JPH08207120A - 熱可塑性樹脂シートの製造方法及び製造装置 - Google Patents
熱可塑性樹脂シートの製造方法及び製造装置Info
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- JPH08207120A JPH08207120A JP7314645A JP31464595A JPH08207120A JP H08207120 A JPH08207120 A JP H08207120A JP 7314645 A JP7314645 A JP 7314645A JP 31464595 A JP31464595 A JP 31464595A JP H08207120 A JPH08207120 A JP H08207120A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 溶融熱可塑性樹脂シートを回転冷却体上で冷
却、成形するに際し、とくに薄膜シートを高速でかつ安
定して成形できる、二軸延伸プラスチックフイルムのキ
ャストに用いて好適な、熱可塑性樹脂シートの製造方法
および製造装置を提供する。 【解決手段】 溶融熱可塑性樹脂を口金4のスリット状
吐出口4aから回転冷却体8上にシート状に吐出し、該
溶融熱可塑性樹脂シート2を回転冷却体8上で冷却、成
形するに際し、口金4から吐出される溶融熱可塑性樹脂
シート2を、実質的に回転冷却体8の表面より浮上させ
ることを特徴とする、熱可塑性樹脂シートの製造方法及
び製造装置。
却、成形するに際し、とくに薄膜シートを高速でかつ安
定して成形できる、二軸延伸プラスチックフイルムのキ
ャストに用いて好適な、熱可塑性樹脂シートの製造方法
および製造装置を提供する。 【解決手段】 溶融熱可塑性樹脂を口金4のスリット状
吐出口4aから回転冷却体8上にシート状に吐出し、該
溶融熱可塑性樹脂シート2を回転冷却体8上で冷却、成
形するに際し、口金4から吐出される溶融熱可塑性樹脂
シート2を、実質的に回転冷却体8の表面より浮上させ
ることを特徴とする、熱可塑性樹脂シートの製造方法及
び製造装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂をス
リット状吐出口を有する口金より、表面が周回する回転
冷却体上に吐出してシートを成形する熱可塑性樹脂シー
トの製造方法及び製造装置に関する。さらに詳しくは、
成形された未延伸の熱可塑性樹脂シートを二軸に延伸す
るプラスチックフイルムの製造に用いて好適な方法及び
装置に関し、厚みむらおよび滑り性に優れた極薄膜のプ
ラスチックフイルムを高速で製造するのに好適な方法及
び装置に関する。
リット状吐出口を有する口金より、表面が周回する回転
冷却体上に吐出してシートを成形する熱可塑性樹脂シー
トの製造方法及び製造装置に関する。さらに詳しくは、
成形された未延伸の熱可塑性樹脂シートを二軸に延伸す
るプラスチックフイルムの製造に用いて好適な方法及び
装置に関し、厚みむらおよび滑り性に優れた極薄膜のプ
ラスチックフイルムを高速で製造するのに好適な方法及
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂からなるフイルムの製造に
おいては、通常、押出機などを用いて原料となる熱可塑
性樹脂を溶融し、口金よりシート状に吐出し急冷固化さ
せることにより未延伸シートを得、この後縦方向及び横
方向の二軸方向に適当な温度、倍率で延伸し、適当な温
度の熱処理を施して薄膜のフイルムとし、それを巻き芯
にロール状に巻き取って製品としている。この製膜プロ
セスの中で、如何に高い品質のフイルムを如何に生産性
良く製造できるかが課題であり、往々にしてこれらの課
題は共存し難く、例えば品質を上げると生産量が落ちた
り、または逆の関係になったりすることがある。上記の
ような製膜プロセスにおいては、回転冷却体の速度(周
速)が生産量を左右する最も大きな要素の一つとなる
が、特に熱可塑性樹脂シートの製造にあっては、溶融ポ
リマーを回転冷却体上に吐出して急冷するときに種々の
欠点がでるため、容易には回転冷却体の速度を上げられ
ないという問題がある。
おいては、通常、押出機などを用いて原料となる熱可塑
性樹脂を溶融し、口金よりシート状に吐出し急冷固化さ
せることにより未延伸シートを得、この後縦方向及び横
方向の二軸方向に適当な温度、倍率で延伸し、適当な温
度の熱処理を施して薄膜のフイルムとし、それを巻き芯
にロール状に巻き取って製品としている。この製膜プロ
セスの中で、如何に高い品質のフイルムを如何に生産性
良く製造できるかが課題であり、往々にしてこれらの課
題は共存し難く、例えば品質を上げると生産量が落ちた
り、または逆の関係になったりすることがある。上記の
ような製膜プロセスにおいては、回転冷却体の速度(周
速)が生産量を左右する最も大きな要素の一つとなる
が、特に熱可塑性樹脂シートの製造にあっては、溶融ポ
リマーを回転冷却体上に吐出して急冷するときに種々の
欠点がでるため、容易には回転冷却体の速度を上げられ
ないという問題がある。
【0003】これは主に回転冷却体と熱可塑性樹脂シー
トの密着の問題に起因している。この密着を良くして冷
却を効率よくやる方法として各種の提案がなされている
が、この目的に沿う方法は、次の4種に大別できる。
トの密着の問題に起因している。この密着を良くして冷
却を効率よくやる方法として各種の提案がなされている
が、この目的に沿う方法は、次の4種に大別できる。
【0004】第1の方法は、静電気的に熱可塑性樹脂シ
ートを回転冷却体に押し付けて密着させる方法で、静電
印加法と呼ばれる方法である(特公昭37−6142
号、特公平4−55370号公報等)。
ートを回転冷却体に押し付けて密着させる方法で、静電
印加法と呼ばれる方法である(特公昭37−6142
号、特公平4−55370号公報等)。
【0005】第2の方法は、静電印加法を適用しにくい
熱可塑性樹脂を成形する場合等に、空気ジェットを吹き
付ける方法(特公昭52−123452号公報等)、ま
たは、空気の静圧を利用してシートを回転冷却体に押し
付ける方法(特公昭52−18230号公報等)、ある
いは、熱可塑性樹脂シートの引き取りと反対側からノズ
ルを用いて空気吸引し、発生した負圧を利用する方法
(特公昭51−41053号公報等)等である。
熱可塑性樹脂を成形する場合等に、空気ジェットを吹き
付ける方法(特公昭52−123452号公報等)、ま
たは、空気の静圧を利用してシートを回転冷却体に押し
付ける方法(特公昭52−18230号公報等)、ある
いは、熱可塑性樹脂シートの引き取りと反対側からノズ
ルを用いて空気吸引し、発生した負圧を利用する方法
(特公昭51−41053号公報等)等である。
【0006】第3の方法は、回転冷却体の表面に水など
の液滴を塗布し、その界面力を利用して熱可塑性樹脂シ
ートを回転冷却体表面に密着させる方法である(特公昭
52−65564号公報等)。
の液滴を塗布し、その界面力を利用して熱可塑性樹脂シ
ートを回転冷却体表面に密着させる方法である(特公昭
52−65564号公報等)。
【0007】第4の方法は、溶融熱可塑性樹脂シートを
急冷するのに回転冷却体を使用しないか、使用するとし
てもある程度成形が進んでから使用する方法で、成形時
の冷却を空冷または水冷などにより気体または液体を直
接ポリマーに接触させて行う方法である(特公昭62−
45811号公報等)。さらに、これら4種の方法が適
宜併用されることもある。
急冷するのに回転冷却体を使用しないか、使用するとし
てもある程度成形が進んでから使用する方法で、成形時
の冷却を空冷または水冷などにより気体または液体を直
接ポリマーに接触させて行う方法である(特公昭62−
45811号公報等)。さらに、これら4種の方法が適
宜併用されることもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来方法は、いずれも、速度を上げたり条件を強化する
と品質欠点が生じるために、それを改良する方法として
各種の手段を講じているものである。
従来方法は、いずれも、速度を上げたり条件を強化する
と品質欠点が生じるために、それを改良する方法として
各種の手段を講じているものである。
【0009】ところが最近、プラスチックフイルムをよ
り一層薄く成形することが望まれつつあり、前述の如き
熱可塑性樹脂シートを回転冷却体に密着させる成形方法
では薄膜そのもののを得ることが難しくなりつつあり、
全く新しい方法を見つける必要が生じてきた。薄膜化に
当たって前述の4つの方法における問題を例示すると次
のようなものである。第1の方法では、薄膜に放電して
しまう。第2の方法では、薄膜を安定させる条件が狭く
厳しい。第3の方法では、界面力が強すぎて薄膜を引き
剥すときに破れてしまう。第4の方法では、シートが固
定されていないので薄膜の揺らぎによって冷却むら、厚
みむら等が生じ、それによって品質が悪化する、などで
ある。
り一層薄く成形することが望まれつつあり、前述の如き
熱可塑性樹脂シートを回転冷却体に密着させる成形方法
