JPH08202047A - 感光性平版印刷版用現像液または現像補充液の調液方法および希釈方法 - Google Patents

感光性平版印刷版用現像液または現像補充液の調液方法および希釈方法

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JPH08202047A
JPH08202047A JP2577195A JP2577195A JPH08202047A JP H08202047 A JPH08202047 A JP H08202047A JP 2577195 A JP2577195 A JP 2577195A JP 2577195 A JP2577195 A JP 2577195A JP H08202047 A JPH08202047 A JP H08202047A
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Toshitsugu Suzuki
利継 鈴木
Hideyuki Nakai
英之 中井
Yutaka Adachi
裕 安達
Akio Kasakura
暁夫 笠倉
Kenji Kaneda
健志 金田
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Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
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Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光性平版印刷版の処理中に発生する現像液
中のスラッジ・ヘドロの発生が抑制されたポジ型感光性
平版印刷版及びネガ型感光性平版印刷版を現像すること
ができる現像液または現像補充液を提供する。 【構成】 現像液または現像補充液の調液時に、加温し
て、液温を40℃以上とする、あるいは、調液時に、水
中のカルシウムイオンまたはマグネシウムイオンが0.
1ppm以上となるようにカルシウム化合物またはマグネ
シウム化合物を投入する感光性平版印刷版用現像液また
は現像補充液の調液方法、及び、濃縮された現像液また
は濃縮された現像補充液を40℃以上に加温された水で
希釈する、あるいは、濃縮された現像液または濃縮され
た現像補充液を使用可能な濃度に水で希釈し、希釈した
現像液を40℃以上に加温する感光性平版印刷版用現像
液または現像補充液の希釈方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性平版印刷版用現
像液の調液方法および希釈方法に関する。
【0002】
【発明の背景】平版印刷版を得るための感光性平版印刷
版にはネガ型及びポジ型のものがあり、両者ともに用い
られている。
【0003】ポジ型感光性平版印刷版は、支持体上にキ
ノンジアジド基を有する化合物とノボラック樹脂を含む
感光層が形成されたものが一般的に用いられており、ア
ルカリ性水溶液によって現像される。一方、ネガ型感光
性平版印刷版には、支持体上にジアゾ樹脂を感光体とし
て含む感光層が形成されたものが一般的に用いられてお
り、主に有機溶剤によって現像される。
【0004】そのため、ネガ型感光性平版印刷版及びポ
ジ型感光性平版印刷版をそれぞれ処理するための処理装
置を別個に用意しなければならず、結果的に処理装置の
設置スペースが大きくなってしまうという問題があっ
た。また、ネガ型感光性平版印刷版及びポジ型感光性平
版印刷版を一台の処理装置で処理すれば、処理装置の設
置スペースを小さくすることはできるが、現像液の交換
が必要になり、今度は作業性が悪くなるといった問題が
発生する。
【0005】これらの問題を解決し、一台の現像機で共
通の現像液を用いて、ポジ型感光性平版印刷版とネガ型
感光性平版印刷版とを共通に現像する方法の開発が望ま
れておるが、ポジ型感光性平版印刷版とネガ型感光性平
版印刷版の両者を同一の現像液で処理するためには、現
像液として、ネガ型感光性平版印刷版を現像できる溶剤
を含み、かつ、ポジ型感光性平版印刷版を現像すること
ができるアルカリ性水溶液である現像液を使う必要があ
る。
【0006】しかしながら、溶剤を含む現像液でポジ型
感光性平版印刷版を現像すると階調を軟調化させてしま
うという問題が生じ、また、アルカリ性の水溶液は、未
露光部のジアゾ樹脂のカップリングを促進し、ネガ型感
光性平版印刷版の現像不良を起こすという問題が生じて
しまう。
【0007】この解決策として、ポジ型感光性平版印刷
版の軟調化に対しては、硬調化剤としてのポリエチレン
オキサイド基含有のノニオン活性剤を添加し、また、ネ
ガ型感光性平版印刷版の現像不良に対しては、ジアゾ樹
脂の分解を防止するために還元剤を添加してきた。
【0008】しかしながら、これらの添加剤を現像液中
に添加すると、スラッジ・ヘドロの発生量が増大し、現
像槽の清掃を困難にしたり、シャワーの目づまりを起こ
すなどの新たな問題が生じている。
【0009】
【発明の目的】本発明の目的は、感光性平版印刷版の処
理中に発生する現像液中のスラッジ・ヘドロの発生が抑
制されたポジ型感光性平版印刷版及びネガ型感光性平版
印刷版を現像することができる現像液または現像補充液
を提供することにある。
【0010】
【発明の構成】本発明の上記目的は、 (1)現像液または現像補充液の調液時に、加温して、
液温を40℃以上とすることを特徴とする感光性平版印
刷版用現像液または現像補充液の調液方法。 (2)現像液または現像補充液が、濃縮された現像液ま
たは濃縮された現像補充液であることを特徴とする上記
