JPH08207288A - 連続インクジェット装置 - Google Patents

連続インクジェット装置

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JPH08207288A
JPH08207288A JP28211095A JP28211095A JPH08207288A JP H08207288 A JPH08207288 A JP H08207288A JP 28211095 A JP28211095 A JP 28211095A JP 28211095 A JP28211095 A JP 28211095A JP H08207288 A JPH08207288 A JP H08207288A
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ink jet
continuous ink
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JP28211095A
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English (en)
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Jing-Den Chen
ジン−デン・チェン
Hilarion Braun
ヒラリオン・ブラウム
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Kodak Versamark Inc
Original Assignee
Kodak Versamark Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/07Ink jet characterised by jet control
    • B41J2/075Ink jet characterised by jet control for many-valued deflection
    • B41J2/08Ink jet characterised by jet control for many-valued deflection charge-control type
    • B41J2/085Charge means, e.g. electrodes

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクの運動性を改善した連続インクジェッ
ト装置を提供する。 【解決手段】 連続インクジェット装置は流体供給源に
接続されたオリフィスの直線アレイと、ジェットの直線
アレイを生じさせるための加圧手段(18)と、各ジェ
ットを複数の液滴の均一な流れに規則的に分断するため
にジェットを刺激する手段と、ジェットの直線アレイの
運動経路に沿って位置した平坦な導電性素子の直線アレ
イを有するチャージング手段(20)と、チャージング
手段からの所定の電荷の液滴を捕獲する捕獲手段(2
2)と、捕獲手段により捕獲された液滴をジェットのア
レイの形成に再利用できるようにする流体帰還手段と、
捕獲手段により捕獲されなかった液滴が基体(30)に
衝突して画像を形成するように、捕獲手段の下方で基体
を移動させる手段とを有する。改良した点は、正電荷の
液滴を形成するようにチャージング手段の極性を転換す
る手段を備えたことである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は連続インクジェット
画像形成装置に関し、特に、1インチ(約25.4m
m)当り約100ジェットより大きな解像度でのジェッ
トの直線アレイを利用する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】連続インクジェット印字装置において
は、加圧されたインクがマニホルド領域へ供給され、こ
のマニホルド領域が(好ましくは、直線アレイとして配
列された)複数個のオリフィスへインクを分配する。イ
ンクはフィラメント(線状流)となってオリフィスから
吐出され、各フィラメントは液滴の流れとなるように分
断される。このような液滴の流れを用いて印字を行うた
めに、ある液滴を選択的にチャージし(即ち、電荷を与
え)て、その正規の軌道から偏向させる。グラフィック
印刷は、液滴流中の液滴を選択的にチャージしてこれを
偏向し、少なくともいくつかの液滴を印字媒体に付着さ
せることにより、行われる。この間、残りの液滴は液滴
捕獲装置に回収される。連続インクジェット印字方法
は、例えば、米国特許第4,255,754号、同第
4,698,123号及び同第4,751,517号各
明細書に開示されている。
【0003】1インチ(約25.4mm)当り約100
