JPH08205844A - 紙巻きたばこ用複合フィルター - Google Patents
紙巻きたばこ用複合フィルターInfo
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- JPH08205844A JPH08205844A JP7290908A JP29090895A JPH08205844A JP H08205844 A JPH08205844 A JP H08205844A JP 7290908 A JP7290908 A JP 7290908A JP 29090895 A JP29090895 A JP 29090895A JP H08205844 A JPH08205844 A JP H08205844A
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A24—TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
- A24D—CIGARS; CIGARETTES; TOBACCO SMOKE FILTERS; MOUTHPIECES FOR CIGARS OR CIGARETTES; MANUFACTURE OF TOBACCO SMOKE FILTERS OR MOUTHPIECES
- A24D3/00—Tobacco smoke filters, e.g. filter-tips, filtering inserts; Filters specially adapted for simulated smoking devices; Mouthpieces for cigars or cigarettes
- A24D3/04—Tobacco smoke filters characterised by their shape or structure
- A24D3/045—Tobacco smoke filters characterised by their shape or structure with smoke acceleration means, e.g. impact-filters
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、高いタール吸入抑止効率と高いＣ
Ｏ希釈能を有し、且つ安価な紙巻きたばこ用複合フィル
ターを提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、紙巻きたばこ用複合フィルタ
ーに関し、通常のフィルター（２）とたばこの葉の収容
部（７）との間に装着される多孔器であって、該多孔器
が、紙、プラスチック、マイクロポーラスセラミックス
又は金属からなり、中空円筒とその一端を塞ぐ円板であ
って孔（６）が穿たれた円板とから構成された多孔器
（３）を有することを特徴とする。
Ｏ希釈能を有し、且つ安価な紙巻きたばこ用複合フィル
ターを提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、紙巻きたばこ用複合フィルタ
ーに関し、通常のフィルター（２）とたばこの葉の収容
部（７）との間に装着される多孔器であって、該多孔器
が、紙、プラスチック、マイクロポーラスセラミックス
又は金属からなり、中空円筒とその一端を塞ぐ円板であ
って孔（６）が穿たれた円板とから構成された多孔器
（３）を有することを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本考案は、紙巻きたばこ用の
フィルターに関する。
フィルターに関する。
【０００２】
【従来の技術】周知のように、たばこの煙に含まれてい
るタールが喫煙者に癌を引き起こす主要な成分である。
この喫煙者が吸入する煙の中のタール量を減らすため
に、紙巻きたばこの一端にフィルターをつけることがよ
く行われる。該フィルターにはアセテート繊維フィルタ
ーとか複合フィルターがある。このようなフィルター
は、煙の中のタールに対してはかなりの吸入抑止効果を
示すが、ＣＯを低減する能力は低い。また、高価なの
で、広い応用と発展に制限がある。
るタールが喫煙者に癌を引き起こす主要な成分である。
この喫煙者が吸入する煙の中のタール量を減らすため
