JPH08211106A - 光磁界センサ - Google Patents

光磁界センサ

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JPH08211106A
JPH08211106A JP7019358A JP1935895A JPH08211106A JP H08211106 A JPH08211106 A JP H08211106A JP 7019358 A JP7019358 A JP 7019358A JP 1935895 A JP1935895 A JP 1935895A JP H08211106 A JPH08211106 A JP H08211106A
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JP
Japan
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magnetic field
magnetic
optical
magneto
field sensor
Prior art date
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Pending
Application number
JP7019358A
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English (en)
Inventor
Kimihiko Shibuya
公彦 渋谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高圧配電線路の電流値による発生磁界強度を
大きくできるとともに、感度ばらつきを抑えた高精度の
光磁界センサを提供することを目的としている。 【構成】 基板12上に、光を偏光する偏光素子4と、
この偏光素子4を通過する光の進行方向上に配置した磁
気光学素子6と、この磁気光学素子6を通過する光の進
行方向上に配置するとともに、偏光ビームスプリッタか
らなり、偏光素子4と45度の関係をなす検光子7とを
備えるとともに、偏光素子4および磁気光学素子6およ
び検光子7を挟み込むように磁性体13,14を設けて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧配電線などの電流
状態を監視するために用いる光磁界センサに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、配電の自動化、高信頼化、高付加
価値化の時代のニーズに応えるべく各電力会社において
配電線の事故点を検出する事故点評定システムの開発が
行われている。
【0003】以下、従来の光磁界センサについて説明す
る。光磁界センサは、LEDから発せられた光を例えば
磁性ガーネット材料からなる磁気光学素子を偏光子と検
光子の間に介在させてなる検出部に導き、その印加物理
量である電流による磁界により光の偏光面が変化する現
象を利用して電流の強度、位相を測定するものである。
【0004】図2において、図2は、高圧配電線の電流
値を測定する際の測定時説明図である。高圧配電線路1
6に流れる電流によって発生する磁界を馬蹄型のコア1
7を用いて周回積分し、空隙部18に発生する磁界を検
出部19に印加している。検出部19と光源(LE
D)、受光素子等の収納された回路部の間を入力用光フ
ァイバ1、出力用光ファイバ10を用いて結合している
ため、絶縁性に富み、電磁のノイズに影響されない高精
度の測定を行っている。
【0005】また、特開平5−119288号公報に
は、光磁界センサ用の磁気光学素子として磁性ガーネッ
ト結晶を用いて、結晶厚み50μm以下で所望の感度を
得た、高感度の光磁界センサの構成が開示されている。
磁性ガーネット結晶は、ファラデーガラス、ビスマスシ
リコンオキサイド等の磁気光学効果を有する材料の中で
も磁界検出能力を示すヴェルデ定数の大きいことが知ら
れている。
【0006】また、光磁界センサの感度の算出法につい
ては、磁性ガーネット結晶のような多磁区構造の磁気光
学素子を用いた場合の数式が開示されている(例えば、
八尾他、電気学会マグネティクス研究会資料MAG−9
2−75(1992))。
【0007】上記開示資料によれば、光磁界センサの感
度は、
【0008】
【数1】
【0009】である。ここで、Vは感度、Mは印加磁
化、MSは飽和磁化、θFは磁気的に飽和したときのファ
