JPH08206776A - 鋳物ダストの処理方法及びその再利用方法 - Google Patents

鋳物ダストの処理方法及びその再利用方法

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JPH08206776A
JPH08206776A JP7145920A JP14592095A JPH08206776A JP H08206776 A JPH08206776 A JP H08206776A JP 7145920 A JP7145920 A JP 7145920A JP 14592095 A JP14592095 A JP 14592095A JP H08206776 A JPH08206776 A JP H08206776A
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casting
coarse
fine particles
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powder
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JP7145920A
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Inventor
Shigeru Yamazaki
茂 山崎
Kenzo Hoashi
建三 帆足
Hideo Hagiwara
秀雄 萩原
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22CFOUNDRY MOULDING
    • B22C5/00Machines or devices specially designed for dressing or handling the mould material so far as specially adapted for that purpose
    • B22C5/06Machines or devices specially designed for dressing or handling the mould material so far as specially adapted for that purpose by sieving or magnetic separating

Abstract

(57)【要約】 【目的】 今まで廃棄されていた鋳物ダストを再処理し
て再利用できるようにする。 【構成】 鋳物廃砂の再生処理時に発生する鋳物ダスト
を分級機にかけて粗分微粒粉と微分微粒粉とに分級す
る。そして再生処理時に焼成された鋳物ダストより分級
された粗分微粒粉を配合セメントモルタルの混和材とし
て用い、微分微粒粉を泥水シールド工法の泥水用粘土と
して用いる。また再生処理時に焼成されない鋳物ダスト
より分級された粗分微粒粉を泥水シールド工法の泥水用
粘土として用い、微分微粒粉を粘結合として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳物廃砂の再生処理時
に生じる鋳物ダストの処理方法、及びこの処理方法にて
生じた生成物を再利用する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋳物廃砂の再処理方法としては、その処
理工程中に、焼成工程が入る方法と、入らない方法があ
る。図1は焼成工程を有する鋳物廃砂の再処理方法の再
生処理フローの一例を示すもので、磁力選別して廃砂中
の湯玉やバリを除去した後、粉砕し、篩い分けし、これ
で残ったガラは廃棄し、ダマ砂は再び粉砕する。篩い分
けされた廃砂はストックホッパ、フィーダを経て流動焙
焼にて焙焼され、ついで流動クーラ、振動クーラを経て
ホッパより多段式スクラビングにかけられ、その後分粒
されてサイロに貯蔵され、再生砂として再利用されるよ
うになっている。
