JPH0820676A - 水中生物の付着防止用ゴム組成物およびその構造物 - Google Patents
水中生物の付着防止用ゴム組成物およびその構造物Info
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Abstract
危険性のない防汚成分を長期間継続して放出する水中生
物の付着を防止し、防汚剤の防汚性能を維持した水中生
物の付着防止用組成物の提供。 【構成】(1)ゴム100重量部と、(2)受酸剤0.
5〜30重量部と、(3)式1で示される3−イソチア
ゾロン誘導体3〜80重量部とを含有する水中生物の付
着防止用ゴム組成物。 【化1】
Description
のゴムまたは樹脂部材に付着する水中生物の付着防止用
ゴム組成物に関する。
厚さを厚くすることができ、厚さの調節が可能で、塗料
に比べて長寿命な防汚ゴムが、船舶用ゴム部材や水中構
造物に使用されている。この防汚性能を有する成分とし
ては、トリブチルスズ(TBT)、トリプロピルスズ
(TPT)等の有機スズによるものが最も効果が高く、
他の成分では著しく性能が劣り、使用に耐えなかった。
ところが、有機スズは、海水および淡水を汚染し、ひい
ては人体にも影響をおよぼすことから、有機スズを含有
する構造物、部材等防汚材料を水中で使用することは、
全面禁止の方向にある。そこで、非スズ系の防汚薬剤で
水質汚染のおそれが少なく水中生物の付着が防止できる
材料として、本発明者らは、ゴムと3イソチアゾロン誘
導体を含有する組成物を開発した。
置換基として有する3−イソチアゾロン誘導体を用いた
組成物は、防汚効果が高い。しかし、ハロゲンを置換基
として有する3−イソチアゾロン誘導体を用いた場合、
ゴムの加硫条件である高温下に長時間置かれると、この
誘導体が熱分解し、 水中生物の付着防止性からみて、加硫後のゴム中に残
存する有効成分が減少する。 上記防汚剤は、熱分解すると、ハロゲン化水素ガスを
発生する為、モールドや金属補強材等の腐食を招く。 また、ハロゲン化水素ガスがゴム中に溜まると、ふく
れやブリスタが生じる。といった問題点がある。 本発明は、上述の課題のうち少なくとも1つを解決する
ものである。
置換基として有する3−イソチアゾロン誘導体と受酸剤
とをゴムに含有させると、高温下で加工しても、水中生
物の付着防止の性能の寿命が長い、水中生物の防汚用組
成物が得られることを知見し、本発明に至った。
量部と、(2)受酸剤0.5〜30重量部と、(3)式
(1)
方がハロゲンで、他方が、水素、ハロゲン、または炭素
原子数1〜4の直鎖または分枝鎖のアルキル基であり、
Yは、置換基を有しない直鎖または分枝鎖の炭素原子数
1〜14のアルキル基、置換基としてハロゲンまたは低
級アルキル基を有するか、または非置換の炭素原子数1
〜9のアラルキル基、または、置換基としてフェノキシ
基、ヒドロキシ基、トリハロメチル基、ハロゲン、低級
アルキル基または低級アルコキシ基を有するか、または
非置換の炭素原子数1〜9のアリール基である。)で表
される3−イソチアゾロン誘導体3〜80重量部とを含
有する水中生物の付着防止用のゴム組成物を提供する。
さらに、この組成物に加硫剤を添加し、反応させて硬化
させた水中生物の付着防止用のゴム組成物の硬化物を提
供する。ゴム組成物の硬化物の厚みは、1mm以上であ
るのが好ましい。また、このような硬化物を表層に使用
する水中ゴム部材および水中構造物を提供する。
に用いるゴムは、加硫後、耐候性および耐海水性を示す
ゴムであれば特に限定されない。例えば、天然ゴム(N
R)、イソプレンゴム(IR)、スチレン−ブタジエン
ゴム(SBR)、エチレン−プロピレンゴム(EP
M)、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体ゴム
(EPDM)、イソブチレンイソプレンゴム(II
R)、臭素化イソブチレンイソプレンゴム(Br−II
R)、塩素化イソブチレンイソプレンゴム(Cl−II
R)、クロロプレンゴム(CR)、クロロスルフォン化
ポリエチレン(CSM)、ニトリルゴム(NBR)等が
挙げられ、特に、クロロプレンゴム(CR)、天然ゴム
(NR)、臭素化イソブチレンイソプレンゴム(Br−
