JPH08208984A - ポリイミド樹脂組成物 - Google Patents

ポリイミド樹脂組成物

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JPH08208984A
JPH08208984A JP1829395A JP1829395A JPH08208984A JP H08208984 A JPH08208984 A JP H08208984A JP 1829395 A JP1829395 A JP 1829395A JP 1829395 A JP1829395 A JP 1829395A JP H08208984 A JPH08208984 A JP H08208984A
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JP
Japan
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resin composition
polyimide resin
polyimide
solvent
film
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JP1829395A
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English (en)
Inventor
Toshimasa Eguchi
敏正 江口
Sumitoshi Asakuma
純俊 朝隈
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 室温での放置時の安定性に優れ、かつ、塗布
性が良好なポリイミド樹脂組成物を提供する。 【構成】 ポリイミド前駆体、ポリイミド又はポリアミ
ドイミドを樹脂成分とし、一般式(1)で表される溶剤
が必須成分であり、水酸基を有する溶剤を含有しないこ
とを特徴とするポリイミド樹脂組成物。 【化1】 (式中、X1,X2はエーテル結合又はエステル結合を表
し、nは0又は1を表す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリイミド系樹脂の被
膜、フィルムを得る材料である液状のポリイミド樹脂組
成物に関するものであり、さらに詳しくは室温での安定
性に優れ膜厚の均一な被膜、フィルムを得ることができ
るポリイミド樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリイミド系樹脂の被膜およびフィルム
は、高耐熱性、高純度、高耐環境性等の特徴を持ち、電
子機器を中心に各種用途に用いられている。通常、ポリ
イミド系樹脂の被膜およびフィルムは、ポリイミド前駆
体であるポリアミド酸、ポリアミド酸エステル、ポリイ
ソイミド等の溶液や溶剤可溶なポリイミド、ポリアミド
イミドの溶液を基板上に塗布し、焼成することにより得
る。これらの溶液の溶剤としては一般にN−メチル−2
−ピロリドン(以下NMPと略す)やγ−ブチロラクト
ン(以下GBLと略す)等のポリイミド系樹脂を溶解す
る能力の高い高極性溶媒が用いられる。これらの高極性
溶媒のみを溶剤成分とすると、溶液の表面張力が40dy
n/cm以上と比較的高いため、ハジキによるピンホールや
膜厚ムラ等の不良を生じることがある。プラスチックや
離型処理をした金属表面等に塗布した場合この問題が特
に起こりやすい。
【0003】一方、この問題を防ぐ方法としてレベリン
グ剤と呼ばれる界面活性剤を添加する方法がある。しか
し、これを用いた場合、得られた被膜やフィルムの表面
の表面エネルギーが低くなり、被膜上にさらに別の膜を
成膜する場合、接着を行う場合などに問題となる。これ
を避ける方法としては特公平4−81167号公報に記
載されるようにエチレングリコールモノ−n−ブチルエ
ーテル(ブチルセロソルブ、以下BCSと略す)を溶剤
成分の一部として使用する方法がある。しかし、この方
法において、以下のことが問題となっている。
【0004】BCSを含むポリイミド樹脂組成物を室温
で長時間放置すると色が濃色に変色し、被膜やフィルム
とした時の色も濃色になってしまう。さらに、樹脂成分
がポリアミド酸である場合は、NMPやGBLのみを溶
剤成分とする場合に比べて室温での安定性が悪く、室温
で長時間放置すると粘度が低下してしまい、塗布性が変
化してしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
なポリイミド樹脂組成物の問題点を解決し、室温での放
置時の安定性に優れ、かつ、塗布性が良好なポリイミド
樹脂組成物を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリイミド前