では薄膜そのもののを得ることが難しくなりつつあり、
全く新しい方法を見つける必要が生じてきた。薄膜化に
当たって前述の4つの方法における問題を例示すると次
のようなものである。第1の方法では、薄膜に放電して
しまう。第2の方法では、薄膜を安定させる条件が狭く
厳しい。第3の方法では、界面力が強すぎて薄膜を引き
剥すときに破れてしまう。第4の方法では、シートが固
定されていないので薄膜の揺らぎによって冷却むら、厚
みむら等が生じ、それによって品質が悪化する、などで
ある。
【0010】本発明者らは、かかる問題を解決するため
に鋭意研究した結果、熱可塑性樹脂を吐出した後にある
一定距離の間、表面が移動する回転冷却体に接触させな
いで、シートを回転冷却体から浮上させて展張すること
により成形し、その後縦方向及び横方向の二軸に延伸し
熱処理して、ロール状に巻き取ることによって、薄膜で
高品質のフイルムを、高速で生産できることを見い出し
本発明に達した。
に鋭意研究した結果、熱可塑性樹脂を吐出した後にある
一定距離の間、表面が移動する回転冷却体に接触させな
いで、シートを回転冷却体から浮上させて展張すること
により成形し、その後縦方向及び横方向の二軸に延伸し
熱処理して、ロール状に巻き取ることによって、薄膜で
高品質のフイルムを、高速で生産できることを見い出し
本発明に達した。
【0011】すなわち本発明の目的は、溶融熱可塑性樹
脂シートを回転冷却体上で冷却、成形するに際し、とく
に薄膜シートを高速でかつ安定して成形できる、二軸延
伸プラスチックフイルムのキャストに用いて好適な、熱
可塑性樹脂シートの製造方法および製造装置を提供する
ことにある。
脂シートを回転冷却体上で冷却、成形するに際し、とく
に薄膜シートを高速でかつ安定して成形できる、二軸延
伸プラスチックフイルムのキャストに用いて好適な、熱
可塑性樹脂シートの製造方法および製造装置を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
熱可塑性樹脂シートの製造方法は、溶融熱可塑性樹脂を
口金のスリット状吐出口から回転冷却体上にシート状に
吐出し、該溶融熱可塑性樹脂シートを回転冷却体上で冷
却、成形するに際し、口金から吐出される溶融熱可塑性
樹脂シートを、実質的に回転冷却体の表面より浮上させ
ることを特徴とする方法からなる。この溶融熱可塑性樹
脂シートの浮上は、たとえば、前記口金の吐出口と回転
冷却体の中心とを結ぶ線に対し、回転冷却体の回転方向
に前記口金の吐出口から30°以上離れた位置まで実質
的に回転冷却体の表面より浮上させることにより行われ
る。
熱可塑性樹脂シートの製造方法は、溶融熱可塑性樹脂を
口金のスリット状吐出口から回転冷却体上にシート状に
吐出し、該溶融熱可塑性樹脂シートを回転冷却体上で冷
却、成形するに際し、口金から吐出される溶融熱可塑性
樹脂シートを、実質的に回転冷却体の表面より浮上させ
ることを特徴とする方法からなる。この溶融熱可塑性樹
脂シートの浮上は、たとえば、前記口金の吐出口と回転
冷却体の中心とを結ぶ線に対し、回転冷却体の回転方向
に前記口金の吐出口から30°以上離れた位置まで実質
的に回転冷却体の表面より浮上させることにより行われ
る。
【0013】また、本発明に係る熱可塑性樹脂シートの
製造装置は、溶融熱可塑性樹脂を口金のスリット状吐出
口から回転冷却体上にシート状に吐出し、該溶融熱可塑
性樹脂シートを回転冷却体上で冷却、成形する装置にお
いて、口金から吐出される溶融熱可塑性樹脂シートを、
実質的に回転冷却体の表面より浮上させるシート浮上手
段を設けたことを特徴とするものからなる。このシート
浮上手段は、たとえば、前記溶融熱可塑性樹脂シート
を、前記口金の吐出口と回転冷却体の中心とを結ぶ線に
対し、回転冷却体の回転方向に前記口金の吐出口から3
0°以上離れた位置まで実質的に回転冷却体の表面より
浮上させるシート浮上手段からなる。
製造装置は、溶融熱可塑性樹脂を口金のスリット状吐出
口から回転冷却体上にシート状に吐出し、該溶融熱可塑
性樹脂シートを回転冷却体上で冷却、成形する装置にお
いて、口金から吐出される溶融熱可塑性樹脂シートを、
実質的に回転冷却体の表面より浮上させるシート浮上手
段を設けたことを特徴とするものからなる。このシート
浮上手段は、たとえば、前記溶融熱可塑性樹脂シート
を、前記口金の吐出口と回転冷却体の中心とを結ぶ線に
対し、回転冷却体の回転方向に前記口金の吐出口から3
0°以上離れた位置まで実質的に回転冷却体の表面より
浮上させるシート浮上手段からなる。
【0014】上記溶融熱可塑性樹脂シートを所定位置ま
で浮上させるシート手段としては、口金から吐出される
溶融熱可塑性樹脂シートと回転冷却体の表面との間に、
回転冷却体の回転方向に向けて、溶融熱可塑性樹脂シー
トを回転冷却体の表面より浮上させる気体を供給する手
段からなることが好ましい。より具体的には、口金後
方、つまり溶融熱可塑性樹脂シートの反引取側の位置
に、上記気体を供給するノズル手段等を設ける。
で浮上させるシート手段としては、口金から吐出される
溶融熱可塑性樹脂シートと回転冷却体の表面との間に、
回転冷却体の回転方向に向けて、溶融熱可塑性樹脂シー
トを回転冷却体の表面より浮上させる気体を供給する手
段からなることが好ましい。より具体的には、口金後
方、つまり溶融熱可塑性樹脂シートの反引取側の位置
に、上記気体を供給するノズル手段等を設ける。
【0015】この場合、口金の吐出口の位置としては、
回転冷却体の中心の鉛直上方に対し、回転冷却体の回転
方向に±45°(+はシート引取側、−はシート引取側
の反対側を示す)、好ましくは+15°、−45°の範
囲内にあることが望ましい。
回転冷却体の中心の鉛直上方に対し、回転冷却体の回転
方向に±45°(+はシート引取側、−はシート引取側
の反対側を示す)、好ましくは+15°、−45°の範
囲内にあることが望ましい。
【0016】上記供給気体は、溶融熱可塑性樹脂シート
に対し不活性の気体であることが好ましく、該不活性の
気体としては、空気、窒素、酸素、二酸化炭素やこれら
の混合気体等を用いることができる。これら不活性の気
体、あるいはその一部、又はこれらを組み合わせた気体
が、上記ノズル手段および/又は移動する回転冷却体の
表面に随伴する空気流を利用して供給され、該供給気体
を利用して溶融熱可塑性樹脂シートが所定位置まで浮上
される。
に対し不活性の気体であることが好ましく、該不活性の
気体としては、空気、窒素、酸素、二酸化炭素やこれら
の混合気体等を用いることができる。これら不活性の気
体、あるいはその一部、又はこれらを組み合わせた気体
が、上記ノズル手段および/又は移動する回転冷却体の
表面に随伴する空気流を利用して供給され、該供給気体
を利用して溶融熱可塑性樹脂シートが所定位置まで浮上
される。
【0017】この供給気体による溶融熱可塑性樹脂シー
トの浮上を確実に行わしめるためには、溶融熱可塑性樹
脂シートの幅方向両端部を回転冷却体表面に密着させ、
その間のシート中央部位置に、少なくとも、上記供給気
体を回転冷却体の回転方向に30°以上離れた位置まで
送給し、供給気体を溶融熱可塑性樹脂シートの幅方向に
対してシールできるようにすることが好ましい。つま
り、上記前記溶融熱可塑性樹脂シートの幅方向両端部を
該シート長手方向に沿って前記回転冷却体の表面に強制
的に密着させ、該溶融熱可塑性樹脂シートの幅方向中央
部を、前記供給気体により、少なくとも、前記口金の吐
出口と回転冷却体の中心とを結ぶ線に対し、回転冷却体
の回転方向に30°以上離れた位置まで回転冷却体の表
面より浮上させる、前記供給気体の溶融熱可塑性樹脂シ
ート幅方向へのシール手段が設けられていることが好ま
しい。
トの浮上を確実に行わしめるためには、溶融熱可塑性樹
脂シートの幅方向両端部を回転冷却体表面に密着させ、
その間のシート中央部位置に、少なくとも、上記供給気
体を回転冷却体の回転方向に30°以上離れた位置まで
送給し、供給気体を溶融熱可塑性樹脂シートの幅方向に
対してシールできるようにすることが好ましい。つま
り、上記前記溶融熱可塑性樹脂シートの幅方向両端部を
該シート長手方向に沿って前記回転冷却体の表面に強制
的に密着させ、該溶融熱可塑性樹脂シートの幅方向中央
部を、前記供給気体により、少なくとも、前記口金の吐
出口と回転冷却体の中心とを結ぶ線に対し、回転冷却体
の回転方向に30°以上離れた位置まで回転冷却体の表
面より浮上させる、前記供給気体の溶融熱可塑性樹脂シ
ート幅方向へのシール手段が設けられていることが好ま
しい。
【0018】溶融熱可塑性樹脂シートの幅方向両端部を
回転冷却体の表面に密着させ、該両端部間に供給された
気体をシート幅方向にシールする手段としては、たとえ
ば、静電印加手段、液膜あるいは液滴付与手段、空気吹
き付け手段が挙げられる。
回転冷却体の表面に密着させ、該両端部間に供給された
気体をシート幅方向にシールする手段としては、たとえ
ば、静電印加手段、液膜あるいは液滴付与手段、空気吹
き付け手段が挙げられる。
【0019】上記静電気力を利用するシール手段、つま
り静電気印加装置は、電極が針状又はワイヤー状あるい
