JPH08200959A - 肥料製造装置 - Google Patents

肥料製造装置

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JPH08200959A
JPH08200959A JP2777495A JP2777495A JPH08200959A JP H08200959 A JPH08200959 A JP H08200959A JP 2777495 A JP2777495 A JP 2777495A JP 2777495 A JP2777495 A JP 2777495A JP H08200959 A JPH08200959 A JP H08200959A
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drying tank
drying
tank
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exhaust gas
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Katsuhiro Ito
勝弘 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動植物性残渣、有機汚泥、生ごみ等の多量の
水分を含んだ廃棄物を、乾燥、発酵させて有機肥料を製
造する装置を提供する。 【構成】 多量の水分を含んだ廃棄物を第1乾燥槽
(4)に供給し、ここで含有水分が約55%になるまで
1次乾燥を行い、次いで、第2乾燥発酵槽(14)へ被
処理物を供給する。第2乾燥発酵槽で、好気性発酵と2
次乾燥を行い、被処理物の含有水分を約10%程度にし
て特殊有機肥料を製造する。第1乾燥槽の加熱手段
(7)と排気口(8)とを槽の下流側に設け、加熱手段
の出力を乾燥槽の内壁に直接当てるように構成して、第
1乾燥槽内及び乾燥槽の内壁を昇温させ、被処理物の品
温を短時間で高温に上げることにより、小さな容積の乾
燥槽で短時間により多くの廃棄物を乾燥でき、また、特
別な装置を設けることなく脱臭処理ができるようにし
た。更に、第2乾燥発酵槽へ供給する加熱エアの熱源を
第1乾燥槽の排ガスに求めるとともに、第2乾燥発酵槽
の排ガスを第1乾燥槽へ送り戻すようにしてガス処理を
行うと同時に熱エネルギーの有効利用を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は肥料製造装置に関するも
のであり、特に、動植物性残渣、有機汚泥、生ごみ等の
水分を多量に含んだ廃棄物を乾燥、発酵させて、有機肥
料を製造する向流型回転式肥料製造装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】動植物性残渣、有機汚泥、生ごみ等の廃
棄物は、従来は埋立処理を行うか、又は一旦乾燥させた
ものを焼却炉で焼却して廃棄処理をしていた。すなわ
ち、約200〜300℃の温度に加熱した乾燥機で乾燥
させたものを再度焼却炉で廃棄物中の水分が10%程度
になるまでに焼却して残留灰を廃棄するようにしてい
る。このとき、焼却時に生じる熱は排ガスとして大気中
に放散される。このように、従来は、これらの廃棄物は
有効に利用されることなく捨てらるのみであった。
【0003】近年は、環境保護問題がクローズアップさ
れてきており、これらの廃棄物自体を飼料や肥料として
活用したり、あるいは焼却時に生じた熱エネルギーを有
効に利用するなどの開発研究が盛んに行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
動向の下に、動物性残渣、有機汚泥、生ごみ等の廃棄物
中に農作物用肥料あるいは園芸肥料として有効な成分が
含まれていることに注目し、これらの廃棄物から有機肥
料を製造する肥料製造装置を提供することを目的とする
ものである。
【0005】従来の生ごみ等の廃棄物の処理は、上述し
たとおり、一旦乾燥させ、それを焼却炉を用いて廃棄物
を焼却するものであったが、一般に横型の回転式焼却炉