ジェットより大きな解像度でのジェットの直線アレイを
利用する装置においては、従来(普通)のチャージトン
ネルによっては液滴をチャージすることができない。平
坦面チャージ技術の種々の形態は米国特許第4,75
7,328号、同第4,636,808号、同第3,6
56,980号及び同第3,604,980号各明細書
に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来から、すべてのイ
ンクジェット装置、特に金属オリフィスを有するインク
ジェット装置は、正(極性)のチャージトンネルを備え
ていた。チャージトンネルが正(極性)の場合は、イン
ク液滴は負(極性)となる。ジェットの端部で生じた正
の電荷により、オリフィス板において正電荷の二極層が
形成される。オリフィス板からの(正の)金属イオンの
離脱を減少させる必要がある。同極の電荷は反発し合う
ので、オリフィス板に隣接した正の二極層は正の金属イ
オンの離脱を防止するものと思われている。同様に、液
滴の極性のチャージングはオリフィス板の腐食(エッチ
ング)にとって望ましくない結果をもたらすと思われて
いる。その理由は、オリフィス板における二極層がオリ
フィス板に隣接して負のイオンを有し、正の金属イオン
の離脱を促進するからである。例えばメニスカスの寸法
を限るために、オリフィス板にエッチングを施したい場
合は、連続ジェットを負電圧に接続し、オリフィス板か
ら正のイオンを離脱させる。
【0005】新しいインク(例えば、ポリマー及び顔料
を含むインク)技術を用いた最近のインクテストにおい
ては、チャージリード上及び捕獲装置上に異物が形成さ
れるという問題が生じる。このような異物の形成によ
り、望ましくない「スピッティング(spitting)液滴」
(即ち、捕獲装置で捕獲できない液滴)が発生する。粒
子の絶縁層がチャージリード上に形成されると、捕獲す
べき液滴が的確にチャージされず、それ故、捕獲装置で
捕獲できない。このような液滴は印字媒体に到達する
か、隣の液滴流内へ侵入してしまう。この効果は「スピ
ッティング」として知られている。捕獲すべきインク液
滴は印字ヘッドから逃げる。他の典型的な作用は、粒子
が衝突ラインにおいて捕獲装置上に蓄積されることであ
る。インクは捕獲装置から蒸発するので、乾いた粒子の
ラインが形成される。乾いた粒子の領域は「スピッティ
ング」を発生させる危険性を有する。
【0006】改善したチャージングを行う連続インクジ
ェット装置、特に、高電場平坦チャージングを利用する
装置を提供する要求がある。このような装置において
は、高電場は非対称的で、チャージングと偏向とを同時
に行う。その結果、ジェットの分断により生じた粒子は
チャージリード及び捕獲装置に付着されることがある。
【0007】本発明の目的は、高電場平坦チャージング
を利用する装置をチャージングするための手段を提供す
ることである。本発明の別の目的は、1インチ(約2
5.4mm)当り約100ジェットより大きな解像度で
のジェットの直線アレイを利用する装置をチャージング
するための手段を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の要求は、正のチャ
ージで液滴を生じさせるようにチャージ手段の極性を転
換するようにした本発明に係る連続インクジェット装置
により、満たされる。
【0009】本発明の一形態によれば、連続インクジェ
ット装置は流体供給源に接続されたオリフィスの直線ア
レイと、ジェットの直線アレイを生じさせるための加圧
手段と、各ジェットを複数の液滴の均一な流れに規則的
に分断するためにジェットの直線アレイ中のジェットを
刺激する手段と、各ジェットに対して1つずつ設けら
れ、ジェットの直線アレイの運動経路に沿って位置した
平坦な導電性素子の直線アレイを有し、複数個の導電性
素子の1つに所定の電圧を印加することにより、対応す
るジェットに静電電荷を生じさせ、この静電電荷と導電
性素子の存在とによってインパルス力を液滴に作用させ
るチャージング手段と、チャージング手段からの所定の
電荷の液滴を捕獲する捕獲手段と、捕獲手段により捕獲
された液滴をジェットのアレイの形成に再利用できるよ
うにする流体帰還手段と、捕獲手段により捕獲されなか
った液滴が基体に衝突して画像を形成するように、捕獲
手段の下方で基体を移動させる手段とを有する。改良し
た点は、正電荷の液滴を形成するようにチャージング手
段の極性を選択する手段を備えたことである。
【0010】本発明の効果は、転換極性が種々のインク
の運動性を大幅に改善することである。
【0011】
【発明の実施の形態】水性コロイド内で分散した大半の
物質は負の電荷を有するので平衡状態に保たれることが
知られている。負の電荷は分散した物質のアグロメレー
