JPH08211210A - 高出力レーザ用反射ミラーの冷却装置 - Google Patents
高出力レーザ用反射ミラーの冷却装置Info
- Publication number
- JPH08211210A JPH08211210A JP7039367A JP3936795A JPH08211210A JP H08211210 A JPH08211210 A JP H08211210A JP 7039367 A JP7039367 A JP 7039367A JP 3936795 A JP3936795 A JP 3936795A JP H08211210 A JPH08211210 A JP H08211210A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power laser
- mirror
- reflection mirror
- refrigerant
- cooling device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000001816 cooling Methods 0.000 title claims description 35
- 239000002826 coolant Substances 0.000 claims abstract description 26
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 claims description 57
- 239000000945 filler Substances 0.000 claims description 9
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 claims description 6
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 4
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 abstract description 3
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 abstract description 3
- 230000008602 contraction Effects 0.000 abstract 1
- 239000000463 material Substances 0.000 abstract 1
- 238000012856 packing Methods 0.000 abstract 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 27
- 230000005494 condensation Effects 0.000 description 4
- 238000009833 condensation Methods 0.000 description 4
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 2
- 150000003377 silicon compounds Chemical class 0.000 description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 1
- 230000031700 light absorption Effects 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Lasers (AREA)
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
- Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 冷媒の圧力による高出力レーザ用反射ミラー
の変形を防ぐ。 【構成】 金属ミラー1の裏面1bに螺旋状のパイプ5
を熱伝導性及び伸縮性の高い充填材6を介して埋設する
ことにより、冷媒Rを金属ミラー1の裏面1bに直接供
給せず、パイプ5を介して間接的に金属ミラー1の裏面
1bに供給するようにしたので、冷媒Rによる金属ミラ
ー1の腐食を防ぐことができるとともに、冷媒Rの圧力
によって金属ミラー1が変形するのを防ぐことができ、
金属ミラー1の高い面精度を維持することができる。
の変形を防ぐ。 【構成】 金属ミラー1の裏面1bに螺旋状のパイプ5
を熱伝導性及び伸縮性の高い充填材6を介して埋設する
