JPH08201010A - 測定機用プローブ - Google Patents

測定機用プローブ

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JPH08201010A
JPH08201010A JP801795A JP801795A JPH08201010A JP H08201010 A JPH08201010 A JP H08201010A JP 801795 A JP801795 A JP 801795A JP 801795 A JP801795 A JP 801795A JP H08201010 A JPH08201010 A JP H08201010A
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stylus
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JP801795A
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English (en)
Inventor
Kunitoshi Nishimura
国俊 西村
Kiyokazu Okamoto
清和 岡本
Mikiya Teraguchi
幹也 寺口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】位置決め機構が作動しても検出部と制御部との
間に作動不良が生じることがない測定機用プローブを提
供すること。 【構成】固定部材13に対して相対移動可能に可動部材
2を設け、この可動部材2に接触子3を有するスタイラ
ス4を取り付け、固定部材13と可動部材2との間にこ
れらの部材2,13の位置決めを行う位置決め機構5を
配置し、スタイラス4に検出部6を設け、検出部6に信
号を送り検出部6からの信号を受ける制御部7を固定部
材13側に配置し、検出部6と制御部7との間において
信号及び/又はを伝達する非接触型電気伝達手段8を固
定部材13及び可動部材2の間に配置し、検出部6と制
御部7との間を電線やコンタクトピンで接続することを
不要とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測定機用プローブに係
り、例えば、三次元測定機等によって被測定物の形状等
を測定する場合に用いられるタッチ信号プローブや倣い
プローブに関する。
【0002】
【背景技術】被測定物の形状、寸法等の測定を行う測定
機としてハイトゲージ(一次元測定機)、三次元測定
機、輪郭測定機等が知られているが、その場合の座標検
出や位置検出を行うために、測定機には被測定物との接
触を検出するタッチ信号プローブが用いられ、あるい
は、被測定物の表面に接触させつつ、その表面に倣って
移動させながら被測定物の表面形状等を求める倣いプロ
ーブが用いられている。
【0003】図13には、特開昭64-69910号で開示され
たタッチ信号プローブの従来例が示されている。図13
で示されるタッチ信号プローブは、プローブケース80
の内部において円板状の可動部材81を移動可能に配置
し、この可動部材81にスタイラス82を取り付け、こ
のスタイラス82の先端と被測定物の接触を検出する圧
電素子83をスタイラス82に取り付け、スタイラス8
2の先端が被測定物と接触する測定時に作動する測定時
用逃げ機構84をスタイラス82とプローブケース80
の先端部との間に設け、誤操作等に伴ってスタイラス8
2の先端が被測定物に所定値以上の力で接触する衝突時
に作動する衝突回避用逃げ機構85をプローブケース8
0の基端側に設け、これらの逃げ機構84,85の中間
にスタイラス82をプローブケース80ごと交換するた
めのスタイラス交換機構86を配置した構造である。
【0004】測定時用逃げ機構84は、可動部材81に
設けられた硬球87と、プローブケース80に形成され
た溝88と、この溝88に硬球87が押圧するように可
動部材81を付勢するばね89とから構成されるもの
で、スタイラス82を所定位置に位置決めする位置決め
機構として機能する。圧電素子83は測定機本体に設け