ションを防止する。新しいインク(例えば、ポリマー及
び顔料を含むインク)技術を用いた最近のインクテスト
において、チャージリード上及び捕獲装置上に異物が形
成されるという問題が生じることが判明した。このよう
な異物の形成により、望ましくない「スピッティング液
滴」(即ち、捕獲装置へ戻ることのできない液滴)が発
生する。
【0012】インク成分の固有の状態によりチャージリ
ードに異物が付着したか否か及びスピッティング液滴が
発生したか否かを確かめるための努力として、正電荷の
液滴を発生させるために「転換極性」のチャージングに
よるテストが行われた。種々のインクを用いた広範囲の
テストを行った後、多数の顕著な結果が確認された。
【0013】種々のインクを用いた広範囲のテストを行
った後に確認された第1の結果は、オリフィス板の顕著
な腐食が発生しなかったことである。第2の結果は、テ
ストを行ったインクが2つの部類の一方に属することで
ある。一方の部類のインクは「転換極性」のチャージン
グで良好に運動し、他方の部類のインクはいずれかの極
性で同様に良好に運動する。第3の結果は、テストを行
った多種類のインク(従来の極性では使用できないも
の)が転換した極性で極めて良好に運動することであ
る。このような予期せぬ結果は従来の教示に反するもの
であり、上記広範囲のテストはこのような結果が単なる
まぐれ(偶然)でないことを示している。本発明によれ
ば、転換した極性で一層大なるラチチュード(寛容度)
が得られることが判明した。
【0014】インクの準備 例1 転換極性を利用したインクの運動性をテストするために
準備されたインクの一実施例は次の通りである。
【0015】 成分 重量百分率 水 82.50 グリコールエーテル 2.50 ポリプロピレングリコール 0.55 界面活性剤 0.25 アミン 1.80 カーボンブラック顔料 0.83 樹脂ポリマー 0.67 染料溶液 10.60 腐食防止剤 0.10 バイオサイド 0.20 計 100.00 上述のようなインク成分の場合、米国オハイオ州デイト
ン(Dayton)のシテックス・デジタル・プリンティング社
(Scitex Digital Printing Inc.)により製造された型式
の如き連続インクジェットプリンタにインクを使用でき
た。テストは常温(室温)下で行った。インクタンク内
のインクはプレフィルタ及び最終フィルタを通して印字
ヘッドへ吸い上げた。1インチ(約25.4mm)当り
120ジェットの解像度でのジェットの直線アレイを有
する印字ヘッドのオリフィスの直線アレイから、インク
液滴流のアレイを発生させた。印字ヘッドは液滴流に整
合したチャージリードのアレイを有していた。チャージ
リードは正極性(普通の様式)又は負極性(転換様式)
にチャージされ、負電荷又は正電荷の液滴をそれぞれ発
生させることができる。インクは捕獲装置を介してイン
クタンクへ戻るように循環された。上述の例1のような
成分を有するインクは両方の極性でテストされ、各極性
についてチャージリードへの付着の状況及びスピッティ
ング液滴の発生状況を監視した。各テストでは、約0.
8ないし1.0リットルのインクを使用した。
【0016】転換チャージ極性においては、6時間経過
してもチャージリードへの付着は認められず、50時間
経過してもスピッティング液滴が発生しなかった。普通
のチャージ極性においては、ほぼ1時間でチャージリー
ドへの顕著な付着が認められ、約7時間後にスピッティ
ング液滴が発生した。
【0017】例2 転換極性を利用したインクの運動性をテストするために
準備されたインクの第2実施例は次の通りである。
【0018】 成分 重量百分率 水 91.65 界面活性剤 0.25 アミン 1.80 カーボンブラック顔料 3.30 樹脂ポリマー 2.70 腐食防止剤 0.10 バイオサイド 0.20 計 100.00 上述のようなインク成分の場合、上記シテックス・デジ
タル・プリンティング社により製造された型式の如き連
続インクジェットプリンタにインクを使用できた。テス
トは常温下で行った。インクタンク内のインクはプレフ
ィルタ及び最終フィルタを通して印字ヘッドへ吸い上げ
た。1インチ(約25.4mm)当り120ジェットの
解像度でのジェットの直線アレイを有する印字ヘッドの
オリフィスの直線アレイから、インク液滴流のアレイを
発生させた。印字ヘッドは液滴流に整合したチャージリ
ードのアレイを有していた。チャージリードは正極性
(普通の様式)又は負極性(転換様式)にチャージさ
れ、負電荷又は正電荷の液滴をそれぞれ発生させること
ができる。インクは捕獲装置を介してインクタンクへ戻
るように循環された。上述の例2のような成分を有する
インクは両方の極性でテストされ、各極性についてチャ
ージリードへの付着の状況及びスピッティング液滴の発
生状況を監視した。各テストでは、約0.8ないし1.
