JPH08210509A - ガスケット - Google Patents

ガスケット

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Publication number
JPH08210509A
JPH08210509A JP3776295A JP3776295A JPH08210509A JP H08210509 A JPH08210509 A JP H08210509A JP 3776295 A JP3776295 A JP 3776295A JP 3776295 A JP3776295 A JP 3776295A JP H08210509 A JPH08210509 A JP H08210509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
foaming agent
gap
gasket
actual machine
Prior art date
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Pending
Application number
JP3776295A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunori Sato
克典 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP3776295A priority Critical patent/JPH08210509A/ja
Publication of JPH08210509A publication Critical patent/JPH08210509A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属板1の片面または両面にゴムを被着した
ガスケットについて、ゴムと装着部材3の間に生じる隙
間を塞ぐことが可能であり、また装着部材3の挟着面に
どのような形状の凹み4があるか分からない場合にも、
この凹み4による隙間を塞ぐことが可能なガスケットを
提供する。 【構成】 金属板1の片面または両面に未加硫状態の発
泡剤入りゴムを被着してなり、この発泡剤入りゴムを実
機熱により発泡および加硫させて発泡ゴム層6を形成す
ることにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、密封装置の一種である
ガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図7に示すように、金属板2
1の片面または両面(図では片面)に加硫済みのゴム2
2を被着してなるガスケットが知られている。
【0003】しかしながら、上記従来のガスケットにお
いては、図8に示すように、当該ガスケットを挟着使用
する装着部材23のゴム22側の挟着面に、鋳巣、傷、
段差または表面粗さ等の凹み24があると、ゴム22と
装着部材23の間に隙間25が生じてこの隙間25から
シール流体が漏洩することがあり、これを原因として、
当該ガスケットのシール性能が極端に低下する問題があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、ゴムと装着部材の間に生じる隙間を塞ぐことが可能
であり、もってシール性能に優れたガスケットを提供す
ることを目的とする。また装着部材の挟着面にどのよう
な形状の凹みがあるか分からない場合にも、この凹みに
よる隙間を塞ぐことが可能であり、もってシール性能に
優れたガスケットを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のガスケットは、金属板の片面または両面に
未加硫状態の発泡剤入りゴムを被着してなり、前記発泡
剤入りゴムを実機熱により発泡および加硫させて発泡ゴ
ム層を形成することにした。
【0006】
【作用】上記構成を備えた本発明のガスケットは、金属
板の片面または両面に未加硫状態の発泡剤入りゴムを被
着した状態に製造され、例えばエンジンのシリンダヘッ
ドガスケットとして、装着部材であるエンジンブロック
とシリンダヘッドの間に挟着使用される。このように本
発明のガスケットが装着部材に装着されると、実機の稼
動に伴って発生する実機熱が発泡剤入りゴムに伝達さ
れ、発泡剤入りゴムの温度が所定の温度に達すると、発
泡剤入りゴムが発泡および加硫して発泡ゴム層が形成さ
れる。発泡ゴム層には、これが発泡体であるために体積
膨張率が大きい特徴があり、また装着部材に装着された
状態で発泡剤入りゴムが膨張するために、発泡ゴム層は
装着部材の挟着面の形状に見合った形状に膨張する。し
たがって装着部材の挟着面に上記した鋳巣等の凹みがあ
ると、発泡ゴム層がこの凹みを満たすように膨張し、膨
張限度の範囲内で隙間を塞ぐことが可能となる。
【0007】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。
【0008】第一実施例・・・図1に示すように、当該
実施例に係るガスケットにおいては、金属板1の片面
(図上上面)に未加硫状態の発泡剤入りゴム2が接着剤
(図示せず)を介して被着されており、この発泡剤入り
ゴム2が実機熱により発泡および加硫して、図3に示す
ような発泡ゴム層6を形成するものとされている。
【0009】図2に示すように、装着部材3の挟着面に
鋳巣等の凹み4があると、装着当初は発泡剤入りゴム2
が未発泡のままであるために、発泡剤入りゴム2と装着
部材3の間に隙間5が発生することがあるが、実機の稼
動に伴って発生する実機熱が発泡剤入りゴム2に伝達さ
れて、発泡剤入りゴム2の温度が所定の温度に達する
と、図3に示したように、発泡剤入りゴム2が発泡およ
び加硫して、装着部材3の挟着面の形状に見合った形状
の発泡ゴム層6が形成され、この発泡ゴム層6によって
凹み4による隙間5が塞がれる。したがってゴム2と装
着部材3の間に生じる隙間5を実機の稼動後、間もなく
塞ぐことができ、しかも凹み4がどのような形状をして
いるか事前に分からない場合が多いにも拘らず、この凹
み4による隙間5を塞ぐことができ、これらによりガス
ケットのシール性能を向上させることができる。
【0010】第二実施例・・・図4に示すように、当該
実施例に係るガスケットにおいては、金属板1の両面
(図上上下面)にそれぞれ未加硫状態の発泡剤入りゴム
2が接着剤(図示せず)を介して被着されており、この
発泡剤入りゴム2がそれぞれ、実機熱により発泡および
加硫して、図6に示すような発泡ゴム層6を形成するも
のとされている。
【0011】図5に示すように、装着部材3の挟着面に
鋳巣等の凹み4があると、装着当初は発泡剤入りゴム2
が未発泡のままであるために、発泡剤入りゴム2と装着
部材3の間に隙間5が発生することがあるが、実機の稼
