JPH08202578A - 履歴データ管理装置及び管理方法 - Google Patents

履歴データ管理装置及び管理方法

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JPH08202578A
JPH08202578A JP7012002A JP1200295A JPH08202578A JP H08202578 A JPH08202578 A JP H08202578A JP 7012002 A JP7012002 A JP 7012002A JP 1200295 A JP1200295 A JP 1200295A JP H08202578 A JPH08202578 A JP H08202578A
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JP
Japan
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hardware unit
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history
unit
database
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JP7012002A
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English (en)
Inventor
Akio Fukada
彰男 深田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH08202578A publication Critical patent/JPH08202578A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ハードウェアユニット単位に対応
する過去の履歴データを保存・管理する履歴データ管理
装置を提供する。 【構成】 少なくともCPU11を備えた一定の動作を
行うハードウェアユニット4に設けられた読み書き可能
な不揮発性記憶手段14と、この不揮発性記憶手段14
に設けられた履歴データベース20と、ハードウェアユ
ニット4に設けられ、ハードウェアユニット4を診断・
監視することによって、当該ユニット内における異常・
状態変更を検出する診断監視手段11,19と、この診
断監視手段11,19の診断監視結果をハードウェアユ
ニット4の履歴データとして、履歴データベース20に
保存する履歴データベース管理手段11,19とを備え
た履歴データ管理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、計算機,制御装置等に
おけるバージョンアップ履歴やトラブル履歴等の履歴デ
ータを管理する履歴データ管理装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種計算機,制御装置では、トラブル発
生等に起因する修理、改造、あるいは装置の性能向上の
ためのバージョンアップ等がしばしば行われている。し
たがって、装置の過去の修理・改造履歴やフィールドで
のトラブル履歴を個々のハードウェアユニット毎に追跡
し、情報として残しておくことは、上記フィールドサー
ビスを行う上で大変有用なことである。
【0003】また、例えばこれらの履歴から、ある機
種,ある製造番号についての情報のみを取り出すことな
どもしばしば行われている。従来から、このような履歴
データは、当該修理・改造等を行ったハードウェアのユ
ニットとは切り離され、それらの情報を例えばハードデ
ィスク等に保存するなどして人手により管理されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、履歴デー
タを把握し、管理,保存することは、単純作業であるが
労力を要する作業である。さらに、人手によってこれら
のデータ管理を行った場合、データの保存状態が不均一
になるという問題点を生じる。また、膨大な履歴データ
ベースから該当するハードウェアユニットの履歴データ
を検索するのは労力を要するという問題点もある。
【0005】ところで、実際に技術者がこれら履歴デー
タの調査を行う対象は、現在何らかのトラブルなどを起
こしているハードウェアユニットであるとか、修理技術
者の前に修理依頼のタグを付けて返品されているとかの
場合のように、それ自体のハードウェアが存在するもの
であることが多い。
【0006】しかしながら、これらの履歴データについ
ての管理が不十分であると、保存データにばらつきが生
じ、修理すべき上記ハードウェアユニットと該当する履
歴データとの対応関係が不明確になるという問題も生じ
うる。
【0007】また、履歴データ管理について上述したよ