駆体、ポリイミド又はポリアミドイミドを樹脂成分と
し、一般式(1)で表される溶剤が必須成分であり水酸
基を有する溶剤を含有しないことを特徴とするポリイミ
ド樹脂組成物
【0007】
【化1】
【0008】(式中、X1,X2はエーテル結合又はエス
テル結合を表し、nは0又は1を表す)であり、X1
よびX2がエーテル結合であり、nが1である前記のポ
リイミド樹脂組成物であり、X1が−CO−O−であ
り、X2が−O−CO−である前記のポリイミド樹脂組
成物である。
【0009】本発明中の一般式(1)で表される溶剤と
しては、i−プロピレングリコールジメチルエーテル、
ジ−i−プロピレングリコールジメチルエーテル、i−
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、
ジ−i−プロピレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート、i−プロピレングリコールジアセテート、ジ−
i−プロピレングリコールジアセテートが挙げられ、こ
れらの中でも ジ−i−プロピレングリコールジメチル
エーテルとi−プロピレングリコールジアセテートが特
に好ましい。比較的似た構造を持つ溶剤としてエチレン
グリコール系のエーテル類、アセテート類があるが、塗
布性、溶液の安定性ともに本発明の一般式(1)で表さ
れる溶剤の方が優れる。
【0010】本発明中で一般式(1)以外の溶剤として
用いることのできる溶剤としては、N−メチル−2−ピ
ロリドン、γ−ブチロラクトン、ジメチルアセトアミ
ド、N−ビニル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシ
ド等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
【0011】本発明中で一般式(1)で表される溶剤の
含有率は、重量比で全溶剤の5%以上50%以下である
ことが好ましい。5%未満では十分な効果が得られず、
50%を越えると樹脂の溶解性が低下して樹脂成分が析
出する場合がある。
【0012】本発明中の樹脂成分はポリイミド前駆体で
あるポリアミド酸、ポリアミド酸エステル、ポリイソイ
ミドおよび溶剤可溶なポリイミド、ポリアミドイミド等
のポリイミド系の樹脂であるが、エポキシ樹脂等を混合
したり、無機物のフィラーを添加してもよい。
【0013】
【実施例】以下、実施例により詳細を説明するが、本発
明はこれらの実施例によって何等限定されるものではな
い。
【0014】(合成例1)温度計,撹拌機,原料投入
口,乾燥窒素ガス導入管を備えた四ツ口セパラブルフラ
スコ中、4,4−ジアミノジフェニルエーテル20.0
2g(0.10モル)をN−メチル−2−ピロリドン
(NMP)250g中に溶解させる。この系に、原料投
入口からピロメリット酸二無水物21.81g(0.1
0モル)を投入し、系の温度を10℃に保ちながら窒素流
入下5時間撹拌を続けた。系の温度を室温に戻してポリ
アミド酸のNMP溶液を得た。
【0015】(合成例2)温度計,撹拌機,原料投入
口,乾燥窒素ガス導入管を備えた四ツ口セパラブルフラ
スコ中、4,4’−ジアミノジフェニルメタン19.8
3g(0.10モル)をNMP300gに溶解させる。
この系に、原料投入口から5−(2,5−ジオキソテト
ラヒドロ−3−フラニル)−3−メチル−3−シクロヘ
キセン−1,2−ジカルボン酸無水物26.42g
(0.10モル)を投入し、20℃で5時間撹拌反応し
た。この系にトルエン30gを加え、窒素導入管を外し
て代わりにディーン−スタ−クトラップ還流冷却管を取
り付け、系の温度を160〜170℃に上げて3時間還
流し、イミド化により生成する水を系外に除去しながら
反応を行った。得られた溶液を室温に戻して20リット
ルのメタノール中に撹拌しながら滴下し、固形分を濾別
して80℃で24時間減圧乾燥しポリイミドを得た。
【0016】(合成例3)温度計,撹拌機,原料投入
口,乾燥窒素ガス導入管を備えた四ツ口セパラブルフラ
スコ中、4,4’−オキシジフェニレンジイソシアネー
ト24.82g(0.10モル)と無水トリメリット酸
19.21g(0.10モル)をNMP250gに溶解
し、系の温度を90℃に上昇させて1時間撹拌を続けた
後、系の温度を160℃まで上昇させ3時間反応させて
から室温に戻してポリアミドイミドのNMP溶液を得
た。
【0017】(実施例1)合成例1で得たポリアミド酸
樹脂のNMP溶液に、溶剤成分中のi−プロピレングリ
コールジメチルエーテルが20重量%になり溶液中のポ
リアミド酸が12重量%になるようにNMPとi−プロ
ピレングリコールジメチルエーテルを加えて均一になる