られた制御部90へ検知信号を送るものである。この制
御部90はコンタクトピン91及びフレキシブルな電線
92を介して圧電素子83と接続されており、これらの
コンタクトピン91及び電線92は、測定時用逃げ機構
84の動作に支障がないようにプローブの内部に配置さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来例では、圧
電素子83と制御部90とはプローブ内部のコンタクト
ピン91及び電線92で接続されているため、測定時用
逃げ機構84が作動すると、電線92の一端部はスタイ
ラス82に取り付けられた圧電素子83とともに移動す
ることになり、電線92に折り曲げに伴う曲げ応力が繰
り返し作用する。電線92に曲げ応力が繰り返し作用す
ると、疲労破壊による断線が生じるまた、コンタクトピ
ン91は電触や酸化膜の形成等により接触不良となる。
このように、従来のタッチ信号プローブでは、位置決め
機構として必要な逃げ機構84のために、圧電素子83
と制御部90との間に作動不良が生じる虞れがあるとい
う問題点がある。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、位置決め機構が作動しても検出部
と制御部との間に作動不良が生じることがない測定機用
プローブを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、相
対的に移動可能とされた固定部材と可動部材との間にト
ランスカップリング等の非接触型電気伝達手段を配置し
て前記目的を達成しようとするものである。具体的に
は、本発明の測定機用プローブは、固定部材と、この固
定部材に対して相対移動可能とされた可動部材と、この
可動部材に取り付けられ先端に被測定物と接触する接触
子を有するスタイラスと、前記可動部材が前記固定部材
の所定の静止位置で静止し、かつ、前記接触子が被測定
物に接触した際に前記可動部材が前記静止位置から移動
可能とされ、前記接触子の被測定物との接触が解除され
た際に前記可動部材が前記静止位置に復帰する位置決め
機構と、前記スタイラスに設けられた検出部と、前記固
定部材側に配置され前記検出部に信号及び/又は電力を
送り前記検出部からの信号を受ける制御部と、前記固定
部材と前記可動部材との間に配置され前記検出部と前記
制御部との間において信号及び/又は電力を伝達する非
接触型電気伝達手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】ここで、前記非接触型電気伝達手段は、前
記固定部材に取り付けられた固定側コイルと、前記可動
部材に取り付けられた可動側コイルとを有するトランス
カップリングであってもよい。さらに、前記非接触型電
気伝達手段は前記スタイラスの軸線を中心とした略同一
円周上に複数箇所配置されてもよい。この際、非接触型
電気伝達手段は、例えば、120度間隔等の適当な間隔
で配置する。また、本発明の測定機用プローブは、タッ
チ信号プローブや倣いプローブである。
【0009】測定機用プローブでは、前記位置決め機構
は、前記可動部材が前記固定部材の所定の復元位置で着
座し、かつ、前記接触子が被測定物に接触して接触検知
がされた際に前記可動部材が前記復元位置から離隔可能
とされ、前記接触検知が解除された際に前記可動部材が
前記復帰位置に復帰する逃げ機構であり、前記検出部は
前記スタイラスに振動を付加し、かつ、その振動変化を
検出する圧電素子である。倣いプローブでは、前記検出
部は、前記接触子が被測定物に接触した際に前記スタイ
ラスに受ける軸力を検出する軸力検出器である。
【0010】
【作用】本発明では、制御部から検出部へ信号及び/又
は電力を送った状態で、測定機用プローブが取り付けら
れた移動軸を移動させる。接触子が被測定物に接触する
と位置決め機構が作動する。位置決め機構の作動によ
り、スタイラスを介して可動部材が静止位置から移動す
るが、制御部と検出部とは非接触型電気伝達手段を介し
て接続されているため、制御部から検出部へ信号及び/
又は電力が送られるとともに検出部から制御部へ検出信