はブレード状のもので、回転冷却体の表面に対向させ
て、シートの両端部上にその長手方向に沿って設けられ
る。この場合、熱可塑性樹脂シートの製品となる部分の
厚みがt(μm)のとき20×t1/2 (μm)より厚い
シート両端部部分に対し電極を設置して静電印加するこ
とが好ましい。
り静電気印加装置は、電極が針状又はワイヤー状あるい
はブレード状のもので、回転冷却体の表面に対向させ
て、シートの両端部上にその長手方向に沿って設けられ
る。この場合、熱可塑性樹脂シートの製品となる部分の
厚みがt(μm)のとき20×t1/2 (μm)より厚い
シート両端部部分に対し電極を設置して静電印加するこ
とが好ましい。
【0020】また、液膜あるいは液滴を付与する手段で
は、溶融熱可塑性樹脂シートの両端部に対応する回転冷
却体の表面上に液膜又は液滴が付与され、それを介して
シートの両端部が長手方向に沿って回転冷却体表面に密
着されて、密着された両端部間に供給された気体がシー
ト幅方向にシールされる。液の種類としては、水、アル
コール、パラフィン、界面活性剤等またはこれらの混合
物を用いることができ、噴霧法、結露法、塗布法等によ
り液膜あるいは液滴の形態で付与される。
は、溶融熱可塑性樹脂シートの両端部に対応する回転冷
却体の表面上に液膜又は液滴が付与され、それを介して
シートの両端部が長手方向に沿って回転冷却体表面に密
着されて、密着された両端部間に供給された気体がシー
ト幅方向にシールされる。液の種類としては、水、アル
コール、パラフィン、界面活性剤等またはこれらの混合
物を用いることができ、噴霧法、結露法、塗布法等によ
り液膜あるいは液滴の形態で付与される。
【0021】成形シートを回転冷却体から引き離した
後、再び溶融熱可塑性樹脂シートを回転冷却体上に吐出
するまでの位置において、回転冷却体の表面上に残留し
ている液膜又は液滴を除去する手段を設けてもよい。
後、再び溶融熱可塑性樹脂シートを回転冷却体上に吐出
するまでの位置において、回転冷却体の表面上に残留し
ている液膜又は液滴を除去する手段を設けてもよい。
【0022】さらに、空気吹き付け手段においては、溶
融熱可塑性樹脂シートの両端部上方に、該シートの長手
方向に沿って、空気を吹き付けるノズル等の手段が設け
られ、吹き付け空気によってシート両端部が回転冷却体
の表面上に押圧、密着され、密着された両端部間に供給
された気体がシート幅方向にシールされる。
融熱可塑性樹脂シートの両端部上方に、該シートの長手
方向に沿って、空気を吹き付けるノズル等の手段が設け
られ、吹き付け空気によってシート両端部が回転冷却体
の表面上に押圧、密着され、密着された両端部間に供給
された気体がシート幅方向にシールされる。
【0023】上記のような静電気印加手段、液膜あるい
は液滴付与手段、空気吹き付け手段は、それぞれ単独で
用いられてもよいが、これらを2つまたは3つ併用して
もよい。
は液滴付与手段、空気吹き付け手段は、それぞれ単独で
用いられてもよいが、これらを2つまたは3つ併用して
もよい。
【0024】本発明は、とくに薄膜シートの製造装置に
適用して最適なものであり、冷却、成形される熱可塑性
樹脂シートの厚みとして、0.2mm以下のものに適用
して特に効果の大きいものである。
適用して最適なものであり、冷却、成形される熱可塑性
樹脂シートの厚みとして、0.2mm以下のものに適用
して特に効果の大きいものである。
【0025】また、適用する熱可塑性樹脂の種類として
は、とくに限定されないが、ポリエチレンテレフタレー
ト等に用いて好適である。
は、とくに限定されないが、ポリエチレンテレフタレー
ト等に用いて好適である。
【0026】また、成形後の熱可塑性樹脂シートの結晶
化度が1〜10%であることが好ましく、回転冷却体の
表面温度としては、15℃〜熱可塑性樹脂のガラス転移
温度−5℃の範囲にコントロールされることが好まし
い。さらに、前記供給気体の温度としては、15℃〜熱
可塑性樹脂のガラス転移温度+50℃の範囲にコントロ
ールされることが好ましい。
化度が1〜10%であることが好ましく、回転冷却体の
表面温度としては、15℃〜熱可塑性樹脂のガラス転移
温度−5℃の範囲にコントロールされることが好まし
い。さらに、前記供給気体の温度としては、15℃〜熱
可塑性樹脂のガラス転移温度+50℃の範囲にコントロ
ールされることが好ましい。
【0027】このような熱可塑性樹脂シートの製造方法
及び製造装置は、とくに二軸延伸プラスチックフイルム
製造工程のキャスト工程に適用して好適なものであり、
前記溶融熱可塑性樹脂シート成形後に、成形された熱可
塑性樹脂シートが、逐次又は同時二軸延伸法により二軸
に延伸される。延伸された後には、適当な温度で熱固定
され、二軸延伸フイルムとして巻芯にロール状に巻き取
られる。
及び製造装置は、とくに二軸延伸プラスチックフイルム
製造工程のキャスト工程に適用して好適なものであり、
前記溶融熱可塑性樹脂シート成形後に、成形された熱可
塑性樹脂シートが、逐次又は同時二軸延伸法により二軸
に延伸される。延伸された後には、適当な温度で熱固定
され、二軸延伸フイルムとして巻芯にロール状に巻き取
られる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施態
様を、図面を参照して説明する。図1および図2は、本
発明の一実施態様に係る熱可塑性樹脂シートの製造装置
を示している。押出機(図示せず)によって溶融され押
し出された熱可塑性樹脂2(溶融熱可塑性樹脂シート)
はスリット状の吐出口4aを有する広幅の口金4から、
表面が移動する回転冷却体8上にシート状に吐出され
る。吐出された熱可塑性樹脂2は引き取りと反対側に設
けられたノズル21から供給される、溶融熱可塑性樹脂
シートに対して不活性のガス5aおよび/または回転冷
却体8の表面に随伴している空気5bの巻き込みによっ
て、回転冷却体8の表面上に浮上して展張され、熱可塑
性樹脂シート部分3aとなる。一方、同じく吐出された
熱可塑性樹脂2の両端部側は、静電印加装置または空気
圧を利用する押圧装置6a及び/また液膜または液滴を
付与する装置6bによって回転冷却体8の表面上に密着
されて、熱可塑性樹脂シートと回転冷却体8との間に入
った不活性のガスを長手方向にシールする熱可塑性樹脂
シート部分3bとなる。
様を、図面を参照して説明する。図1および図2は、本
発明の一実施態様に係る熱可塑性樹脂シートの製造装置
を示している。押出機(図示せず)によって溶融され押
し出された熱可塑性樹脂2(溶融熱可塑性樹脂シート)
はスリット状の吐出口4aを有する広幅の口金4から、
表面が移動する回転冷却体8上にシート状に吐出され
る。吐出された熱可塑性樹脂2は引き取りと反対側に設
けられたノズル21から供給される、溶融熱可塑性樹脂
シートに対して不活性のガス5aおよび/または回転冷
却体8の表面に随伴している空気5bの巻き込みによっ
て、回転冷却体8の表面上に浮上して展張され、熱可塑
性樹脂シート部分3aとなる。一方、同じく吐出された
熱可塑性樹脂2の両端部側は、静電印加装置または空気
圧を利用する押圧装置6a及び/また液膜または液滴を
付与する装置6bによって回転冷却体8の表面上に密着
されて、熱可塑性樹脂シートと回転冷却体8との間に入
った不活性のガスを長手方向にシールする熱可塑性樹脂
シート部分3bとなる。
【0029】これによって熱可塑性樹脂シート3aの展
張はより確実なものとなる。さらに熱可塑性樹脂シート
は、冷却、成形を終了して引き取られ、未延伸シート1
として剥離された後、縦及び横方向に延伸され、熱処理
されて巻芯に巻かれてフイルム製品となる。この未延伸
シート1の剥離後に回転冷却体8上に残留している塗布
液は、塗布液除去装置7によって除去され、新たな熱可
塑性樹脂の成形ができるようになる。
張はより確実なものとなる。さらに熱可塑性樹脂シート
は、冷却、成形を終了して引き取られ、未延伸シート1
として剥離された後、縦及び横方向に延伸され、熱処理
されて巻芯に巻かれてフイルム製品となる。この未延伸
シート1の剥離後に回転冷却体8上に残留している塗布
液は、塗布液除去装置7によって除去され、新たな熱可
塑性樹脂の成形ができるようになる。
【0030】熱可塑性樹脂を回転冷却体8より浮上させ
て展張するとは、広幅の口金4より吐出された熱可塑性
樹脂2と回転冷却体8との間に空気などの不活性のガス
を導いてその圧力で、熱可塑性樹脂シート部分3aを回
転冷却体8の表面上に持ち上げ風船状に膨らませること
である。風船状に、すなわち、熱可塑性樹脂シートが波
打ったり、洗濯板のようにうねらずにピンと張っている
ことが重要である。こうすることによって、(1)吐出
直後の熱可塑性樹脂シートの冷却斑、密着斑がなくな
り、厚み斑、結晶化斑を小さくできるので、その後に縦
及び横方向に延伸し熱処理したプラスチックフイルムの
品質が向上する。
て展張するとは、広幅の口金4より吐出された熱可塑性
樹脂2と回転冷却体8との間に空気などの不活性のガス
を導いてその圧力で、熱可塑性樹脂シート部分3aを回
転冷却体8の表面上に持ち上げ風船状に膨らませること