(1)記載の感光性平版印刷版用現像液または現像補充
液の調液方法。 (3)調液時に、水中のカルシウムイオンまたはマグネ
シウムイオンが0.1ppm以上となるようにカルシウム
化合物またはマグネシウム化合物を投入することを特徴
とする感光性平版印刷版用現像液または現像補充液の調
液方法。 (4)濃縮された現像液または濃縮された現像補充液を
40℃以上に加温された水で希釈することを特徴とする
感光性平版印刷版用現像液または現像補充液の希釈方
法。 (5)濃縮された現像液または濃縮された現像補充液を
使用可能な濃度に水で希釈し、希釈した現像液を40℃
以上に加温することを特徴とする感光性平版印刷版用現
像液または現像補充液の希釈方法。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明によって調液する現像液または現像
補充液、希釈する現像液または現像補充液は、ポジ型感
光性平版印刷版用の現像液または現像補充液であって
も、また、ネガ型感光性平版印刷版用の現像液または現
像補充液であってもよいが、ポジ型感光性平版印刷版と
ネガ型感光性平版印刷版の両者を現像することができる
ネガ・ポジ両用現像液または現像補充液であることが好
ましい。
【0013】ネガ用現像液及び現像補充液、ポジ用現像
液及び現像補充液、ネガ・ポジ両用現像液及び現像補充
液は公知であり、本発明においては、これらのいずれに
も適用することができる。
【0014】現像液及び現像補充液は、現像する感光性
平版印刷版によっても異なるが、アルカリ剤及びその他
の添加剤からなっている。現像液及び現像補充液のpH
は8以上が好ましく、特に、12以上が好ましい。
【0015】アルカリ剤としては、各種のものを用いる
ことができるが、ケイ酸アルカリを用いることが好まし
い。用いることができるケイ酸アルカリとしては、例え
ば、ケイ酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナ
トリウム、メタケイ酸カリウム、ケイ酸アンモニウム等
が挙げられる。これらケイ酸アルカリは現像液中に0.
3〜10重量%の範囲で含有させるのがが好ましい。ま
た、ケイ酸アルカリにおけるSiO2濃度は、0.1〜
7.0重量%の範囲にあるのが好ましい。
【0016】現像液及び現像補充液には、上記ケイ酸ア
ルカリ以外のアルカリ剤を使用することができ、使用す
ることができるアルカリ剤としては、例えば、水酸化カ
リウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、第三リン
酸ナトリウム、第二リン酸ナトリウム、第三リン酸カリ
ウム、第二リン酸カリウム、第三リン酸アンモニウム、
第二リン酸アンモニウム、メタケイ酸ナトリウム、重炭
酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ア
ンモニウムなどのような無機アルカリ剤、モノ、ジ又は
トリエタノールアミン及び水酸化テトラアルキルのよう
な有機アルカリ剤を挙げることができる。これら中で
も、水酸化カリウムもしくは水酸化ナトリウムが好まし
い。
【0017】上記アルカリ剤の他に有機溶剤を加えるこ
とができる。有機溶剤としては20℃おける水に対する
溶解度が10重量%以下のものが好ましく、例えば、酢
酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸ベンジル、
エチレングリコールモノブチルアセート、乳酸ブチル、
レプリン酸ブチルのようなカルボン酸エステル;エチル
ブチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサ
ノンのようなケトン類;エチレングリコールモノブチル
エーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチ
レングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリ
コール、フェニルプロピレングリコール、ベンジルアサ
コール、メチルフェニルカルビノール、n−アミルアル
コール、メチルアミルアルコールのようなアルコール
類;キシレンのようなアルキル置換芳香族炭化水素;メ
チレンジクロライド、エチレンジクロライド、モノクロ
ルベンゼンのようなハロゲン化炭化水素;を挙げること
ができる。
【0018】これらの有機溶剤はそれぞれ単独で又は2
種以上を組合わせて使用することができる。
【0019】現像液及び現像補充液には、上記アルカリ
剤及び有機溶剤以外に他の種々の公知の添加剤をそれぞ
れの目的をもって添加することができる。
【0020】これら添加剤としては、還元剤、硬調化
剤、キレート剤、界面活性剤、有機カルボン酸が挙げら
れる。
【0021】本発明に用いることができる還元剤として
は、無機及び有機の還元剤がある。無機の還元剤として
は、例えば、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫
酸アンモニウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カ
リウム等の亜硫酸塩、亜リン酸ナトリウム、亜リン酸カ
リウム、亜リン酸水素ナトリウム、亜リン酸水素カリウ
ム、亜リン酸二水素ナトリウム、亜リン酸水素二カリウ
ム等のリン酸塩、ヒドラジン、チオ硫酸ナトリウム、亜
ジチオン酸ナトリウム等を挙げることができるが、特に
効果が優れている還元剤は亜硫酸塩である。
【0022】有機の還元剤としては、水溶性又はアルカ
リ可溶性の有機の還元剤、例えば、ハイドロキノン、メ
トール、メトキシキノン、チオサリチル酸、レゾルシ
