JPH08201850A - アクティブマトリクス基板を備えた液晶表示装置 - Google Patents

アクティブマトリクス基板を備えた液晶表示装置

Info

Publication number
JPH08201850A
JPH08201850A JP1448295A JP1448295A JPH08201850A JP H08201850 A JPH08201850 A JP H08201850A JP 1448295 A JP1448295 A JP 1448295A JP 1448295 A JP1448295 A JP 1448295A JP H08201850 A JPH08201850 A JP H08201850A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
active matrix
liquid crystal
pixel electrode
protective film
insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1448295A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Sato
努 佐藤
Takayuki Wakui
陽行 和久井
Kazuhiro Ogawa
和宏 小川
Hiroki Sakuta
弘樹 作田
Hiroaki Asuma
宏明 阿須間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP1448295A priority Critical patent/JPH08201850A/ja
Publication of JPH08201850A publication Critical patent/JPH08201850A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常のドライエッチングを行った場合、開口
11が逆テ−パ−状になるのを防ぎ、表示画像に画質不
良を生じさせないアクティブマトリクス基板を備えた液
晶表示装置を提供する。 【構成】 絶縁基板1と、絶縁基板1上にマトリクス状
に配置形成された多数の薄膜トランジスタ8と、多数の
薄膜トランジスタ8にそれぞれ対応して絶縁基板1上に
配置された多数の透明画素電極9と、多数の薄膜トラン
ジスタ8及び多数の透明画素電極9の表面を覆うととも
に、多数の透明画素電極9上にそれぞれ開口11が設け
られた絶縁保護膜10とによってアクティブマトリクス
基板が構成され、絶縁保護膜10は、窒化珪素(Si
N)を主成分としたものからなり、各開口11は各透明
画素電極9の表面から離れるにしたがって外開きのテー
パー状に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクティブマトリクス
基板を備えた液晶表示装置に係わり、特に、絶縁基板上
に設けた絶縁保護膜における各画素電極上の開口を外開
きのテーパー状に形成し、画像表示性能を向上させるよ
うにしたアクティブマトリクス基板を備えた液晶表示装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、アクティブマトリクス液晶表示
装置は、ガラス等の絶縁材料で構成される絶縁基板と、
この絶縁基板上にマトリクス状に配置形成された多数の
薄膜トランジスタと、多数の薄膜トランジスタにそれぞ
れ対応して絶縁基板上に接続配置された多数の透明画素
電極と、多数の薄膜トランジスタ等の表面全体を覆うと
ともに多数の画素電極上にそれぞれ開口を設けた絶縁保
護膜とで構成されたアクティブマトリクス基板、及び、
ガラス等の絶縁材料で構成される第2の絶縁基板と、こ
の第2の絶縁基板上に形成されたカラーフィルタ層と、
カラーフィルタ層上に形成された対向透明電極とで構成
された対向基板を備え、アクティブマトリクス基板と対
向基板との間に液晶層を設けるようにしたものである。
この場合、アクティブマトリクス基板に設けられている
絶縁保護膜は、絶縁基板上に形成された多数の薄膜トラ
ンジスタや他の素子を保護する働きを有するとともに、
アクティブマトリクス基板とそれに対向配置される対向
基板との間で電気的な短絡が発生するのを防ぐ働きを有
するものであり、その上に、液晶層によって得られた表
示画像が絶縁保護膜によって遮られないように、絶縁保
護膜における多数の画素電極上にそれぞれ開口を設けて
いるものである。
【0003】かかる構成を有する既知のアクティブマト
リクス液晶表示装置においては、アクティブマトリクス
基板に絶縁保護膜を形成する際に、通常、同一条件で絶
縁保護膜を形成しているため、絶縁保護膜はその膜厚方
向において同じ組成を有する構造になっている。そし
て、このような絶縁保護膜においては、各画素電極上に
それぞれ開口を形成する場合に、フッ素系のエッチング
ガスまたは塩素系のエッチングガスによるドライエッチ
ング法によって開口が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】既知のアクティブマト
リクス液晶表示装置において、アクティブマトリクス基
板の絶縁保護膜に開口を形成する場合、フッ素系のエッ
チングガスを用いたドライエッチング法によるときに
は、異方性エッチングが強くなり、エッチングを行った
後の絶縁保護膜の開口形状は画素電極の面に対して略直
立になる。一方、塩素系のエッチングガスを用いたドラ
イエッチング法によるときには、等方性エッチングを行
った場合であっても、フォトレジストの後退量に比べて
保護絶縁膜の後退量が大きくなり、フォトレジスト端部
がひさし型の形状になる。このため、エッチングを行っ
た後の絶縁保護膜の開口形状は、画素電極から離れるに