号が送られる。測定終了後、測定機用プローブを逆方向
に移動させると、接触子の被測定物との接触が解除さ
れ、位置決め機構により可動部材が前記静止位置に復帰
する。
【0011】ここで、非接触型電気伝達手段を、固定部
材に取り付けられた固定側コイルと、可動部材に取り付
けられた可動側コイルとを有するトランスカップリング
とすれば、位置決め機構の作動に伴って固定側コイルと
可動側コイルとの間の間隔が広がっても、両者の磁気的
結合により、検出部と制御部との間での信号及び/又は
電力の伝達を確実に行うことができる。さらに、非接触
型電気伝達手段を、スタイラスの軸線を中心とした円周
上に互いに120度間隔で複数箇所配置すれば、接触子
がスタイラス軸線と直交する平面において、いかなる方
向で被測定物と接触しても、いずれかの非接触型電気伝
達手段が確実に作動し、検出部と制御部との間での信号
及び/又は電力の伝達を行うことができる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明に係る測定機用プローブの好
適な実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説
明する。ここで、各実施例中、同一構成要素は同一符号
を付して説明を省略又は簡略にする。図1から図9には
本発明の第1実施例に係る測定機用プローブが示されて
いる。第1実施例の測定機用プローブはタッチ信号プロ
ーブであり、図1はタッチ信号プローブの断面図であ
り、図2は図1中II−II線に沿う矢視断面図である。図
1及び図2において、タッチ信号プローブは、プローブ
ケース1と、このプローブケース1の内部に配置されプ
ローブケース1に対して移動可能とされた略円板状の可
動部材2と、この可動部材2の中心部に取り付けられ先
端に被測定物と接触する接触子3を有するスタイラス4
と、プローブケース1と可動部材2との間に設けられた
位置決め機構としての逃げ機構5と、スタイラス4に設
けられた圧電素子6と、プローブケース1側に配置され
た制御部7と、プローブケース1と可動部材2との間に
配置された非接触型電気伝達手段8とを備えた構成であ
る。
【0013】プローブケース1は両端面が閉塞された略
円筒状に形成されており、その一端面には図示しない三
次元測定機の移動軸に取り付けるための軸9が固定さ
れ、他端面の中心部にはスタイラス4を挿通するための
孔部1Aが形成されている。スタイラス4は特開平6-22
1806号で開示された超音波共振形タッチセンサであり、
可動部材2の中心部に取り付けられた略円筒状のスタイ
ラスホルダ10と、その軸方向の中心部がスタイラスホ
ルダ10に支持された略円柱状の本体11と、この本体
11の先端に設けられた前記接触子3と、本体11の他
端部に設けられ接触子3と同重量のバランサ(図示せ
ず)とを備えた構造である。
【0014】プローブケース1の内部にはブロック12
がスタイラス4の軸線を中心とした円周上に互いに12
0度間隔で3箇所設けられている。これらのブロック1
2及びプローブケース1から固定部材13が構成されて
いる。ブロック12には第1の収れん面としてのV溝1
4が形成されている。これらのV溝14に対応する位置
に第2の収れん面としての硬球15が可動部材2に固定
され、可動部材2は固定部材13に6点で着座し、一義
的に復元位置(静止位置)が確定される。なお、本実施
例では、第1の収れん面と第2の収れん面とを円筒棒と
硬球との組み合わせから構成してもよい。
【0015】可動部材2とプローブケース1との間には
硬球15をV溝14に付勢するコイルばね16が介装さ
れている。ここで、V溝14及び硬球15からレシート
機構17が構成され、このレシート機構17とコイルば
ね16とから前記逃げ機構5が構成され、この逃げ機構
5は、可動部材2が固定部材13の復元位置で着座し、
かつ、接触子3が被測定物に接触して接触検知がされた
際に可動部材2がコイルばね16の付勢力に抗して復元
位置から離隔可能とされ、前記接触検知が解除された際
に可動部材2がコイルばね16の付勢力により復帰位置
に復帰する構成である。なお、本実施例では、コイルば
