JPH08203832A - 半導体製造装置 - Google Patents

半導体製造装置

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JPH08203832A
JPH08203832A JP6339274A JP33927494A JPH08203832A JP H08203832 A JPH08203832 A JP H08203832A JP 6339274 A JP6339274 A JP 6339274A JP 33927494 A JP33927494 A JP 33927494A JP H08203832 A JPH08203832 A JP H08203832A
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pipe
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新平 陣内
Hiroshi Kuno
博 久野
Hiroshi Otsuki
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Saginomiya Seisakusho Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 処理室へ供給する原料ガスの流量を正確に測
定し、常に設定された流量で原料ガスを安定供給できる
半導体製造装置を提供する。 【構成】 ガス配管26を介してソースタンク21内に
貯留された原料液RL内にキャリアガスを供給し、気化
させてTEOSガスを作り、これをガスからなるプロセ
スガスを配管24を介して処理室10内へ供給し、この
10内で半導体ウエハWに所定の処理を施す。ガス配管
26内に第1流量センサ28を、また配管24に第2流
量センサ33を設け、これらは所定の定電流を流して自
己発熱する発熱素子を有し、また温度変化により抵抗値
が変化する白金抵抗線を有し、センサ28の発熱素子に
対するセンサ33の発熱素子の電気的信号の差に基づい
てTEOSガスの流量を測定、制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱処理装置、拡散装置、CVD装置等の
半導体製造装置では被処理体に種々の化合物を積層する
ことにより成膜を行なったり、不純物を拡散させてドー
ピングしたりする場合に種々の原料ガスが用いられる。
そして、原料ガスとしては例えばテトラエチルオルソシ
リケート(TEOS)等の珪素系化合物、トリイソブチ
ルアルミニウム等の有機金属化合物などが多用されてい
る。これらの原料ガスはそれぞれの原料液を気化して貯
留容器から配管を介して所定の処理室へ供給するように
しているが、配管を通る過程で液化し易い原料ガスも多
い。そのため、貯留容器を恒温槽に収納し、更に原料ガ
ス用の配管を加熱用テープ等の加熱手段により被覆し、
恒温槽内の原料液を気化し易い状態にした上で、加熱手
段により配管内での原料ガスの液化を防止するようにし
ている。そして、配管を通る間にマスフローコントロー
ラにより原料ガスの流量を制御しながら常に設定された
流量で処理室内へ原料ガスを供給するようにしている。
【0003】そこで、半導体製造装置としてCVD装置
を例に挙げて具体的に説明する。このCVD装置は、図
10に示すように、例えば原料ガスとしてTEOSガス
を用い、半導体ウエハ表面にシリコン酸化膜を形成する
装置である。このCVD装置の場合には、同図に示すよ
うに、TEOSを原料液1として貯留するソースタンク
2と、このソースタンク2とプロセスガス配管3を介し
て接続された処理室4とを備えて構成されている。ソー
スタンク2は恒温槽5内に収納され、恒温槽5を介して
ソースタンク2内の原料液1を気化し易い一定の温度に
保持するようにしている。また、ソースタンク2にはキ
ャリアガスとしての窒素ガスを供給するガス配管6が接
続され、このガス配管6に取り付けられたマスフローコ
ントローラ7により一定流量の窒素ガスをソースタンク
2の原料液1内へ供給するようにしている。更に、この
ガス配管6の下流端にはU字状6Aが形成され、U字状
部6Aから供給される窒素ガスにより原料液1をバブリ
ングしてソースタンク2の上部空間でTEOSガスを発
生させるように構成されている。また、TEOSガスの
プロセスガス配管3の周囲には加熱手段8が施され、プ
ロセスガス配管3を通過するTEOSガスが液化しない
ようにしている。更に、このプロセスガス配管3にはマ
スフローコントローラ9が取り付けられており、マスフ
ローコントローラ9により常に一定量のTEOSガスを
処理室4内へ供給して処理室4内の半導体ウエハ(図示
せず)に一定膜厚のシリコン酸化膜を形成するようにし
ている。
【0004】また、ソースタンク2には例えばフロート
式の液面計(図示せず)が取り付けられ、ソースタンク
2内の原料液1の液面を監視、制御するようにしてい
る。そして、ソースタンク2内の原料液1の液面が下限
を切ると液面計がそれを検出して原料液1をその供給タ
ンク10から供給し、液面が上限に達すると原料液1の
供給を停止するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
CVD装置等の半導体製造装置では上述のようにプロセ
スガスの流量をマスフローコントローラ9により測定す
るようにしているため、マスフローコントローラ9によ
る測定に狂いが生じ、処理室へ一定量の流量で原料ガス
を供給できなくなるという課題があった。つまり、図1
1で示すようにプロセスガス用の配管9に例えば内径1
mm以下のバイパス細管9Aが設けられ、このバイパス細
管9Aを流れるTEOSガス等の液化し易い原料ガスの
流量をマスフローコントローラ9により測定するように
している。ところが、バイパス細管9Aでは原料ガスの
液化などによりバイパス配管9Aが詰まったり、配管9
の加熱により原料ガスから分解生成物等のパーティクル
が発生し、このパーティクルがバイパス細管9A内に詰
まり、マスフローコントローラ9では原料ガスの流量の
測定が難しく、延いては原料ガスの流量制御が難しくな
って原料ガスを所定流量に制御して供給できなくなるな
どという課題があった。
【0006】また、従来のCVD装置等の半導体製造装
置では上述のようにソースタンク2内の原料ガス用の原
料液1の液量はフロート式の液面計などによって液面を
監視するようにしているため、原料液1の消費による液
面変動により液面計の浮子が昇降し、その際摺動部から
金属等のパーティクルが発生し易く、このパーティクル
がプロセスガスに随伴して処理室内に流入したり、ある
いは上述のマスフローコントローラ9の細管9Aを詰ま
らせたりするという課題があった。また液面計としては
その他、従来から光学式のもの、静電容量式のものなど
が知られているが、光学式のものはガラスに曇りが生
じ、静電容量式のものはバクテリア汚染などが生じ易い
など、いずれも信頼性に劣るという課題があった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、処理室へ供給する原料ガスの流量を確実且
つ正確に測定し、常に設定された流量で原料ガスを安定
供給できる半導体製造装置を提供することを目的として