したがって外開きのテーパー状、即ち、逆テ−パ−状の
開口になる。
【0005】このように、既知のアクティブマトリクス
液晶表示装置は、アクティブマトリクス基板の絶縁保護
膜に開口を形成する場合、通常のドライエッチング法に
よって開口を設ける場合、とりわけ、塩素系のエッチン
グガスを用いたドライエッチング法によって開口を設け
る場合、エッチングを行った後の絶縁保護膜の開口形状
は、画素電極から離れるにしたがって外開きのテーパー
状、即ち、逆テ−パ−状の開口になるため、液晶の配向
不良が生じ、液晶表示画像に画質不良を発生させるとい
う問題がある。
【0006】本発明は、前記問題点を解決するもので、
その目的は、通常のドライエッチングを行った場合、開
口が逆テ−パ−状になるのを防ぎ、表示画像に画質不良
を生じさせないアクティブマトリクス基板を備えた液晶
表示装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的の達成のため
に、本発明は、絶縁基板と、前記絶縁基板上にマトリク
ス状に配置形成された多数の薄膜トランジスタと、前記
多数の薄膜トランジスタにそれぞれ対応して前記絶縁基
板上に配置された多数の画素電極と、前記多数の薄膜ト
ランジスタの表面を覆うとともに、前記多数の画素電極
上にそれぞれ開口が設けられた絶縁保護膜とによってア
クティブマトリクス基板を構成し、前記絶縁保護膜は、
窒化珪素(SiN)を主成分としたものからなり、前記
各開口は前記各画素電極から離れるにしたがって外開き
のテーパー状に形成される手段を具備する。
【0008】
【作用】前記手段においては、アクティブマトリクス基
板に設けられる絶縁保護膜は、窒化珪素(SiN)を主
成分としたものからなっており、通常のドライエッチン
グによって開口を形成した場合、各開口の形状は、対応
する画素電極から離れるにしたがって外開きのテーパー
状をなすようなものになる。
【0009】この場合、絶縁保護膜に形成する各開口の
形状を、対応する画素電極から離れるにしたがって外開
きのテーパー状になすための手段としては、次に挙げる
ようなものがある。
【0010】その第1は、モノシランガス(SiH4
及びアンモニアガス(NH3 )からなる原料ガスを用い
て絶縁保護膜を成膜する際に、各画素電極及び各薄膜ト
ランジスタから離れるにしたがってモノシランガス(S
iH4 )の流量を減少させるとともに、アンモニアガス
(NH3 )の流量を増大させるようにして構成する成膜
手段、好ましくは、各画素電極に近接した部分でモノシ
ランガス(SiH4 )とアンモニアガス(NH3 )との
流量比が1対1になるように選び、各画素電極から離れ
るにしたがってモノシランガス(SiH4 )の流量に比
べてアンモニアガス(NH3 )の流量が順次大きな流量
比になるように選び、各画素電極から最も離れた部分で
モノシランガス(SiH4 )とアンモニアガス(N
3 )との流量比が1対5になるように選んで構成する
成膜手段を用いる。
【0011】その第2は、原料ガスを用いるとともに絶
縁基板を高温度にして絶縁保護膜を成膜する際に、各画
素電極から離れるにしたがって絶縁基板の温度を順次高
めるようにして構成する成膜手段、好ましくは、各画素
電極に近接した部分における絶縁基板の温度を200℃
になるように選び、各画素電極から離れるにしたがって
絶縁基板の温度を200℃よりも順次高い温度になるよ
うに選び、各画素電極から最も離れた部分で絶縁基板の
温度が230℃になるように選んで構成する成膜手段を
用いる。
【0012】その第3は、反応圧を加えた原料ガスを用
いて絶縁保護膜を成膜する際に、各画素電極から離れる
にしたがって反応圧が順次減少するように選んで構成す
る成膜手段を用いる。
【0013】これら第1乃至第3の手段の中のいずれか
の成膜手段を用いて絶縁保護膜を成膜した場合、得られ
た絶縁保護膜は、各画素電極及び各薄膜トランジスタに
近接した部分の層は珪素(Si)の含有比率が多く、各
画素電極及び各薄膜トランジスタから離れるにしたがっ
て順次窒素(N)の含有比率が多くなる構成のものにな
る。そして、かかる構成の絶縁保護膜を通常のドライエ
ッチングにより開口を形成した場合、絶縁保護膜に設け
られる各開口の形状は、対応する画素電極から離れるに
したがって外開きのテーパー状になるので、各開口部分
で液晶の配向不良を生じることがなく、表示画像に画質
不良の発生することがない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0015】図1は、本発明に係わる液晶表示装置に用
いられるアクティブマトリクス基板の第1の実施例を示
す構成図であって、(a)はその平面図、(b)は平面
図におけるA−A’線部分の断面図である。この場合、
図1(a)、(b)は、いずれもアクティブマトリクス
基板の極く1部、即ち、1つの画素部分を示すものであ
る。
【0016】図1(a)、(b)において、1はガラス
製の絶縁基板、2は金属クローム(Cr)製の走査信号
電極、3は窒化シリコン(SiN)で構成されたゲ−ト
絶縁膜、4は非晶質シリコン(a−Si)膜、5はn型
非晶質シリコン(n+a−Si)膜、6は金属クローム
(Cr)製の映像信号電極、7は金属アルミニウム(A
l)製のソ−ス電極、8は薄膜トランジスタ、9はイン
ジウム−錫酸化物(ITO)からなる透明画素電極、1
0は窒化珪素(SiN)を主成分とする絶縁保護膜、1
1は透明画素電極9上の絶縁保護膜10に設けられた開
口である。
【0017】そして、絶縁板1上には、複数本の走査信
号電極(ライン)2(図には1本のラインだけが図示さ
れている)が互いに離間して平行配置されるとともに、
これら複数本の走査信号電極2に直交するように複数本
の映像信号電極(ライン)6(図には1本のラインだけ
が図示されている)が互いに離間して平行配置され、各