は、炉本体の一端にガスバーナ等の加熱手段を設け、他
端に排煙手段を設けたものであり、熱が炉の内部を一方
向に流れて行くように構成されており、その熱効率は3
0〜40%程度でしかない。従って、焼却に多量のエネ
ルギーを要し、長い時間がかかるという問題があった。
また、焼却時に生じる熱の60〜70%が排ガスに伴っ
て大気中に放散されてしまい、熱エネルギーの無駄が生
じていた。
【0006】本発明は、後述する炉(乾燥槽)の構成に
よって、少ないエネルギーで短時間に効率良く加熱処理
を行うことができ、また加熱によって生じた熱を肥料の
製造工程で有効に利用することができる肥料製造装置を
提供することを目的とするものである。
【0007】また、従来生ごみ等の廃棄物を乾燥または
発酵処理する工程においては、悪臭が生じることが大き
な問題となる。これらの廃棄物の悪臭を完全に消すため
には、約730℃以上の高温で、0.5秒以上発生ガス
(臭気)を滞留させて加熱処理する必要がある。しか
し、従来の乾燥・発酵装置では、約200〜300℃の
温度で熱処理を行っているため、乾燥・発酵処理室で発
生する排ガス、あるいは処理が済んだ廃棄物から発生す
る悪臭を除去することができなかった。このため、廃棄
物の処理装置とは別個に脱臭装置を設けて、酸性及びア
ルカリ性の薬品を用いる脱臭処理又は焼却脱臭処理等を
行う必要があり、そのための施設費及びランニングコス
トが多大なものであった。本発明は、このような欠点を
解消するため、排ガス(臭気)を800℃以上の乾燥槽
内で加熱処理するとともに、排ガスが排ガス処理室を通
過するまでに2秒以上の滞留時間を保持するようにして
おり、特別に脱臭装置を設けることなく悪臭の発生を抑
えることができる肥料製造装置を提供することを他の目
的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の乾燥発酵装置は、前後が開口したほぼ円筒
状の第1の乾燥槽と、当該乾燥槽を回転させる駆動手段
と、前記第1乾燥槽の一方の開口部を閉塞した第1閉塞
体と、当該乾燥室の他方の開口部を閉塞した第2閉塞体
と、前記第1閉塞体を貫通させて設けた第1の被処理物
供給手段と、前記第1乾燥槽を加熱する加熱手段と、前
記第2閉塞体を貫通させて設けた集塵装置を含む排ガス
手段と、ほぼ円筒状の第2の乾燥槽と、前記第1乾燥槽
と前記第2乾燥槽とを連結して設け、前記第1乾燥槽で
1次乾燥した被処理物を前記第2乾燥発酵槽に供給する
第2の被処理物供給手段と、前記第1乾燥槽の排ガスか
ら熱を回収する熱回収装置を含み、当該熱回収装置で回
収した熱で加熱したエアを前記第2乾燥槽に送り込むと
共に、更に前記第2乾燥槽の排気を前記第1乾燥槽に送
り戻すエア循環手段と、前記第2乾燥槽から製品として
の肥料を取り出す製品取り出し口とを具えることを特徴
とするものである。
【0009】また、本発明の肥料製造装置は、前記第1
乾燥槽を加熱する加熱手段で前記第1乾燥槽の内壁を直
接加熱するように構成したことを特徴とするものであ
る。
【0010】さらに、本発明の肥料製造装置は、前記第
2乾燥槽が前記第2の被処理物供給手段から供給されて
きた被処理物を攪拌する攪拌手段と、前記エア循環手段
によって送り込まれてくるエアを前記第2乾燥槽内に分
配供給するエア供給手段をを具えることを特徴とするも
のである。
【0011】さらに、本発明の肥料製造装置は、前記エ
ア供給手段が前記第2の被処理物供給手段に近いほど多
量のエアを供給し、当該被処理物供給手段から遠ざかり
前記製品取り出し口に近付くほどエアの供給量が少なく
なるようにエアを分配供給するように構成したことを特
徴とするものである。
【0012】
【作用】本発明にかかる肥料製造装置は、上述のように
構成されており、動植物性残渣、有機汚泥、生ごみ等の
水分を多量に含んだ廃棄物を第1乾燥槽で1次乾燥さ
せ、次いで2次乾燥槽で2次乾燥と好気性発酵をさせて
有機肥料を製造する。1次乾燥槽では、処理前に約95
%の水分を含んでいる廃棄物を、その含有水分が約55
%になるまで乾燥させる。なお、55%の含有水分と
