JPH08206981A - 移動部材の位置調整装置 - Google Patents
移動部材の位置調整装置Info
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- JPH08206981A JPH08206981A JP3627095A JP3627095A JPH08206981A JP H08206981 A JPH08206981 A JP H08206981A JP 3627095 A JP3627095 A JP 3627095A JP 3627095 A JP3627095 A JP 3627095A JP H08206981 A JPH08206981 A JP H08206981A
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- Japan
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- moving member
- shaft
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- worms
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 駆動部へのゴミ,ホコリ等の混入を防止
し、微細な移動制御が行なえ、かつ移動部材に外力が作
用しても移動部材の位置が変位することのない移動部材
の位置調整装置を提供する 【構成】 平行なリンクに移動部材7を配設し、第1
の軸2を枠体1に対してシール部材を介して回転自在に
支持して、該第1の軸2の回転により平行リンクを回転
自在とし、枠体1の平行リンクとは反対側の内部に、ウ
オームホイール9を亘いだ一対のウオーム11,12
と、該ウオーム11,12のどちらか一方を軸線方向に
弾性的に付勢する付勢機構13と、該ウオーム11,1
2の夫々の端部に設けられた同期回転機構とからなる駆
動機構を配設し、駆動機構のウオームホイール軸と第1
の軸2とを連結したことを特徴としている。
し、微細な移動制御が行なえ、かつ移動部材に外力が作
用しても移動部材の位置が変位することのない移動部材
の位置調整装置を提供する 【構成】 平行なリンクに移動部材7を配設し、第1
の軸2を枠体1に対してシール部材を介して回転自在に
支持して、該第1の軸2の回転により平行リンクを回転
自在とし、枠体1の平行リンクとは反対側の内部に、ウ
オームホイール9を亘いだ一対のウオーム11,12
と、該ウオーム11,12のどちらか一方を軸線方向に
弾性的に付勢する付勢機構13と、該ウオーム11,1
2の夫々の端部に設けられた同期回転機構とからなる駆
動機構を配設し、駆動機構のウオームホイール軸と第1
の軸2とを連結したことを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動部材を直線的に位
置調整するための移動部材の位置調整装置に関する。
置調整するための移動部材の位置調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の位置調整装置は、例えば図6およ
び図7に示されるごとく、スライダー15と、スライダ
ー15を案内するガイド部材16と、スライダー15に
配設されたナットに螺合する駆動ネジ17と、駆動ネジ
17に連結された電動機、エアーモータ等の図示を省略
した駆動機と、スライダー15を固定するためのロック
機構18とから構成されている。このスライダー15に
移動部材が搭載されて、移動部材の位置が適宜に調整さ
れる。すなわち、上記装置において、図示を省略した駆
動機を動作させると、駆動機に連結された駆動ネジ17
が回転して、例えば、移動部材は、X方向に移動する。
そして、所望の位置において、ロック機構18を用いて
スライダー15を固定して、スライダー15および移動
部材を固定させている。
び図7に示されるごとく、スライダー15と、スライダ
ー15を案内するガイド部材16と、スライダー15に
配設されたナットに螺合する駆動ネジ17と、駆動ネジ
17に連結された電動機、エアーモータ等の図示を省略
した駆動機と、スライダー15を固定するためのロック
機構18とから構成されている。このスライダー15に
移動部材が搭載されて、移動部材の位置が適宜に調整さ