走査信号電極2と各映像信号電極6は、各交点部分にお
いてゲート絶縁膜3を介在させることにより互いに絶縁
されている。各走査信号電極2と各映像信号電極6の各
交点部分の近傍には、それぞれ薄膜トランジスタ8と透
明画素電極9とが配置形成される。この場合、薄膜トラ
ンジスタ8の形成部分においては、走査信号電極2上に
ゲート絶縁膜3が形成配置され、ゲート絶縁膜3上に非
晶質シリコン(a−Si)膜4が形成配置される。非晶
質シリコン(a−Si)膜4上には2つに分離されたn
型非晶質シリコン(n+a−Si)膜5が形成配置さ
れ、一方のn型非晶質シリコン(n+a−Si)膜5上
には映像信号電極6の延長部が形成配置され、他方のn
型非晶質シリコン(n+a−Si)膜5上にソース電極
7が形成配置される。一方、透明画素電極9の形成部分
においては、絶縁基板1上にゲート絶縁膜3が形成さ
れ、ゲート絶縁膜3上に透明画素電極9が設けられた構
造になっている。透明画素電極9は、一端部においてソ
ース電極7の一端部に電気的に接続されている。
【0018】また、薄膜トランジスタ8の形成部分及び
透明画素電極9の形成部分を含む絶縁基板1の一面は、
全体的に厚肉の絶縁保護膜10によって覆われている。
この場合、絶縁保護膜10は、窒化珪素(SiN)を主
成分としたものからなっており、かつ、透明画素電極9
及び薄膜トランジスタ8にそれぞれ近接した部分におけ
る珪素(Si)の含有比率が多く、それぞれの透明画素
電極9及び薄膜トランジスタ8から離れるにしたがって
順次窒素(N)の含有比率が多くなるように構成されて
いる。この絶縁保護膜10は、各透明画素電極9の上部
にそれぞれ開口11が設けられ、これらの開口11の形
状は透明画素電極9から離れるにしたがって外開きのテ
ーパー状のもので、透明画素電極9の表面に立設した面
に対する開口11のテーパー角度は、例えば、45°に
構成されているものである。
【0019】さらに、図1(a)、(b)には図示され
ていないが、前記構成のアクティブマトリクス基板とは
別に、第2の絶縁基板と、この第2の絶縁基板上に形成
されたカラーフィルタ層と、カラーフィルタ層上に形成
された対向透明電極とを備えた対向基板が別途形成さ
れ、前記構成のアクティブマトリクス基板とこの対向基
板との間に液晶層を設けることにより、液晶表示装置が
構成されるものである。
【0020】前記構成に係わる液晶表示装置は、アクテ
ィブマトリクス基板上の走査信号電極2に走査信号が供
給され、かつ、映像信号電極6に映像信号が供給された
場合に、その走査信号の供給によって薄膜トランジスタ
8がオン状態になり、映像信号が透明画素電極9に伝達
される。このとき、透明画素電極9に印加された映像信
号は、液晶層を介して対向配置された対向基板上の対向
透明電極に印加される電圧と協動し、透明画素電極9と
対向透明電極との間に介在する液晶セルの状態を変化さ
せるように働き、液晶表示装置に所要の表示画像を形成
させるもので、かかる液晶表示装置の画像表示動作は、
当該技術分野の技術者にとって極めて明らかなことであ
る。
【0021】続いて、図2(a)乃至(c)及び図3
(a)乃至(c)は、図1に図示されたアクティブマト
リクス基板の製造工程の一例を示す構成図であって、図
1と同様に、いずれもアクティブマトリクス基板の極く
一部を示すものである。
【0022】図2(a)乃至(c)及び図3(a)乃至
(c)において、図1(a)、(b)に示された構成要
素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0023】ここで、図2(a)乃至(c)及び図3
(a)乃至(c)を用い、図1に図示されたアクティブ
マトリクス基板の製造工程について説明する。
【0024】始めに、図2(a)に示されるように、ガ
ラス製の絶縁基板1上に、スパッタリング法により金属
クローム(Cr)膜を120nmの厚さに堆積し、通常
のフォトエッチング工程によりエッチング加工して走査
信号電極(ライン)2を形成する。
【0025】次に、図2(b)に示されるように、絶縁
基板1及び走査信号電極2上に、プラズマCVD法によ
って窒化シリコン(SiN)からなるゲ−ト絶縁膜3を
300nmの厚さに堆積し、その上に、同じくプラズマ
CVD法によって非晶質シリコン(a−Si)膜4を2
00nmの厚さに堆積し、さらに、その上に、同じプラ
ズマCVD法によってn型非晶質シリコン(n+a−S
i)膜5を50nmの厚さに堆積する。
【0026】続いて、図2(c)に示されるように、通
常のエッチング工程によって非晶質シリコン(a−S
i)膜4及びn型非晶質シリコン(n+a−Si)膜5
を所定の形状になるようにエッチング加工する。
【0027】次いで、図3(a)に示されるように、n
型非晶質シリコン(n+a−Si)膜5やゲ−ト絶縁膜
3の上に、スパッタリング法により金属クローム(C
r)膜を60nmの厚さに堆積するとともに、同じスパ
ッタリング法により金属アルミニウム(Al)膜を40
0nmの厚さに堆積し、これら堆積させた金属クローム
(Cr)膜及び金属アルミニウム(Al)膜を通常のフ
ォトエッチング工程によりエッチング加工して映像信号
電極(ライン)6及びソース電極7を形成する。さら
に、露出している部分のn型非晶質シリコン(n+a−
Si)膜5をエッチング除去し、薄膜トランジスタ8を
形成する。
【0028】続いて、図3(b)に示されるように、露
出しているゲ−ト絶縁膜3及びソース電極7上に、スパ
ッタリング法によりインジウム−錫酸化物(ITO)膜
を120nmの厚さに堆積し、通常のエッチング工程に
よってインジウム−錫酸化物(ITO)膜をエッチング
加工し、透明画素電極9を形成する。
【0029】最後に、図3(c)に示されるように、薄
膜トランジスタ8及び透明画素電極9上に、以下に詳し