ン、2−メチルレゾルシン等のフエノール化合物、フェ
ニレンジアミン、フェニルヒドラジン等のアミン化合物
を挙げることができる。
【0023】これらの還元剤は、現像剤中に0.1〜1
0重量%含有させるのが好ましく、0.5〜5重量%含
有させるのがより好ましい。
【0024】硬調化剤としては公知の各種のものを用い
ることができるが、本発明おいては、ポリエチレンオキ
サイド基を有する化合物が好ましい。中でもポリエチレ
ンオキサイド基を有するノニオン性界面活性剤、特に、
ポリエチレンオキサイド基とアルキル基を有するノニオ
ン性界面活性剤が好ましい。
【0025】ポリエチレンオキサイド基を有するノニオ
ン性界面活性剤は、エチレンオキサイド基を3つ以上有
し、かつ、HLB( Hydrophile-Lipophile Balance )値
が5以上、さらにHLBが8〜20であるノニオン界面
活性剤がより好ましい。また、ノニオン界面活性剤とし
ては、エチレンオキサイド基と共にプロピレンオキサイ
ド基を有するものが好ましい。中でもHLB値が8以上
であるものがより好ましい。
【0026】ポリエチレンオキサイド基を有する化合物
の好ましい例として、下記一般式〔1〕〜〔8〕で表さ
れる化合物が挙げられる。
【0027】
【化1】 一般式〔1〕〜〔8〕式において、Rは水素原子又は1
価の有機基を表し、a、b、c、m、n、x及びyは各
々1〜40の整数を表す。
【0028】Rで表される有機基としたは、例えば、直
鎖もしくは分岐の炭素数1〜30のアルキル基、置換基
〔例えば、アリール基(フェニル等)〕を有するアルキ
ル基、アルキル部分が直鎖もしくは分岐の炭素数1〜3
0のアルキル基であるアルキルカルボニル基、置換基
(例えばヒドロキシル基、上記のようなアルキル基等)
を有していてもよいフェニル基等が挙げられる。
【0029】次に、本発明に用いることができる硬調化
剤の具体例を示す。
【0030】ポリエチレングリコール、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルエー
テル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシ
エチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレ
イルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテ
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンベヘニル
エーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンステアリルアミン、ポリオキシエチレ
ンオレイルアミン、ポリオキシエチレンステアリン酸ア
ミド、ポリオキシエチレンオレイン酸アミド、ポリオキ
シエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンアビエチルエ
ーテル、ポリオキシエチレンラノリンエーテル、ポリオ
キシエチレンモノラウレート、ポリオキシエチレンモノ
ステアレート、ポリオキシエチレングリセリルモノオレ
ート、ポリオキシエチレングリセリルモノステアレー
ト、ポリオキシエチレンプロピレングリコールモノステ
アレート、オキシエチレンオキシプロピレンブロックポ
リマー、ジスチレン化フェノールポリエチレンオキシド
付加物、トリベンジルフェノールポリエチレンオキシド
付加物、オクチルフェノールポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレン付加物、グリセロールモノステアレー
ト、ソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノラウレート等。
【0031】ポリエチレンオキサイド基を有する化合物
の重量平均分子量は300〜10000の範囲が好まし
く、500〜5000の範囲が特に好ましい。
【0032】本発明においてキレート剤としては公知の
各種のものを用いることができるが、本発明に用いるこ
とができるキレート剤としては、例えば、ポリリン酸お
よびそのナトリウム塩、カリウム塩およびアンモニウム
塩、エチレンジアミンテトラ酢酸、ジエチレントリアミ
ンペンタ酢酸、トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸、ヒ
ドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸、ニトリロト
リ酢酸、1,2−ジアミノシクロヘキサンテトラ酢酸お
よび1,3−ジアミノ−2−プロパノールテトラ酢酸な
どのアミノポリカルボン酸およびそれらのナトリウム
塩、カリウム塩およびアンモニウム塩、アミノトリ(メ
チレンホスホン酸)、エチレンジアミンテトラ(メチレ
ンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレ
ンホスホン酸)、トリエチレンテトラミンヘキサ(メチ
レンホスホン酸)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン
トリ(メチレンホスホン酸)および1−ヒドロキシエタ
ンー1,1−ジホスホン酸やそれらのナトリウム塩、カ
リウム塩およびアンモニウム塩を挙げることができる。
【0033】キレート剤を使用する場合、キレート剤の
種類、使用される硬水の硬度及び量等によってその使用
量の最適値が変化するが、通常、使用時の現像液に対し
て0.01〜5重量%、より好ましくは0.0l〜0.