まで撹拌し、ポアサイズ1μmのPTFE製フィルター
で濾過を行いポリイミド樹脂組成物とした。このポリイ
ミド樹脂組成物の粘度を測定したところ161mPa・sで
あった。このポリイミド樹脂組成物を100gづつ2本
のポリエチレン容器に入れ、一方は25℃で、もう一方
は−20℃で2週間放置した後両者の色を目視で比較し
たところ、著しい差は見られなかった。また、両者の粘
度を測定したところ、25℃で放置したものは153mP
a・sであり、−20℃であったものは160mPa・sであっ
た。このポリイミド樹脂組成物を、離型処理したステン
レス基板上に、ダイコーターを用いて塗布し、クリーン
オーブン中120℃30分間に続き250℃120分焼
成を行った後、基板から剥離してポリイミドフィルムを
得た。目視および顕微鏡によりフィルムを観察したとこ
ろ、ピンホール、膜厚ムラは見られず良好な塗布性を示
した。
【0018】(実施例2)合成例2で得たポリイミド
5.0gをγ−ブチロラクトン70gに溶解し、ジ−i
−プロピレングリコールジメチルエーテル25gを加え
て均一になるまで撹拌し、ポアサイズ1μmのPTFE
製フィルターで濾過を行いポリイミド樹脂組成物とし
た。このポリイミド樹脂組成物の粘度を測定したところ
46mPa・sであった。このポリイミド樹脂組成物を10
0gづつ2本のポリエチレン容器に入れ、一方は25℃
で、もう一方は−20℃で2週間放置した後両者の色を
目視で比較したところ、著しい差は見られなかった。ま
た、両者の粘度を測定したところ、25℃で放置したも
のは46mPa・sであり、−20℃であったものは46mPa
・sであった。このポリイミド樹脂組成物を、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム上にフレキソ印刷機を用いて
印刷し、クリーンオーブン中80℃5分間プリベークを
行った後120℃120分焼成を行い被膜を形成した。
目視および顕微鏡により被膜を観察したところ、ピンホ
ール、膜厚ムラは見られず良好な塗布性を示した。
【0019】(実施例3〜11)以下、樹脂成分と溶剤
成分を替えた以外は実施例1と同様にして行った実施例
を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】また、溶剤成分欄の略号は各々次の溶剤成
分を表す。 iPMA;i−プロピレングリコールメチルエーテルア
セテート iPGDA;i−プロピレングリコールジアセテート DiPDM;ジ−i−プロピレングリコールジメチルエ
ーテル DiPMA;ジ−i−プロピレングリコールメチルエー
テルアセテート DMAc;ジメチルアセトアミド
【0022】(比較例1)合成例1で得たポリアミド酸
のNMP溶液に、溶剤成分中のBCSが20重量%にな
り溶液中のポリアミド酸が12重量%になるようにNM
PとBCSを加えて均一になるまで撹拌し、ポアサイズ
1μmのPTFE製フィルターで濾過を行いポリイミド
樹脂組成物とした。このポリイミド樹脂組成物の粘度を
測定したところ159mPa・sであった。このポリイミド
樹脂組成物を100gづつ2本のポリエチレン容器に入
れ、一方は25℃で、もう一方は−20℃で2週間放置
した後両者の色を目視で比較したところ、前者が黄色で
あったのに対し後者は褐色であり著しく変色した。両者
の粘度を測定したところ、25℃で放置したものは96
mPa・sであり、−20℃であったものは157mPa・sであ
った。
【0023】(比較例2)合成例2で得たポリイミド1
0gをGBL70gに溶解した後、BCS20gを加え
て均一になるまで撹拌し、ポアサイズ1μmのPTFE
製フィルターで濾過を行いポリイミド樹脂組成物とし
た。このポリイミド樹脂組成物の粘度を測定したところ
138mPa・sであった。このポリイミド樹脂組成物を1
00gづつ2本のポリエチレン容器に入れ、一方は25
℃で、もう一方は−20℃で2週間放置した後両者の色
を目視で比較したところ、前者が黄色であったのに対し
後者は褐色であり著しく変色した。両者の粘度を測定し
たところ、25℃で放置したものは134mPa・sであ
り、−20℃であったものは138mPa・sであった。
【0024】(比較例3)合成例2で得たポリイミド1
0gをGBL40gに溶解した後、ジ−i−プロピレン
グリコールジメチルエーテル50gを加えて撹拌したと
ころ、樹脂成分が析出した。
【0025】(比較例4)合成例3で得たポリアミドイ
ミド溶液に、溶剤成分中のエチレングリコールメチルエ
ーテルアセテートが20重量%になり溶液中のポリアミ
ドイミドが12重量%になるようにNMPとエチレング
リコールメチルエーテルアセテートを加えて均一になる
まで撹拌し、ポアサイズ1μmのPTFE製フィルター