IIR)、ニトリルゴム(NBR)、クロロスルホン化
ポリエチレン(CSM)等が好ましい。
は、数平均分子量50000〜1000000が好まし
い。
脂を用い加工工程中に100℃以上の高温に長時間暴露
する必要がある場合にも、受酸剤の配合は効果的であ
る。
るため用いる化合物は、式(1)
がハロゲンで、他方が水素、ハロゲン、または炭素原子
数1〜4の直鎖または分枝鎖のアルキル基である。Y
は、置換基を有しない直鎖または分枝鎖の炭素原子数1
〜14のアルキル基、置換基としてハロゲンまたは炭素
原子数1〜3の低級アルキルを有するか、または非置換
の炭素原子数1〜9のアラルキル基、または、置換基と
してフェノキシ基、ヒドロキシ基、トリハロメチル基、
ハロゲン、炭素原子数1〜4の低級アルキル基または炭
素原子数1〜3の低級アルコキシ基を有するか、または
非置換の炭素原子数1〜9のアリール基である。ただ
し、炭素原子を含む置換基を有している場合、アラルキ
ル基、アリール基の炭素原子数は、置換基中の炭素原子
を含めた数で規定される。
ロ、ブロモ、ヨード等が含まれる。X2 のハロゲンの具
体例としては、クロロ、ブロモ、ヨード、クロロメチ
ル、クロロプロピル、ブロモメチル、ブロモエチル、ブ
ロモプロピル等が含まれる。Yの具体例としては、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ヘキシ
ル、オクチル、デシル、ペンタデシル、オクタデシル、
シクロプロピル、シクロヘキシル、ベンジル、3,4−
ジクロロベンジル、4−メトキシベンジル、4−クロロ
ベンジル、3,4−ジクロロフェニル、ヒドロキシメチ
ル、クロロメチル、クロロプロピル、ジエチルアミノエ
チル、シアノエチル、カルボメトキシエチル、エトキシ
エチル、2−メトキシ−1−ブロモメチル、3,3,5
−トリメチルシクロヘキシル、フェノキシエチル、p−
クロロアニリノメチル、フェニルカルバモキシメチル、
アリル、プロピニル、ビニル、カルボキシエチル、1−
イソチアゾロニルエチル、および1,2,2−トリクロ
ロビニル等が挙げられる。
素原子数1〜9の非置換のアラルキル基またはアリール
基、特にC8 H17であるのが好ましい。このような3−
イソチアゾロン誘導体としては、例えば、4,5−ジク
ロロ−2−n−オクチルイソチアゾリン−3−オンが挙
げられ、ローム・アンド・ハース社より入手可能であ
る。また、このような3−イソチアゾロン誘導体は、周
囲の環境を汚染するような毒性を持たない。例えば、
4,5−ジクロロ−2−n−オクチルイソチアゾリン−
3−オンのLD50は、1700mg/kg(雄のラッ
ト)、2800mg/kg(雌のラット)である。
有量は、ゴム100重量部に対して、3〜80重量部、
特に、5〜55重量部であるのが好ましい。含有量が、
3重量部未満では、充分な防汚性の持続が得られない。
また、80重量部超では、ゴムの架橋が阻害され分子の
網目構造が荒くなる。そのため、防汚性が持続しない。
グネシウム(MgO)、鉛丹(Pb 3 O4 )、ペンタエ
リスリトール等が挙げられる。受酸剤として、酸化マグ
ネシウムを使用した場合、防汚剤の配合量に応じて、ゴ
ム100重量部に対して、0.5〜30重量部、特に
0.5〜6重量部であるのが好ましい。酸化マグネシウ
ムの配合量が、0.5重量部未満では、3−イソチアゾ
ロン誘導体の熱分解の抑制効果が不充分であり、30重
量部超では、ゴム組成物の加工性能を損なう恐れがあ
る。受酸剤として、鉛丹(Pb3 O4 )を使用した場
合、防汚剤の配合量に応じて、ゴム100重量部に対し
て、2〜30重量部、特に2〜10重量部である。鉛丹
(Pb3 O4 )の配合量が、2重量部未満では、3−イ
ソチアゾロン誘導体の熱分解の抑制効果が不充分であ
り、30重量部超では、ゴム組成物の加工性能を損なう
恐れがある。受酸剤として、ペンタエリスリトールを使
用した場合、防汚剤の配合量に応じて、ゴム100重量
部に対して、2〜30重量部、特に2〜10重量部であ
る。ペンタエリスリトールの配合量が、2重量部未満で
は、3−イソチアゾロン誘導体の熱分解の抑制効果が不
充分であり、30重量部超では、ゴム組成物の加工性能
