JPH08206018A - 調理器 - Google Patents

調理器

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JPH08206018A
JPH08206018A JP13454895A JP13454895A JPH08206018A JP H08206018 A JPH08206018 A JP H08206018A JP 13454895 A JP13454895 A JP 13454895A JP 13454895 A JP13454895 A JP 13454895A JP H08206018 A JPH08206018 A JP H08206018A
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光正 岩田
Yuji Suzuki
鈴木  勇二
Takatsugu Sakaguchi
隆次 坂口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】回転するカッターが収容した容器内から被調理
物が飛び出すのを防止した調理器を提供する。 【構成】容器1の開口部2に、中央部に貫通孔11が形
成された蓋体10を脱着可能に閉蓋し、上記容器1内
に、カッター35a、35bを備えるとともに上部に前
記貫通孔11を貫通する凸状カップリング23(被カッ
プリング)を設けた回転体20を設け、前記蓋体10の
上方に、駆動手段46およびこの駆動手段46により駆
動され前記回転体20に設けられた凹状カップリング2
3と係脱自在に係合する凹状カップリング61(カップ
リング)を備えた本体40を取り付け、前記回転体20
には前記蓋体10の容器1側に位置し前記貫通孔11に
近接した部位にこの貫通孔11より径大な環状鍔部25
を設けたことを特徴とする調理器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器内にカッターを設
け、このカッターにより容器に収容した食品等の被調理
物を切削、攪拌等して調理をする調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の調理器は、フードプロセッサー
などと称されており、容器内にカッターを配設し、この
カッターを電動機などの駆動手段で回転させることによ
りこのカッターで容器内に収容した被調理物を切削、な
いし攪拌して調理をするようになっている。
【0003】従来の調理器は図12に示すような構成と
なっており、これについて説明すると、調理器は本体1
00と、容器101および回転体115とで構成されて
いる。本体100は電動機103を有しているととも
に、この電動機103を図示しない電源と接続するため
の常開型のスイッチ104、およびこのスイッチ104
を開閉するための作動杆106を有する作動部105が
設けられている。前記電動機103の電動機軸107に
は、内周面に凹凸の係合片108aが形成された凹状カ
ップリング108が取り付けられている。
【0004】前記容器101は、上方が開口された有底
筒状に形成されており、その底部109には支持軸11
0が固定して設けられている。容器101内には前記回
転体115が収容されており、この回転体115は、カ
ッター111を有するとともに、下端部に前記支持軸1
10に対し回転自在に嵌合する軸受112を備え、上端
部に前記凹状カップリング108の係合片と互いに係合
する凹凸の係合片113を有する凸状カップリング11
4が設けられている。
【0005】前記容器101の内周壁には、周方向に離
間して複数の縦形の支持リブ116が設けられており、
この支持リブ116の上端部に蓋体118が着脱自在に
設けられている。蓋体118は、中央部に前記凸状カッ
プリング114が貫通される貫通孔117が形成されて
いる。
【0006】このような調理器は、容器101の上端開
口部の一端側、つまり図において右側に本体100の一
端を載置し、この本体100をその載置部位を支点とし
て図において反時計方向に回動させて容器101の開口
部を閉蓋する。そうすると前記作動部105が容器10
1の開口部の縁部102に当たって上方に押し上げられ
るため、スイッチ104が閉成され、これにより電動機
103が駆動される。電動機103の回転によって凹状
カップリング108が回転駆動され、これと係合されて
いる凸状カップリング114を介して回転体115が回
転され、よってカッター111が回転される。このため
容器101内の被調理物が切削ないし攪拌されて調理さ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような従来構造の調理器は、調理中にカッター111に
よって切削ないし攪拌される被調理物、特に液体を材料
とする被調理物の一部が、蓋体118の中央部に形成し
た貫通孔117から蓋体118の外に飛び出し、前記両
カップリング108、114、蓋体118の上面あるい
は本体100の下面等に付着し、これらが汚れてしまう
という事態が生じていた。
【0008】このような場合、外に飛び出して付着した
調理材料を清掃しなければならないが、本体100を清
掃する時に誤って水洗いなどすると、場合によっては本
体100内に水は侵入し、電動機103やスイッチ10
4が絶縁不良を引き起こす等の問題を生じるばかりでな
く、この水洗いの際に電源を接続したままにしておくと
感電の恐れが生じる等の問題があった。
【0009】本発明はこのような事情にもとづきなされ
たもので、その目的とするところは、蓋体に形成した貫
通孔から被調理物の一部が蓋体の外に飛び出すのを防止
し、被調理物の飛び出しによる汚れをなくして清掃など
のような面倒な手間を省くことができる調理器を提供し
ようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに請求項1に記載の発明は、上部に開口部が形成され
るとともに底部に軸受部が設けられた容器と;この容器
の開口部に着脱自在に取着されるとともに中央部に貫通
孔が形成された蓋体と;前記容器内で回転されるカッタ
ーを備え、下部に前記軸受部と脱着可能に嵌合する被軸
受部が設けられるとともに、上部に前記貫通孔を貫通さ
れた被カップリングが設けられた回転体と;この回転体
の前記蓋体よりも容器側に位置して前記貫通孔に近接し
た部位に設けられ、この貫通孔より径大な環状鍔部と;
前記容器を閉蓋した前記蓋体の上方に配置された本体
と;この本体に収容された駆動手段と;前記本体に設け
られ、上記駆動手段により駆動され前記回転体に設けら
れた被カップリングと係脱自在に係合されるカップリン
グと;を備えたことを特徴とする調理器である。
【0011】請求項2の発明は、請求項1に記載の調理
器において、前記回転体には前記環状鍔部の上方に位置
し、周方向に離間してそれぞれ軸方向に延びる複数のリ
ブが形成されていることを特徴とする。
【0012】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の記載の調理器において、前記回転体の被軸受部と前
記容器側の軸受部との軸方向に沿う嵌合深さは、前記環
状鍔部上面と蓋体との離間寸法より大きく形成されてい
ることを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1の発明によれば、回転体に蓋体側の貫
通孔よりも径大な環状鍔部を設けたので、容器内の被調
理物がカッターによって切削ないし攪拌されて貫通孔か
ら上方に飛散しようとしても、前記環状鍔部によって飛
び出しが防止される。よって貫通孔の外部の本体等に被
調理物が付着するのが防止される。また、上記環状鍔部
は回転体を脱着する場合に、摘み部として使用できる。
【0014】請求項2の発明によれば、回転体に複数の
リブを形成したから、回転体の回転に伴いこのリブに付
着した被調理物が遠心力で飛ばされるようになり、貫通
孔内に侵入しようとする被調理物が外部に飛散するのが
防止される。
【0015】請求項3の発明によれば、本体を容器から
外す場合、カップリングと被カップリングとが係合して
いることから回転体が本体と一緒になって引き出されよ
うとするが、環状鍔部が蓋体に当たることによりカップ
リングと被カップリングとの係合が外れるようになり、
回転体が容器内に残り、よって回転体が容器から抜き出
されるのが防止される。このことから回転体が回転中に
本体を持ち上げたとしても、カッターが容器の外に引き
出されなくなり、安全性が確保される。この場合、被軸
受部と軸受部との嵌合深さが、環状鍔部の上面と蓋体と
の離間寸法より大きく形成されているから、前記環状鍔
部が蓋体に当たることにより回転体の被軸受部が軸受部
から外れるのが防止され、よって容器内で回転体が確実
に軸支されるようになる。
【0016】
【実施例】以下本発明について、図1ないし図11に示
す一実施例にもとづき説明する。図1は調理器としての
フードプロセッサーAの全体を示す斜視図であり、図2
はその分解した斜視図である。図1に示すフードプロセ
ッサーAの外観は、容器1と、この容器1に載置された
本体40とが見えている。
【0017】容器1は、内部に収容する被調理物が外か
ら見えるようにガラスまたは透明樹脂などのような透明
材料により形成されており、図3および図4に断面して
示すように、上端部に開口部2を有する有底筒状に形成
されている。この容器1の底壁3には中央部に取付孔4
が形成されており、この取付孔4には軸受部に相当する
支持軸5が取着されている。この支持軸5は容器1の底
壁3にモールド成形などの手段で固着されており、中間
部には底壁3に接触するフランジ部5aが設けられてい
る。
【0018】容器1の開口部2の口縁部には、図6およ
び図7に示される通り、容器1の内周壁6よりも径大な
環状の嵌入部7が形成されており、この嵌入部7の内周
壁7aと前記容器1の内周壁6は、容器1内に向って下
向きとなる傾斜壁7bによって連なっている。
【0019】また、この開口部2の口縁部には、前記嵌
入部7の内周壁7aに、互いに180度の角度で対向す
る位置に、係合溝3,3が形成されている。これら係合
溝3は図5に示す通り、上端が前記開口部2の開口縁に
開口された垂直方向に伸びる垂直溝3aaと、この垂直
溝3aaの下端に連なり、後述する回転体20の回転方
向と逆方向に沿って周方向に伸びる水平溝3abとを有
するガイド部3aを備え、かつこの水平溝3abの奥部
に連なり容器1の底部方向に向かって伸びる係止部3b
とで形成されている。なお、この実施例では、前記垂直
溝3aaとこれに連なる水平溝3abが合成されて斜め
方向に伸びる溝となっているが、垂直溝3aaと水平溝
3abを明確に区別して形成してもよい。
【0020】また、容器1の開口部2の口縁部には、一
側に前記傾斜壁7bの上方に位置して注口8が形成され
ている。そして、容器1には把手9が設けられている。
【0021】前記容器1の開口部2は着脱自在な蓋体1
0で閉蓋されるようになっている。この蓋体10は上方
が開口された皿状に形成されており、すなわち、蓋体1
0は、中央部に貫通孔11が設けられた底壁12と、こ
の底壁12の外周部から上向きに伸びる略垂直な環状壁
13(図6および図7にも図示する)と、この環状壁1
3の上方部に水平方向に伸びる環状のフランジ部14と
を有している。環状フランジ部14は、前記容器1の開
口部2の口縁上端面に支持されるようになっており、し
たがって嵌入部7の外径より径大な外径を有している。
なお、前記貫通孔11の開口縁には、容器1の内方に向
けて突出する傾斜した環状突出壁10aが形成されてい
るとともに、上方に伸びる筒状壁10bが突出して形成
されている。