いる。また、原料液の液面をパーティクル等を発生させ
ることなく正確に検出し、常に一定レベルの液量を確保
できる半導体製造装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の半導体製造装置は、第1配管を介して容器内に貯留さ
れた原料液内にキャリアガスを供給し、このキャリアガ
スにより上記原料液を気化させて原料ガスを作り、この
原料ガスとキャリアガスからなるプロセスガスを第2配
管を介して処理室内へ供給し、この処理室内でプロセス
ガスにより被処理体に所定の処理を施す半導体製造装置
において、上記第1配管内に第1流量センサを設けると
共に上記第2配管に第2流量センサを設け、上記各流量
センサはそれぞれ少なくとも所定の定電流を流して自己
発熱する発熱素子を有すると共に各発熱素子は温度変化
により抵抗値が変化する感熱導電線を有し、これら第1
流量センサの発熱素子に対する第2流量センサの発熱素
子の電気的信号の差に基づいて上記原料ガスの流量を測
定、制御するように構成されたものである。
【0009】また、本発明の請求項2に記載の半導体製
造装置は、請求項1に記載の発明において、上記各流量
センサに所定の微小定電流を流して実質的に発熱しない
基準素子をそれぞれ設け、各基準素子は温度変化により
抵抗値が変化する感熱導電線を有し、それぞれの周囲温
度を検出するように構成されたものである。
【0010】また、本発明の請求項3に記載の半導体製
造装置は、請求項1または請求項2に記載の発明におい
て、上記容器内に上限センサ及び下限センサからなる液
面計を設け、上記各センサは所定の微小定電流を流す基
準素子及び所定の定電流を流して自己発熱する発熱素子
を有し、上記基準素子に対する上記発熱素子の電気的信
号の差に基づいて上記原料液の液面を監視するように構
成されたものである。
【0011】
【作用】本発明の請求項1に記載の発明によれば、第1
配管を介して容器の原料液内に一定流量でキャリアガス
を供給し、このキャリアガスにより原料液を気化させて
原料ガスを作り、この原料ガスをキャリアガスと共にプ
ロセスガスとして第2配管を介して処理室内へ供給して
処理室内の被処理体にプロセスガスにより所定の処理を
施す際に、第1配管内にキャリアガスが流れると、その
流量により第1流量センサの発熱素子を構成する感熱導
電線の抵抗値が変化し、流量に即した電気的信号に基づ
いてその流量を測定することができる。一方、第2配管
内にプロセスガスが流れると、その流量により第2流量
センサの発熱素子を構成する感熱導電線の抵抗値が変化
し、流量に即した電気的信号に基づいてプロセスガスの
流量を測定することができる。そして、第1流量センサ
からの電気的信号と第2流量センサからの電気的信号の
差に基づいて原料ガスの流量を測定し、制御することが
できる。
【0012】また、本発明の請求項2に記載の発明によ
れば、請求項1に記載の発明において、上記各流量セン
サに所定の微小定電流を流して実質的に発熱しない基準
素子をそれぞれ設け、各基準素子は温度変化により抵抗
値が変化する感熱導電線を有し、それぞれの周囲温度を
検出するようにしたため、各流量センサは基準素子によ
りそれぞれの周囲のガス温度を検出し、キャリアガス及
びプロセスガスの温度変化の影響を除去することができ
る。
【0013】また、本発明の請求項3に記載の発明によ
れば、請求項1または請求項2に記載の発明において、
上記容器内に上限センサ及び下限センサからなる液面計
を設け、上記各センサは所定の微小定電流を流す基準素
子及び所定の定電流を流して自己発熱する発熱素子を有
し、上記基準素子に対する上記発熱素子の電気的信号の
差に基づいて上記原料液の液面を監視するようにしたた
め、原料液の液面が下限を下回れば、下限センサの発熱
素子の電気的信号が大きく変動して液面の下限を検出
し、原料液の液面が上限を上回れば、上限センサの発熱
素子の電気的信号が大きく変動して液面の上限を検出
し、常に原料液の液面を電気的信号に基づいて監視する
ことができる。
【0014】
【実施例】以下、図1〜図9に示す実施例に基づいて本
発明を説明する。本実施例では半導体製造装置として例
えばCVD装置を例に挙げて説明する。本実施例のCV
D装置は、図1に示すように、被処理体としての半導体
ウエハWに被膜処理を施す処理室10と、この処理室1
0内にプロセスガスを供給するプロセスガス供給装置2
0とを備えて構成されている。
【0015】上記処理室10内には半導体ウエハWを載
置する載置台11が配設されている。また、例えば処理
室10の底面には排気ポンプ12が接続され、この排気
ポンプ12により処理室内を真空排気して半導体ウエハ
Wの被膜処理に必要な真空度を保持するようにしてあ
る。また、処理室10の周面にはヒータ13が付設さ
れ、このヒータ13により処理室10内を被膜処理に必
要な温度として保持するようにしてある。そして、本実
施例ではプロセスガス供給装置20からプロセスガスと
して例えばテトラエチルオルソシリケート(TEOS)
をキャリアガスと共に供給し、半導体ウエハWの表面に
シリコン酸化膜を形成するようにしてある。以下の説明
ではプロセスガスとはTEOSガスとキャリアガスとの
混合ガスを意味する。
【0016】上記原料ガスとして用いられるTEOSガ
スは、液体状態、即ち原料液RLとしてソースタンク2
1内に貯留されている。そして、タンク21は恒温ユニ
ット22内に収納され、この恒温ユニット22によりソ
ースタンク21内の原料液RLを所定の温度に維持して
原料液RLの気化を促進するようにしてある。ソースタ
ンク21にはキャリアガスとしての窒素ガスを供給する
バブリング用配管23が原料液RL中に深く挿設されて
いる。このバブリング用配管23はソースタンク21の
側壁を気密を保った状態で貫通し、ソースタンク21の
気相空間から原料液RLに向けて垂下するように形成さ
れている。更に、バブリング用配管23の延長端部はそ
の開口端が上向きのU字状部23Aとして形成され、こ
のU字状部23Aの開口端から供給される窒素ガスによ
り原料液RLをバブリングしてソースタンク21の気相
空間へTEOSガスを引き出すようにしてある。ソース
タンク21内の気相空間に引き出されたTEOSガスは
窒素ガスに随伴してデリバリ配管24を介して後述のよ
うに処理室10内へ供給されるようになっている。
【0017】また、キャリアガスである窒素ガスは、恒
温ユニット22外に配設されたキャリアガスタンク25
内に貯留され、キャリアガスタンク25からキャリアガ
ス配管26を介して恒温ユニット22内へキャリアガス
を導入するようにしてある。キャリアガス配管26には
恒温ユニット22内に配置された温度調整部27が配設
され、温度調整部27により恒温ユニット22内の設定
温度まで窒素ガスを昇温するようにしてある。キャリア
ガス配管26には温度調整部27の下流側に配置した第
1流量センサ28が配設され、この第1流量センサ28
によりキャリアガスの流量を測定するようにしてある。
また、キャリアガス配管26には圧力計29が第1流量
センサ28と温度調整部27の間に位置するように配設
され、この圧力計29により恒温ユニット22内の温度
に調整された窒素ガスの圧力を検出するようにしてあ
る。更に、キャリアガス配管26は第1流量センサ28