を損なう恐れがある。
(CR),クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリ
エチレン等のハロゲンを含むゴムを用いる場合は、受酸
剤として上述の酸化マグネシウム、鉛丹、ペンタエリス
リトール等を用いる好適な配合量は、下記の通りであ
る。受酸剤として、酸化マグネシウムを使用した場合、
防汚剤の配合量に応じて、ゴム100重量部に対して、
2.5〜30重量部、特に2.5〜6重量部であるのが
好ましい。受酸剤として、鉛丹(Pb3 O4 )を使用し
た場合、防汚剤の配合量に応じて、ゴム100重量部に
対して、4〜30重量部、特に4〜10重量部であるの
が好ましい。受酸剤として、ペンタエリスリトールを使
用した場合、防汚剤の配合量に応じて、ゴム100重量
部に対して、4〜30重量部、特に4〜10重量部であ
るのが好ましい。
れ、加硫促進剤、加硫剤、加硫遅延剤、老化防止剤等を
添加してもよい。加硫促進剤の具体例としては、テトラ
メチルチウラムモノスルフィド(TS)、ジベンゾチア
ジルジスルフィド(DM)、ZnO、MgO、ステアリ
ン酸、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフ
ェンアミド(CZ)、テトラメチルチウラムジスルフィ
ド(TT)、2−メルカプトイミダゾリン(Na22)
等が挙げられる。加硫促進剤の添加量は、ゴム100重
量部に対して、0.1〜10重量部であるのが好まし
い。
ジチオモルフォリン(R)、ZnO、MgO、PbO、
Pb3 O4 等が挙げられる。加硫剤の添加量は、ゴム1
00重量部に対して、0.1〜10重量部であるのが好
ましい。
ヘキシルチオフタルイミド(PVI)等が挙げられる。
加硫遅延剤の添加量は、ゴム100重量部に対して、
0.1〜5重量部であるのが好ましい。
ル−N’−(イソプロピル−p−フェニレンジアミン)
(3C)、N−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブ
チル−p−フェニレンジアミン)(6C)、オクチル化
ジフェニルアミン(OD3)、ポリ(2,2,4−トリ
メチル−1,2−ジハイドロキノリン)(RD)、2−
メルカプトベンゾイミダゾリン(MB)が挙げられる。
老化防止剤の添加量は、ゴム100重量部に対して、
0.1〜10重量部であるのが好ましい。
に、カーボン、炭酸カルシウム、シリカ、タルク、クレ
ー等の充填剤、ジスアゾレッド、ジスアゾイエロー等の
着色剤、DOA、DBP、TCP等の可塑剤、アロマ
系、ナフテン系、パラフィン系の軟化剤などの添加剤を
加えてもよい。
成物の製造方法には、特に制限はないが、例えば、上述
のゴム100重量部と、3−イソチアゾロン誘導体3〜
80重量部と、必要に応じて、その他の添加剤とを加
え、混練することによって得られる。さらに、加硫剤を
添加した組成物も製造し得る。
の硬化物の製造方法は、特に制限はないが、例えば、ク
ロロプレンゴム(CR)や天然ゴム(NR)の場合、硫
黄もしくはZnO、MgO、Pb3 O4 等を加硫剤とし
て用い、100℃〜180℃の温度、特に、120〜1
50℃の高温下で、圧力4kgf/cm2 以上で、10
分〜24時間反応させて得られる。
宜成形し、水中生物の付着防止用のゴム組成物を、水中
ゴム部材または水中構造物として、使用することができ
る。
の人工の構造物等の水中にある部分に付着する生物、お
よび、干潮により一時的に海上に露出することのある部
分に付着する生物を包含する(付着生物)。具体的に
は、例えば、フジツボ、コケムシ、セルプラ等の水中動
物または海藻類等の水中植物が挙げられる。
する水中生物の付着防止用のゴム組成物またはその硬化
物を用いた水中部材としては、船舶の船底、船側に使用
される部材、艀、桟橋、ゴム製ブイ、防舷材、マリンホ
ース、浮沈式イケス用エアバッグ等の浮遊させて使用す
る部分に使用されるものが挙げられる。これらの水中部
材は、例えば、本発明のゴム組成物そのものを用い、あ
るいは、組成物を水中部材の必要な箇所に接着する等の
工程で製造することができる。
を含有する水中生物の付着防止用のゴム組成物またはそ