である。風船状に、すなわち、熱可塑性樹脂シートが波
打ったり、洗濯板のようにうねらずにピンと張っている
ことが重要である。こうすることによって、(1)吐出
直後の熱可塑性樹脂シートの冷却斑、密着斑がなくな
り、厚み斑、結晶化斑を小さくできるので、その後に縦
及び横方向に延伸し熱処理したプラスチックフイルムの
品質が向上する。
【0031】さらなる効果として、(2)熱可塑性樹脂
シートを移動する回転冷却体から浮上させて展張するこ
とによって、回転冷却体及び/または不活性のガスの温
度を調整して延伸に好適な結晶性を与えられるので、二
軸延伸後熱処理されたプラスチックフイルムの滑り性、
厚みむらなどを向上させることができる。さらにまた、
従来の方法では回転冷却体の上限速度が、熱可塑性樹脂
シートが回転冷却体に密着する限界で決まっていたが、
本発明によれば(3)長手方向にシールするシート両端
部の密着力さえ十分であれば熱可塑性樹脂シートを浮上
して展張できるので、驚くべきことに、従来の2倍以上
の速度で成形しても、従来の方法で得たプラスチックフ
イルムと遜色の無い品質になる。また本発明の目的の一
つである(4)薄いプラスチックフイルムの成形も可能
になる。
シートを移動する回転冷却体から浮上させて展張するこ
とによって、回転冷却体及び/または不活性のガスの温
度を調整して延伸に好適な結晶性を与えられるので、二
軸延伸後熱処理されたプラスチックフイルムの滑り性、
厚みむらなどを向上させることができる。さらにまた、
従来の方法では回転冷却体の上限速度が、熱可塑性樹脂
シートが回転冷却体に密着する限界で決まっていたが、
本発明によれば(3)長手方向にシールするシート両端
部の密着力さえ十分であれば熱可塑性樹脂シートを浮上
して展張できるので、驚くべきことに、従来の2倍以上
の速度で成形しても、従来の方法で得たプラスチックフ
イルムと遜色の無い品質になる。また本発明の目的の一
つである(4)薄いプラスチックフイルムの成形も可能
になる。
【0032】これらの作用、効果を満足させるために、
浮上させて展張する距離は口金4の吐出口4aと回転冷
却体8の中心8aを結ぶ線に対する角度θを、30°以
上、好ましくは45°以上に保つことが必要である。3
0°以下では熱可塑性樹脂が回転冷却体に接触した時に
冷却むらを起こして結晶化むらや厚みむらを引き起こす
ので、必要ならば不活性のガスを供給するなどして熱可
塑性樹脂を浮上させる力を与え、30°以上を保ってや
るとよい。
浮上させて展張する距離は口金4の吐出口4aと回転冷
却体8の中心8aを結ぶ線に対する角度θを、30°以
上、好ましくは45°以上に保つことが必要である。3
0°以下では熱可塑性樹脂が回転冷却体に接触した時に
冷却むらを起こして結晶化むらや厚みむらを引き起こす
ので、必要ならば不活性のガスを供給するなどして熱可
塑性樹脂を浮上させる力を与え、30°以上を保ってや
るとよい。
【0033】ここで用いられる広幅の口金は、T型、コ
ートハンガタイプ、フィッシュテールタイプのいずれで
もよい。また吐出口4aの向きも特に限定されず、垂直
方向への吐出でも前後への斜め方向吐出でもよいが、熱
可塑性樹脂を回転冷却体上に浮上させる必要から、その
吐出位置は、回転冷却体の頂上と回転冷却体の中心とを
結ぶ線に対する角度、つまり回転冷却体の中心の鉛直上
方に対する角度αが前後に45°以内がよい。好ましく
は前方に15°以内、後方に45°以内の位置である。
このことは、シートを浮上させるための不活性のガスの
シールされた内部圧力と熱可塑性樹脂シートの自重との
関係で、熱可塑性樹脂シートをきれいに展張させるため
に、自重ができるだけ回転冷却体の中心に向かっている
間がよいことによる。
ートハンガタイプ、フィッシュテールタイプのいずれで
もよい。また吐出口4aの向きも特に限定されず、垂直
方向への吐出でも前後への斜め方向吐出でもよいが、熱
可塑性樹脂を回転冷却体上に浮上させる必要から、その
吐出位置は、回転冷却体の頂上と回転冷却体の中心とを
結ぶ線に対する角度、つまり回転冷却体の中心の鉛直上
方に対する角度αが前後に45°以内がよい。好ましく
は前方に15°以内、後方に45°以内の位置である。
このことは、シートを浮上させるための不活性のガスの
シールされた内部圧力と熱可塑性樹脂シートの自重との
関係で、熱可塑性樹脂シートをきれいに展張させるため
に、自重ができるだけ回転冷却体の中心に向かっている
間がよいことによる。
【0034】また、回転冷却体は熱可塑性樹脂シートの
冷却のために内部に冷却作用のある熱媒を循環している
ことが好ましい。この熱媒の温度、より正確には回転冷
却体の表面のコントロール温度は、一般的には熱可塑性
樹脂のガラス転移点以下の温度で、回転冷却体が必要以
上に外気を結露させない程度に低い温度がよい。より好
ましい温度として、最終的なフイルムの厚みむら及び滑
り性を良くするために、熱可塑性樹脂シートの結晶化度
を考慮して、15℃から熱可塑性樹脂のガラス転移温度
−5℃の範囲が好ましい。ガラス転移温度−5℃より高
くなるとシール部分の引き離しが難しくなるので好まし
くない。また、15℃以下であると、回転冷却体上に結
露がみられてくるので好ましくない。この最適な温度の
決定は、例えば熱可塑性樹脂がポリエチレンテレフタレ
ートの場合、本発明冷却装置により成形された未延伸シ
ートの結晶化度が1から10%に、さらに好ましくは2
から6%になるように決定すると二軸延伸後熱処理した
プラスチックフイルムの厚み斑、滑り性が向上するので
良い。
冷却のために内部に冷却作用のある熱媒を循環している
ことが好ましい。この熱媒の温度、より正確には回転冷
却体の表面のコントロール温度は、一般的には熱可塑性
樹脂のガラス転移点以下の温度で、回転冷却体が必要以
上に外気を結露させない程度に低い温度がよい。より好
ましい温度として、最終的なフイルムの厚みむら及び滑
り性を良くするために、熱可塑性樹脂シートの結晶化度
を考慮して、15℃から熱可塑性樹脂のガラス転移温度
−5℃の範囲が好ましい。ガラス転移温度−5℃より高
くなるとシール部分の引き離しが難しくなるので好まし
くない。また、15℃以下であると、回転冷却体上に結
露がみられてくるので好ましくない。この最適な温度の
決定は、例えば熱可塑性樹脂がポリエチレンテレフタレ
ートの場合、本発明冷却装置により成形された未延伸シ
ートの結晶化度が1から10%に、さらに好ましくは2
から6%になるように決定すると二軸延伸後熱処理した
プラスチックフイルムの厚み斑、滑り性が向上するので
良い。
【0035】また、回転冷却体の表面は、金属でも、セ
ラミックでも、耐熱性のあるプラスチック樹脂で覆われ
ていてもよい。またその表面は、0.1S以上の鏡面仕
上げが好ましいが、本発明においては必ずしも必要条件
ではなく1S程度の粗さでよく、むしろ本発明の特徴が
ここにもある。すなわち、従来の方法では、急冷するた
めに回転冷却体に如何に密着させて伝熱を良くするかに
あったために、回転冷却体の表面の形態がそのまま熱可
塑性樹脂に転写されたが、本発明では回転冷却体上に浮
上させることから、この制約を取り払うことができる。
ラミックでも、耐熱性のあるプラスチック樹脂で覆われ
ていてもよい。またその表面は、0.1S以上の鏡面仕
上げが好ましいが、本発明においては必ずしも必要条件
ではなく1S程度の粗さでよく、むしろ本発明の特徴が
ここにもある。すなわち、従来の方法では、急冷するた
めに回転冷却体に如何に密着させて伝熱を良くするかに
あったために、回転冷却体の表面の形態がそのまま熱可
塑性樹脂に転写されたが、本発明では回転冷却体上に浮
上させることから、この制約を取り払うことができる。
【0036】次に熱可塑性樹脂シートを浮上させて展張
する不活性のガス5aは、空気、窒素、酸素、二酸化炭
素などのガスを図2に示す装置より供給する。中でも空
気を利用することは装置が簡略化できるので好ましい。
窒素、酸素、二酸化炭素などのガスも圧縮されたものや
液化されたものなどの利便性は空気に劣らないので有効
である。本発明で使用するこれらのガスは少量で十分に
熱可塑性樹脂シートを浮上させることができる。また、
成形する熱可塑性樹脂シートの厚みが薄い場合には、表
面が移動する回転冷却体に随伴する空気5bの圧力だけ
でも十分熱可塑性樹脂シートを浮上させることができ
る。この厚みは、回転冷却体の表面移動速度にもよる
が、通常の運転範囲でおおよそ0.004から0.04
mmの厚み範囲に適用できる。
する不活性のガス5aは、空気、窒素、酸素、二酸化炭
素などのガスを図2に示す装置より供給する。中でも空
気を利用することは装置が簡略化できるので好ましい。
窒素、酸素、二酸化炭素などのガスも圧縮されたものや
液化されたものなどの利便性は空気に劣らないので有効
である。本発明で使用するこれらのガスは少量で十分に
熱可塑性樹脂シートを浮上させることができる。また、
成形する熱可塑性樹脂シートの厚みが薄い場合には、表
面が移動する回転冷却体に随伴する空気5bの圧力だけ
でも十分熱可塑性樹脂シートを浮上させることができ