の下流側で上述のバブリング用配管23とバイパス配管
30に分岐し、それぞれに電磁バルブ31、32が配設
されている。バイパス配管30はソースタンク21内を
通ることなくデリバリ配管24に直接接続されている。
【0018】一方、上述のデリバリ配管24は、ソース
タンク21の側壁上部を気密に貫通し、その下端開口が
原料液RLの液面に対向し、しかも液面に接触しないよ
う配置されている。このデリバリ配管24は上述のよう
に処理室10に接続され、ソースタンク21の気相空間
と処理室10とを連通している。そして、このデリバリ
配管24には第2流量センサ33が配設され、この第2
流量センサ33により処理室10内へ供給するTEOS
ガスの流量を測定するようにしてある。また、デリバリ
配管24にはバイパス配管30との接続部と第2流量セ
ンサ33間に位置する圧力計34が配設され、この圧力
計34によりデリバリ配管24内のTEOSガスとキャ
リアガスの混合ガスであるプロセスガスの圧力を検出す
るようにしてある。そして、デリバリ配管24の恒温ユ
ニット22と処理室10間は加熱テープ等の加熱部材3
5により被覆され、処理室10内へ液化することなくT
EOSガスを供給するようにしてある。
【0019】そして、第1、第2流量センサ28、33
及び圧力計29、34はいずれも図1の破線で示すよう
に流量コントローラ36に接続され、それぞれの検出信
号が流量コントローラ36へ入力し、この流量コントロ
ーラ38への入力信号に基づいてバブリング配管23、
バイパス配管30にそれぞれ配設された電磁バルブ3
1、32の開度をそれぞれ調整するようにしてある。従
って、これらの電磁バルブ31、32はいずれも図1の
破線で示すように流量コントローラ36に接続されてい
る。
【0020】また、上記ソースタンク21内には液面計
39が配設され、この液面計39により原料液RLのレ
ベルを監視するようにしている。また、ソースタンク2
1には原料液RLを補充する補充タンク40が補充配管
41を介して接続され、この補充配管41はソースタン
ク21の下面近傍まで侵入するように挿設されている。
この補充配管41には電磁バルブ42が配設され、この
電磁バルブ42は図1の破線で示すように上記液面計3
9に接続された液面コントローラ43に接続されてい
る。従って、液面計39によりソースタンク21内の原
料液RLのレベルを検出し、検出値が所定量以下になっ
た時に液面コントローラ43を介して電磁バルブ42の
開度を調整して原料液RLをソースタンク21内に補充
するようにしてある。
【0021】さて、キャリアガス配管26に配設された
第1流量センサ28は、図2の(a)に示すように、2
つの感熱素子281、282を主体に構成されている。
前者の感熱素子281は周囲の温度を検出するための基
準素子として機能し、後者の感熱素子282はキャリア
ガスの流れにより生じる温度変化を検出するための発熱
素子として機能するようにしてある。これらの感熱素子
281、282はいずれも基本的には同一材料で同一構
造に形成されている。同様にデリバリ配管24に配設さ
れた第2流量センサ33は、図2の(a)に示すよう
に、2つの感熱素子331、332を主体に構成されて
いる。前者の感熱素子331は周囲の温度を検出するた
めの基準素子として機能し、後者の感熱素子332はキ
ャリアガスの流れにより生じる温度変化を検出するため
の発熱素子として機能するようにしてある。これらの各
感熱素子331、332はいずれも基本的には同一材料
で同一構造に形成されている。そこで以下の説明では前
者の感熱素子を基準素子と称し、後者の感熱素子を発熱
素子と称して説明する。
【0022】上記基準素子281、331及び発熱素子
282、332として用いられる各感熱素子を図3を参
照しながら詳説する。これらはいずれも同一構成を有す
るため、他の素子を代表して基準素子281について説
明する。この基準素子281は、同図に示すように、温
度特性及び線形性に優れた感熱導電線である白金抵抗線
281Aと白金抵抗板281Bを主体に構成されてい
る。この白金抵抗線281Aは同図に示すように一端
(図3では右端)が閉塞された細管281C内に折り返
した状態で全長に亘って収納され、その両端が細管28
1Cの他端(図3では左端)から引き出された状態で細
管281C内に封止され、両端には流量コントローラ3
6が接続されている。また、白金抵抗線281Aの折り
返し部と白金抵抗板281Bとは溶接されている。細管
281C内にはシリコングリース等の熱伝達性に優れた
熱媒体281Dが充填され、細管281Cと白金抵抗線
281A、白金抵抗板281Bとの間の熱伝達性を保証
するようにしてある。また、白金抵抗線281Aは複数
の絶縁支持具281Eにより細管281C内で所定間隔
毎に支持されている。白金抵抗線281Aは温度の変動
により例えば0.3〜0.4%/℃の割合で抵抗値が変動
する温度特性を有している。更に、この細管281C
は、例えば肉厚が0.01〜1.0mmのステンレス鋼等
の耐食性の金属により内径が1〜2.5mm、長さが1
5mm以上に形成されている。細管281Cが15mm
未満になると白金抵抗線281Aの長さが短く、測定に
必要な抵抗値を得難くなって好ましくない。
【0023】基準素子281は、図2の(a)、(b)
に示すように、配管26のベント部に気密に挿入すると
共に、キャリアガスの流れと平行で細管281Cの閉鎖
端がガスの流れの上流側に位置するように配置すること
が好ましい。他の3つの発熱素子282、332、発熱
素子331も同様に配設することが好ましい。そして、
基準素子281、331と発熱素子282、332はそ
れぞれ各配管26、24の軸芯から等距離離れた位置に
配置することが好ましい。
【0024】また、図4に示すように、第1流量センサ
28を構成する基準素子281の白金抵抗線281Aに
は流量コントローラ36の定電流回路44Aが接続さ
れ、測定時に所定の微小定電流(例えば、0.1〜1.0
mAの電流)を流し、白金抵抗線281Aが実質的に発
熱しないようにしてある。この基準素子281は恒温ユ
ニット22内で非加熱状態にあるため、基準素子281
はキャリアガス配管26を流れるキャリアガスと実質的
に同一温度を有している。また、第1流量センサ28を
構成する発熱素子282の白金抵抗線282Aには流量
コントローラ36の定電流回路44Bが接続され、測定
時に所定の大定電流(例えば、4.0〜12.0mAの電
流)を流し、この大定電流により発熱素子282の白金
抵抗線282Aが発熱し、自己発熱するようにしてあ
る。
【0025】上述のように基準素子281はキャリアガ
ス配管26を流れるキャリアガスと同一温度を有してい
ため、基準素子281とキャリアガスとの間での熱交換
量はキャリアガスの流量に関係なく常に零になる。従っ
て、キャリアガスの流量が変化しても基準素子281に
温度変化は生じず、基準素子281の白金抵抗線281
Aの抵抗値はキャリアガス配管26内を流れるキャリア
ガスの温度に即した特定の抵抗値を維持する。一方、発
熱素子282は自己発熱するため、発熱素子282はキ
ャリアガス配管26内を流れるキャリアガスとの間で大
きな温度差を生じ、キャリアガスの流量が変化すると、
発熱素子282から奪われる熱量がキャリアガスの流量