れる。すなわち、上記装置において、図示を省略した駆
動機を動作させると、駆動機に連結された駆動ネジ17
が回転して、例えば、移動部材は、X方向に移動する。
そして、所望の位置において、ロック機構18を用いて
スライダー15を固定して、スライダー15および移動
部材を固定させている。
【0003】図8および図9は、図6の移動調整装置と
同様の機構を装着した、例えば溶接装置であって、適宜
の駆動機構により車輪141を駆動させて溶接が行なわ
れる。図8および図9において、図6の二点鎖線で示す
移動部材として溶接トーチ711およびワイヤ送給装置
712等が配設されて、所望時に、図示を省略した駆動
機によって移動部材711,712が適宜にX方向に位
置調整される。
同様の機構を装着した、例えば溶接装置であって、適宜
の駆動機構により車輪141を駆動させて溶接が行なわ
れる。図8および図9において、図6の二点鎖線で示す
移動部材として溶接トーチ711およびワイヤ送給装置
712等が配設されて、所望時に、図示を省略した駆動
機によって移動部材711,712が適宜にX方向に位
置調整される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の位置調整装置に
おいては、駆動ネジ部やガイド部等にゴミ,ホコリ等の
混入する恐れがあり、ゴミ,ホコリ等が混入したとすれ
ば、駆動状態が損なわれることとなる。このため、ゴ
ミ,ホコリ等の混入を防止するために、駆動部および案
内部を大きなカバー等で覆い被せる必要があり、装置が
必要以上に大きくなるという問題があった。
おいては、駆動ネジ部やガイド部等にゴミ,ホコリ等の
混入する恐れがあり、ゴミ,ホコリ等が混入したとすれ
ば、駆動状態が損なわれることとなる。このため、ゴ
ミ,ホコリ等の混入を防止するために、駆動部および案
内部を大きなカバー等で覆い被せる必要があり、装置が
必要以上に大きくなるという問題があった。
【0005】又、従来の位置調整装置における駆動部で
は、ナット,駆動ネジ等が磨耗して、ガタが発生する恐
れがあり、繰返して移動させる場合、ガタが発生する
と、駆動機側の回転角度を基準にした微細な移動制御が
行なえないという問題があった。さらに、上記ガタの発
生の他に、所望の位置に設定した移動部材に、使用時に
X方向の外力が作用した場合、移動部材の位置が変位し
ないようにするために、スライダー15のロック機構1
8が設けられている。このようにロック機構18を付設
した場合、移動部材の位置調整の前後にロック機構18
を適宜に操作しなければならないため、調整作業が面倒
であった。
は、ナット,駆動ネジ等が磨耗して、ガタが発生する恐
れがあり、繰返して移動させる場合、ガタが発生する
と、駆動機側の回転角度を基準にした微細な移動制御が
行なえないという問題があった。さらに、上記ガタの発
生の他に、所望の位置に設定した移動部材に、使用時に
X方向の外力が作用した場合、移動部材の位置が変位し
ないようにするために、スライダー15のロック機構1
8が設けられている。このようにロック機構18を付設
した場合、移動部材の位置調整の前後にロック機構18
を適宜に操作しなければならないため、調整作業が面倒
であった。
【0006】本発明の目的は、駆動部へのゴミ,ホコリ
等の混入を防止し、微細な移動制御が行なえ、かつ移動
部材に外力が作用しても移動部材の位置が変位すること
のない移動部材の位置調整装置を提供することにある。
等の混入を防止し、微細な移動制御が行なえ、かつ移動
部材に外力が作用しても移動部材の位置が変位すること
のない移動部材の位置調整装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、移動部材を直
線的に位置調整するための移動部材の位置調整装置に適
用される。その特徴とするところは、平行な第1の軸お
よび第2の軸を間隔を開けて枠体に立設し、第1の軸お
よび第2の軸に、第1の軸および第2の軸を1辺とする
平行リンク機構を配設し、第1の軸および第2の軸に対
向する平行なリンクに移動部材を配設し、第1の軸を枠
体に対してシール部材を介して回転自在に支持して、該
第1の軸の回転により平行リンクを回転自在とし、前記
枠体の平行リンクとは反対側の内部に、ウオームホイー
ルを亘いだ一対のウオームと、該ウオームの少なくとも
一方を軸線方向に弾性的に付勢する付勢機構と、該ウオ
