JPH08207182A - 繊維強化プラスチック製のハニカム構造体 - Google Patents
繊維強化プラスチック製のハニカム構造体Info
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- JPH08207182A JPH08207182A JP7036197A JP3619795A JPH08207182A JP H08207182 A JPH08207182 A JP H08207182A JP 7036197 A JP7036197 A JP 7036197A JP 3619795 A JP3619795 A JP 3619795A JP H08207182 A JPH08207182 A JP H08207182A
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- JP
- Japan
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- honeycomb structure
- reinforced plastic
- fiber reinforced
- cell walls
- resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 第1に、耐熱強度が向上し、使用時等に加熱
により形状が損われることが少なく、第2に、導電性も
備えてなり、特に導電性が要求される構造材としても使
用可能な、繊維強化プラスチック製のハニカム構造体を
提案する。 【構成】 この繊維強化プラスチック製のハニカム構造
体1は、中空柱状のセル2の平面的集合体よりなり、セ
ル2を形成するセル壁3が、カーボン繊維と樹脂とを付
着,含浸,混入等により組み合わせた繊維強化プラスチ
ック製よりなると共に、セル壁3間が、はんだやろう材
4を用いて条線接合されてなる。そこで第1に、セル壁
3間が、はんだやろう材4にて条線接合されているの
で、セル壁3の素材たるカーボン繊維や樹脂の持つ耐熱
強度まで、耐熱強度が向上する。第2に、カーボン繊維
を用いた繊維強化プラスチック製のセル壁3間が、はん
だやろう材4にて条線接合された構造よりなるので、全
体的に導電性を備えてなる。
により形状が損われることが少なく、第2に、導電性も
備えてなり、特に導電性が要求される構造材としても使
用可能な、繊維強化プラスチック製のハニカム構造体を
提案する。 【構成】 この繊維強化プラスチック製のハニカム構造
体1は、中空柱状のセル2の平面的集合体よりなり、セ
ル2を形成するセル壁3が、カーボン繊維と樹脂とを付
着,含浸,混入等により組み合わせた繊維強化プラスチ
ック製よりなると共に、セル壁3間が、はんだやろう材
4を用いて条線接合されてなる。そこで第1に、セル壁
3間が、はんだやろう材4にて条線接合されているの
で、セル壁3の素材たるカーボン繊維や樹脂の持つ耐熱
強度まで、耐熱強度が向上する。第2に、カーボン繊維
を用いた繊維強化プラスチック製のセル壁3間が、はん
だやろう材4にて条線接合された構造よりなるので、全
体的に導電性を備えてなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維強化プラスチック
製のハニカム構造体に関する。すなわち、繊維と樹脂と
を組み合わせた繊維強化プラスチック(FRP)製のハ
ニカム構造体に関するものである。
製のハニカム構造体に関する。すなわち、繊維と樹脂と
を組み合わせた繊維強化プラスチック(FRP)製のハ
ニカム構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】非金属製のハニカム構造体は、重量比強
度に優れ、特に軽量であると共に高い剛性・強度を備え
てなるという特性を始め、色々な特性を備えてなり、各
種の構造材として広く使用されている。そして、このよ
うな非金属製のハニカム構造体において、セルを形成す
るセル壁は、塩ビその他のプラスチック,繊維強化プラ
スチック,アラミド紙その他の特殊紙,その他パルプを
含む有機系や無機系の複合材製よりなっていた。又、こ
のようなセル壁間は、樹脂系の接着剤を用いて条線接着
されていた。
度に優れ、特に軽量であると共に高い剛性・強度を備え
てなるという特性を始め、色々な特性を備えてなり、各
種の構造材として広く使用されている。そして、このよ
うな非金属製のハニカム構造体において、セルを形成す
るセル壁は、塩ビその他のプラスチック,繊維強化プラ
スチック,アラミド紙その他の特殊紙,その他パルプを
含む有機系や無機系の複合材製よりなっていた。又、こ
のようなセル壁間は、樹脂系の接着剤を用いて条線接着
されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の非金属製のハニカム構造体にあっては、次の問題
が指摘されていた。まず第1に、セル壁間が樹脂系の接
着剤を用いて条線接着されていたので、構造材としての