うな種々の問題点があることから、従来は、履歴データ
に基づく有効な定期点検が困難であった。本発明は、こ
のような実情を考慮してなされたもので、演算機能を有
するハードウェアユニット単位とこれに対応する過去の
履歴データを保存・管理する履歴データ管理装置及び方
法を提供し、また、ハードウェアユニットをその使用現
場に据え付けたままで、かつ離れた場所から定期点検す
るハードウェアユニットの定期点検方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に対応する発明は、少なくともCPUを備
えた一定の動作を行うハードウェアユニットに設けられ
た読み書き可能な不揮発性記憶手段と、この不揮発性記
憶手段に設けられた履歴データベースと、ハードウェア
ユニットに設けられ、ハードウェアユニットを診断・監
視することによって、当該ユニット内における異常・状
態変更を検出する診断監視手段と、この診断監視手段の
診断監視結果をハードウェアユニットの履歴データとし
て、履歴データベースに保存する履歴データベース管理
手段とを備えた履歴データ管理装置である。
【0009】また、請求項2に対応する発明は、請求項
1に対応する発明において、履歴データは、ハードウェ
アユニットのバージョン、ハードウェアユニットに搭載
されるファームウェアのバージョン、ハードウェアユニ
ットの出荷検査結果、ハードウェアユニット稼動時にお
ける異常発生結果等からなるイベント情報と、このイベ
ント情報と対になった年月日時刻情報とからなる履歴デ
ータ管理装置である。
【0010】さらに、請求項3に対応する発明は、請求
項1に対応する発明において、ハードウェアユニットの
異常・状態変更は、ハードウェアユニットの電源遮断直
前の状態を示す情報と電源投入直後の状態を示す情報と
を比較して、これらの情報が異なっていたときに検出さ
れる履歴データ管理装置である。
【0011】さらにまた、請求項4に対応する発明は、
請求項1に対応する発明において、ハードウェアユニッ
トに設けられたデータ入出力端子と、ハードウェアユニ
ットに設けられ、履歴データベースの内容をデータ入出
力端子を介して外部機器へ出力する履歴データ読出手段
とを備えた履歴データ管理装置である。
【0012】一方、請求項5に対応する発明は、請求項
1に対応する発明において、ハードウェアユニットに設
けられ、外部機器と通信するためのインターフェース手
段と、ハードウェアユニットに設けられ、履歴データベ
ースの内容をインターフェース手段を介して外部機器へ
出力する履歴データ読出手段とを設け、公衆回線網を経
由して外部機器へ履歴データを出力する履歴データ管理
装置である。
【0013】また、請求項6に対応する発明は、少なく
ともCPUを備えた一定の動作を行うハードウェアユニ
ット内の読み書き可能な不揮発性記憶手段に履歴データ
ベースを設け、ハードウェアユニットを自己診断・自己
監視することによって、当該ユニット内における異常・
状態変更を検出し、この自己診断・自己監視結果をハー
ドウェアユニットの履歴データとして、履歴データベー
スに逐次保存していく履歴データ管理方法である。
【0014】さらに、請求項7に対応する発明は、少な
くともCPUを備えた一定の動作を行うハードウェアユ
ニット内の読み書き可能な不揮発性記憶手段に履歴デー
タベースを設け、ハードウェアユニットを自己診断・自
己監視することによって、当該ユニット内における異常
・状態変更を検出し、この自己診断・自己監視結果をハ
ードウェアユニットの履歴データとして、履歴データベ
ースに逐次保存し、ハードウェアユニットに設けられた
履歴データ読出手段によって、履歴データベースの内容
を公衆回線網を経由して外部機器へ出力し、この出力結
果に基づいてハードウェアユニットの定期点検を行うハ
ードウェアユニットの定期点検方法である。
【0015】
【作用】したがって、請求項1及び請求項6に対応する
発明の履歴データ管理装置及び方法においては、まず、
ひとまとまりのハードウェアユニットにおいて、予め定
められた制御動作,計算等の一定の動作が行われてい
る。
【0016】このハードウェアユニットにおいて、診断
管理手段により、ハードウェアユニット内の診断、ま
た、監視が行われる。この自己診断は、例えばハードウ
ェアユニットに電源を投入するときに自己診断を行うよ
うにしてもよく、また、例えばハードウェアユニット稼
働中に一定周期で異常監視を行うようにしてもよい。
【0017】この診断,監視の結果、ハードウェアユニ
ットの状態に変更があったと、又は、ハードウェアユニ
ット内に異常を生じたと判定されると、履歴データベー
ス管理手段によって、その結果が当該ハードウェアユニ
ットの履歴データとして不揮発性記憶手段内に設けられ
た履歴データベースに保存される。
【0018】この履歴データベースは、不揮発性記憶手
段内に設けられているので、ハードウェアユニットの電