ことにより、冷媒Rを金属ミラー1の裏面1bに直接供
給せず、パイプ5を介して間接的に金属ミラー1の裏面
1bに供給するようにしたので、冷媒Rによる金属ミラ
ー1の腐食を防ぐことができるとともに、冷媒Rの圧力
によって金属ミラー1が変形するのを防ぐことができ、
金属ミラー1の高い面精度を維持することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は高出力レーザ用反射ミ
ラーの冷却装置に関し、特に高出力レーザ用の金属ミラ
ーのレーザ光吸収による温度上昇を防ぐ高出力レーザ用
反射ミラーの冷却装置に関する。
ラーの冷却装置に関し、特に高出力レーザ用の金属ミラ
ーのレーザ光吸収による温度上昇を防ぐ高出力レーザ用
反射ミラーの冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の高出力レーザ用反射ミラー
の冷却装置を示す断面図である。
の冷却装置を示す断面図である。
【0003】高出力レーザ(数百W以上のレーザ光)用
の反射ミラー101はホルダ102に保持され、反射ミ
ラー101の裏面101bと対向するホルダ102のミ
ラー対向部102aとの間には冷媒収容室105が形成
されている。ホルダ102のミラー対向部102aには
冷媒供給口110及び冷媒排出口111がそれぞれ設け
られている。冷媒供給口110には冷媒供給側継手11
2が、冷媒排出口111には冷媒排出側継手113がそ
れぞれ挿着され、冷媒供給側継手112には図示しない
冷媒供給側チューブが、冷媒排出側継手113には図示
しない冷媒排出側チューブがそれぞれ接続される。
の反射ミラー101はホルダ102に保持され、反射ミ
ラー101の裏面101bと対向するホルダ102のミ
ラー対向部102aとの間には冷媒収容室105が形成
されている。ホルダ102のミラー対向部102aには
冷媒供給口110及び冷媒排出口111がそれぞれ設け
られている。冷媒供給口110には冷媒供給側継手11
2が、冷媒排出口111には冷媒排出側継手113がそ
れぞれ挿着され、冷媒供給側継手112には図示しない
冷媒供給側チューブが、冷媒排出側継手113には図示
しない冷媒排出側チューブがそれぞれ接続される。
【0004】空気や水等の冷媒Rは冷媒供給側チューブ
から冷媒供給側継手112を通じて冷媒収容室105内
に流入し、冷媒排出側継手113を通じて冷媒排出側チ
ューブへ排出される。このとき冷媒Rによって反射ミラ
ー101の熱が奪われ、反射ミラー101が冷却され
る。このようにして高出力レーザ用の反射ミラー101
のレーザ光吸熱による温度上昇が抑制される。
から冷媒供給側継手112を通じて冷媒収容室105内
に流入し、冷媒排出側継手113を通じて冷媒排出側チ
ューブへ排出される。このとき冷媒Rによって反射ミラ
ー101の熱が奪われ、反射ミラー101が冷却され
る。このようにして高出力レーザ用の反射ミラー101
のレーザ光吸熱による温度上昇が抑制される。
【0005】図4は従来の他の高出力レーザ用反射ミラ
ーの冷却装置を示す断面図、図5は図4の高出力レーザ
用反射ミラーの裏面を示す平面図である。
ーの冷却装置を示す断面図、図5は図4の高出力レーザ
用反射ミラーの裏面を示す平面図である。
【0006】高出力レーザ用の反射ミラー201の裏面
201bには複数のスクロール状の冷媒溝205が設け
られ、各冷媒溝205の終端部205bは反射ミラー2
01の裏面201bの中心部に設けられた排出穴214
と連通している。反射ミラー201の裏面201bには
円板状のカバー部材215が嵌合され、カバー部材21
5と冷媒溝205及び排出穴214とで、カバー部材2
15と反射ミラー201との間に冷媒流路が形成され
る。カバー部材215には、各冷媒溝205の始端部2
05aと対向する複数の冷媒供給口210と、排出穴2
14と対向する冷媒排出口211とがそれぞれ設けられ
ている。冷媒供給口210には冷媒供給側継手212
が、冷媒排出口211には冷媒排出側継手213がそれ
ぞれ挿着され、冷媒供給側継手212には図示しない冷
媒供給側チューブが、冷媒排出側継手213には図示し
ない冷媒排出側チューブがそれぞれ接続されている。
201bには複数のスクロール状の冷媒溝205が設け
られ、各冷媒溝205の終端部205bは反射ミラー2
01の裏面201bの中心部に設けられた排出穴214
と連通している。反射ミラー201の裏面201bには
円板状のカバー部材215が嵌合され、カバー部材21
5と冷媒溝205及び排出穴214とで、カバー部材2
15と反射ミラー201との間に冷媒流路が形成され