く述べるような手段を用い、プラズマCDV法により窒
化珪素(SiN)からなる絶縁保護膜10を600nm
の厚さに堆積し、通常のフォトエッチング工程によって
透明画素電極9上の絶縁保護膜10をエッチング除去
し、絶縁保護膜10に開口11を形成する。
【0030】以上のような各工程を経てアクティブマト
リクス基板が形成されるが、このアクティブマトリクス
基板に平行して前述のような構成の対向基板を形成し、
このアクティブマトリクス基板と対向基板との間に液晶
層を介在させれば、アクティブマトリクス液晶表示装置
を完成させることができる。
【0031】ところで、第1の実施例は、窒化珪素(S
iN)からなる絶縁保護膜10を形成する際に、その膜
厚方向について珪素(Si)と窒素(N)との含有組成
が順次変化するようにしている点に第1の特徴を有し、
かかる絶縁保護膜10に対して通常のドライエッチング
によりエッチング加工することにより外開きの開口11
を設けている点に第2の特徴を有するもので、以下、こ
れら第1及び第2の特徴点について具体的に説明する。
【0032】始めに、第1の特徴点について述べると、
膜厚方向について珪素(Si)と窒素(N)との含有組
成が順次変化する絶縁保護膜10を形成する場合、次の
ような形成手段のいずれかが用いられる。
【0033】その第1の形成手段は、モノシランガス
(SiH4 )及びアンモニアガス(NH3 )からなる原
料ガスを用いて絶縁保護膜10を堆積成膜する場合に、
モノシランガス(SiH4 )及びアンモニアガス(NH
3 )の各流量を順次変化させるようにした手段であっ
て、透明画素電極9や薄膜トランジスタ8に最も近接し
た部分の成膜時にはモノシランガス(SiH4 )の流量
を最も多くするとともに、アンモニアガス(NH3 )の
流量を最も少なくして成膜を行い、表面に近い部分の成
膜時にはモノシランガス(SiH4 )の流量を最も少な
くするとともに、アンモニアガス(NH3 )の流量を最
も多くして成膜を行い、それらの間の部分の成膜時には
透明画素電極9及び薄膜トランジスタ8から順次離れる
にしたがってモノシランガス(SiH4 )の流量を順次
減少させるとともに、アンモニアガス(NH3 )の流量
を順次増大させて成膜を行う。
【0034】ここで、図4(a)は、絶縁保護膜10を
成膜する際、モノシランガス(SiH4 )とアンモニア
ガス(NH3 )との流量比を変えた場合に得られる絶縁
保護膜10の珪素(Si)と窒素(N)との含有比率の
変化を示す特性図である。
【0035】図4(a)において、縦軸は珪素(Si)
と窒素(N)との含有比率であり、横軸はモノシランガ
ス(SiH4 )とアンモニアガス(NH3 )との流量比
である。
【0036】図4(a)に示されるように、モノシラン
ガス(SiH4 )とアンモニアガス(NH3 )の流量比
を1対1から1対5まで変化させると、その変化にそれ
ぞれ対応して、成膜された絶縁保護膜10の珪素(S
i)と窒素(N)との含有比率は1対1から1対1.6
まで順次変化するようになる。
【0037】そして、この第1の形成手段における好適
例としては、透明画素電極9や薄膜トランジスタ8に最
も近接した部分の成膜時にモノシランガス(SiH4
とアンモニアガス(NH3 )との流量比が1対1になる
ように選び、表面に近い部分の成膜時にモノシランガス
(SiH4 )とアンモニアガス(NH3 )との流量比が
1対5になるように選び、それらの間の部分の成膜時に
透明画素電極9及び薄膜トランジスタ8から順次離れる
にしたがってモノシランガス(SiH4 )に比べてアン
モニアガス(NH3 )の流量比が順次多くなるように選
んでそれぞれ成膜を行ったものであって、このとき得ら
れる絶縁保護膜10の珪素(Si)と窒素(N)との含
有比率は、透明画素電極9や薄膜トランジスタ8に最も
近接した部分で1対1、表面に近い部分で1対1.6、
それらの間の部分で透明画素電極9や薄膜トランジスタ
8から遠ざかるにしたがって珪素(Si)に比べて順次
窒素(N)が多いものになっている。
【0038】また、その第2の形成手段は、原料ガスを
用いるとともに絶縁基板1を高温度にして絶縁保護膜1
0を堆積成膜する場合に、絶縁基板1の温度を順次変化
させるようにした手段であって、透明画素電極9や薄膜
トランジスタ8に最も近接した部分の成膜時には絶縁基
板1の温度を最も低くして成膜を行い、表面に近い部分
の成膜時には絶縁基板1の温度を最も高くして成膜を行
い、それらの間の部分の成膜時には透明画素電極9及び
薄膜トランジスタ8から順次離れるにしたがって絶縁基
板1の温度を順次高めて成膜を行う。
【0039】ここで、図4(b)は、絶縁保護膜10を
成膜する際、絶縁基板1の温度を変えた場合に得られる
絶縁保護膜10の珪素(Si)と窒素(N)との含有比
率の変化を示す特性図である。
【0040】図4(b)において、縦軸は珪素(Si)
と窒素(N)との含有比率であり、横軸は℃で表した絶
縁基板1の温度である。
【0041】図4(b)に示されるように、絶縁基板1
の温度を200℃から300℃まで変化させると、その
変化にそれぞれ対応して、成膜された絶縁保護膜10の
珪素(Si)と窒素(N)との含有比率は略1対1から
略1対1.5まで順次変化するようになる。
【0042】そして、この第2の形成手段における好適
例としては、透明画素電極9や薄膜トランジスタ8に最
も近接した部分の成膜時に絶縁基板1の温度が200℃
になるように選び、表面に近い部分の成膜時に絶縁基板
1の温度が230℃になるように選び、それらの間の部
分の成膜時に透明画素電極9や薄膜トランジスタ8から
離れるにしたがって絶縁基板1の温度が200℃よりも
順次高くなるように選んでそれぞれ成膜を行ったもので
あって、このとき得られる絶縁保護膜10の珪素(S
i)と窒素(N)との含有比率は、透明画素電極9や薄