【0003】そしてこの再生処理フローにおいて、流動
焙焼と、多段スクラビング工程で発生したダスト、及び
分粒工程における分粒にて再使用不可能になった微粒
砂、さらに上記流動焙焼時における熱交換器を通過した
ダストが鋳物ダスト(カルサイナダスト)として分離収
集される。
【0004】図2は焼成工程を有しない鋳物廃砂の再処
理方法の再処理フローの一例を示すもので、造型、解枠
を経た廃砂はホッパに一旦貯えられてから、ドライヤー
にて乾燥し、篩い分けし、ついで磁選機にて磁力選別
し、プールホッパにて貯留する。なお上記篩い分け工程
の前に必要により粉砕工程を入れる。
【0005】ついでロータリクレーマにて廃砂を常温に
て研磨し、分粒されてサイロ(ストックタンク)に貯蔵
され、再生砂として再利用に備えられる。
【0006】そしてこの再生処理フローにおいて、研磨
工程及び分粒工程にて分離発生した再使用不可能の微粒
は鋳物ダストとして分離収集される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記鋳物廃
砂の再生処理によって発生する従来の鋳物ダストは、そ
のまま廃棄されており、その処分に多大な費用を要する
という問題があった。
【0008】本発明者等は、上記のことから鋭意研究し
た結果、今まで廃棄処分されていた上記鋳物ダストを粗
分微粒粉部分と微分微粒粉部分とに分級することにより
それぞれに好適な用途があることを見出した。
【0009】すなわち、焼成工程が入る処理方法にて再
生された再生砂はこの焼成工程にて焼成されて粘土分が
不活性化される。また焼成工程が入らない処理方法にて
再生処理された再生砂には鋳型の造型工程で混入された
活性粘土分が残留されている。
【0010】このため、上記鋳物廃砂の再生処理工程に
て分離される鋳物ダストの成分も同様に異なり、焼成さ
れた鋳物廃砂の鋳物ダスト中には活性粘土分は含有され
ず、一方焼成されない鋳物廃砂の鋳物ダスト中には活性
粘土成分が混入されている。
【0011】本発明者等は、上記各再生処理方法にて分
離されたそれぞれの鋳物ダストの粒度の違い、及び、こ
の粒度の違いによる活性粘土分の有無に着目して、まず
各再生処理方法にて分離された鋳物ダストを粗分微粒粉
と微分微粒粉とに分級し、この各分級した各微粒粉をそ
れぞれ好適な用途に供するようにした鋳物ダストの処理
方法及びその再利用方法を提供することを目的とするも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る鋳物ダストの処理方法は、鋳物廃砂の
再生処理時に発生する鋳物ダストを、分級機にかけて粗
分微粒粉と、微分微粒粉に分級する。
【0013】そして、上記再生処理工程中に焼成工程を
有する鋳物廃砂の再生処理時に発生する鋳物ダストを、
粗分微粒粉と微分微粒粉とに分級し、粗分微粒粉の平均
粒径を45〜75μmとし、微分微粒粉の平均粒径を5
〜20μmとする。
【0014】一方再生処理工程中に焼成工程を有しない
鋳物廃砂の再生処理時に発生する鋳物ダストを、粗分微
粒粉と微分微粒粉とに分級し、粗分微粒粉の平均粒径を
35〜60μmとし、微分微粒粉の平均粒径を1〜4μ
mとする。
【0015】さらに、上記粗分微粒粉と微分微粒粉の両
分級の微粒粉の粒径分布を重複させる。そしてその粒径
分布の重複割合が、30〜45重量%である。
【0016】焼成された鋳物ダストより分級された粗分
微粒粉を配合セメントモルタル用混和材として用い、微
分微粒粉を泥水用粘土として用いる。
【0017】焼成されない鋳物ダストより分級された粗
分微粒粉を泥水用粘土として用い、微分微粒粉を粘結剤
として用いる。
【0018】
【作 用】鋳物ダストは分級機にかけることにより、
粗分と微分の各微粒粉に分級される。また上記鋳物ダス
トは、鋳物廃砂の再処理工程中に焼成工程が入るか、入
らないかによって、その性質が異なる。
【0019】再生処理工程中に焼成工程を有する場合の
鋳物ダストは活性粘土成分を含まずその粗分微粒粉は、