ームの夫々の端部に設けられた同期回転機構とからなる
駆動機構を配設し、前記駆動機構のウオームホイール軸
と前記第1の軸とを連結したことである。
線的に位置調整するための移動部材の位置調整装置に適
用される。その特徴とするところは、平行な第1の軸お
よび第2の軸を間隔を開けて枠体に立設し、第1の軸お
よび第2の軸に、第1の軸および第2の軸を1辺とする
平行リンク機構を配設し、第1の軸および第2の軸に対
向する平行なリンクに移動部材を配設し、第1の軸を枠
体に対してシール部材を介して回転自在に支持して、該
第1の軸の回転により平行リンクを回転自在とし、前記
枠体の平行リンクとは反対側の内部に、ウオームホイー
ルを亘いだ一対のウオームと、該ウオームの少なくとも
一方を軸線方向に弾性的に付勢する付勢機構と、該ウオ
ームの夫々の端部に設けられた同期回転機構とからなる
駆動機構を配設し、前記駆動機構のウオームホイール軸
と前記第1の軸とを連結したことである。
【0008】
【作用】本発明に係る移動部材の位置調整装置は、平行
リンクに移動部材を配設してなる構成であり、平行リン
クに駆動力を伝達する回転駆動部には、オイルシールが
配設されている。このように、回転部にオイルシール等
の簡単なシールを施こすだけで駆動機構にゴミ,ホコリ
等が混入することを容易に防ぐことができる。
リンクに移動部材を配設してなる構成であり、平行リン
クに駆動力を伝達する回転駆動部には、オイルシールが
配設されている。このように、回転部にオイルシール等
の簡単なシールを施こすだけで駆動機構にゴミ,ホコリ
等が混入することを容易に防ぐことができる。
【0009】又、平行リンクの駆動軸に連結されるウォ
ームホイールには、ウォームホイールを亘いだ一対のウ
ォームを取り付ける構成であり、このウォームが付勢機
構によって軸線方向に付勢されるため、それぞれのウォ
ームと、ウォームホイールとの噛み合い部のバックラッ
シュが除去される。従って、ウォームホイールが回転す
る場合、すなわち、平行リンクに駆動力を伝達する場
合、ウォームとウォームホイールとの噛み合い部にバッ
クラッシュが発生することはない。
ームホイールには、ウォームホイールを亘いだ一対のウ
ォームを取り付ける構成であり、このウォームが付勢機
構によって軸線方向に付勢されるため、それぞれのウォ
ームと、ウォームホイールとの噛み合い部のバックラッ
シュが除去される。従って、ウォームホイールが回転す
る場合、すなわち、平行リンクに駆動力を伝達する場
合、ウォームとウォームホイールとの噛み合い部にバッ
クラッシュが発生することはない。
【0010】又、平行リンクに配設された移動部材に外
力が作用した場合でも、ウォームホイールは、付勢機構
を設けた一対のウォームによって包持された状態で噛み
合わされているため、ウォームホイールの時計方向また
は反時計方向のいずれの回転力が作用しても、ウォーム
とウォームホイールとの自動締り作用により、ウォーム
ホイールが回動することがなく、そのため、移動部材が
外力によって動かされる虞れはない。
力が作用した場合でも、ウォームホイールは、付勢機構
を設けた一対のウォームによって包持された状態で噛み
合わされているため、ウォームホイールの時計方向また
は反時計方向のいずれの回転力が作用しても、ウォーム
とウォームホイールとの自動締り作用により、ウォーム
ホイールが回動することがなく、そのため、移動部材が
外力によって動かされる虞れはない。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。図1乃至図5において、1は枠体、例えば溶接
線倣い装置付の溶接台車である。2および3は、枠体1
にX方向に間隔を開けて立設した第1の軸および第2の
軸で、この第1の軸2には第1のリンク部材4の端部が
一体的に支持されている。5は、第2の軸3に一端部が
枢支された第2のリンク部、6は第3のリンク部材で、
この第3のリンク部材6は、第1の軸2および第2の軸
3を1辺とする平行な位置に枢支軸601および602
を介して、第1および第2のリンク部材4,5の夫々の
端部に支持されている。上記により形成される平行リン
ク機構の第3のリンク部材6に適宜の移動部材7が載置
され、第1の軸2の回動により、移動部材7がX方向に
移動される。なお、移動部材7については後述する。