ね16に代えてプランジャマグネット等の磁力手段を使
用してもよい。
【0016】圧電素子6は、スタイラス4の本体11の
軸方向の中心部に2個(図1では1個のみ示す)取り付
けられている。圧電素子6は、スタイラス4に振動を付
加し、かつ、その振動変化を検出するもので、加振部と
しての加振用電極6Aと検出部としての検出用電極6B
とに二分されている。圧電素子6には加振用電極を加振
するための図示しない駆動線と、検出用電極からの検出
信号を伝達する図示しない検出線と、図示しない共通ア
ース線とが接続されている。
【0017】非接触型電気伝達手段8はスタイラス4の
軸線を中心とした円周上において互いに120度間隔で
2箇所配置されており、それぞれプローブケース1に取
り付けられた固定側コイル18と、可動部材2の固定側
コイル18と対向する位置に取り付けられた可動側コイ
ル19とを有し、圧電素子6と制御部7との間において
信号及び/又は電力を伝達するトランスカップリングで
ある。これらのコイル18,19は、図3に示される通
り、それぞれ互いに開口部が向き合うように配置された
コ字形のコア20と、このコア20の脚の部分2箇所に
巻回されたコイル線21とから構成されている。コア1
0は、適宜のもの、例えば、フェライトや積層された珪
素鋼板が使用される。なお、コイル線21が巻回される
位置は図4に示される通り、コア20の底の部分であっ
てもよい。また、コア20の形状は、コ字形に限定され
ずヨ字形でも丸形でもよい。
【0018】3個の硬球15のうち2個の硬球15の近
傍に固定側コイル18が配置され、3箇所のV溝14の
うち2箇所のV溝14の近傍に可動側コイル19がそれ
ぞれ配置されている。これらのコイル18,19は、可
動部材2が固定部材13の所定の復元位置で着座してい
る際には、隙間dだけ離れている。これらのコイル1
8,19と圧電素子6及び制御部7との配線構造が図5
に示されている。
【0019】図5において、本実施例では、制御部7は
プローブケース1内又は三次元測定機本体の制御装置
(図示せず)内に配置され三次元測定機本体からの指令
を受けるプローブ制御回路であり、このプローブ制御回
路(制御部7)は駆動側の1次コイルとして機能する固
定側コイル18と検出側の2次コイルとして機能する固
定側コイル18とに接続されている。
【0020】圧電素子6の加振用電極6Aには駆動側の
2次コイルとして機能する可動側コイル19が接続さ
れ、圧電素子6の検出用電極6Bには検出側の1次コイ
ルとして機能する可動側コイル19が接続されている。
プローブ制御回路(制御部7)より高周波電圧が1次側
駆動線18Aに印加されると、1次コイルとして機能す
る固定側コイル18の周辺に交流磁界が発生し、この交
流磁界の影響を受けて2次コイルとして機能する可動側
コイル19に高周波電圧が励起される。すると、2次側
駆動線19Aに高周波電圧が発生し、加振用電極6Aが
振動する。一方、検出用電極6Bに発生する交流電圧
は、駆動のための高周波電圧と同じ周波数であり、駆動
側と同様に、1次側検出線19B、1次コイルとして機
能する可動側コイル19、2次コイルとして機能する固
定側コイル18及び2次側検出線18Bを通してプロー
ブ制御回路(制御部7)に伝えられる。図5では、圧電
素子6の配線は4本であるが、駆動側及び検出側の各1
本をアース線として共通に使用できるので、実際には3
本の配線でよい。
【0021】第1実施例では、タッチ信号プローブが取
り付けられた移動軸を移動させて接触子3が被測定物に
接触すると、逃げ機構5が作動する。即ち、逃げ機構5
は、接触子3が被測定物に接触していない状態では、可
動部材2が固定部材13の復元位置で着座しているが、
接触子3が被測定物に接触して接触検知がされた際に可
動部材2がコイルばね16の付勢力に抗して復元位置か
ら離隔される。
【0022】すると、制御部7と圧電素子6とは固定側
コイル18及び可動側コイル19からなるトランスカッ
プリングの非接触型電気伝達手段8を介して接続されて
いるため、可動部材2が固定部材13から離隔してコイ
ル18,19の間の寸法dが変化すると、これらのコイ
ル18,19により制御部7から圧電素子6へ送られる
