JPH08208515A - リウマチ治療剤 - Google Patents

リウマチ治療剤

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JPH08208515A
JPH08208515A JP7281106A JP28110695A JPH08208515A JP H08208515 A JPH08208515 A JP H08208515A JP 7281106 A JP7281106 A JP 7281106A JP 28110695 A JP28110695 A JP 28110695A JP H08208515 A JPH08208515 A JP H08208515A
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synovial cells
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久寿樹 西岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 滑膜細胞にアポトーシスを誘導して、滑膜細
胞の異常増殖を特異的に抑制するリウマチ治療剤を提供
する。 【解決手段】 本発明リウマチ治療剤は、リウマチ患者
の滑膜細胞のFas抗原と特異的に反応し、滑膜細胞に
アポトーシスを発現させる抗Fasモノクローナル抗体
を有効或分とする。該抗Fasモノクローナル抗体は好
ましくはヒト型Fas抗原と特異的に反応するモノクロ
ーナル抗体で、代表例は、ヒト二倍体繊維芽細胞により
免疫して得られたクローンから産生されたもの、詳しく
は、ヒト二倍体繊維芽細胞をマウスに免疫した後、その
脾細胞とマウスミエローマ細胞とを融合させて得られた
clone CH−11から産生されたものである。又
本発明リウマチ治療剤は抗Fasモノクローナル抗体と
アクチノマイシンD等の細胞増殖抑制剤との組み合わせ
を有効成分とする。好適な投与形態は関節注入剤であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗Fasモノクロ
ーナル抗体または抗Fasモノクローナル抗体と細胞増
殖抑制作用を有する薬物との組み合わせを有効成分とす
るリウマチ治療剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リウマチ、特に慢性関節リウマチ(R
A)は、内的、外的要因によって引き起こされる種々の
免疫学的異常を伴う滑膜細胞の増殖を基礎病変とする疾
患群であり、炎症性細胞浸潤および骨の侵食(骨の粗鬆
化、さらには骨の侵食像の発現)を伴う滑膜細胞の増殖
異常と考えられている。RAはまた、増殖性滑膜細胞の
退行と、それに続く繊維性組織へのリプレイスメント
(replacement)とによって特徴付けられる
が(Fassbender BG:Pathology
of Rheumatic Diseases.Be
rlin,Heidelberg,Springer−
Verlag,1975)、その退行ならびにリプレイ
スメントの機構はいまだ不明な部分が多い。しかしなが
ら、RAにおける罹患関節を中心とする組織破壊は、炎
症性滑膜細胞からのサイトカインの産生異常、過剰放出
がその成因であろうとされている。
【0003】このように滑膜細胞は、RAにおいて重要
な役割を担っている。例えば、リウマチ患者の関節の状
態を調べると、滑膜絨毛の増生や滑膜細胞の多層化など
がみられ、滑膜細胞が異常に増殖している(Danie
l J.McCarty著,Arthritis an
d allied conditions,A tex
tbook of rheumatology 11
版)。これらの滑膜細胞の異常増殖を抑制することがで
きれば、その薬物はリウマチの治療剤となると考えられ
る。
【0004】現在、リウマチの薬物治療には、ステロイ
ドなどの抗炎症剤、金剤、免疫調節剤などが用いられて
いるが、滑膜細胞の異常増殖を特異的に抑制する薬物は
未だ知られていない。
【0005】一方、Kerrらは壊死とは異なり、正常
な細胞交代のためなどに生じる生理的な細胞死のことを
アポトーシスと名づけた(Br.J.Cancer,
,239(1972))。このアポトーシスはプログ
ラム細胞死の一つの形態である。細胞の壊死は、高熱、