明する。図1乃至図5において、1は枠体、例えば溶接
線倣い装置付の溶接台車である。2および3は、枠体1
にX方向に間隔を開けて立設した第1の軸および第2の
軸で、この第1の軸2には第1のリンク部材4の端部が
一体的に支持されている。5は、第2の軸3に一端部が
枢支された第2のリンク部、6は第3のリンク部材で、
この第3のリンク部材6は、第1の軸2および第2の軸
3を1辺とする平行な位置に枢支軸601および602
を介して、第1および第2のリンク部材4,5の夫々の
端部に支持されている。上記により形成される平行リン
ク機構の第3のリンク部材6に適宜の移動部材7が載置
され、第1の軸2の回動により、移動部材7がX方向に
移動される。なお、移動部材7については後述する。
【0012】第1の軸2は、枠体1に対して回転自在に
支持され、かつシール部材、例えばオイルシール8によ
り回転的にシールされている。第1の軸2は、枠体1に
回転自在に支持されたウォームホイール9に連結されて
いる。11および12は、ウォームホイール9を亘いで
枠体1に回転自在に支持された一対のウォームで、該ウ
ォーム11,12は、付勢機構13、例えば皿バネによ
り、夫々軸線方向、例えばX1 方向に弾性的に付勢され
ている。ウォーム11,12のX1 側の端部には、例え
ば同一形状の平歯車19,20が設けられており、この
うち一方の平歯車20が、駆動用の平歯車21に噛み合
わされ、この平歯車21が図示を省略した電動機やエア
ーモーター等の適宜の駆動機に連結されている。付勢機
構13,13により夫々X1 方向に付勢されたウォーム
11,12は、夫々X1 方向の歯面がウォームホイール
9の歯面と当接した状態となって配置されている。上記
1乃至21により、移動部材の位置調整装置が構成され
ている。この位置調整装置に移動部材7を取付けるが、
例えば、溶接トーチ711,ワイヤ送給装置712,お
よびこれらをZ方向に位置調整するための、例えば平行
リンクを用いた位置調整装置713により移動部材7を
形成し、この移動部材7を第3のリンク6に一体的に取
付ける。
支持され、かつシール部材、例えばオイルシール8によ
り回転的にシールされている。第1の軸2は、枠体1に
回転自在に支持されたウォームホイール9に連結されて
いる。11および12は、ウォームホイール9を亘いで
枠体1に回転自在に支持された一対のウォームで、該ウ
ォーム11,12は、付勢機構13、例えば皿バネによ
り、夫々軸線方向、例えばX1 方向に弾性的に付勢され
ている。ウォーム11,12のX1 側の端部には、例え
ば同一形状の平歯車19,20が設けられており、この
うち一方の平歯車20が、駆動用の平歯車21に噛み合
わされ、この平歯車21が図示を省略した電動機やエア
ーモーター等の適宜の駆動機に連結されている。付勢機
構13,13により夫々X1 方向に付勢されたウォーム
11,12は、夫々X1 方向の歯面がウォームホイール
9の歯面と当接した状態となって配置されている。上記
1乃至21により、移動部材の位置調整装置が構成され
ている。この位置調整装置に移動部材7を取付けるが、
例えば、溶接トーチ711,ワイヤ送給装置712,お
よびこれらをZ方向に位置調整するための、例えば平行
リンクを用いた位置調整装置713により移動部材7を
形成し、この移動部材7を第3のリンク6に一体的に取
付ける。
【0013】なお、図示の場合、枠体1は溶接台車であ
って、適宜の駆動機構により車輪14を駆動させて、溶
接が行なわれる。
って、適宜の駆動機構により車輪14を駆動させて、溶
接が行なわれる。
【0014】以上のように構成された本発明に係る移動
部材の位置調整装置の動作を図1乃至図5に基づいて説
明する。図4において、図示を省略した駆動機により、
平歯車20をA1 方向に回転させると、付勢機構13に
より付勢されるウォーム12は、ウォーム12のX1 方
向の歯面がウォームホイール9の歯面と当接しつつウォ
ームホイール9を時計方向に回動させる。この場合、平
歯車20と共に同じ平歯車19も同じ角度だけ回転し、
ウォーム11がA2 方向に回転する。すなわち、図4に
おいて夫々X1 方向に付勢されたウォーム11,12
は、夫々の歯面がウォームホイール9と当接しつつ、ウ
ォームホイール9を時計方向に回動させる場合には、ウ
ォーム12が駆動ギヤとなり、ウォーム11がウォーム
ホイール9の歯面と当接しつつ追従して回動される。一