5重量%の範囲で使用される。キレート剤の添加量が少
ないと所期の目的が十分に達成されず、添加量が多いと
色抜けなど、画像部への悪影響がでてくる。
【0034】本発明に用いることができる界面活性剤還
元剤としては、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性
剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
【0035】カチオン界面活性剤はアミン型と第四アン
モニウム塩型に大別されるが、これらの何れをも用いる
ことができる。
【0036】アミン型の例としては、ポリオキシエチレ
ンアルキルアミン、N−アルキルプロピレンアミン、N
−アルキルポリエチレンポリアミン、N−アルキルポリ
エチレンポリアミンジメチル硫酸塩、アルキルピグアニ
ド、長鎖アミンオキシド、アルキルイミダゾリン、1−
ヒドロキシエチル−2−アルキルイミダゾリン、1−ア
セチルアミノエチル−2−アルキルイミダゾリン、2−
アルキル−4−メチル−4−ヒドロキシメチルオキサゾ
リン等がある。
【0037】また、第四アンモニウム塩型の例として
は、長鎖第1アミン塩、アルキルトリメチルアンモニウ
ム塩、ジアルキルジメチルエチルアンモニウム塩、アル
キルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジ
ルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、アルキル
キノリニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、アルキ
ルピリジニウム硫酸塩、ステアラミドメチルピリジニウ
ム塩、アシルアミノエチルジエチルアミン塩、アシルア
ミノエチルメチルジエチルアンモニウム塩、アルキルア
ミドプロピルジメチルベンジルアンモニウム塩、脂肪酸
ポリエチレンポリアミド、アシルアミノエチルピリジニ
ウム塩、アシルコラミノホルミルメチルピリジニウム
塩、ステアロオキシメチルピリジニウム塩、脂肪酸トリ
エタノールアミン、脂肪酸トリエタノールアミンギ酸
塩、トリオキシエチレン脂肪酸トリエタノールアミン、
脂肪酸ジブチルアミノエタノール、セチルオキシメチル
ピリジニウム塩、p−イソオクチルフェノキシエトキシ
エチルジメチルベンジルアンモニウム塩等がある。(上
記化合物の例の中の「アルキル」とは炭素数6〜20
の、直鎖または一部置換されたアルキルを示し、具体的
には、ヘキシル、オクチル、セチル、ステアリル等の直
鎖アルキルが好ましく用いられる。) これらの中では、特に水溶性の第四アンモニウム塩型の
カチオン界面活性剤が有効で、その中でも、アルキルト
リメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルア
ンモニウム塩、エチレンオキシド付加アンモニウム塩等
が好適である。また、カチオン成分をくり返し単位とし
て有する重合体も広い意味ではカチオン界面活性剤であ
り、本発明のカチオン界画活性剤に含包される。特に、
親油性モノマーと共重合して得られた第四アンモニウム
塩を含む重合体は好適に用いることができる。
【0038】該重合休の重量平均分子量は300〜50
000の範囲であり、特に好ましくは500〜5000
の範囲である。これらのカチオン界面活性剤は単独で使
用するほか、2種以上を併用してもよい。
【0039】アニオン型界面活性剤としては、高級アル
コール(C8〜C22)硫酸エステル塩類〔例えば、ラウ
リルアルコールサルフェートのナトリウム塩、オクチル
アルコールサルフェートのナトリウム塩、ラウリルアル
コールサルフェートのアンモニウム塩、「TeePol−81
(商品名 シエル化学製)、第二ナトリウムアノレキル
サルフェートなど〕脂肪族アルコールリン酸エステル塩
類(例えば、セチルアルコールリン酸エステルのナトリ
ウム塩など)、アルキルアリールスルホン酸塩類(例え
ば、ドデシルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、イソ
プロピルナフタレンスルホン酸のナトリウム塩、ジナフ
タリンジスルホン酸のナリトウム塩、メタニトロベンゼ
ンスルホン酸のナトリウム塩など)、アルキルアミドの
スルホン酸塩類(例えば、C1733CON(CH3)C
2SO3Naなど)、二塩基性脂肪酸エステルのスルホ
ン酸塩類(例えば、ナトリウムスルホコハク酸ジオクチ
ルエステル、ナトリウムスルホコハク酸ジヘキシルエス
テルなど)がある。これらの中で特にスルホン酸塩類が
好適に用いられる。
【0040】両性界面活性剤としては、例えばN−メチ
ル−N−ペンタデシルアミノ酢酸ナトリウムのような化
合物を用いることができる。
【0041】界面活性剤は、現像液に0.1〜10重量
%の範囲の濃度で含有させるのが好ましい。
【0042】有機カルボン酸としては、炭素原子数6〜
20の脂肪族カルボン酸および芳香族カルボン酸を挙げ
ることができる。脂肪族カルボン酸の具体的な例として
は、カプロン酸、エナンチル酸、カプリル酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸およびステアリン酸な
どがあり、特に好ましいのは炭素数8〜12のアルカン
酸である。また、炭素鎖中に二重結含を有する不飽和脂
肪酸でも、枝分かれした炭素鎖のものでもよい。芳香族