信号レベルと圧電素子6から制御部7へ送られる検出信
号レベルとが変化するが、実用上の問題はない。測定終
了後、タッチ信号プローブを逆方向に移動させると、接
触子3の被測定物との接触が解除され、可動部材2がコ
イルばね16の付勢力により復帰位置に復帰する。可動
部材2が復帰位置に復帰した状態では、固定側コイル1
8と可動側コイル19との間の間隔がdに戻る。信号の
伝達が正確になされなければならないのは測定時であ
り、この測定時には間隔dは前述の通り、一定である。
【0023】従って、第1実施例によれば、固定部材
13に対して相対移動可能に可動部材2を設け、この可
動部材2に先端に被測定物と接触する接触子3を有する
スタイラス4を取り付け、可動部材2が固定部材13の
所定の復帰位置で静止し、かつ、接触子3が被測定物に
接触した際に可動部材2が前記復帰位置から移動可能と
され、接触子3の被測定物との接触が解除された際に可
動部材2が前記復帰位置に復帰する位置決め機構として
の逃げ機構5を固定部材13と可動部材2との間に配置
し、スタイラス4に圧電素子6を設け、圧電素子6に信
号を送り圧電素子6からの信号を受ける制御部7を固定
部材13側に配置し、固定部材13と可動部材2との間
に圧電素子6と制御部7との間において信号を伝達する
非接触型電気伝達手段8を配置したから、圧電素子6と
制御部7との間を電線やコンタクトピンで接続すること
が不要とされ、逃げ機構5が作動しても圧電素子6と制
御部7との間に作動不良が生じることがない。
【0024】また、第1実施例によれば、非接触型電
気伝達手段8を、固定部材13に取り付けられた固定側
コイル18と、可動部材2に取り付けられた可動側コイ
ル19とを有するトランスカップリングとしたから、逃
げ機構5の作動に伴って固定側コイル18と可動側コイ
ル19との間の間隔dが変化しても、両者の磁気的結合
により、圧電素子6と制御部7との間での信号の伝達を
確実に行うことができる。
【0025】さらに、これらのコイル18,19を第
1の収れん面及び第2の収れん面を構成するV溝14及
び硬球15の近傍に配置したから、固定部材13と可動
部材2との位置関係を高精度に保つことができるため、
これらのコイル18,19の間の寸法dを小さく設定す
ることができ、トランスカップリングの伝達効率を高く
保つことができる。
【0026】なお、第1実施例では、コイル18,19
と圧電素子6及び制御部7との配線構造は図5に図示の
もに限定されない。例えば、スタイラスホルダ10の内
部にプローブ制御回路23を設置する場合では、コイル
18,19と圧電素子6及び制御部7との配線構造を図
6に示す配線構造にできる。図6において、制御部7は
プローブケース1内又は三次元測定機本体の制御装置
(図示せず)内に配置され三次元測定機本体からの指令
を受けるインターフェース回路であり、このインターフ
ェイス回路(制御部7)は2個の固定側コイル18に接
続されている。プローブ制御回路23は一の可動側コイ
ル19に接続されたAC/DCコンバータ24と、他の可動
側コイル19に接続されたセンサ信号制御回路25から
構成されている。
【0027】一の固定側コイル18はプローブ制御回路
23に電力を供給するための電力供給線であり、この電
力供給線に交流電圧が印加されると、この交流電圧がAC
/DCコンバータ24で直流電圧に変換され、センサ信号
制御回路25に直流電圧を供給する。センサ信号制御回
路25では、圧電素子6へ駆動信号を送るとともに圧電
素子6からの検出信号を受けてトリガ信号を生成する。
このトリガ信号は1次コイルとして機能する可動側コイ
ル19、2次コイルとして機能する固定側コイル18を
通してインターフェイス制御回路(制御部7)に伝えら
れる。
【0028】さらに、コイル18,19と圧電素子6及
び制御部7との配線構造は図5及び図6の混合形でもよ
い。即ち、駆動信号を圧電素子6へ送るために図5に示
す構成とし、検出信号を制御部7へ送るために図6に示
す構成としてもよい。この場合、コイル18,19から
なるトランスカップリングが3組必要とされるが、これ
らのコイル18,19の配置位置は、図7に示される通
