JPH08205303A - 電気自動車の制御装置 - Google Patents

電気自動車の制御装置

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JPH08205303A
JPH08205303A JP7006930A JP693095A JPH08205303A JP H08205303 A JPH08205303 A JP H08205303A JP 7006930 A JP7006930 A JP 7006930A JP 693095 A JP693095 A JP 693095A JP H08205303 A JPH08205303 A JP H08205303A
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induction motor
rotation speed
control device
electric vehicle
torque
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JP7006930A
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English (en)
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Sanshiro Obara
三四郎 小原
重之 ▲吉▼原
Shigeyuki Yoshihara
Hiroyuki Yamada
博之 山田
Nobunori Matsudaira
信紀 松平
Kiyoshi Miura
清 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、異常状態を未然に防止するための制
御装置を備えた電気自動車の制御装置を提供することを
目的としている。 【構成】運転制御における状態センサのうち最も重要な
部分である回転数センサを2重系構成とすると共に、回
転数そのものを高精度で検出できる回路構成とし、トル
クと回転速度によって4象限運転領域を定義づけた。そ
してどの象限の運転状態を検知して判定出来る制御装置
を構成した。 【効果】電気自動車の異常運転状態を早期にしかも確実
に判定するので信頼性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気自動車の制御装置に
係り、特に前記電気自動車の制御装置が運転者の意志に
沿った走行ができないような異常状態を診断出来る診断
機能を備えた電気自動車の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年無公害車の要求と共に、排気ガスの
発生がない電気自動車の制御装置が注目されている。一
般に電気自動車の制御装置は、車両に搭載されたバッテ
リを主電源として電動機によって駆動力を発生するが、
該電動機は運転者の意志に沿って制御される制御装置を
介して操作され、車両の走行は制御される。
【0003】しかしながら前記制御装置の動作状態によ
って、必ずしも運転者の意図するような動作をしない場
合が発生することがある。このような場合は制御装置が
異常であることを、いち早く判断して運転者に知らせ、
場合によっては車両を停止させる必要がある。
【0004】電気自動車の制御装置では、モータ出力の
異常状態を検出する方法がいくつか試みられている。特
開平5−316603 号「電気自動車の制御装置」はその一例
で、駆動軸の回転方向の監視に関する。これは駆動軸に
おける伝達トルクの方向を検出するトルクセンサ信号
と、車両の運転状態から推定した前記伝達トルクの方向
とを比較して、不一致の場合異常と判定する方法であ
る。
【0005】また特開平3−202775 号「車輪速センサの
異常検出装置」にはアンチスキッドあるいは動力配分装
置に使用する複数の車輪速センサの異常を検出する方法
が開示されている。その内容は定速走行状態で、第1,
第2の車輪速センサから出力されるパルスのパルス計数
値の差があらかじめ設定された値以上のとき、車輪速セ
ンサが異常である、と判断する車輪速センサの異常検出
に関する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら電気自動
車の制御装置ではバッテリを電動機の駆動電源としてい
て、インバータを介して誘導電動機を制御している。こ
のような構成の場合、前記電動機は正逆転運転が可能で
あるが、電気自動車の制御装置ではその駆動方向が特に
重要である。制御装置の異常によって、運転者の意志と
は違う方向の駆動であっては、運転者の意志に沿った運
転が出来なくなる。
【0007】前記前者の従来例では、駆動軸における伝
達トルクの方向を検出するトルクセンサの信号と、車両
の運転状態から推定した前記伝達トルクの方向とを比較
して、不一致の場合異常と判定する方法である。しかし
ながら、トルクの方向だけでは必ずしも充分とはいえな
い。前記のような構成の誘導電動機では、基本的には第
1から第4象限までの運転が可能であるから、検出値あ
るいは推定値から今どの象限で運転しているかを的確に
判断できることが求められる。
【0008】また後者の従来技術は、車両がスピンなど