の硬化物を用いた水中構造物としては、海底ケーブルの
表層材、海底に設置する施設の表層材、岸壁、石油採掘
リグ等の海底で固定されているか、またはイケス等の人
工的に海水もしくは淡水を溜めておく容器等が挙げられ
る。
する水中生物の付着防止用のゴム組成物およびその硬化
物は、水中生物の付着を防止する効果を長期間持続する
ことが可能である。その作用機構として、本発明に用い
る防汚効果を有する成分である3−イソチアゾロン誘導
体を含有する防汚ゴム組成物の成形物(防汚層)または
その加硫成形物(防汚層)を海水に浸漬させると、その
表面層の防汚成分が海中に溶出する。その結果、防汚層
中に防汚成分の濃度勾配を生じる。この濃度勾配により
防汚層の内部にあった防汚成分が表面に移行し、防汚層
の表面から海水中に溶出することが考えられる。
する水中生物の付着防止用のゴム組成物を水中部材や水
中構造物に成形する際に、好ましい防汚層の厚みは、1
mm以上、特に3mm以上であるのが好ましい。1mm
未満では、防汚成分の長期的な放出が望めないので実用
に適さない。1 mm以上では、長期間防汚効果が有効で
あるので、防汚成分である3−イソチアゾロン誘導体が
逐次ゴム組成物の硬化物の内部から外部に移行している
と考えられる。
ゴム組成物は、50mm以上、特に100mm以上の肉
厚の構造物を製造するのに適している。この様に、肉厚
の構造物を製造する場合、構造物の中心まで加硫をさせ
るために高温下で長時間加硫を行う。このような場合で
も、本発明の組成物を用いれば、得られる構造物は、防
汚成分が加硫時等の熱によって分解されることがない。
したがって、防汚性能を長期間保持することができる。
さらに、本発明の組成物では、高温で長時間加硫すると
塩化水素ガスを発生する原因となる防汚成分中の塩素に
受酸剤が反応するので、塩化水素ガスを発生しない。さ
らに、塩化水素ガスを発生しないので、モールドや金属
補強材などの腐食を招くこともない。また、生じた塩化
水素ガスがゴム内に溜まることによって起こる、ゴムの
ふくれやブリスタも生じない。
する。
配合割合でポリマーに、表1の配合割合で各種成分を加
えて、ラボ用インターナルミキサーで4〜6分間混練
し、表1に示す加硫条件で本発明のゴム組成物を製造し
た。得られたゴム組成物について、ゴム物性および防汚
性能を測定した。測定方法および評価基準を下記(2)
および(3)に示す。結果を表1に示す。比較例1〜8
についても、下記表1の配合割合で、実施例1と同様に
して得られた組成物について、ゴム物性および防汚性能
を測定した。測定方法および評価基準を下記(2)およ
び(3)に示す。結果を表1に示す。
50℃で3時間および150℃で6時間加硫し、加硫の
状態を評価した。 評価基準:○:モールドの錆発生およびゴム表面のブリ
スタ発生がない。 △:モールドの錆発生は無いがゴム表面の一部に小ブリ
スタが発生している。 ×:モールドの錆発生およびゴム表面全体にブリスタが
多数発生している。 −:実施せず
同様の方法でモールドを使い、30時間加硫して、30
0×300×100mmの試験片を得た。それらの試験
片を、静岡県の沼津市内浦長浜岸壁より約400mの海
面から水深約1mの海中に、試験片を投下し、1年後、
シート上に付着したスライム付着程度および生物の量を
測定し、下記表2に記載の基準によって評価した。生物
の付着率(%)は、シートの全面積に対する、生物が付
着したシートの部分の面積の比率によって示した。これ
をもとに、組成物が本発明の海洋ゴム部材または海中構
造物として使用可能であるか不能であるかを、○、×、
−* および−で評価した。評価した結果を表1に掲げ
た。
について、JIS K6251,K6301に準拠し
て、引張試験、伸び率、硬さを測定し、下記の基準で評
価した。 評価基準: ○:引張強さ120kgf/cm2 以上、伸び率300
%以上、JIS−A形スプリング式硬さ試験機による硬
さ40〜60のもの。 ×:引張強さ120kgf/cm2 未満もしくは伸び率
300%未満、JIS−A形スプリング式硬さ試験機に
よる硬さ40未満、または60以上のもの。 −* : 加硫できなかったもの。もしくはブリスタ発生に
より評価できなかったもの。 −:実施せず