ラデー回転角である。また、 θF=F×l Fはヴェルデ定数、lは、磁気光学素子の厚みである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、使用する光学部品および高圧配電線路16
等の応用に耐えうるケース構造によって光磁界センサの
印加磁界方向の大きさに制約があり、馬蹄型のコア17
の空隙部18内の高圧配電線路16の電流によって発生
する磁界を計測する場合、発生磁界強度を大きくできな
いという問題点を有していた。
【0011】また、空隙部18への取り付け誤差によ
り、磁気光学素子への印加磁界強度のばらつきが生じ、
光磁界センサの感度ばらつきが発生するという問題点を
有していた。
【0012】本発明は、上記問題点を解決した、高感度
で感度ばらつきの少ない光磁界センサを提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、光を偏光する偏光素子と、前記偏光素子を
通過する光の進行方向上に配置した磁気光学素子と、前
記磁気光学素子を通過する光の進行方向上に配置した検
光子とを備え、前記偏光素子および前記磁気光学素子お
よび前記検光子を挟み込むように磁性体を設けた構成と
したものである。
【0014】
【作用】上記構成により、馬蹄型のコアの空隙部に配置
した磁気光学素子に磁界を印加したとき、空隙部の空隙
長が見かけ上減少することとなり、印加した磁界よりも
磁界強度が大きくなる。この結果、発生磁界強度を大き
くすることができる。
【0015】また、空隙に発生する磁界は、磁気抵抗が
小さい磁性体に導かれ、磁性体の磁界集束効果により、
空隙部に発生する磁界は磁気光学素子に印加されて、光
磁界センサの取り付け誤差による感度ばらつきの発生を
防止することもできる。
【0016】
【実施例】以下、本発明における一実施例の光磁界セン
サについて図面を参照しながら説明する。
【0017】図1は、本発明における一実施例の光磁界
センサの断面図である。図1において、光磁界センサ
は、基板12上に、光を偏光する偏光素子4と、この偏
光素子4を通過する光の進行方向上に配置した磁気光学
素子6と、この磁気光学素子6を通過する光の進行方向
上に配置するとともに、偏光ビームスプリッタからな
り、偏光素子4と45度の関係をなす検光子7とを備え
ている。
【0018】また、基板12上には、偏光素子4および
磁気光学素子6および検光子7を挟み込むように磁性体
13,14を設けている。
【0019】このとき、磁性体13,14を光の進行方
向に対して垂直に設けるとともに、磁性体13,14
に、偏光素子4側の磁性体面および検光子7側の磁性体
面を突出させた突出部15を設けている。また、磁性体
13,14の突出部15は、光の進行方向上および逆方
向上に配置している。
【0020】さらに、偏光素子4にはレンズ2を介して
入力用光ファイバ1を接続するとともに、入力用光ファ
イバ1の先端には入力用光ファイバ1とレンズ2の位置
関係を調節固定するホルダー3を設けている。
【0021】また、検光子7に光路を90度曲げるため
の誘電体反射面を備えたミラー8を接続し、ミラー8に
は、レンズ9を介して出力用光ファイバ10を接続する
とともに、出力用光ファイバ10の先端には出力用光フ
ァイバ10とレンズ9の位置関係を調節固定するホルダ
ー11を設けている。
【0022】そして、これらをケース20に収納してい
る。上記構成の光磁界センサについて、以下その動作を
説明する。
【0023】入力用光ファイバ1によって導かれたLE
D(中心波長850nm)の光は、レンズ2によって平
行光線となる。平行光線となった光は、偏光ビームスプ
リッタからなる偏光素子4に入射し、反射面5により一
方向に偏波した光線となり、光路を90度変え、磁気光
学素子6に入射する。このとき、図のA方向に磁界が印
加されると、印加磁界強度に伴いその光線の偏波面の回
転を受ける。磁気光学素子6を出射した光は、検光子7
に入射するが、偏光面の回転にともない、その透過光量
は変化する。ミラー8により90度曲げられた光は、レ
ンズ9に入射し、出力用光ファイバ10の中心に集光さ
れ、出力用光ファイバ10により受光素子に導かれる。
【0024】図2に示すように、高圧配電線路16を中
心に配し、磁界周回積分用コア17の空隙部18に発生
する磁界を光磁界センサ19に印加する。このとき高圧
配電線路16に流れる電流値Iと空隙部18に発生する
磁界強度Hgの関係は以下の式で表すことができる。
【0025】
【数2】
【0026】この式の関係を用いれば、高圧配電線路1
