材47は、各自機内の用紙受け17でなく当
該各排出部19B〜19Dに排出可能にセットしてあ
る。なお、プリンタ10Aについても、このようにセッ
トしてもよい。
【0021】さて、共通排出搬送手段90は、上下に延
る分割型の排出搬送ガイド91と,複数の排出搬送ロー
ラ92A〜92Hとを枠本体95に組込んだ構造とさ
れ、各エンジン部20A〜20Dから排出された印字済
用紙Pを共通用紙受け17、この実施例では最上段プリ
ンタ10Aの用紙受け17、へ排出搬送可能に形成され
ている。このために、排出搬送ガイド91の各排出部1
9A〜19Dに対応する位置には、拡開部91A〜91
Dが設けられている。
【0022】なお、排出搬送ガイド91が分割型とされ
ているので、最下段のプリンタ10Dの下方に第5,第
6,…のプリンタ10を簡単に拡長配設することができ
る。
【0023】これらプリンタ10A〜10Dに共通なコ
ントローラ70は、図2に示す如く、CPU71,RO
M72,RAM73,操作パネル(PNL)74,表示
器(IND)75,データ通信回線1を介して上位機1
00に接続されたインターフェイス(I/F)77,各
エンジンコントローラ61A〜61Dを接続するインタ
ーフェイス(I/F)76を含み、各エンジンコントロ
ーラ61A〜61Dに、上位機100から受信した印字
データをビデオデータに変換して転送可能に形成されて
いる。
【0024】また、このコントローラ70には、データ
分配制御手段(CPU71,ROM72)が設けられ、
上位機100から受信した印字データを印字運転可能と
して選択されたプリンタ10へ分配可能に形成してあ
る。操作パネル74は、図1に示す如く、最上段プリン
タ10Aの本体11の図で右側方に取付けてある。
【0025】プリンタ10が印字運転可能か否かの選択
は、操作パネル74上のキー操作で行われ、選択データ
はRAM73に記憶される。したがって、用紙補給作業
中等のプリンタ10については、選択除外しておく。ま
た、分配としては、CPU71がROM72に格納され
た分配制御プログラムに基き実行される。分配方法は、
操作パネル74上のキー操作により指定できる。例え
ば、受信した印字データ量Qを選択されたプリンタの台
数nに応じて均等(Q/n)に分配する方法や、上段側
から下段側へ1,2,3,4ページの如くページ分配す
る方法等である。
【0026】各エンジンコントローラ61A(〜61
D)は、図2に示す如く、CPU62,ROM63,R
AM64,インターフェイス(I〜F)67,入出力ポ
ート(I/O)66を含み、当該エンジン(21等)を
適時に適量だけ駆動制御して印字処理を実行させる。な
お、各排出搬送ローラ92A〜92H用の各モータ92
AM〜92HMは、当該各ドライバ92AD〜92HD
を介して、最上段プリンタ10Aのエンジンコントロー
ラ61Aに接続されている。
【0027】ここに、速度切替制御手段は、各エンジン
部20A〜20Dに対応する排出搬送ローラ92A〜9
2Hの回転速度を当該エンジン部20A〜20Dから排
出された印字済用紙Pが当該搬送手段41(42B)か
ら離れた以降に高速回転に切替え、かつしかる後の適時
に低速回転に切替える手段で、速度切替制御プログラム
を格納させたコントローラ70内のROM72とCPU
71とから形成され、図3のST13,ST16,ST
11で実行される。
【0028】すなわち、各搬送手段41の搬送速度(印
字速度)は、印字品質との関係から低速(例えば、メー
ンモータの回転速度4ppm相当)である。一方、各排
出搬送ローラ92A〜92Hの回転速度は、高速の例え
ば8ppm相当とされている。したがって、プリンタ1
0B(10C,10D)の搬送ローラ42Bによって排
出(図3のST10のYES)された印字済用紙Pの先
端が、当該排出搬送ローラ92E(92C,92A)に
到達する以前に、当該排出搬送ローラ92E(92C,
92A)を低速回転(ST11)しておけば、用紙Pを
印字速度(4ppm)で回転する搬送ローラ42Bと同
期搬送しつつ当該排出搬送ローラ92E(92C,92
A)に送り込むことができる。そして、当該印字済用紙
Pの後端が搬送ローラ42Bから離れた場合(ST12
のYES)に、排出搬送ローラ92E(92C,92
A)を高速回転に切替える(ST13)。
【0029】これと関連する高速回転保持制御手段は、
各エンジン部20A,20B,20C,20Dに対応す
る排出搬送ローラ92H・92G・92F,92E・9
2D,92C・92B,92Aの回転速度を、それより