源を遮断しても消えることはなく、例えば当該ハードウ
ェアユニットに故障が生じたとき、修理技術者は、履歴
データベースの内容を参考にしてこのひとまとまりのハ
ードウェアユニットに対して修理作業を行うことができ
る。
【0019】次に、請求項2に対応する発明の履歴デー
タ管理装置においては、請求項1に対応する発明と同様
に作用する他、上記履歴データとして、ハードウェアユ
ニットのバージョン、ハードウェアユニットに用いるフ
ァームウェアのバージョン、ハードウェアユニットの出
荷検査結果、又は、ハードウェアユニット稼動時におけ
る異常発生結果からなるイベント情報と、このイベント
情報と対になった年月日時刻情報とからなるデータを用
いている。
【0020】したがって、当該ハードウェアユニットの
履歴を調べる際に詳細な情報を得ることができる。さら
に、請求項3に対応する発明の履歴データ管理装置にお
いては、請求項1に対応する発明と同様に作用する他、
ハードウェアユニットの異常・状態変更について、ハー
ドウェアユニットの電源OFF直前の状態を示す情報と
電源投入直後の状態を示す情報とを比較して、これらの
情報が異なっていたときに、異常・状態変更があったと
みなすようにしている。
【0021】したがって、確実に、ハードウェアユニッ
トの状態変更等をとらえて履歴データとして保存するこ
とができる。さらにまた、請求項4に対応する発明の履
歴データ管理装置においては、請求項1に対応する発明
と同様に作用する他、当該ハードウェアユニット内に設
けられたデータ入出力端子を介して、ハードウェアユニ
ットに接続された外部機器と通信可能となっている。
【0022】つまり、履歴データ読出手段によって、履
歴データベースの内容を読み出し、上記外部機器に出力
するようにしている。したがって、技術者は、当該ハー
ドウェアユニットを使用現場に据え付けたままで、点検
することができる。
【0023】一方、請求項5に対応する発明の履歴デー
タ管理装置においては、請求項1に対応する発明と同様
に作用する他、当該ハードウェアユニット内に設けられ
たインターフェース手段を介し、公衆回線網を経由して
外部機器と通信可能となっている。
【0024】つまり、履歴データ読出手段によって、履
歴データベースの内容を読み出し、上記外部機器に出力
するようにしている。したがって、技術者は、当該ハー
ドウェアユニットを使用現地に据え付けたままで、か
つ、使用現場に赴くことなく履歴データを読み出すこと
ができる。
【0025】また、請求項7に対応する発明のハードウ
ェアユニットの定期点検方法においては、請求項6に対
応する発明と同様に作用する他、公衆回線網を経由して
外部機器と通信可能となっており、履歴データベースの
内容を読み出して、上記外部機器に出力するようにして
いる。
【0026】したがって、技術者は、当該ハードウェア
ユニットを使用現地に据え付けたままで、かつ、使用現
場に赴くことなく定期的なハードウェアユニットの点検
を行うことができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は本発明に係る履歴データ管理装置の一実施例を示す
構成図である。図1において、本実施例を適用する計算
機システム1は、計算機システム1全体を管理するホス
ト部2と、システムバス3を介してホスト部2に接続さ
れ、一定の目的の制御,計算等を行う一体のボードから
なるローカルなターゲットボード4とによって構成され
ている。
【0028】さらに、当該計算機システム1は、ノート
パソコン等のターミナル5と、モデム6とに接続され、
モデム6は、さらに公衆回線網や外部のネットワークシ
ステム等に接続されている。
【0029】ホスト部2は、計算機システム1全体を制
御するホストプロセッサ7と、ホストプロセッサ7にバ
ス8で接続され、かつシステムバス3に接続されるイン
タフェース9と、ホストプロセッサ7にバス8で接続さ
れ、かつモデム6に接続される外部シリアルインタフェ
ース10とによって構成されている。
【0030】ホスト部2は、インタフェース9,システ
ムバス3を介してターゲットボード4と通信可能であ
り、また、外部シリアルインタフェース10,モデム6
を介して外部のコンピュータ等と通信可能である。
【0031】ターゲットボード4においては、ターゲッ
トボード4を管理するローカルプロセッサ11に、第1
の記憶部12と、第2の記憶部13と、不揮発性記憶手
段としての第3の記憶部14と、ホストインターフェー
ス15と、データ入出力端子としてのシリアルインター
フェース16と、ハードウェアユニットバージョンポー
ト17とが内部システムバス18を介して接続されてい
る。
【0032】第1の記憶部12は、ローカルプロセッサ
11を動作させるためのプログラムや動作に必要なワー
ク領域などを確保するメモリによって構成されている。
第2の記憶部13は、履歴データを管理する履歴データ