り、3箇所のブロック12が配置された略同一円周上に
おいて隣合うブロック12の中間位置としてもよい。
【0029】また、第1実施例では、コイル18,19
からなるトランスカップリングの数は2組、3組とした
が、必要ならば、これ以外、例えば、6組でもよい。こ
の場合、図8に示される通り、3箇所のブロック12が
配置された略同一円周上に3組配置し、3箇所のブロッ
ク12にそれぞれ3組近接配置した構成としてもよい。
さらに、図9に示される通り、固定側コイル18をプロ
ーブケース1の底部に設け、可動側コイル19を可動部
材2のプローブケース1と対向する位置に設けてもよ
い。この場合、逃げ機構5の動作により、プローブケー
ス1と可動部材2とは相対的に移動するので、これらの
コイル18,19との間の隙間を大きくすることが必要
である。
【0030】次に、本発明の第2実施例を図10から図
12に基づいて説明する。第2実施例の測定機用プロー
ブは倣いプローブであり、図10は、倣いプローブの断
面図であり、図11は、その要部の斜視図である。これ
らの図において、31は三次元測定機のZ軸のスピンド
ルの下端に取り付けられる箱形の基体であり、基体31
の内部には支柱32を介して矩形状の基板33が固定さ
れている。この基板33には、一対の平行ばね34を介
してXテーブル35が前後方向(X軸方向)へ平行移動
可能につり下げ支持されており、対向する左右端面に一
対の平行ばね36を介してYテーブル37が左右方向
(Y軸方向)へ平行移動可能につり下げ支持されてい
る。
【0031】Xテーブル35には、その中心に支柱32
を挿通させる挿通孔38が形成され、左右両側に一対の
平行ばね36を通す逃げ用長孔39が形成されている。
Xテーブル35の上面に支柱32を前後側から挟持する
一対のX軸ロック機構40が設けられている。Yテーブ
ル37には、その中心に支柱32を挿通させる挿通孔4
1が形成され、その下面に支柱32を両側から挟持する
一対のY軸ロック機構42が設けられている。これらの
ロック機構40,42は、プランジャが進退して支柱1
02を挟み付けてロックする構造である。
【0032】Xテーブル35は基体31に設けられた一
対のX軸駆動源43x,44xによってX軸方向へ変位
され、Yテーブル37は基体31に設けられた一対のY
軸駆動源43y,44yによってY軸方向へ変位され
る。各駆動源43x,44x,43y,44yは、各テ
ーブル35,37側に設けられたコイル45と、基体3
1側に設けられた磁石46とから構成されている。両テ
ーブル35,37には、前後左右各一対の平行ばね4
7,48を介して可動部材49が各テーブル35,37
の変位に連動してそれと同方向へ変位可能につり下げ支
持されている。X軸駆動源43x,44xによってX軸
テーブル35がX軸方向へ変位されると、平行ばね48
を介して可動部材49がX軸方向へ変位され、Y軸駆動
源43y,44yによってY軸テーブル37がY軸方向
へ変位されると、平行ばね47を介して可動部材49が
Y軸方向へ変位される。
【0033】可動部材49には、図12に示す通り、検
出部としての軸力検出器51を介して接触子3を有する
スタイラス4が支持されている。この軸力検出器51は
接触子3が被測定物に接触した際にスタイラス4に受け
るX軸及びY軸の軸力を検出するものであり、制御部7
から信号及び/又は電力が送られ制御部7に検出信号を
送るものである。軸力検出器51と支柱32の下端面と
の間には、可動部材49のX軸及びY軸の2軸方向を検
出するXYエンコーダ53が設けられている。支柱32
にはブラケット54を介して固定側コイル18が取り付
けられ、可動部材49にはブラケット55を介して可動
側コイル19が取り付けられている。これらのコイル1
8,19は、非接触型電気伝達手段8を構成するトラン
スカップリングであり、固定側コイル18は制御部7に
接続され、可動側コイル19は軸力検出器51と接続さ
れている。
【0034】ここで、第2実施例では、基体31、支柱
32及び基板33から固定部材30が構成されている。
また、平行ばね34,36,47,48、Xテーブル3