動に伴って発生する実機熱が発泡剤入りゴム2に伝達さ
れて、発泡剤入りゴム2の温度が所定の温度に達する
と、図6に示したように、発泡剤入りゴム2が発泡およ
び加硫して、装着部材3の挟着面の形状に見合った形状
の発泡ゴム層6が形成され、この発泡ゴム層6によって
凹み4による隙間5が塞がれる。したがってゴム2と装
着部材3の間に生じる隙間5を実機の稼動後、間もなく
塞ぐことができ、しかも凹み4がどのような形状をして
いるか事前に分からない場合が多いにも拘らず、この凹
み4による隙間5を塞ぐことができ、これらによりガス
ケットのシール性能を向上させることができる。尚、こ
の実施例に係るガスケットにおいては、金属板1の両面
にそれぞれ未加硫状態の発泡剤入りゴム2が被着されて
いるため、一面側の発泡剤入りゴム2と他方側の発泡剤
入りゴム2とで発泡剤の混合比率を変える等して、発泡
の度合いを各挟着面に適するように設定することが可能
である。これは、挟着面に存在する凹み4の形状、大き
さまたは数等が、装着部材3の材質や挟着面の表面仕上
げの状況等に応じて違うことに対処するものである。
【0012】金属板1の片面または両面に被着される発
泡剤入りゴム2の主材をなすゴム材料については、その
具体例として、弗素ゴム、ニトリルゴム等を挙げること
ができる。そしてこれらのゴムは、加硫してその硬度が
未加硫状態より高められることにより、金属板1と装着
部材3の間に挾まれたときに所定のシール性能を発揮す
るようになっている。したがって本発明のようにゴムを
当初、未加硫状態で装着することにすると、これが加硫
するまでの間、その硬度が低過ぎてシール性能に支障を
来すことが懸念されるが、以下の理由からこの懸念は無
用である。すなわち、例えば、弗素ゴムは約180度の
温度で5〜6分間、加熱されることよりほぼ加硫する
(架橋される)。またニトリルゴムは約150度の温度
で5〜6分間、加熱されることにより加硫する(架橋さ
れる)。一方で、実機熱の温度は、例えば自動車エンジ
ンにおいては始動後まもなく数百度に達するほど高いも
のであって、よってゴムはエンジンの第一回の始動後ま
もなく、この高熱を受けて加硫する。したがってシール
性能の発揮が要求されるにも拘らずゴムが未加硫状態の
ままであるといった状況は実際には発生せず、よって実
質的に装着の当初から充分なシール性能が発揮されるこ
とになる。
【0013】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0014】すなわち、上記構成を備えた本発明のガス
ケットにおいては、金属板の片面または両面に被着され
た未加硫状態の発泡剤入りゴムが実機熱により発泡およ
び加硫して発泡ゴム層を形成するために、ゴムと装着部
材の間に生じる隙間を塞ぐことが可能であり、また装着
部材の挟着面にどのような形状の凹みがあるか分からな
い場合にも、この凹みによる隙間を塞ぐことが可能であ
る。したがって、これらのことからシール性能に優れた
ガスケットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係るガスケットの要部断
面図
【図2】同ガスケットの装着後、発泡加硫前の状態を示
す要部断面図
【図3】同ガスケットの発泡加硫後の状態を示す要部断
面図
【図4】本発明の第二実施例に係るガスケットの要部断
面図
【図5】同ガスケットの装着後、発泡加硫前の状態を示
す要部断面図
【図6】同ガスケットの発泡加硫後の状態を示す要部断
面図
【図7】従来例に係るガスケットの要部断面図
【図8】同ガスケットの装着状態を示す断面図
【符号の説明】
1 金属板 2 発泡剤入りゴム 3 装着部材 4 凹み 5 隙間 6 発泡ゴム層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板(1)の片面または両面に未加硫
    状態の発泡剤入りゴム(2)を被着してなり、前記発泡
    剤入りゴム(2)を実機熱により発泡および加硫させて
    発泡ゴム層(6)を形成することを特徴とするガスケッ
    ト。
JP3776295A 1995-02-03 1995-02-03 ガスケット Pending JPH08210509A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3776295A JPH08210509A (ja) 1995-02-03 1995-02-03 ガスケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3776295A JPH08210509A (ja) 1995-02-03 1995-02-03 ガスケット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08210509A true JPH08210509A (ja) 1996-08-20

Family

ID=12506491

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3776295A Pending JPH08210509A (ja) 1995-02-03 1995-02-03 ガスケット

Country Status (1)

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JP (1) JPH08210509A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9078351B2 (en) 2012-11-15 2015-07-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Grounding gasket and electronic apparatus
WO2018163642A1 (ja) * 2017-03-06 2018-09-13 Nok株式会社 ガスケット

Cited By (3)

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US9078351B2 (en) 2012-11-15 2015-07-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Grounding gasket and electronic apparatus
WO2018163642A1 (ja) * 2017-03-06 2018-09-13 Nok株式会社 ガスケット
JP6438632B1 (ja) * 2017-03-06 2018-12-19 Nok株式会社 ガスケット

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20011010