【0022】また、前記蓋体10の垂直な環状壁13の
外面には、係合突起19,19が形成されている。これ
ら係合突起19,19は、前記容器1の嵌入部7に形成
された係合溝3,3に挿脱自在に挿入されて蓋体10を
案内するものである。すなわち、蓋体10を容器1の開
口部2に取付ける場合、前記係合突起19を係合溝3に
挿入し、この係合溝3により係合突起19を案内する。
係合突起19が係合溝3の垂直溝3aaに挿入される
と、蓋体10は容器1の嵌入部7に挿入され、また係合
突起19が垂直溝3aaの下端に連なる水平溝3abに
挿入されると蓋体10は周方向、つまり回動するように
案内される。さらに、係合突起19が水平溝3abの奥
部にある係止溝3bに挿入されると、蓋体10はさらに
容器1の底部の方向に進入される。
【0023】よって、蓋体10を容器1の開口部2に取
付ける場合は、蓋体10を嵌入部7に挿入した後、水平
方向に回動し、さらに嵌入部7の奥に向けて押し込むよ
うに操作する。これにより、係合突起19が垂直溝3a
aから水平溝3abを通過し、かつ水平溝3abの奥部
にある係止溝3bに挿入される。なお、蓋体10を容器
1から取り外す場合は、逆の操作をする。
【0024】また、蓋体10の前記垂直な環状壁13の
外面には、図6および図7に示すように、水平に伸びる
ガイド壁15が形成されており、このガイド壁15は前
記容器1の嵌入部7の内周壁7aに沿って摺動可能とさ
れている。すなわち、ガイド壁15の外径D15は前記嵌
入部7の内周壁7aの内径D7 よりも小さく(D15<D
7 )形成されており、このガイド壁15は嵌入部7の内
周壁7aと若干の隙間を存して対向されている。このた
めガイド壁15は前記嵌入部7の内周壁7aに沿って摺
動可能とされている。
【0025】さらに、前記垂直な環状壁13の外面に
は、前記ガイド壁15の下方に位置して環状の嵌合溝1
6が形成されている。この嵌合溝16にはゴム等の弾性
部材からなるシール体、例えばOリング17が取着され
ている。Oリング17は嵌合溝16に嵌め込まれた状態
で環状壁13の外径より径大となるように、つまり外周
が前記環状壁13から外側に突出するように形成されて
いる。この場合、Oリング17の外周が前記環状壁13
から突出する量sは、Oリング17の断面直径dの40
〜60%、好ましくはほぼ50%となるように形成され
ている。また、このOリング17は、嵌合溝16に嵌め
込まれた状態でその外周の径D17が、前記ガイド壁15
の外径D15より小さく(D17<D15)形成されている。
但し、Oリング17の外周の径D17は、容器1の内周壁
6の内径D6 より大きく(D17>D6 )形成されてい
る。また、嵌合溝16に嵌め込まれたOリング17の外
周径D17は、容器1の開口部2に形成された嵌入部7の
内周壁7aの内径D7 よりも小さく形成されている(D
17<D7 )ものである。
【0026】このため、蓋体10で容器1の開口部2を
閉蓋する場合、図6に示されるように、蓋体10のガイ
ド壁15が嵌入部7の内周壁7aに摺接してガイドさ
れ、この際、Oリング17の外周が前記嵌入部7の内周
壁7aと接触するのが防止される。Oリング17はゴム
等の弾性部材からなるため、蓋体10を容器1の開口部
2に差し込む、または取り出すとき、容器1の嵌入部7
に摺接すると摩擦抵抗が大きくて挿脱し難くなる心配が
あるが、ガイド壁15によりガイドすることによりOリ
ング17が嵌入部7の内周壁7aと接触するのを防止す
れば蓋体10の脱着が極めて容易になる。
【0027】但し、図7に示されるように、蓋体10の
環状フランジ部14が容器1の開口部2の口縁上端面に
当接された正常な閉蓋状態では、Oリング17が容器1
内の傾斜壁7bに押圧されて変形され、このOリング1
7の弾性変形により蓋体10は容器1の開口部2に弾性
圧着されるようになっている。
【0028】すなわち、蓋体10を容器1の開口部2に
所定深さまで挿入し、この挿入後に圧入することにより
Oリング17が傾斜壁7bに押し付けられ、このOリン
グ17の弾性変形によりこれらの間のシール性が保たれ
るようになっている。このため、調理中に容器1内の調
理材料あるいは液体が漏れ出すのを確実に防止できる。
【0029】この場合、前記蓋体10に形成した係合突
起19,19が容器1側の係合溝3,3における垂直溝
3aaおよび水平溝3abに位置されている場合、Oリ
ング17は傾斜壁7bには届かず、つまりOリング17
は嵌入部7の内周壁7aと接触せずに遊嵌状態にあり、
係合突起19,19が係合溝3,3の奥の係止部3b、
3bに押し込まれたときにOリング17は傾斜壁7bに
押し付けられるようになっている。したがって、蓋体1
0が正常な閉蓋位置に達せずに、回動操作される過程で
はOリング17が嵌入部7の内周壁7aと遊嵌状態にあ
り、Oリング17の摩擦抵抗が生じないようになってい
る。また、前記環状壁13の上端には前記フランジ14
より上方に突出した環状突出壁18が形成されている。
【0030】前記容器1内には回転体20が着脱自在に
配設されている。回転体20は、カッター台21とこの
カッター台21から上方に延出した小径の中空な軸部2
2とを有している。前記軸部22の上端部には、図8に
示すように、被カップリングとしての凸状カップリング
23が設けられている。この凸状カップリング23は、
例えば径方向に突出した複数の係合片23a…により形
成されている。これら係合片23a…は周方向に沿って
等間隔を存して設けられており、それぞれ軸方向に沿っ
てリブ形に形成されている。
【0031】これら係合片23a…には、リブ26…が
連続して形成されている。これらリブ26…も周方向に
沿って等間隔を存して設けられており、それぞれ軸方向
に沿って形成されている。すなわち、軸部22の上端部
に前記凸状カップリング23を構成する係合片23a…
が形成されており、これら係合片23a…の下部にこれ