る。カバー部材215には、各冷媒溝205の始端部2
05aと対向する複数の冷媒供給口210と、排出穴2
14と対向する冷媒排出口211とがそれぞれ設けられ
ている。冷媒供給口210には冷媒供給側継手212
が、冷媒排出口211には冷媒排出側継手213がそれ
ぞれ挿着され、冷媒供給側継手212には図示しない冷
媒供給側チューブが、冷媒排出側継手213には図示し
ない冷媒排出側チューブがそれぞれ接続されている。
【0007】冷媒Rは、各冷媒供給側チューブから冷媒
供給側継手212を通じて冷媒溝205に流入し、冷媒
溝205の終端部205bから排出穴214に流入し、
排出穴214から冷媒排出側継手213を通じて冷媒排
出側チューブへ排出される。
供給側継手212を通じて冷媒溝205に流入し、冷媒
溝205の終端部205bから排出穴214に流入し、
排出穴214から冷媒排出側継手213を通じて冷媒排
出側チューブへ排出される。
【0008】図3の冷却装置と同様に、冷媒Rによって
反射ミラー201の熱が奪われて反射ミラー201が冷
却され、高出力レーザ用の反射ミラー201のレーザ光
吸熱による温度上昇が抑制される。
反射ミラー201の熱が奪われて反射ミラー201が冷
却され、高出力レーザ用の反射ミラー201のレーザ光
吸熱による温度上昇が抑制される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図3及び図
4に示す従来の冷却装置のいずれも反射ミラー101,
201の裏面101b,201bに直接冷媒Rを供給す
ることによって反射ミラー101,201の冷却を行う
構成を採用しているので、供給される冷媒Rによって腐
食したり、冷媒Rの圧力によって反射ミラー101,2
01の表面101a,201aが変形し、その面精度が
劣化するという問題があった。例えば、高出力レーザ送
信光学系において反射ミラー101,201の表面10
1a,201aが変形すると、集光ビームパターンが乱
れてしまう。
4に示す従来の冷却装置のいずれも反射ミラー101,
201の裏面101b,201bに直接冷媒Rを供給す
ることによって反射ミラー101,201の冷却を行う
構成を採用しているので、供給される冷媒Rによって腐
食したり、冷媒Rの圧力によって反射ミラー101,2
01の表面101a,201aが変形し、その面精度が
劣化するという問題があった。例えば、高出力レーザ送
信光学系において反射ミラー101,201の表面10
1a,201aが変形すると、集光ビームパターンが乱
れてしまう。
【0010】また、従来の冷却装置のいずれも単に反射
ミラー101,201の裏面101b,201bを直接
一定流量の冷媒Rを供給して冷却するに過ぎないので、
反射ミラー101,201が設置される環境温度によっ
ては反射ミラー101,201が冷やされ過ぎ、反射ミ
ラー101,201の表面101a,201aに結露が
生じたり、変形したり、反対に冷却不足により反射ミラ
ー101,201が変形するという問題があった。
ミラー101,201の裏面101b,201bを直接
一定流量の冷媒Rを供給して冷却するに過ぎないので、
反射ミラー101,201が設置される環境温度によっ
ては反射ミラー101,201が冷やされ過ぎ、反射ミ
ラー101,201の表面101a,201aに結露が
生じたり、変形したり、反対に冷却不足により反射ミラ
ー101,201が変形するという問題があった。
【0011】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は冷媒の圧力による高出力レーザ用
反射ミラーの変形や、冷媒そのものによる反射ミラーの
腐食や、冷却過多や冷却不足による結露や変形を防ぐこ
とができる高出力レーザ用反射ミラーの冷却装置を提供
することである。
たもので、その課題は冷媒の圧力による高出力レーザ用
反射ミラーの変形や、冷媒そのものによる反射ミラーの
腐食や、冷却過多や冷却不足による結露や変形を防ぐこ
とができる高出力レーザ用反射ミラーの冷却装置を提供
することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項1記載の発明の高出力レーザ用反射ミラーの冷
却装置は、高出力レーザ用反射ミラーのレーザ光吸熱に
よる温度上昇を抑制する冷却装置において、冷媒を循環
させるパイプが、前記高出力レーザ用反射ミラーの裏面
に設けられている。
め請求項1記載の発明の高出力レーザ用反射ミラーの冷
却装置は、高出力レーザ用反射ミラーのレーザ光吸熱に
よる温度上昇を抑制する冷却装置において、冷媒を循環
させるパイプが、前記高出力レーザ用反射ミラーの裏面
に設けられている。