粒径が45〜75μmとなって配合セメントモルタル用
混和材として好適に用いられ、微分微粒粉は粒径が5〜
20μmとなって泥水用粘土として好適に用いられる。
【0020】一方再生処理工程中に焼成工程を有しない
場合の鋳物ダストは活性粘土成分を含んでいるので、そ
の粗分微粒粉は粒径が35〜60となって比較的大径で
あっても泥水用粘土として好適に用いられ、微分微粒粉
は粒径が1〜4μmとなって粘結剤として好適に用いら
れる。
【0021】
【実 施 例】本発明の実施態様を図3以下に基づいて
説明する。まず、図1に示すような再生処理フローで、
再生処理工程中に鋳物廃砂を焼成する工程を有する再生
処理フローから分離された鋳物ダストの処理方法を示
す。
【0022】上記鋳物廃砂の再生処理フローによって発
生した鋳物ダストを風力分級機にかけて、図3に示すよ
うに、これを平均粒径が50μm前後の粗分微粒粉と平
均粒径が10μm前後の微分微粒粉の2分級になるよう
に分ける。
【0023】上記鋳物ダストと、これから分級した粗分
微粒粉と、微分微粒粉及び市販粘土のそれぞれの物理的
性質と化学成分及び平均粒径(ここで、平均粒径とは5
0%粒径をいう)を示すと表1に示すようになる。この
表1において、市販粘土と微分微粒粉では、CaO、M
gO、K2 Oの値がかなり違うが、これは粘土や骨材の
性能に影響するような成分ではない。特にK2 Oについ
ては、鉄筋コンクリート等に骨材として用いた場合、ア
ルカリ骨材反応に影響しないので少ない方がよい。なお
この両微粒粉中には、これが焼成されていることにより
活性粘土(レジン)成分は含有していない。
【0024】
【表1】
【0025】また上記鋳物ダストと、粗分微粒粉と、微
分微粒粉及び市販の粘土(トチクレー)のそれぞれの粒
度分布は図4に示すようになり、それぞれの平均粒径は
表1に示すものと一致し、鋳物ダストは61μm、粗分
微粒粉は50μm、微分微粒粉は10μm、市販微粒粘
土は13μmであった。
【0026】そしてこの図4からわかるように、粗分微
粒粉と微分微粒粉とは互いにある範囲で重複しており、
その重複割合は、図4で示す実施例では、微分微粒粉の
最大径(40μm)の位置の垂線と粗分微粒粉のグラフ
との交点Pで示される約40重量%であった。
【0027】次に上述したようにして鋳物ダストから分
級して得られた粗分微粒粉をセメントモルタルに混和材
として用い、また微分微粒粉を泥水シールド工法におけ
る泥水用の粘土として用いた例をそれぞれ以下に説明す
る。 実施例(1) 粗分微粒粉の使用例 セメントと細骨材と水をフロー値が一定となるように各
割合で混合し、それぞれにおける28日強度を測定した
結果を表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】表2より、No2〜3は細骨材として粗分
微粒粉を100%含むもので強度がNo.1の市販品と
同等である。ただし、C/(C+S)をNo.1より若
干多くする必要がある。No.5〜6は粗分微粒粉と砂
の混合物であるが割合が30%であるNo.6はNo.
1と同じ位のセメント比で同等の強度が得られる。ま
た、No.2〜6はでき上ったセメントモルタルの色合
いも淡白で良好である。No.7〜12は細骨材として
鋳物ダストを含むものでNo.7〜9のように鋳物ダス
ト100%のものはNo.1と同等の強度を得るにはC
/(C+S)を大きくする必要がある。No.11〜1
2は鋳物ダストをそれぞれ50%、30%含むが、N
o.1と同じ位のC/(C+S)で同等の強度を得るこ
とができる。No.7〜11はセメントモルタルの出来
上がり時の色合いが黒っぽくNo.1に比べ見劣りする
がNo.12は淡白で良好であった。
【0030】このように粗分微粒粉を細骨材として用
い、セメント及び水を適当な割合で混合することにより
市販の砂を細骨材として用いた場合と同等の強度のセメ
ントモルタルを得ることができた。また、でき上がりの
色合いも同等で、モルタル強度が100kg/cm2