ら係合片23a…に連続してリブ26…が一体に形成さ
れている。
【0032】なお、本実施例ではこれら複数の係合片2
3a…とリブ26…が連続して形成されているが、係合
片23a…とリブ26…を離して形成してもよい。
【0033】また、凸状カップリング23よりも軸部2
2の先端部には、芯出突起24が設けられている。さら
に、軸部22には前記凸状カップリング21の下方に位
置して、前記蓋体10の貫通孔11よりも径大な環状鍔
部25が設けられている。図3に示すように、前記回転
体20が容器1内に所定の状態で配設された場合は、前
記凸状カップリング23が前記蓋体10に設けられた貫
通孔11を貫通して蓋体10の底壁12の上面から突出
し、このとき、リブ26…は前記貫通孔11内に挿入さ
れるとともに、前記環状鍔部25は容器1の内側に位置
されて前記貫通孔11に形成した環状突出壁10aに対
し離間寸法Aを存して近接された位置に設けられるよう
になっている。なお、前記リブ26…は、環状鍔部25
より上部に位置して軸部22に形成されている。
【0034】前記カッター台21は、上方に上底壁27
を有するとともに下側を開口した径大な筒状壁28を有
する円筒状に形成され、この径大な筒状壁28の内側に
は下側を開口した径小な筒状壁29が形成されている。
前記径大な筒状壁28の開口縁の内側には取付段部30
が設けられている。
【0035】このカッター台21の下側開口部には軸受
取付部材31が取着されている。軸受取付部材31は、
図3に示すように、下側を開口した有底筒状の筒状部3
2を有し、この開口縁に環状の取付鍔33が形成されて
いる。この軸受取付部材31は、その筒状部32が前記
小径な筒状壁29の内周に嵌合されているとともに、取
付鍔33の外周部が前記取付段部30に嵌合されること
によりカッター台21に取着されている。
【0036】そして、前記筒状部32の内側には被軸受
部としての軸受34が一体的に取着されている。この軸
受34には、前記容器1の底壁3に取着した支持軸5が
挿脱自在に挿入されるようになっている。軸受34に支
持軸5が挿入されると、回転体20の下端が支持軸5に
より回転自在に支持されるようになる。
【0037】この場合、軸受34は支持軸5の軸方向に
沿って差し込まれるようになっており、この軸方向に沿
う嵌合深さHは、前記環状鍔部25と前記貫通孔11に
形成した環状突出壁10aとの離間寸法Aより大きく
(H>A)設定されている。
【0038】カッター台21の上底壁27の上面部およ
び筒状壁28の下面部には、それぞれ上カッター35a
および下カッター35bが前記径大な筒状壁28を貫通
したリベット36により一体的に取り付けられている。
【0039】つぎに、本体40について説明する。本体
40は本体ケースを有し、この本体ケースは上部ケース
41と下部ケース42とからなっており、これら両ケー
ス41、42は、図4に示すねじ41d…により結合さ
れている。
【0040】上部ケース41には、図1および図2にも
見られるように、中央部を横切って径方向に伸びる突条
部41aが形成されており、この突条部41aは鞍形
(尾根形状)をなしており、本体40を容器1に対して
着脱するときの把持部として使用することができる。ま
た、上部ケース41の開口縁には嵌合部41bが形成さ
れている。
【0041】そして、上部ケース41には、図3にも示
すように、前記突条部41aの一端側に貫通孔41cが
設けられており、この貫通孔41cには操作体80が上
下動自在に貫通して設けられている。操作体80は、ス
イッチ64を開閉操作するもので、これについては後で
説明する。
【0042】下部ケース42は、前記蓋体10の底壁1
2、環状壁13および環状突出壁18に対応して、底壁
42aおよび垂直壁42bを有する有底筒状に形成され
ている。底壁42aの中央部には差込み孔42cが形成
されており、この差込み孔42cには前記蓋体10の貫
通孔11に設けた上方に伸びる筒状壁10bが挿入され
るようになっている。
【0043】前記垂直壁42bの外側には前記蓋体10
の環状突出壁18が嵌合される嵌合溝43が形成されて
いる。この嵌合溝43には、周方向の1か所、例えば図
3において右側の頂部に、嵌合孔44が設けられてい
る。この嵌合孔44には後述する押上体90がスライド
自在に嵌合されている。なお、下部ケース42の外周部
には嵌合縁部42dが形成されており、この嵌合縁部4
2dは前記上部ケース41の開口縁に形成した嵌合部4
1bに嵌合されており、上述したように図4に示された
ねじ41d…によって両ケースが結合されるものであ
る。
【0044】さらに下部ケース42には、図3に示すよ
うに、上方に向けて突出された複数の取付ボス42e…
が形成されている。取付ボス42eには駆動手段として
の電動機46が固定されている。
【0045】電動機46は、モータケーシング46aに
ステータ46bおよびロータ46cを収容してあり、ロ
ータ46cには電動機軸46dが取り付けられている。
電動機軸46dは横向きに配置されている。すなわち、
電動機46は、その電動機軸46dが本体40の径方向
に沿っており、換言すれば回転体22の中心軸に対して
直交するように横置きされており、前記上部ケース41
を下部ケース42に被せた場合、電動機46が上部ケー
ス41に形成した突条部41aに収容されるようになっ
ている。
【0046】このような電動機46は取付枠47に固定
されており、この取付枠47はねじ47aによって前記
取付ボス42eに取り付けられている。なお、取付枠4
7と取付ボス42eとの間にはゴムなどからなる緩衝体
47bが設けられており、電動機46の振動が本体ケー
スに伝わるのを軽減している。
【0047】電動機46の電動機軸46dには、小径の
プーリー48が取り付けられている。また、前記取付枠
47には軸受49が取着されており、この軸受49には