【0013】また、請求項2記載の発明の高出力レーザ
用反射ミラーの冷却装置は、前記高出力レーザ用反射ミ
ラーの温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手
段からの検出信号に基づいて前記冷媒の流量あるいは温
度を調整して前記高出力レーザ用反射ミラーの温度を制
御する制御手段とを備えている。
用反射ミラーの冷却装置は、前記高出力レーザ用反射ミ
ラーの温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手
段からの検出信号に基づいて前記冷媒の流量あるいは温
度を調整して前記高出力レーザ用反射ミラーの温度を制
御する制御手段とを備えている。
【0014】更に、請求項3記載の発明の高出力レーザ
用反射ミラーの冷却装置は、前記パイプは、熱伝導性及
び伸縮性の高い充填材を介して前記高出力レーザ用反射
ミラーの裏面に埋設されている。
用反射ミラーの冷却装置は、前記パイプは、熱伝導性及
び伸縮性の高い充填材を介して前記高出力レーザ用反射
ミラーの裏面に埋設されている。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明の高出力レーザ用反射ミラ
ーの冷却装置では、冷媒を高出力レーザ用反射ミラーの
裏面に直接供給せず、パイプを介して間接的に高出力レ
ーザ用反射ミラーの裏面に供給する構成を採用したの
で、冷媒による高出力レーザ用反射ミラーの腐食を防ぐ
ことができるとともに、冷媒の圧力によって高出力レー
ザ用反射ミラーが変形するのを防ぐことができ、高出力
レーザ用反射ミラーの高い面精度を維持することができ
る。
ーの冷却装置では、冷媒を高出力レーザ用反射ミラーの
裏面に直接供給せず、パイプを介して間接的に高出力レ
ーザ用反射ミラーの裏面に供給する構成を採用したの
で、冷媒による高出力レーザ用反射ミラーの腐食を防ぐ
ことができるとともに、冷媒の圧力によって高出力レー
ザ用反射ミラーが変形するのを防ぐことができ、高出力
レーザ用反射ミラーの高い面精度を維持することができ
る。
【0016】また、請求項2記載の発明の高出力レーザ
用反射ミラーの冷却装置では、高出力レーザ用反射ミラ
ーを温度や湿度が大きく変動する環境に設置したとき、
高出力レーザ用反射ミラーは環境温度に応じた温度に維
持され、冷却過多や冷却不足によって生じる高出力レー
ザ用反射ミラー表面の結露や変形を防ぐことができる。
用反射ミラーの冷却装置では、高出力レーザ用反射ミラ
ーを温度や湿度が大きく変動する環境に設置したとき、
高出力レーザ用反射ミラーは環境温度に応じた温度に維
持され、冷却過多や冷却不足によって生じる高出力レー
ザ用反射ミラー表面の結露や変形を防ぐことができる。
【0017】更に、請求項3記載の発明の高出力レーザ
用反射ミラーの冷却装置では、冷媒の圧力によりパイプ
の外径が変動したとしても、その変動に応じて充填材が
伸縮するので、高出力レーザ用反射ミラーの変形を招か
ないとともに、高出力レーザ用反射ミラーとパイプ間に
隙間が生じないため、熱交換効率も悪化しない。
用反射ミラーの冷却装置では、冷媒の圧力によりパイプ
の外径が変動したとしても、その変動に応じて充填材が
伸縮するので、高出力レーザ用反射ミラーの変形を招か
ないとともに、高出力レーザ用反射ミラーとパイプ間に
隙間が生じないため、熱交換効率も悪化しない。
【0018】
【実施例】以下この発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0019】図1はこの発明の一実施例に係る高出力レ
ーザ用反射ミラーの冷却装置を示す断面図、図2は図1
の冷却装置の平面図である。
ーザ用反射ミラーの冷却装置を示す断面図、図2は図1
の冷却装置の平面図である。
【0020】金属ミラー(高出力レーザ用反射ミラー)
1は押さえ板4a,4bを介してホルダ2に保持されて
いる。押さえ板4aは、金属ミラー1の裏面1bと対向
するホルダ2のミラー対向部2aに、周方向に一定間隔
おきに配設されている。押さえ板4bは、金属ミラー1
の側面1cを包囲するホルダ2の円筒部2bに、周方向
に一定間隔おきに配設されている。ホルダ2の円筒部2
bの端面には、金属ミラー1の表面1aの外周縁を支持
する環状部材3がねじ9で結合されている。
1は押さえ板4a,4bを介してホルダ2に保持されて
いる。押さえ板4aは、金属ミラー1の裏面1bと対向
するホルダ2のミラー対向部2aに、周方向に一定間隔
おきに配設されている。押さえ板4bは、金属ミラー1
の側面1cを包囲するホルダ2の円筒部2bに、周方向