カルボン酸はべンゼン環、ナフタレン環、アントラセン
環などにカルボキシル基が置換された化含物で、具体的
には、o‐クロロ安息香酸、p−クロロ安息香酸、o−
ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、o−ア
ミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸、2,4−ジヒドロ
キシ安息香酸、2,5−ジヒドロキシ安息香酸、2,6
−ジヒドロキシ安息香酸、2,3−ジヒドロキシ安息香
酸、3,5−ジヒドロキシ安息香酸、没食子酸、1−ヒ
ドロキシ−2−ナフトエ酸、3−ヒドロキシ−2−ナフ
トエ酸、2−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸、1−ナトフ
エ酸、2−ナフトエ酸などがあるがヒドロキシナフトエ
酸は特に有効である。上記脂肪族および芳香族カルボン
酸は水溶性を高めるためにナトリウム塩やカリウム塩ま
たはアンモニウム塩として用いるのが好ましい。本発明
で有機カルボン酸を用いる場合、有機カルボン酸の使用
量は格別な制限はないが、0.1重量%より低いと効果
が十分でなく、また、10重量%以上ではそれ以上の効
果の改善が計れないばかりか、別の添加剤を併用する時
に溶解を妨げることがある。従って、好ましい添加量は
使用時の現像液に対して0.1〜10重量%であり、よ
り好ましくは0.5〜4重量%である。
【0043】現像液および現像補充液の残余の成分は水
であるが、更に必要に応じて当業界で知られた種々の添
加剤、例えば、消泡剤等を含有させることができる。
【0044】また、現像液および現像補充液は、現像液
および現像補充液の水の含有量を、使用時の水の含有量
を少なくした濃縮液としておき、使用時に水で希釈し現
像液および現像補充液えるようにしておくことが運搬上
有利である。この場合の濃縮度は、保存温度において各
成分が分離や析出を起こさない程度とすることが適当で
ある。
【0045】本発明の現像液または現像補充液の調液方
法においては、現像液または現像補充液の調液時に、加
温して、液温を40℃以上とする。
【0046】本発明によって調液される現像液または現
像補充液は、濃縮された現像液または濃縮された現像補
充液であっても、通常濃度の現像液または通常濃度の現
像補充液でもかまわいが、濃縮された現像液または濃縮
された現像補充液が好ましい。
【0047】40℃以上への加温は、予め40℃以上に
加温された水中に現像液または現像補充液用の素材を投
入してもよく、水中に現像液または現像補充液用の素材
を投入中に40℃以上に加温してもよく、水中に現像液
または現像補充液用の素材を投入後に40℃以上に加温
してもよい。
【0048】調液時における加温は40℃以上であれば
よいが、41〜50℃の範囲とすることがより好まし
い。現像液または現像補充液用の素材の投入間隔は一素
材につき3〜15分の間隔で行うのがより好ましい。
【0049】また、本発明の現像液または現像補充液の
調液方法においては、現像液または現像補充液の調液時
に、水中のカルシウムイオンまたはマグネシウムイオン
が0.1ppm以上になるようにカルシウム化合物または
マグネシウム化合物を投入される。
【0050】投入するカルシウム化合物、マグネシウム
化合物としては、カルシウム塩、マグネシウム塩が好ま
しいく、特に、塩化カルシウムが好ましい。また、カル
シウム化合物、マグネシウム化合物は、これを水に溶解
し投入しても構わない。
【0051】カルシウム化合物、マグネシウム化合物の
投入は調液の始めの方で行うのが好ましく、特に、キレ
ート剤が現像液または現像補充液の処方に含まれる場合
には、キレート剤を添加するよりも前に添加する方が好
ましい。添加量は、濃縮現像液または濃縮現像補充液で
ある場合、全体で1〜50ppmになるように添加するの
が好ましい。
【0052】また、本発明の濃縮された現像液または濃
縮された現像補充液の希釈方法においては、濃縮された
現像液または濃縮された現像補充液は40℃以上に加温
された水で希釈され、あるいは、濃縮された現像液また
は濃縮された現像補充液を使用可能な濃度に水で希釈し
た後に、希釈した現像液を40℃以上に加温される。
【0053】本発明の濃縮された現像液または濃縮され
た現像補充液の希釈方法において、加温は40℃以上で
あればよいが、41〜50℃の範囲とすることがより好
ましい。また、濃縮された現像液または濃縮された現像
補充液は40℃以上に加温された水で希釈する方法と、
濃縮された現像液または濃縮された現像補充液を使用可
能な濃度に水で希釈した後に、希釈した現像液を40℃
以上に加温する方法を比較した場合、濃縮された現像液
または濃縮された現像補充液を使用可能な濃度に水で希
釈した後に、希釈した現像液を40℃以上に加温する方
法の方がより好ましい。
【0054】従来、現像液または現像補充液の調液は、
室温かもしくは20〜40℃に制御して行なわれていた
が、本発明者らが検討したところ、調液時の液温を40
℃以上とすることによりスラッジの発生の少ない現像液
または現像補充液を得ることができることが見出され
た。また、調液時に、水中のカルシウムイオンまたはマ
グネシウムイオンが0.1ppm以上になるようにカルシ
ウム化合物またはマグネシウム化合物を投入することよ
っても、同様に、スラッジの発生の少ない現像液または