従動軸50が水平方向の姿勢で軸支されている。従動軸
50の一端側には径大なプーリー51が取り付けられて
いる。前記小径プーリー48と大径プーリー51との間
にはベルト52が掛け渡されている。また、従動軸50
の他端側には傘歯車53が取り付けられている。
【0048】さらに、前記取付枠47には他の軸受54
が取り付けられており、この軸受54には伝達軸55が
垂直方向の姿勢で軸支されている。この伝達軸55の一
端は例えばCリング58により抜け止めされているとと
もに、他端側には傘歯車59が取り付けらている。この
傘歯車59は前記傘歯車53と噛み合っている。
【0049】この傘歯車59には、図において下方に延
出したに軸部60が設けられている。この軸部60の下
端部は、前記蓋体10の貫通孔11に設けた上方に伸び
る筒状壁10b内に挿入されるようになっている。
【0050】そして、この軸部60の下端部の内周に
は、前記凸状カップリング23に係脱自在に係合される
カップリングとしての凹状カップリング61が設けられ
ている。また、軸部60の先端部の中央部には、前記回
転体20の軸部22の先端部に設けた芯出突起24が嵌
合される嵌合穴60aが形成されている。
【0051】そして、前記回転体20が容器1内に所定
の状態で取り付けられた場合は、回転体22の下側に設
けた軸受34が前記底壁3に設けた支持軸5に嵌合され
るとともに、回転体22の上端部に設けた芯出突起24
が前記軸部60の嵌合穴60aに嵌合されることによ
り、回転体20は芯出しされて容器1内で回転できるよ
うになっている。
【0052】また、前記下部ケース42の前記垂直壁4
2eの内側近傍には、図10および図11にも示される
ように、支持ボス65が上方に向けて突出して一体に設
けられており、この支持ボス65には支持台66がねじ
67により取り付けられている。この支持台66は前記
スイッチ70が取り付けられている。スイッチ70は電
動機軸46dの中心線と同方向の位置に設けられてお
り、上端部に作動子71が突出して形成されている。こ
の作動子71が押圧されたとき筐体内の図示しない接点
が閉成されるようになっている。そして、このことによ
り前記電動機46が駆動される。
【0053】前記作動子71は前記操作体80により押
されるようになっている。操作体80は、前記突条部4
1aの貫通孔41cに取り付けられた操作釦81、釦軸
81a、この釦軸81aに取り付けられた作動杆82、
この作動杆82に設けられた作動枠83を備えている。
作動枠83は図8に示すように、作動杆82の下端に形
成された基板84、この基板84の両端部から下方に垂
下された互いに対向する取付け側板85a,85bを有
しており、これら取付け側板85a,85bには互いに
対向して軸孔86a,86bが形成されている。
【0054】このような作動枠83には、作動体75が
取り付けられている。作動体75は図8に示す通り、両
端部に取付軸76a、76bを有する円柱状基部77
と、この円柱状基部77の軸心と直交する方向に延出し
て設けられた作動板78、79とを備えている。前記取
付軸76a、76bは前記作動杆82に形成された軸孔
86a,86bに嵌合して取り付けられており、このた
め作動体75は、作動枠83に対して回動自在に支持さ
れている。一方の取付軸76aには、この作動体75を
時計回り方向に回動させるように付勢する付勢手段とし
ての捩りコイルばね87が取り付けられている。この捩
りコイルばね87はその一端が前記一方の作動板78に
係止されているとともに、他端は前記作動枠83の基板
84に当接されている。よって、作動体75は作動枠8
3に対し時計回り方向に回動するように付勢されてい
る。作動体75の一方の作動板78は、前記スイッチ7
0の作動子71に対向されるようになっており、常時は
上記捩りコイルばね87の付勢力を受けて前記作動体7
5が作動枠83に対し時計回り方向に回動され、よって
一方の作動板78はスイッチ70の作動子71から離れ
る方向に回動されている。
【0055】また、作動体75の他方の作動板79には
押上体90が対向されている。すなわち、前記下部ケー
ス42の嵌合溝43に形成された嵌合孔44には、前記
押上体90が上下方向に摺動自在に嵌合されている。こ
の押上体90は、嵌合孔44内を上下に摺動される軸部
91と、この軸部91のほぼ中間部に設けられた停止片
92を備えている。
【0056】この押圧体90は、図10に示すように、
下部ケース42の嵌合溝43に前記蓋体10の環状突出
壁18が嵌合された場合、すなわち本体40を正常に蓋
体10に載置した場合、嵌合溝43に臨まされている前
記押上体90の下端が蓋体10の環状突出壁18に当た
って嵌合孔44の内部に押し込まれるようになってい
る。このため押上体90が上方に移動し、軸部91の上
端が前記作動体75の他方の作動板79を押し上げる。
これにより、作動体75が捩りコイルばね87の付勢力
に抗して反時計回りに回動され、この作動体75の一方
の作動板78が、前記スイッチ70の作動子71に接近
される。但し、この状態では、未だ作動体75の一方の
作動板78はスイッチ70の作動子71を押さず、接点
は開閉されない。この状態で、上部ケース41の突条部
41aに設けた操作体80を押し下げると、操作釦8
1、釦軸81a、釦軸81a、作動杆82を介して作動
枠83が押し下げられる。この作動枠83の下向きに移
動に伴い、この作動枠83に回動自在に取着されている
前記作動体75も一体的に下向きに移動する。このと
き、作動体75の他方の作動板79は押上体90上端に
当接されているから、作動体75が下降するとこの作動
体75は捩りコイルばね87の付勢力に抗して反時計方
向に回動され、よって作動体75の一方の作動板78が
スイッチ70の作動子71を押し下げる。このため、ス
イッチ70の接点が閉じられる。
【0057】一方、図11に示すように、下部ケース4