る。この厚みは、回転冷却体の表面移動速度にもよる
が、通常の運転範囲でおおよそ0.004から0.04
mmの厚み範囲に適用できる。
【0037】さらにこれらの厚みにおいても、広幅のノ
ズル21より前記不活性のガスを吹き付けることにより
シートの浮上がより確実になるので好ましい。前記厚み
より厚い熱可塑性樹脂シートの場合は、随伴空気だけで
は浮上させる力が足りないので、ノズル21より流量計
22及び流量調節装置23によって流量をコントロール
して不活性のガスを吹き付けて浮上させる。
ズル21より前記不活性のガスを吹き付けることにより
シートの浮上がより確実になるので好ましい。前記厚み
より厚い熱可塑性樹脂シートの場合は、随伴空気だけで
は浮上させる力が足りないので、ノズル21より流量計
22及び流量調節装置23によって流量をコントロール
して不活性のガスを吹き付けて浮上させる。
【0038】この熱可塑性樹脂シートを浮上させるため
の別の要点は、シート両端部に沿って不活性のガスを長
手方向にシールすることである。つまり、不活性のガス
からみれば、該不活性のガスが熱可塑性樹脂シートの中
央部から幅方向に逃げるのを防止するよう、シート両端
部に沿って不活性のガスをシールすることである。この
シールが本発明装置および製造方法の要点の一つであ
り、このシールによって熱可塑性樹脂シートを安定して
浮上させ、展張することができるようになる。このため
の第1の手段として、静電気を利用する。つまりシート
両端部上方に、図3に示すように、静電気印加装置3
0、30′を設ける。その電極として、図4(イ)、
(ロ)に示すようなワイヤ状の電極31または、図4
(ハ)、(ニ)に示すような針状の電極41、あるいは
図4(ホ)、(ヘ)に示すようなブレード状の電極51
などを熱可塑性樹脂が口金より回転冷却体8上に吐出さ
れた直後に、なるべく速やかに熱可塑性樹脂が回転冷却
体8に接地できる位置A、A′で、シート両端部に対し
てセットし、熱可塑性樹脂シートの両エッジ部を押さえ
付けることが重要である。さらにこの静電印加される熱
可塑性樹脂シートの位置は、二軸延伸後熱処理され、巻
取り前の工程で不要なエッジ部をトリミングしているの
で、このトリミングされる範囲内に収まるようにセット
する。
の別の要点は、シート両端部に沿って不活性のガスを長
手方向にシールすることである。つまり、不活性のガス
からみれば、該不活性のガスが熱可塑性樹脂シートの中
央部から幅方向に逃げるのを防止するよう、シート両端
部に沿って不活性のガスをシールすることである。この
シールが本発明装置および製造方法の要点の一つであ
り、このシールによって熱可塑性樹脂シートを安定して
浮上させ、展張することができるようになる。このため
の第1の手段として、静電気を利用する。つまりシート
両端部上方に、図3に示すように、静電気印加装置3
0、30′を設ける。その電極として、図4(イ)、
(ロ)に示すようなワイヤ状の電極31または、図4
(ハ)、(ニ)に示すような針状の電極41、あるいは
図4(ホ)、(ヘ)に示すようなブレード状の電極51
などを熱可塑性樹脂が口金より回転冷却体8上に吐出さ
れた直後に、なるべく速やかに熱可塑性樹脂が回転冷却
体8に接地できる位置A、A′で、シート両端部に対し
てセットし、熱可塑性樹脂シートの両エッジ部を押さえ
付けることが重要である。さらにこの静電印加される熱
可塑性樹脂シートの位置は、二軸延伸後熱処理され、巻
取り前の工程で不要なエッジ部をトリミングしているの
で、このトリミングされる範囲内に収まるようにセット
する。
【0039】さらに、この静電印加する位置は二軸延伸
後熱処理してフイルム製品となる部分の厚みがt(μ
m)のとき20×t1/2 (μm)より厚いシート両端部
に静電印加するので、通常では静電印加すると放電して
貫通するような極めて薄い熱可塑性樹脂シートに適用し
ても、本発明では、放電して貫通することがない。また
その静電印加する幅は熱可塑性樹脂シートのエッジより
前記厚みの部分まで静電印加するために、絶縁材32、
42、52(図4)などを用いて静電印加する幅を規制
するとよい。また、静電印加力を強めるために接地また
は反対電位の電極33、43、53(図4)を電極3
1、41、51に対し離して設置することも有効であ
る。なお、いずれの電極を用いる場合でも静電印加する
電圧および電流値の条件は、前記公知の方法の静電印加
法に比べて、製品に入らない部分を対象としているため
に、適当に決めることができる。
後熱処理してフイルム製品となる部分の厚みがt(μ
m)のとき20×t1/2 (μm)より厚いシート両端部
に静電印加するので、通常では静電印加すると放電して
貫通するような極めて薄い熱可塑性樹脂シートに適用し
ても、本発明では、放電して貫通することがない。また
その静電印加する幅は熱可塑性樹脂シートのエッジより
前記厚みの部分まで静電印加するために、絶縁材32、
42、52(図4)などを用いて静電印加する幅を規制
するとよい。また、静電印加力を強めるために接地また
は反対電位の電極33、43、53(図4)を電極3
1、41、51に対し離して設置することも有効であ
る。なお、いずれの電極を用いる場合でも静電印加する
電圧および電流値の条件は、前記公知の方法の静電印加
法に比べて、製品に入らない部分を対象としているため
に、適当に決めることができる。
【0040】熱可塑性樹脂シートと回転冷却体との間の
供給気体をシールする第2の装置および方法は、回転冷
却体に液膜または液滴を付与して熱可塑性樹脂シートの
両端部を長手方向にシールするものである。シールに用
いる液としては、水、アルコール、パラフィン、界面活
性剤などがあるが、これらに限定しない。またこれらを
組み合わせて使用してもよい。これらの液を回転冷却体
上に適当な厚み、量にて付与するために図5(イ)、
(ロ)、(ハ)に示すような装置を用いることができ
る。すなわち、塗布装置、噴霧装置、結露装置などで、
塗布装置について例示すると、図5(イ)に示すよう
に、シール剤61c、液供給ローラー61b、塗布ロー
ラー61aで構成されるようなものがあるが、これに限
定しない。また、噴霧装置は、図5(ロ)に示すよう
に、空気等の気体を吹き付けながら、シール剤を微粒子
状にして噴霧し回転冷却体上に液滴を形成するものであ
る。吹き出しノズル62aの穴形状および吹き出し気体
62bの圧力などにより、シール剤の量および形成され
る噴霧粒子径の大きさ、シールしたい広がりを自由に制
御することができる。さらに結露法は、図5(ハ)に示
すように、気化した液または液滴の温度差を利用するも
のであり、比較的温度の高い気化させたシール剤63a
を含んだ気体をボックス63b内に滞留させ、相対的に
温度の低い回転冷却体8上に近づけて回転冷却体上に結
露させる方法である。
供給気体をシールする第2の装置および方法は、回転冷
却体に液膜または液滴を付与して熱可塑性樹脂シートの
両端部を長手方向にシールするものである。シールに用
いる液としては、水、アルコール、パラフィン、界面活
性剤などがあるが、これらに限定しない。またこれらを
組み合わせて使用してもよい。これらの液を回転冷却体
上に適当な厚み、量にて付与するために図5(イ)、
(ロ)、(ハ)に示すような装置を用いることができ
る。すなわち、塗布装置、噴霧装置、結露装置などで、
塗布装置について例示すると、図5(イ)に示すよう
に、シール剤61c、液供給ローラー61b、塗布ロー
ラー61aで構成されるようなものがあるが、これに限
定しない。また、噴霧装置は、図5(ロ)に示すよう
に、空気等の気体を吹き付けながら、シール剤を微粒子
状にして噴霧し回転冷却体上に液滴を形成するものであ
る。吹き出しノズル62aの穴形状および吹き出し気体
62bの圧力などにより、シール剤の量および形成され
る噴霧粒子径の大きさ、シールしたい広がりを自由に制
御することができる。さらに結露法は、図5(ハ)に示
すように、気化した液または液滴の温度差を利用するも
のであり、比較的温度の高い気化させたシール剤63a
を含んだ気体をボックス63b内に滞留させ、相対的に
温度の低い回転冷却体8上に近づけて回転冷却体上に結
露させる方法である。
【0041】この方法においては、液を塗布する位置
は、熱可塑性樹脂シートの二軸延伸後熱処理され、巻取
り前の工程でエッジ部がトリミングされて除かれるの
で、このトリミングされる範囲内に収まるように回転冷
却体上に設定するとよい。
は、熱可塑性樹脂シートの二軸延伸後熱処理され、巻取
り前の工程でエッジ部がトリミングされて除かれるの
で、このトリミングされる範囲内に収まるように回転冷
却体上に設定するとよい。
【0042】さらにまた、第3の方法は、図6(イ)に
示すように、熱可塑性樹脂が吐出された直後にその両端
エッジ部に向けてノズル71より空気ジェットを吹き付
けてシールする装置としてもよく、図6(ロ)に示すよ
うに、静圧チャンバー72で内部空気73の静圧でシー
ルする装置を利用してもよい。
示すように、熱可塑性樹脂が吐出された直後にその両端
エッジ部に向けてノズル71より空気ジェットを吹き付
けてシールする装置としてもよく、図6(ロ)に示すよ