に応じて変化して発熱素子282に温度変化が生じる。
従って、発熱素子282の抵抗値はキャリアガスの流量
に依存して変化するようになっている。
【0026】また、図4に示すように基準素子281及
び発熱素子282用の定電流回路44A、44Bそれぞ
れの出力端子は差動回路45Aのプラス入力端子及びマ
イナス入力端子が接続されている。従って、差動回路4
5Aには基準素子281及び発熱素子282それぞれの
抵抗値に即した定電流下の電圧が入力し、その出力端子
から基準素子281の白金抵抗線281Aに対する発熱
素子282の白金抵抗線282Aの抵抗値の変動量、即
ち両入力値間の差に比例した電圧を出力し、この出力値
によってキャリアガスの流量を測定できるようにしてあ
る。従って、発熱素子282の電圧値から基準素子28
1の電圧値を差し引けば、キャリアガスの流量を得るこ
とができるようになっている。このようなことから第1
流量センサ28の周囲温度が変化した場合、例えばキャ
リアガスの温度が変化した場合には、基準素子281の
基準電圧がそれに応じて変化する。従って、差動回路4
5Aにおいて発熱素子282の電圧値から基準素子28
1の基準電圧値を差し引くことにより、常に周囲温度の
変化による影響を排除することができる。
【0027】同様に第2流量センサ33の基準素子33
1の白金抵抗線331Aには流量コントローラ36の定
電流回路44Cが接続され、測定時に所定の微小定電流
(例えば、0.1〜1.0mAの電流)を流し、白金抵抗
線331Aが実質的に発熱しないようにしてある。基準
素子331は恒温ユニット22内で非加熱状態にあるた
め、基準素子331はデリバリ配管24を流れるプロセ
スガスと実質的に同一温度を有している。また、発熱素
子の白金抵抗線332Aには定電流回路44Dが接続さ
れ、測定時に所定の大定電流(例えば、4.0〜12.0
mAの電流)を流し、この大定電流により発熱素子33
2の白金抵抗線332Aが発熱し、自己発熱するように
してある。
【0028】上述のように基準素子331はデリバリ配
管24を流れるプロセスガスと同一温度を有しているた
め、基準素子331とプロセスガスとの間での熱交換量
はプロセスガスの流量に関係なく常に零になる。従っ
て、プロセスガスの流量が変化しても基準素子331に
温度変化は生じず、基準素子331の白金抵抗線331
Aの抵抗値はデリバリ配管24内を流れるプロセスガス
の温度に即した特定の抵抗値を維持する。一方、発熱素
子332は自己発熱するため、発熱素子332はデリバ
リ配管24内を流れるプロセスガスとの間で大きな温度
差を生じ、プロセスガスの流量が変化すると、発熱素子
332から奪われる熱量がプロセスガスの流量に応じて
変化して発熱素子282に温度変化が生じる。従って、
発熱素子332の抵抗値はキャリアガスの流量に依存し
て変化するようになっている。
【0029】また、図4に示すように基準素子331及
び発熱素子332用の定電流回路44C、44Dそれぞ
れの出力端子は差動回路45Bのプラス入力端子及びマ
イナス入力端子が接続されている。従って、差動回路4
5Bには基準素子331及び発熱素子332それぞれの
抵抗値に即した定電流下の電圧が入力し、その出力端子
から基準素子331の白金抵抗線331Aに対する発熱
素子332の白金抵抗線332Aの抵抗値の変動量、即
ち両入力値間の差に比例した電圧を出力し、この出力値
によってプロセスガスの流量を測定できるようになって
いる。従って、発熱素子332の電圧値から基準素子3
31の電圧値を差し引けば、プロセスガスの流量を得る
ことができるようになっている。このようなことから第
2流量センサ33の周囲温度が変化した場合、例えばプ
ロセスガスの温度が変化した場合には、基準素子331
の基準電圧がそれに応じて変化する。従って、差動回路
45Bにおいて発熱素子332の電圧値から基準素子3
31の基準電圧値を差し引くことにより、常に周囲温度
の変化による影響を排除することができる。
【0030】上記差動回路45A、45Bの各出力端子
はそれぞれ差動回路45Cのプラス入力端子及びマイナ
ス入力端子に接続されている。差動回路45Cでは差動
回路45A、45Bの出力電圧値の差からTEOSガス
の流量を得るようにしてある。即ち、差動回路45A、
45Bの出力電圧値はそれぞれキャリアガス、プロセス
ガスの流量を示すため、差動回路45Bの出力電圧値か
ら差動回路45Aの出力電圧値を差し引いた値はプロセ
スガスの流量からキャリアガスの流量を差し引いたTE
OSガスの流量を示すことになる。例えば、差動回路4
5Cの出力電圧値とTEOSガスの流量との相関関係を
予め検量線として流量コントローラ36に入力しておけ
ば、差動回路45Cの出力電圧値からTEOSガスの流
量を測定することができる。また、同様に差動回路45
A、45Bそれぞれの出力電圧値とキャリアガス、プロ
セスガスの流量との関係を予め検量線として流量コント
ローラ36に入力しておけば、差動回路45A、45B
の出力電圧値からキャリアガス、プロセスガスそれぞれ
の流量を測定することができる。
【0031】尚、キャリアガス配管26、デリバリ配管
24内の圧力が大きく変化する可能性のある場合には、
圧力計29、34により各配管26、24内の圧力を検
出し、流量コントローラ36に入力することが好まし
い。これらの圧力検出値に基づいて差動回路45A、4
5Bの出力電圧値を補正すれば、より正確にガス流量を
測定することができる。また、定電流回路44A〜44
Dに代えて定電圧回路を使用するともできる。この場合
には差動回路45A、45Bでは白金抵抗線の抵抗値に
依存して変化する、基準素子と発熱素子との間の電流値
の差を採ることになる。
【0032】更に、本実施例では図4に示すように、差
動回路45Cの出力端子を差動回路45Dに接続するこ
とにより、処理室4内で処理する場合に必要な一定流量
のTEOSガスを安定的に供給できるように構成されて
いる。つまり、同図では差動回路45Dのプラス入力端
子には差動回路45Cの出力端子が接続されている。ま
た、差動回路45Dのマイナス入力端子には抵抗体46
A、46Bが接続され、それぞれの抵抗値に即して配分
された定電圧がマイナス入力端子へ入力するようにして
ある。そして、このマイナス入力端子からの入力値を差
動回路45Dでの基準値とする。また、例えば抵抗体4
6Aを可変抵抗体にすることにより基準値を適宜調整し
てTEOSガスのガス流量を種々の流量に設定すること
ができる。従って、所定流量のTEOSガスにより半導
体ウエハを処理する場合には、その流量における差動回
路45Cからの出力値を差動回路45Dの基準値として
設定しておくことにより、差動回路45Cからの入力値
を常にその基準値と比較し、比較結果に基づいてTEO
Sガスの流量が所定の流量になっているか否かを常に監
視し、処理室10内へ常に一定流量のTEOSガスを供
給できるようにしてある。
【0033】上記流量コントローラ36は差動回路45
Dの出力値の応じて電磁バルブ31、32の開度を調整
し、バブリング用配管23を通るキャリアガスの第1部
分の流量M1とバイパス配管30を通るキャリアガスの
第2部分の流量M2との比(M1/M2)を変化させるこ
とによりTEOSガスの流量を制御するようにしてあ