膜トランジスタ8に最も近接した部分で1対1、表面に
近い部分で1対1.5、それらの間の部分で透明画素電
極9や薄膜トランジスタ8から遠ざかるにしたがって珪
素(Si)に比べて順次窒素(N)が多いものになって
いる。
【0043】さらに、その第3の形成手段は、原料ガス
を用いるともに、原料ガスの反応時に反応圧を加えて絶
縁保護膜10を堆積成膜する場合に、原料ガスの反応圧
を順次変化させるようにした手段であって、透明画素電
極9や薄膜トランジスタ8に最も近接した部分の成膜時
には原料ガスの反応圧を最も高くして成膜を行い、表面
に近い部分の成膜時には原料ガスの反応圧を最も低くし
て成膜を行い、それらの間の部分の成膜時には透明画素
電極9及び薄膜トランジスタ8から順次離れるにしたが
って原料ガスの反応圧を順次低くして成膜を行う。
【0044】ここで、図4(c)は、絶縁保護膜10を
成膜する際、原料ガスの反応圧を変えた場合に得られる
絶縁保護膜10の珪素(Si)と窒素(N)との含有比
率の変化を示す特性図である。
【0045】図4(c)において、縦軸は珪素(Si)
と窒素(N)との含有比率であり、横軸はパスカル(P
a)で表した原料ガスの反応圧である。
【0046】図4(c)に示されるように、原料ガスの
反応圧を40Paから100Paまで変化させると、そ
の変化にそれぞれ対応して、成膜された絶縁保護膜10
の珪素(Si)と窒素(N)との含有比率は略1対1.
6から略1対1.3まで順次変化するようになる。
【0047】そして、この第3の形成手段における好適
例としては、透明画素電極9や薄膜トランジスタ8に最
も近接した部分の成膜時に原料ガスの反応圧が100P
aになるように選び、表面に近い部分の成膜時にが原料
ガスの反応圧が40Paになるように選び、それらの間
の部分の成膜時に透明画素電極9や薄膜トランジスタ8
から離れるにしたがって原料ガスの反応圧がが100P
aよりも順次低くなるように選んでそれぞれ成膜を行っ
たものであって、このとき得られる絶縁保護膜10の珪
素(Si)と窒素(N)との含有比率は、透明画素電極
9や薄膜トランジスタ8に最も近接した部分で1対1.
3、表面に近い部分で1対1.6、それらの間の部分で
透明画素電極9や薄膜トランジスタ8から遠ざかるにし
たがって珪素(Si)に比べて順次窒素(N)が多いも
のになっている。
【0048】次に、第2の特徴点について述べると、膜
厚方向について珪素(Si)と窒素(N)との含有組成
が順次変化する絶縁保護膜10は、通常のエッチングガ
ス、例えば、6フッ化硫黄ガス(SF6 )によってドラ
イエッチングされ、開口11が設けられるものである。
【0049】ここで、図5は、前述のようなドライエッ
チングを行う際の、珪素(Si)と窒素(N)との含有
比率の変化に対するエッチングレート(単位時間当たり
のエッチング長さ)の変化の状態を示す特性図である。
【0050】図5において、縦軸は(nm/min)で
表されるエッチングレート、横軸は珪素(Si)と窒素
(N)との含有比率である。
【0051】図5に示されるように、珪素(Si)と窒
素(N)との含有比率が1対1から1対1.6まで変化
した場合、その変化に応じて、エッチングレートは約1
70(nm/min)から約220(nm/min)ま
で変化するようになる。
【0052】即ち、図5の特性図から明らかなように、
膜厚方向について珪素(Si)と窒素(N)との含有組
成が順次変化する絶縁保護膜10を6フッ化硫黄ガス
(SF6 )によってドライエッチングし、開口11を形
成させる場合、絶縁保護膜10における透明画素電極9
や薄膜トランジスタ8に最も近接した部分は、例えば、
珪素(Si)と窒素(N)との含有比率が1対1である
ため、エッチングレートが約170(nm/min)で
あるのに対して、絶縁保護膜10における表面に近い部
分は、例えば、珪素(Si)と窒素(N)との含有比率
が1.5あるいは1.6であるため、エッチングレート
が約220(nm/min)に増大し、絶縁保護膜10
におけるそれらの間の部分は、例えば、珪素(Si)と
窒素(N)との含有比率が透明画素電極9や薄膜トラン
ジスタ8から遠ざかるにしたがって1対1から1対5あ
るいは1対6まで順次変わるものであるため、エッチン
グレートも透明画素電極9や薄膜トランジスタ8から遠
ざかるにしたがって約170(nm/min)から約2
20(nm/min)まで増大するようになる。
【0053】このため、絶縁保護膜10は、透明画素電
極9や薄膜トランジスタ8に最も近接した部分のエッチ
ング長さが最小、表面に近い部分のエッチング長さが最
大になり、それらの間の部分のエッチング長さが透明画
素電極9や薄膜トランジスタ8から遠ざかるにしたがっ
て最小から最大までテーパー状に変化したものになり、
開口11の形状は外開きになる。ここで、開口11のテ
ーパー角度(透明画素電極9の表面に直立させた面に対
する角度)は、第1の実施例の場合に、約35°乃至4
0°であって、比較的好ましいテーパー角度になる。こ
の場合、絶縁保護膜10における珪素(Si)と窒素
(N)との含有比率を適宜調整すれば、その調整の度合
いに応じてテーパー角度を調整することができるが、テ
ーパー角度が30°未満になると、加工端部の膜厚が薄
くなり、透明画素電極9の表面に酸素O2 が到達しやす
くなって化学反応を生じやすくなり、絶縁保護膜として
の機能が低下する等の弊害を生じるようになり、一方、
テーパー角度が60°を超えると、絶縁保護膜9を形成
した後の配向膜の塗布時に、絶縁保護膜9のエッチング
端部における配向膜のカバーレンジが悪化し、配向不良
をおこす等の弊害を生じるようになるので、テーパー角
度は30°乃至60°の範囲内に抑える。
【0054】なお、第1の実施例においては、通常のド
ライエッチングガスとして6フッ化硫黄ガス(SF6