ベース管理プログラム19をファームウェアの形で保存
するメモリであり、ROM,フラッシュメモリ等の不揮
発性メモリによって構成されている。
【0033】履歴データベース管理プログラム19は、
検査プログラム19a,合格スタンププログラム19
b,初期診断プログラム19c,異常監視プログラム1
9d,履歴データベースアクセスプログラム19
e,...等の履歴データベース管理に関する各プログ
ラムの集合体である。
【0034】なお、ローカルプロセッサ11を動作させ
るためのプログラムは、第1の記憶部12でなく、履歴
データベース管理プログラム19と一緒に第2の記憶部
13にファームウェアの形で保存されていてもよい。
【0035】第3の記憶部14は、履歴データを保存す
る履歴データベース20を格納しており、通電時は通常
のメモリ素子のように使用でき、電源を遮断すると不揮
発性メモリとして動作するフラッシュメモリ等のメモリ
素子、又はバッテリでバックアップし停電時も内容を保
存できるメモリによって構成されている。
【0036】図2は、履歴データベースの情報内容を例
示するデータ構成図である。図2に示されるように、履
歴データベース20は、年月日も含む時刻20aと対に
なったイベント情報20bから構成されるデータの集合
体となっている。
【0037】ホストインターフェース15は、システム
バス3に接続されており、ターゲットボード4とホスト
部2との通信を可能にする。シリアルインターフェース
16は、RS232Cケーブルを介してターミナル5に
接続されており、ターゲットボード4とターミナル5と
の通信を可能にしている。例えばノートパソコンをター
ミナル5としてターゲットボード4に接続し、履歴デー
タベース管理プログラム19によって履歴データベース
14の内容をRS232Cに準拠した通信手段を介して
検索し、パソコン上に表示させることが可能となってい
る。
【0038】これらの他に、ターゲットボード4におけ
るローカルなシステムに必要なI/Oデバイス等が実装
される場合もある。なお、診断監視手段,履歴データベ
ース管理手段及び履歴データ読出手段は、例えばローカ
ルプロセッサ11と履歴データベース管理プログラム1
9とによって構成されている。
【0039】次に、以上のように構成された本実施例の
履歴データ管理装置の動作について説明する。図2は、
本実施例が適用されたターゲットボード4における履歴
内容を示している。この各履歴に関するできごと,履歴
データベース20への書き込み動作について、順を追っ
て説明する。
【0040】図3は、製造直後の出荷試験時の履歴デー
タベースの書き込み動作の流れを示す。まず、ローカル
プロセッサ11が第2の記憶部13に記憶された検査プ
ログラム19aを読み出し、実行し(ステップa)、そ
の結果を第3の記憶部14内部の履歴データベース20
に書き込む(ステップb)。この動作は、図2の第1行
〜第3行のメッセージに対応する動作であり、これら一
連の動作は、ターゲットボード4内の閉じた領域で実行
される。
【0041】図2において、第1行は、ボードレベルの
出荷検査でファームウェアバージョン1.5、ハードウ
ェアユニットバージョンC0であり、初期診断テストに
合格したことを示している。
【0042】このように履歴データベース20への最初
の記録は、製造直後の出荷試験にてなされる。また、第
3の記憶部14の内容を初期化し、履歴データベース2
0の先頭から履歴データが記録できるのは、上記出荷試
験のための図示しない検査装置を接続した場合において
のみである。
【0043】したがって、以後の履歴データは、図2に
示すように前の履歴データに追加する形で保存されてい
く。また、例えば出荷前にターゲットボード4に製造上
のトラブルなどが発見されると、ターゲットボード4の
修正が行われるが、この場合のトラブル発生,修正後結
果も、第2行,第3行に示すように先の検査結果の後に
追加記録される。
【0044】第2行は、ボードレベルの出荷検査で、連
続通電試験中に#12の試験項目で不合格となったこと
を示す。すなわちこの場合は、検査プログラム19aが
履歴データベース20領域にその時刻データと一緒にそ
の結果を記録している。
【0045】出荷検査技術者は、このような場合、上記
メッセージをもとに不良箇所を特定し、修理後再び確認
検査を行う。第3行は、その結果、合格となったことを
示す。このメッセージは検査プログラム19aにより自
動的に記録される。
【0046】例えば制御システムの場合では、上記ター
ゲットボード4のハードウェアユニット単体検査が終了
すると、例えば図1に示すようなユーザより指定された
システム1に構成される。さらに、当該システムにアプ
リケーションプログラムなどが実装された後、システム
検査が行われる。このシステム検査が最終出荷検査とな
る。この間にユーザの立会検査を受けることもある。