る。また、キャリアガスの全流量(M1+M2)が一定に
なるように制御しても良く、また、第2流量センサ33
で測定されるプロセスガスの流量を常に一定になるよう
に制御しても良い。これらの方法によれば、処理室10
内の圧力、温度等の処理条件の制御が行ない易くなる。
【0034】TEOSガスの流量を制御する別の方法と
しては、キャリアガス全体の流量、ソースタンク21の
温度、原料液RLの液面等のファクターを変化させる方
法を採用することもできる。しかし、キャリアガス全体
の流量変化は、処理室21内の圧力を大きく変化させる
という問題がある。ソースタンク21の温度変化は、時
間が掛るため応答性が悪く、第1、第2流量センサ2
8、33に誤差が生じるなどという問題がある。原料液
RLの液面変化は時間が掛るため応答性が悪く、正確な
流量制御が困難であるなどという問題がある。
【0035】また、ソースタンク21内に配設された液
面計39は、図5に示すように、下限センサ391と上
限センサ392とを有している。そして、これらのセン
サ391、392は上下が開口する筒体393内に配置
されている。この筒体393には多数の孔393Aが上
下方向に形成され、これらの孔393Aを介して原料液
RLが筒体393内外で流通するようにしてある。ま
た、これらの孔393Aはバブリング用配管のU字状部
23Aとは反対側の位置に形成され、筒体3936内に
配置された各センサ391、392がバブリングによる
影響を受けないようにしてある。また、各センサ39
1、392はいずれも上述した各流量センサに準じて構
成されている。
【0036】即ち、下限センサ391は基準素子391
Aと発熱素子391Bを有し、上限センサ392は基準
素子392Aと発熱素子392Bを有し、これらの素子
は長さを除き上述した流量センサの感熱素子(図3参
照)と同様に構成されている。そして、基準素子391
A、392Aは周囲温度を検出する機能を有し、発熱素
子391B、392Bは液面の変化により生じる温度変
化を検出する機能を有している。この液面計39は上述
した流量センサと実質的に同様に構成されている。ま
た、液面計39は、図4で示すものと同様に構成された
定電流回路、差動回路、抵抗体(いずれも図示せず)に
接続されている。
【0037】基準素子391A、392Aの白金抵抗線
(図示せず)には測定時に定電流回路から所定の微小定
電流(例えば、0.1〜1.0mAの電流)を流すように
構成され、また、発熱素子391B、392Bの白金抵
抗線(図示せず)には測定時に定電流回路から大電流の
所定の定電流(例えば、4.0〜12.0mAの電流)を
流し自己発熱するように構成されている。尚、基準素子
391A、392Aの白金抵抗線は微小電流により実質
的に発熱しないようになっている。
【0038】下限センサ391の感熱素子391A、3
91Bの下端部はバブリング用配管のU字状部23Aの
開口端部よりも上のレベル、即ち下限レベルに配置され
ている。従って、TEOSガスの消費により原料液RL
の液面が各感熱素子391A、391Bの下端より下が
ると、各感熱素子391、392に接触する物質が原料
液RLからガス雰囲気に変化し、熱容量が大きく変化す
る。これにより発熱素子391Bの温度が変化し、これ
に基づいて液面が下限より下がった旨の情報を得ること
ができる。これに基づいて液面コントローラ43が作動
して電磁バルブ42を開放して補充タンク40から原料
液を補充する。
【0039】一方、上限センサ392の感熱素子392
A、392Bの下端部はデリバリ配管24の開口端部よ
りも下のレベル、即ち上限レベルに配置されている。原
料液RLが補充され、その液面が感熱素子392A、3
92Bの下端部よりも上に来ると、各感熱素子392
A、392Bに接触する物質がガス雰囲気から原料液R
Lに変化し、熱容量が大きく変化する。これにより発熱
素子392Bの温度が変化し、これに基づいて液面が上
限より上がった旨の情報を得ることができる。これに基
づいて液面コントローラ43が作動して電磁バルブ42
を閉止して原料液RLの補充を停止する。
【0040】次に、動作について説明する。半導体ウエ
ハにシリコン酸化膜を形成する場合について説明する。
まず、差動回路45Cの出力電圧値とTEOSガスとの
流量との相関関係が検量線として流量コントローラ36
に入力する。また、必要であれば、差動回路45A、4
5Bそれぞれの出力電圧値とキャリアガス、プロセスガ
スとの相関関係も検量線として流量コントローラ36に
入力する。また、TEOSガスの流量の基準値が選択さ
れ、その基準値を流量コントローラ36に入力する。T
EOSガスは原料液RLとして補充タンク40からソー
スタンク21内へ供給する。ソースタンク21が収納さ
れた恒温ユニット22内は原料液RLの気化を促進する
ため、所定の温度例えば60℃に維持する。このように
原料液RLを60℃に維持した状態下で半導体ウエハW
の被膜処理を行なう。それには半導体ウエハWを処理室
10内の載置台11上に載置して固定する。次いで、処
理室10を密閉した状態で排気ポンプ12を駆動して処
理室10内を真空排気し、処理室10内を例えば2Torr
の圧力に設定する。これと並行してヒータ13により処
理室10内の温度を例えば650℃に設定する。
【0041】その後、キャリアガスタンク25からキャ
リアガスとして窒素ガスをキャリアガス配管26を介し
て例えば7.5l/分の流量で供給する。キャリアガス
の第1部分がバブリング用配管23を経由してソースタ
ンク21内のU字状部23Aの開口端から原料液RL中
へバブリングすると、原料液RLが気化し、例えば10
0sccmの流量でTEOSガスが発生する。このTE
OSガスはキャリアガスの第1部分と共にデリバリ配管
24を経由し、更にバイパス配管30を経由したキャリ
アガスの第2部分がデリバリ配管24において合流し、
プロセスガスとして処理室10内に流入する。処理室1
0内に流入したTEOSガスは内部で熱分解し、分解生
成物が半導体ウエハWの表面に堆積してシリコン酸化膜
を形成する。成膜に使用されなかったキャリアガス等は
処理室10外へ真空排気により除去される。
【0042】成膜中、流量コントローラ36では差動回
路45Dにより第1、第2流量センサ28、33によっ
て検出されたTEOSガスの流量を設定基準値と比較
し、その差に基づいてバブリング用配管23とバイパス
配管30の電磁バルブ31、32の開度を調整してTE
OSガスの流量を制御する。一方、成膜中、ソースタン
ク21内の原料液RLは液面計39により監視してい
る。即ち、液面コントローラ43では液面計39からの
信号に基づいて電磁バルブ42の開度を調整し、原料液
RLの液面を下限センサ391、上限センサ392によ
り検出して設定範囲内の液量に維持する。
【0043】以上説明したように本実施例によれば、第
1配管としてのキャリアガス配管26内に第1流量セン
サ28を設けると共に第2配管としてのデリバリ配管2
4に第2流量センサ33を設け、各流量センサ28、3
3はそれぞれ所定の微小定電流を流して実質的に発熱し
ない基準素子281、331と、所定の定電流を流して
自己発熱する第2感熱素子としての発熱素子282、3
32を有し、基準素子281、331に対する発熱素子
282、332の抵抗値の変動に基づいてTEOSガス