は、次段の処理である好気性の発酵に最も適した量であ
る。1次乾燥が終了した後、被処理物を第2乾燥槽へ送
り、ここで被処理物を好気性発酵させると共に、最終的
に含有水分が約10%になるまで2次乾燥を行って、最
終製品としての肥料を製造する。2次乾燥に必要な熱
は、1次乾燥を行う際の排ガスの熱を利用するととも
に、2次乾燥によって生じる排ガスも、1次乾燥槽に送
り戻すようにしている。このため、本発明の肥料製造装
置では、2次乾燥用に特別な熱源を確保する必要が無
く、第2乾燥槽における乾燥及び発酵工程で発生する臭
気の処理設備を別個に確保する必要もなく、設備費、燃
料費を節約することができる。
【0013】また、本発明の肥料製造装置の第1乾燥槽
は、ガスバーナ等の加熱手段と排煙・排ガス処理手段と
が第2閉塞体に設けられており、第2閉塞体の反対側の
開口は第1閉塞体で閉塞されており、加熱手段から発生
する熱は、図1に矢印aで示すように、1次乾燥室内を
第2閉塞体側から接線に沿って乾燥槽内を回転しながら
第1閉塞体側に向かって進み、第1閉塞体に当たって煙
突のダクトの力で吸い戻され反転して、第2閉塞体上方
に設けられた排気口から排気される。従って、熱が長時
間槽内に滞留することになり1次乾燥を効率よく行うこ
とができる。
【0014】また、加熱手段の出力を第1乾燥槽の内壁
に直接当てて乾燥槽内壁を500℃以上に昇温して乾燥
槽を加熱するように構成しているため、一つの熱源で直
接熱風加熱と乾燥槽内壁からの伝導受熱方式の両方式で
非常に短時間で被処理物を乾燥させることができる。す
なわち、加熱手段であるガスバーナからの炎で第1乾燥
槽の内壁の接線に沿って直接加熱することにより、炎が
内壁を接線に沿って走るため、加温時間及び加温のため
の炎と内壁との接面時間が極端に長くなり、乾燥槽内の
温度を800〜900℃に、また乾燥槽の内壁自体を5
00℃以上の高温に加熱することができる。第1の被処
理物供給口から供給された生ごみ等の被処理物は、第1
次乾燥槽の内壁面に接触しながら乾燥槽の回転に伴って
下流へ送られて行くが、本発明では、槽の内壁そのもの
が直接、高温に加熱されているので、内壁に接触した被
処理物の品温が短時間に高温になり、含有水分の蒸発が
促進されて、乾燥槽内の蒸発速度が強制的に早められ
る。従って、小さな容積の乾燥槽で短時間により多くの
被処理物を乾燥させることができる。また、乾燥槽が回
転するため、熱は槽の内壁面を螺旋状に伝達されてゆ
き、槽内における熱の滞留時間が長くなり、少ないエネ
ルギーで槽内を高温に加熱することができる。
【0015】このような構成によって、本発明の肥料製
造装置では、1次乾燥槽内の温度は800〜900℃程
度に達する。これは廃棄物の悪臭を消滅させる温度であ
る730℃を越えており、従って特別に脱臭装置を設け
ることなく1次乾燥槽内の悪臭をほぼ完全に除去するこ
とができる。このように、本発明の装置では、従来の廃
棄物の乾燥装置あるいは発酵装置に必要とされていた脱
臭装置が不用となり、装置全体の施設費及びランニング
コストを大幅に抑えることができる。
【0016】1次乾燥槽において含有水分が約55%に
なるまで1次乾燥された被処理物は、第2乾燥発酵槽内
で2次乾燥及び好気性発酵が行われ、最終的な製品とし
ての肥料が製造される。第2乾燥発酵槽における2次乾
燥によって、被処理物を含有水分が約10%になるまで
乾燥させる。有機物が発酵するためには、水と、温度
と、微生物とが必要であるが、ここでは、1次乾燥処理
において被処理物の水分を発酵に最適な含有量である5
5%にした後、第2乾燥槽に送ると共に、第2乾燥槽に
加熱エアを供給して発酵の条件を整えるようにしてい
る。なお、微生物は空気中に自然に存在するもので十分
に発酵させることができる。好適な発酵条件を確保する
ために、第2乾燥槽内に供給する被処理物の量が発酵槽
の容積の20%〜25%の量になるようにすることが好
ましい。
【0017】ここで、本発明の肥料製造装置では、第2
乾燥発酵槽に、被処理物の攪拌手段を設け、間欠的に被
処理物を攪拌して発酵を促進するようにしている。ま