0リットルのインクを使用した。
【0019】転換チャージ極性においては、少なくとも
11時間経過してもチャージリードへの付着は認められ
ず、32時間経過してもスピッティング液滴が発生しな
かった。普通のチャージ極性においては、ほぼ1時間で
チャージリードへの顕著な付着が認められ、約2時間後
にスピッティング液滴が発生した。
【0020】上述の例1及び例2の結果から分かるよう
に、転換チャージ極性を利用した効果は、普通のチャー
ジ極性を利用した場合に比べ、インクの運動性が一層良
好となり、チャージリードへの付着が一層少なくなった
ことである。
【0021】図面を参照すると、本発明は図1に示す型
式の連続インクジェット装置に関連する。液滴発生器に
より高空間解像度で複数のジェットが発生せしめられ、
この液滴発生器はジェットを分断して均一な液滴の流れ
を形成する。本発明によれば、ジェットの空間密度は1
インチ(約25.4mm)当り150ないし800ジェ
ットである。従来の装置は高空間解像度でジェットをチ
ャージできない。従来の方法は「チャージトンネル」内
での静電誘導によりジェットをチャージしている。チャ
ージトンネルはジェットを取り巻く実質的に閉じたキャ
ビティを有する。キャビティは外部の電気供給源に接続
した内側の導電性コーティングを有する。チャージトン
ネルのコーティングに電位を作用させたとき、液滴を発
生させる装置(図示せず)を介して接地された導電性ジ
ェット上に静電電荷が誘起される。古い技術におけるい
くつかの例においては、トンネルの代わりに溝穴(スロ
ット)を用いてチャージングを行う。溝穴は、この溝穴
のコーティングによりジェットが実質的に取り巻かれる
ような狭さと深さとを有する型式のものである。
【0022】すべての既存の技術は同じ欠点を有する。
すなわち、トンネル、溝穴等が空間を占有するため、高
空間密度のジェットを得ることができない。従来から、
適当な機械的強度を有するトンネルは1インチ(約2
5.4mm)当り約75トンネル(即ちジェット)より
狭い間隔で製造できないことが知られている。溝穴は1
インチ(約25.4mm)当り100ジェットまでしか
使用できない。より一層高い空間密度でジェットを発生
させ、液滴を独立的にチャージできるようにすることが
極めて望ましい。この目的のため、図1に示すような構
成を考えついた。この場合、極めて近接した状態でジェ
ットを発生させ、高解像度の印字を可能にする。本発明
の連続インクジェット装置は直線アレイを横切るセグメ
ント化した位相化を可能にし、小さな領域内のすべての
ジェットが共通の位相を有し、位相はアレイに沿ってチ
ップ毎に変えることができる。
【0023】この技術は1インチ(約25.4mm)当
り300ジェットでの商品を作るために使用する。利用
可能な特徴は導電性素子への接近により個々の液滴を誘
導チャージングできることである。導電性素子はチャー
ジ電極又はチャージリードとすることができる。複数個
のチャージリードを平坦表面に取り付けてチャージ板を
形成する。チャージ板は平坦面チャージング用とするこ
ともできるし、溝穴付きチャージ板とすることもでき
る。チャージリードは写真製作分野で既知の種々のフォ
トフォーミング技術により製造できる。導体を組み立て
る空間密度が機械的な要素により制限されないので、チ
ャージ表面を形成する際の機械的特性は必要でない。
【0024】図1に示すアレイチャージ技術と従来の技
術のと間の決定的な差異は、図1の技術においてチャー
ジングを生じさせる電場が非対称なことである。液滴形
成方法により粒状物質が生じた場合は、その物質は電場
の作用で移動せしめられ、最終的にチャージリードに付
着する。トンネル又は溝穴によるチャージングの場合
は、このような状況は生じない。その理由は、液滴形成
中にジェットから引き出される粒子が対称的な電場の力
を受けるからである。それ故、このような粒子は先行液
滴又は後続液滴と併合するか、または、液滴と一緒に下
方に流れ、基体又は捕獲装置に付着する。
【0025】インクジェットプリンタのためのインクの
成分は複雑化してきているので、種々の物質がインクに
包含され、インクを不均等質にしている。例えば、ポリ
マーをインク内に分散させて、染料基礎のインクの耐久
性を改善する。また、画像特性を向上させるために顔料
を使用する。インク内に分散された粒子はジェットから
液滴を形成する工程中に自由に動ける。これは確率に基
づく方法だが、このような粒子はチャージリード及び捕
獲装置上に付着物質を形成させる。付着物質が絶縁性の
ものである場合は、液滴のチャージングを制御するチャ
ージリードの能力が損なわれる。