の流量を測定、制御するようにしたため、TEOSガス
の流量を常に正確に測定、制御し、所定の流量を維持し
た状態で処理室10内へTEOSガスを安定的に供給す
ることができる。また、各流量センサ28、33と同様
に構成された上限センサ391及び下限センサ392を
有する液面計39を用いて原料液RLの液量を制御する
ようにしたため、従来のフロート式の液面計のように摺
動部がなく金属等のパーティクルを発生させることなく
液面を検出することができ、光学式液面計、静電容量式
液面計などの有する問題もなく、原料液RLを貯留する
ソースタンク21内の液面をパーティクル等を発生させ
ることなく確実に検出し、常に一定レベルの液面に制御
することができる。
【0044】図6は第1、第2流量センサ28、33の
変形例を示す図である。同図に示す第1、第2流量セン
サ28'、33'は上述した基準素子を具備せず、発熱素
子282、332のみを有している。そして、第1、第
2流量センサ28'、33'がそれぞれ配設されたキャリ
アガス配管26及びデリバリ配管24は互いに接近して
温度調整部47に配置されている。この温度調整部47
は各流量センサ28'、33'を含むキャリアガス配管2
6、デリバリ配管24の部分を強制的に一定温度んに維
持するようにしてある。しかも、温度調整部47は、各
配管26、24内のガスの温度を一定温度に維持するた
めに、各配管26、24は各流量センサ28'、33'よ
りも上流側を十分に長く包囲するように形成されてい
る。
【0045】図6に示す変形例によれば、各流量センサ
28'、33'は周囲温度即ち基準温度として常に共通の
同一温度を有しているため、上述の各流量センサ28、
33では周囲温度に対応するために必要であった基準素
子281、331が不要になるという効果を期すること
ができる。更に、この場合には基準素子281、331
が不要なため、基準素子281、331と発熱素子28
2、332との差を採るための差動回路45A、45B
も不要になる。その代わりこの場合には発熱素子28
2、332が差動回路45Cのプラス入力端子及び、マ
イナス入力端子に直接接続されることになる。
【0046】図7〜図9は発熱素子として使用される感
熱素子の変形例をそれぞれ示す図である。これらの変形
例では、感熱体である白金抵抗線に加えて発熱専用の部
材を用いている。従って、構造的には複雑になるが、白
金抵抗線に流す電流が小さくて済み、また、熱に対する
感度も向上するという効果を期することができる。尚、
以下の説明では便宜上図3と同一部材には同一符号を付
して説明する。
【0047】図7に示す変形例の感熱素子50では、図
3に示す細管281C内に白金抵抗線281Aに加えて
発熱専用の抵抗加熱線281Fが配設されている。そし
て、白金抵抗線281Aの折り返した一方の部分が抵抗
加熱線281Fへ給電するための共通配線として機能す
るようにしてある。
【0048】図8に示す変形例の感熱素子51は、素子
の外殻である細管が絶縁層281Gを介して貼り合わさ
れた一対の抵抗加熱パーツ281Hを有している。抵抗
加熱パーツ281Hは細管の先端部においてのみ接続さ
れ、細管の開口端部には給電線281Iが接続されてい
る。これにより細管自体が発熱体として構成されてい
る。
【0049】図9に示す変形例の感熱素子52は、図3
に示す細管281Cの外側に加熱コイル281Jが巻回
されている。加熱コイル281Jに巻回された細管は更
に耐食性で且つ熱伝導性に優れた金属例えばステンレス
鋼からなる細管281K内に収納されている。加熱コイ
ル281Jの給電線281Iは外側の細管281Kの開
口端から引き出されている。
【0050】尚、上記実施例では、半導体製造装置とし
てCVD装置を例に挙げて説明したが、本発明はCVD
装置に何等制限されるものではなく、プロセスガス供給
系を備えた熱処理装置、不純物拡散処理装置、エッチン
グ装置など広く適用することができる。また、液面計は
レジスト塗布装置など液体供給系を備えた装置に適用す
ることができる。また、流量センサ及び液面計の電気回
路は上記実施例に制限されるものでなく、本発明の要旨
を逸脱しない限り適宜変更することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
記載の発明によれば、上記第1配管内に第1流量センサ
を設けると共に上記第2配管に第2流量センサを設け、
上記各流量センサはそれぞれ少なくとも所定の定電流を
流して自己発熱する発熱素子を有すると共に各発熱素子
は温度変化により抵抗値が変化する感熱導電線を有し、
これら第1流量センサの発熱素子に対する第2流量セン
サの発熱素子の電気的信号の差に基づいて上記プロセス
ガスの流量を測定、制御するようにしたため、処理室へ
供給する原料ガスの流量を確実且つ正確に測定し、常に
設定された流量で原料ガスを安定供給できる半導体製造
装置を提供することができる。
【0052】また、本発明の請求項2に記載の発明によ
れば、請求項1に記載の発明において、上記各流量セン
サに所定の微小定電流を流して実質的に発熱しない基準
素子をそれぞれ設け、各基準素子は温度変化により抵抗
値が変化する感熱導電線を有し、それぞれの周囲温度を
検出するようにしたため、各流量センサは基準素子によ
りそれぞれのガスの温度を検出し、その温度におけるキ
ャリアガス、プロセスガスの流量を測定でき、各ガスの
温度変化の影響を除去できる半導体製造装置を提供する
ことができる。
【0053】また、本発明の請求項3に記載の発明によ
れば、請求項1または請求項2に記載の発明において、
原料液の液面が下限を下回れば、液面計の下限センサの
発熱素子の電気的信号が大きく変動し、原料液の液面が
上限を上回れば、上限センサの発熱素子の電気的信号が
大きく変動し、原料液の液面を電気的信号に基づいて監
視できるようにしたため、原料液の液面をパーティクル
等を発生させることなく正確に検出し、常に一定レベル
の液量を確保できる半導体製造装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体製造装置の一実施例であるCV
D装置を示す構成図である。
【図2】(a)は図1に示すCVD装置に用いられた第
1流量センサとキャリアガス配管との関係を示す説明
図、(b)は図1に示すCVD装置に用いられた第2流
量センサとデリバリ配管との関係を示す説明図である。
【図3】図2に示す第1流量センサの基準素子を示す構
成図である。
【図4】図1に示すCVD装置に用いられるガスの流量
制御を行なう電気回路を示す回路図である。
【図5】図1に示すCVD装置の液面計を説明するため
の構成図である。
【図6】感熱素子の変形例の要部を示す透視側面図であ
る。
【図7】感熱素子の他の変形例の要部を示す図6相当図
である。
【図8】感熱素子の更に他の変形例の要部を示す図6相
当図である。
【図9】感熱素子の更に他の変形例の要部を示す図6相
当図である。
【図10】従来のCVD装置を示す構成図である。
【図11】図10に示すCVD装置に用いられたマスフ