うに、静圧チャンバー72で内部空気73の静圧でシー
ルする装置を利用してもよい。
【0043】上記した各シール手段は、単独で用いても
よいし、組み合わせて用いてもよい。
よいし、組み合わせて用いてもよい。
【0044】上記第2の方法において、シール剤は熱可
塑性樹脂シートを成形している間連続的に供給されるこ
とが好ましいが、間欠的に供給されてもよい。また、こ
のシール剤は成形された熱可塑性樹脂シートがある程度
持ち去るが、大部分は熱可塑性樹脂シート剥離後に回転
冷却体上に残って再び塗布装置などの位置まで戻ってく
るので、次のシール剤による液膜や液滴をきれいに形成
するために、剥離後のシール剤は除去してやることが好
ましい。
塑性樹脂シートを成形している間連続的に供給されるこ
とが好ましいが、間欠的に供給されてもよい。また、こ
のシール剤は成形された熱可塑性樹脂シートがある程度
持ち去るが、大部分は熱可塑性樹脂シート剥離後に回転
冷却体上に残って再び塗布装置などの位置まで戻ってく
るので、次のシール剤による液膜や液滴をきれいに形成
するために、剥離後のシール剤は除去してやることが好
ましい。
【0045】この除去装置の例を図7(イ)、(ロ)に
示すが、回転するローラー81でシール剤を拭き取りド
クター82で掻き取る、回転冷却体8に接触しながら常
時拭き取る装置、またノズル83で高圧の空気を吹き付
け、シール剤を吹き飛ばして吸引ノズル84で吸引、排
出する、回転冷却体8に接触しないで除去する装置、な
どがある。
示すが、回転するローラー81でシール剤を拭き取りド
クター82で掻き取る、回転冷却体8に接触しながら常
時拭き取る装置、またノズル83で高圧の空気を吹き付
け、シール剤を吹き飛ばして吸引ノズル84で吸引、排
出する、回転冷却体8に接触しないで除去する装置、な
どがある。
【0046】本発明で使用する熱可塑性樹脂としては、
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン2,6ナフ
タレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリス
チレン、ポリフェニレンサルファイドなどの高機能エン
ジニアリングプラスチックが好適である。特にこれらの
熱可塑性樹脂の中でも、厚みが0.2mm以下の薄手の
熱可塑性樹脂シートを成形することに用いて好適な装置
および製造方法である。0.2mm以上に厚くなると、
熱可塑性樹脂シートの重みに抗して本発明装置で熱可塑
性樹脂シートを浮上させようとすると、供給すべき不活
性のガスの圧力が高まり、両端シール部がその圧力に抗
しきれなくなるので、本発明の適用が難しくなる。一方
薄膜でも、0.004mmまでは前記装置で安定して成
形できるが、さらに薄い膜厚のシートには、浮上を安定
させるために引き取りと反対側に随伴空気をカットする
ような装置を併用することによって安定した成形が可能
となる。
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン2,6ナフ
タレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリス
チレン、ポリフェニレンサルファイドなどの高機能エン
ジニアリングプラスチックが好適である。特にこれらの
熱可塑性樹脂の中でも、厚みが0.2mm以下の薄手の
熱可塑性樹脂シートを成形することに用いて好適な装置
および製造方法である。0.2mm以上に厚くなると、
熱可塑性樹脂シートの重みに抗して本発明装置で熱可塑
性樹脂シートを浮上させようとすると、供給すべき不活
性のガスの圧力が高まり、両端シール部がその圧力に抗
しきれなくなるので、本発明の適用が難しくなる。一方
薄膜でも、0.004mmまでは前記装置で安定して成
形できるが、さらに薄い膜厚のシートには、浮上を安定
させるために引き取りと反対側に随伴空気をカットする
ような装置を併用することによって安定した成形が可能
となる。
【0047】特に熱可塑性樹脂がポリエチレンテレフタ
レートの場合、本発明装置によって成形された未延伸シ
ートの結晶化度が1から10%に、さらに好ましくは2
から6%になるようにコントロールされることによっ
て、二軸延伸後熱処理されたポリエチレンテレフタレー
トフイルムの滑り性と厚みむらが向上する。この結晶化
度にするためには前述の回転冷却体の温度コントロール
に加えて、前記不活性のガスの温度は、必要に応じて回
転冷却体の温度よりも高く設定し、結晶化度を高めにコ
ントロールしても、また、回転冷却体よりも低い温度に
設定して、結晶化度が上昇するのを抑えることもでき
る。
レートの場合、本発明装置によって成形された未延伸シ
ートの結晶化度が1から10%に、さらに好ましくは2
から6%になるようにコントロールされることによっ
て、二軸延伸後熱処理されたポリエチレンテレフタレー
トフイルムの滑り性と厚みむらが向上する。この結晶化
度にするためには前述の回転冷却体の温度コントロール
に加えて、前記不活性のガスの温度は、必要に応じて回
転冷却体の温度よりも高く設定し、結晶化度を高めにコ
ントロールしても、また、回転冷却体よりも低い温度に
設定して、結晶化度が上昇するのを抑えることもでき
る。
【0048】本発明により成形する利点の一つは、未延
伸シートを得た後縦及び横方向に延伸したときに、延伸
されたプラスチックフイルムが通常の方法で得られたプ
ラスチックフイルムよりも滑り性、厚みむらなどの品質
がよいことにある。これはもちろん熱可塑性樹脂シート
が回転冷却体上で冷却むら、厚みむらなどを小さく抑え
て成形できることにもよるが、その未延伸シートを成形
後の縦及び横方向に延伸し熱処理することによって滑り
性、厚みむらなどが改善されることによる。すなわち、
未延伸シートに1から10%、好ましくは2から6%の
結晶性を与えてやることにより、縦及び横方向に延伸さ
れた後にこれらの品質特性が向上する。従来プラスチッ
クフイルムの製造に当たっては、二軸延伸性を向上させ
るために初期のすなわち、熱可塑性樹脂を溶融し、押し
出して急冷した未延伸シートの結晶性が進むのを抑えて
きたが、本発明のような薄膜成形では、後工程での二軸
延伸、熱処理を考慮して、未延伸シートの結晶化度を1
から10%、好ましくは2から6%とするとよい。これ
を達成するための条件としては、回転冷却体及び不活性
のガスの下限温度を15℃とし、上限温度がそれぞれ熱
可塑性樹脂のガラス転移温度−5℃及びガラス転移温度
+50℃とすればよい。15℃以下では回転冷却体上に
結露するので好ましくない。また回転冷却体が熱可塑性
樹脂のガラス転移温度−5℃より高いと、成形した熱可
塑性樹脂シートを回転冷却体から引き剥がすことが難く
なるので好ましくない。一方、不活性のガスの温度は熱
可塑性樹脂のガラス転移温度+50℃以下である。ガラ
ス転移温度+50℃以上では成形が終了するまでに薄膜
部分の温度がガラス転移点以下に下がらず引き剥がし難
くなるので好ましくない。
伸シートを得た後縦及び横方向に延伸したときに、延伸
されたプラスチックフイルムが通常の方法で得られたプ
ラスチックフイルムよりも滑り性、厚みむらなどの品質
がよいことにある。これはもちろん熱可塑性樹脂シート
が回転冷却体上で冷却むら、厚みむらなどを小さく抑え
て成形できることにもよるが、その未延伸シートを成形
後の縦及び横方向に延伸し熱処理することによって滑り
性、厚みむらなどが改善されることによる。すなわち、
未延伸シートに1から10%、好ましくは2から6%の
結晶性を与えてやることにより、縦及び横方向に延伸さ
れた後にこれらの品質特性が向上する。従来プラスチッ
クフイルムの製造に当たっては、二軸延伸性を向上させ
るために初期のすなわち、熱可塑性樹脂を溶融し、押し
出して急冷した未延伸シートの結晶性が進むのを抑えて
きたが、本発明のような薄膜成形では、後工程での二軸
延伸、熱処理を考慮して、未延伸シートの結晶化度を1
から10%、好ましくは2から6%とするとよい。これ
を達成するための条件としては、回転冷却体及び不活性
のガスの下限温度を15℃とし、上限温度がそれぞれ熱
可塑性樹脂のガラス転移温度−5℃及びガラス転移温度
+50℃とすればよい。15℃以下では回転冷却体上に
結露するので好ましくない。また回転冷却体が熱可塑性
樹脂のガラス転移温度−5℃より高いと、成形した熱可
塑性樹脂シートを回転冷却体から引き剥がすことが難く
なるので好ましくない。一方、不活性のガスの温度は熱
可塑性樹脂のガラス転移温度+50℃以下である。ガラ
ス転移温度+50℃以上では成形が終了するまでに薄膜
部分の温度がガラス転移点以下に下がらず引き剥がし難
くなるので好ましくない。
【0049】
【実施例】以下に、より具体的な実施例を用いて詳細に
説明するが、本発明の説明に用いた各特性の測定は次の
方法によった。 (1)厚みむら 二軸延伸後熱処理したプラスチックフイルムを長手方向
に約10mサンプリングし、アンリツ(株)製電子マイ
クロメータで連続測定してその最大値と最小値との差を
平均値で割って百分率で表した。