た、エアの供給に際しては、高温のエアを被処理物のフ
ローの上流側(被処理物投入側)において多量に、下流
側(被処理物取り出し側)に行くにしたがって、少なく
なるように適度なエア量を分配供給して乾燥発酵を促進
することによって、乾燥・発酵が均一に行われ、過剰な
乾燥を防ぎ、肥料の質の向上を図るようにしている。
【0018】
【実施例】図1は、本発明にかかる乾燥発酵装置の一実
施例の構成を示す図である。当該乾燥発酵装置は大別し
て、被処理物供給部S、第1乾燥部D、排気処理部E、
第2乾燥発酵部F、エア循環部Cとからなる。
【0019】被処理物供給部Sは、被処理物を破砕する
破砕装置1と、破砕した被処理物を貯留する貯留ホッパ
2と、当該ホッパ2に貯まった被処理物を第1乾燥部D
へ搬送供給する搬送供給装置3とを具える。被処理物で
ある動植物性残渣、生ごみ、有機汚泥等はまず、破砕装
置1で細かく砕かれて、ホッパ2内に貯留され、搬送供
給装置3によって、第1乾燥部Dへ適宜供給される。こ
こで被処理物を粉砕することにより被処理物の熱風に当
たる面積及び乾燥槽内壁との接面積を大きくすることに
より熱効率の向上を図っている。
【0020】第1乾燥部Dは、両端が開口したほぼ円筒
型の横転式乾燥槽4と、乾燥槽4の上流側開口に設けた
第1閉塞体5と、下流側開口に設けた第2閉塞体6と、
加熱手段としてのガスバーナ7と、排気口8とを具え
る。第1閉塞体に連通させて被処理物供給口9を設け、
第2閉塞体6にはガスバーナの火炎口7aと連通させる
渡ともに、排気口8を設ける。また、第2閉塞体6の下
方に、被処理物の排出口10を設けて、この排出口10
を介して1次乾燥を終えた被処理物を排出し、後述する
第2乾燥発酵部Fへ供給する。乾燥槽4は上流側から下
流側に向けてわずかに拡開したテーパ状に構成されてお
り、図示しない回転駆動手段によって乾燥槽全体が横転
するように構成されている。また、乾燥槽の内壁には攪
拌用の突起(図示せず)が設けられており、回転槽4の
横転に伴って被処理物が当該突起で掻き上げられながら
下流側に送られて行くように構成されている。なお、ガ
スバーナ7をその火炎口7aが乾燥槽の内壁面に向くよ
うに角度をつけて設置して、第1乾燥槽4の内壁を直接
加熱するようにしている。
【0021】排気処理部Eは、乾燥槽4の排気口8から
排出される排気を2次処理する2次ガス処理室11と、
排気を外部に導く煙突手段11’と、排気に含有されて
いる塵を振るい落とす集塵装置(サイクロン)12とを
具える。
【0022】第2乾燥部Fは、ほぼ円筒型の乾燥発酵槽
14と、この乾燥発酵槽14の上流側に設けられ、前記
第1乾燥槽から排出された被処理物を乾燥発酵槽内に定
量注入する被処理物供給装置15とを具える。被処理物
供給装置15には被処理物を受けるホッパ(図示せず)
と、乾燥発酵内へ被処理物を送るスクリュー(図示せ
ず)が設けられており、スクリューの回転数をインバー
タで制御することによって、被処理物の供給量を調節で
きるように構成されている。なお、図1に示す実施例で
は、被処理物供給装置15を乾燥発酵槽14に取付けて
設けるようにしているが、大型の肥料製造装置では、被
処理物供給装置15自体が大型になるため、別体の装置
として乾燥発酵槽14に並べて配設するようにする。
【0023】乾燥発酵槽14内には、被処理物を攪拌す
る回転攪拌装置16と、乾燥発酵槽内に2次乾燥と発酵
に必要な熱を供給するエア供給装置17が設けられてい
る。回転攪拌装置16は、乾燥発酵槽の中央に長手方向
に延在する回転可能なロッド16aと、このロッドに所
定の間隔をおいて交互に対向させて設けた複数の攪拌翼
16bとからなり、モータMでロッド16aを間欠的に
回転させて乾燥発酵槽14内の被処理物を定期的に攪拌
するように構成されている。攪拌翼16bはロッド16
aの延在方向に対して斜めに設けられており、ロッド1
6aの回転によって、乾燥発酵槽14内の被処理物を攪
拌すると共に被処理物を下流側に送り出すよう作用す
る。また、エア供給装置17は、乾燥発酵槽14の内壁
に長手方向に沿って延在させた2本のダクトからなり、