【0026】チャージリード上に粒子の絶縁層が形成さ
れると、捕獲すべき液滴の不正確なチャージングが生じ
てしまう。その結果、液滴は捕獲装置の方へ適正に偏向
されない。このような液滴は印字媒体に衝突したり、隣
の液滴流の経路内へ進入してしまう。この効果は「スピ
ッティング」として知られている。スピッティングが生
じると、捕獲すべきインク液滴が印字媒体に衝突する危
険性がある。他の典型的な作用は、インクからの粒子が
衝突ラインにおいて捕獲装置上に蓄積されることであ
る。インクは捕獲装置から蒸発するので、乾いた粒子の
ラインが形成される。乾いた粒子の領域は電荷を取得
し、捕獲すべき液滴を印字ヘッドから排出させてしまう
(「スピッティング」)。
【0027】経験上、正極性のチャージリードの使用に
よるチャージング方法での極性を逆極性にチャージング
した場合、スピッティング現象が大幅に減少することが
しばしば観察された。
【0028】図1、2を参照すると、複数個の導電性素
子即ちチャージリード12は平坦なチャージ板14上に
配置されている。複数の液滴の流れ16は液滴発生器1
8により供給される。複数個の個々に切り換え可能な静
電電位源20は複数個のチャージリード12に接続され
る。捕獲装置22はわずかに偏向した液滴の流れを捕獲
する。捕獲装置に衝突した複数の液滴の流れはインクの
膜26を形成し、次いでインクの流れ24を形成し、こ
のインクの流れは真空により捕獲装置の表面から除去さ
れる。符号28は、偏向した液滴が捕獲装置に衝突し、
一緒に併合して捕獲装置の表面上にインクの膜を形成す
る(捕獲装置上の)領域を示す。偏向されなかった液滴
は基体(印字媒体)30上に画像を形成する。
【0029】図2において、複数個のチャージリード1
2は平坦なチャージ板14の面に位置している。複数の
液滴の流れ16は図1の液滴発生器18により供給され
る。符号32は、「チャージ板への付着物質」を示し、
このような物質はジェットが液滴に分断される地点の下
方でチャージリード12に付着したインク残留物であ
る。
【0030】次に、作動を説明するが、図1は本発明の
一実施例の側面図であり、図2はチャージ板14の面の
斜視図であり、この面の近傍をインクジェットが通過す
る。液滴発生器18は実質的に共面内において互いに平
行でチャージ板14の面にも平行な液滴16の流れを供
給する。各液滴の流れ16は導電性チャージリード12
に長手方向で整合している。流れを分断する前に、液滴
の流れ16を電気的に導電性にする。複数個の電圧源2
0の1つにより複数個のチャージリード12の1つへ電
位を供給したとき、そのチャージリードの前面でジェッ
トにまだ接続している最後の液滴は誘電により電荷を得
る。ジェット分断工程にタイミングを合わせて任意のチ
ャージリードに所定の電圧を印加するすることにより、
連続する液滴が選択的にチャージされたり、チャージさ
れなかったりする。少なくともその他すべての液滴がチ
ャージされ、各チャージされた液滴は複数の他のチャー
ジされた液滴の静電画像チャージを体験する。全体的効
果として、これらの静電チャージはチャージされた液滴
に作用するインパルス静電吸引力を発生させる。このイ
ンパルス静電吸引力に応答して、チャージされた液滴は
捕獲装置22の表面の方へ吸引される。一時的に液滴流
れ16と同じ電位を持つチャージリードの前面で形成さ
れた液滴はチャージされない。チャージされなかった液
滴の軌道は捕獲装置22の方へ偏向されず、従って、チ
ャージされなかった液滴は邪魔をされずに印字媒体30
の方へ移動する。ジェットを液滴16に分断する工程と
同期するように複数個のチャージリード12を適当にプ
ログラミングすることにより、印字媒体30の方へ移動
する液滴の所望のパターンを得ることができる。得られ
る液滴のパターンを図1の右方への印字媒体30の移動
にタイミングを合わせて変化させれば、移動中の印字媒
体上に所望の画像を形成できる。
【0031】従来の装置においては、複数個の電圧源に
より正の電圧がチャージ電極に印加される。その結果、
捕獲すべき液滴は負(極性)にチャージされる。連続ジ
ェットから液滴を形成する場合、インク内に分散した粒
子はジェット分断工程中に自由に動ける。このような粒
子がチャージされた場合、粒子はジェットとチャージ電
極との間に存在する強い電場によりチャージ電極に吸引
される。典型的には、液滴がジェットから分断される毎
に粒子は解放されるわけではなく、確率に基づき、いく
つかの粒子が解放される。解放された粒子が適当な電荷
を有する場合は、これらの粒子がチャージリード上へ移
動し、そこに付着物32を形成する。インク内に分散し