【0047】立ち合い検査のときは、試験検査員は合格
の判定を受けて、ターミナル5よりキー操作にて合格ス
タンププログラム19bを起動し(ステップc)、その
結果をそれぞれのボード単位の履歴データベース3に記
録する(ステップd)。
【0048】第4行は、この検査に合格したことを示す
メッセージである。このメッセージは、ユーザの合格判
断を受け、検査員によるキー操作により起動される合格
スタンププログラム19bよって、各ターゲットボード
4単位に記録される。
【0049】図4は、第2の記憶部13内のファームウ
ェア交換時の履歴データベースの書き込み動作の流れを
示している。ファームウェアバージョン等を含むターゲ
ットボード4に関する各内部情報は、例えば第3の記憶
部14に保存されている。したがって、一旦電源を遮断
しても当該情報は失われない。一方、再びターゲットボ
ード4の電源を投入したとき、初期診断プログラム19
cが作動し、上記各情報と電源投入時のターゲットボー
ド4の内部情報との比較を行う。
【0050】例えばROMに内臓された履歴データベー
ス管理プログラム19を含むファームウェアを交換する
場合について説明する。ファームウェアを交換した後、
装置電源を投入すると、ローカルプロセッサ11は初期
化プログラム実行後、ファームウェアバージョンを第2
の記憶部13から(ステップe)、ハードウェアユニッ
トバージョンをハードウェアユニットバージョンポート
17から(ステップf)読み出す。
【0051】そして、これらの内部情報が予め保存され
ていた電源遮断前の内部情報と異なる場合、これらの情
報を電源が投入された時刻と共に履歴データベース20
に記録する(ステップg)。
【0052】さらに、初期診断プログラム19cは、初
期診断テストを実行し、その結果も同時に記録する(ス
テップh)。ステップg,hの記録内容は、図2におけ
る第5行のメッセージに対応している。すなわち第5行
は、例えば出荷時にプログラムのバグが発見され、出荷
先でファームウェアを交換したことを示す記録である。
【0053】このように、ハードウェアユニットの電源
遮断直前の状態を示す情報と電源投入直後の状態を示す
情報とを比較して、これらの情報が異なっていたとき
に、ハードウェアユニットに変更があったとみなして新
しい情報を記録するので、履歴データベース20に履歴
データの追加が行われる。
【0054】図5は、フィールドでの異常検出時の履歴
データベース20への書き込み動作の流れを示す。この
例は、フィールドにて当該計算機システム1が稼動中
に、ローカルプロセッサ11が異常監視プログラム19
dを実行し(ステップi)、第1の記憶部12を含むメ
モリにおいてメモリ異常を検出した(ステップj)場合
である。検出された異常事象は履歴データベース20に
記録される(ステップk)。この動作は、図2における
第6行〜第8行のメッセージに対応している。
【0055】すなわち、履歴データベース20の第6行
〜第8行は、計算機システム1の稼動中に異常監視プロ
グラム19dが検出したターゲットボード4上での異常
事象を履歴データベース20に自動的に記録したもので
ある。
【0056】また、フィールドで稼働中であっても、上
述したように電源投入時にターゲットボード4内部状態
のチェックも行われている。したがって、初期化時の内
蔵自己診断機能による診断結果や装置稼動中の動作状態
監視機能による診断結果等が逐次追加して記録される。
【0057】このようなターゲットボード4の稼動中の
トラブル等は、第3の記憶部13の容量の許す限り、追
加記録され続ける。次に、履歴データベース20から履
歴データを取り出すときの動作について、説明する。
【0058】図6は、シリアルポートを経由して履歴デ
ータベース20にアクセスする時の情報の流れを示す。
キー操作により、ターミナル5にインストールされたタ
ーミナルプログラムが起動され、ターミナル5から履歴
データベース読み出しコマンドがシリアルインターフェ
ース16へ送信される(ステップl)。シリアルインタ
ーフェース16経由でコマンドを受信したローカルプロ
セッサ11は、履歴データベースアクセスプログラム1
9eを起動し(ステップm)、履歴データベース20の
指定された領域を読み出す(ステップn)。そのデータ
は、シリアルインターフェース16を介して、ターミナ
ル5に返信され、ターミナル5の画面上に表示される
(ステップo)。
【0059】図7は、ホストインタフェースを経由して
履歴データベース20をアクセスするときの情報の流れ
を示す。当該計算機システム1は、モデム6を介し、公
衆回線網を経由してサービスセンタのホストコンピュー
タなどと接続されている場合を想定している。
【0060】サービスセンタ等の外部のコンピュータか
ら履歴データベース収集要求が来ると(ステップp)、
公衆回線に接続されているホスト部2からシステムバス
3を経由してターゲットボード4へ履歴データ収集要求