ローコントローラ用の細管を本管と共に示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 処理室 20 プロセスガス供給装置 21 ソースタンク(容器) 23 バブリング用配管(第1配管) 24 デリバリ配管(第2配管) 28 第1流量センサ 33 第2流量センサ 39 液面計 281 基準素子 281A 白金抵抗線(感熱導電線) 282 発熱素子 331 基準素子 332 発熱素子 281A 白金抵抗線(感熱導電線) 391 上限センサ 392 下限センサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】 そして、第1、第2流量センサ28、3
3及び圧力計29、34はいずれも図1の破線で示すよ
うに流量コントローラ36に接続され、それぞれの検出
信号が流量コントローラ36へ入力し、この流量コント
ローラ36への入力信号に基づいてバブリング配管2
3、バイパス配管30にそれぞれ配設された電磁バルブ
31、32の開度をそれぞれ調整するようにしてある。
従って、これらの電磁バルブ31、32はいずれも図1
の破線で示すように流量コントローラ36に接続されて
いる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】 さて、キャリアガス配管26に配設され
た第1流量センサ28は、図2の(a)に示すように、
2つの感熱素子281、282を主体に構成されてい
る。前者の感熱素子281は周囲の温度を検出するため
の基準素子として機能し、後者の感熱素子282はキャ
リアガスの流れにより生じる温度変化を検出するための
発熱素子として機能するようにしてある。これらの感熱
素子281、282はいずれも基本的には同一材料で同
一構造に形成されている。同様にデリバリ配管24に配
設された第2流量センサ33は、図2の(b)に示すよ
うに、2つの感熱素子331、332を主体に構成され
ている。前者の感熱素子331は周囲の温度を検出する
ための基準素子として機能し、後者の感熱素子332は
キャリアガスの流れにより生じる温度変化を検出するた
めの発熱素子として機能するようにしてある。これらの
各感熱素子331、332はいずれも基本的には同一材
料で同一構造に形成されている。そこで以下の説明では
前者の感熱素子を基準素子と称し、後者の感熱素子を発
熱素子と称して説明する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】 上記基準素子281、331及び発熱素
子282、332として用いられる各感熱素子を図3を
参照しながら詳説する。これらはいずれも同一構成を有
するため、他の素子を代表して基準素子281について
説明する。この基準素子281は、同図に示すように、
温度特性及び線形性に優れた感熱導電線である白金抵抗
線281Aと白金抵抗板281Bを主体に構成されてい
る。この白金抵抗線281Aは同図に示すように一端
(図3では右端)が閉塞された細管281C内に折り返
した状態で全長に亘って収納され、その両端が細管28
1Cの他端(図3では左端)から引き出された状態で細
管281C内に封止され、両端には流量コントローラ3
6が接続されている。また、白金抵抗線281Aの
と白金抵抗板281Bのリード部とは溶接されている。
細管281C内にはシリコングリース等の熱伝達性に優
れた熱媒体281Dが充填され、細管281Cと白金測
温抵抗線281A、白金抵抗板281Bとの間の熱伝達
性を保証するようにしてある。また、白金抵抗線281
Aは複数の絶縁支持具281Eにより細管281C内で
所定間隔毎に支持されている。白金抵抗線281A及び
白金抵抗板281Bは温度の変動により例えば0.3〜
0.4%/℃の割合で抵抗値が変動する温度特性を有し
ている。更に、この細管281Cは、例えば肉厚が0.
01〜1.0mmのステンレス鋼等の耐食性の金属によ
り内径が1〜2.5mm、長さが15mm以上に形成さ
れている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】 基準素子281は、図2の(a)、
(b)に示すように、配管26のベント部に気密に挿入
すると共に、キャリアガスの流れと平行で細管281C
の閉鎖端がガスの流れの上流側に位置するように配置す
ることが好ましい。他のつの感熱素子282、33
1、基準素子331も同様に配設することが好ましい。
そして、基準素子281、331と発熱素子282、3
32はそれぞれ各配管26、24の軸芯から等距離離れ
た位置に配置することが好ましい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】 また、図4に示すように、第1流量セン
サ28を構成する基準素子281の白金抵抗線281A
及び白金抵抗板281Bには流量コントローラ36の定
電流回路44Aが接続され、測定時に所定の微小定電流
(例えば、0.1〜1.0mAの電流)を流し、白金抵抗
線281A及び白金抵抗板281Bが実質的に発熱しな
いようにしてある。この基準素子281は恒温ユニット
22内で非加熱状態にあるため、基準素子281はキャ
リアガス配管26を流れるキャリアガスと実質的に同一
温度を有している。また、第1流量センサ28を構成す
る発熱素子の白金抵抗線282Aには流量コントローラ
36の定電流回路44Bが接続され、測定時に所定の大
定電流(例えば、4.0〜12.0mAの電流)を流し、
この大定電流により発熱素子282の白金抵抗線282
及び白金抵抗板282Bが発熱し、自己発熱するよう
にしてある。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】 上述のように基準素子281はキャリア
ガス配管26を流れるキャリアガスと同一温度を有して
いため、基準素子281とキャリアガスとの間での熱交
換量はキャリアガスの流量に関係なく常に零になる。従
って、キャリアガスの流量が変化しても基準素子281
に温度変化は生じず、基準素子281の白金抵抗線28
1A及び白金抵抗板281Bの抵抗値はキャリアガス配
管26内を流れるキャリアガスの温度に即した特定の抵
抗値を維持する。一方、発熱素子282は自己発熱する
ため、発熱素子282はキャリアガス配管26内を流れ
るキャリアガスとの間で大きな温度差を生じ、キャリア
ガスの流量が変化すると、発熱素子282から奪われる
熱量がキャリアガスの流量に応じて変化して発熱素子2
82に温度変化が生じる。従って、発熱素子282の抵
抗値はキャリアガスの流量に依存して変化するようにな
っている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】 また、図4に示すように基準素子281
及び発熱素子282用の定電流回路44A、44Bそれ
ぞれの出力端子は差動回路45Aのプラス入力端子及び
マイナス入力端子が接続されている。従って、差動回路
45Aには基準素子281及び発熱素子282それぞれ
の抵抗値に即した定電流下の電圧が入力し、その出力端
子から基準素子281の白金抵抗線281A及び白金抵
抗板281Bに対する発熱素子282の白金抵抗線28
2A及び白金抵抗板282Bの抵抗値の変動量、即ち両
入力値間の差に比例した電圧を出力し、この出力値によ
ってキャリアガスの流量を測定できるようにしてある。
従って、発熱素子282の電圧値から基準素子281の
電圧値を差し引けば、キャリアガスの流量を得ることが
