JPH08203458A - イオン源及びイオン生成方法 - Google Patents

イオン源及びイオン生成方法

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JPH08203458A
JPH08203458A JP7013155A JP1315595A JPH08203458A JP H08203458 A JPH08203458 A JP H08203458A JP 7013155 A JP7013155 A JP 7013155A JP 1315595 A JP1315595 A JP 1315595A JP H08203458 A JPH08203458 A JP H08203458A
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ion
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和彦 上野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】半導体製造装置に用いられるイオン源におい
て、多価イオンの生成量を増やす。 【構成】アークチャンバー室3にて生成した1価および
多価イオンを、フィルター電源17により与えられる電
界でフィルター室15へ引き出し、多価イオンが多価イ
オン室16に到達すると、フィルター電源17からの電
界を逆向きにして1価イオンをアークチャンバー室へ戻
すので、電離による多価イオンの生成量が増える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はイオン源およびイオン生
成方法に関し、特に半導体製造装置に利用される多価イ
オンの生成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体製造に用いられるイオン注
入装置のイオン源は、高いエネルギーでのニーズが特に
無かったために1価イオンしか用いない図3に示すよう
なフリーマン型が一般的であった。イオン源は、タンタ
ル等で作った直線状の熱電子を供給するフィラメント2
を備えプラズマを生成するアークチャンバー室3と、こ
のアークチャンバー室3からイオンを引き出す加速減速
電極13と、電子がアークチャンバー室に流入するのを
防ぐ接地電極14と、アークチャンバー室に外部より磁
界をかけて放電を行なわせるソースマグネット8とを有
している。アークチャンバー室3は、ガスまたは蒸気を
供給する導入口5と、プラズマからイオンビーム10を
引き出すビーム引出口6を備えている。フィラメント2
とアークチャンバー室3の間には電位差を与えるアーク
電源7が接続されている。アークチャンバー室3からイ
オンを引き出すための引出電源11と減速電源12が直
列に加速減速電極13に接続されている。なお、4はフ
ィラメント2をアークチャンバー室3から電気絶縁する
ための碍子である。
【0003】次に動作について説明する。ソースマグネ
ット8からの磁界中で、導入口5からアークチャンバー
室3へ入ったガスまたは蒸気がフィラメント2からの電
子と衝突してプラズマが生成される。このプラズマ中の
1価および2価や3価などの多価イオンが加速減速電極
13とアークチャンバー室3との電位差によりイオンビ
ーム10となって引き出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来のイオン源で
は、アークチャンバー室内でのイオン生成に関し、特に
多価イオンを配慮しておらず多価イオンの生成量は少な
い。実際に1価イオンに対する2価イオンの生成割合は
数%程度である。
【0005】また、多価イオンで使用している時にも1
価イオンがアークチャンバー室から引き出されてしまう
ため、フィラメントやビーム引出口をスパッタして寿命
を縮めたり、真空度を悪化させるような問題点があっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のイオン源は、ア
ークチャンバー室から引き出したイオンを1価と多価に
分離するフィルター室と、多価イオンがフィルター室を
通過して入る多価イオン室と、アークチャンバー室およ
び多価イオン室の電位を制御するフィルター電源とを備
えている。
【0007】また、本発明によれば、アークチャンバー
室および多価イオン室の電位をフィルター電源によって
制御することで、アークチャンバー室で生成した多価イ
オンは、フィルター室を通過して多価イオン室へ到達
し、1価イオンはアークチャンバー室からフィルター室
へ引き出されるがアークチャンバー室へ戻り、多価にな
るまでアークチャンバー室とフィルター室を往復させる
ことで、多価イオンをより多く生成させるイオン生成方