を用いた例を挙げて説明したが、他の通常のドライエッ
チングガス、例えば、3塩化ボロン(BCl3 )を用い
てもよい。
【0055】このように、第1の実施例によれば、膜厚
方向について珪素(Si)と窒素(N)との含有組成が
順次変化する絶縁保護膜10を用い、その絶縁保護膜1
0を通常のドライエッチングによってエッチング加工
し、外開きの開口11を形成するようにしているので、
液晶表示装置を構成した場合に、各開口11部分におい
て液晶の配向不良を生じることがなくなり、表示画像に
画質不良の発生することもない。
【0056】次に、図6は、本発明に係わる液晶表示装
置に用いられるアクティブマトリクス基板の第2の実施
例を示す断面構成図であって、第1の実施例のアクティ
ブマトリクス基板における走査信号電極2の端子部の一
部を示すものである。
【0057】図6において、12は外部端子、13は異
方性導電ビ−ズ、14は開放部であって、その他、図1
(a)、(b)に示された構成要素と同じ構成要素につ
いては同じ符号を付けている。
【0058】そして、絶縁基板1上には走査信号電極
(ライン)2が形成配置され、走査信号電極2上にはゲ
−ト絶縁膜3が形成配置される。ゲ−ト絶縁膜3上には
非晶質シリコン(a−Si)膜4が形成配置され、非晶
質シリコン(a−Si)膜4上にはn型非晶質シリコン
(n+a−Si)膜5が形成配置される。また、絶縁基
板1の端部上には透明画素電極9が形成配置され、透明
画素電極9の端部は走査信号電極2の一端部に接続され
る。外部端子12は、アクティブマトリクス基板との接
続時に、異方性導電ビ−ズ13及び透明画素電極9を介
して走査信号電極2に接続される。n型非晶質シリコン
(n+a−Si)膜5及び透明画素電極9と走査信号電
極2との接続部は絶縁保護膜10によって覆われ、絶縁
保護膜10は透明画素電極9上に開放部14が設けられ
る。
【0059】この場合、絶縁保護膜10は、第1の実施
例の絶縁保護膜10と同じように、膜厚方向について珪
素(Si)と窒素(N)との含有組成が順次変化するも
ので構成されており、図6には図示されていないが、各
画素を構成している透明画素電極9の表面部分にはそれ
ぞれ外開きの開口11が設けられている。また、絶縁保
護膜10における透明画素電極9上の開放部14は、図
示されていない外開きの開口11と同時に、通常のドラ
イエッチングによってエッチング加工されるもので、開
口11と同様に、透明画素電極9に最も近接した部分の
エッチング長さが最小で、表面に近い部分のエッチング
長さが最大であり、それらの間の部分のエッチング長さ
が透明画素電極9の表面から離れるにしたがって順次大
きくなったテーパー状の断面を有している。
【0060】かかる構成にすれば、第1の実施例で得ら
れる効果と同じ効果が得られる他に、絶縁保護膜10の
開放部14をテーパー状の断面にしたことにより、絶縁
保護膜10の端部の形状不良に伴う外部端子12との接
触不良の発生をなくすことができ、液晶表示装置の表示
性能の向上が期待できる。
【0061】続いて、図7は、本発明に係わる液晶表示
装置に用いられるアクティブマトリクス基板の第3の実
施例を示す断面構成図であって、アクティブマトリクス
基板の極く1部、即ち、1つの画素部分を示すものであ
る。
【0062】図7において、図1(a)、(b)に示さ
れた構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付け
ている。
【0063】そして、この第3の実施例と前記第1の実
施例との構成の違いを見ると、第1の実施例はゲ−ト絶
縁膜3が透明画素電極9の下まで延びているのに対し、
第3の実施例はゲ−ト絶縁膜3が薄膜トランジスタ8の
形成部分に留まり、透明画素電極9の下まで延びていな
い(絶縁基板1上に直接透明画素電極9が配置形成され
ている)だけであって、その他に、第3の実施例と第1
の実施例との間に構成上の違いはない。このため、第3
の実施例の構成についてはこれ以上の説明を省略する。
【0064】第3の実施例においても、絶縁保護膜10
は、第1の実施例の絶縁保護膜10と同じように、膜厚
方向について珪素(Si)と窒素(N)との含有組成が
順次変化するもので構成され、通常のドライエッチング
によってエッチング加工された開口11は外開きのもの
になるので、第3の実施例においても、第1の実施例で
得られる効果と同じ効果を得ることができる。
【0065】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、アクティブマトリクス基板に設けられる絶縁保護
膜10は、窒化珪素(SiN)を主成分とし、かつ、膜
厚方向について珪素(Si)と窒素(N)との含有組成
が順次変化するもの、具体的には、各画素電極及び各薄
膜トランジスタに近接した部分の珪素(Si)の含有比
率が多く、各画素電極及び各薄膜トランジスタから離れ
るにしたがって順次窒素(N)の含有比率が多くなるも
ので構成している。そして、この絶縁保護膜10に通常
のドライエッチングによって開口11を形成したとき、
開口11の形状は対応する透明画素電極9から離れるに
したがって外開きのテーパー状をなす形になるので、こ
のアクティブマトリクス基板を用いて液晶表示装置を構
成すれば、開口11部分で液晶の配向不良を生じること
がなくなり、表示画像に画質不良を生じないという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる液晶表示装置に用いられるアク
ティブマトリクス基板の第1の実施例を示す構成図であ
る。
【図2】図1に図示されたアクティブマトリクス基板の
製造工程の前半部の一例を示す構成図である。
【図3】図1に図示されたアクティブマトリクス基板の
製造工程の後半部の一例を示す構成図である。
【図4】絶縁保護膜9の成膜時に、成膜条件を適宜変化