2の嵌合溝43から前記蓋体10の環状突出壁18が離
反している場合、すなわち本体40を蓋体10から離し
て持ち上げた場合、嵌合溝43に臨まされている前記押
上体90の下端は蓋体10から離れているから、押上体
90は作動体75の他方の作動板79により押されて、
嵌合孔44から嵌合溝43内に向けて突出される。この
場合、作動体75は捩りコイルばね87の付勢力により
時計回り方向に回動されるから、上記にように作動体7
5の他方の作動板79が押上体90を押し下げる。これ
に伴い作動体75の一方の作動板78が、前記スイッチ
70の作動子71から離れる。したがって、この状態で
は、上部ケース41の突条部41aに設けた操作体80
を押し下げて、操作釦81、釦軸81a、釦軸81a、
作動杆82を介して作動枠83を押し下げても、作動体
75の一方の作動板78がスイッチ70の作動子71に
届かず、作動子71の押し下げが不能になる。このた
め、スイッチ70の接点は閉じられることがない。
【0058】なお、上部ケース41と下部ケース42の
結合部から電源コード95が導出されている。電源コー
ド95のプロテクタ部96は、このプロテクタ部96に
形成した取付溝96aが上部ケース41と下部ケース4
2の開口縁の間に嵌め込まれて固定されている。この電
源コード95の内部側端部は前記スイッチ70に接続さ
れており、外部側端部には電源側のソケットに差し込ま
れるプラブ97が取り付けられている。
【0059】つぎに、前記のように構成されている本体
40の組み立てについて説明する。まず、あらかじめ取
付枠47に軸受49および軸受54を取り付け、一方の
軸受49に傘歯車53を取り付けた軸49を挿入後、大
径プーリー51を取り付け、また、他方の軸受54に凹
状カップリング61を有する傘歯車59が設けられた軸
部54を取り付ける。また、同様に取付枠47に、小径
プーリー48を取り付けた電動機46を取り付け、前記
大径プーリー51と小径プーリー48にベルト52を掛
け渡す。
【0060】さらに、スイッチ70が取り付けられた支
持台66を取付ボス65にねじ67を用いて固定する。
ついで、押上体90を嵌合孔44に嵌め込む。また、上
部ケース41の貫通孔41bに操作釦81の釦軸81a
を挿通し、この釦軸81aに、あらかじめ下端に作動板
75および捩りコイルばね87が取り付けられた作動杆
82の上端部を連結する。これにより操作体80が上部
ケース41に取り付けられる。
【0061】ついで、前記下部ケース42の嵌合縁部4
2dを上部ケース41の嵌合部41bに嵌合させてねじ
41dにより両ケース41、42を結合する。これによ
り本体40が組み立てられる。なお、両ケース41、4
2を結合する際に、作動板75の一方の作動板78は、
スイッチ70の作動子71に対向されるとともに、他方
の作動板79には押上体90の上端に対向され、この他
方の作動板79は前記捩りコイルばね87の付勢力によ
り押上体90の上端に当接され、押圧体90が下向きに
押圧される。
【0062】また、両ケース41、42を結合させる
際、両ケースの端縁に電源コード95のプロテクター部
に設けた取付溝96aをはめ込んで、電源コード95を
取り付ける。
【0063】つぎに、前記のように構成された調理器A
の作用について説明する。
【0064】まず、容器1内に、回転体20をその軸受
34を容器底部3に設けた軸5に嵌合して取り付け、つ
いで所望の調理をするための被調理物を入れる。そし
て、蓋体10の貫通孔11に前記回転体20の凸状カッ
プリング23を貫通させてこの蓋体10で容器1の開口
部2を閉蓋する。
【0065】この閉蓋は、以下のように行う。すなわ
ち、蓋体10を容器1の嵌入部7に対向させ、係合突起
19,19を係合溝3,3に嵌め込む。係合突起19が
垂直溝3aaの下端に達すると蓋体10を水平方向に回
す。すると係合突起19は水平溝3abに案内される。
そして係合突起19が水平溝3abの奥部に達すると、
蓋体10を押し込む。
【0066】このような操作において、前記蓋体10の
係合突起19,19が係合溝3,3の垂直溝3aaおよ
び水平溝3abに位置されている状態では、Oリング1
7が嵌入部7の内周壁7aに接触せずに遊嵌状態にあ
る。したがって、蓋体10を挿入した当初および回動操
作する過程ではOリング17が嵌入部7の内周壁7aと
接触しないから、Oリング17の摩擦抵抗は生じなく、
挿入および取り出しの作業性が良い。そして、係合突起
19,19が係止部3b、3bに落とし込まれた場合
に、前記Oリング17が傾斜壁7bに押し付けられて弾
性変形するから、蓋体10と容器1とのシールが保たれ
ることになる。
【0067】このようにして容器1に蓋体10が閉蓋さ
れると、本体40を蓋体10に載置する。この場合、本
体40の下部ケース42に形成した嵌合溝43に前記蓋
体10に設けた環状突出壁18を嵌入させつつ本体40
を蓋体10に載置する。この状態では前述したように、
図10に示す通り蓋体10の環状突出壁18によって押
上体90が上方に押し上げられるため、操作体80の押
し下げによりスイッチ70の閉成が可能となっている。
また、本体40の凹状カップリング61と回転体20の
凸状カップリング23が係合し、また、環状鍔部25は
蓋体10の貫通孔11の開口縁に設けた環状壁10aの
下端縁に近接した位置に位置している。
【0068】そして、操作釦81を下方に押し下げる
と、作動枠83が下方に移動されるので作動体75が時
計回り方向に回動され、スイッチ70の作動子71が押
し下げられ、スイッチ70の接点が閉成される。このた
め電動機46に通電され、電動機46が駆動する。電動
機46の駆動により電動機軸46dが回転し、小径プー
リ48、ベルト52、大径プーリ51、傘歯車53を介
して傘歯車59が回転される。したがって、凹状カップ
リング61および凸状カップリング23を介して回転体
20が回転され、容器1内でカッター35a、35bが
