JP3071375B2 - レーザ集光装置 - Google Patents

レーザ集光装置

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JP3071375B2
JP3071375B2 JP3936995A JP3936995A JP3071375B2 JP 3071375 B2 JP3071375 B2 JP 3071375B2 JP 3936995 A JP3936995 A JP 3936995A JP 3936995 A JP3936995 A JP 3936995A JP 3071375 B2 JP3071375 B2 JP 3071375B2
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laser
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reflecting mirror
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正克 杉井
英明 斉藤
煕 原
勝 牛田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はレーザ集光装置に関
し、特にレーザ光を遠距離へ伝搬させて集光させるカセ
グレン型あるいは、それに類似するレーザ集光装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のカセグレン型あるいは、それに類
似するレーザ集光装置は、高出力のレーザ光(数百W以
上のレーザ光)を出射するレーザ光源と、互いに対向配
置された主反射鏡及び副反射鏡と、主反射鏡及び副反射
鏡を収容する鏡筒と、副反射鏡と鏡筒との間に架け渡さ
れて、副反射鏡を主反射鏡の中心孔と対向する位置に支
持する複数のはりとを備えている。レーザ光源は主反射
鏡の中心孔に配置され、レーザ光源と副反射鏡とは互い
に対向している。
【0003】このレーザ集光装置では、高出力のレーザ
光による主反射鏡及び副反射鏡の表面上のごみの焼き付
けを防ぐとともに、高出力のレーザ光に対する安全を確
保するために、円筒状の鏡筒が採用されている。
【0004】レーザ光源から出射されたレーザ光は副反
射鏡で主反射鏡側へ反射され、副反射鏡からのレーザ光
は主反射鏡で前方へ反射され、環状のレーザ光となって
鏡筒の外部へ送り出される。
【0005】また、副反射鏡を支持する前記複数のはり
は主反射鏡と対向しているため、主反射鏡からのレーザ
光の一部ははりに照射される。ところが、このときの反
射光がノイズの原因になるため、このレーザ集光装置で
は、はりのレーザ光照射面を鏡筒の中心軸と直交する軸
に対して所定角度傾けることによって、主反射鏡及び副
反射鏡からの環状レーザ光からはりのレーザ光照射面か
らの反射光を外している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
してはりのレーザ光照射面からの反射光の影響を排除し
ようとすると、その反射光が鏡筒内を多重反射して迷光
となり、レーザ集光性能を低下させるとともに、反射光
を吸収した鏡筒が熱変形して主反射鏡と副反射鏡とのア
ライメントがずれてしまうという問題がある。
【0007】また、副反射鏡の背面側にはフォーカス調
整できるように副反射鏡を駆動させる駆動装置が配置さ
れ、その駆動装置の信号線や電源供給ライン等の配線が
はりに沿って敷設されているので、はりのレーザ光照射
面からの鏡筒内多重反射光によって、配線が溶けて切断
されることがあるという問題があった。
【0008】更に、はりのレーザ光照射面からの反射光
の影響を軽減するため、はりのレーザ光吸収率を上昇さ
せた場合、はりの温度上昇によるはりそのものの熱変形
により主反射鏡と副反射鏡とのアライメントずれを発生
させるという問題があった。
【0009】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題ははりのレーザ光照射面からの反射
光の鏡筒内への進入及びはりの温度上昇による熱変形を
防ぐとともに、配線のレーザ光による断線を防ぐことが
できるレーザ集光装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めこの発明のレーザ集光装置は、高出力レーザ光を反射
する主反射鏡と、前記主反射鏡と対向し、前記高出力
ーザ光を反射する副反射鏡と、前記主反射鏡と前記副反
射鏡とを収容する鏡筒と、前記副反射鏡と前記鏡筒との
間に架け渡されて、前記副反射鏡を前記主反射鏡の中心