法が得られる。
【0008】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例の構造図である。この実施
例のイオン源は、特に、プラズマを生成するアークチャ
ンバー室3に隣接して、混在している1価と多価のイオ
ンから多価イオンのみを取り出すフィルター室15と、
フィルター室15を通過した多価イオンが入る多面イオ
ン室16とを備えているのが特徴である。そしてフィル
ター室用碍子18により電気的に絶縁されているアーク
チャンバー室3と多価イオン室16の電位を制御するフ
ィルター電源17が接続されている。
【0009】多価イオン室16がアークチャンバー室3
に対して負電位となるようにフィルター電源17から電
圧が印加されると、1価と多価の正イオンがフィルター
室15方向へイオン引出口19から引き出される。例え
ば2価イオンは、1価イオンに比べて2倍の力を受ける
ので、先に多価イオン室16へ到達する。この時、フィ
ルター電源17からの出力電圧を正負逆向きにすること
で、1価イオンはフィルター室15内で減速しながら停
止し、更に運動方向が反対向きになってアークチャンバ
ー室3へ戻り、電子との衝突により電離が生じ多価イオ
ンとなる。
【0010】フィルター電源17からの連続した出力電
圧波形により、1価イオンはアークチャンバー室3とフ
ィルター室15を往復し、最終的には多価イオンとな
る。多価イオン室16へ到達した多価イオンは、ビーム
引出口6から引き出されてイオンビームとなる。
【0011】次に図2を用いて、図1に示した実施例の
フィルター電源17の出力波形とイオンの挙動を説明す
る。フィルター電源17からは、図2(a)に示すよう
に正方向にオフセットのかけられた正弦波電圧が出力さ
れる。アークチャンバー室3を基準とした時の多価イオ
ン室16の電位をVとすると、図2(b)に示すように
時刻t1 〜t2 で正の1価イオン(M+ )と多価イオン
(M++)がアークチャンバー室3からフィルター室15
へ入射する。多価イオンは、1価イオンよりも2倍の力
を受けるので、先にフィルター室15へ時刻t2 で到達
し、イオンビームとなって引出される。これに対して1
価イオンは、時刻t2 を過ぎると反対向きの力を受ける
ので、時刻t3 で停止し、時刻t4 でアークチャンバー
室3へ戻る。そして電子と衝突して電離する。この様な
一連の動作を繰り返すことで、1価イオンは最終的に多
価イオンとなる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、アークチ
ャンバー室にて混在している1価イオンと多価イオンを
フィルター室内で、多価イオンは多価イオン室へ到達さ
せ、1価イオンは再びアークチャンバー室に戻すので、
1価イオンが電子と衝突して多価イオンになり、多価イ
オンの生成量を増やすという結果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構造図である。
【図2】(a),(b)は図1に示した実施例のフィル
ター電源波形とイオンの挙動説明図である。
【図3】従来のイオン源の構造図である。
【符号の説明】
1 フィラメント電源 2 フィラメント 3 アークチャンバー室 4 碍子 5 導入口 6 ビーム引出口 7 アーク電源 8 ソースマグネット 9 ソースマグネット電源 10 イオンビーム 11 引出電源 12 減速電源 13 加速減速電極 14 接地電極 15 フィルター室 16 多価イオン室 17 フィルター電源 18 フィルター室用碍子 19 イオン引出口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマによりイオンを生成するイオン
    源において、プラズマを生成させるアークチャンバー室
    から引き出したイオンを1価と多価に分離するフィルタ
    ー室と、多価イオンが前記フィルター室を通過して入る
    多価イオン室と、前記アークチャンバー室および多価イ
    オン室の電位を制御するフィルター電源とを備えること
    を特徴とするイオン源。
  2. 【請求項2】 アークチャンバー室および多価イオン室
    の電位をフィルター電源により制御することで、前記ア
    ークチャンバー室で生成した多価イオンは、フィルター
    室を通過して多価イオン室へ到達し、1価イオンはアー
    クチャンバー室からフィルター室へ引き出されるがアー
    クチャンバー室へ戻り、多価になるまでアークチャンバ
    ー室とフィルター室を往復させることで、多価イオンを
    より多く生成させることを特徴とするイオン生成方法。
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