後で使用すると(表2、No.2など)、嵩比重が低く
軽量となる。
【0031】なお鋳物ダストは分級された結果、鋳物ダ
スト内のigLossが微分微粒粉の方へ分けられるた
め、粗分微粒粉中の色が淡白になり、このためこれをセ
メントモルタル中に混入しても、セメントモルタルが、
特にこの混和材によって黒くなるようなことはない。
【0032】実施例(2) 微分微粒粉の使用例 ・泥水用粘土 地盤条件:砂礫〔地下水(清水)多〕 調合濃度(泥水1m3 当り) 水:820リットル (泥水1m3 当り) 増粘剤:2.0〜3.0kg 微分微粒粉:420〜560kg 上記調合濃度の範囲内で、平均粒径が6μm、10μ
m、18.5μm及び18.5μmと11μmの混合物
の微分微粒粉を用いて、実験をした結果を、表3に示
す。
【0033】
【表3】
【0034】ここで、市販されている粘土の要求値は、 ファンネル粘性:32〜37秒 比重:1.25〜1.35 濾水量:20ミリリットル以下 という範囲である。
【0035】表3より、No.1〜8は全て泥水用粘土
としての要求値をクリアするものであった。また、塑性
指数は12.2であり市販の笠岡粘土とトチクレーの中
間的な値を示した。塑性指数は大きい方が取り扱いやす
いというメリットがあるが、大きすぎると泥水粘土とし
てかえって水と分離しにくいためにシールド工法で使用
して回収する際に面倒になる。分級前の鋳物ダストの塑
性指数は7.8であるから分級することにより大きくな
っている。このように鋳物ダストを適当な粒径に分級す
ることによって各シールド工法現場において適切な性能
を有する泥水用粘土を得ることができる。
【0036】このように、焼成された鋳物ダストの場
合、その成分中に活性粘土分を含有してないので、粗分
微粒粉はそのままセメントモルタルの細骨材として用い
ることができ、また微分微粒粉は所定量の増粘剤を添加
することにより上記したような泥水用粘土として用いる
ことができた。
【0037】そして上記実施例では粗分微粒粉の平均粒
径は50μm、微分微粒粉の平均粒径は10μmのもの
を用いたが、本発明者等の実験では、この焼成された鋳
物ダストの場合の粗分微粒粉をモルタ用の細骨材として
用いる場合、平均粒径が45μm未満では細かすぎ、ま
た75μmの越えるものは用いられなかった。
【0038】また同様に微分微粒粉の場合は、表3のN
o1〜8にあるように粒径は6〜18.5μmが適当で
粒径が5μm未満では泥水用粘土としては細かすぎ、2
0μmを越えると所定の性能を得ることができなかっ
た。
【0039】以上のことから、モルタル用細骨材として
用いる場合の粗分微粒粉の粒径範囲としては45〜75
μm、泥水用粘土として用いる場合の微分微粒粉の粒径
範囲としては5〜20μmがそれぞれ適当である。
【0040】次に、図2に示すような再生処理フロー
で、再生処理工程中に鋳物廃砂を焼成しない再生処理フ
ローから分離された鋳物ダストの処理方法を示す。
【0041】上記鋳物砂の再生処理フローによって発生
した鋳物ダストを風力分級機にかけて、図3に示すよう
に、これを平均粒径が40μm前後の粗分微粒粉と平均
粒径が2.4μm前後の微分微粒粉の2分級になるよう
に分ける。
【0042】上記鋳物ダスト及び、これから分級された
粗分微粒粉と微分微粒粉とのそれぞれの粒度分布は図5
に示すようになり、それぞれの50%粒径は、分級前の
鋳物ダストの50%平均粒径が15μm、粗分微粒粉の
50%平均粒径が40μm、微分微粒粉の50%平均粒
径が2.4μmであった。そしてこの両者の重量割合は
粗分微粒粉が90%、微分微粒粉は10%であった。
【0043】また上記分級された粗分と微分の両微粒粉
は互いにある重量範囲で重複しており、その重複割合
は、図5で示す実施例では、微分微粒粉の最大径(18
μm)の位置の垂線と粗分微粒粉のグラフとの交点P′
で示される約39%であった。
【0044】次に上述したようにして鋳物ダストから分
級して得られた粗分微粒粉と微分微粒粉のそれぞれの好
適な用途について説明する。