に一定間隔おきに配設されている。ホルダ2の円筒部2
bの端面には、金属ミラー1の表面1aの外周縁を支持
する環状部材3がねじ9で結合されている。
【0021】金属ミラー1の裏面1bには、螺旋状のパ
イプ5が熱伝導性及び伸縮性の高い充填材6(例えばシ
リコン系のコンパウンド)を介して埋設されている。ホ
ルダ2のミラー対向部2aには冷媒供給口10及び冷媒
排出口11が設けられ、冷媒供給口10を通じてパイプ
5の始端部5aがホルダ2の外部に突出し、冷媒排出口
11を通じてパイプ5の終端部5bがホルダ2の外部に
突出している。パイプ5の始端部5aには図示しない冷
媒供給側チューブが、パイプ5の終端部5bには図示し
ない冷媒排出側チューブがそれぞれ接続される。
イプ5が熱伝導性及び伸縮性の高い充填材6(例えばシ
リコン系のコンパウンド)を介して埋設されている。ホ
ルダ2のミラー対向部2aには冷媒供給口10及び冷媒
排出口11が設けられ、冷媒供給口10を通じてパイプ
5の始端部5aがホルダ2の外部に突出し、冷媒排出口
11を通じてパイプ5の終端部5bがホルダ2の外部に
突出している。パイプ5の始端部5aには図示しない冷
媒供給側チューブが、パイプ5の終端部5bには図示し
ない冷媒排出側チューブがそれぞれ接続される。
【0022】金属ミラー1には、熱伝導性及び伸縮性の
高い充填材8(例えばシリコン系のコンパウンド)を介
して温度センサ(温度検出手段)7が埋設され、温度セ
ンサ7の出力端は図示しないハイブリッドレコーダや流
量あるいは温度コントローラ等で構成される流量あるい
は温度コントローラ系(制御手段)に接続されている。
高い充填材8(例えばシリコン系のコンパウンド)を介
して温度センサ(温度検出手段)7が埋設され、温度セ
ンサ7の出力端は図示しないハイブリッドレコーダや流
量あるいは温度コントローラ等で構成される流量あるい
は温度コントローラ系(制御手段)に接続されている。
【0023】空気や水等の冷媒Rは冷媒供給側チューブ
からパイプ5の始端部5aに流入し、パイプ5内を旋回
した後、パイプ5の終端部5bから冷媒排出側チューブ
へ排出される。このとき冷媒Rによって金属ミラー1の
熱が奪われ、金属ミラー1が冷却される。なお、冷媒R
の流入と排出は逆転しても何ら問題ない。このようにこ
の実施例では、冷媒Rを金属ミラー1の裏面1bに直接
供給せず、すなわち冷媒Rをパイプ5を介して間接的に
金属ミラー1の裏面1bに供給する構成を採用したの
で、冷媒Rによる金属ミラー1の腐食を防ぐことができ
るとともに、冷媒Rの圧力によって金属ミラー1が変形
するのを防ぐことができ、金属ミラー1の高い面精度を
維持することができる。その結果、高出力のレーザ光
(数百W以上のレーザ光)を安定して遠距離に最小集光
径になるよう集光させることができる。
からパイプ5の始端部5aに流入し、パイプ5内を旋回
した後、パイプ5の終端部5bから冷媒排出側チューブ
へ排出される。このとき冷媒Rによって金属ミラー1の
熱が奪われ、金属ミラー1が冷却される。なお、冷媒R
の流入と排出は逆転しても何ら問題ない。このようにこ
の実施例では、冷媒Rを金属ミラー1の裏面1bに直接
供給せず、すなわち冷媒Rをパイプ5を介して間接的に
金属ミラー1の裏面1bに供給する構成を採用したの
で、冷媒Rによる金属ミラー1の腐食を防ぐことができ
るとともに、冷媒Rの圧力によって金属ミラー1が変形
するのを防ぐことができ、金属ミラー1の高い面精度を
維持することができる。その結果、高出力のレーザ光
(数百W以上のレーザ光)を安定して遠距離に最小集光
径になるよう集光させることができる。
【0024】また、パイプ5は熱伝導性及び伸縮性の高
い充填材6を介して埋設されているので、温度変化や冷
媒圧力によりパイプ5の外径が変動したとしても、その
変動に応じて充填材6が伸縮し、金属ミラー1の変形を
招かないとともに、熱交換効率も悪化せず、レーザ光吸
収による金属ミラー1の熱変形を確実に防ぐことができ
る。
い充填材6を介して埋設されているので、温度変化や冷
媒圧力によりパイプ5の外径が変動したとしても、その
変動に応じて充填材6が伸縮し、金属ミラー1の変形を
招かないとともに、熱交換効率も悪化せず、レーザ光吸
収による金属ミラー1の熱変形を確実に防ぐことができ
る。
【0025】更に、金属ミラー1には温度センサ7が埋
設され、流量コントローラ系によって温度センサ7の検
出温度に応じて冷媒Rの流量あるいは温度を制御するよ
うにしたので、例えば金属ミラー1を温度や湿度が大き
く変動する環境に設置したとしても、金属ミラー1を環
境温度に応じた温度に維持することができる。例えば環
境温度に対する金属ミラー1の温度が低すぎるときは冷