回転され、被調理物が切削や粉砕、攪拌などの調理がな
される。
【0069】調理が終了した後、本体40を蓋体10か
ら取り外すことにより容器1から離間し、ついで蓋体1
0を容器1から取り外し、必要に応じて容器1内の調理
物を別の容器等に移し替える。そして、容器1、回転体
18および蓋体10を洗浄して調理作業を完了するもの
である。
【0070】また、本体40を蓋体10から取り外した
状態では、図11に示すように蓋体10の環状突出壁1
18は前記嵌合溝43から離脱するため、前記押上体9
0が突出し、操作体80が下方へ移動されても作動体7
5はスイッチ70の作動子71を押し下げることはな
い。したがって、誤って操作釦81が操作されたとして
もスイッチ70が閉成されることはなく、電動機46が
駆動することはない。ゆえに、本体40の下面に露出し
ている凹状カップリング61が回転することはなく、安
全である。
【0071】上記実施例の場合、蓋体10を容器1に取
り付けるときおよび取り外すときは、蓋体10を回動操
作するが、Oリング17の外周径D17が、容器1の開口
部2に形成された嵌入部7の内周壁7aの内径D7 より
も小さく形成されている(D17<D7 )ことから、蓋体
10を嵌入部7に挿入するときにOリング17は嵌入部
7の内周壁7aに接触せず、したがって接触抵抗が小さ
く、蓋体10を容易に回動することができる。よって操
作性がよい。
【0072】そして、上記Oリング17の外周径D17
容器1の内周壁6の内径D6 より大きく(D17>D6
形成されているから、Oリング17が嵌入部7の下端、
すなわち傾斜壁7bに達するとこの傾斜壁7bに当たっ
て弾性変形する。この弾性変形によりOリング17が容
器1に圧接され、よって蓋体10と容器1のシールがな
される。
【0073】この場合、Oリング17は、その外周が蓋
体10の環状壁13から突出する量sを、Oリング17
の断面直径dの40〜60%、好ましくはほぼ50%と
なるように形成してあるから、Oリング17は充分大き
な弾性変形を生じる。
【0074】容器1側の傾斜壁7bは成形誤差や成形ば
らつきのために、精度が低いことがあり、Oリング17
の突出量sを断面直径dの40〜60%、好ましくはほ
ぼ50%となるように形成しておけば、変形量が大きい
から精度の低い傾斜壁7bであっても確実に密着するよ
うになる。よって、高いシール性が保たれ、調理中に容
器1内の調理材料が漏れ出すのが確実に防止される。
【0075】そして、蓋体10の環状壁13の外面に
は、外径D15が嵌入部7の内周壁7aの内径D7 よりも
小さく(D15<D7 )形成されたガイド壁15が設けら
れているから、蓋体10を嵌入部7に挿入するときにガ
イド壁15が嵌入部7の内周壁7aにより案内される。
したがって、Oリング17が嵌入部7の内周壁7aと接
触しなくても、上記ガイド壁15の案内作用により蓋体
10が案内され、蓋体10が偏心して挿入されたり、挿
入の途中で蓋体10が傾くのが防止される。このことか
ら、Oリング17は全周に亘り傾斜壁7bにほぼ均等に
当接し、ほぼ均等に弾性変形して良好なシール作用を奏
する。
【0076】そして、前記のような調理中には、前記容
器1内で調理材料が勢いよく攪拌されるが、回転体20
には前記蓋体10の貫通孔11よりも径大な環状鍔部2
5を設け、この環状鍔部25を貫通孔11に近接させて
設けてあるため、この環状鍔部25によって調理材料の
貫通孔11からの外部への飛び出しが確実に防止され
る。よって、蓋体10の外側面や凹状カップリング61
および凸状カップリング23ならびに本体1の下面など
に調理材料が付着することはない。したがって、調理材
料、つまり被調理物等の付着により生じる本体1の汚れ
が防止され、本体1を清掃する必要がなく、これに起因
して生じる恐れのある電動機46への悪影響もなく、ま
た感電等の発生も防止できる。
【0077】また、蓋体10には、貫通孔11の開口縁
の下方、つまり容器1の内方に突出した環状壁10aが
形成されているため、調理材料の飛び出しが確実に防止
される。
【0078】そして、前記回転体20に設けた環状鍔部
25は回転体20を容器1に取り付けおよび取り外しす
る際の摘み部として使用することができ、しかも環状鍔
部25は円形板状に形成されているため、摘み易くな
り、回転体20の取り付け、取り外しの操作性が良い。
【0079】さらに、上記実施例の場合、回転体20に
は環状鍔部25よりも上部に位置して軸部22の外面に
複数のリブ26…を形成し、このリブ26…が蓋体10
の貫通孔11内に設けられているので、容器1内から貫
通孔11に侵入した被調理物は、回転体20の回転に伴
うリブ26…の回転により遠心力で飛ばされるようにな
り、貫通孔11内を通過しようとするのが阻止される。
したがって、被調理物が外部に飛散するのが一層防止さ
れることになる。
【0080】また、本体40を容器1から外す場合、図
11に示すように、本体40が蓋体10から離れるので
押上体90が下向きに突出し、作動体75がスイッチ7
0の作動子71から離れることからスイッチ70が切れ
るが、慣性により電動機46および回転体22が回転を
続けるときがあり、この状態で本体40を容器1から外
すと凸状カップリング23と凹状カップリング61が係
合しているから回転中の回転体22も本体40と一緒に
なって引き出されようとする。
【0081】しかし、回転体22の環状鍔部25が蓋体
10の貫通孔11に形成した環状突出壁10aに当たる
ため、凸状カップリング23と凹状カップリング61が
外れ、よって回転体20は容器1内に残り、容器1から
飛び出すことはない。
【0082】この時、回転体22の環状鍔部25が蓋体
10に当たると、蓋体10が持ち上げられるようになり
容器1から離されようとするが、蓋体10は係合突起1
9と係合溝3との係合により係止されているから、回動