下段側のエンジン部20B,20C,20Dに対応しか
つ高速回転された排出搬送ローラ92E・92D,92
C・92B,92Aによって排出搬送されて来た用紙P
をそれより上段側のエンジン部20A.20B,20C
に対応する排出搬送ローラ92H・92G・92F,9
2E・92D,92C・92Bまたは共通用紙受け17
に引渡すまで、高速回転に保持させる手段で、高速回転
保持制御プログラムを格納させたコントローラ70内の
ROM72とCPU71とから形成され、図3のST1
5,ST13,ST14で実行される。
【0030】つまり、任意の下段側排出搬送ローラ92
が高速回転(ST15のYES)されている場合には、
それより上段側の全ての排出搬送ローラ92を同時また
は順番に高速回転とし、かつ当該下段側排出搬送ローラ
92で排出搬送された印字済用紙Pをそれより上段側の
排出搬送ローラ92に引渡す迄、または最上段プリンタ
10Aでいえば用紙受け17へ排出する迄、その高速回
転を保持(ST14のNO)させることができる。
【0031】したがって、各排出搬送ローラ92間の距
離、排出搬送ローラ92Hと用紙受け17との距離、各
回転速度,用紙Pの長さによって、各排出搬送ローラ9
2A〜92Hを高速回転に保持させておく時間長(ST
14の“Tsi”)は異なる。この設定時間(Tsi)
は、操作パネル74のキー操作により設定され、バッテ
リーバックアップされたRAM73に記憶しておく。
【0032】なお、印字済用紙Pが通過し終った各排出
搬送ローラ92は、停止(ST16)させるものとし、
消費電力を軽減する。但し、全ての排出搬送ローラ92
A〜92Hを適時に低速回転と高速回転とのいずれかに
切替えたことを前提に、連続回転させておいてもよい。
【0033】タイミング規制手段は、各エンジン部20
A〜20Dの印字開始タイミング(または、印字終了タ
イミング)を規制する手段で、タイミング規制制御プロ
グラムを格納させたROM72とCPU71とから形成
され、例えば図4に示すように各エンジン部20A〜2
0Dの印字開始タイミング(時刻)t1,t2,t3,
t4を規制する。タイミング(時刻)そのものは、操作
パネル74上のキー操作により、設定変更可能とされて
いる。
【0034】用紙Pのサイズ(長さ)によってタイミン
グを設定変更すべきである。したがって、用紙Pのサイ
ズが大きかったり、長短の用紙Pが混ざる場合等にあっ
ては、印字終了タイミングを設定して規制してもよい。
【0035】次に、この実施例の作用を説明する。図2
において、操作パネル74上のキー操作によって、印字
運転可能台数nが4台と選択され、各プリンタ10A〜
10Dに受信した印字データ量Qを均等分配とする指定
がされ、かつ印字開始タイミングが図4の各時刻t1,
t2,t3,t4に設定されている場合を考える。
【0036】ここで、コントローラ70が上位機100
から印字データ(量Q)を受信すると、データ分配制御
手段(71,72)が1/4等分する。この分配印字デ
ータ(量Qi)は、ビデオデータに変換され、各エンジ
ンコントローラ61A〜61Dに転送される。この際、
タイミング規制手段(71,72)は、各エンジン部2
0A〜20D(61A〜61D)に印字開始タイミング
(時刻)t1,t2,t3,t4を転送する。時間差に
よってタイミングを規制するようにしてもよい。
【0037】図4に示す時刻t1になると、最上段プリ
ンタ10Aのエンジンコントローラ61Aは、エンジン
(21等)等を起動する。すなわち、給紙カセット80
Aから本体11に用紙1枚を給送する。この用紙Pは、
図1に示すXL方向へ低速の印字速度d(A)〔=4p
pm〕で搬送され、その表面に印字される。しかる後
に、搬送ローラ42Cによって、自機内の用紙受け17
へ排出される。なお、用紙排出方向切替部材47を他の
プリンタ10B〜10Dのように切替えセットしておけ
ば、搬送排出ローラ42G,92Hによって、図4に示
す高速dA=8ppm〕で排出させることもできる。
【0038】さて、図4に示す時刻t2になると、プリ
ンタ10Bが給紙カセット80Bからの用紙Pに印字す
る。印字速度d(B)は低速でかつ上記d(A)と同じ
である。このエンジン部20Bの搬送ローラ42Bから
その排出部19Bに印字済用紙Pの先端が排出され始め
る(図3のST10のYES)。すると、速度切替制御
手段(71,72)が、当該排出搬送ローラ92E(お
よび92D)を低速〔d(B)〕で回転(ST11)さ