媒流量を減らしたり、冷媒温度を上げたりし、環境温度
に対する金属ミラー1の温度が高すぎるときは冷媒流量
を増やしたり、冷媒温度を下げたりする。その結果、冷
却過多による金属ミラー1の表面1aの結露や変形を防
いだり、冷却不足による金属ミラー1の変形を防ぐこと
ができ、高出力レーザ光の反射という金属ミラー1の機
能を一層安定させることができる。
設され、流量コントローラ系によって温度センサ7の検
出温度に応じて冷媒Rの流量あるいは温度を制御するよ
うにしたので、例えば金属ミラー1を温度や湿度が大き
く変動する環境に設置したとしても、金属ミラー1を環
境温度に応じた温度に維持することができる。例えば環
境温度に対する金属ミラー1の温度が低すぎるときは冷
媒流量を減らしたり、冷媒温度を上げたりし、環境温度
に対する金属ミラー1の温度が高すぎるときは冷媒流量
を増やしたり、冷媒温度を下げたりする。その結果、冷
却過多による金属ミラー1の表面1aの結露や変形を防
いだり、冷却不足による金属ミラー1の変形を防ぐこと
ができ、高出力レーザ光の反射という金属ミラー1の機
能を一層安定させることができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
の高出力レーザ用反射ミラーの冷却装置によれば、冷媒
による高出力レーザ用反射ミラーの腐食を防ぐことがで
きるとともに、冷媒の圧力によって高出力レーザ用反射
ミラーが変形するのを防ぐことができるので、高出力レ
ーザ用反射ミラーの高い面精度を維持することができ、
高出力のレーザ光を安定して遠距離に最小集光径になる
よう集光させることができる。
の高出力レーザ用反射ミラーの冷却装置によれば、冷媒
による高出力レーザ用反射ミラーの腐食を防ぐことがで
きるとともに、冷媒の圧力によって高出力レーザ用反射
ミラーが変形するのを防ぐことができるので、高出力レ
ーザ用反射ミラーの高い面精度を維持することができ、
高出力のレーザ光を安定して遠距離に最小集光径になる
よう集光させることができる。
【0027】また、請求項2記載の発明の高出力レーザ
用反射ミラーの冷却装置によれば、高出力レーザ用反射
ミラーを温度や湿度が大きく変動する環境に設置したと
き、高出力レーザ用反射ミラーは環境温度に応じた温度
に維持されるので、冷却過多や冷却不足によって生じる
高出力レーザ用反射ミラー表面の結露や変形を防ぐこと
ができ、高出力レーザ光の反射という高出力レーザ用反
射ミラーの機能を一層安定させることができる。
用反射ミラーの冷却装置によれば、高出力レーザ用反射
ミラーを温度や湿度が大きく変動する環境に設置したと
き、高出力レーザ用反射ミラーは環境温度に応じた温度
に維持されるので、冷却過多や冷却不足によって生じる
高出力レーザ用反射ミラー表面の結露や変形を防ぐこと
ができ、高出力レーザ光の反射という高出力レーザ用反
射ミラーの機能を一層安定させることができる。
【0028】更に、請求項3記載の発明の高出力レーザ
用反射ミラーの冷却装置によれば、温度変化によりパイ
プの外径が変動したとしても、その変動に応じて充填材
が伸縮するので、高出力レーザ用反射ミラーの変形を招
かないとともに、熱交換効率も悪化せず、レーザ光吸収
による高出力レーザ用反射ミラーの変形を確実に防ぐこ
とができる。
用反射ミラーの冷却装置によれば、温度変化によりパイ
プの外径が変動したとしても、その変動に応じて充填材
が伸縮するので、高出力レーザ用反射ミラーの変形を招
かないとともに、熱交換効率も悪化せず、レーザ光吸収
による高出力レーザ用反射ミラーの変形を確実に防ぐこ
とができる。
【図1】図1はこの発明の一実施例に係る高出力レーザ
用反射ミラーの冷却装置を示す断面図である。
用反射ミラーの冷却装置を示す断面図である。
【図2】図2は図1の冷却装置の平面図である。
【図3】図3は従来の高出力レーザ用反射ミラーの冷却
装置を示す断面図である。
装置を示す断面図である。
【図4】図4は従来の他の高出力レーザ用反射ミラーの
冷却装置を示す断面図である。
冷却装置を示す断面図である。
【図5】図5は図4の高出力レーザ用反射ミラーの裏面
を示す平面図である。
を示す平面図である。
1 金属ミラー 1b 金属ミラーの裏面 5 パイプ 6 充填材 7 温度センサ R 冷媒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01S 3/04 3/08 (72)発明者 牛田 勝 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 渡部 正造 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内