に、紙巻きたばこの一端にフィルターをつけることがよ
く行われる。該フィルターにはアセテート繊維フィルタ
ーとか複合フィルターがある。このようなフィルター
は、煙の中のタールに対してはかなりの吸入抑止効果を
示すが、ＣＯを低減する能力は低い。また、高価なの
で、広い応用と発展に制限がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高いタール
吸入抑止効率と、高いＣＯ希釈能を有し、且つ安価な紙
巻きたばこ用フィルターを提供することを目的とする。
吸入抑止効率と、高いＣＯ希釈能を有し、且つ安価な紙
巻きたばこ用フィルターを提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、通常のフィル
ター（２）とたばこの葉の収容部（７）の間に多孔器
（３）というものを装着することを特徴とする。この多
孔器は、紙、プラスチック、マイクロポーラスセラミッ
クス、金属等の材料を用いて作られる。形としては、中
空円筒と、その一端を塞ぐ円板からなり、該円板には、
いくつかの孔（６）が穿たれている。該円板の厚さは
０．０４〜２mmの範囲に渡り、該円筒の壁の厚さは０．
０４〜２mm、長さは０．０８〜２０mmの範囲に渡る。該
円筒は、フィルターの棒状体（本発明のフィルターは、
多孔器（３）及びフィルター（２）と後述の通り場合に
よっては、更にフィルター（１）及び／又はパッド
（８）を加えたもので構成され、それらの外形が棒状
故、以下、フィルターの棒状体ということがある）の巻
き紙の内径と同じ外径を有している。該円板に穿たれた
孔（６）の断面積は、１０-4〜１mm2/個の範囲に渡り、
該孔の数は、１〜１０4 個の範囲に渡る。ここで、孔の
断面積が１mm2/個以上になるとタールの除去が効果的に
行われなくなり、一方、１０-4mm2/個のものは、現在入
手し難い。尚、孔の数は、適宜選択した孔の断面積を考
慮し、前記の範囲から適宜選択すればよい。該孔の配列
は、規則正しく行ってもよいし、又は、不規則に行って
もよい。また、該孔の形状は、それらの機能と関係な
く、円形、三角形、正方形や長方形あるいは不規則な形
状であってよい。
ター（２）とたばこの葉の収容部（７）の間に多孔器
（３）というものを装着することを特徴とする。この多
孔器は、紙、プラスチック、マイクロポーラスセラミッ
クス、金属等の材料を用いて作られる。形としては、中
空円筒と、その一端を塞ぐ円板からなり、該円板には、
いくつかの孔（６）が穿たれている。該円板の厚さは
０．０４〜２mmの範囲に渡り、該円筒の壁の厚さは０．
０４〜２mm、長さは０．０８〜２０mmの範囲に渡る。該
円筒は、フィルターの棒状体（本発明のフィルターは、
多孔器（３）及びフィルター（２）と後述の通り場合に
よっては、更にフィルター（１）及び／又はパッド
（８）を加えたもので構成され、それらの外形が棒状
故、以下、フィルターの棒状体ということがある）の巻
き紙の内径と同じ外径を有している。該円板に穿たれた
孔（６）の断面積は、１０-4〜１mm2/個の範囲に渡り、
該孔の数は、１〜１０4 個の範囲に渡る。ここで、孔の
断面積が１mm2/個以上になるとタールの除去が効果的に
行われなくなり、一方、１０-4mm2/個のものは、現在入
手し難い。尚、孔の数は、適宜選択した孔の断面積を考
慮し、前記の範囲から適宜選択すればよい。該孔の配列
は、規則正しく行ってもよいし、又は、不規則に行って
もよい。また、該孔の形状は、それらの機能と関係な
く、円形、三角形、正方形や長方形あるいは不規則な形
状であってよい。
【０００５】多孔器（３）の円筒の壁にも孔（５）を設
けてもよく、その数は１〜１０4 個の範囲に渡る。その
断面積は２５mm2/個以下とするのがよい。該孔の配列は
規則正しく行ってもよいし、又は不規則に行ってもよ
い。また、該孔の形状は、それらの機能と関係なく、円
形、三角形、正方形や長方形あるいは不規則な形状であ
ってよい。
けてもよく、その数は１〜１０4 個の範囲に渡る。その
断面積は２５mm2/個以下とするのがよい。該孔の配列は
規則正しく行ってもよいし、又は不規則に行ってもよ
い。また、該孔の形状は、それらの機能と関係なく、円
形、三角形、正方形や長方形あるいは不規則な形状であ
ってよい。
【０００６】本発明において、多孔器（３）とたばこの
葉の収容部（７）の間に更に通常のフィルター（１）を
装着することができる。フィルター（１）とフィルター
（２）の長さは、それぞれ１〜２０mm、３〜２５mmの範
囲に渡る。これらのフィルターは、アセチルセルロース
のヤーン、ポリプロピレン繊維のヤーンを原料として又
はペーパーフィルターの棒状体から作ることができる。
葉の収容部（７）の間に更に通常のフィルター（１）を
装着することができる。フィルター（１）とフィルター
（２）の長さは、それぞれ１〜２０mm、３〜２５mmの範
囲に渡る。これらのフィルターは、アセチルセルロース
のヤーン、ポリプロピレン繊維のヤーンを原料として又
はペーパーフィルターの棒状体から作ることができる。
【０００７】本発明において、更に、多孔器（３）とフ
ィルター（２）の間に１〜５層のパッド（８）を装着す
ることができる。そのパッドは、ろ紙、衛生紙又は綿布
等の材料を用いて作られる。
ィルター（２）の間に１〜５層のパッド（８）を装着す
ることができる。そのパッドは、ろ紙、衛生紙又は綿布
等の材料を用いて作られる。
【０００８】本発明においては、多孔器（３）の製作を
容易にするため、該多孔器の円板と中空円筒とを射出成
形法により一体ものとして成形することができるし、該
円板と該円筒とを個別に製作した後、接着剤等でもって
接合する、又は、直接フィルター内に組み付けることも
できる。多孔器（３）を装着する際、該円筒の円板側を
フィルター（２）に対向させ、他方をフィルター（１）
又はたばこの葉の収容部（７）に接するようにする。
容易にするため、該多孔器の円板と中空円筒とを射出成
形法により一体ものとして成形することができるし、該
円板と該円筒とを個別に製作した後、接着剤等でもって
接合する、又は、直接フィルター内に組み付けることも
できる。多孔器（３）を装着する際、該円筒の円板側を
フィルター（２）に対向させ、他方をフィルター（１）
又はたばこの葉の収容部（７）に接するようにする。
【０００９】本発明においては、喫煙者に吸入される煙
の中のＣＯ濃度を低下させるため、たばこの巻き紙に空
気取り入れ用の孔（４）を設けることができる。該孔の
直径は０．０１〜１mm、その数は、１〜１０4 個の範囲
に渡る。該孔は、たばこの巻き紙であって、フィルター
の棒状体の巻き紙（９）とたばこの葉の収容部（７）の
巻き紙（１０）との接合部又は該接合部の近傍の巻き紙
にその円周に沿って集中的に規則正しく又は不規則に穿
たれる。ここで、外部空気をスムースに本発明のフィル
ターに流入させるため、本発明のフィルターを装着する
際に、フィルターの棒状体の端面と該端面に対向するた
ばこの葉の収容部（７）の端面との間に２mmより小さい
隙間を設けることができる。もしフィルターの棒状体の
巻き紙が高通気性を有する又は該巻き紙として予め孔が
穿たれた紙が用いられるならば、前記の巻き紙上の空気
取り入れ用の孔（４）の一部は、多孔器（３）の円筒上
の孔（５）と連なっていなければならない。試験の結果
によれば、巻き紙上に空気取り入れ用の孔を有するフィ
ルターを用いた紙巻きたばこは、吸引抵抗に殆ど影響を
与えず、また喫煙者に“気体が漏れる”感じを与えない
が、吸入する煙の中のＣＯ濃度の低減効果への寄与は大
きい。
の中のＣＯ濃度を低下させるため、たばこの巻き紙に空
気取り入れ用の孔（４）を設けることができる。該孔の
直径は０．０１〜１mm、その数は、１〜１０4 個の範囲
に渡る。該孔は、たばこの巻き紙であって、フィルター
の棒状体の巻き紙（９）とたばこの葉の収容部（７）の
巻き紙（１０）との接合部又は該接合部の近傍の巻き紙
にその円周に沿って集中的に規則正しく又は不規則に穿
たれる。ここで、外部空気をスムースに本発明のフィル
ターに流入させるため、本発明のフィルターを装着する
際に、フィルターの棒状体の端面と該端面に対向するた
ばこの葉の収容部（７）の端面との間に２mmより小さい
隙間を設けることができる。もしフィルターの棒状体の
巻き紙が高通気性を有する又は該巻き紙として予め孔が
穿たれた紙が用いられるならば、前記の巻き紙上の空気
取り入れ用の孔（４）の一部は、多孔器（３）の円筒上
の孔（５）と連なっていなければならない。試験の結果
によれば、巻き紙上に空気取り入れ用の孔を有するフィ
ルターを用いた紙巻きたばこは、吸引抵抗に殆ど影響を
与えず、また喫煙者に“気体が漏れる”感じを与えない
が、吸入する煙の中のＣＯ濃度の低減効果への寄与は大
きい。
【００１０】本発明に利用された原理は、熱力学の原理
とジェット衝突に関する原理である。
とジェット衝突に関する原理である。
【００１１】熱力学の法則より、常温下では、Ｈ2 とＨ
ｅを除く気体は、正のジュール・トムソン係数：ｍをと
ることが知られている。従って気体が断熱膨張する時、
下記の断熱式に従い気体の温度が下がる。
ｅを除く気体は、正のジュール・トムソン係数：ｍをと
ることが知られている。従って気体が断熱膨張する時、
下記の断熱式に従い気体の温度が下がる。
【００１２】
【数１】
【００１３】式中、Ｔ0 とＰ0 は、膨張前の気体の温度
と圧力、ＴとＰは、膨張後の気体の温度と圧力、γは、
その気体の比熱である。紙巻きたばこの吸引抵抗は、大
略２，０００Pa故、喫煙者がたばこを吸う時、フィルタ
ー（２）の内部に、約９８，０００Paの真空度を有する
小空間が作り出されることになる。たばこの煙が多孔器
（３）の円板の孔（６）を通過して前記の小空間に入る
過程では、気体の断熱膨張プロセスを近似に適応し得る
ので、たばこの煙が多孔器（３）を通過した後、その温
度は急激に下がることになる。ここで、該円板上の孔が
一般的に円形であり、その直径が０．１〜０．１５mmで
あり、その数が１２０〜８０個とする。喫煙者が平均的
に一口で吸う煙の量を約３５ml、吸う時間を２sec.と仮
定すれば、多孔器（３）の円筒内の煙の移動速度は約
０．４m/sec.と算出される。しかし、煙が多孔器（３）
の円板上の孔（６）を通過する速度は、１２m/sec.にも
達することになる。従って、吸引時、煙の温度が急激に
低下すると共に、高速度で該円板の孔（６）に面するフ
ィルター（２）又はパッド（８）に衝突し、凝縮したタ
ールはそこで食い止められる。このようにして、吸引さ
れる煙の中のタール含量を低下させるという本発明の目
的が具体化されるのである。
と圧力、ＴとＰは、膨張後の気体の温度と圧力、γは、
その気体の比熱である。紙巻きたばこの吸引抵抗は、大
略２，０００Pa故、喫煙者がたばこを吸う時、フィルタ
ー（２）の内部に、約９８，０００Paの真空度を有する
小空間が作り出されることになる。たばこの煙が多孔器
（３）の円板の孔（６）を通過して前記の小空間に入る
過程では、気体の断熱膨張プロセスを近似に適応し得る
ので、たばこの煙が多孔器（３）を通過した後、その温
度は急激に下がることになる。ここで、該円板上の孔が
一般的に円形であり、その直径が０．１〜０．１５mmで
あり、その数が１２０〜８０個とする。喫煙者が平均的
に一口で吸う煙の量を約３５ml、吸う時間を２sec.と仮
定すれば、多孔器（３）の円筒内の煙の移動速度は約
０．４m/sec.と算出される。しかし、煙が多孔器（３）
の円板上の孔（６）を通過する速度は、１２m/sec.にも
達することになる。従って、吸引時、煙の温度が急激に
低下すると共に、高速度で該円板の孔（６）に面するフ
ィルター（２）又はパッド（８）に衝突し、凝縮したタ
ールはそこで食い止められる。このようにして、吸引さ
れる煙の中のタール含量を低下させるという本発明の目
的が具体化されるのである。
【００１４】これは当然なことであるが、多孔器（３）
の円板上の孔の数と直径及び紙巻きたばこの吸引抵抗を
適宜変化させることにより、吸引される煙の中のタール
含量を目的とする含量とすることができるので、紙巻き
たばこの種類や喫煙者の嗜好の相違に基づく種々の要求
を満足させることができる。
の円板上の孔の数と直径及び紙巻きたばこの吸引抵抗を
適宜変化させることにより、吸引される煙の中のタール
含量を目的とする含量とすることができるので、紙巻き
たばこの種類や喫煙者の嗜好の相違に基づく種々の要求
を満足させることができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下に、図面と実施例を参照しつ
つ、本発明の内容を詳しく説明する。
つ、本発明の内容を詳しく説明する。
【００１６】〔実施例１〕下記の要領にて、本発明の複
合フィルターを装着した紙巻きたばこを作製した。 １．下記の各部材の準備 多孔器（３）の円板（マイクロポーラスセラミック
製。厚さ：約１mm、孔（６）の断面積：約１０-4mm2/
個、孔（６）の配設密度：３００個/mm2、孔（６）の
数：約１０4 個） 多孔器（３）の中空円筒（普通紙製。厚さ：約０．
１mm、長さ：２mm） フィルター（１）（ポリプロピレン繊維製。長さ：
１６mm） フィルター（２）（アセチルセルロース製。長さ：
３mm） ここで、各部材の径（多孔器（３）の中空円筒の場合に
は外径）は、同一である（以下、同様）。 ２．複合フィルターの組み立て 各部材を→→→の順に同心に並べ（その結果、
フィルターの棒状体が形成される）、該棒状体の外周に
巻き紙（９）を巻く。 ３．複合フィルター付紙巻きたばこの作製 巻き紙（１０）をその外周に巻かれたたばこの葉の収容
部（７）（外径：８．０mm、長さ：６０mm）と巻き紙
（９）を巻かれたフィルターの棒状体を接合する（該た
ばこの葉の収容部（７）の一端面とフィルター（１）の
自由端面とが密着するように）。
合フィルターを装着した紙巻きたばこを作製した。 １．下記の各部材の準備 多孔器（３）の円板（マイクロポーラスセラミック
製。厚さ：約１mm、孔（６）の断面積：約１０-4mm2/
個、孔（６）の配設密度：３００個/mm2、孔（６）の
数：約１０4 個） 多孔器（３）の中空円筒（普通紙製。厚さ：約０．
１mm、長さ：２mm） フィルター（１）（ポリプロピレン繊維製。長さ：
１６mm） フィルター（２）（アセチルセルロース製。長さ：
３mm） ここで、各部材の径（多孔器（３）の中空円筒の場合に
は外径）は、同一である（以下、同様）。 ２．複合フィルターの組み立て 各部材を→→→の順に同心に並べ（その結果、
フィルターの棒状体が形成される）、該棒状体の外周に
巻き紙（９）を巻く。 ３．複合フィルター付紙巻きたばこの作製 巻き紙（１０）をその外周に巻かれたたばこの葉の収容
部（７）（外径：８．０mm、長さ：６０mm）と巻き紙
（９）を巻かれたフィルターの棒状体を接合する（該た
ばこの葉の収容部（７）の一端面とフィルター（１）の
自由端面とが密着するように）。
【００１７】〔実施例２〕複合フィルターを構成する部
材の内、多孔器（３）の円板をプラスチック製（厚さ：
約２mm、孔（６）の形状：正方形、孔（６）の断面積：
約１mm2/個、孔（６）の数：２個）とし、多孔器（３）
の中空円筒をプラスチック製（厚さ：１ｍｍ、長さ：２
０ｍｍ、孔（５）の断面積：２０mm2/個、孔（５）の
数：２個）とし、フィルター（１）を用いず、多孔器
（３）とフィルター（２）の間にパッド（８）（衛生
紙、ろ紙及び多孔質の綿布からなるもの各一枚。各パッ
ドの厚さは、それぞれ０．１mm、０．１mm、０．５mmで
ある）を入れたことを除き実施例１と同様にして、本発
明の複合フィルターを装着した紙巻きたばこを作製し
た。
材の内、多孔器（３）の円板をプラスチック製（厚さ：
約２mm、孔（６）の形状：正方形、孔（６）の断面積：
約１mm2/個、孔（６）の数：２個）とし、多孔器（３）
の中空円筒をプラスチック製（厚さ：１ｍｍ、長さ：２
０ｍｍ、孔（５）の断面積：２０mm2/個、孔（５）の
数：２個）とし、フィルター（１）を用いず、多孔器
（３）とフィルター（２）の間にパッド（８）（衛生
紙、ろ紙及び多孔質の綿布からなるもの各一枚。各パッ
ドの厚さは、それぞれ０．１mm、０．１mm、０．５mmで
ある）を入れたことを除き実施例１と同様にして、本発
明の複合フィルターを装着した紙巻きたばこを作製し
た。
【００１８】〔実施例３〕複合フィルターを構成する部
材の内、多孔器（３）の円板を金属製（厚さ：約０．０
４mmの錫箔、孔（６）の径：０．１２mmφ、孔（６）の
数：１６０個）とし、多孔器（３）の中空円筒を紙製
（厚さ：０．０４mm、長さ：１４mm、通気性良好−気孔
の断面積：１０-4mm2/個、気孔の密度：３０個/mm2−）
とし、フィルター（１）をペーパーフィルターの棒状体
（長さ：２．５mm）とし、フィルター（２）の長さを
３．５mmとしたことを除き実施例１と同様にして、本発
明の複合フィルターを装着した紙巻きたばこを作製し
た。
材の内、多孔器（３）の円板を金属製（厚さ：約０．０
４mmの錫箔、孔（６）の径：０．１２mmφ、孔（６）の
数：１６０個）とし、多孔器（３）の中空円筒を紙製
（厚さ：０．０４mm、長さ：１４mm、通気性良好−気孔
の断面積：１０-4mm2/個、気孔の密度：３０個/mm2−）
とし、フィルター（１）をペーパーフィルターの棒状体
（長さ：２．５mm）とし、フィルター（２）の長さを
３．５mmとしたことを除き実施例１と同様にして、本発
明の複合フィルターを装着した紙巻きたばこを作製し
た。
【００１９】〔実施例４〕複合フィルターを構成する部
材の内、多孔器（３）の円板を実施例３と同様にして作
製したこと、多孔器（３）の中空円筒を金属製（厚さ：
約０．１mm、長さ：１０mm、孔（５）の断面積：約１mm
2/個、孔（５）の数：円形、三角形、正方形、長方形及
び不規則形状のもの各５個）とし、フィルター（１）と
フィルター（２）の長さを両者共５mmとし、巻き紙（１
０）を特殊使用のもの（高通気性−気孔の断面積：１０
-4mm2/個、気孔の密度：３０個/mm2−）とし、たばこの
葉の収容部（７）の端面と該端面と対向するフィルター
（１）の端面の間に０．０１mmの隙間を設けたことを除
き実施例１と同様にして、本発明の複合フィルターを装
着した紙巻きたばこを作製した。
材の内、多孔器（３）の円板を実施例３と同様にして作
製したこと、多孔器（３）の中空円筒を金属製（厚さ：
約０．１mm、長さ：１０mm、孔（５）の断面積：約１mm
2/個、孔（５）の数：円形、三角形、正方形、長方形及
び不規則形状のもの各５個）とし、フィルター（１）と
フィルター（２）の長さを両者共５mmとし、巻き紙（１
０）を特殊使用のもの（高通気性−気孔の断面積：１０
-4mm2/個、気孔の密度：３０個/mm2−）とし、たばこの
葉の収容部（７）の端面と該端面と対向するフィルター
（１）の端面の間に０．０１mmの隙間を設けたことを除
き実施例１と同様にして、本発明の複合フィルターを装
着した紙巻きたばこを作製した。
【００２０】〔実施例５〕たばこの葉の収容部（７）と
フィルター（１）との両端面間に形成された隙間を２．
０mmとしたこと、巻き紙（９）と（１０）の接合部の近
傍に１mmφの孔（４）を一つあけたことを除き実施例４
と同様にして、本発明の複合フィルターを装着した紙巻
きたばこを作製した。
フィルター（１）との両端面間に形成された隙間を２．
０mmとしたこと、巻き紙（９）と（１０）の接合部の近
傍に１mmφの孔（４）を一つあけたことを除き実施例４
と同様にして、本発明の複合フィルターを装着した紙巻
きたばこを作製した。
【００２１】〔実施例６〕複合フィルターを構成する部
材の内、多孔器（３）の円板を紙製（厚さ：０．０８m
m、孔（６）のサイズ：０．１５mmφ、孔（６）の数：
１００個）とし、多孔器（３）の中空円筒の長さを１０
mm、厚みを０．８mmとし、該円板と該円筒とをバインダ
ーで接合したこと、フィルター（１）を用いなかったこ
と、フィルター（２）の長さを１０mmとしたこと、たば
この葉の収容部（７）の端面と該端面に対向する多孔器
（３）の中空円筒の端面の間に０．２mmの隙間を設け、
更に該隙間近傍の巻き紙に２列の孔（４）（０．０５mm
φ×８０個）をあけたことを除き実施例１と同様にし
て、本発明の複合フィルターを装着した紙巻きたばこを
作製した。
材の内、多孔器（３）の円板を紙製（厚さ：０．０８m
m、孔（６）のサイズ：０．１５mmφ、孔（６）の数：
１００個）とし、多孔器（３）の中空円筒の長さを１０
mm、厚みを０．８mmとし、該円板と該円筒とをバインダ
ーで接合したこと、フィルター（１）を用いなかったこ
と、フィルター（２）の長さを１０mmとしたこと、たば
この葉の収容部（７）の端面と該端面に対向する多孔器
（３）の中空円筒の端面の間に０．２mmの隙間を設け、
更に該隙間近傍の巻き紙に２列の孔（４）（０．０５mm
φ×８０個）をあけたことを除き実施例１と同様にし
て、本発明の複合フィルターを装着した紙巻きたばこを
作製した。
【００２２】〔比較例〕各実施例と同一銘柄のたばこの
葉を同一量含み、吸入抵抗を近似させた（本例のフィル
ターの長さを各実施例のフィルターの棒状体の長さと同
一とする）通常のフィルター付きの紙巻きたばこをそれ
ぞれ用意した。
葉を同一量含み、吸入抵抗を近似させた（本例のフィル
ターの長さを各実施例のフィルターの棒状体の長さと同
一とする）通常のフィルター付きの紙巻きたばこをそれ
ぞれ用意した。
【００２３】〔試験〕前記の各サンプルの吸入煙の中の
成分分析が中国国家規格ＧＢ５６０７−８５及びＧＢ５
６０８−８５に従い行われた。結果を表１〜６に示す。
成分分析が中国国家規格ＧＢ５６０７−８５及びＧＢ５
６０８−８５に従い行われた。結果を表１〜６に示す。
【００２４】
【表１】
【００２５】
【表２】
【００２６】
【表３】
【００２７】
【表４】
【００２８】
【表５】
【００２９】
【表６】
【００３０】
【発明の効果】上述の通り、本発明の複合フィルターを
用いると、通常のフィルター付紙巻きたばこに比しフィ
ルターから出てくる（喫煙者に吸入される）煙の中のタ
ール含量が１５〜４７％、ＣＯ濃度が２０〜３０％減少
する。更に、本発明の複合フィルターを用いると、通常
のフィルター付紙巻きたばこに比し繊維原料の使用量を
６５％まで減らすことができる。
用いると、通常のフィルター付紙巻きたばこに比しフィ
ルターから出てくる（喫煙者に吸入される）煙の中のタ
ール含量が１５〜４７％、ＣＯ濃度が２０〜３０％減少
する。更に、本発明の複合フィルターを用いると、通常
のフィルター付紙巻きたばこに比し繊維原料の使用量を
６５％まで減らすことができる。
【図１】本発明の紙巻きたばこ用複合フィルターを含む
紙巻きたばこの断面図
紙巻きたばこの断面図
【図２】図１中の多孔器の正面図
【図３】図１中の多孔器の底面図；
１−通常のフィルター ２−通常のフィルター ３−多孔器 ４−空気取り入れ用の孔 ５−孔 ６−孔 ７−たばこの葉の収容部 ８−パッド ９−フィルターの棒状体の巻き紙 １０−たばこの葉の収容部の巻き紙
Claims (1)
- 【請求項１】 通常のフィルター（２）とたばこの葉の
収容部（７）の間に装着される多孔器であって、該多孔
器が、紙、プラスチック、マイクロポーラスセラミック
又は金属からなり、中空円筒とその一端を塞ぐ円板であ
って孔（６）が穿たれた円板とから構成された多孔器
（３）を有することを特徴とする紙巻きたばこ用複合フ
ィルター。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| CN94112607.2 | 1994-11-09 | ||
| CN94112607A CN1109304A (zh) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | 一种卷烟复合滤嘴 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08205844A true JPH08205844A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=5036279
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7290908A Pending JPH08205844A (ja) | 1994-11-09 | 1995-11-09 | 紙巻きたばこ用複合フィルター |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08205844A (ja) |
| CN (1) | CN1109304A (ja) |
| GB (1) | GB2294861A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030093631A (ko) * | 2002-06-04 | 2003-12-11 | 이중재 | 담배필터 |
| JP2006503572A (ja) * | 2002-10-23 | 2006-02-02 | フィルトロナ インターナショナル リミティド | タバコフィルター |
| JP2009531052A (ja) * | 2006-03-28 | 2009-09-03 | フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム | 制限器を有する喫煙物品 |
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| WO2016021021A1 (ja) * | 2014-08-07 | 2016-02-11 | 日本たばこ産業株式会社 | フィルター付きシガレット |
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| ITAN20120002A1 (it) * | 2012-01-12 | 2013-07-13 | Stefania Romagnoli | Filtro per sigarette modulare |
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| CN109588775A (zh) * | 2018-12-12 | 2019-04-09 | 重庆中烟工业有限责任公司 | 一种具有降温功能的加热不燃烧卷烟滤棒 |
| CN109757769B (zh) * | 2019-01-02 | 2021-10-22 | 深圳市紫莹新材料科技有限公司 | 一种含有陶瓷材料的纸质滤棒 |
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| US4414989A (en) * | 1981-09-29 | 1983-11-15 | Moragrega Miguel S | Impact filter for tipped cigarettes |
| EP0109608A1 (de) * | 1982-11-13 | 1984-05-30 | Petrus Sarabèr | Filter für Tabakwaren und Rauchutensilien |
| GB8309451D0 (en) * | 1983-04-07 | 1983-05-11 | Gallaher Ltd | Buccal and device for smoking rod |
| US4620553A (en) * | 1984-05-22 | 1986-11-04 | Imperial Group Public Limited Company | Tobacco smoke filters |
-
1994
- 1994-11-09 CN CN94112607A patent/CN1109304A/zh active Pending
-
1995
- 1995-11-03 GB GB9522612A patent/GB2294861A/en not_active Withdrawn
- 1995-11-09 JP JP7290908A patent/JPH08205844A/ja active Pending
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| JP2009531052A (ja) * | 2006-03-28 | 2009-09-03 | フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム | 制限器を有する喫煙物品 |
| WO2015001630A1 (ja) | 2013-07-03 | 2015-01-08 | 日本たばこ産業株式会社 | シガレット用フィルタおよびフィルタ付きシガレット |
| JP5990647B2 (ja) * | 2013-07-03 | 2016-09-14 | 日本たばこ産業株式会社 | シガレット用フィルタおよびフィルタ付きシガレット |
| WO2016021021A1 (ja) * | 2014-08-07 | 2016-02-11 | 日本たばこ産業株式会社 | フィルター付きシガレット |
| JPWO2016021021A1 (ja) * | 2014-08-07 | 2017-04-27 | 日本たばこ産業株式会社 | フィルター付きシガレット |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| GB2294861A (en) | 1996-05-15 |
| CN1109304A (zh) | 1995-10-04 |
| GB9522612D0 (en) | 1996-01-03 |
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