が転送される(ステップq)。ここで、ターゲットボー
ド4内の履歴データベースアクセスプログラム19eが
起動され(ステップr)、履歴データベース20から要
求範囲の履歴データが取り出される(ステップs)。取
り出されたデータは、システムバス3を経由してホスト
部2に転送され(ステップt)、モデム6,公衆回線網
を経由してサービスセンタのコンピュータへと送出され
る(ステップu)。
【0061】上述したように、本実施例による履歴デー
タ管理装置及び方法は、ターゲットボード4において、
履歴データベース管理プログラム19に従うローカルプ
ロセッサ11の動作により、ハードウェアユニット状態
変更時,異常発生時に履歴データを不揮発性メモリから
なる第3の記憶部20内の履歴データベース20に保存
するようにしたので、ターゲットボード4における履歴
データをボードレベルで管理することができる。
【0062】つまり、ターゲットボード4の履歴は、そ
のボードについてまわるということであり、入力による
不均一で、煩雑な作業をなくすことができ、ターゲット
ボード4の点検,修理を容易にすることができる。
【0063】したがって、従来の外部ハードディスクへ
の履歴データ記録の場合と異なり、膨大な履歴データ管
理・検索を行うことなく、トラブル事象等の履歴データ
と当該ハードウェアユニットとの一致を簡単・確実に行
うことができる。
【0064】また、本実施例による履歴データ管理装置
は、ハードウェアユニットバージョン、ファームウェア
のバージョン、出荷検査結果、又は、ターゲットボード
4稼動時における異常発生結果からなるイベント情報
と、このときの年月日時刻情報とを対で管理するので、
過去の修理・改造履歴やフィールドでのトラブル履歴を
含む管理,点検,修理のための十分な履歴データを得る
ことができる。
【0065】さらに、本実施例による履歴データ管理装
置は、電源遮断直前の状態を示す情報と電源投入直後の
状態を示す情報とを比較して、これらの情報が異なって
いたときに、変更があったとみなすので、ターゲットボ
ード4について確実な状態把握を行うことができ、履歴
データ保存に貢献する。
【0066】また、電源を遮断した後での、ターゲット
ボード4の直前の状態を記録しておくことができるの
で、システムの早期復旧と原因調査を両立できる。さら
にまた、本実施例による履歴データ管理装置及び方法
は、シリアルインターフェース16からターミナル5へ
RS232Cに準拠する通信手段を介して履歴データベ
ースの内容を出力できるので、当該計算機システム1を
使用現地に据え付けたまま、ターゲットボード4を外す
ことなく、これを点検することができる。
【0067】一方、本実施例による履歴データ管理装置
及び方法さらにハードウェアユニットの定期点検方法
は、ホスト部2の外部シリアルインターフェース10を
介し、公衆回線網を通じて外部機器に履歴データベース
の内容を出力でき、また、これらの動作を外部機器によ
りリモート操作で行うことができるので、定周期に、ま
た異常事象が発生したとき、あるいは必要に応じて、サ
ービスセンタにて機器の状態監視が可能となる。定期点
検時も、客先へ出向かなくてもサービスセンタにてチェ
ック可能である。
【0068】なお、当該計算機システム1に対するアク
セスが他者により不用意に行われないように、当該計算
機システム1あるいはターゲットボード4毎にパスワー
ドを設けることによって、セキュリティ管理を行うこと
も可能である。
【0069】この計算機システム1あるいはターゲット
ボード4毎のパスワードは、例えばイーサネットのグロ
ーバルアドレスや製造番号などを適用してもよい。ま
た、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形が
可能である。
【0070】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、演
算機能を有するハードウェアユニット単位に不揮発性メ
モリを設けて、これに履歴データを保存するようにした
ので、当該ハードウェアユニット単位に対応する過去の
履歴データを保存・管理する履歴データ管理装置及び方
法を提供することができ、また、これらの履歴データを
公衆回線網を通じて外部機器に出力できるようにしたの
で、ハードウェアユニットをその使用現場に据え付けた
ままで、かつ離れた場所から定期点検するハードウェア
ユニットの定期点検方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る履歴データ管理装置の一実施例を
示す構成図。
【図2】同実施例の履歴データベースの内部構成を示す
図。
【図3】同実施例のターゲットボード製造直後の出荷試
験時の履歴データベースへの書き込み動作を説明するた
めの図。
【図4】同実施例のターゲットボードのファームウェア