が発生する可能性が小さい定速走行状態で、複数の車輪
速センサから検出された信号の差に注目して異常状態を
判断する。この場合は特定の運転状態では複数の車輪速
センサからの信号はそれぞれのセンサが正常であれば一
致、あるいはその偏差が小さいという前提による。
【0009】また、アンチスキッドあるいは駆動力配分
制御のような場合は、複数のセンサを利用してセンサ相
互の差をとって診断することが出来るが、通常の場合は
電動機の出力軸回転センサのみが設けられることが多い
から、必ずしも一般的な診断方法とはいえない。
【0010】本発明の目的は、回転センサの異常を的確
に判定し、電気自動車の運転状態の異常を判定すること
の出来る電気自動車の制御装置を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、バッテリを主
電源としてインバータを介して誘導電動機を駆動制御す
る電気自動車の制御装置において、前記誘導電動機の回
転数を検出する回転数検出手段と,前記誘導電動機の発
生トルクを少なくとも前記誘導電動機の一次電流を用い
て推定するトルク推定手段と,前記検出された誘導電動
機の回転数と前記推定した誘導電動機のトルクとから定
まる前記誘導電動機の複数の運転状態のうち、どの象限
の運転状態にあるかを判定する運転状態判定手段とを備
えてなる電気自動車の制御装置によって達成される。
【0012】
【作用】回転センサ自身の異常判定あるいは前記誘導電
動機の運転状態の異常判定を行い、前記回転センサある
いは前記誘導電動機の運転状態が正常である場合にの
み、前記誘導電動機の運転制御を行う。
【0013】前記回転センサの異常判定は、前記誘導電
動機の同一回転軸上に少なくとも2個設けられたセンサ
の出力信号の差を用いて行う。また回転数検出は高精度
で検出できるので異常判定レベルを低く設定することが
できる。また前記誘導電動機の運転状態の異常は前記回
転センサの検出信号と推定発生トルクあるいは検出トル
クから定まる4象限運転状態のうち、どの運転状態にあ
るかを選択された運転モードに応じて判定する。
【0014】
【実施例】図1に本発明の全体構成図を示す。1は主電
源のバッテリ、2は電力変換手段であり、主スイッチ2
1とインバータ20,誘導電動機(以下単に電動機と言
う)3の一次電流検出手段22とから構成される。41
(E1),42(E2)は回転数センサで、同一回転軸に
2個取付けている。5は運転者の意図に伴う運転指令信
号で、例えばアクセルペダルの情報(Acc),ドライ
ブモードスイッチの情報(DSw)、あるいはブレーキ
情報(BR)などが含まれる。6はこの電気自動車の制
御装置の制御手段を示している。
【0015】この制御手段6の特徴は、メインの制御手
段としてのマイコン(MC)61を用いて、電流制御手
段(ACR)63により、インバータ(INV)20を
制御することにある。電気自動車の制御装置の駆動源で
ある電動機(M)3は上記インバータ20によって制御
される。60はマイコンのインタフェイス手段で、上記
運転指令信号5の出力データがマイコン61に入力され
る。
【0016】マイコン61は図2のような演算部から構
成される。トルク指令演算部111、ここでは運転指令
信号5からの信号と電動機Mの回転数nM から電動機M
へのトルク指令信号TMMを演算し出力する。ベクトル演
算制御部112では、It 、Im 検出手段(Im ,Im
CKT)からの信号すなわちトルク成分電流It 、と励
磁成分電流Im を用いてトルク演算部71によりトルク
を推定演算する(TM=k・Im・It)。そして前記ト
ルク指令値TMMとの偏差を比較手段74で求め、例えば
PI制御部72を介してベクトル演算部73で電動機電
流指令I1R,トルク角指令δR ,一次周波数指令ω1R
演算し電流制御部63に出力する。電流制御部63では
一次電流検出手段22で検出された電流I1 が電流指令
1Rの値になるように制御が行われ、検出された電流I
1 がマイコン61にも入力されているが、これは異常電
流と判断した場合、コンタクタ制御手段62により主ス
イッチ21を開放するためである。
【0017】なお、電動機3の一次電流I1 とその励磁
電流成分Im、トルク成分電流Itとの関係を図3に、ま
たω1とωr(回転角速度)、ωs(スリップ角速度)との
関係を図4に示す。ベクトル演算部73ではPI制御部
72の出力をトルク成分電流指令ItR、励磁成分電流指
令ImRをもとに一次電流指令I1R、トルク角指令δR
一次周波数指令ω1Rを出力する。これらの指令を基に電
流制御手段(ACR)63は内部で各相の電流指令iu
R,ivR,iwRを発生して検出電流I1(各相iu,
iv,iwの意)で各相の電流制御を行う。
【0018】これらの関係式を式(1)〜(5)に示し
た。
【0019】
【数1】 θ0=∫ω1dt …(1) iuR=I1R sin(θ0+δ)
【0020】
【数2】
【0021】
【数3】 I1R=√(It 2 R+Im 2 R) …(3)
【0022】
【数4】 δR=tan-1(ItR/ImR) …(4)
【0023】
【数5】 ω1=kItR …(5) 次に回転センサの異常の判定について述べる。図5及び
図10にハードウエアとソフトウエア処理を含めた機能
ブロック図を示す。図5において回転数センサ41(E
1),42(E2)からの信号を取り込む2重系システム
を構成している。大きく分けると個々の信号を処理する
部分すなわちA系統82a,B系統82b、それからA,
B系統の信号の異常判定処理手段95から構成されてい
る。A,B両系統の構成は同じなので、A系統82aにつ
いて説明する。図5のA系統82a,B系統82bにおい
て、センサ入力から記憶手段89までは図1に示すパル
ス計測810のハードウエアで行う。また、マイコン
(MC)61は記憶手段89からのデ−タの取り込みか
ら異常判定処理95を行う。
【0024】センサ41から取り込まれた信号は波形整
形回路(F−CKT)83で基準クロック信号(TCL
K)(図6信号(A))に同期したパルス信号に整形さ
れる。整形された信号は図6の信号(B)に示す。この
エンコーダ逓倍パルス信号を位置情報信号としてカウン
タ(P−COUNT)87でカウントする。例えば図6
の信号(C)に示すように(B)の信号ごとにカウント
していくものである。このカウント値は順次記憶手段
(Me)89のパルスレジスタに記憶される。
【0025】一方タイマ(TIMER)85は時間情報
として、クロック信号を連続的にカウントする。この信
号を図6、信号(D)に示す。この実施例ではクロック
信号(CLK)として5MHzを用いているので、タイマ
85の値は0.2μsecの分解能でカウントしていること
になる。そして記憶手段89の時間レジスタTはエンコ
−ダ逓倍パルス信号の発生時刻に同期してタイマの値を
順次記憶する。例えば、図6に示すようにパルスレジス
タの値M(i−1),M(i)に対応してT(i−1),T
(i)などのように記憶手段89に記憶される。
【0026】次にこれらのレジスタ値を利用して、回転
数の算出について説明する。記憶されている値はあらか
じめ定められたサンプリング周期Tss(この実施例では
2msec )毎にMC61内のデ−タ入力処理よってサン
プラSMPL91によって入力する。
【0027】図6において、いま(E)に示すi時点にお
ける記憶手段のサンプリング値は、パルス情報がM
(i)、時間情報がT(i)である。(6)式に示す回転数
演算は計算手段(CAL)93内に前回サンプリングし
たM(i−1),T(i−1)と今回M(i),T
(i)のを基に実行する。
【0028】
【数6】
【0029】図6から明らかなように、エンコーダパル
スの発生ごとに連続的に時間情報を計数記憶しているの
で、サンプリング周期は任意でよい。ただし、一サンプ
リング周期において位置情報が変化することが必要であ
る。位置情報が変化していない場合は、変化するまでn
回サンプリングした情報をもとに(6)式の回転数の算
出を行う。
【0030】いま演算されたnMAはA系統の演算結果で
あるがB系統についても同じようにnMBの演算が行われ
る。そこでnMAとnMBの偏差を異常判定手段95で演算
し、その偏差があらかじめ定められた値よりも小さいと
き(nMA〜nMB<ε)は回転センサ41,42が正常で
あると判定される。そして代表としてA系統の回転信号
MAをnMとして出力する。このnM信号は図1に示すマ
イコン(MC)61内で電動機を駆動するための情報と
して使用する。
【0031】一方前記正常判定条件式(nMA〜nMB
ε)を満足しない場合は回転センサ41,42の何れか
が異常であると判断し、アラーム信号ALMを発生して
インバ−タ(INV)20を停止させると共に主スイッ
チ開閉回路62を介して主スイッチ21の開放を行う。
ここで、パルス情報と時間情報を用いて回転数演算する
ことにより高精度の検出が可能なことを説明する。
【0032】例えばサンプリング周期Tss=2ms、エン
コーダ41,42のパルス数をPPR(パルス/回転)、
エンコーダのパルス周期がTss=2msの場合(7)式に
示すように60rpm となる。
【0033】計算手段(CAL)93は(8),(9)
式の演算を行う。
【0034】
【数7】
【0035】
【数8】
【0036】
【数9】
【0037】ただし、カウンタ85のクロック(CL
K)は5MHzである。
【0038】従って(9)式の分母が20001の場
合、nMA=59.997rpmで、0.3%程度の精度で検
出が可能である。
【0039】一方、Tss=2ms内のパルスM(i)のみで
回転数を算出する方式は、M=1の場合60rpm、M=
2で120rpmとなり回転数検出精度が悪化する。
【0040】従って、パルスM(i)のみで回転数を検出
する方法では、演算判定手段95はA,B両系統のエン
コーダのパルス差を例えば5パルスと考えると
【0041】
【数10】 |nMA−nMB|<60rpm×5=300rpm …(10) (10)式のように表され300rpmの回転数差があっ
たときはじめてエンコーダの異常を判定することにな
る。
【0042】しかし前記(9)式のように本発明では5
rpm の差があればエンコーダの異常を検出することがで
きる。((11)式参照)
【0043】
【数11】 |nMA−nMB|<0.5rpm×10≒5rpm …(11) ただし、マイコン(MC)61内の回転数分解能は0、
5rpm/bitで、10分解能差とした。
【0044】以上のことから小さな回転数差(例えば5
rpm )があればエンコーダの異常を検出することができ
る。このことは電気自動車の制御装置としての移動走行
距離が極めて短い時点で異常検出ができる。次にマイコ
ン(MC)61で実行する図2の運転状態判定手段11
3について述べる。
【0045】マイコン61は運転指令信号5,インタ−
フェイス手段60を介して得た運転指令信号,回転数信
号,トルク演算部71の出力である推定トルク或いはト
ルク指令信号TMMを基に運転状態判別処理を実行する。
ここで回転数信号(正逆転判別符号を含む)と、トルク
演算部71の出力τあるいはトルク指令信号TMMとの関
係に注目すると図7,図8に示す4象限で表される駆動
状態を定義することが出来る。
【0046】例えば図7はドライブ(D)レンジの場合
で、正回転,正トルクの第1象限のときは走行状態,逆
回転で正トルク領域すなわち第2象限ではいわばロール
バックの領域,第3象限では逆回転,負トルク領域,第
4象限は回生制動領域などにわけることができる。ここ
で最も注意しなければならないのはDレンジでありなが
ら第3象限運転の場合である(その要因として考えられ
るのは、回転数センサの故障あるいはノイズが重畳され
たためによる回転数の誤検出にある。)。
【0047】従って本発明では回転数センサを2重系構
成にして高信頼化を図ると共に、回転数の検出精度を高
めたことに特徴がある。たとえ回転数の誤検出があった
にしても、高精度で第3象限の運転かどうかを判定する
ことが出来る。例えば従来は逆回転300rpm の状態で
しか第3象限運転が判定出来なかったが、本発明によれ
ば5rpm 程度の回転数で第3象限に入る場合であって
も、充分に判定を行うことが出来る。運転者の意図によ
る運転指令信号5からの運転指令信号に対して、トルク
指令信号あるいは実トルク信号と、実回転信号との関係
を高精度でチェック出来ることが大きな特徴である。
【0048】ここでトルクセンサ41,42の構成を図
11に示すが、該センサは発光素子と受光素子とから構
成されてなり、誘導電動機の出力軸の軸方向の同位置に
配置され、その間に通光孔を有する回転板410を介在
させている。一方回転板410は前記通光孔の目詰りを考
慮するならば図12に示すように回転板411,412を
軸方向に分離して2重にしそれにセンサを対応させた方
がより信頼性が高いものとなる。
【0049】以上述べたように、本発明では運転者の意
志と異なる駆動方向という運転状態の異常を早期にかつ
確実に検出することができる。そのために図9に示すよ
うにA,B両系統の回転数nMA,nMBの差からエンコー
ダの異常を早期に検出し、さらにMC61内で回転数n
MAと演算で求めた推定トルクτ或いはトルク指令TMH
ら誘導電動機の4象限駆動状態のどの状態にあるかを判
断する。特に運転モードがDレンジ,Rレンジにおいて
異常運転象限をいち早く確実に検出できる。
【0050】なお、図2に示すトルク演算部71がない
駆動システムではトルク指令TMHを用いて運転状態を指
定判定してもよい。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、電動機の出力回転方向
と発生トルクによる4象限運転に着目し、現在の運転状
態がどの象限で運転されているかを判定出来るようにし
たので、運転者の意志と異なる運転状態を早期にしかも
確実に検知することが出来、より信頼性の高い電気自動
車の制御装置の運転制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における電気自動車の制御装置
の回路概略図。
【図2】図1における制御部の機能ブロック図。
【図3】本発明の実施例における一次電流のベクトル
図。
【図4】本発明の実施例におけるモータ発生トルクに対
するスリップ角速度の関係図。
【図5】図1におけるパルス計測部の機能ブロック構成
図。
【図6】図5における各部の信号のタイムチャート。
【図7】Dレンジにおける4象限運転の説明図。
【図8】Rレンジにおける4象限運転の説明図。
【図9】異常判定のための要因図。
【図10】本発明に用いられる回転センサの概略構成
図。
【図11】同回転センサの側面図。
【図12】同他の実施例における回転センサの側面図。
【符号の説明】
1…主電源のバッテリ、2…電力変換機、3…誘導電動
機、4…トルク検出手段、5…運転状態信号、6…制御
部、21…主スイッチ、41,42…回転数センサ、6
0…マイコンのインタフェイス、61…マイコン、71
…トルク演算手段、73…ベクトル演算部、83…波形
整形回路F−CKT、85…時間カウンタT−COUN
T、87…パルスカウンタP−COUNT、89…記憶
手段、91…サンプラSMPL、95…判定手段、11
1…トルク指令演算手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲吉▼原 重之 茨城県ひたちなか市大字高場字鹿島谷津 2477番地3日立オートモティブエンジニア リング株式会社内 (72)発明者 山田 博之 茨城県ひたちなか市大字高場字鹿島谷津 2477番地3日立オートモティブエンジニア リング株式会社内 (72)発明者 松平 信紀 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 三浦 清 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 自 動車機器技術研究組合内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バッテリを主電源としてインバータを介し
    て誘導電動機を駆動制御する電気自動車の制御装置にお
    いて、 前記誘導電動機の回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記誘導電動機の発生トルクを少なくとも前記誘導電動
    機の一次電流を用いて推定するトルク推定手段と、前記
    検出された誘導電動機の回転数と前記推定した誘導電動
    機のトルクとから定まる前記誘導電動機の複数の運転状
    態のうち、どの象限の運転状態にあるかを判定する運転
    状態判定手段とを備えてなることを特徴とする電気自動
    車の制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載において、前記誘導電動機の
    回転数検出手段を前記誘導電動機の同一軸に少なくとも
    2個設け、前記それぞれのセンサの出力信号を用いて回
    転数を検出することを特徴とする電気自動車の制御装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1記載において、前記誘導電動機の
    回転数検出手段と、前記誘導電動機の推定発生トルクと
    前記検出された回転数とから決まる2次元平面上で表さ
    れる4象限運転領域のうち、検出された運転状態がどの
    運転領域にあるかを判定する運転状態判定手段を設けた
    ことを特徴とする電気自動車の制御装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載において、運転領域がドライ
    ブレンジにあって、検出された誘導電動機の回転数検出
    信号と推定した発生トルク信号の両者がいずれも負の領
    域にあるとき、自動車の運転状態が異常であると判定す
    ることを特徴とする電気自動車の制御装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載において、4象限運転領域判
    定手段は前記電気自動車の制御装置の運転領域がリアレ
    ンジにあって、検出された回転数信号と推定した前記誘
    導電動機の発生トルクの両者がいずれも正の領域にある
    とき、自動車の制御装置の運転状態が異常であると判定
    することを特徴とする電気自動車の制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載において、前記誘導電動機の
    回転数検出手段は、センサの出力パルスをカウントする
    パルスカウンタと、該パルスカウンタの値を順次記憶す
    るパルスレジスタと、クロックパルスをカウントし、前
    記センサのパルス発生時刻に同期して前記パルス発生時
    刻情報をタイマから順次記憶するための時間レジスタと
    を備え、前記パルスレジスタ値と時間レジタ値とから前
    記誘導電動機の回転数を検出することを特徴とする電気
    自動車の制御装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載において、回転数検出手段の
    2重系のそれぞれについて、センサの出力パルスをカウ
    ントするカウンタと、該パルスカウンタの値を順次記憶
    するパルスレジスタと、クロックパルスをカウントする
    カウンタと、前記センサのパルス発生時刻に同期して前
    記パルス発生時刻情報をタイマから順次記憶するための
    時間レジスタとを備えていることを特徴とする電気自動
    車の制御装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載において、前記2重系のそれ
    ぞれによって検出された回転数の偏差があらかじめ定め
    られた偏差よりも小さいときに回転数信号として出力す
    る判定出力手段を備えたことを特徴とする電気自動車の
    制御装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載において、前記2重系のそれ
    ぞれによって検出された回転数の偏差があらかじめ定め
    られた偏差よりも小さいとき、あらかじめ定めた一方の
    回転数信号を前記誘導電動機の回転数信号として出力す
    る論理手段を備えたことを特徴とする電気自動車の制御
    装置。
  10. 【請求項10】請求項7記載において、前記2重系のそ
    れぞれによって検出された回転数の偏差があらかじめ定
    められた偏差よりも大きいとき、前記誘導電動機の回転
    数センサが異常であると判定する異常判定手段とを備え
    たことを特徴とする電気自動車の制御装置。
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