リマーに、防汚剤を加え、受酸剤を鉛丹にした以外は、
実施例1と同様に組成物を製造し、加硫性能について測
定評価した。さらに、150℃、30時間加硫した30
0×300×100mmの試験片で、防汚性能について
測定評価し、さらに、JIS K6251,K6301
に準拠して、ゴム物性について測定、評価した。
リマーに、防汚剤を加え、受酸剤をペンタエリスリトー
ルにした以外は、実施例1と同様に組成物を製造し、加
硫性能について測定評価した。さらに150℃、30時
間加硫した300×300×100mmの試験片で防汚
性能について測定評価し、さらにJIS K6251,
K6301に準拠して、ゴム物性について測定、評価し
た。
び受酸剤を含有する水中生物の付着防止用のゴム組成物
またはその加硫物により、高温下で加硫または硬化させ
ても、環境汚染の危険性のない防汚成分を長期間継続し
て放出する水中生物の付着を防止し、防汚剤の防汚性能
を維持した製品を製造することが出来る。また、高温下
での加硫をしても防汚効果を長期間維持することができ
るので、肉厚の構造体を製造できる。本発明は、上述の
発明の効果のうち少なくとも1つを有するものである。
Claims (5)
- 【請求項1】(1)ゴム100重量部と、(2)受酸剤
0.5〜30重量部と、(3)式(1) 【化1】 (式中、X1 およびX2 は、少なくとも一方がハロゲン
で、他方が水素、ハロゲン、または炭素原子数1〜4の
直鎖または分枝鎖のアルキル基であり、Yは、置換基を
有しない直鎖または分枝鎖の炭素原子数1〜14のアル
キル基、置換基としてハロゲンまたは低級アルキル基を
有するか、または非置換の炭素原子数1〜9のアラルキ
ル基、または、置換基としてフェノキシ基、ヒドロキシ
基、トリハロメチル基、ハロゲン、低級アルキル基また
は低級アルコキシ基を有するか、または非置換の炭素原
子数1〜9のアリール基である。)で表される3−イソ
チアゾロン誘導体3〜80重量部とを含有することを特
徴とする水中生物の付着防止用ゴム組成物。 - 【請求項2】請求項1に記載の水中生物の付着防止用ゴ
ム組成物に、さらに、加硫剤を添加してなる水中生物の
付着防止用ゴム組成物。 - 【請求項3】前記ゴム組成物の硬化物の厚みが、1mm
以上である請求項2に記載の水中生物の付着防止用ゴム
組成物の硬化物。 - 【請求項4】請求項2に記載の組成物の硬化物、または
請求項3に記載の硬化物を表層に使用してなることを特
徴とする水中ゴム部材。 - 【請求項5】請求項2に記載の組成物の硬化物、または
請求項3に記載の硬化物を表層に使用してなることを特
徴とする水中構造物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP6154713A JP2981120B2 (ja) | 1994-07-06 | 1994-07-06 | 水中生物の付着防止用ゴム組成物およびその構造物 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0820676A true JPH0820676A (ja) | 1996-01-23 |
JP2981120B2 JP2981120B2 (ja) | 1999-11-22 |
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JP6154713A Expired - Lifetime JP2981120B2 (ja) | 1994-07-06 | 1994-07-06 | 水中生物の付着防止用ゴム組成物およびその構造物 |
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Cited By (2)
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-
1994
- 1994-07-06 JP JP6154713A patent/JP2981120B2/ja not_active Expired - Lifetime
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