部と対向する位置に支持する複数のはりとを備えたレー
ザ集光装置において、前記複数のはりの内部に冷媒を循
環させるための冷却路が設けられるとともに、レーザ光
照射面にレーザ光高吸収塗料が塗布されている。
【0011】また、請求項2に記載のレーザ集光装置
は、請求項1に記載のレーザ集光装置において、前記副
反射鏡を移動させる移動手段の配線を、前記はりのレー
ザ光照射面の反対面に配置したことを特徴とする。
【0012】
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明のレーザ集光装置では、
複数のはりの内部に冷媒を循環させるための冷却路が設
けられるとともに、レーザ光照射面にレーザ光高吸収塗
料が塗布されているので、レーザ光ははりのレーザ光照
射面で吸収され、はりのレーザ光照射面からの反射光が
鏡筒内を多重反射して迷光となるのを防ぐことができる
とともに、レーザ光を吸収してはりの温度が上昇したと
しても、冷却路の冷媒によってはりの熱が奪われて冷却
され、レーザ光吸収によるはりの熱変形が抑制される。
【0014】
【0015】また、請求項2に記載の発明のレーザ集光
装置では、副反射鏡を移動させる移動手段の配線をはり
のレーザ光照射面の反対面に配置したので、配線がレー
ザ光にさらされず、レーザ光の熱による配線の切断を防
ぐことができるとともに、配線からの反射光が鏡筒内に
進入するのを防ぐことができる。
【0016】
【実施例】以下この発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0017】図1はこの発明の一実施例に係る高出力レ
ーザ用のレーザ集光装置を示す断面図、図2は図1のレ
ーザ集光装置の正面図、図3は図2のA−A線に沿う断
面図である。
【0018】この実施例のレーザ集光装置は、図1に示
すように、レーザ光源(図示せず)と、互いに対向配置
された主反射鏡1及び副反射鏡2と、主反射鏡1及び副
反射鏡2を収容する鏡筒4とを備えている。レーザ光源
は主反射鏡1の中心孔1bに配置され、レーザ光源と副
反射鏡2とは互いに対向している。
【0019】主反射鏡1は押さえ板5a,5bを介して
ホルダ11に保持され、主反射鏡1の表面1aの外周縁
は環状部材12で支持され、ホルダ11はねじ13で鏡
筒4の端面4aに固定されている。
【0020】副反射鏡2は、3本のはり14,15,1
6(図2参照)で主反射鏡1の中心孔1bと対向する位
置に支持されている。はり14〜16の一端部は環状部
材6に一体に設けられ、環状部材6はねじ17で鏡筒4
の端面4bに固定されている。副反射鏡2はホルダ3に
保持され、ホルダ3は副反射鏡2を駆動するための駆動
装置(移動手段)18に連結されている。
【0021】はり14〜16には、図3に示すように、
空気や水等の冷媒を循環させるためにU字状の冷却路2
4,25,26(冷却路25については、はり15内で
あるため図3に図示されず)が施されている。冷却路2
4〜26の始端部には継手34a,35a,36aを介
して冷媒供給側チューブ44a,45a,46aが接続
され、パイプ24〜26の終端部には継手34b,35
b,36bを介して冷媒排出側チューブ44b,45
b,46bが接続されている。
【0022】はり14〜16のレーザ光照射面には、レ
ーザ光高吸収塗料(例えば黒色の塗料)18が塗布され
ている。はり14のレーザ光照射面の反対面には、はり
14に沿って配線19が敷設されている。
【0023】図1に示すように、レーザ光源から出射さ
れた高出力のレーザ光(数百W以上のレーザ光)Lは副
反射鏡2で主反射鏡1側へ反射され、副反射鏡2からの
レーザ光Lは主反射鏡1で前方へ反射され、環状のレー
ザ光Lとなって鏡筒4の外部へ送り出される。鏡筒4の
外部へ出射される環状のレーザ光Lの内径は副反射鏡2
の外径より大きい。
【0024】副反射鏡2を支持するはり14〜16は主
反射鏡1と対向しているため、主反射鏡1からのレーザ
光Lの一部ははり14〜16に照射されるが、はり14
〜16のレーザ光照射面には上述のようにレーザ光高吸
収塗料18が塗布されているので、レーザ光Lははり1
4〜16のレーザ光照射面で光吸収される。したがっ
て、はり14〜16のレーザ光照射面からの反射光が鏡
筒4内を多重反射して迷光となることもないので、レー
ザ集光性能の低下や鏡筒4の熱変形を防ぐことができ
る。
【0025】また、冷媒は冷媒供給側チューブ44a〜
46aから継手34a〜36aを介して冷却路24〜2
6の始端部に流入し、冷却路24〜26内を旋回した
後、冷却路24〜26の終端部から継手34b〜36b
を介して冷媒排出側チューブ44b〜46bへ排出され
る。このとき冷媒によってはり14〜16の熱が奪わ
れ、はり14〜16が冷却される。したがって、はり1
4〜16の温度が下がり、レーザ光吸収によるはり14
〜16の熱変形を阻止することができ、主反射鏡1と副
反射鏡2との位置ずれを防ぐことができる。
【0026】更に、配線19ははり14〜16のレーザ
光照射面の反対面に敷設されているので、配線19がレ
ーザ光Lにさらされず、レーザ光Lの熱による配線19
の切断を防ぐことができるとともに、配線19からの乱
反射光が鏡筒4内に進入するのを防ぐことができる。
【0027】なお、前述の実施例では本願発明を高出力
レーザ光を送信するレーザ集光装置に適用した場合につ
いて述べたが、他の実施例として高出力でないレーザ光
(数W以下のレーザ光)を受信するレーザ受信装置に適
用するようにしてもよい。この場合、レーザ光の進行方
向が逆になるので、レーザ光高吸収塗料を塗布すべきは
りのレーザ光照射面も逆になる。また、レーザ光吸収に
よるはりの温度上昇は大きくないので、はりの内部に冷
却路を埋設する必要はない。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載のレ
ーザ集光装置によれば、レーザ光ははりのレーザ光照射
面で吸収されるので、はりのレーザ光照射面から反射光
が鏡筒内を多重反射して迷光となることを防ぐことがで
き、レーザ集光性能の低下を防ぐとともに、レーザ光を
吸収してはりの温度が上昇したとしても、冷却路の冷媒
によってはりの熱が奪われて冷却されるので、レーザ光
吸収によるはりの熱変形を抑制し、主反射鏡と副反射鏡
との位置ずれを防ぐことができる。
【0029】
【0030】また、請求項2に記載のレーザ集光装置に
よれば、配線がレーザ光にさらされないので、レーザ光
の熱による配線の切断を防ぐことができるとともに、配
線からの反射光が鏡筒内に進入するのを防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施例に係る高出力レーザ
用のレーザ集光装置を示す断面図である。
【図2】図2は図1のレーザ集光装置の正面図である。
【図3】図3は図2のA−A線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 主反射鏡 2 副反射鏡 4 鏡筒 14,15,16 はり 18 レーザ光高吸収塗料 19 配線 24〜26 冷却路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牛田 勝 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株式会社ニコン内 (56)参考文献 特開 平4−116510(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/18 G02B 5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高出力レーザ光を反射する主反射鏡と、
    前記主反射鏡と対向し、前記高出力レーザ光を反射する
    副反射鏡と、前記主反射鏡と前記副反射鏡とを収容する
    鏡筒と、前記副反射鏡と前記鏡筒との間に架け渡され
    て、前記副反射鏡を前記主反射鏡の中心部と対向する位
    置に支持する複数のはりとを備えたレーザ集光装置にお
    いて、前記複数のはりの内部に冷媒を循環させるための
    冷却路が設けられるとともに、レーザ光照射面にレーザ
    光高吸収塗料が塗布されていることを特徴とするレーザ
    集光装置。
  2. 【請求項2】 前記副反射鏡を移動させる移動手段の配
    線を、前記はりのレーザ光照射面の反対面に配置したこ
    とを特徴とする請求項1に記載のレーザ集光装置。
JP3936995A 1995-02-03 1995-02-03 レーザ集光装置 Expired - Lifetime JP3071375B2 (ja)

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CN104953458B (zh) * 2014-03-25 2018-12-25 中国科学院大连化学物理研究所 一种光加热补偿镜及其使用方法
CN108241198A (zh) * 2018-02-07 2018-07-03 中国科学院光电研究院 同轴空间相机的主次镜支撑结构

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