させた場合の絶縁保護膜9の珪素(Si)と窒素(N)
との含有比率の変化を示す特性図である。
【図5】絶縁保護膜9の珪素(Si)及び窒素(N)の
含有比率と、エッチングレートとの関係を示す特性図で
ある。
【図6】本発明に係わる液晶表示装置に用いられるアク
ティブマトリクス基板の第2の実施例を示す構成図であ
る。
【図7】本発明に係わる液晶表示装置に用いられるアク
ティブマトリクス基板の第3の実施例を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 走査信号電極(ライン) 3 ゲ−ト絶縁膜 4 非晶質シリコン(a−Si)膜 5 n型非晶質シリコン(n+a−Si)膜 6 映像信号電極(ライン) 7 ソ−ス電極 8 薄膜トランジスタ 9 透明画素電極 10 絶縁保護膜 11 開口 12 外部端子 13 異方性導電ビ−ズ 14 開放部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/336 (72)発明者 作田 弘樹 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 阿須間 宏明 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板と、前記絶縁基板上にマトリク
    ス状に配置形成された多数の薄膜トランジスタと、前記
    多数の薄膜トランジスタにそれぞれ対応して前記絶縁基
    板上に配置された多数の画素電極と、前記多数の薄膜ト
    ランジスタの表面を覆うとともに、前記多数の画素電極
    上にそれぞれ開口が設けられた絶縁保護膜とによってア
    クティブマトリクス基板を構成し、前記絶縁保護膜は、
    窒化珪素(SiN)を主成分としたものからなり、前記
    各開口は前記各画素電極から離れるにしたがって外開き
    のテーパー状に形成されていることを特徴とするアクテ
    ィブマトリクス基板を備えた液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記絶縁保護膜に設けられた各開口は、
    前記各画素電極に直立した面に対して30°乃至60°
    のテーパー角度を有するように構成されていることを特
    徴とする請求項1に記載のアクティブマトリクス基板を
    備えた液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記絶縁保護膜は、前記各画素電極及び
    前記各薄膜トランジスタに近接した部分で珪素(Si)
    の含有比率が多く、前記各画素電極及び前記各薄膜トラ
    ンジスタから離れるにしたがって窒素(N)の含有比率
    が多くなっていることを特徴とする請求項1乃至2のい
    ずれかに記載のアクティブマトリクス基板を備えた液晶
    表示装置。
  4. 【請求項4】 前記絶縁保護膜は、モノシランガス(S
    iH4 )及びアンモニアガス(NH3 )からなる原料ガ
    スを用いる成膜時に、前記各画素電極から離れるにした
    がってモノシランガス(SiH4 )の流量を減少させる
    とともに、アンモニアガス(NH3 )の流量を増大させ
    て成膜を行うことを特徴とする請求項3に記載のアクテ
    ィブマトリクス基板を備えた液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記絶縁保護膜は、モノシランガス(S
    iH4 )及びアンモニアガス(NH3 )からなる原料ガ
    スを用いる成膜時に、前記各画素電極に近接した領域で
    モノシランガス(SiH4 )とアンモニアガス(N
    3 )との流量比が1対1になるようにし、前記各画素
    電極から離れるにしたがってモノシランガス(Si
    4 )の流量に比べてアンモニアガス(NH3 )の流量
    が順次大きな流量比になるようにし、前記各画素電極か
    ら最も離れた部分でモノシランガス(SiH4 )とアン
    モニアガス(NH3 )との流量比が1対5になるように
    それぞれ選んで成膜を行うことを特徴とする請求項4に
    記載のアクティブマトリクス基板を備えた液晶表示装
    置。
  6. 【請求項6】 前記絶縁保護膜は、原料ガスを用いると
    ともに絶縁基板を高温度に高める成膜時に、前記各画素
    電極から離れるにしたがって前記絶縁基板の温度を順次
    高めるようにして成膜を行うことを特徴とする請求項3
    に記載のアクティブマトリクス基板を備えた液晶表示装
    置。
  7. 【請求項7】 前記絶縁保護膜は、原料ガスを用いると
    ともに絶縁基板を高温度に高める成膜時に、前記各画素
    電極に近接した部分で前記絶縁基板の温度を200℃に
    選び、前記各画素電極から離れるにしたがって前記絶縁
    基板の温度を200℃よりも順次高い温度に選び、前記
    各画素電極から最も離れた部分で前記絶縁基板の温度が
    230℃になるように選んで成膜を行うことを特徴とす
    る請求項6に記載のアクティブマトリクス基板を備えた
    液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 前記絶縁保護膜は、反応圧を加えた原料
    ガスを用いる成膜時に、前記各画素電極から離れるにし
    たがって前記反応圧を順次減少させるようにして成膜を
    行うことを特徴とする請求項3に記載のアクティブマト
    リクス基板を備えた液晶表示装置。