Claims (3)
- 【請求項1】 高出力レーザ用反射ミラーのレーザ光吸
熱による温度上昇を抑制する冷却装置において、 冷媒を循環させるパイプが、前記高出力レーザ用反射ミ
ラーの裏面に設けられていることを特徴とする高出力レ
ーザ用反射ミラーの冷却装置。 - 【請求項2】 前記高出力レーザ用反射ミラーの温度を
検出する温度検出手段と、前記温度検出手段からの検出
信号に基づいて前記冷媒の流量あるいは温度を調整して
前記高出力レーザ用反射ミラーの温度を制御する制御手
段とを備えていることを特徴とする請求項1記載の高出
力レーザ用反射ミラーの冷却装置。 - 【請求項3】 前記パイプは、熱伝導性及び伸縮性の高
い充填材を介して前記高出力レーザ用反射ミラーの裏面
に埋設されていることを特徴とする請求項1又は2記載
の高出力レーザ用反射ミラーの冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3936795A JP2920168B2 (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | 高出力レーザ用反射ミラーの冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3936795A JP2920168B2 (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | 高出力レーザ用反射ミラーの冷却装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08211210A true JPH08211210A (ja) | 1996-08-20 |
JP2920168B2 JP2920168B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=12551094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3936795A Expired - Lifetime JP2920168B2 (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | 高出力レーザ用反射ミラーの冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2920168B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003172858A (ja) * | 2001-12-06 | 2003-06-20 | Nikon Corp | 光学部品保持装置及び露光装置 |
US6992306B2 (en) | 2003-04-15 | 2006-01-31 | Canon Kabushiki Kaisha | Temperature adjustment apparatus, exposure apparatus having the same, and device fabricating method |
CN112987321A (zh) * | 2021-03-22 | 2021-06-18 | 中国科学院光电技术研究所 | 一种生成高功率涡旋激光的方法和装置 |
CN113917650A (zh) * | 2021-10-19 | 2022-01-11 | 中国科学院高能物理研究所 | 一种改善反射镜热变形和振动稳定性的冷却结构及方法 |
CN116699791A (zh) * | 2023-08-01 | 2023-09-05 | 长春长光智欧科技有限公司 | 一种主动冷却椭球反射镜及其制造方法 |
-
1995
- 1995-02-03 JP JP3936795A patent/JP2920168B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003172858A (ja) * | 2001-12-06 | 2003-06-20 | Nikon Corp | 光学部品保持装置及び露光装置 |
US6992306B2 (en) | 2003-04-15 | 2006-01-31 | Canon Kabushiki Kaisha | Temperature adjustment apparatus, exposure apparatus having the same, and device fabricating method |