できるようになっている。このようなことから第1流量
センサ28の周囲温度が変化した場合、例えばキャリア
ガスの温度が変化した場合には、基準素子281の基準
電圧がそれに応じて変化する。従って、差動回路45A
において発熱素子282の電圧値から基準素子281の
基準電圧値を差し引くことにより、常に周囲温度の変化
による影響を排除することができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】尚、キャリアガス配管26、デリバリ配管
24内の圧力が大きく変化する可能性のある場合には、
圧力計29、34により各配管26、24内の圧力を検
出し、流量コントローラ36に入力することが好まし
い。これらの圧力検出値に基づいて差動回路45A、4
5Bの出力電圧値を補正すれば、より正確にガス流量を
測定することができる。また、定電流回路44A〜44
Dに代えて定電圧回路を使用するともできる。この場合
には差動回路45A、45Bでは白金抵抗線及び白金抵
抗板の抵抗値に依存して変化する、基準素子と発熱素子
との間の電流値の差を採ることになる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】 TEOSガスの流量を制御する別の方法
としては、キャリアガス全体の流量、ソースタンク21
の温度、原料液RLの液面等のファクターを変化させる
方法を採用することもできる。しかし、キャリアガス全
体の流量変化は、処理室10内の圧力を大きく変化させ
るという問題がある。ソースタンク21の温度変化は、
時間が掛るため応答性が悪く、第1、第2流量センサ2
8、33に誤差が生じるなどという問題がある。原料液
RLの液面変化は時間が掛るため応答性が悪く、正確な
流量制御が困難であるなどという問題がある。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】 また、ソースタンク21内に配設された
液面計39は、図5に示すように、下限センサ391と
上限センサ392とを有している。そして、これらのセ
ンサ391、392は上下が開口する筒体393内に配
置されている。この筒体393には多数の孔393Aが
上下方向に形成され、これらの孔393Aを介して原料
液RLが筒体393内外で流通するようにしてある。ま
た、これらの孔393Aはバブリング用配管のU字状部
23Aとは反対側の位置に形成され、筒体393内に配
置された各センサ391、392がバブリングによる影
響を受けないようにしてある。また、各センサ391、
392はいずれも上述した各流量センサに準じて構成さ
れている。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】 基準素子391A、392Aの白金抵抗
及び白金抵抗板(図示せず)には測定時に定電流回路
から所定の微小定電流(例えば、0.1〜1.0mAの電
流)を流すように構成され、また、発熱素子391B、
392Bの白金抵抗線及び白金抵抗板(図示せず)には
測定時に定電流回路から大電流の所定の定電流(例え
ば、4.0〜12.0mAの電流)を流し自己発熱するよ
うに構成されている。尚、基準素子391A、392A
の白金抵抗線は微小電流により実質的に発熱しないよう
になっている。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】 図6は第1、第2流量センサ28、33
の変形例を示す図である。同図に示す第1、第2流量セ
ンサ28'、33'は上述した基準素子を具備せず、発熱
素子282、332のみを有している。そして、第1、
第2流量センサ28'、33'がそれぞれ配設されたキャ
リアガス配管26及びデリバリ配管24は互いに接近し
て温度調整部47に配置されている。この温度調整部4
7は各流量センサ28'、33'を含むキャリアガス配管
26、デリバリ配管24の部分を強制的に一定温度に
持するようにしてある。しかも、温度調整部47は、各
配管26、24内のガスの温度を一定温度に維持するた
めに、各配管26、24は各流量センサ28'、33'よ
りも上流側を十分に長く包囲するように形成されてい
る。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】 図7〜図9は発熱素子として使用され
る感熱素子の変形例をそれぞれ示す図である。これらの
変形例では、感熱体である白金抵抗線に測定用導線を
えて発熱専用の導線を用いている。従って、構造的には
複雑になるが、測定用導線に流す電流が小さくて済み
に対する感度も向上するという効果を期することがで
きる。尚、以下の説明では便宜上図3と同一部材には同
一符号を付して説明する。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】図7に示す変形例の感熱素子50では、図
3に示す細管281C内に白金抵抗線281Aに加えて
発熱専用の抵抗加熱線281Fが配設されている。そし
て、白金抵抗板281Bのリード部分が抵抗加熱線28
1Fへ給電するための共通配線として機能するようにし
てある。
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大槻 浩 東京都中野区若宮2丁目55番5号 株式会 社鷺宮製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1配管を介して容器内に貯留された原
    料液内にキャリアガスを供給し、このキャリアガスによ
    り上記原料液を気化させて原料ガスを作り、この原料ガ
    スとキャリアガスからなるプロセスガスを第2配管を介
    して処理室内へ供給し、この処理室内でプロセスガスに
    より被処理体に所定の処理を施す半導体製造装置におい
    て、上記第1配管内に第1流量センサを設けると共に上
    記第2配管に第2流量センサを設け、上記各流量センサ
    はそれぞれ少なくとも所定の定電流を流して自己発熱す
    る発熱素子を有すると共に各発熱素子は温度変化により
    抵抗値が変化する感熱導電線を有し、第1流量センサの
    発熱素子に対する第2流量センサの発熱素子の電気的信
    号の差に基づいて上記原料ガスの流量を測定、制御する
    ことを特徴とする半導体製造装置。
  2. 【請求項2】 上記各流量センサに所定の微小定電流を
    流して実質的に発熱しない基準素子をそれぞれ設け、各
    基準素子は温度変化により抵抗値が変化する感熱導電線
    を有し、それぞれの周囲温度を検出することを特徴とす
    る請求項1に記載の半導体製造装置。
  3. 【請求項3】 上記容器内に上限センサ及び下限センサ
    からなる液面計を設け、上記各センサは所定の微小定電
    流を流す基準素子及び所定の定電流を流して自己発熱す
    る発熱素子を有し、上記基準素子に対する上記発熱素子
    の電気的信号の差に基づいて上記原料液の液面を監視す
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半
    導体製造装置。
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