現像補充液を得ることができることが見出された。
【0055】また、従来、濃縮された現像液または濃縮
された現像補充液の希釈は感光性平版印刷版の自動現像
機に投入する時に行われ、濃縮された現像液または濃縮
された現像補充液の希釈は室温で行なわれていたが、本
発明者らが検討したところ、濃縮された現像液または濃
縮された現像補充液の希釈を、40℃以上に加温された
水で希釈する、あるいは、水で希釈した後に、希釈した
現像液を40℃以上に加温することにより、スラッジの
発生の少ない現像液または現像補充液を得ることができ
ることが見出された。
【0056】
【実施例】以下に、本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。 実施例1 《濃縮現像母液1a及び濃縮現像補充液1bの調液》ス
テンレス製ポットを湯せんにし、45℃に加温しながら
下記濃縮現像母液1aの素材を、投入間隔5〜15分で
順次投入し、溶解し、濃縮現像母液1aを調液した。ア
ルカリを投入した場合、発熱により温度が上昇してしま
うが、その他の素材を投入した場合は、投入後所定の温
度になるまで加温した。
【0057】濃縮現像母液1aの素材を下記濃縮現像補
充液1bの素材に代えた以外は同様にして、濃縮現像補
充液1bも調液した。 〈濃縮現像母液1a〉(6倍濃縮液) 水 90重量部 β−アニリノエタノール 0.3重量部 プロピレングリコール 0.3重量部 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸 0.6重量部 p−tert−ブチル安息香酸 1.2重量部 エマルゲン147(花王(株)製、非イオン性界面活性剤) 0.05重量部 珪酸カリウム水溶液(SiO2含有量26重量%、K2O含有量13重量%) 2.2重量部 水酸化カリウム 1.5重量部 亜硫酸カリウム 0.9重量部 〈濃縮現像補充液1b〉(4倍濃縮液) 水 82重量部 β−アニリノエタノール 0.3重量部 プロピレングリコール 0.6重量部 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸 0.6重量部 p−tert−ブチル安息香酸 1.5重量部 エマルゲン147(花王(株)製、非イオン性界面活性剤) 0.55重量部 珪酸カリウム水溶液(SiO2含有量26重量%、K2O含有13重量%) 6.0重量部 水酸化カリウム 3.1重量部 亜硫酸カリウム 1.8重量部 《濃縮現像母液1a及び濃縮現像補充液1bの希釈》上
記により調液した濃縮現像母液1aは15℃の水で6倍
に希釈し、また、上記により調液した濃縮現像補充液1
bは15℃の水で4倍に希釈した。 《スラッジ量の測定》下記の条件で感光性平版印刷版の
ランニング処理を行い、下記によりスラッジ量を測定し
た。得られた結果を表2に示す。
【0058】
【表1】 実施例2 《濃縮現像母液2a及び濃縮現像補充液2bの調液》ス
テンレス製ポットを湯せんにし、45℃に加温しながら
下記濃縮現像母液2aの素材を,投入間隔5〜15分で
順次投入し、溶解し、濃縮現像母液2aを調液した。ア
ルカリを投入した場合、発熱により温度が上昇してしま
うが、その他の素材を投入した場合は、投入後所定の温
度になるまで加温した。
【0059】濃縮現像母液2aの素材を下記濃縮現像補
充液2bの素材に代えた以外は同様にして、濃縮現像補
充液2bも調液した。 〈濃縮現像母液2a〉(6倍濃縮液) 水 25重量部 プロピレングリコール 10重量部 p−tert−ブチル安息香酸 5重量部 水酸化カリウム(48重量%水溶液) 13重量部 エマルゲン147(花王(株)製、非イオン性界面活性剤) 0.1重量部 ペレツクスNB−L(花王(株)製、アニオン性界面活性剤) 3重量部 珪酸カリウム水溶液(SiO2含有26重量%、K2O含有13重量%) 10重量部 亜硫酸カリウム(50重量%水溶液) 30重量部 エチレンジアミンテトラ酢酸 0.3重量部 ジエタノールアミン 5重量部 〈濃縮現像補充液2b〉(4倍濃縮液) 水 20重量部 プロピレングリコール 5重量部 p−tert−ブチル安息香酸 5重量部 水酸化カリウム(48重量%水溶液) 20重量部 エマルゲン147(花王(株)製、非イオン性界面活性剤) 0.5重量部 ペレックスNB−L(花王(株)製、アニオン性界面活性剤) 2重量部 珪酸カリウム水溶液(SiO2含有26重量%、K2O含有13重量%) 20重量部 亜硫酸カリウム(50重量%水溶液) 20重量部 エチレンジアミンテトラ酢酸 0.2重量部 ジエタノールアミン 5重量部 《濃縮現像母液2a及び濃縮現像補充液2bの希釈》上
記により調液した濃縮現像母液2aは15℃の水で6倍
に希釈し、また、上記により調液した濃縮現像補充液2
bは15℃の水で4倍に希釈した。 《スラッジ量の測定》実施例1と同様にしてスラッジ量
を測定した。得られた結果を表2に示す。 実施例3 《濃縮現像母液1a及び濃縮現像補充液1bの調液》ス
テンレス製ポットを15℃に保温しながら実施例1記載
の濃縮現像母液1aの素材を,投入間隔5〜15分で順
次投入し、溶解し、濃縮現像母液1aを調液した。アル
カリを投入した場合、発熱により温度が上昇してしまう
が、その他の素材を投入した場合は、投入後所定の温度
に保温した。
【0060】濃縮現像母液1aの素材を実施例1記載の
濃縮現像補充液1bの素材に代えた以外は同様にして、