方、ウォームホイール9を反時計方向に回動させる場合
には、ウォーム11が駆動ギヤとなり、ウォーム11が
ウォームホイール9の歯面と当接しつつ追従して回動さ
れる。このため、ウォーム11,12とウォームホイー
ル9とのバックラッシュが皆無となる。ウォームホイー
ル9の回転により第1の軸2が回転されると、平行リン
ク機構により、第3のリンク部材6と一体に取付けられ
た移動部材7がX1 方向に移動する。例えば図5に示す
ような二点鎖線部の位置に水平方向に移動される。
部材の位置調整装置の動作を図1乃至図5に基づいて説
明する。図4において、図示を省略した駆動機により、
平歯車20をA1 方向に回転させると、付勢機構13に
より付勢されるウォーム12は、ウォーム12のX1 方
向の歯面がウォームホイール9の歯面と当接しつつウォ
ームホイール9を時計方向に回動させる。この場合、平
歯車20と共に同じ平歯車19も同じ角度だけ回転し、
ウォーム11がA2 方向に回転する。すなわち、図4に
おいて夫々X1 方向に付勢されたウォーム11,12
は、夫々の歯面がウォームホイール9と当接しつつ、ウ
ォームホイール9を時計方向に回動させる場合には、ウ
ォーム12が駆動ギヤとなり、ウォーム11がウォーム
ホイール9の歯面と当接しつつ追従して回動される。一
方、ウォームホイール9を反時計方向に回動させる場合
には、ウォーム11が駆動ギヤとなり、ウォーム11が
ウォームホイール9の歯面と当接しつつ追従して回動さ
れる。このため、ウォーム11,12とウォームホイー
ル9とのバックラッシュが皆無となる。ウォームホイー
ル9の回転により第1の軸2が回転されると、平行リン
ク機構により、第3のリンク部材6と一体に取付けられ
た移動部材7がX1 方向に移動する。例えば図5に示す
ような二点鎖線部の位置に水平方向に移動される。
【0015】本発明における実施例においては、ウォー
ム11,12が同一軸線方向に付勢されるように、夫々
付勢機構13,13を配設したが、ウォーム11,12
はウォームホイール9を亘いで配置するため、一方のウ
ォームにX方向の付勢機構13を配設すれば、ウォーム
ホイール9を介して他方のウォームに付勢反力が作用す
る。このため、ウォーム11,12のいずれかが軸線方
向に付勢されていればよい。勿論、ウォームを手動によ
り回動させることができる。又、移動部材7がX方向に
外力を受けた場合は、第1の軸にその外力が加わること
となるが、第1の軸に連結されたウォームホイール9
は、付勢機構13を設けた一対のウォーム11,12に
よって包持された状態で噛み合わされているため、ウォ
ームホイールの時計方向または反時計方向のいずれの回
転力が作用しても、ウォームとウォームホイールとの自
動締り作用により、ウォームホイール9が回動すること
がなく、そのため、移動部材7が外力によってX方向に
動く虞れはない。なお、移動部材7を載置する枠体1を
固定とし、被加工物を搬送・移送等相対的に位置変位さ
せうることは勿論である。
ム11,12が同一軸線方向に付勢されるように、夫々
付勢機構13,13を配設したが、ウォーム11,12
はウォームホイール9を亘いで配置するため、一方のウ
ォームにX方向の付勢機構13を配設すれば、ウォーム
ホイール9を介して他方のウォームに付勢反力が作用す
る。このため、ウォーム11,12のいずれかが軸線方
向に付勢されていればよい。勿論、ウォームを手動によ
り回動させることができる。又、移動部材7がX方向に
外力を受けた場合は、第1の軸にその外力が加わること
となるが、第1の軸に連結されたウォームホイール9
は、付勢機構13を設けた一対のウォーム11,12に
よって包持された状態で噛み合わされているため、ウォ
ームホイールの時計方向または反時計方向のいずれの回
転力が作用しても、ウォームとウォームホイールとの自
動締り作用により、ウォームホイール9が回動すること
がなく、そのため、移動部材7が外力によってX方向に
動く虞れはない。なお、移動部材7を載置する枠体1を
固定とし、被加工物を搬送・移送等相対的に位置変位さ
せうることは勿論である。
【0016】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので以下に記載されるような効果を奏する。本発
明に係る移動部材の位置調整装置においては、枠体から