使用時に何らかの理由により加熱されると、この樹脂系
の接着剤が溶融し、中空柱状のセルの平面的集合体たる
ハニカム構造体としての形状が損なわれやすかった。こ
のように、従来の非金属製のハニカム構造体は、耐熱強
度面に大きな限界があり問題となっていた。第2に、セ
ル壁が非金属製よりなると共に、セル壁間が樹脂系の接
着剤を用いて条線接着されていたので、全体的に絶縁体
となり、導電性を持たせることができなかった。そこ
で、従来の非金属製のハニカム構造体は、導電性が要求
される構造材、例えば電磁遮へい構造物の壁体等として
は使用できない、という問題が指摘されていた。
従来の非金属製のハニカム構造体にあっては、次の問題
が指摘されていた。まず第1に、セル壁間が樹脂系の接
着剤を用いて条線接着されていたので、構造材としての
使用時に何らかの理由により加熱されると、この樹脂系
の接着剤が溶融し、中空柱状のセルの平面的集合体たる
ハニカム構造体としての形状が損なわれやすかった。こ
のように、従来の非金属製のハニカム構造体は、耐熱強
度面に大きな限界があり問題となっていた。第2に、セ
ル壁が非金属製よりなると共に、セル壁間が樹脂系の接
着剤を用いて条線接着されていたので、全体的に絶縁体
となり、導電性を持たせることができなかった。そこ
で、従来の非金属製のハニカム構造体は、導電性が要求
される構造材、例えば電磁遮へい構造物の壁体等として
は使用できない、という問題が指摘されていた。
【0004】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、カー
ボン繊維を用いた繊維強化プラスチック製のセル壁と、
はんだやろう材を用いた条線接着剤とを、初めて組み合
わせて採用したことにより、第1に、耐熱強度が向上す
ると共に、第2に、導電性も備えた、繊維強化プラスチ
ック製のハニカム構造体を提案することを目的とする。
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、カー
ボン繊維を用いた繊維強化プラスチック製のセル壁と、
はんだやろう材を用いた条線接着剤とを、初めて組み合
わせて採用したことにより、第1に、耐熱強度が向上す
ると共に、第2に、導電性も備えた、繊維強化プラスチ
ック製のハニカム構造体を提案することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。すなわち、この
繊維強化プラスチック製のハニカム構造体は、中空柱状
のセルの平面的集合体であって、該セルを形成するセル
壁が、カーボン繊維と樹脂とを付着,含浸,混入等によ
り組み合わせた繊維強化プラスチック製よりなると共
に、該セル壁間が、はんだやろう材を用いて条線接合さ
れてなる。
明の技術的手段は、次のとおりである。すなわち、この
繊維強化プラスチック製のハニカム構造体は、中空柱状
のセルの平面的集合体であって、該セルを形成するセル
壁が、カーボン繊維と樹脂とを付着,含浸,混入等によ
り組み合わせた繊維強化プラスチック製よりなると共
に、該セル壁間が、はんだやろう材を用いて条線接合さ
れてなる。
【0006】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。この繊維強化プラスチック製のハニカ
ム構造体は、中空柱状のセルの平面的集合体よりなり、
そのセル壁が、カーボン繊維と樹脂とを組み合わせた繊
維強化プラスチック製よりなると共に、このようなセル
壁間が、はんだやろう材を用いて条線接合されてなる。
そこで、この繊維強化プラスチック製のハニカム構造体
は、第1に、セル壁間が、接着剤ではなくはんだやろう
材にて条線接合されているので、セル壁の素材たるカー
ボン繊維や樹脂の持つ耐熱強度まで、耐熱強度が向上す
る。第2に、カーボン繊維を用いた繊維強化プラスチッ
ク製のセル壁間が、はんだやろう材にて条線接合された
構造よりなるので、全体的に導電性を備えてなる。
ように作用する。この繊維強化プラスチック製のハニカ
ム構造体は、中空柱状のセルの平面的集合体よりなり、
そのセル壁が、カーボン繊維と樹脂とを組み合わせた繊
維強化プラスチック製よりなると共に、このようなセル
壁間が、はんだやろう材を用いて条線接合されてなる。
そこで、この繊維強化プラスチック製のハニカム構造体
は、第1に、セル壁間が、接着剤ではなくはんだやろう
材にて条線接合されているので、セル壁の素材たるカー
ボン繊維や樹脂の持つ耐熱強度まで、耐熱強度が向上す
る。第2に、カーボン繊維を用いた繊維強化プラスチッ
ク製のセル壁間が、はんだやろう材にて条線接合された
構造よりなるので、全体的に導電性を備えてなる。
【0007】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例を
示し、(1)図は分解斜視図、(2)図は要部の正面図
である。図2は、同第2実施例の要部の正面図である。