【0045】この実施例で用いられる鋳物ダストは焼成
されていないので活性粘土分が混入されており、このた
め、これを分級した粗分と微分のそれぞれの微粒粉にも
活性粘土が含有されている。このことから両分級の微粒
粉とも膨潤性を有している。
【0046】このことから、粗分微粒粉は泥水シールド
工程における泥水用の粘土として用い、微分微粒粉は粘
結剤として用いる。
【0047】実施例(3) 粗分微粒粉の使用例 ・泥水用粘土 地盤条件:砂礫〔地下水(清水)多〕 調合濃度(泥水1m3 当り) 水:820リットル 粗分微粒粉:490kg 増粘剤:1.0kg 調合泥水の性質 比重:1.29 ファンネル粘性:36秒 濾水量:5.0ミリリットル となった。
【0048】なお、従来の市販品の粘土(トチクレー)
を用いた地下水が多い砂礫用の泥水用粘土を比較例とし
て以下に示す。 調合濃度 水:820リットル 粘土:420〜560kg 増粘剤:2.0〜3.0kg 調合泥水の性質の規定値 比重:1.25〜1.35 ファンネル粘性:32〜37秒 濾水量:20ミリリットル以下
【0049】上記実施例(3)に用いた粗分微粒粉はこ
の中にベントナイトによる活性粘土分が含有されている
ので、水及び粘土として用いる粗分微粒粉のそれぞれの
量が市販の粘土を用いる場合と同等であるのに対して、
増粘剤は1/2〜1/3の量でも、比重、ファンネル粘
性、濾水量ともに、規定値に入る値を示した。
【0050】実施例(4) 微分微粒粉の使用例 ・粘結剤として用いる。 再生処理において焼成しない場合の鋳物ダストの分級前
の活性粘土分は19.6%であるのに対して分級後の微
分微粒粉中の活性粘土分は36.0%となった。このこ
とから、この微分微粒粉を鋳型造型時における粘結剤と
して社内リサイクルする。
【0051】また上記粗分微粒粉は、ボーリング時の潤
滑用泥水や地盤補強用のアースアンカのグラウト剤に混
入する粘土の代替品としても用いることができる。
【0052】この実施例における粗分微粒粉の平均粒径
は上記したように略40μmが適当であるが、35μm
未満では細かすぎ、60μmを越える荒すぎ、結局この
泥水材として用いる粗分微粒粉の平均粒径としては35
〜60μmが適当である。
【0053】また微分微粒粉の平均径も粘結剤として用
いるには、1μm以下では細かすぎ、4μmを越えると
荒すぎるので、その平均粒径は1〜4μmが適当であ
る。
【0054】なお上記各実施例における鋳物ダストを分
級する手段としては風力分級機以外に篩を用いてもよ
く、その他公知の手段を用いる。そしてこの分級による
微分微粒粉と粗分微粒粉とは上記したように互いにある
重量範囲で重複されるが、この重複される範囲は、45
重量%を越えると、平均粒径が互いに近づきすぎて粗分
微粒粉と微分微粒粉のそれぞれの特徴が出てこなくな
り、また30重量%より低いと分級時における微分微粒
粉の回収率が悪くなって生産効率が落ちてしまう。この
ことから、上記両微粒粉の重複割合は30〜45重量%
が適当である。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、鋳物ダストを分級機で
粗分微粒粉と微分微粒粉とに分級することにより、従来
廃棄処分にされていた鋳物ダストの再利用の用途拡大が
できるようになった。
【0056】そして、再生処理工程中にて焼成された鋳
物ダストより分級された粗分微粒粉を配合セメントモル
タル用混和材として用いた場合、市販の混和剤と比較し
て、色が殆ど変わらず、強度も同等に得られる。またモ
ルタル強度も100kg/cm2 前後で使用すると、嵩
比重が市販品70%位と軽量になる。さらに、粒度構成
が砂とセメントとの中間なので、緻密な組織でモルタル
肌面が綺麗になり、水密性を向上させることができる。
【0057】また上記分級での微分微粒粉を泥水シール
ド工法における泥水用の粘土として用いる場合、透水性
が大きい砂礫層も含めて広範囲な地層に泥水用粘土とし
て適用することができた。
【0058】一方再生処理工程中にて焼成されない鋳物