外部に突出する部材は、平行リンクを用いて移動部材を
水平方向に移動させる回転軸部のみであって、この回転
軸部にオイルシールを配設するだけで駆動部へのゴミ,
ホコリ等の混入することを容易に防止することができ
る。このため、従来のように、大きなカバーなどを用い
る必要がなく、装置をコンパクト化することができ、か
つ、経費を低減することができる。
ているので以下に記載されるような効果を奏する。本発
明に係る移動部材の位置調整装置においては、枠体から
外部に突出する部材は、平行リンクを用いて移動部材を
水平方向に移動させる回転軸部のみであって、この回転
軸部にオイルシールを配設するだけで駆動部へのゴミ,
ホコリ等の混入することを容易に防止することができ
る。このため、従来のように、大きなカバーなどを用い
る必要がなく、装置をコンパクト化することができ、か
つ、経費を低減することができる。
【0017】さらに、本発明の駆動部においては、バッ
クラッシュを除去することができ、このため、高精度の
回転伝達に伴ない駆動機側の回転角度を基準にした微細
な移動制御を行うことができる。勿論、バックラッシュ
が除去できるために、ウォームとウォームホイールとの
歯面が夫々低精度のものでも良く、このため、低価格と
することができ、経済的である。
クラッシュを除去することができ、このため、高精度の
回転伝達に伴ない駆動機側の回転角度を基準にした微細
な移動制御を行うことができる。勿論、バックラッシュ
が除去できるために、ウォームとウォームホイールとの
歯面が夫々低精度のものでも良く、このため、低価格と
することができ、経済的である。
【0018】又、従来のような、ロック機構を設けて、
位置調整の前後にロック機構を適宜に操作する必要がな
いため、移動部材の位置調整を高能率に行うことができ
る。
位置調整の前後にロック機構を適宜に操作する必要がな
いため、移動部材の位置調整を高能率に行うことができ
る。
【0019】又、移動部材が外力を受けた場合、ウォー
ムホイールを亘いだ弾性的に付勢される一対のウォーム
が配設されているため、ウォームホイールの時計方向ま
たは反時計方向のいずれの回転力が作用しても、ウォー
ムとウォームホイールとの自動締り作用により、移動部
材の位置が変位することはない。なお、本発明の枠体が
例えば溶接線倣い装置である場合においては、被溶接物
に対して、トーチ先端を所望状態に確実に位置決めする
ことができるため、安定した溶接を行うことができる。
ムホイールを亘いだ弾性的に付勢される一対のウォーム
が配設されているため、ウォームホイールの時計方向ま
たは反時計方向のいずれの回転力が作用しても、ウォー
ムとウォームホイールとの自動締り作用により、移動部
材の位置が変位することはない。なお、本発明の枠体が
例えば溶接線倣い装置である場合においては、被溶接物
に対して、トーチ先端を所望状態に確実に位置決めする
ことができるため、安定した溶接を行うことができる。
【図1】本発明の実施例を示した平面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1のIII−III線断面の要部を示した一
部断面正面図である。
部断面正面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面を示した一部断面平面
図である。
図である。
【図5】図2のV−V線断面を示した平面図である。
【図6】従来の移動部材の位置調整装置を示した一部断
面斜視図である。
面斜視図である。
【図7】図6のVII−VII線断面の要部を示した断
面正面図である。
面正面図である。
【図8】従来の位置調整装置を装着した側面図である。
【図9】図8の平面図である。
1 枠体 2 第1の軸 3 第2の軸 4 第1のリンク部材 5 第2のリンク部材 6 第3のリンク部材 7 移動部材 8 オイルシール 9 ウォームホイール 11,12 ウォーム 13 付勢機構 14 車輪 15 スライダー 16 ガイド部材 17 駆動ネジ 18 ロック機構 19,20,21 平歯車 601,602 枢支軸 141 車輪 711 溶接トーチ 712 ワイヤ送給装置 713 位置調整装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 19/04 L 9242−3J
Claims (6)