いて、詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例を
示し、(1)図は分解斜視図、(2)図は要部の正面図
である。図2は、同第2実施例の要部の正面図である。
【0008】この繊維強化プラスチック製のハニカム構
造体1は、中空柱状のセル2の平面的集合体よりなり、
セル2を形成するセル壁3が、カーボン繊維と樹脂とを
付着,含浸,混入等により組み合わせた繊維強化プラス
チック製よりなると共に、セル壁3間が、はんだやろう
材4を用いて条線接合されてなる。
造体1は、中空柱状のセル2の平面的集合体よりなり、
セル2を形成するセル壁3が、カーボン繊維と樹脂とを
付着,含浸,混入等により組み合わせた繊維強化プラス
チック製よりなると共に、セル壁3間が、はんだやろう
材4を用いて条線接合されてなる。
【0009】これらについて更に詳述する。まずハニカ
ム構造体1について、一般的に述べると、ハニカム構造
体1は、セル壁3にて各々独立空間に区画された、中空
柱状の多数のセル2の平面的集合体よりなる。セル壁3
そしてセル2の断面形状は、図1の第1実施例のように
台形状や、図2の第2実施例の正六角形状のものが代表
的であるが、三角形状,四角形状,その他各種形状のも
のも可能である。そしてハニカム構造体1は、重量比強
度に優れ、軽量であると共に高い剛性・強度を備えるの
を始め、平面精度,保温性,等々に優れるという特性が
知られている。もって、これらの特性を生かし、航空
機,宇宙機器,通信機器等の構造材、各種の箱,容器,
コンテナ等の壁材,蓋材,板材,その他の構造材、更に
は建築用,構築用,建具用の構造材、その他各種の用途
に広く使用されている。
ム構造体1について、一般的に述べると、ハニカム構造
体1は、セル壁3にて各々独立空間に区画された、中空
柱状の多数のセル2の平面的集合体よりなる。セル壁3
そしてセル2の断面形状は、図1の第1実施例のように
台形状や、図2の第2実施例の正六角形状のものが代表
的であるが、三角形状,四角形状,その他各種形状のも
のも可能である。そしてハニカム構造体1は、重量比強
度に優れ、軽量であると共に高い剛性・強度を備えるの
を始め、平面精度,保温性,等々に優れるという特性が
知られている。もって、これらの特性を生かし、航空
機,宇宙機器,通信機器等の構造材、各種の箱,容器,
コンテナ等の壁材,蓋材,板材,その他の構造材、更に
は建築用,構築用,建具用の構造材、その他各種の用途
に広く使用されている。
【0010】そして、この繊維強化プラスチック製のハ
ニカム構造体1は、従来より一般的な公知の製造方法、
つまりコルゲート法や展張法を利用して製造される。ま
ずコルゲート法では、繊維強化プラスチック製でシート
状かつプリプレグ状の素材たる母材を、ギヤやラック等
のコルゲート成形装置を用いて波板5に折曲加工した
後、複数枚の波板5を、上下で順次波の半ピッチ分ずつ
ずらし上下相互間で谷部と頂部とを合わせる位置関係
で、全体的に空間が存したブロック状に積層する。これ
と共に、このように積層された波板5相互間を、はんだ
やろう材4にて加熱接合することにより、波板5にてセ
ル壁3が形成され、第1実施例や第2実施例に示したハ
ニカム構造体1が製造される。なお第1実施例にあって
は、各波板5間に更に平板6が介装,接合されており、
波板5と平板6にてセル壁3が構成されている。他方、
展張法では、繊維強化プラスチック製でシート状かつプ
リプレグ状の素材たる母材に、条線状にはんだやろう材
4を配した後、このはんだやろう材4が半ピッチずつず
れた位置関係で、複数枚を重積する。それから、相互間
をはんだやろう材4を利用して加熱接合した後、重積方
向に引張って展張することにより、母材にてセル壁3が
形成され、もってハニカム構造体1が製造される。
ニカム構造体1は、従来より一般的な公知の製造方法、
つまりコルゲート法や展張法を利用して製造される。ま
ずコルゲート法では、繊維強化プラスチック製でシート
状かつプリプレグ状の素材たる母材を、ギヤやラック等
のコルゲート成形装置を用いて波板5に折曲加工した
後、複数枚の波板5を、上下で順次波の半ピッチ分ずつ
ずらし上下相互間で谷部と頂部とを合わせる位置関係
で、全体的に空間が存したブロック状に積層する。これ
と共に、このように積層された波板5相互間を、はんだ
やろう材4にて加熱接合することにより、波板5にてセ
ル壁3が形成され、第1実施例や第2実施例に示したハ
ニカム構造体1が製造される。なお第1実施例にあって
は、各波板5間に更に平板6が介装,接合されており、
波板5と平板6にてセル壁3が構成されている。他方、
展張法では、繊維強化プラスチック製でシート状かつプ
リプレグ状の素材たる母材に、条線状にはんだやろう材
4を配した後、このはんだやろう材4が半ピッチずつず
れた位置関係で、複数枚を重積する。それから、相互間
をはんだやろう材4を利用して加熱接合した後、重積方
向に引張って展張することにより、母材にてセル壁3が
形成され、もってハニカム構造体1が製造される。