せ、かつ当該用紙Pの後端が搬送ローラ42B(41)
から離れる(ST12のYES)と、高速(dB)に切
替える(ST13)。
【0039】この際、高速回転保持制御手段(71,7
2)は、下段側のエンジン部(20B)に対応する排出
搬送ローラ92E(92D)が高速回転されていること
を確認(ST15のYES)すると、それより上段側の
エンジン部(20A)に対応する排出搬送ローラ92
F,92G,92Hを高速〔dA(=dB)〕で回転
(ST13)させる。
【0040】したがって、この段階では、排出搬送ロー
ラ92D〜92Hが高速(8ppm)で回転されている
から、2段目のエンジン部20Bから排出された印字済
用紙Pは、高速で排出搬送され共通用紙受け17に至
る。具体的には、先にエンジン部20Aから排出されて
いた印字済用紙P上に排出される。両用紙P,Pはとも
に、印字面(表面)が下向きで、かつ各用紙のトップお
よびエンドが合っている。したがって、従来例(図6,
図8)の場合のように、各プリンタ10から収集した用
紙の表裏合一化,トップ・エンド合一化等の作業を一掃
できるので、この点からも総合的な印字高速化を図れ
る。
【0041】これらの各排出搬送ローラ92D〜92H
の高速回転は、高速回転保持制御手段(71,72)に
よって、設定時間Tsi(ST14のYES)だけ継続
保持され、その後に停止(ST16)される。この間
に、エンジン部20Bからの用紙Pを共通用紙受け17
に確実に排出できる。但し、これら排出搬送ローラ92
D〜92Hは、さらに下段のエンジン部20C,20D
から排出された印字済用紙Pの高速排出搬送時には、当
然に高速回転保持される。
【0042】各エンジン部20C,20Dについての印
字動作および共通排出搬送手段90の速度切替および高
速排出搬送動作は、エンジン部20Bの場合と同じゆ
え、説明を省略する。
【0043】ここに、各エンジン部20A〜20Dに対
応する各排出搬送ローラ92は、低速回転と高速回転と
に切替えられかつそれより下段側から排出された用紙P
をそれより上段側に高速回転しなければならないので、
タイミング規制手段(71,72)によるタイミング規
制が重要であると理解される。つまり、このタイミング
規制の仕方によって、4台のプリンタ10A〜10Dを
用いてより高速印字することが可能である。
【0044】すなわち、図4の場合は、各プリンタ10
A〜10D(20A〜20D)を従来例(図6,図8)
の場合と同様にして4枚を別個に印字した場合(60s
ec)に対し、52.5secで印字終了できるととも
に、各プリンタ10から印字済用紙Pを収集しかつ表裏
合一化作業等をしなくともよいから、総合的で大幅な印
字高速化を達成できることが明白である。
【0045】かくして、用紙Pのサイズ(長さ)によっ
ては各排出搬送ローラ92をより高速回転させるととも
に、印字開始タイミングを例えば(t1=t2=t3=
t4)とすれば、4枚を30sec以下でも印字しかつ
共通用紙受け17に排出可能である。
【0046】なお、エンジン20の積重ね配設台数n
は、図1に示す4台でなく例えば図5に示す3台や5台
以上とすることも自在である。さらに2台を積重ね配設
し、同一用紙についての両面印字を1パスで高速に行う
ことも可能である。
【0047】しかして、この実施例によれば、複数
(4)台のエンジン部20A〜20Dを上下方向に積重
ね配設するとともに、共通排出搬送手段90と,速度切
替制御手段(71,72)と,高速回転保持制御手段
(71,72)と,タイミング規制手段(71,72)
とを設け、印字データ量を各エンジン部20A〜20D
に分担印字可能かつ各エンジン部20A〜20Dから排
出された印字済用紙Pを自機(20A)の搬送手段41
または共通排出搬送手段90によって共通用紙受け17
に高速排出可能に構成されているので、平面的設置スペ
ースの大幅な縮小化および運用管理を含む取扱いの容易
化を図りつつ確実に高速印字させることができる。
【0048】また、共通排出搬送手段90が、各エンジ
ン20(本体11)に対応させた分割型構造とされてい
るので、積重ね配設段数を自由に選択でき、適用性が広
い。
【0049】また、共通排出搬送手段90による排出搬
送経路長が各段プリンタ10A〜10Dごとに異なるの
で、プリンタ10A,10B,10C,10Dに例え
ば、1ページ,2ページ,3ページ,4ページの印字を
行わせれば、各ページを高速印字でき、ページ整理され
て共通用紙受け17に排出させることができる。