た物質が絶縁性である場合は、チャージリード12上の
付着物32は、液滴チャージング工程において、チャー
ジレベルの変化を妨害する。その結果、捕獲すべき液滴
はまったくチャージされなかったり部分的にしかチャー
ジされない状態で、印字ヘッドを離れる。このため、望
ましくない液滴が印字媒体30に到達してしまう。印字
ヘッドが望ましくない液滴を放出した場合を「スピッテ
ィング」と呼ぶ。
【0032】本発明による改善は、種々のインク成分及
び作動中のチャージリードの極性の関数として、付着物
32及びスピッティングの欠点を十分に研究した成果と
して得られる。「平坦面」(高ジェット空間密度)チャ
ージングに用いた広範囲の種々のインク成分に対して、
本発明に従ってテストを行ったすべてのインクは負のチ
ャージング電圧(正電荷の液滴を得るもの)又はいずれ
かの極性で良好に運動する。
【0033】
【産業上の利用可能性及び効果】本発明はインクジェッ
ト印字分野で利用でき、正電荷の液滴を発生させるため
にチャージング手段の極性を転換するという利点を有す
る。本発明は、チャージ極性を転換することにより、チ
ャージリード及び捕獲装置上の付着物を大幅に減少させ
るという利点も有する。この効果は種々の成分のインク
に対してその運動性を大幅に改善する。普通の極性チャ
ージングで運動するインクは転換極性でも運動するが、
転換極性チャージングで良好に運動するインクの大半は
普通の極性チャージングでは運動しない。更に、本発明
は、普通の極性を転換してもオリフィス板の寿命に変化
をきたさないという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】図1のチャージ板の前面を流れるインクジェッ
トを示すチャージ板の面の斜視図である。
【符号の説明】
12 チャージリード 14 チャージ板 16 液滴の流れ 18 液滴発生器 20 電圧源 22 捕獲装置 30 基体(印字媒体)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続インクジェット装置において、 流体供給源に接続されたオリフィスの直線アレイと;ジ
    ェットの直線アレイを生じさせるための加圧手段と;各
    ジェットを複数の液滴の均一な流れに規則的に分断する
    ために上記ジェットを刺激する刺激手段と;ジェットの
    直線アレイの運動経路に沿って位置した平坦な導電性素
    子の直線アレイを有するチャージング手段と;正電荷の
    液滴を生じさせるために上記チャージング手段の極性を
    転換する転換手段と;を有することを特徴とする連続イ
    ンクジェット装置。
  2. 【請求項2】 上記チャージング手段を複数個の二極チ
    ャージング手段としたことを特徴とする請求項1の連続
    インクジェット装置。
  3. 【請求項3】 上記複数個の二極チャージング手段の各
    々が別個の対応するジェットと関連することを特徴とす
    る請求項2の連続インクジェット装置。
  4. 【請求項4】 上記導電性素子の1つに所定の電圧を印
    加することにより、対応するジェットに静電電荷を誘起
    させることを特徴とする請求項3の連続インクジェット
    装置。
  5. 【請求項5】 チャージされた液滴が、液滴上の静電電
    荷及び上記導電性素子の存在によりインパルス力を受け
    ることを特徴とする請求項4の連続インクジェット装
    置。
  6. 【請求項6】 捕獲手段により捕獲されなかった液滴を
    受け取って画像を形成するために上記捕獲手段の下方に
    位置した運動可能な基体を有することを特徴とする請求
    項1の連続インクジェット装置。
  7. 【請求項7】 上記チャージング手段からの所定の電荷
    の液滴を捕獲する捕獲手段を有することを特徴とする請
    求項1の連続インクジェット装置。
  8. 【請求項8】 上記捕獲手段により捕獲された液滴をジ
    ェットのアレイの形成に再利用できるようにする流体帰
    還手段を有することを特徴とする請求項6の連続インク
    ジェット装置。
  9. 【請求項9】 ジェットの空間密度を1インチ(約2
    5.4mm)当り150ないし800ジェットとしたこ
    とを特徴とする請求項1の連続インクジェット装置。
  10. 【請求項10】 上記直線アレイを横切るセグメント化
    した位相を有することを特徴とする請求項1の連続イン
    クジェット装置。
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