濃縮現像補充液1bも調液した。 《濃縮現像母液1a及び濃縮現像補充液1bの希釈》上
記により調液した濃縮現像母液1aを水で6倍に希釈し
た後、市販の感光性平版印刷版自動現像機PSZ−91
0(コニカ(株)製)の現像槽の中に投入し、槽内の電
熱ヒーターを使用して45℃に加温した。
【0061】また、上記により調液した濃縮現像補充液
1bをステンレス製ポットに入れ、水で4倍に希釈した
後、電熱ヒーターを用いて45℃になるまで加温した。 《スラッジ量の測定》実施例1と同様にしてスラッジ量
を測定した。得られた結果を表2に示す。 実施例4 《濃縮現像母液2a及び濃縮現像補充液2bの調液》ス
テンレス製ポットを15℃に保温しながら実施例2記載
の濃縮現像母液2aの素材を,投入間隔5〜15分で順
次投入し、溶解し、濃縮現像母液2aを調液した。アル
カリを投入した場合、発熱により温度が上昇してしまう
が、その他の素材を投入した場合は、投入後所定の温度
に保温した。
【0062】濃縮現像母液2aの素材を実施例2記載の
濃縮現像補充液2bの素材に代えた以外は同様にして、
濃縮現像補充液2bも調液した。 《濃縮現像母液2a及び濃縮現像補充液2bの希釈》ス
テンレス製ポットに希釈用の水を投入し、投込ヒーター
を用いて所定の温度になるまで加温した。得られた希釈
液を用いて上記により調液した濃縮現像母液2aで6倍
に、また、上記により調液した濃縮現像補充液2bを4
倍に希釈した。 《スラッジ量の測定》実施例1と同様にしてスラッジ量
を測定した。得られた結果を表2に示す。 実施例5 《濃縮現像母液3a及び濃縮現像補充液3bの調液》ス
テンレス製ポットを15℃に保温しながら下記濃縮現像
母液3aの素材を,投入間隔5〜15分で順次投入し、
溶解し、濃縮現像母液3aを調液した。アルカリを投入
した場合、発熱により温度が上昇してしまうが、その他
の素材を投入した場合は、投入後所定の温度に保温し
た。
【0063】濃縮現像母液3aの素材を下記濃縮現像補
充液3bの素材に代えた以外は同様にして、濃縮現像補
充液3bも調液した。 〈濃縮現像母液3a〉(6倍濃縮液) 水 90重量部 プロピレングリコール 0.3重量部 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸 0.6重量部 p−tert−ブチル安息香酸 1.2重量部 エマルケ゛ン147 0.05重量部 珪酸カリウム水溶液(SiO2含有26重量%、K2O含有13重量%) 2.2重量部 水酸化カリウム 1.5重量部 亜硫酸カリウム 0.9重量部 〈濃縮現像補充液3b〉(4倍濃縮液) 水 82重量部 硫酸マグネシウム 0.005重量部 β−アニリノエタノール 0.3重量部 プロピレングリコール 0.6重量部 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸 0.6重量部 p−tert−ブチル安息香酸 1.5重量部 エマルゲン147 0.55重量部 珪酸カリウム水溶液(SiO2含有26重量%、K2O含有13重量%) 6.0重量部 水酸化カリウム 3.1重量部 亜硫酸カリウム 1.8重量部 《濃縮現像母液3a及び濃縮現像補充液3bの希釈》上
記により調液した濃縮現像母液3aは15℃の水で6倍
に希釈し、また、上記により調液した濃縮現像補充液3
bは15℃の水で4倍に希釈した。 《スラッジ量の測定》実施例1と同様にしてスラッジ量
を測定した。得られた結果を表2に示す。 実施例6 《濃縮現像母液4a及び濃縮現像補充液4bの調液》ス
テンレス製ポットを15℃に保温しながら下記濃縮現像
母液4aの素材を,投入間隔5〜15分で順次投入し、
溶解し、濃縮現像母液4aを調液した。アルカリを投入
した場合、発熱により温度が上昇してしまうが、その他
の素材を投入した場合は、投入後所定の温度に保温し
た。
【0064】濃縮現像母液4aの素材を下記濃縮現像補
充液4bの素材に代えた以外は同様にして、濃縮現像補
充液4bも調液した。 〈濃縮現像母液4a〉(6倍濃縮液) 水 25重量部 塩化カルシウム 0.003重量部 プロピレングリコール 10重量部 p−tert−ブチル安息香酸 5重量部 水酸化カリウム(48重量%水溶液) 13重量部 エマルゲン147 0.1重量部 ペレックスNB−L 3重量部 珪酸カリウム水溶液(SiO2含有26重量%、K2O含有13重量%) 10重量部 亜硫酸カリウム(50重量%水溶液) 30重量部 エチレンジアミンテトラ酢酸 0.3重量部 ジエタノールアミン 5重量部 〈濃縮現像補充液4b〉(4倍濃縮液) 水 20重量部 塩化カルシウム 0.003重量部 プロピレングリコール 5重量部 p−tert−ブチル安息香酸 5重量部 水酸化カリウム(48重量%水溶液) 20重量部 エマルゲン147 0.5重量部 ペレックスNB−L 2重量部 珪酸カリウム水溶液(SiO2含有26重量%、K2O含有13重量%) 20重量部 亜硫酸カリウム(50重量%水溶液) 20重量部 エチレンジアミンテトラ酢酸 0.2重量部 ジエタノールアミン 5重量部 《濃縮現像母液4a及び濃縮現像補充液4bの希釈》上
記により調液した濃縮現像母液4aは15℃の水で6倍
に希釈し、また、上記により調液した濃縮現像補充液4
bは15℃の水で4倍に希釈した。 《スラッジ量の測定》実施例1と同様にしてスラッジ量
を測定した。得られた結果を表2に示す。 比較例1 《濃縮現像母液1a及び濃縮現像補充液1bの調液》ス