抗体と補体による攻撃あるいは化学的要因によって細胞
膜内容物の放出などを伴う過程を経るが、プログラム細
胞死は、生体内においてあらかじめ死滅るべくプログラ
ム化されているある種の細胞群にみられる細胞死であ
り、細胞表面の湾曲、核クロマチンの凝縮、染色体DN
Aの断片化といった現象を伴うアポトーシスと称される
過程を経る。
【0006】最近、免疫担当細胞のアポトーシスに関与
する細胞膜分子であるFas抗原に対する抗Fasモノ
クローナル抗体が米原らによって報告された(J.Ex
p.Med.,169,1747(1989))。ま
た、Krammerらによってアポトーシスを伴う抗原
と特異的に結合する抗体として抗AP0−1抗体が報告
された(Science,245,301(198
9))が、後になってこれらが認識する抗原は同一のも
のであることが確認されている(Cell,66,23
3(1991))。
【0007】抗Fas抗体の医薬への応用について種々
の研究がなされており、エイズや腫瘍の治療剤となるこ
とが報告されている(特開平2−237935,特表平
5−503281)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、リウマ
チの病因は炎症性細胞の浸潤と骨の破壊を伴う滑膜細胞
の増殖とによって特徴付けられるが、滑膜細胞の増殖は
無制限に生じるものでは無く、自発抑制することが認め
られている。そこでまず、リウマチ患者の滑膜組織の変
性がどのように生じ、それがプログラム細胞死(アポト
ーシス)で調節されているかどうかを研究し、さらに滑
膜細胞にFas抗原が存在するかどうかを研究する必要
がある。これらの研究が本発明の理論的裏付けをするた
めの課題である。
【0009】本発明の主題は、抗Fasモノクローナル
抗体のリウマチ治療剤、特に慢性関節リウマチ治療剤と
しての用途を開発することにあるが、そのためには以下
の研究課題がある。
【0010】1) 抗Fasモノクローナル抗体がRA
の滑膜細腹に特異的にアポトーシスを起すかどうか、 2) 抗Fasモノクローナル抗体がヒトのRAに対し
て有効であるかどうか、および、 3) 抗Fasモノクローナル抗体が他の細胞、臓器に
対して悪影響を及ぼさないかどうか。
【0011】すなわち、RAの滑膜細胞においてアポト
ーシスが観察され、その滑膜細胞に特異的にアポトーシ
スを起させることにより、滑膜細胞の異常増殖を抑制で
き、しかも、ヒトのRAに対する有効性を予見でき、他
の細胞、臓器に対して悪影響を及ぼさない薬物であれ
ば、リウマチの根本的治療剤になると考えられる。
【0012】ところが、滑膜細胞にアポトーシスを誘導
する薬物は未だ知られておらず、滑膜細胞の異常増殖を
特異的に抑制する薬物を見い出すことは重要な課題であ
った。
【0013】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するべ
く、本発明者らはまずRA患者の滑膜組織の変性を観察
し、滑膜細胞にアポトーシスが発現することおよび滑膜
細胞にFas抗原が発現することを見い出し、次いでR
A患者の異常増殖した滑膜細胞に抗Fasモノクローナ
ル抗体を加えることにより、その異常増殖した滑膜細胞
にアポトーシスが誘導されるかどうかについて検討を行
なった。その結果、RA患者の異常増殖した滑膜細胞は
RA患者以外の滑膜細胞と比較してアポトーシスを生じ
る割合が格段に高かった。この結果は、抗Fasモノク
ローナル抗体は正常な滑膜細胞に対する作用は少なく、
異常増殖している滑膜細胞を特異的にアポトーシスへと
導くことができることを示したものである。
【0014】本発明は特にヒト型Fas抗原と特異的に
反応する抗Fasモノクローナル抗体に関するものであ
り、その臨床的効果を調べるにはこれをヒトに投与する
必要があるが、ヒトに対しての投与は簡単には行なえな
い。そこで、マウスFas抗原により免疫して得られる
マウス抗Fas抗体をマウスに投与しその効果を調べる
ことにより、ヒトに対する効果を予見することに成功し
た。さらに、本発明に係る抗Fasモノクローナル抗体
が他の細胞、臓器に悪影響を及ぼさないかどうか検討し
たところ、特に問題がないことが判った。
【0015】さらに、抗Fasモノクローナル抗体に細
胞増殖抑制作用を有する薬物であるアクチノマイシンD
を添加すると、RA患者の滑膜細胞のアポトーシスを生
じる比率を高めることもわかった。
【0016】
【発明の開示】本発明は抗Fasモノクローナル抗体ま
たは抗Fasモノクローナル抗体と細胞増殖抑制作用を
有する薬物との組み合わせを有効成分とするリウマチ治
療剤に関する。
【0017】より詳しく説明すれば、本発明でいう抗F
asモノクローナル抗体とは、RA患者の滑膜細胞にお
けるFas抗原、特にヒト型Fas抗原と特異的に反応
し、滑膜細胞にアポトーシスを発現させるものである。
【0018】本発明において使用される抗Fasモノク
ローナル抗体は、例えばヒト二倍体繊維芽細胞により免
疫して得られたクローンから産生されたものである。こ
れは例えば米原らの方法(J.Exp.Med.16
9,1747(1989))に従って作成すればよく、
具体的試験にはヒト二倍体繊維芽細胞FS−7で免疫し
たBALB/Cマウスの牌細胞とマウスミエローマ細胞
(NS−1)とを細胞融合させて得られたハイプリドー
マ「clonc CH−11」から産生されたものを用
いた。この抗Fasモノクローナル抗体は株式会社医学
生物学研究所より市販されている。この市販品の性状
は、「clone CH−11」をBALB/Cマウス
に播種して得られた腹水をアフィニティー・クロマトグ
ラフィーで精製したIgM分画である。
【0019】また、米原らの方法で用いられたFS−7
の代わりに、ヒト型Fas抗原を用い、以下米原らの方
法と同様にして調製した抗Fasモノクローナル抗体
(J.Exp.Med.178,2231(199
3))を用いることもできる。
【0020】本発明における各種試験で用いた抗Fas
モノクローナル抗体は上記で説明したものであるが、そ
のV(variable)領域をマウスのまま保持し、
その他のC(constant)領域をヒト由来のもの
に置き換え(キメラ抗体)て使用することもでき、ま
た、CDR(complementarity−det
ermining region)領域のみをマウスの
まま残し、他の全ての領域をヒト由来のものに置き換え
(CDR−grafted抗体)て使用することもでき
る。
【0021】キメラ抗体やCDR−grafted抗体
への変換は公知の方法(J.Nucl.Med.,
1,1077(1990);Nature,349,
93(1991)など)に従って行なうことができる。
【0022】本発明では、ヒト型Fas抗原と特異的に
反応し、滑膜細胞にアポトーシスを発現させる抗Fas
モノクローナル抗体を利用することにより、リウマチを
治療することが目的であって、抗体の活性領域が保持さ
れておればどのような変換体であっても本発明に包含さ
れる。
【0023】リウマチ患者において生じている関節の滑
膜細胞にアポトーシスを生じさせ、異常増殖を抑制でき
れば優れたリウマチの治療剤となると考えられる。
【0024】そこで、本発明者らはまずリウマチ患者の
滑膜細胞においてアポトーシスの発現の有無を調べるべ
く、慢性関節リウマチ患者(RA患者)および比較とし
て変形関節症患者(OA患者)から得られた滑膜組織サ
ンプルでDNAの断片化が生じているかどうかを調べ
た。
【0025】その結果、アポトーシスとして特徴付けら
れるDNAの断片化は、RA患者においてのみ観察さ
れ、OA患者には認められなかった。RA患者から得ら
れた滑膜におけるDNAの断片化形成を起こす細胞は滑
膜液の付着滑膜細胞であって、浸潤細胞ではなかった。
この知見は電子顕微鏡解析およびアポトーシス細胞死と
しての特徴をとらえるnick end labeli
ng法でも支持された。
【0026】電子顕徴鏡によりRA患者の滑膜組織の変
性を観察したところ、RA患者の滑膜組織では典型的な
アポトーシス滑膜細胞が確認され、組織マクロファージ
類似細胞である滑膜Aタイプ細胞に隣接していた。かか
る現象は、アポトーシス細胞はマクロファージなどと隣
接している(Savill,Immunol.Toda
14,131(1993))というアポトーシスの
病理学と一致していた。
【0027】さらに、nick end labeli
ng法により、ビオチン化dUTP−ラベル化した細胞
は、滑液繊維芽細胞であり、RA滑膜中の浸潤単核細胞
ではないことが確認された。この陽性細胞は、主として
滑膜組織内膜に認められたが、これらの結果は、RA滑
膜細胞が、その場でアポトーシスを生じていることを示
すものである。一方、OA患者では陽性細胞は認められ
なかった。
【0028】次に、滑膜細胞でFas抗原が検出される
かどうかを調べるため、培養リウマチ性滑膜細胞を用い
フローサイトメトリー分析を行なった結果、Fas抗原
が検出された。
【0029】以上の結果から、RA患者の滑膜細胞でア
ポトーシスが生じており、しかもFas抗原がそれに関
与することが示唆された。
【0030】次に、RA患者から採取した関節の滑膜細
胞に抗Fasモノクローナル抗体を加え、滑膜細胞にア
ポトーシスが生じるかどうかの実験を行なった。詳細な
データは後述の試験の項に示すが、抗Fasモノクロー
ナル抗体を添加するとRA患者以外の滑膜細胞がほとん
どアポトーシスを生じないのに対し、RA患者の滑膜細
胞では抗Fasモノクローナル抗体の濃度に依存してア
ポトーシスが生じる割合が増加した。この結果は、抗F
asモノクローナル抗体は正常細胞には実質的に作用せ
ず、異常増殖している滑膜細胞を特異的にアポトーシス
に導くことができることを示したものである。
【0031】また、抗Fasモノクローナル抗体は細胞
増殖抑制作用を有する薬物と併用するとその効果が増大
することが期待される。細胞増殖抑制作用を有する薬物
としては、アクチノマイシンD、マイトマイシンC、シ
クロヘキシミド、インターフェロンγなどが挙げられる
が、その代表例としてアクチノマイシンDを抗Fasモ
ノクローナル抗体に加え、得られた混合物をRA患者の
滑膜細胞に添加する実験を行なった結果、アポトーシス
を生じる割合が著しく増加することを見い出した。
【0032】本発明に係る抗Fasモノクローナル抗体
のヒトにおける臨床効果を予見するため、ハムスターを
マウスFas抗原により免疫させ、その牌細胞とマウス
ミエローマ細胞とを融合させた「clone RK−
8」から産生させた抗マウスFasモノクローナル抗体
(株式会社医学生物学研究所)をマウス病態モデルに投
与したところ、明確な治癒効果が認められた。このこと
は、本発明に係る抗Fasモノクローナル抗体のヒトに
おける臨床効果を十分予見させるものである。
【0033】また、この抗マウスFasモノクローナル
抗体をマウスの後肢関節腹腔内に注入し(5μg/マウ
ス)毒性発現を検討したところ、胸腺、腎臓、肺、脾臓
および心臓には異常は観察されず、本発明に係る抗Fa
sモノクローナル抗体が他の細胞、臓器に実質上悪影響
を及ぼさないことがわかった。
【0034】本発明における抗Fasモノクローナル抗
体は、RA患者の滑膜細胞におけるFas抗原と特異的
に反応し、滑膜細胞にアポトーシスを発現させる特性を
有することが必須要件となる。ところで、抗Fasモノ
クローナル抗体と称されるものであっても本発明の必須
要件を満足するものと満足しないものとがあることを見
い出した。例えば、ヒトFas抗原cDNAで形質転換
したマウス細胞より得たリコンビナントFas抗原をマ
ウスに免疫した後、その脾細胞とマウスミエローマ細胞
とを融合させたハイブリドーマ「cloneZB4」か
ら得た抗Fasモノクローナル抗体を用い、これがRA
患者の滑膜細胞にアポトーシスを発現させるかどうか検
討したところ、実質的にアポトーシスを発現しないこと
を見い出した。さらに、この抗体は単にアポトーシスを
発現しないだけでなく、アポトーシスを発現する抗Fa
sモノクローナル抗体の作用を打ち消す作用も示すこと
を見い出した。
【0035】この結果は、本発明における抗Fasモノ
クローナル抗体の定義として上記に述べた定義が適切で
あることを裏付けるものである。尚、アポトーシスを発
現するものの例として「cloneCH−11」より産
生された抗体(株式会社医学生物学研究所)、anti
−APO−1/Fas(inducing)と名付けら
れた抗体(Bender+Co Ges mbH)など
があるが、本発明における抗Fasモノクローナル抗体
は上述の特性を有するものであればよく、これらの例に
限定されるものではない。
【0036】抗Fasモノクローナル抗体の投与には、
通常、膝、肩などの関節に関節注入剤の形態でこれを注
射する方法が採られるが、経口投与や直腸内投与などの
方法を用いてもよい。抗Fasモノクローナル抗体の投
与量は症状や剤型などによって決められるが、注射剤で
あれば0.0001〜1.0重量%のものを0.1〜1
0ml程度用いればよく、経口剤であれば通常1日0.
001〜10mgを1回または数回に分けて投与すれば
よい。また、細胞増殖抑制作用を有する薬物の投与量は
注射剤であれば0.00001〜0.1重量%、経口剤
であれば通常1日0.0001〜1mgを抗Fasモノ
クローナル抗体に添加すればよい。
【0037】抗Fasモノクローナル抗体の製剤は、常
法により調製することができる。注射剤の場合であれ
ば、抗Fasモノクローナル抗体に必要に応じて塩化ナ
トリウムなどの浸透圧調整剤、リン酸ナトリウムなどの
pH調整剤、ポリソルベート80などの界面活性剤、メ
チルセルロースなどの増粘剤などの通常用いられる賦形
剤を加え、注射用の蒸留水に溶解すればよい。また、用
時溶解の形を用いてもよい。錠剤の場合であれば、抗F
asモノクローナル抗体に必要に応じて乳糖などの増量
剤、結晶セルロース、ポリビニルピロリドンなどの結合
剤、ステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤などの通常
用いられる賦形剤を加えて調製すればよい。また、薬物
を患部に効果的に移行できるリポ化製剤、すなわち特開
昭60−51105、58−201712などに開示さ
れているような脂肪乳剤に包含させたものも使用でき
る。以下に処方例を実施例として示す。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明によるリウマチ治療剤の処
方例をいくつか示す。
【0039】
【実施例】
1)注射剤 処方1(100ml中) 抗Fasモノクローナル抗体 0.01g 塩化ナトリウム 0.9g 注射用蒸留水 適量
【0040】 処方2(100ml中) 抗Fasモノクローナル抗体 0.001g 塩化ナトリウム 0.9g メチルセルロース 0.5g 注射用蒸留水 適量
【0041】 処方3(100ml中) 抗Fasモノクローナル抗体 0.01g アクチノマイシンD 0.005g 塩化ナトリウム 0.9g 注射用蒸留水 適量
【0042】2)錠剤 処方1 抗Fasモノクローナル抗体 1mg 乳糖 133mg 結晶セルロース 30mg ポリピニルピロリドンK30 5mg ステアリン酸マグネシウム 1mg 計 170mg
【0043】 処方2 抗Fasモノクローナル抗体 0.1mg アクチノマイシンD 0.02mg 乳糖 133.88mg 結晶セルロース 30mg ポリビニルピロリドンK30 5mg ステアリン酸マグネシウム 1mg 計 170mg
【0044】
【発明の効果】本発明の効果を示すために、以下に各種
試験の結果を示す。
【0045】「試験例」 1.リウマチ患者の滑膜細胞におけるアポトーシス発現
の検出 (実験方法)アメリカのリウマチ学会の慢性閲節リウマ
チ診断基準に従い、慢性関節リウマチ(RA)であると
診断された患者から滑膜組織を取り、Gotoらの方法
(J.Clin.Invest.,80,786(19
87))に従って滑膜細胞を採取した。すなわち、滑膜
の組織を細かく切り、コラゲナーゼ(Sigma)を用
い組織を処理して得られた単細胞懸濁物を一晩インキュ
ベートし、浮遊している細胞を滑膜の非付着浸潤細胞と
して分離した。一方、付着細胞すなわち滑膜細胞は、試
験開始まで培養皿中で培養した。尚、比較として、変形
性関節症患者(OA患者)の滑膜細胞を用いた。
【0046】次に、これらの細胞にアポトーシスが生じ
ているかどうかを確認するため、細胞からDNAを抽出
し、電気泳動でDNAの断片化を確認する実験を文献
(Science,557,217(1992);Nu
cleic Acids Res.,J,2303(1
976))の方法に従って行なった。すなわち、細胞を
0.5mg/mlのプロテイナーゼK(Sigma)−
TNE(0.1M塩化ナトリウムと1mMのEDTAを
含む10mMトリス緩衝液:pH7.5)−SDS溶液
中、50℃にて1時間インキュベートし、次いで0.1
mg/mlのRNase A(ニッポン・ジーン)でD
NAを更に処理した。処理したDNA10μlを1.5
%アガロースゲル上で電気泳動させ、エチジウムプロミ
ドで染色し観察した。
【0047】(結果)RA患者の滑膜細胞から抽出した
DNAのサンプルの全てでアポトーシスの典型的なDN
Aの断片化が観察された。
【0048】次に、RA患者の滑膜組織をコラゲナーゼ
処理し、分離した非付着浸潤細胞と付着細胞(滑膜細
胞)について観察をした結果、付着細胞のみにDNAの
断片化が観察された。
【0049】上記DNAのアガロースゲル電気泳動の結
果を図1に示す。
【0050】これに対し、OA患者の滑膜細胞にはDN
Aの断片化が認められなかった。
【0051】図1中、OA1およびOA2は各々OA患
者のものであることを示し、RA1〜RA6は各々RA
患者のものであることを示す。番号を付した各レーンの
うち、レーン2および4はOA患者の膝関節滑膜細胞の
DNAを示し、レーン9、11、21および26は各R
A患者の膝関節滑膜細胞のDNAを示し、レーン10、
14、25および27は肘関節滑膜細胞のDNAを示
し、レーン12および15は手首関節滑膜細胞のDNA
を示し、レーン16、20、23および24は手指関節
滑膜細胞のDNAを示し、レーン18および19は足首
関節滑膜細胞のDNAを示す。その他のレーンについて
は本項とは直接関係がないので、説明は省略する。上記
で示したRA患者の関節のDNAには断片化が観察され
たが、OA患者の関節DNAには断片化が観察されなか
った。
【0052】2.電子顕徴鏡およびDNA nick
end labeling法によるアポトーシスの検出
(実験方法)RA患者およびOA患者から得た滑膜組織
を2.5%グルタールアルデヒドで固定し、電子顕徴鏡
を用いて評価した。また、組織部分のDNA nick
end labeling法による評価はGavri
eliらの方法(J.Cell Biology,11
,493(1992))に従って行なった。
【0053】すなわち、滑膜組織を4%buffere
dホルムアルデヒドで固定し、パラフィンで包埋した。
次に、パラフィン切片(4〜6μm)をあらかじめ0.
01%のポリリジン(30万mol.wt.,Sigm
a)水溶液で処理したスライドにのせた後、パラフィン
を除去し、組織を水和させた。室温で組織を20μg/
mlのプロテイナーゼKとインキュベートすることによ
り核から蛋白を除去し、内因性のパーオキシダーゼは2
%過酸化水素により消去させた。このサンプルをターミ
ナルデオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ(TD
T)緩衝液(30 mMの Trizmabase,p
H7.2,140 mMの sodium cacod
ylate,1 mMの cobalt chlori
de)に浸潤させた。次いで、TDT(0.3u/μ
l)とTDT緩衝液に溶解したbiotinylate
d−dUTPを加えた。反応はスライドをTB緩衝液
(300mM塩化ナトリウム、30mMクエン酸ナトリ
ウム)に入れることによって終わらせた。次に、サンプ
ルを2%ヒト血清アルプミン(HSA)またはウシ血清
アルプミン(BSA)水溶液中に入れ、続いてExtr
a−avidin Peroxidase処理した後、
AECで染色した。
【0054】(結果)この電子顕徴鏡写真を図2に示
す。
【0055】図2から明らかなように、RA患者の滑膜
組織にはアポトーシスの典型的な形態、すなわち固く詰
まった細胞小器官および核壁に沿って密集したchro
matin boundが電子顕微鏡によって観察され
た。さらに、滑膜タイプA細胞(組織マクロファージ類
似の細胞)がアポトーシス細胞の近くに見い出された。
【0056】一方、OA患者の滑膜組織では典型的なア
ポトーシスによる変化は認められなかった。
【0057】次に、RA患者の滑膜組織をヘマトキシリ
ン−エオシン染色した染色写真を図3Aに、同患者から
の滑膜組織をnick end labeling法に
より処理し、染色した組織の染色写真を図3Bにそれぞ
れ示す。
【0058】図3B中に矢印で示されるように、滑膜組
織の中で、繊維芽細胞の核が染色されており、一方、浸
潤していない単核細胞は染色されていなかった。
【0059】3.Fas抗原のフローサイトメトリー分
析 (実験方法)細胞表面Fas抗原を以下のようにして検
出した。RAおよびOA患者から得た滑膜細胞(5×1
)を等張化されたリン酸緩衝液(PBS緩衝液)で
洗浄後、1%ウシ血清アルプミン、0.02%アジ化ナ
トリウムおよび20μl/mlの抗Fasモノクローナ
ル抗体(株式会社医学生物学研究所、「cloneCH
−11」より産生)を加えたPBS緩衝液0.1mlに
懸濁させ、30分間氷冷した。細胞をPBS緩衝液で2
回洗浄した後、1%ウシ血清アルプミン、0.02%ア
ジ化ナトリウムおよび10μg/mlの affini
ty−purified FITC−labeledg
oat anti−mouse IgMを含有させた
0.1mlのPBS緩衝液で30分間インキュベートし
た。その後、細胞を3回PBS緩衝液で洗浄し、フロー
サイトメーターで分析を行なった。
【0060】尚、比較するため抗Fasモノクローナル
抗体のかわりにコントロールとしてマウスIgMを加え
たものについても同様の実験を行なった。
【0061】(結果)得られた結果を図4に示した。図
4から明らかなように、コントロールと比べ抗Fasモ
ノクローナル抗体を添加したものは強く発色しており、
RA患者の滑膜細胞にFas抗原が発現していることが
明らかとなった。OA患者でも同様な結果が得られた。
【0062】4.抗Fasモノクローナル抗体添加によ
る滑膜細胞のアポトーシスの誘導 (実験方法)試験例1で得られたRA患者の滑膜細胞
(1×10個)に、D−MEM(Dulbecco’
s Modified Eagle Medium)溶
液、次いで抗Fasモノクローナル抗体(株式会社医学
生物学研究所、「cloneCH−11」より産生、5
0%グリセロールを含むPBS緩衝液)を最終的に0.
01〜1.0μg/mlの濃度となるように加え、37
℃で24時間インキュベートした。次に、この細胞をト
リパンプルーで染色し、位相差顕徴鏡でカウントするこ
とにより生存している細胞数を求め、死んだ細胞からア
ポトーシスを起こしている割合を求めた。尚、比較とし
て、OA患者と正常なヒト(半月板損傷の患者)の滑膜
細胞を用い、同様の実験を行なった。
【0063】次に、抗Fasモノクローナル抗体を加え
たものについては死んだ細胞がアポトーシスを起こして
いるのかどうかを確認するため、細胞からDNAを抽出
し、電気泳動でDNAの断片化を確認する実験を試験例
1と同様の方法を用いて行なった。
【0064】また、抗Fasモノクローナル抗体に一定
量のアクチノマイシンD(50ng/ml)を加えたも
のをRA患者の滑膜細胞に加えて上記と同様の実験を行
なった。
【0065】(結果)抗Fasモノクローナル抗体のみ
を加えたときの滑膜細胞にアポトーシスが生じる割合を
表1に示した。
【0066】
【表1】 表1に示されるように、RA患者以外の滑膜細胞は抗F
asモノクローナル抗体の作用をほとんど受けていない
のに対し、RA患者の滑膜細胞では抗Fasモノクロー
ナル抗体の濃度に依存して細胞死が増加していることが
わかる。また、電気泳動を用いた実験により、DNAの
断片化が確認されたことから、滑膜細胞の細胞死がアポ
トーシスによるものであることが確認できた。
【0067】次に抗Fasモノクローナル抗体にアクチ
ノマイシンDを加えたときの結果を表2に示す。
【0068】
【表2】 表2に示されるように、抗Fasモノクローナル抗体と
アクチノマイシンDの併用の場合、抗Fasモノクロー
ナル抗体単独の場合より、細胞死が生じる割合が著しく
増加していた。
【0069】以上の結果は、抗Fasモノクローナル抗
体が異常に増殖した滑膜細胞に対しアポトーシスを起こ
させることを示すものであり、またRA患者以外の細胞
に対してはその作用がほとんどないかもしくは極めて弱
いことから、優れたリウマチ治療剤となることは明らか
である。
【0070】5.マウスモデルを使用したin viv
o試験 抗Fasモノクローナル抗体のヒトに対する臨床効果を
予見するため、抗マウスFasモノクローナル抗体をマ
ウス病態モデルに投与し効果を検討した。
【0071】(抗体)組み換え型可溶性マウスFas抗
原をArmenianハムスターに免疫した後、その牌
細胞とマウスミエローマ細胞(NS−1)とを融合させ
たハイプリドーマ「clone RK−8」から得た精
製モノクローナルIgG型抗体である抗マウスFasモ
ノクローナル抗体(株式会社医学生物学研究所)を使用
した。
【0072】(病態モデル)ヒトRAに近似したモデル
であるBALB/CAnN Pxトランスジェニックマ
ウス(10〜20週令、日本生物科学研究所にて系統維
持)関節炎発症モデルを使用した。
【0073】(実験方法)抗マウスFasモノクローナ
ル抗体(1mg/ml、リン酸緩衝液)5μlをマウス
後肢関節腔内に注入し、足浮腫の量を測定した。測定
は、関節の幅および甲の高さをノギスにより測定するこ
とにより行ない、その幅と高さを乗じた値を足浮腫の量
とした。コントロールとしては精製ハムスターIgG
(UCX8−4B3、Pharmingen)を用い
た。
【0074】(結果)結果を表3に示す。表中の数値
は、投与前の状態を100とし、それに対する足浮腫の
割合を平均値で示す。
【0075】
【表3】 表3の結果に示されるように、抗体投与群は有意に足浮
腫を減少させた。
【0076】6.アポトーシスの発現試験 抗Fasモノクローナル抗体のアポトーシス発現特異性
を検討するため、2種の抗Fasモノクローナル抗体を
用いてRA患者の滑膜細胞に対する効果を調べた。
【0077】(抗体)「cloneCH−11」から産
生された抗Fasモノクローナル抗体(上記試験例4で
用いたものと同じ抗体。以下「抗体A」とする。)、お
よびヒトFas抗原cDNAで形質転換したマウス細胞
より得たリコンビナントFas抗原をBALB/Cマウ
スに免疫した後、その牌細胞とマウスミエローマ細胞
(NS−1)とを融合させて得た「clone ZB
4」から産生された抗Fasモノクローナル抗体(株式
会社医学生物学研究所、以下「抗体B」とする。)を用
いた。
【0078】(実験方法)試験例1と同様にして得たR
A患者の滑膜細胞(1×10個)を細胞培養プレート
に播種し、細胞接着後、抗体A(0.1μg/ml、1
μg/ml)または抗体B(0.5μg/ml)を加え
て一定時間後の細胞生存率を求めた。また、まず抗体B
(0.5μg/ml)を加えて1時間後に抗体A(0.
1μg/ml、1μg/ml)を加え、一定時間後(抗
体A添加後の時間で表わす)の細胞生存率を求めた。
【0079】(結果)結果を表4に示す。
【0080】
【表4】 表4に示されるように、抗体Aは滑膜細胞のアポトーシ
スを濃度依存的に発現している(48時間後には回復傾
向にある)のに対し、抗体Bはアポトーシスをほとんど
発現しない。また、抗体Bは抗体Aに対し拮抗作用を示
し、抗体Aの効果を打ち消している。
【図面の簡単な説明】
【図1】慢性関節リウマチ患者の新鮮な滑膜細胞から抽
出したDNAがアポトーシスを起こしている典型的なD
NAの断片化を示し、かつ、変形関節症患者のDNAに
は断片化が生じていないことを示す電気泳動の写真であ
る。
【図2】慢性関節リウマチ患者の滑膜組織におけるアポ
トーシスの典型的な形態を示す電子顕微鏡写真である。
【図3】慢性関節リウマチ患者の滑膜組織をヘマトキシ
リン−エオシン染色した染色写真(図3A)、および、
同患者からの滑膜組織をnick end label
ing法により処理し、染色した染色写真(図3B)で
ある。
【図4】慢性関節リウマチ患者の培養滑膜細胞上のFa
s抗原の発現をフローサイトメトリー分析により確認し
たグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 21/08 (C12P 21/08 C12R 1:91)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リウマチ患者の滑膜細胞におけるFas
    抗原と特異的に反応し、滑膜細胞にプログラム化細胞死
    の一形態であるアポトーシスを発現させる抗Fasモノ
    クローナル抗体を有効成分とするリウマチ治療剤。
  2. 【請求項2】 抗Fasモノクローナル抗体がヒト型F
    as抗原と特異的に反応するモノクローナル抗体である
    請求項1記載のリウマチ治療剤。
  3. 【請求項3】 抗Fasモノクローナル抗体が、ヒト二
    倍体繊維芽細胞により免疫して得られたクローンから産
    生されたものである請求項1または2記載のリウマチ治
    療剤。
  4. 【請求項4】 抗Fasモノクローナル抗体が、ヒト二
    倍体繊維芽細胞をマウスに免疫した後、その脾細胞とマ
    ウスミエローマ細胞とを融合させて得られたclone
    CH−11から産生されたものである請求項1または
    2記載のリウマチ治療剤。
  5. 【請求項5】 抗Fasモノクローナル抗体と細胞増殖
    抑制作用を有する薬物との組み合わせを有効成分とする
    リウマチ治療剤。
  6. 【請求項6】 細胞増殖抑制作用を有する薬物がアクチ
    ノマイシンDである請求項5記載のリウマチ治療剤。
  7. 【請求項7】 投与形態が関節注入剤である請求項1〜
    6記載のリウマチ治療剤。
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WO1998018487A1 (fr) * 1996-10-31 1998-05-07 Mochida Pharmaceutical Co., Ltd. Agent prophylactique/therapeutique
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