交換時の履歴データベースへの書き込み動作を説明する
ための図。
【図5】同実施例のターゲットボード稼働時に異常が検
出されたときの履歴データベースへの書き込み動作を説
明するための図。
【図6】同実施例のターゲットボードから履歴データベ
ース内容を読み出す動作を説明するための図。
【図7】同実施例のターゲットボードからホスト部を経
由して履歴データベース内容を読み出す動作を説明する
ための図。
【符号の説明】
2…ホスト部、4…ターゲットボード、11…ローカル
プロセッサ、12…第1の記憶部、13…第2の記憶
部、14…第3の記憶部、19…履歴データベース管理
プログラム、20…履歴データベース。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともCPUを備えた一定の動作を
    行うハードウェアユニットに設けられた読み書き可能な
    不揮発性記憶手段と、 この不揮発性記憶手段に設けられた履歴データベース
    と、 前記ハードウェアユニットに設けられ、前記ハードウェ
    アユニットを診断・監視することによって、当該ユニッ
    ト内における異常・状態変更を検出する診断監視手段
    と、 この診断監視手段の診断監視結果を前記ハードウェアユ
    ニットの履歴データとして、前記履歴データベースに保
    存する履歴データベース管理手段とを備えたことを特徴
    とする履歴データ管理装置。
  2. 【請求項2】 前記履歴データは、前記ハードウェアユ
    ニットのバージョン、前記ハードウェアユニットに搭載
    されるファームウェアのバージョン、前記ハードウェア
    ユニットの出荷検査結果、前記ハードウェアユニット稼
    動時における異常発生結果等からなるイベント情報と、
    このイベント情報と対になった年月日時刻情報とからな
    ることを特徴とする請求項1記載の履歴データ管理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ハードウェアユニットの異常・状態
    変更は、前記ハードウェアユニットの電源遮断直前の状
    態を示す情報と電源投入直後の状態を示す情報とを比較
    して、これらの情報が異なっていたときに検出されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の履歴データ管理装置。
  4. 【請求項4】 前記ハードウェアユニットに設けられた
    データ入出力端子と、 前記ハードウェアユニットに設けられ、前記履歴データ
    ベースの内容を前記データ入出力端子を介して外部機器
    へ出力する履歴データ読出手段とを備えたことを特徴と
    する請求項1記載の履歴データ管理装置。
  5. 【請求項5】 前記ハードウェアユニットに設けられ、
    外部機器と通信するためのインターフェース手段と、 前記ハードウェアユニットに設けられ、前記履歴データ
    ベースの内容を前記インターフェース手段を介して前記
    外部機器へ出力する履歴データ読出手段とを設け、公衆
    回線網を経由して前記外部機器へ前記履歴データを出力
    することを特徴とする請求項1記載の履歴データ管理装
    置。
  6. 【請求項6】 少なくともCPUを備えた一定の動作を
    行うハードウェアユニット内の読み書き可能な不揮発性
    記憶手段に履歴データベースを設け、 前記ハードウェアユニットを自己診断・自己監視するこ
    とによって、当該ユニット内における異常・状態変更を
    検出し、 この自己診断・自己監視結果を前記ハードウェアユニッ
    トの履歴データとして、前記履歴データベースに逐次保
    存していくことを特徴とする履歴データ管理方法。
  7. 【請求項7】 少なくともCPUを備えた一定の動作を
    行うハードウェアユニット内の読み書き可能な不揮発性
    記憶手段に履歴データベースを設け、 前記ハードウェアユニットを自己診断・自己監視するこ
    とによって、当該ユニット内における異常・状態変更を
    検出し、 この自己診断・自己監視結果を前記ハードウェアユニッ
    トの履歴データとして、前記履歴データベースに逐次保
    存し、 前記ハードウェアユニットに設けられた履歴データ読出
    手段によって、前記履歴データベースの内容を公衆回線
    網を経由して外部機器へ出力し、 この出力結果に基づいて前記ハードウェアユニットの定
    期点検を行うことを特徴とするハードウェアユニットの
    定期点検方法。
JP7012002A 1995-01-27 1995-01-27 履歴データ管理装置及び管理方法 Pending JPH08202578A (ja)

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