で濾過を行いポリイミド樹脂組成物とした。このポリイ
ミド樹脂組成物の粘度を測定したところ157mPa・sで
あった。このポリイミド樹脂組成物を100gづつ2本
のポリエチレン容器に入れ、一方は25℃で、もう一方
は−20℃で2週間放置した後両者の色を目視で比較し
たところ、著しい差は見られなかった。また、両者の粘
度を測定したところ、25℃で放置したものは149mP
a・sであり、−20℃であったものは155mPa・sであっ
た。このポリイミド樹脂組成物を、離型処理したステン
レス基板上に、ダイコーターを用いて塗布し、クリーン
オーブン中120℃30分間に続き250℃120分焼
成を行った後、基板から剥離してポリイミドフィルムを
得た。目視および顕微鏡によりフィルムを観察したとこ
ろ、ピンホールは見られなかったが膜厚ムラが僅かに見
られた。
【0026】(比較例5)合成例3で得たポリアミドイ
ミド溶液に、溶液中のポリアミドイミドが12重量%に
なるようにNMPを加えて均一になるまで撹拌し、ポア
サイズ1μmのPTFE製フィルターで濾過を行いポリ
イミド樹脂組成物とした。このポリイミド樹脂組成物の
粘度を測定したところ160mPa・sであった。このポリ
イミド樹脂組成物を100gづつ2本のポリエチレン容
器に入れ、一方は25℃で、もう一方は−20℃で2週
間放置した後両者の色を目視で比較したところ、著しい
差は見られなかった。また、両者の粘度を測定したとこ
ろ、25℃で放置したものは160mPa・sであり、−2
0℃であったものは160mPa・sであった。このポリイ
ミド樹脂組成物を、離型処理したステンレス基板上に、
ダイコーターを用いて塗布し、クリーンオーブン中12
0℃30分間に続き250℃120分焼成を行った後、
基板から剥離してポリイミドフィルムを得た。目視およ
び顕微鏡によりフィルムを観察したところ、ピンホール
と膜厚ムラが見られた。
【0027】実施例1〜11では、室温(25℃)で2
週間放置しても著しい変色はみられず、また樹脂成分が
ポリアミド酸である場合にも粘度の低下が少なく安定で
あった。さらに、塗布・焼成した場合にはピンホールや
膜厚ムラがなく良好な印刷性を示した。
【0028】比較例1では、溶剤成分がNMPとBCS
であったため、25℃で2週間放置した際に著しい変色
が起こり、また、樹脂成分がポリアミド酸であることが
加わったため粘度も大幅に低下して不安定であった。
【0029】比較例2では、溶剤成分がGBLとBCS
であったため、25℃で2週間放置した際に著しい変色
が起こった。
【0030】比較例3では、ジ−i−プロピレングリコ
ールジメチルエーテルの含有率が溶剤成分の50重量%
を越えていたため、樹脂成分が析出し塗布可能なポリイ
ミド樹脂組成物を得ることができなかった。
【0031】比較例4では、溶剤成分がNMPとエチレ
ングリコールメチルエーテルアセテートであったため、
本発明のポリイミド樹脂組成物に比較して塗布性が劣っ
ていた。
【0032】比較例5では、溶剤成分がNMPのみであ
ったため、塗布性が不良であった。
【0033】
【発明の効果】本発明のポリイミド樹脂組成物は、室温
での放置時の安定性に優れ、かつ、加工時の塗布性が良
好であり、膜質が良好なポリイミド被膜やポリイミドフ
ィルムを高い歩留まりで生産できるポリイミド樹脂組成
物である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本発明中の一般式(1)で表される溶剤と
しては、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジプ
ロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリ
コールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレング
リコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレング
リコールジアセテート、ジプロピレングリコールジアセ
テートが挙げられ、これらの中でもジプロピレングリコ
ールジメチルエーテルプロピレングリコールジアセテ
ートが特に好ましい。比較的似た構造を持つ溶剤として
エチレングリコール系のエーテル類、アセテート類があ
るが、塗布性、溶液の安定性ともに本発明の一般式
(1)で表される溶剤の方が優れる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】(実施例1)合成例1で得たポリアミド酸
樹脂のNMP溶液に、溶剤成分中のプロピレングリコー
ルジメチルエーテルが20重量%になり溶液中のポリア
ミド酸が12重量%になるようにNMPとプロピレング