- 【請求項1】 平行な第1の軸および第2の軸を間隔を
開けて枠体に立設し、第1の軸および第2の軸に、第1
の軸および第2の軸を1辺とする平行リンク機構を配設
し、第1の軸および第2の軸に対向する平行なリンクに
移動部材を配設し、第1の軸を枠体に対してシール部材
を介して回転自在に支持して、該第1の軸の回転により
平行リンクを回転自在とし、前記枠体の平行リンクとは
反対側の内部に、ウオームホイールを亘いだ一対のウオ
ームと、該ウオームの少なくとも一方を軸線方向に弾性
的に付勢する付勢機構と、該ウオームの夫々の端部に設
けられた同期回転機構とからなる駆動機構を配設し、前
記駆動機構のウオームホイール軸と前記第1の軸とを連
結してなる移動部材の位置調整装置。 - 【請求項2】 前記一対のウォームを付勢機構により夫
々同一軸線方向に付勢してなる請求項1記載の移動部材
の位置調整装置。 - 【請求項3】 前記同期回転機構は駆動機により同期回
転される請求項1または2に記載の移動部材の位置調整
装置。 - 【請求項4】 前記同期回転機構は手動により同期回転
される請求項1または2に記載の移動部材の位置調整装
置。 - 【請求項5】 前記移動部材の移動方向が水平方向であ
る請求項1乃至4のいずれかに記載の移動部材の位置調
整装置。 - 【請求項6】 前記枠体は、走行台車である請求項1乃
至5のいずれかに記載の移動部材の位置調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03627095A JP3476581B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 移動部材の位置調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP03627095A JP3476581B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 移動部材の位置調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08206981A true JPH08206981A (ja) | 1996-08-13 |
JP3476581B2 JP3476581B2 (ja) | 2003-12-10 |
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ID=12465080
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP03627095A Expired - Fee Related JP3476581B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 移動部材の位置調整装置 |
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JP (1) | JP3476581B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2015087427A1 (ja) * | 2013-12-12 | 2017-03-16 | 株式会社安川電機 | 動作補助装置用アクチュエータ及び動作補助装置 |
CN114043449A (zh) * | 2022-01-10 | 2022-02-15 | 杭州齐创机器人有限公司 | 一种机械手总成 |
-
1995
- 1995-01-31 JP JP03627095A patent/JP3476581B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2015087427A1 (ja) * | 2013-12-12 | 2017-03-16 | 株式会社安川電機 | 動作補助装置用アクチュエータ及び動作補助装置 |
CN114043449A (zh) * | 2022-01-10 | 2022-02-15 | 杭州齐创机器人有限公司 | 一种机械手总成 |
CN114043449B (zh) * | 2022-01-10 | 2022-04-08 | 杭州齐创机器人有限公司 | 一种机械手总成 |
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