テンレス製ポットを15℃に保温しながら実施例1記載
の濃縮現像母液1aの素材を,投入間隔5〜15分で順
次投入し、溶解し、濃縮現像母液1aを調液した。アル
カリを投入した場合、発熱により温度が上昇してしまう
が、その他の素材を投入した場合は、投入後所定の温度
に保温した。
【0065】濃縮現像母液1aの素材を実施例1記載の
濃縮現像補充液1bの素材に代えた以外は同様にして、
濃縮現像補充液1bも調液した。 《濃縮現像母液1a及び濃縮現像補充液1bの希釈》上
記により調液した濃縮現像母液1aは15℃の水で6倍
に希釈し、また、上記により調液した濃縮現像補充液1
bは15℃の水で4倍に希釈した。 《スラッジ量の測定》実施例1と同様にしてスラッジ量
を測定した。得られた結果を表2に示す。 比較例2 《濃縮現像母液2a及び濃縮現像補充液2bの調液》ス
テンレス製ポットを15℃に保温しながら実施例2記載
の濃縮現像母液2aの素材を,投入間隔5〜15分で順
次投入し、溶解し、濃縮現像母液2aを調液した。アル
カリを投入した場合、発熱により温度が上昇してしまう
が、その他の素材を投入した場合は、投入後所定の温度
に保温した。
【0066】濃縮現像母液2aの素材を実施例2記載の
濃縮現像補充液2bの素材に代えた以外は同様にして、
濃縮現像補充液2bも調液した。 《濃縮現像母液2a及び濃縮現像補充液2bの希釈》上
記により調液した濃縮現像母液2aは15℃の水で6倍
に希釈し、また、上記により調液した濃縮現像補充液2
bは15℃の水で4倍に希釈した。 《スラッジ量の測定》実施例1と同様にしてスラッジ量
を測定した。得られた結果を表2に示す。
【0067】
【表2】
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、ネガ型感光性平版印刷
版及びポジ型感光性平版印刷版両用の現像液において
も、感光性平版印刷版の処理中に発生する現像液中のス
ラッジ・ヘドロの発生を抑制することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安達 裕 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 笠倉 暁夫 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 金田 健志 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像液または現像補充液の調液時に、加
    温して、液温を40℃以上とすることを特徴とする感光
    性平版印刷版用現像液または現像補充液の調液方法。
  2. 【請求項2】 現像液または現像補充液が、濃縮された
    現像液または濃縮された現像補充液であることを特徴と
    する請求項1記載の感光性平版印刷版用現像液または現
    像補充液の調液方法。
  3. 【請求項3】 調液時に、水中のカルシウムイオンまた
    はマグネシウムイオンが0.1ppm以上となるようにカ
    ルシウム化合物またはマグネシウム化合物を投入するこ
    とを特徴とする感光性平版印刷版用現像液または現像補
    充液の調液方法。
  4. 【請求項4】 濃縮された現像液または濃縮された現像
    補充液を40℃以上に加温された水で希釈することを特
    徴とする感光性平版印刷版用現像液または現像補充液の
    希釈方法。
  5. 【請求項5】 濃縮された現像液または濃縮された現像
    補充液を使用可能な濃度に水で希釈し、希釈した現像液
    を40℃以上に加温することを特徴とする感光性平版印
    刷版用現像液または現像補充液の希釈方法。
JP2577195A 1995-01-23 1995-01-23 感光性平版印刷版用現像液または現像補充液の調液方法および希釈方法 Pending JPH08202047A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999045442A1 (fr) * 1996-12-16 1999-09-10 Sumitomo Bakelite Company, Ltd. Solution aqueuse alcaline et procede de formation d'un motif a partir d'une composition de resine photosensible par utilisation de cette solution
WO2003052518A1 (fr) * 2001-12-14 2003-06-26 Rhom And Haas Electronic Materials, L.L.C. Solution de developpement pour photoresine

Cited By (3)

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WO2003052518A1 (fr) * 2001-12-14 2003-06-26 Rhom And Haas Electronic Materials, L.L.C. Solution de developpement pour photoresine

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