5及びYテーブル37から位置決め機構56が構成さ
れ、この位置決め機構56は、可動部材49が固定部材
30の所定の静止位置で静止し、かつ、接触子3が被測
定物に接触した際に可動部材49が前記静止位置から移
動可能とされ、接触子3の被測定物との接触が解除され
た際に可動部材49が前記静止位置に復帰する構成であ
る。第2実施例では、コイル18,19の伝達効率を高
めるため、可動部材49と固定部材30との相対移動量
に対してコイル18,19の対向面積が大きくとられて
いる。また、コイル18,19と圧電素子6及び制御部
7との配線構造は前記第1実施例と同様である。
【0035】従って、第2実施例では、第1実施例の
と同様の効果を奏することができる。即ち、固定部材
30に対して相対移動可能に可動部材49を設け、この
可動部材49に先端に被測定物と接触する接触子3を有
するスタイラス4を取り付け、可動部材49が固定部材
30の所定の静止位置で静止し、かつ、接触子3が被測
定物に接触した際に可動部材49が前記静止位置から移
動可能とされ、接触子3の被測定物との接触が解除され
た際に可動部材49が前記静止位置に復帰する位置決め
機構56を固定部材30と可動部材49との間に配置
し、スタイラス4に検出部としての軸力検出器51を設
け、軸力検出器51に信号及び/又は電力を送り軸力検
出器51からの信号を受ける制御部7を固定部材30側
に配置し、固定部材30と可動部材49との間に軸力検
出器51と制御部7との間において信号を伝達する非接
触型電気伝達手段8を配置したから、軸力検出器51と
制御部7との間を電線等で接続することが不要とされ、
位置決め機構56が作動しても軸力検出器51と制御部
7との間に作動不良が生じることがない。また、非接
触型電気伝達手段8を、固定部材30に取り付けられた
固定側コイル18と、可動部材49に取り付けられた可
動側コイル19とを有するトランスカップリングとした
から、両者の磁気的結合により、軸力検出器51と制御
部7との間での信号の伝達を確実に行うことができる。
【0036】なお、第2実施例では、近接覚センサを応
用したプローブにも適用できる。例えば、接触子と被測
定物との間の静電容量を検知し、それが一定となるよう
に倣わせる倣いプローブの場合、静電容量の大きさに従
って可動部材49を図示しないアクチュエータで支柱3
2に対して移動せさる構造でもよい。
【0037】以上、本発明について好適な実施例を挙げ
て説明したが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の
改良並びに設計の変更が可能なことは勿論である。例え
ば、前記各実施例では、非接触型電気伝達手段8を、固
定部材13,30に取り付けられた固定側コイル18
と、可動部材2,49に取り付けられた可動側コイル1
9とを有するトランスカップリングとしたが、本発明で
は、非接触型電気伝達手段を、固定部材13,30及び
可動部材2,49のいずれか一方に設けられた発光素子
と、固定部材13,30及び可動部材2,49のいずれ
か他方に設けられた受光素子とから構成するものでもよ
い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
固定部材に対して相対移動可能に可動部材を設け、この
可動部材に先端に被測定物と接触する接触子を有するス
タイラスを取り付け、可動部材が固定部材の所定の静止
位置で静止し、かつ、接触子が被測定物に接触した際に
可動部材が前記静止位置から移動可能とされ、接触子の
被測定物との接触が解除された際に可動部材が前記静止
位置に復帰する位置決め機構を固定部材と可動部材との
間に配置し、スタイラスに検出部を設け、検出部に信号
及び/又は電力を送り検出部からの信号を受ける制御部
を固定部材側に配置し、固定部材と可動部材との間に検
出部と制御部との間において信号及び/又は電力を伝達
する非接触型電気伝達手段を配置したから、検出部と制
御部との間を電線等で接続することが不要とされ、位置
決め機構が作動しても検出部と制御部との間に作動不良
が生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る測定機用プローブの