JP1448295A 1995-01-31 1995-01-31 アクティブマトリクス基板を備えた液晶表示装置 Pending JPH08201850A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1448295A JPH08201850A (ja) 1995-01-31 1995-01-31 アクティブマトリクス基板を備えた液晶表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1448295A JPH08201850A (ja) 1995-01-31 1995-01-31 アクティブマトリクス基板を備えた液晶表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08201850A true JPH08201850A (ja) 1996-08-09

Family

ID=11862278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1448295A Pending JPH08201850A (ja) 1995-01-31 1995-01-31 アクティブマトリクス基板を備えた液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08201850A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008003319A (ja) * 2006-06-22 2008-01-10 Mitsubishi Electric Corp Tftアレイ基板及びその製造方法
KR101192075B1 (ko) * 2006-06-30 2012-10-17 엘지디스플레이 주식회사 유기 전계 발광 표시 장치 제조 방법
JP2013077621A (ja) * 2011-09-29 2013-04-25 Fujitsu Ltd 化合物半導体装置及びその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008003319A (ja) * 2006-06-22 2008-01-10 Mitsubishi Electric Corp Tftアレイ基板及びその製造方法
KR101192075B1 (ko) * 2006-06-30 2012-10-17 엘지디스플레이 주식회사 유기 전계 발광 표시 장치 제조 방법
JP2013077621A (ja) * 2011-09-29 2013-04-25 Fujitsu Ltd 化合物半導体装置及びその製造方法
US9035357B2 (en) 2011-09-29 2015-05-19 Fujitsu Limited Compound semiconductor device and manufacturing method therefor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6373546B1 (en) Structure of a liquid crystal display and the method of manufacturing the same
US5883682A (en) Structure of a liquid crystal display and method of manufacturing the same
US6180438B1 (en) Thin film transistors and electronic devices comprising such
US5831283A (en) Passivation of copper with ammonia-free silicon nitride and application to TFT/LCD
JP2558351B2 (ja) アクティブマトリクス表示パネル
US6097453A (en) Display apparatus and fabrication process thereof
JPH06208137A (ja) 薄膜トランジスタマトリクスの製造方法
JP3288637B2 (ja) Ito膜接続構造、tft基板及びその製造方法
JP3084981B2 (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
US6330042B1 (en) Liquid crystal display and the method of manufacturing the same
JPH08201850A (ja) アクティブマトリクス基板を備えた液晶表示装置
US20040051837A1 (en) Contact line of liquid crystal display device and method of fabricating the same
CN100492147C (zh) 液晶显示装置及其制造方法
KR100675317B1 (ko) 박막트랜지스터 및 그의 제조방법
JP2536230B2 (ja) アクティブマトリクス型液晶ディスプレイ装置
JPH06160875A (ja) 液晶表示装置
JPH06175158A (ja) 液晶表示装置
JP2002122883A (ja) 液晶表示装置の製造方法
KR100279265B1 (ko) 박막 트랜지스터 액정표시소자의 보호막 형성방법
JPH06281954A (ja) 液晶表示装置
JPH06130414A (ja) 液晶表示装置の製造方法
KR20010004020A (ko) 박막 트랜지스터 어레이 기판의 제조방법
KR100268302B1 (ko) 액정 표시 장치의 구조 및 그 액정 표시 장치의 제조방법
JPH04243232A (ja) 薄膜トランジスタマトリクスおよびその製造方法
JPH103091A (ja) 液晶表示素子