【0011】さて、このハニカム構造体1では、上述し
た波板5更には平板6よりなるセル壁3が、有機系の繊
維を炭化させたカーボン繊維と樹脂とを、そのいずれか
をマトリックスとしつつ付着,含浸,混入等の方法にて
組み合わせた、繊維強化プラスチック製よりなる。通常
は、カーボン繊維をマトリックスとし、これに対し樹脂
が付着,含浸,混入等により組み合わされたものよりな
り、樹脂としては、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂が
用いられるが、熱可塑性樹脂を用いることも可能であ
る。そして、このようなセル壁3間は、上述したコルゲ
ート法であると展張法であるとを問わず、はんだやろう
材4にて接合されている。この接合は、各セル壁3の当
接箇所間を条線接合した態様よりなるが、必ずしも直線
状に連続的に接合する必要はなく、直線的なラインに沿
ってスポット状に接合するようにしてもよい。
た波板5更には平板6よりなるセル壁3が、有機系の繊
維を炭化させたカーボン繊維と樹脂とを、そのいずれか
をマトリックスとしつつ付着,含浸,混入等の方法にて
組み合わせた、繊維強化プラスチック製よりなる。通常
は、カーボン繊維をマトリックスとし、これに対し樹脂
が付着,含浸,混入等により組み合わされたものよりな
り、樹脂としては、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂が
用いられるが、熱可塑性樹脂を用いることも可能であ
る。そして、このようなセル壁3間は、上述したコルゲ
ート法であると展張法であるとを問わず、はんだやろう
材4にて接合されている。この接合は、各セル壁3の当
接箇所間を条線接合した態様よりなるが、必ずしも直線
状に連続的に接合する必要はなく、直線的なラインに沿
ってスポット状に接合するようにしてもよい。
【0012】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。この繊維強化プラスチ
ック製のハニカム構造体1は、セル壁3にて形成され
た、中空柱状のセル2の平面的集合体よりなる。そして
セル壁3が、カーボン繊維と樹脂とを付着,含浸,混入
等により組み合わせた繊維強化プラスチック製よりなる
と共に、このようなセル壁3間が、はんだやろう材4を
用いて条線接合されてなる。そして、重量比強度に優れ
る等の特性を生かしつつ、各種の構造材として使用され
る。さてそこで、この繊維強化プラスチック製のハニカ
ム構造体1にあっては、次の第1,第2のようになる。
いる。そこで以下のようになる。この繊維強化プラスチ
ック製のハニカム構造体1は、セル壁3にて形成され
た、中空柱状のセル2の平面的集合体よりなる。そして
セル壁3が、カーボン繊維と樹脂とを付着,含浸,混入
等により組み合わせた繊維強化プラスチック製よりなる
と共に、このようなセル壁3間が、はんだやろう材4を
用いて条線接合されてなる。そして、重量比強度に優れ
る等の特性を生かしつつ、各種の構造材として使用され
る。さてそこで、この繊維強化プラスチック製のハニカ
ム構造体1にあっては、次の第1,第2のようになる。
【0013】第1に、このハニカム構造体1は、そのセ
ル壁3間が、前述したこの種従来例のように樹脂系の接
着剤ではなく、はんだやろう材4にて条線接合されてい
る。従って、構造材としての使用時等に、何らかの理由
により加熱されることがあっても、接着剤が溶融するよ
うな事態は発生せず、はんだやろう材4の溶融も一般的
には考えられない。もって、このハニカム構造体1は、
素材たるカーボン繊維や樹脂の持つ耐熱強度まで、その
耐熱強度が向上する。
ル壁3間が、前述したこの種従来例のように樹脂系の接
着剤ではなく、はんだやろう材4にて条線接合されてい
る。従って、構造材としての使用時等に、何らかの理由
により加熱されることがあっても、接着剤が溶融するよ
うな事態は発生せず、はんだやろう材4の溶融も一般的
には考えられない。もって、このハニカム構造体1は、
素材たるカーボン繊維や樹脂の持つ耐熱強度まで、その
耐熱強度が向上する。
【0014】第2に、このハニカム構造体1は、カーボ
ン繊維を用いた繊維強化プラスチック製のセル壁3間
が、はんだやろう材4にて条線接合された構造よりな
る。従って、前述したこの種従来例のように、全体的に
絶縁体となることはなく、導電性を備えてなる。
ン繊維を用いた繊維強化プラスチック製のセル壁3間
が、はんだやろう材4にて条線接合された構造よりな
る。従って、前述したこの種従来例のように、全体的に
絶縁体となることはなく、導電性を備えてなる。
【0015】
【発明の効果】本発明に係る繊維強化プラスチック製の
ハニカム構造体は、以上説明したように、カーボン繊維
を用いた繊維強化プラスチック製のセル壁と、はんだや
ろう材を用いた条線接着剤とを、初めて組み合わせて採
用したことにより、次の効果を発揮する。
ハニカム構造体は、以上説明したように、カーボン繊維
を用いた繊維強化プラスチック製のセル壁と、はんだや
ろう材を用いた条線接着剤とを、初めて組み合わせて採
用したことにより、次の効果を発揮する。
【0016】第1に、耐熱強度が向上する。すなわち、
この繊維強化プラスチック製のハニカム構造体は、前述
したこの種従来例の非金属製のハニカム構造体のよう
に、加熱により接着剤が溶融して形状が損なわれやすい
ようなことはなく、耐熱強度が向上する。
この繊維強化プラスチック製のハニカム構造体は、前述
したこの種従来例の非金属製のハニカム構造体のよう
に、加熱により接着剤が溶融して形状が損なわれやすい
ようなことはなく、耐熱強度が向上する。
【0017】第2に、導電性も備えてなる。そこで、こ
の繊維強化プラスチック製のハニカム構造体は、前述し
たこの種従来例の非金属製のハニカム構造体のように、
用途が制限されることもなく、導電性が要求される構造
材、例えば電磁遮へい構造物の壁体等としても使用可能
である。このように、この種従来例に存した問題点が一
掃される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大な
るものがある。
の繊維強化プラスチック製のハニカム構造体は、前述し
たこの種従来例の非金属製のハニカム構造体のように、
用途が制限されることもなく、導電性が要求される構造
材、例えば電磁遮へい構造物の壁体等としても使用可能
である。このように、この種従来例に存した問題点が一
掃される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大な
るものがある。
【図1】本発明に係る繊維強化プラスチック製のハニカ
ム構造体の第1実施例を示し、(1)図は分解斜視図、
(2)図は要部の正面図である。
ム構造体の第1実施例を示し、(1)図は分解斜視図、
(2)図は要部の正面図である。
【図2】同第2実施例の要部の正面図である。
1 ハニカム構造体 2 セル 3 セル壁 4 はんだやろう材 5 波板 6 平板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:06
Claims (1)
- 【請求項1】 中空柱状のセルの平面的集合体であっ
て、該セルを形成するセル壁が、カーボン繊維と樹脂と
を付着,含浸,混入等により組み合わせた繊維強化プラ
スチック製よりなると共に、該セル壁間が、はんだやろ
う材を用いて条線接合されていること、を特徴とする繊
維強化プラスチック製のハニカム構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7036197A JPH08207182A (ja) | 1995-02-01 | 1995-02-01 | 繊維強化プラスチック製のハニカム構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7036197A JPH08207182A (ja) | 1995-02-01 | 1995-02-01 | 繊維強化プラスチック製のハニカム構造体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08207182A true JPH08207182A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=12463011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7036197A Pending JPH08207182A (ja) | 1995-02-01 | 1995-02-01 | 繊維強化プラスチック製のハニカム構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08207182A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104441839A (zh) * | 2014-12-16 | 2015-03-25 | 湖南大学 | 一种瓦楞夹层板吸能结构 |
CN112873939A (zh) * | 2021-03-10 | 2021-06-01 | 沈阳吉化轨道工程科技开发有限公司 | 一种组合式蜂窝及其制备方法 |
-
1995
- 1995-02-01 JP JP7036197A patent/JPH08207182A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104441839A (zh) * | 2014-12-16 | 2015-03-25 | 湖南大学 | 一种瓦楞夹层板吸能结构 |
CN112873939A (zh) * | 2021-03-10 | 2021-06-01 | 沈阳吉化轨道工程科技开发有限公司 | 一种组合式蜂窝及其制备方法 |
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