US7250616B2 (en) | 2003-04-15 | 2007-07-31 | Canon Kabushiki Kaisha | Temperature adjustment apparatus, exposure apparatus having the same, and device fabricating method |
CN112987321A (zh) * | 2021-03-22 | 2021-06-18 | 中国科学院光电技术研究所 | 一种生成高功率涡旋激光的方法和装置 |
CN112987321B (zh) * | 2021-03-22 | 2022-08-02 | 中国科学院光电技术研究所 | 一种生成高功率涡旋激光的方法和装置 |
CN113917650A (zh) * | 2021-10-19 | 2022-01-11 | 中国科学院高能物理研究所 | 一种改善反射镜热变形和振动稳定性的冷却结构及方法 |
CN113917650B (zh) * | 2021-10-19 | 2022-09-09 | 中国科学院高能物理研究所 | 一种改善反射镜热变形和振动稳定性的冷却结构及方法 |
CN116699791A (zh) * | 2023-08-01 | 2023-09-05 | 长春长光智欧科技有限公司 | 一种主动冷却椭球反射镜及其制造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2920168B2 (ja) | 1999-07-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5237150A (en) | Method of cutting workpiece with laser beam | |
US7200160B2 (en) | Laser beam source with a laser element containing a thin crystal disk as a laser-active medium | |
JPH08211210A (ja) | 高出力レーザ用反射ミラーの冷却装置 | |
US6600763B2 (en) | Solid-state laser cooling | |
US6078604A (en) | Laser oscillation apparatus | |
JPH08211211A (ja) | 高出力レーザ用反射ミラーの冷却装置 | |
GB2181267A (en) | Device for cooling reflecting mirror | |
JP3238386B1 (ja) | レーザ加熱装置 | |
JP4333342B2 (ja) | レーザ加工装置 | |
JPH11347772A (ja) | レーザ加工機用レーザビームトリミング装置及びレーザビームトリミング方法 | |
US4761789A (en) | Cooling method for a slab-geometry solid state laser medium and a laser device which employs that cooling method | |
CN219349279U (zh) | 光斑调节装置及激光加工系统 | |
KR900000284B1 (ko) | 반사경의 냉각 장치 | |
JP2007067193A (ja) | 露光装置 | |
JPH0237709B2 (ja) | ||
CN114206539A (zh) | 用于工件的激光加工的光学单元和激光加工装置 | |
JP2002346784A (ja) | ミラー温度制御機構を有するレーザー加工機及びレーザー加工機のミラー温度制御方法 | |
JP3071375B2 (ja) | レーザ集光装置 | |
SU1755236A1 (ru) | Охлаждаемое лазерное зеркало | |
KR100805436B1 (ko) | 레이저가공기의 빔 반사체 냉각구조 | |
JP4270277B2 (ja) | レーザ発振器およびレーザ加工機 | |
JPH06188490A (ja) | 光共振器の調整ユニットおよび出力鏡と終端鏡の冷却方法 | |
JPH10272587A (ja) | レーザー光線拡散防止方法 | |
JPH053355A (ja) | 固体レーザ媒質 | |
JP4480261B2 (ja) | ミラーの冷却構造及び冷却方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990302 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |