JP2022027474A - 光学系、光源装置および画像表示装置 - Google Patents

光学系、光源装置および画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コンパクトに構成することができる光学系、光源装置および画像表示装置を提供すること。【解決手段】光学系24、25、26は、光源から出射された青色光(第1の光の一例)を反射するダイクロイックミラー24と、ダイクロイックミラー24で反射された青色光が入射し、青色光の少なくとも一部を青色光とは異なる波長の蛍光光に変換して出射する蛍光体ユニット26の蛍光領域26Dと、を備えた光学系であって、ダイクロイックミラー24は、蛍光光を透過する光学特性を有し、蛍光光の光束外に位置する一端33bと、蛍光光の光束内に位置する他方の端33aと、を備えており、ダイクロイックミラー24を一端33bで保持するミラーホルダー30を設けた。【選択図】図5

Description

本発明は、光学系、光源装置および画像表示装置に関する。
特許文献1では、光源装置63や表示素子、プロジェクタ制御手段等を備え、この光源装置63は、回転制御可能な基材に複数のセグメント領域を有し、基材のセグメント領域の少なくとも一つは反射部とされ、反射部に励起光を受けて所定の波長帯域光を発する蛍光体層が形成され、蛍光体層が形成されないセグメント領域が光を透過させる透過部とされた蛍光ホイール71と、可視光領域の励起光を蛍光体に照射する第一光源と、蛍光体層から射出される蛍光光及び第一光源72から射出される励起光と異なる波長帯域光を発する第二光源82と、蛍光ホイール71から射出される光及び第二光源82から射出される光を、同一光路上に集光させる集光光学系と、第一光源72及び第二光源82の発光を制御する光源制御手段と、備えているプロジェクタを開示している。
特許文献2では、励起光を射出するレーザー光源9と、励起光の一部を透過させるとともに励起光を受けて蛍光を発するとともに、励起光と蛍光とを反射させる蛍光体ホイール12と、レーザー光源9と蛍光体ホイール12との間の励起光の光路上に設けられたダイクロイックミラー10と、蛍光体ホイール12とダイクロイックミラー10との間の励起光の光路上に設けられた1/4波長板11と、を備え、ダイクロイックミラー10が、往路の励起光の第1の偏光成分を透過するとともに、復路の励起光の第2の偏光成分と蛍光とを反射する偏光分離特性を有している光源装置2を開示している。
本発明は、コンパクトに構成することができる光学系、光源装置および画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1は、光源から出射された第1の光を反射する光学部材と、光学部材で反射された第1の光が入射し、第1の光の少なくとも一部を第1の光とは異なる波長の第2の光に変換して出射する波長変換部と、を備えた光学系であって、光学部材は、第2の光を透過する光学特性を有し、第2の光の光束外に位置する第1の端部と、第2の光の光束内に位置する第2の端部と、を備えており、光学部材を第2の光の光束外で保持する保持部材を設けた。
本発明によれば、コンパクトに構成することができる光学系、光源装置および画像表示装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る光源装置における青色レーザ光の光路を示す概略構成図である。 本実施形態に係る光源装置における蛍光光の光路を示す概略構成図である。 本実施形態に係るダイクロイックミラーの配置の説明図である。 本実施形態に係る光源装置が有する蛍光体ユニットの構成の説明図である。 本実施形態に係るダイクロイックミラーの固定方法の説明図である。 本実施形態に係るダイクロイックミラーの固定方法の変形例の説明図である。 本実施形態に係るダイクロイックミラーの説明図である。 本実施形態に係る固定方法の変形例の説明図である。 本実施形態に係る固定方法の変形例の説明図である。 本実施形態に係る固定方法の変形例の説明図である。 本実施形態に係る固定方法の変形例の説明図である。 本実施形態に係る固定方法の変形例の説明図である。 本実施形態に係る光源装置を備えたプロジェクタ装置を示す概略構成図である。
図1は、本発明の実施形態に係る光源装置20における青色レーザ光の光路を示す概略構成図である。
図1に示すように、光源装置20は、光の伝搬方向に順に配置された、レーザ光源(励起光源)21、カップリングレンズ22、第1の光学系23、光学部材の一例であるダイクロイックミラー24(光学部材の一例)、第2の光学系25(導光光学系の一例)、波長変換ユニットの一例である蛍光体ユニット26、屈折光学系27、光ミキシング素子の一例であるライトトンネル29を有している。
レーザ光源21は、例えば、複数のレーザ光を出射する光源がアレイ状に配置されている。レーザ光源21は、例えば、発光強度の中心が455[nm]の青色帯域の光(青色レーザ光)を出射する。以下では、青色レーザ光を、単に青色光と称する。レーザ光源21から出射される青色光は、偏光方向が一定の方向である直線偏光であり、後述する蛍光体ユニット26が有する蛍光体を励起させる励起光としても用いられる。
なお、レーザ光源21から出射される光は、後述する蛍光体を励起させることができる波長の光であればよく、青色波長帯域の光に限定されるものではない。また、レーザ光源21は、複数の光源を有するものとしたが、これに限定されるものではなく、1個の光源で構成されるものとしてもよい。また、レーザ光源21は、基板上に複数の光源がアレイ状に配置されたものとして構成することができるが、これに限定されるものではなく、その他の配置構成であってもよい。
カップリングレンズ22は、レーザ光源21から出射された青色光を入射し、平行光(コリメート光)に変換するレンズである。なお、以下において、平行光とは、完全にコリメート(平行化)された光に限らず、略平行化された光を含む概念とする。カップリングレンズ22の数は、レーザ光源21の光源の数に対応していればよく、レーザ光源21の光源の数の増減に応じて増減することができる。
本実施形態に係る光源装置20においては、これらのレーザ光源21とカップリングレンズ22とで光源ユニットを構成する。例えば、レーザ光源21は、行及び列をなして配置される複数のレーザーダイオードで構成される。すなわち、光源ユニットは、これらのレーザーダイオードと、レーザーダイオードの出射面側に配置されたカップリングレンズ22とで構成される。
第1の光学系23は、全体として正のパワーを有しており、レーザ光源21の側から蛍光体ユニット26の側に向かって順に、大口径レンズ23a及び負レンズ23bを有している。大口径レンズ23aは、大口径素子の一例を構成するものであり、正のパワーを有し、カップリングレンズ22から出射された平行光を集光及び合成するレンズで構成される。負レンズ23bは、平行化素子の一例を構成するものであり、大口径レンズ23aにより集光された青色光を平行光に変換するレンズで構成される。第1の光学系23は、カップリングレンズ22から略平行光となって入射した青色光(励起光)を縮径させてダイクロイックミラー24に導く。
ダイクロイックミラー24は、第1の光学系23から出射される青色光の伝播方向に対して傾斜して配置されている。より具体的には、第1の光学系23から出射される青色光の伝播方向に沿って前端部が下方側に傾斜した状態で配置されている。ダイクロイックミラー24は、第1の光学系23により略平行光とされた青色光を反射する一方、蛍光体ユニット26により変換された蛍光光(第2の色光、第2の光の一例)を透過する光学特性を有している。例えば、ダイクロイックミラー24には、上述した光学特性を有するようなコートが施されている。
ダイクロイックミラー24は第1の光学系23の幅よりも短い長さを有している。ダイクロイックミラー24の寸法が短く構成されることから、光源装置20を小型化することができる。
屈折光学系27は、第2の光学系25から出射する光(青色光及び蛍光光)を集光するレンズで構成される。蛍光体ユニット26から出射された光(青色光及び蛍光光)は、ダイクロイックミラー24を通過及び透過した後、屈折光学系27により集光(屈折)され、ライトトンネル29に入射する。
このような構成を有する光源装置20における青色光の光路(以下、適宜「青色光光路」という)について、説明する。青色光光路とは、レーザ光源21が出射した励起光のうち、蛍光体ユニット26の反射部で反射する光が進行する光路をいう。
レーザ光源21から出射された青色光は、カップリングレンズ22により平行光に変換される。カップリングレンズ22から出射された青色光は、第1の光学系23の大口径レンズ23aによって集光及び合成された後、負レンズ23bによって平行光に変換される。負レンズ23bから出射された青色光は、ダイクロイックミラー24で反射され、第2の光学系25に向かう。ダイクロイックミラー24は、レーザ光源21から出射された青色光を反射する反射面24aを構成する。上述した励起光の投影像中心の点Pは、ダイクロイックミラー24に形成される。
上述したように、ダイクロイックミラー24は、第2の光学系25の光軸に対して第1の光学系23側にずれて配置されている。このため、青色光光路は、第2の光学系25(より具体的には、正レンズ25A)の第1の光学系23側の一部に入射する。そして、青色光は、第2の光学系25の光軸に角度を有した状態で近づくように進み、第2の光学系25(より具体的には、正レンズ25B)から出射する。第2の光学系25から出射した青色光は、蛍光体ユニット26に入射する。
ここで、蛍光体ユニット26に入射した青色光は、反射部に入射するものとする。反射部に入射した青色光は、正反射される。反射部で正反射された青色光は、第2の光学系25(より具体的には、正レンズ25B)における第1の光学系23とは反対側の一部に入射する。そして、青色光は、第2の光学系25の光軸に角度を有した状態で遠ざかるように進み、第2の光学系25(より具体的には、正レンズ25A)から出射する。
第2の光学系25(より具体的には、正レンズ25A)から出射した青色光は、ダイクロイックミラー24と交わらない。蛍光体ユニット26から正反射された青色光の光束は、蛍光体ユニット26から出射する励起光の光束を構成する。青色光の光束がダイクロイックミラー24と交わらないため、光利用効率の低下を抑制することができる。
ここで、ダイクロイックミラー24の一端33b(第1の端部の一例)は、第2の光学系25から出射した青色光から遠い端部であり、ダイクロイックミラー24の他方の端33a(第2の端部の一例)は、第2の光学系25から出射した青色光の光束に近い端部である。
ダイクロイックミラー24と交わらずに通過した青色光は、屈折光学系27に入射する。そして、青色光は、屈折光学系27の光軸に角度を有した状態で近づくように進み、ライトトンネル29に入射する。ライトトンネル29の内部で複数回反射され、均一化された後、光源装置20の外部に配置された照明光学系に入射する。
図2は、本実施形態に係る光源装置20における蛍光光の光路を示す概略構成図である。
光源装置20における蛍光光の光路(以下、適宜「蛍光光路」という)について、説明する。なお、図2においては、説明の便宜上、蛍光光の光路の一部を省略している。蛍光光路とは、レーザ光源21が出射した励起光のうち、蛍光体ユニット26の波長変換部で波長変換される光が進行する光路をいう。
レーザ光源21から出射された青色光が蛍光体ユニット26に導かれるまでは、蛍光光路は、上述した青色光光路と同様である。ここで、蛍光体ユニット26に入射した青色光は、波長変換部に入射するものとする。波長変換部に入射した青色光は、蛍光体に対する励起光として作用し、蛍光体により波長変換され、例えば、黄色の波長域を含む蛍光光になると共に、反射コート及び蛍光体層の作用によりランバート反射される。
波長変換部によってランバート反射された蛍光光は、第2の光学系25によって平行光に変換される。第2の光学系25から出射した蛍光光は、ダイクロイックミラー24を透過し、屈折光学系27に入射する。
ここで、ダイクロイックミラー24の一端33bは、蛍光光の光束外に位置し、ダイクロイックミラー24の他方の端33aは、蛍光光の光束内に位置する。
そして、蛍光光は、屈折光学系27の光軸に角度を有した状態で近づくように進み、ライトトンネル29に入射する。ライトトンネル29の内部で複数回反射され、均一化された後、光源装置20の外部に配置された照明光学系に入射する。
このように本実施形態に係る光源装置20においては、レーザ光源21から出射される青色光の光路を、蛍光体ユニット26の反射前と反射後とで異ならせている。より具体的には、レーザ光源21からダイクロイックミラー24上に投影される青色光の投影像中心の点と、蛍光体ユニット26から反射する青色光の光束とが交わらないように青色光光路を形成している。これにより、蛍光体ユニット26から出射された青色光の光束が、レーザ光源21から出射された青色光の投影像中心に交わらないことから、青色光がダイクロイックミラー24上の同一箇所を透過するのを防止できるので、集光密度の上昇に起因してダイクロイックミラー24が破損する事態を抑制でき、信頼性を向上することができる。
また、蛍光体ユニット26から出射される青色光の光路を分離するために位相差板や偏光分離素子(偏光ビームスプリッター)等の特別な光学素子を用意する必要がないので、部品点数を低減でき、製造コストを低減すると共に光源装置20を小型化することができる。さらに、位相差板や偏光分離素子等の偏光を操作する光学部品を使用しないので、光学部品の反射率、透過率及び吸収率等による光利用効率の低下を抑制することができる。
さらに、本実施形態に係る光源装置20において、レーザ光源21から出射される青色光は、偏光方向が一定の方向である直線偏光である。また、複数のレーザ光源21を有する光源ユニットは、直線偏光の向きが全て同じになるように配置されている。このため、光源ユニットから出射する光の直線偏光の向きは揃っている。直線偏光の向きは、光源ユニットを配置する向きで決定できる。ライトトンネル29の傾きに合わせて光源ユニットを傾けると直線偏光の向きが変わってしまう。このように直線偏光の向きが変わってしまうような状況下において、偏光分離素子等により偏光を操作する構成である場合、偏光分離素子を透過する際に光利用効率が低下し得る。本実施形態に係る光源装置20においては、偏光を操作する構成を採用しないため、レーザ光源21の傾きに起因して光利用効率が低下するのを防止することができる。
図3は、本実施形態に係るダイクロイックミラー24の配置を説明する図である。図3は、ダイクロイックミラー24および第2の光学系25を、屈折光学系27の位置から第2の光学系の光軸方向に(図1および図2の垂直方向の上から)見た図である。蛍光体ユニット26から射出した蛍光光は、図3の紙面奥から手前に向かって伝搬し、第2の光学系25により平行光に変換された蛍光光の光束71として屈折光学系27に向かって射出される。ダイクロイックミラー24は、第2の光学系25の正レンズ25Aから射出した蛍光光の光束72と重なるように配置される。ダイクロイックミラー24は、その一端33bが蛍光光の光束72の外になるように配置される。ダイクロイックミラー24の他端33aは、蛍光光束72の中に配置される。
蛍光体ユニット26で反射された青色光は、第2の光学系25に入射し、正レンズ25Aから青色光の光束71として、図3紙面の奥側から手前側に伝搬し屈折光学系27に入射する。ダイクロイックミラー24は、青色光の光束71と重ならないように、青色光の光束71の外側に配置される。ダイクロイックミラー24は、第2光学系25の光軸25Cに対して青色光の光束71の反対側に配置される。
蛍光光の光束72のうち、ダイクロイックミラー24と重なっている蛍光光はダイクロイックミラー24を透過するが、一部はダイクロイックミラーによって反射または吸収されるので、強度が弱くなる。そのため、蛍光光の光束72は第2の光学系25の光軸25Cに対して、非対称の強度分布を持つ。図3に示すダイクロイックミラーの配置では、光軸25Cに対して一端33bの側(図3の左側)の強度が弱く、光軸25Cに対して一端33bの反対側(図3の右側)の強度が強くなる。
図3(A)の配置は、ダイクロイックミラー24の短辺方向の中心線33と第2の光学系25の光軸25Cとが重なるようにした例である。このような配置とすることで、ダイクロイックミラー24の短辺方向の中心線33に対して蛍光光束72の強度分布を対称にすることができ、屈折光学系27から射出する蛍光光の強度分布をより均一にすることができる。
図3(B)は、ダイクロイックミラー24の短辺方向の中心線を、光軸25Cからずらして配置した例である。ダイクロイックミラー24の中心は、光軸25Cに対して図3bの上方向にずれているので、蛍光光の光束72の強度分布は図3bの右下側が強くなる。このとき、ダイクロイックミラー24の向きを変えない場合は、青色光の光束71の光路は変わらない。従って、図3(B)のダイクロイックミラー24の配置は、光源21や第1の光学系23の配置によらず蛍光光の光束72の強度分布を調整することができる。それにより、屈折光学系27から射出される蛍光光の角度分布をライトトンネル29の配置に合わせて調整することができる。その際、前述のとおり、光源21や第1の光学系23の配置の影響を受けずに、蛍光光の分布を調整することができる。
図4は、本実施形態に係る光源装置が有する蛍光体ユニットの構成の説明図である。図4(A)においては、蛍光体ユニット26を青色光の入射方向から示しており、図4(B)においては、蛍光体ユニット26を青色光の入射方向と直交する方向から示している。なお、図4に示す蛍光体ユニット26の構成は、一例を示すものであり、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。
図4に示すように、蛍光体ユニット26は、円盤部材(基板)26Aと、円盤部材26Aの中心を通り、当該円盤部材26Aの平面に垂直な直線を回転軸26Bとして回転駆動する駆動モータ(駆動部)26Cとを有している。円盤部材26Aは、例えば、透明基板や金属基板(アルミニウム基板等)を用いることができるが、これに限定されるものではない。
蛍光体ユニット26(円盤部材26A)は、周方向の大部分(第1実施形態では270°よりも大きい角度範囲)が蛍光領域26Dに区画されており、周方向の小部分(第1実施形態では90°よりも小さい角度範囲)が励起光反射領域26Eに区画されている。なお、励起光反射領域26Eは、ダイクロイックミラー24で反射された励起光を反射(若しくは拡散反射)する第1の領域であって、反射部の一例を構成する。蛍光領域26Dは、ダイクロイックミラー24で反射された励起光を変換して蛍光光を出射する領域であって、波長変換部の一例を構成する。蛍光領域26Dは、下層側から上層側に向かって順に、反射コート26D1と、蛍光体層26D2と、反射防止コート(ARコート)26D3とを積層して構成されている。
反射コート26D1は、蛍光体層26D2による蛍光光(発光光)の波長領域の光を反射する特性を有している。円盤部材26Aを反射率が高い金属基板で構成した場合には、反射コート26D1を省略することも可能である。言い換えると、円盤部材26Aに反射コート26D1の機能を持たせることも可能である。
蛍光体層26D2としては、例えば、蛍光体材料を有機・無機のバインダ内に分散させたもの、蛍光体材料の結晶を直接形成したもの、Ce:YAG系などの希土類蛍光体を用いることができる。なお、蛍光体層26D2は、励起光の少なくとも一部を励起光とは異なる波長の蛍光光に変換して出射する波長変換部材の一例を構成する。蛍光体層26D2による蛍光光(発光光)の波長帯域は、例えば、黄、青、緑、赤の波長帯域を用いることができるが、第1実施形態では、黄色の波長帯域を有する蛍光光(発光光)を用いる場合を例示して説明する。また、本実施例では波長変換素子として蛍光体を用いているが、燐光体や、非線形光学結晶などを用いてもよい。
反射防止コート26D3は、蛍光体層26D2の表面における光の反射を防止する特性を有している。
励起光反射領域26Eには、第2の光学系25から導かれた青色光の波長領域の光を反射する特性を有する反射コート(反射面)26E1が積層されている。円盤部材26Aを反射率が高い金属基板で構成した場合には、反射コート26E1を省略することも可能である。言い換えると、円盤部材26Aに反射コート26E1の機能を持たせることも可能である。
円盤部材26Aを駆動モータ26Cによって回転駆動することにより、蛍光体ユニット26上における青色光の照射位置が時間とともに移動する。その結果、蛍光体ユニット26に入射した青色光(第1の色光、第1の光の一例)の一部分が、蛍光領域(波長変換領域)26Dで青色光(第1の色光)とは波長の異なる蛍光光(第2の色光)に変換されて出射される。一方、蛍光体ユニット26に入射した青色光の他部分が、励起光反射領域26Eで青色光のままで反射されて出射される。
なお、蛍光領域26Dと励起光反射領域26Eの数や範囲等には自由度があり、種々の設計変更が可能である。例えば、各2つの蛍光領域と励起光反射領域とを周方向に90°間隔となるように交互に配置してもよい。
図5は、本実施形態に係るダイクロイックミラー24の固定方法の説明図である。
ダイクロイックミラー24は、光学的に使用する領域と、光学的に使用せずダイクロイックミラー24を保持に使用する領域を持っている構成になっており、ダイクロイックミラー24を支持(保持)するミラーホルダー30(保持部材の一例)と、ダイクロイックミラー24を押えるミラー押え31にて固定されている。固定方法は、図に示す構成以外にも、接着固定、ねじ等によるダイクロイックミラー24の直接固定でもよい。
ダイクロイックミラー24の一端33bは、図2に示したように、第2の光学系25から出射した蛍光光の光束外に位置する。一端33bは、光学的に使用しない領域、すなわち、光学的に機能を必要としない領域に含まれる。ミラーホルダー30は、この光学的に機能を必要としない領域を保持する。
ダイクロイックミラー24の他方の端33aは、図2に示したように、第2の光学系25から出射した蛍光光の光束内に位置し、ミラーホルダー30により保持されない。
図5(b)に示すように、ミラーホルダー30には開口30Aが形成されており、図2に示した第2の光学系25から出射した蛍光光の光束は、開口30Aを通過する。
また、図1に示した第2の光学系25から出射した青色光は、ミラーホルダー30の開口30Aのうち、ダイクロイックミラー24と重なり合わない領域を通過する。
図6は、本実施形態に係るダイクロイックミラー24の固定方法の変形例の説明図である。
図5では、ミラーホルダー30は、一端33bがはみ出すように、ダイクロイックミラー24を保持したが、図6では、ミラーホルダー30は、一端33bがはみ出さないように、ダイクロイックミラー24を保持する。
図7は、本実施形態に係るダイクロイックミラー24の説明図である。
ダイクロイックミラー24と、ミラーを通過するX方向の第1の直線32、ミラーを通過するY方向の第2の直線33の関係を説明する。ダイクロイックミラー24は透明基材たとえばガラスやサファイアなどの表面に、偏光分離膜や波長選択性フィルター機能や反射膜などの光学的な機能を施している。特に波長に応じて透過や反射するダイクロイックミラー領域に波長領域に応じて透過や反射する光学薄膜が表面に施されている。その表面上に仮想の2つの直線(32、33)を定義した。
第2の直線33はダイクロイックミラー24の長手方向、第1の直線32はダイクロイックミラー24の短手方向に沿った方向の直線とし、互いに直交している例を示す。第1の直線32はダイクロイックミラー24の長辺方向の中心線であり、第2の直線33はダイクロイックミラー24の短辺方向の中心線でもある。
2つの仮想の直線には光学素子の端部が存在し、それぞれの端部を33a、33b、32a、32bが存在する。
一端33bは、前述したように、第2の光学系25から出射した蛍光光の光束外に位置し、ミラーホルダー30により保持される。
他方の端33aは、前述したように、第2の光学系25から出射した蛍光光の光束内に位置し、ミラーホルダー30により保持されない。
さらに、一端32bおよび他方の端32aも、図5および図6に示したように、第2の光学系25から出射した蛍光光の光束内に位置し、ミラーホルダー30により保持されない。
レーザ光源21から出射された青色光がダイクロイックミラー24の反射面24aに入射する位置は、仮想の第1の直線32の方向において中心になるようにダイクロイックミラー24を配置してもよい。ダイクロイックミラー24の他方の端33aは蛍光光の光束内位置するともに、青色光の光束内に位置する。そのため、ダイクロイックミラー24は、蛍光光及び青色光が照射されることで反射面24a側の温度が上昇する。ダイクロイックミラー24は片面の温度が上昇するためひずみが生じ、反射面24aが湾曲する。このように反射面24aに湾曲が生じた場合であっても、反射面24aの第1の直線32の方向の中心部付近の青色光の光束に対する角度の変化は、反射面24aの第1の直線32の方向の端部(反射面24aの端部32aや32bの近傍)と比較して小さくなる。そのため、ダイクロイックミラー24の温度が上昇しても、反射面24aで反射した青色光の射出方向の変化は小さくなる。それにより、本実施形態の光学系は、青色光の光束の射出方向を安定させることができる。
青色光の光束の中心がダイクロイックミラー24の第1の直線32の方向の中心になるようにするには、第1の光学系23の光軸がダイクロイックミラー24の仮想線32の方向の中心で反射面24aと交わるように、第1の光学系23とダイクロイックミラーを配置すればよい。図6の変形例で説明すると、ダイクロイックミラー24の第1の直線32と第2の直線33の交点が第1の光学系の光軸と交わるようにする。
仮想の第1の直線32と第2の直線33は互いに略90度の角度で成すように定義したが、その限りでない。
また、光学素子も長方形を例にして説明したが、正方形でもよいし、多角形でもよいし、円形あるいは楕円でも構わない。ユニット構図に適した光学素子の形状に設計すればよい。
図8は、本実施形態に係るダイクロイックミラー24の固定方法の変形例の説明図である。ダイクロイックミラー24はミラーホルダー30とミラー押さえ31とで挟持され、ねじ35でミラー押さえ31をミラーホルダー30に締結されることで固定される。ミラーホルダー30には、ダイクロイックミラー24の形状に合わせた凹部34cが設けられている。凹部34cの底面はダイクロイックミラー24の反射面24aと当接することで、反射面24aの角度を決定する。凹部34cは、ダイクロイックミラーの一端33b側の反対側を除く3方向に壁部が設けられている。これらの凹部34cの壁部は、ダイクロイックミラー24の側面と勘合する。さらに凹部34cの底面には突起部34aが設けられており、ダイクロイックミラー24に設けられた穴34bが設けられている。突起部34aと穴34bとが勘合することによりダイクロイックミラー24の反射面24aに平行な方向の位置を決めることができる。ここで、凹部34c,穴34b,突起部34aは、ダイクロイックミラー24のミラーホルダー30の位置に対する位置を決定する位置決め部の一例である。これらの位置決め部により、光学系に衝撃や振動が加わった場合でも、水平方向の位置ずれが生じないので、青色光の光束とダイクロイックミラーが干渉することがなく、光学系が射出する青色光の光量を安定させることができる。
図9は、本実施形態に係るダイクロイックミラー24の固定方法の別の変形例の説明図である。ダイクロイックミラー24は、図8と同様に凹部34cに勘合し、ミラーホルダー30とミラー押さえ31とで挟持されることで位置決めされ固定される。ミラーホルダー30の凹部の側面に突起部34dが設けられ、ダイクロイックミラー24の側面には切り欠き部34eが設けられている。切り欠き部34eは突起部34dと勘合することで、ダイクロイックミラー24とミラーホルダー30の位置を決めることができる。
図10は、図9の実施形態に付勢部材を追加した変形例を説明する図である。図10の変形例のダイクロイックミラー24には、図9の変形例と同じく切り欠き部34hが設けられている。切り欠き部34hは、ダイクロイックミラーの反射面24aに垂直な方向から見てV字状の形状である。ミラーホルダー30には、付勢部材34fが設けられる。付勢部材34fには、突起部34gが設けられており切り欠き部34hと勘合する。付勢部材34fは、図示しない板バネ等の付勢手段でダイクロイックミラー24をミラーホルダー30の基準面の一例である壁部34iに押し付けるように付勢する。ここで、突起部34gの形状を半円状とし、突起部34gの円弧は切り欠き部34hのV字の2面と2点で当接するようにしてある。ダイクロイックミラー24は、図9の変形例と同様にミラーホルダー30とミラー押さえ31とで挟持されることで固定される。このように付勢部材34fを設けることで、温度変換によってダイクロイックミラー24の外形が変動した場合でも、ダイクロイックミラー24の位置を正常に保つことができる。
図11は、本実施形態に係るダイクロイックミラー24の固定方法の別の変形例の説明図である。図8の変形例と同様に、ダイクロイックミラー24は、凹部34cに勘合し、ミラーホルダー30とミラー押さえ31とで挟持されることで固定される。図11の変形例では、ダイクロイックミラー24の端面34jと端面34kは、凹部の壁部34iと壁部34mとに当接する。端部34kは端部34jに対して平行でなく、壁部34mは壁部34iに対して平行でない。ダイクロイックミラー24は、凹部34cに勘合するように配置された後に、ダイクロイックミラー24の一端33b側を、図示しない付勢手段で矢印34nに示す方向へ付勢される。端面34jと端面34kはテーパー状になっており、壁部34iと壁部34mはテーパー状になっているので、ダイクロイックミラー24は付勢されることで反射面24aに平行な方向の位置が決定される。ダイクロイックミラー24は、常に付勢されているので、振動や衝撃によって一時的に位置がずれても付勢により再度位置決めされるので、長期間にわたって安定した位置を維持することができる。また、図11のダイクロイックミラー24は特殊な形状の切り欠き部や穴の加工が必要ないため、ダイクロイックミラーを簡易に製造することが可能である。
図12は、本実施形態に係るダイクロイックミラー24の固定方法の別の変形例の説明である。図12の変形例は、図10に示した固定方法と同様にダイクロイックミラー24をミラーホルダー30とミラー押さえ31とで挟持することで固定しているが、図12Bに示すようにダイクロイックミラー24とミラーホルダー30との間と、ダイクロイックミラー24とミラー押さえ31との間に、それぞれ伝熱部材36を有する点が異なる。熱伝導部材36は、ダイクロイックミラー24の上下に密着するように配置されており、ミラーホルダー30とミラー押さえ31によってダイクロイックミラー24と一緒に挟持される。ミラーホルダー30とダイクロイックミラー24との間に配置された伝熱部材36は、ダイクロイックミラー24とミラーホルダー30のそれぞれに密着することで熱接触する。同様にミラー押さえ31とダイクロイックミラー24との間に配置された伝熱部材は、ダイクロイックミラー24とミラー押さえ31とのそれぞれと密着することで熱接触する。ダイクロイックミラー24は、入射する青色光や蛍光光によって加熱されるので温度が上昇する。特に、蛍光体ユニット26から射出する蛍光光は、赤外線の含むため、ダイクロイックミラー24を加熱しやすい。そのため、ダイクロイックミラー24の光入射側の面は、入射する青色光や蛍光光により加熱され温度が上昇する。ダイクロイックミラー24の温度が上昇した場合、ダイクロイックミラー24の基板の材質やコーティングの材質の熱膨張によって、ダイクロイックミラー24は変形する。特に、ダイクロイックミラー24の片面の温度が高くなった場合、ダイクロイックミラー24の片面の熱膨張による応力によって、ダイクロイックミラー24は反ったり歪んだりする。ダイクロイックミラーが歪んだ場合、反射面24aの角度が変わってしまうため、入射する青色光を反射する方向が変わってしまう。また、ダイクロイックミラー24の温度変化が大きいと、ミラーホルダーに対するダイクロイックミラー24の位置が変動してしまい、位置がずれてしまう問題が生じる。
図12の変形例は、伝熱部材36をダイクロイックミラー24とミラーホルダー30、ミラー押さえ31との間に配置しているので、ダイクロイックミラー24の熱をミラーホルダー30とミラー押さえ31に効率的に伝熱することができるので、ダイクロイックミラー24の温度上昇を低減することができる。それにより、ダイクロイックミラー24の位置ずれや変形を小さくすることができる。
伝熱部材36の材料は、熱伝導率が高くダイクロイックミラー24やミラーホルダー30と密着性の高い材料とすることが好ましい。例えばアルミ、スズ、半田等の比較的剛性の低い金属や、熱伝導率の高いフィルム状の樹脂や熱伝導性の高いゴム材料などとするのが良い。
伝熱部材36は、ダイクロイックミラー24の両側に配置してもよく、片側に配置してもよい。伝熱部材36を両側に配置した場合は、ダイクロイックミラー24の熱を効率的に伝熱できるのでダイクロイックミラー24の温度の上昇を抑制できる。伝熱部材36をダイクロイックミラー24とミラー押さえ31の間に配置した場合は、ダイクロイックミラー24の熱がミラーホルダー側に伝熱しづらくなるので、ミラーホルダー30の温度上昇を抑制することができる。その場合、ミラーホルダー30の温度上昇により、ミラーホルダーが変形すること抑制できるので、ダイクロイックミラー24の位置が安定する。
図12のミラー押さえ31またはミラーホルダー30は、放熱部材とすることができる。ミラー押さえ31やミラーホルダー30に放熱用のフィンを形成してもよく、空冷用のファンや水冷用の冷却水の流路などを形成してもよい。
図13は、第1実施形態に係る光源装置20を備えたプロジェクタ装置(画像投射装置)1を示す概略構成図である。
プロジェクタ装置1は、筐体10と、光源装置20と、照明光学系130と、画像形成素子(画像表示素子)40と、投射光学系50と、冷却装置60とを有している。筐体10は、光源装置20と、照明光学系130と、画像形成素子40と、投射光学系50と、冷却装置60とを収納する。
照明光学系130は、光源装置20のライトトンネル29が均一化した光で画像形成素子40を略均一に照明する。照明光学系130は、例えば、1枚以上のレンズや1面以上の反射面等を有している。
画像形成素子40は、照明光学系130により照明される光(光源装置20の光源光学系からの光)を変調することにより画像を形成する。画像形成素子40は、例えば、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)や液晶表示素子で構成される。画像形成素子40は、照明光学系130から照射される光(青色光、緑色光、赤色光、黄色光)と同期して微小鏡面を駆動させ、カラー画像を生成する。
投射光学系50は、画像形成素子40が形成した画像(カラー画像)を、スクリーン(被投影面)に拡大投影する。投射光学系50は、例えば、1枚以上のレンズを有している。冷却装置60は、プロジェクタ装置1内の熱を帯びる各素子及び装置を冷却する。
●まとめ●
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る光学系24、25、26は、光源から出射された青色光(第1の光の一例)を反射するダイクロイックミラー24(光学部材の一例)と、ダイクロイックミラー24で反射された青色光が入射し、青色光の少なくとも一部を青色光とは異なる波長の蛍光光(第2の光の一例)に変換して出射する蛍光体ユニット26の蛍光領域26D(波長変換部の一例)と、を備えた光学系であって、ダイクロイックミラー24は、蛍光光を透過する光学特性を有し、蛍光光の光束外に位置する一端33b(第1の端部の一例)と、蛍光光の光束内に位置する他方の端33a(第2の端部の一例)と、を備えており、ダイクロイックミラー24を蛍光光の光束外で保持するミラーホルダー30(保持部材の一例)を設けた。一例として、ミラーホルダー30は、ダイクロイックミラー24を一端33bで保持する。
これにより、蛍光光の光束外でダイクロイックミラー24の両端を保持する場合に比べて、光学系は、コンパクトに構成することができる。
他方の端33aは、一端33bの反対側に位置する。これにより、光学系は、他方の端33aと一端33bを結ぶ方向において、コンパクトに構成することができる。
蛍光光の光束内に位置する第2の端部は、一端33bの反対側に位置する他方の端33aだけでなく、一端33bと他方の端33aを結ぶ直線33に直交する直線32上に位置する一端32bおよび他方の端32aを含む。これにより、光学系は、直線33の方向および直線32の方向において、コンパクトに構成することができる。
ダイクロイックミラー24に入射する青色光の中心位置は、一端32bおよび他方の端32aとの中点にある。これにより、ダイクロイックミラー24の温度が上昇しても、反射面24aで反射した青色光の射出方向の変化は小さくなり、青色光の光束の射出方向を安定させることができる。
ダイクロイックミラー24は、他方の端33aでは保持されない。これにより、他方の端33aに保持部材を設けることに起因して蛍光光の品質が低下することが防止される。
ダイクロイックミラー24は、蛍光光の光束内に位置する部分では保持されない。これにより、保持部材を設けることに起因して蛍光光の品質が低下することが防止される。
ダイクロイックミラー24の光学的に機能を必要としない一端33bの保持構造は、接着、または挟み込みにて保持することが好ましい。
ダイクロイックミラー24の光学的に機能を必要としない一端33bと、ダイクロイックミラー24の光学的に機能する部分を保護するための構造を設けることが好ましい。
ダイクロイックミラー24で反射された青色光を反射する蛍光体ユニット26の励起光反射領域26E(反射部の一例)を備え、ダイクロイックミラー24は、励起光反射領域26Eで反射された青色光の光束の外に位置する。
これにより、ダイクロイックミラー24により、励起光反射領域26Eで反射された青色光の品質が低下することが防止される。
ダイクロイックミラー24は、励起光反射領域26Eで反射された青色光の光束に近い端部である他方の端33aでは保持されない。これにより、励起光反射領域26Eで反射された青色光の光束に近い端部である他方の端33aで、ダイクロイックミラー24を保持する場合に比べて、光学系は、コンパクトに構成することができる。
ダイクロイックミラー24とミラーホルダー30は、互いの位置を決定する位置決め部である穴34aと突起部34bを備えてもよい。これにより、ダイクロイックミラーの穴34bとミラーホルダーの突起部34aとが勘合することで、ダイクロイックミラー24の位置が安定し、ダイクロイックミラー24で反射される青色光の品質が低下することを防止できる。
ダイクロイックミラー24は位置決め部として切り欠き部34eを備えてもよく、ミラーホルダー30は切り欠き部34eと勘合する突起部34dを備えてもよい。それにより、ダイクロイックミラー24が、ミラーホルダー30に対して位置ずれすることを防止でき、ダイクロイックミラー24で反射される青色光の品質が低下することを防止できる。
ミラーホルダー30は、ダイクロイックミラー24を付勢する付勢部材34fを備えてもよい。それにより、ダイクロイックミラー24はミラーホルダー30の基準面34iに突き当てるよう付勢されるので、ダイクロイックミラー24の位置を安定させることができ、青色光の品質が低下することを防止することができる。
ミラーホルダー30は、ダイクロイックミラー24との間に伝熱部材36を有する。あるいは、ミラーホルダー30は、ダイクロイックミラー24の熱を放熱する放熱部材を備える。これにより、ダイクロイックミラー24の位置ずれや変形を小さくすることができる。
ダイクロイックミラー24と蛍光領域26Dとの間に、ダイクロイックミラー24で反射された青色光を蛍光領域26Dに導光する第2の光学系25(導光光学系の一例)を備え、第2の光学系25は、蛍光領域26Dから入射する蛍光光を平行光に変換して射出し、第2の光学系25の光軸は、ダイクロイックミラー24の一端32bおよび他方の端32aとのとの中間にある。これにより、ダイクロイックミラー24の短辺方向の中心線33に対して蛍光光束72の強度分布を対称にすることができる。
ダイクロイックミラー24と蛍光領域26Dとの間に、ダイクロイックミラー24で反射された青色光を蛍光領域26Dに導光する第2の光学系25を備え、第2の光学系25は、蛍光領域26Dから入射する蛍光光を平行光に変換して射出し、第2の光学系25の光軸は、ダイクロイックミラー24の一端32bおよび他方の端32aとのとの中間からずれている。これにより、光源21や第1の光学系23の配置によらず蛍光光の光束72の強度分布を調整することができる。
光源装置20は、レーザ光源21(光源の一例)と、上述した光学系を備えることにより、コンパクトに構成することができる。
プロジェクタ装置1(画像投射装置の一例)は、光源装置20と、光源装置20から出射された光を画像表示素子へ導く照明光学系130と、照明光学系130により導かれた光を用いて画像表示素子40により生成された画像を投影する投射光学系50と、を備えることにより、コンパクトに構成することができる。
1 :プロジェクタ装置
10 :筐体
20 :光源装置
21 :レーザ光源
22 :カップリングレンズ
23 :第1の光学系
23a :大口径レンズ
23b :負レンズ
24 :ダイクロイックミラー(光学部材の一例)
25 :第2の光学系(導光光学系)
25A、25B:正レンズ
26 :蛍光体ユニット
26D :蛍光領域(波長変換部の一例)
26E :励起光反射領域(反射部の一例)
27 :屈折光学系
29 :ライトトンネル
30 :ミラーホルダー(保持部材の一例)
31 :ミラー押え
32 :ミラーを通過するX方向の第1の直線
33 :ミラーを通過するY方向の第2の直線
33a :他方の端(第2の端部)
33b :一端(第1の端部)
34a、34d:突起部(位置決め部の一例)
34b :穴部(位置決め部の一例)
34c :凹部
34e、34g:突起部(位置決め部の一例)
34f :付勢部材
36 伝熱部材
40 :画像形成素子
50 :投射光学系
60 :冷却装置
130 :照明光学系
特許第4711156号公報 特許第5817109号公報

Claims (17)

  1. 光源から出射された第1の光を反射する光学部材と、
    前記光学部材で反射された前記第1の光が入射し、前記第1の光の少なくとも一部を前
    記第1の光とは異なる波長の第2の光に変換して出射する波長変換部と、
    を備えた光学系であって、
    前記光学部材は、
    前記第2の光を透過する光学特性を有し、
    前記第2の光の光束外に位置する第1の端部と、
    前記第2の光の光束内に位置する第2の端部と、を備えており、
    前記光学部材を前記第2の光の光束外で保持する保持部材を設けた光学系。
  2. 前記保持部材は、前記光学部材を前記第1の端部で保持する光学系。
  3. 前記第2の端部は、前記第1の端部の反対側に位置する請求項1または2記載の光学系。
  4. 前記第2の端部は、前記第1の端部の反対側に位置する端部、および前記第1の端部と前記第1の端部の反対側に位置する端部を結ぶ直線に直交する直線上に位置する両端部を含む請求項1または2記載の光学系。
  5. 前記光学部材に入射する前記第1の光の中心位置は、前記両端部の一方の端部と他方の端部との中点にある、請求項4記載の光学系。
  6. 前記光学部材は、前記第2の端部では保持されない請求項1~5の何れか記載の光学系。
  7. 前記光学部材は、前記第2の光の光束内に位置する部分では保持されない請求項1~6の何れか記載の光学系。
  8. 前記光学部材で反射された前記第1の光を反射する反射部を備え、
    前記光学部材は、前記反射部で反射された前記第1の光の光束の外に位置する請求項1~7の何れか記載の光学系。
  9. 前記第2の端部は、前記反射部で反射された前記第1の光の光束に近い端部である請求項8記載の光学系。
  10. 前記光学部材は前記第1の光を反射する反射面を有し、
    前記光学部材は、前記光学部材の前記保持部材に対する前記反射面に平行な方向の位置を決定する位置決め部を有する、請求項6~9のいずれか記載の光学系。
  11. 前記保持部材は、前記光学部材を前記反射面に平行な方向に付勢する付勢部材を有する請求項10記載の光学系。
  12. 前記保持部材は、前記光学部材との間に伝熱部材を有する請求項5~11のいずれか記載の光学系。
  13. 前記保持部材は、前記光学部材の熱を放熱する放熱部材を備える請求項6~12のいずれか記載の光学系。
  14. 前記光学部材と前記波長変換部との間に、前記光学部材で反射された第1の光を前記波長変換部に導光する導光光学系を備え、
    前記導光光学系は、前記波長変換部から入射する前記第2の光を平行光に変換して射出し、
    前記導光光学系の光軸は、前記光学部材の前記両端部の一方の端部と他方の端部との中間にある、請求項4記載の光学系。
  15. 前記光学部材と前記波長変換部との間に、前記光学部材で反射された第1の光を前記波長変換部に導光する導光光学系を備え、
    前記導光光学系は、前記波長変換部から入射する前記第2の光を平行光に変換して射出し、
    前記導光光学系の光軸は、前記光学部材の前記両端部の一方の端部と他方の端部との中間からずれている、請求項4記載の光学系。
  16. 前記光源と、請求項1~15の何れか記載の光学系を備えた光源装置。
  17. 請求項1~16の何れか記載の光源装置と、
    前記光源装置から出射された光を画像表示素子へ導く照明光学系と、
    前記照明光学系により導かれた光を用いて前記画像表示素子により生成された画像を投影する投射光学系と、を備えることを特徴とする画像投射装置。
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