リコールジメチルエーテルを加えて均一になるまで撹拌
し、ポアサイズ1μmのPTFE製フィルターで濾過を
行いポリイミド樹脂組成物とした。このポリイミド樹脂
組成物の粘度を測定したところ161mPa・sであった。
このポリイミド樹脂組成物を100gづつ2本のポリエ
チレン容器に入れ、一方は25℃で、もう一方は−20
℃で2週間放置した後両者の色を目視で比較したとこ
ろ、著しい差は見られなかった。また、両者の粘度を測
定したところ、25℃で放置したものは153mPa・sで
あり、−20℃であったものは160mPa・sであった。
このポリイミド樹脂組成物を、離型処理したステンレス
基板上に、ダイコーターを用いて塗布し、クリーンオー
ブン中120℃30分間に続き250℃120分焼成を
行った後、基板から剥離してポリイミドフィルムを得
た。目視および顕微鏡によりフィルムを観察したとこ
ろ、ピンホール、膜厚ムラは見られず良好な塗布性を示
した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】(実施例2)合成例2で得たポリイミド
5.0gをγ−ブチロラクトン70gに溶解し、ジプロ
ピレングリコールジメチルエーテル25gを加えて均一
になるまで撹拌し、ポアサイズ1μmのPTFE製フィ
ルターで濾過を行いポリイミド樹脂組成物とした。この
ポリイミド樹脂組成物の粘度を測定したところ46mPa・
sであった。このポリイミド樹脂組成物を100gづつ
2本のポリエチレン容器に入れ、一方は25℃で、もう
一方は−20℃で2週間放置した後両者の色を目視で比
較したところ、著しい差は見られなかった。また、両者
の粘度を測定したところ、25℃で放置したものは46
mPa・sであり、−20℃であったものは46mPa・sであっ
た。このポリイミド樹脂組成物を、ポリエチレンテレフ
タレートフィルム上にフレキソ印刷機を用いて印刷し、
クリーンオーブン中80℃5分間プリベークを行った後
120℃120分焼成を行い被膜を形成した。目視およ
び顕微鏡により被膜を観察したところ、ピンホール、膜
厚ムラは見られず良好な塗布性を示した。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【表1】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】また、溶剤成分欄の略号は各々次の溶剤成
分を表す。PMA;プロピレングリコールメチルエーテルアセテー
PGDA;プロピレングリコールジアセテート DPDM;ジプロピレングリコールジメチルエーテル DPMA;ジプロピレングリコールメチルエーテルアセ
テート DMAc;ジメチルアセトアミド
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】(比較例3)合成例2で得たポリイミド1
0gをGBL40gに溶解した後、ジプロピレングリコ
ールジメチルエーテル50gを加えて撹拌したところ、
樹脂成分が析出した。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】比較例3では、ジプロピレングリコールジ
メチルエーテルの含有率が溶剤成分の50重量%を越え
ていたため、樹脂成分が析出し塗布可能なポリイミド樹
脂組成物を得ることができなかった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリイミド前駆体、ポリイミド又はポリ
    アミドイミドを樹脂成分とし、一般式(1)で表される
    溶剤が必須成分であり、水酸基を有する溶剤を含有しな
    いことを特徴とするポリイミド樹脂組成物。 【化1】 (式中、X1,X2はエーテル結合又はエステル結合を表
    し、nは0又は1を表す)
  2. 【請求項2】 X1およびX2がエーテル結合であり、n
    が1である請求項1記載のポリイミド樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 X1が−CO−O−であり、X2が−O−
    CO−である請求項1記載のポリイミド樹脂組成物。
JP1829395A 1995-02-06 1995-02-06 ポリイミド樹脂組成物 Pending JPH08208984A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015108114A1 (ja) * 2014-01-16 2015-07-23 ユニチカ株式会社 ポリアミドイミド溶液、多孔質ポリアミドイミドフィルム、およびその製造方法

Cited By (4)

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