操作しない限りは容器1から外れないので、蓋体10が
不用意に容器1から外れることはない。よって、回転体
20は蓋体10にて閉塞された状態の容器1内に確実に
残る。ゆえに、慣性により回転している回転体20が容
器1内に残り、容器1から飛び出すことはなく、本体4
0のみが取り外されるから安全である。
【0083】容器1内に残った回転体20は、軸受34
と支持軸5の嵌合深さHが前記環状鍔部25と蓋体10
との離間寸法Aより大きく(H>A)設定されているか
ら、環状鍔部25が蓋体10に当たったとしても軸受3
4が支持軸5から抜け出すことがない。よって、回転体
20は、下端が軸受34と支持軸5とで軸支されるとも
に、上端がリブ部26を介して蓋体10の貫通孔11に
支持されるから、容器1内で垂直姿勢を保って軸支され
る。この結果、回転体20が容器1内で乱れ回転するこ
とはない。
【0084】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1の発明によれ
ば、回転体に蓋体側の貫通孔よりも径大な環状鍔部を設
けたので、容器内の被調理物がカッターによって切削な
いし攪拌されて貫通孔から上方に飛散しようとしても、
前記環状鍔部によって飛び出しが防止される。よって、
被調理物が貫通孔の外部の本体等に付着するのが防止さ
れ、これら外部のものを汚すことがなく、これらの掃除
の手間を省くことができるなどの効果を奏する。また、
環状鍔部は回転体の脱着操作のときの摘み部としても使
用でき、操作性が良くなる。
【0085】また、請求項2の発明によれば、回転体に
複数のリブを形成したから、回転体の回転に伴いこのリ
ブに付着した被調理物を遠心力で飛ばすようになり、貫
通孔内に侵入しようとする被調理物を容器に戻し、外部
に飛散されるのを防止することができる。
【0086】さらに、請求項3の発明によれば、本体を
容器から外す場合、回転体が本体と一緒になって引き出
されようとしても、環状鍔部が蓋体に当たることにより
カップリングと被カップリングとの係合が外れるように
なり、回転体が容器内に残り、よって回転体が容器から
抜き出されるのが防止される。このことから回転体が回
転中に本体を持ち上げたとしても、カッターが容器の外
に引き出されなくなり、安全性が確保される。この場
合、被軸受部と軸受部との嵌合深さを、環状鍔部の上面
と蓋体との離間寸法より大きく形成したから、前記環状
鍔部が蓋体に当たっても回転体の被軸受部は軸受部から
外れるのが防止され、よって容器内で回転体を確実に軸
支しておくことができ、安全性が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す調理器の外観斜視図。
【図2】上記実施例の調理器の分解した斜視図。
【図3】上記実施例の調理器の断面図。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】係合溝の形状と係止突起の案内作用を説明する
部分正面図。
【図6】図5のVI−VI線に沿う蓋体を容器に閉蓋する途
中の状態を示す部分断面図。
【図7】図5のVII −VII 線に沿う蓋体を容器に閉蓋し
た状態を示す部分断面図。
【図8】上記実施例の回転体の環状鍔部を示した部分斜
視図。
【図9】上記実施例の操作体と作動体の取付関係を示す
分解した斜視図。
【図10】上記実施例の容器に蓋体および本体を取り付
けてスイッチが開放状態を示す部分断面図。
【図11】上記実施例の容器から本体を外した状態を示
す部分断面図。
【図12】従来の調理器の断面図。
【符号の説明】
1…容器 2…開口部 3…係合溝 3a…ガイド部 3b…垂直部 5…軸(軸受部) 10…蓋体 11…貫通孔 15…ガイド壁 17…Oリング 19…係合突起 20…回転体 23…凸状カップリング(被カップリング手段) 25…環状鍔部 26…リブ 34…軸受部 35a,35b…カッター 40…本体 41…上部ケース 41a…突条部 42…下部ケ−ス 46…電動機 48,51…プーリ 52…ベルト 53,59…傘歯車 61…凹状カップリング(カップリング手段) 70…スイッチ 75…作動体 80…操作体 90…押上体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に開口部が形成されるとともに底部
    に軸受部が設けられた容器と;この容器の開口部に着脱
    自在に取着されるとともに中央部に貫通孔が形成された
    蓋体と;前記容器内で回転されるカッターを備え、下部
    に前記軸受部と脱着可能に嵌合する被軸受部が設けられ
    るとともに、上部に前記貫通孔を貫通された被カップリ
    ングが設けられた回転体と;この回転体の前記蓋体より
    も容器側に位置して前記貫通孔に近接した位置に設けら
    れ、この貫通孔より径大な環状鍔部と;前記容器を閉蓋
    した前記蓋体の上方に配置された本体と;この本体に収
    容された駆動手段と;前記本体に設けられ、上記駆動手
    段により駆動され前記回転体に設けられた被カップリン
    グと係脱自在に係合されるカップリングと;を備えたこ
    とを特徴とする調理器。
  2. 【請求項2】 前記回転体には前記環状鍔部より上方に
    位置し、周方向に離間するとともにそれぞれ軸方向に延
    びる複数のリブが形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の調理器。
  3. 【請求項3】 前記回転体の被軸受部と前記容器側の軸
    受部との軸方向に沿う嵌合深さは、前記環状鍔部上面と
    蓋体との離間寸法より大きく形成されていることを特徴
    とする請求項1または請求項2の記載の調理器。
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