説明するが、本発明の説明に用いた各特性の測定は次の
方法によった。 (1)厚みむら 二軸延伸後熱処理したプラスチックフイルムを長手方向
に約10mサンプリングし、アンリツ(株)製電子マイ
クロメータで連続測定してその最大値と最小値との差を
平均値で割って百分率で表した。
【0050】(2)滑り性 二軸延伸後熱処理したプラスチックフイルムの摩擦係数
をASTM−D−1984に従って測定した。また並行
して摩擦係数の測定が難しい薄膜の表面変化状況を光沢
度計で評価した。
をASTM−D−1984に従って測定した。また並行
して摩擦係数の測定が難しい薄膜の表面変化状況を光沢
度計で評価した。
【0051】(3)結晶化度 未延伸シートの密度ρを密度勾配管法によって、25℃
で測定し、次の計算式によって結晶化度σを求めた。こ
こでρc 、ρa は理想状態の結晶、非晶密度であり、ポ
リエチレンテレフタレートの場合、ρc =1.445、
ρa =1.335とした。 σ=(ρ−ρa )/(ρc −ρa )
で測定し、次の計算式によって結晶化度σを求めた。こ
こでρc 、ρa は理想状態の結晶、非晶密度であり、ポ
リエチレンテレフタレートの場合、ρc =1.445、
ρa =1.335とした。 σ=(ρ−ρa )/(ρc −ρa )
【0052】(4)未延伸シート温度 赤外線温度計によって測定した。
【0053】(5)回転冷却体速度 実施例においては、二軸延伸して熱処理したプラスチッ
クフイルムに有害な欠点が無くかつ回転冷却体上で熱可
塑性樹脂シートが安定して浮上し展張している上限速度
とした。比較例においては、二軸延伸後熱処理したプラ
スチックフイルムの表面に有害な欠点が出ていない上限
速度とした。
クフイルムに有害な欠点が無くかつ回転冷却体上で熱可
塑性樹脂シートが安定して浮上し展張している上限速度
とした。比較例においては、二軸延伸後熱処理したプラ
スチックフイルムの表面に有害な欠点が出ていない上限
速度とした。
【0054】実施例1〜5、比較例1〜4 熱可塑性樹脂として固有粘度IVが0.65、ガラス転
移温度が69℃、フイラーとして平均粒径が0.6μm
の二酸化珪素を0.3重量%、同じく平均粒径が1.2
μmの珪酸アルミを0.05重量%含んだポリエチレン
テレフタレートを通常の方法によって乾燥し、押出機を
用いて285℃で溶融し、500mm幅のT形ダイより
有効幅が900mmで直径が800mmの冷却するため
の熱交換機能を持った回転冷却体上に吐出させ、本発明
方法によって成形し未延伸シートを得た。この未延伸シ
ートを回転冷却体より引き剥し、続いて縦方向に延伸し
その後横方向に延伸して熱処理し、不要なエッジをトリ
ミングして巻き取った。フイルムの膜厚は押出機の速度
とフイルムの引き取り速度を調整して設定した。また、
厚みによって縦延伸条件を変更したが、おおむね横延伸
温度は110℃、横延伸倍率は3.6〜4.0倍とし、
熱処理温度は200℃とした。
移温度が69℃、フイラーとして平均粒径が0.6μm
の二酸化珪素を0.3重量%、同じく平均粒径が1.2
μmの珪酸アルミを0.05重量%含んだポリエチレン
テレフタレートを通常の方法によって乾燥し、押出機を
用いて285℃で溶融し、500mm幅のT形ダイより
有効幅が900mmで直径が800mmの冷却するため
の熱交換機能を持った回転冷却体上に吐出させ、本発明
方法によって成形し未延伸シートを得た。この未延伸シ
ートを回転冷却体より引き剥し、続いて縦方向に延伸し
その後横方向に延伸して熱処理し、不要なエッジをトリ
ミングして巻き取った。フイルムの膜厚は押出機の速度
とフイルムの引き取り速度を調整して設定した。また、
厚みによって縦延伸条件を変更したが、おおむね横延伸
温度は110℃、横延伸倍率は3.6〜4.0倍とし、
熱処理温度は200℃とした。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の熱可塑性
樹脂シートの製造方法および製造装置によれば、特に薄
膜の熱可塑性樹脂シートを、高速で、かつ、延伸後にも
欠点の出ない方法で、生産性良く成形できる。また、本
発明方法を用いた二軸延伸フイルム製造プロセスによ
り、薄膜で、滑り性が良く、厚みむらの少ない二軸延伸
プラスチックフイルムを高速で生産することができるよ
うになる。
樹脂シートの製造方法および製造装置によれば、特に薄
膜の熱可塑性樹脂シートを、高速で、かつ、延伸後にも
欠点の出ない方法で、生産性良く成形できる。また、本
発明方法を用いた二軸延伸フイルム製造プロセスによ
り、薄膜で、滑り性が良く、厚みむらの少ない二軸延伸
プラスチックフイルムを高速で生産することができるよ
うになる。
【図1】本発明の一実施態様に係る熱可塑性樹脂シート
の製造装置の概略側面図である。
の製造装置の概略側面図である。
【図2】図1の装置の気体供給ノズル部の拡大斜視図で
ある。
ある。
【図3】図1の装置の部分斜視図である。
【図4】本発明に係る静電印加手段の概略構成図であっ
て、(イ)、(ロ)はワイヤー電極を用いたもの、
(ハ)、(ニ)は針状電極を用いたもの、(ホ)、
(ヘ)はブレード電極を用いたものをそれぞれ示してい
る。
て、(イ)、(ロ)はワイヤー電極を用いたもの、
(ハ)、(ニ)は針状電極を用いたもの、(ホ)、
(ヘ)はブレード電極を用いたものをそれぞれ示してい
る。
【図5】本発明に係る液膜又は液滴付与手段の概略構成
図であって、(イ)は塗布手段、(ロ)は噴霧手段、
(ハ)は結露手段をそれぞれ示している。
図であって、(イ)は塗布手段、(ロ)は噴霧手段、
(ハ)は結露手段をそれぞれ示している。
【図6】本発明に係る空気圧によるシート両端部押圧手
段の概略構成図であって、(イ)は空気吹き付け手段、
(ロ)は静圧による押圧手段をそれぞれ示している。
段の概略構成図であって、(イ)は空気吹き付け手段、
(ロ)は静圧による押圧手段をそれぞれ示している。
【図7】本発明に係る残留液膜又液滴の除去手段の概略
構成図であって、(イ)は掻き取り手段、(ロ)は吹き
飛ばし吸引手段をそれぞれ示している。
構成図であって、(イ)は掻き取り手段、(ロ)は吹き
飛ばし吸引手段をそれぞれ示している。
1 未延伸シート 2 溶融熱可塑性樹脂シート 3a 浮上して展張した熱可塑性樹脂シート 3b シート両端部 4 口金 4a 吐出口 5a 供給気体 5b 随伴空気 6a、30、30′ シール手段 6b 塗布装置 7 液除去装置 8 回転冷却体 8a 回転冷却体の中心 21 気体供給用ノズル 31 ワイヤー電極 41 針状電極 51 ブレード電極 61a 塗布ローラー 61b 液供給ローラー 61c シール剤 62a 吹き出しノズル 62b 吹き出し気体 63a シール剤 63b ボックス 71 空気ジェット用ノズル 72 静圧チャンバー 73 静圧負荷用空気 81 回転ローラー 82 ドクター 83 高圧空気吹き付け用ノズル 84 吸引ノズル α 吐出孔が位置する角度 θ シートが浮上して展張する角度 A、A′ シール手段設置位置
Claims (30)
- 【請求項1】 溶融熱可塑性樹脂を口金のスリット状吐
出口から回転冷却体上にシート状に吐出し、該溶融熱可
塑性樹脂シートを回転冷却体上で冷却、成形するに際
し、口金から吐出される溶融熱可塑性樹脂シートを、実
質的に回転冷却体の表面より浮上させることを特徴とす
る、熱可塑性樹脂シートの製造方法。 - 【請求項2】 前記溶融熱可塑性樹脂シートを、前記口
金の吐出口と回転冷却体の中心とを結ぶ線に対し、回転
冷却体の回転方向に前記口金の吐出口から30°以上離
れた位置まで実質的に回転冷却体の表面より浮上させる
ことを特徴とする、請求項1の熱可塑性樹脂シートの製
造方法。 - 【請求項3】 前記口金から吐出される溶融熱可塑性樹
脂シートと回転冷却体の表面との間に、回転冷却体の回
転方向に向けて、溶融熱可塑性樹脂シートを回転冷却体
の表面より浮上させる気体を供給する、請求項1または
2の熱可塑性樹脂シートの製造方法。 - 【請求項4】 前記口金の吐出口が、回転冷却体の中心
の鉛直上方に対し、回転冷却体の回転方向に±45°の
範囲内に位置される、請求項1ないし3のいずれかに記
載の熱可塑性樹脂シートの製造方法。 - 【請求項5】 前記口金の吐出口が、回転冷却体の中心
の鉛直上方に対し、回転冷却体の回転方向に+15°、
−45°の範囲内に位置される、請求項4の熱可塑性樹
脂シートの製造方法。 - 【請求項6】 前記供給気体が、溶融熱可塑性樹脂シー
トに対し不活性の気体である、請求項3ないし5のいず
れかに記載の熱可塑性樹脂シートの製造方法。 - 【請求項7】 前記不活性の気体に、空気、窒素、酸
素、二酸化炭素またはこれらの混合気体を用いる、請求
項6の熱可塑性樹脂シートの製造方法。 - 【請求項8】 前記不活性の気体に、回転冷却体の表面
に随伴する気体流を用いる、請求項6または7の熱可塑
性樹脂シートの製造方法。 - 【請求項9】 前記供給気体が、前記溶融熱可塑性樹脂
シートの幅方向両端部を該シート長手方向に沿って前記
回転冷却体の表面に強制的に密着させることにより、該
溶融熱可塑性樹脂シートの幅方向中央部を、前記供給気