ダストは、この中に活性粘土分を含有しているので、こ
れから分級された粗分微粒粉は粒径が市販のものより大
きくしても泥水用粘土として好適に用いることができ、
しかも、活性粘土分が多いことにより、市販の粘土の場
合より増粘剤の量を1/2〜1/3と少なくてよく、低
いコストで用いることができる。
【0059】またこの分級での微分微粒粉も、この中に
活性粘土分が多く含有しているので鋳型造型時に粘結剤
として社内リサイクルとして有効に使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】再生処理工程中に焼成工程を有する鋳物廃砂の
再生処理フロー図である。
【図2】再生処理工程中に焼成工程を有しない鋳物廃砂
の再生処理フロー図である。
【図3】本発明方法を示すフロー図である。
【図4】焼成された鋳物ダストの粒径分布を示す線図で
ある。
【図5】焼成されない鋳物ダストの粒径分布を示す線図
である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳物廃砂の再生処理時に発生する鋳物ダ
    ストを、分級機にかけて粗分微粒粉と、微分微粒粉とに
    分級することを特徴とする鋳物ダストの処理方法。
  2. 【請求項2】 再生処理工程中に焼成工程を有する鋳物
    廃砂の再生処理時に発生する鋳物ダストを、粗分微粒粉
    と微分微粒粉とに分級し、粗分微粒粉の平均粒径を45
    〜75μmとしたことを特徴とする鋳物ダストの処理方
    法。
  3. 【請求項3】 再生処理工程中に焼成工程を有する鋳物
    廃砂の再生処理時に発生する鋳物ダストを、粗分微粒粉
    と微分微粒粉とに分級し、微分微粒粉の平均粒径を5〜
    20μmとしたことを特徴とする鋳物ダストの処理方
    法。
  4. 【請求項4】 再生処理工程中に焼成工程を有しない鋳
    物廃砂の再生処理時に発生する鋳物ダストを、粗分微粒
    粉と微分微粒粉とに分級し、粗分微粒粉の平均粒径を3
    5〜60μmとしたことを特徴とする鋳物ダストの処理
    方法。
  5. 【請求項5】 再生処理工程中に焼成工程を有しない鋳
    物廃砂の再生処理時に発生する鋳物ダストを、粗分微粒
    粉と微分微粒粉とに分級し、微分微粒粉の平均粒径を1
    〜4μmとしたことを特徴とする鋳物ダストの処理方
    法。
  6. 【請求項6】 鋳物廃砂の再生処理時に発生する鋳物ダ
    ストを、分級機にかけて粗分微粒粉と、微分微粒粉とに
    分級し、かつ両分級の微粒粉の粒径分布を重複させたこ
    とを特徴とする鋳物ダストの処理方法。
  7. 【請求項7】 粗分微粒粉と微分微粒粉との粒径分布の
    重複割合が、30〜45重量%であることを特徴とする
    請求項6記載の鋳物ダストの処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の処理方法にて分級された
    粗分微粒粉を配合セメントモルタル用混和材として用い
    ることを特徴とする鋳物ダストの再利用方法。
  9. 【請求項9】 請求項3記載の処理方法にて分級された
    微分微粒粉を泥水用粘土として用いることを特徴とする
    鋳物ダストの再利用方法。
  10. 【請求項10】 請求項4記載の処理方法にて分級され
    た粗分微粒粉を泥水用粘土として用いることを特徴とす
    る鋳物ダストの再利用方法。
  11. 【請求項11】 請求項5記載の処理方法にて分級され
    た微分微粒粉を粘結剤として用いることを特徴とする鋳
    物ダストの再利用方法。
JP7145920A 1994-12-07 1995-06-13 鋳物ダストの処理方法及びその再利用方法 Pending JPH08206776A (ja)

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