【0050】また、速度切替制御手段(71,72)
が、エンジン部(20B)内の搬送手段41(42B)
から離れた以降に当該各排出搬送ローラ92を低速から
高速に切替えるものと形成されているので、軟弱な用紙
Pでも曲りぐせや破損を生じさせないで、確実かつ円滑
に排出できる。
【0051】タイミング規制手段(71,72)による
規制タイミングをキー操作により設定変更可能とされて
いるので、用紙サイズ等に対する適用性が広い。
【0052】また、コントローラ70が各エンジン部2
0A〜20Dに共通の1台として構築されているので、
低コストであり各エンジン部20A〜20Dを協調整備
し易い。
【0053】また、コントローラ70にデータ分配制御
手段(71,72)が設けられているので、従来例(図
6,図8)の場合のように各プリンタごとに印字データ
の分割設定作業をしなくともよいから、一段と取扱いが
容易でかつ総合的な印字高速化をより向上できるととも
に、各プリンタ10A〜10Dの運用上の管理も一層容
易となる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、複数台のエンジン部を
上下方向に積重ね配設するとともに、共通排出搬送手段
と,速度切替制御手段と,高速回転保持制御手段と,タ
イミング規制手段とを設け、印字データ量を各エンジン
部に分担印字可能かつ各エンジン部から排出された印字
済用紙を自機の搬送手段または共通排出搬送手段によっ
て共通用紙受けに高速排出可能に構成されているので、
平面的設置スペースの大幅な縮小化および運用管理を含
む取扱いの容易化を図りつつ確実に高速印字させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す側断面図である。
【図2】同じく、ブロック図である。
【図3】同じく、動作を説明するためのフローチャート
である。
【図4】同じく、動作を説明するためのタイミングチャ
ートである。
【図5】同じく、エンジン部の積重ね段数の変更例を説
明するための図である。
【図6】従来例(独立型)を説明するための概略図であ
る。
【図7】従来例を説明するための側断面図である。
【図8】従来例(共通型)を説明するための概略図であ
る。
【符号の説明】
1 データ通信回線 10 プリンタ 11 本体 17 用紙受け(共通用紙受け) 19 排出部 20 エンジン部 21 プロセス手段 22 像担持体 31 光学ユニット 41 搬送手段 42 搬送ローラ 45 用紙ガイド 47 用紙排出方向切替部材 61 エンジンコントローラ 70 コントローラ 71 CPU(速度切替制御手段,高速回転保持制御手
段,タイミング規制手段) 72 ROM(速度切替制御手段,高速回転保持制御手
段,タイミング規制手段) 73 RAM 74 操作パネル 75 表示器 80 給紙カセット 90 共通排出搬送手段 91 排出搬送ガイド 92 排出搬送ローラ 95 枠本体 100 上位機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のエンジン部とこれらのエンジン部
    を駆動制御するコントローラとを有し、各エンジン部を
    上下方向に積重ね配設可能に形成するとともに、積重ね
    配設された各エンジン部に対応させた各排出搬送ローラ
    を有しかつ各エンジン部から排出された用紙を共通用紙
    受けに排出搬送する共通排出搬送手段と、各エンジン部
    に対応する排出搬送ローラの回転速度を当該各エンジン
    部から排出された用紙が当該エンジン部内の搬送手段か
    ら離れた以降に高速回転に切替えかつしかる後の適時に
    低速回転に切替える速度切替制御手段と、各エンジン部
    に対応する排出搬送ローラの回転速度を,それより下段
    側のエンジン部に対応しかつ高速回転された排出搬送ロ
    ーラによって排出搬送されて来た用紙をそれより上段側
    のエンジン部に対応する排出搬送ローラまたは共通用紙
    受けに引渡すまで,高速回転に保持する高速回転保持制
    御手段と、各エンジン部の印字開始または終了タイミン
    グを規制するタイミング規制手段とを設けた、ことを特
    徴とする印字装置。
JP7015073A 1995-02-01 1995-02-01 印字装置 Pending JPH08211673A (ja)

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