体により、少なくとも、前記口金の吐出口と回転冷却体
の中心とを結ぶ線に対し、回転冷却体の回転方向に30
°以上離れた位置まで回転冷却体の表面より浮上させ
る、請求項3ないし9のいずれかに記載の熱可塑性樹脂
シートの製造方法。 - 【請求項10】 前記溶融熱可塑性樹脂シートの幅方向
両端部が、該両端部に静電気を印加することにより回転
冷却体の表面に密着される、請求項9の熱可塑性樹脂シ
ートの製造方法。 - 【請求項11】 前記静電気が、前記溶融熱可塑性樹脂
シートの製品となる部分の厚みがt(μm)のとき20
×t1/2 (μm)より厚いシート両端部に印加される、
請求項10の熱可塑性樹脂シートの製造方法。 - 【請求項12】 前記溶融熱可塑性樹脂シートの幅方向
両端部が、該両端部に対応する回転冷却体の表面上に液
膜又は液滴を付与することにより回転冷却体の表面に密
着される、請求項9の熱可塑性樹脂シートの製造方法。 - 【請求項13】 前記液膜又は液滴が、水、アルコー
ル、パラフィン、界面活性剤またはこれらの混合物から
なる、請求項12の熱可塑性樹脂シートの製造方法。 - 【請求項14】 前記溶融熱可塑性樹脂シートの幅方向
両端部が、上方から該両端部に向けて空気を吹き付ける
ことにより回転冷却体の表面に密着される、請求項9の
熱可塑性樹脂シートの製造方法。 - 【請求項15】 冷却、成形される熱可塑性樹脂シート
の厚みが0.2mm以下である、請求項1ないし14の
いずれかに記載の熱可塑性樹脂シートの製造方法。 - 【請求項16】 熱可塑性樹脂がポリエチレンテレフタ
レートである、請求項1ないし15のいずれかに記載の
熱可塑性樹脂シートの製造方法。 - 【請求項17】 成形後の熱可塑性樹脂シートの結晶化
度が1〜10%である、請求項1ないし16のいずれか
に記載の熱可塑性樹脂シートの製造方法。 - 【請求項18】 回転冷却体の表面温度が、15℃〜熱
可塑性樹脂のガラス転移温度−5℃である、請求項1な
いし17のいずれかに記載の熱可塑性樹脂シートの製造
方法。 - 【請求項19】 前記供給気体の温度が、15℃〜熱可
塑性樹脂のガラス転移温度+50℃である、請求項3な
いし18のいずれかに記載の熱可塑性樹脂シートの製造
方法。 - 【請求項20】 前記溶融熱可塑性樹脂シート成形後
に、成形された熱可塑性樹脂シートが二軸に延伸され
る、請求項1ないし19のいずれかに記載の熱可塑性樹
脂シートの製造方法。 - 【請求項21】 溶融熱可塑性樹脂を口金のスリット状
吐出口から回転冷却体上にシート状に吐出し、該溶融熱
可塑性樹脂シートを回転冷却体上で冷却、成形する装置
において、口金から吐出される溶融熱可塑性樹脂シート
を、実質的に回転冷却体の表面より浮上させるシート浮
上手段を設けたことを特徴とする、熱可塑性樹脂シート
の製造装置。 - 【請求項22】 前記溶融熱可塑性樹脂シートを、前記
口金の吐出口と回転冷却体の中心とを結ぶ線に対し、回
転冷却体の回転方向に前記口金の吐出口から30°以上
離れた位置まで実質的に回転冷却体の表面より浮上させ
るシート浮上手段を設けたことを特徴とする、請求項2
1の熱可塑性樹脂シートの製造装置。 - 【請求項23】 前記シート浮上手段が、前記口金から
吐出される溶融熱可塑性樹脂シートと回転冷却体の表面
との間に、回転冷却体の回転方向に向けて、溶融熱可塑
性樹脂シートを回転冷却体の表面より浮上させる気体を
供給する手段からなる、請求項21または22の熱可塑
性樹脂シートの製造装置。 - 【請求項24】 前記口金の吐出口が、回転冷却体の中
心の鉛直上方に対し、回転冷却体の回転方向に±45°
の範囲内に位置されている、請求項21ないし23のい
ずれかに記載の熱可塑性樹脂シートの製造装置。 - 【請求項25】 前記口金の吐出口が、回転冷却体の中
心の鉛直上方に対し、回転冷却体の回転方向に+15
°、−45°の範囲内に位置されている、請求項24の
熱可塑性樹脂シートの製造装置。 - 【請求項26】 前記溶融熱可塑性樹脂シートの幅方向
両端部を該シート長手方向に沿って前記回転冷却体の表
面に強制的に密着させ、該溶融熱可塑性樹脂シートの幅
方向中央部を、前記供給気体により、少なくとも、前記
口金の吐出口と回転冷却体の中心とを結ぶ線に対し、回
転冷却体の回転方向に30°以上離れた位置まで回転冷
却体の表面より浮上させる、前記供給気体の溶融熱可塑
性樹脂シート幅方向へのシール手段が設けられている、
請求項23ないし25のいずれかに記載の熱可塑性樹脂
シートの製造装置。 - 【請求項27】 前記シール手段が、溶融熱可塑性樹脂
シートの幅方向両端部に静電気を印加する手段からな
る、請求項26の熱可塑性樹脂シートの製造装置。 - 【請求項28】 前記シール手段が、溶融熱可塑性樹脂
シートの幅方向両端部に対応する回転冷却体の表面上に
液膜又は液滴を付与する手段からなる、請求項26の熱
可塑性樹脂シートの製造装置。 - 【請求項29】 前記回転冷却体の表面上の液膜又は液
滴を除去する手段が設けられている、請求項28の熱可
塑性樹脂シートの製造装置。 - 【請求項30】 前記シール手段が、溶融熱可塑性樹脂
シートの幅方向両端部に向けて上方から空気を吹き付け
る手段からなる、請求項26の熱可塑性樹脂シートの製
造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7314645A JPH08207120A (ja) | 1994-11-08 | 1995-11-07 | 熱可塑性樹脂シートの製造方法及び製造装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29883694 | 1994-11-08 | ||
JP6-298836 | 1994-11-08 | ||
JP7314645A JPH08207120A (ja) | 1994-11-08 | 1995-11-07 | 熱可塑性樹脂シートの製造方法及び製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08207120A true JPH08207120A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=26561679
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7314645A Pending JPH08207120A (ja) | 1994-11-08 | 1995-11-07 | 熱可塑性樹脂シートの製造方法及び製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08207120A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002120269A (ja) * | 2000-10-18 | 2002-04-23 | Toray Ind Inc | 熱可塑性樹脂シートの製造方法 |
JP2006027133A (ja) * | 2004-07-16 | 2006-02-02 | Tohcello Co Ltd | 樹脂フィルムの製造方法及び樹脂フィルム成形用エッジピンニング装置 |
JP2007008151A (ja) * | 2005-05-30 | 2007-01-18 | Fujifilm Holdings Corp | セルロースアシレートフィルムの製造方法及び装置並びに延伸セルロースアシレートフィルム |
JP2020104303A (ja) * | 2018-12-26 | 2020-07-09 | 東レ株式会社 | フィルムの製造方法 |
-
1995
- 1995-11-07 JP JP7314645A patent/JPH08207120A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002120269A (ja) * | 2000-10-18 | 2002-04-23 | Toray Ind Inc | 熱可塑性樹脂シートの製造方法 |
JP2006027133A (ja) * | 2004-07-16 | 2006-02-02 | Tohcello Co Ltd | 樹脂フィルムの製造方法及び樹脂フィルム成形用エッジピンニング装置 |
JP4574260B2 (ja) * | 2004-07-16 | 2010-11-04 | 東セロ株式会社 | 樹脂フィルムの製造方法及び樹脂フィルム成形用エッジピンニング装置 |
JP2007008151A (ja) * | 2005-05-30 | 2007-01-18 | Fujifilm Holdings Corp | セルロースアシレートフィルムの製造方法及び装置並びに延伸セルロースアシレートフィルム |
JP2020104303A (ja) * | 2018-12-26 | 2020-07-09 | 東レ株式会社 | フィルムの製造方法 |
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