6に流れる電流値を換算することができる。(数2)か
ら分かるように、磁気光学素子6に印加される磁界強度
は、空隙長によって決められる。このとき、空隙部18
に磁性体13,14を挿入すると、見かけ上空隙長が減
少することになり、磁界強度が増加する。空隙に発生す
る磁界は、磁気抵抗が小さい磁性体13,14に導かれ
る。
【0027】すなわち、馬蹄型のコア17の空隙部18
に配置した磁気光学素子6に磁界を印加したとき、空隙
部18の空隙長が見かけ上減少することとなり、印加し
た磁界よりも磁界強度が大きくなる。この結果、発生磁
界強度を大きくすることができる。
【0028】また、空隙に発生する磁界は、磁気抵抗が
小さい磁性体13,14に導かれ、磁性体13,14の
磁界集束効果により、空隙部18に発生する磁界は磁気
光学素子6に印加されて、光磁界センサの取り付け誤差
による感度ばらつきの発生を防止することもできる。
【0029】さらに、磁性体13,14に、偏光素子4
側の磁性体面および検光子7側の磁性体面を突出させた
突出部15を設けているので、図中のa面断面積がb面
の断面積に比べて小さくなり、a面に向かって磁界が集
束されて、磁気光学素子6に印加される磁界がより大き
くなる。
【0030】そして、a面の中心と光線の中心とを一致
させることにより、磁気光学素子6に印加される磁界は
最大となり、空隙部18に光磁界センサを取り付ける
際、誤差が生じても磁界集束効果は最大となり、磁気光
学素子6に印加される磁界強度は不変となる。
【0031】さらに、磁性体13,14を光の進行方向
に対して垂直に設けることにより、磁界を効率良く集束
させることができる。
【0032】また、磁性体13,14の材料としては、
珪素鋼板、フェライト、パーマロイ等を用いるのが良
い。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、馬蹄型の
コアの空隙部に配置した磁気光学素子に磁界を印加した
とき、空隙部の空隙長が見かけ上減少することとなり、
印加した磁界よりも磁界強度が大きくなる。これによ
り、発生磁界強度を大きくすることができる。
【0034】また、空隙に発生する磁界は、磁気抵抗が
小さい磁性体に導かれ、磁性体の磁界集束効果により、
空隙部に発生する磁界は磁気光学素子に印加されて、光
磁界センサの取り付け誤差による感度ばらつきの発生を
防止することもできる。
【0035】この結果、高圧配電線路の電流値による発
生磁界強度を大きくできるとともに、感度ばらつきを抑
えた高精度の光磁界センサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における一実施例の光磁界センサの断面
【図2】高圧配電線の電流値を測定する際の測定時の説
明を行う図
【符号の説明】
1 入力用光ファイバ 2 レンズ 3 ホルダー 4 偏光素子 5 反射面 6 磁気光学素子 7 検光子 8 ミラー 9 レンズ 10 出力用光ファイバ 11 ホルダー 12 基板 13 磁性体 14 磁性体 15 突出部 16 高圧配電線路 17 コア 18 空隙部 19 検出部 20 ケース

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を偏光する偏光素子と、前記偏光素子
    を通過する光の進行方向上に配置した磁気光学素子と、
    前記磁気光学素子を通過する光の進行方向上に配置した
    検光子とを備え、前記偏光素子および前記磁気光学素子
    および前記検光子を挟み込むように磁性体を設けた光磁
    界センサ。
  2. 【請求項2】 磁性体を光の進行方向に対して垂直に設
    けた請求項1記載の光磁界センサ。
  3. 【請求項3】 磁性体に、偏光素子側の磁性体面および
    検光子側の磁性体面を突出させた突出部を設けた請求項
    1または請求項2記載の光磁界センサ。
  4. 【請求項4】 光の進行方向上および逆方向上に磁性体
    の突出部を配置した請求項3記載の光磁界センサ。
JP7019358A 1995-02-07 1995-02-07 光磁界センサ Pending JPH08211106A (ja)

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JP7019358A JPH08211106A (ja) 1995-02-07 1995-02-07 光磁界センサ

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