断面図である。
【図2】図1中II−II線に沿う矢視断面図である。
【図3】非接触型電気伝達手段を構成する固定側コイル
と可動側コイルとの配置状態を示す斜視図である。
【図4】非接触型電気伝達手段を構成する固定側コイル
と可動側コイルとの異なる配置状態を示す斜視図であ
る。
【図5】固定側コイル及び可動側コイルと圧電素子及び
制御部との配線構造を示す概略図である。
【図6】固定側コイル及び可動側コイルと圧電素子及び
制御部との異なる配線構造を示す概略図である。
【図7】固定側コイル及び可動側コイルの異なる配置状
態を示す図2に相当する図である。
【図8】固定側コイル及び可動側コイルのさらに異なる
配置状態を示す図2に相当する図である。
【図9】固定側コイル及び可動側コイルのさらに異なる
配置状態を示す要部斜視図である。
【図10】本発明の第2実施例に係る測定機用プローブ
の断面図である。
【図11】前記プローブの要部斜視図である。
【図12】前記プローブの要部断面図である。
【図13】従来の測定機用プローブの断面図である。
【符号の説明】
2,49 可動部材 3 接触子 4 スタイラス 5,56 位置決め機構 6 圧電素子 7 制御部 8 非接触型電気伝達手段 13,30 固定部材 18 固定側コイル 19 可動側コイル 51 軸力検出器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定部材と、この固定部材に対して相対移
    動可能とされた可動部材と、この可動部材に取り付けら
    れ先端に被測定物と接触する接触子を有するスタイラス
    と、前記可動部材が前記固定部材の所定の静止位置で静
    止し、かつ、前記接触子が被測定物に接触した際に前記
    可動部材が前記静止位置から移動可能とされ、前記接触
    子の被測定物との接触が解除された際に前記可動部材が
    前記静止位置に復帰する位置決め機構と、前記スタイラ
    スに設けられた検出部と、前記固定部材側に配置され前
    記検出部に信号及び/又は電力を送り前記検出部からの
    信号を受ける制御部と、前記固定部材と前記可動部材と
    の間に配置され前記検出部と前記制御部との間において
    信号及び/又は電力を伝達する非接触型電気伝達手段と
    を備えたことを特徴とする測定機用プローブ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の測定機用プローブにおい
    て、前記非接触型電気伝達手段は、前記固定部材に取り
    付けられた固定側コイルと、前記可動部材に取り付けら
    れた可動側コイルとを有するトランスカップリングであ
    ることを特徴とする測定機用プローブ。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の測定機用プローブに
    おいて、前記非接触型電気伝達手段は前記スタイラスの
    軸線を中心とした略同一円周上に複数箇所配置されてい
    ることを特徴とする測定機用プローブ。
  4. 【請求項4】請求項1から3にいずれか記載の測定機用
    プローブにおいて、前記位置決め機構は、前記可動部材
    が前記固定部材の所定の復元位置で着座し、かつ、前記
    接触子が被測定物に接触して接触検知がされた際に前記
    可動部材が前記復元位置から離隔可能とされ、前記接触
    検知が解除された際に前記可動部材が前記復帰位置に復
    帰する逃げ機構であり、前記検出部は前記スタイラスに
    振動を付加し、かつ、その振動変化を検出する圧電素子
    であることを特徴とする測定機用プローブ。
  5. 【請求項5】請求項1から3にいずれか記載の測定機用
    プローブにおいて、前記検出部は、前記接触子が被測定
    物に接触した際に前記スタイラスに受ける軸力を検出す
    る軸力検出器であることを特徴とする測定機用プロー
    ブ。
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