それぞれのダクトには所定の間隔で複数個のエア供給口
17aが設けられている。なお、発酵槽14の最も下流
側の下方には、2次乾燥と発酵が終了した製品(有機肥
料)の取り出し口18が設けられている。
【0024】また、エア循環装置Cは、前記煙突手段の
中間に設けた熱交換器19と、熱交換器19で取り出し
た加熱エアを送り出す送風手段20と、熱交換器19と
前記エア供給装置17を連結するダクト21と、乾燥発
酵槽14と第1乾燥槽4とを連結するダクト22と、乾
燥発酵槽14の排気を吸引して第1乾燥槽4に送り込む
吸引送風装置23とを具える。第1乾燥部Dの排煙手段
である煙突11に熱交換器19を取付けて、第1乾燥槽
4の排ガスの熱を送風手段20で乾燥発酵槽14のエア
供給装置17に送り込むようにして、1次乾燥で発生す
る熱を無駄にすることなく2次乾燥に利用するようにし
たものである。また、第2発酵乾燥槽14と第1乾燥槽
4もダクト22で連結して、吸引送風装置23によって
乾燥発酵槽14の排気を第1乾燥槽4に送り戻して、第
2発酵乾燥槽で発生する臭気及び煤塵の処理を行ってい
る。
【0025】本発明にかかる肥料製造装置における処理
手順は以下の通りである。被処理物である動植物性残
渣、生ごみ、有機汚泥等を、まず、破砕装置1で細かく
砕いて、第1乾燥槽4内に供給し、そこで含有水分が約
55%になるまで1次乾燥させる。被処理物は、第1乾
燥槽4の横転と槽内壁に設けた攪拌用突起によって掻き
上げられながら、下流側へ送られてゆき、その間に乾燥
する。上述したとおり、加熱手段であるガスバーナ7と
排気口8とを下流側に設けた構造によって第1乾燥槽4
内は、800〜900℃の高温に加熱され、しかも、バ
ーナの炎を乾燥槽4の内壁に直接当てて乾燥槽4を加熱
する構造によって乾燥槽4の内壁自体が500℃以上の
高温に加熱されているため、被処理物を短時間で効率良
く乾燥することができる。例えば、容積が約4m3の第
1乾燥槽でテストすると、95%の水分を含有する生ご
みであれば、1.5トンを0.5時間で水分55%に乾
燥させることができる。乾燥槽4は、被処理物の種類、
性状、処理量等に応じて回転数を変えて、被処理物が上
流側から下流側の排出口10に搬送される間に、次段の
処理である発酵に最も好適な含水率(55%)になるよ
うに処理時間を調整するようにする。なお、1次乾燥を
800〜900℃の高温で行うため、第1乾燥槽内の悪
臭はほぼ完全に消失することになる。
【0026】第1乾燥槽4の排気口8から排出されたガ
スは、2次ガス処理室11を通って集塵装置12に送ら
れ、ここでほこりやゴミを振るい落として、大気中に排
出する。
【0027】一方、第1乾燥槽4で含有水分が55%に
なるように1次乾燥した被処理物は第2閉塞体6に設け
られた排出口10から排出され、第2乾燥発酵槽14と
の間に設けた第2の被処理物供給装置によって第2乾燥
発酵槽に定量供給される。なお、好気性発酵の効率を考
慮すると、この供給量は、被処理物が第2乾燥発酵槽の
容積の20〜25%を占める程度が好ましい(滞留
率)。
【0028】第2乾燥発酵槽14に供給された被処理物
は、ここで2次乾燥と発酵とが行われる。攪拌翼16b
を設けた回転ロッド16aを、例えば10分毎に1分
間、間欠的に回転させて、被処理物を下流側の製品取り
出し口18に向けて送り出すと共に、発酵槽14内の被
処理物を攪拌して発酵の促進を図る。
【0029】乾燥発酵槽14の外側に設けた2本のダク
トから高温のエアを各エア供給口17aから供給して2
次乾燥と発酵に必要な温度と酸素を提供する。なお、本
実施例の装置では、各エア供給口17aにダンパ(図示
せず)を設けてエアの供給量を調整できるように構成さ
れている。即ち、乾燥発酵槽14の上流側では処理物中
にまだ55%近い水分が含まれており、下流側にゆくに
つれて乾燥と発酵が進むため、ダンパにより上流側の供
給口の径をより大きく、下流側のエア供給口の径をより
小さくすることによって、均一に乾燥発酵が行われるよ
うにしている。最終的には被処理物の含有水分が10%
程度になるまで乾燥させる。乾燥発酵が終わった製品
(特殊有機肥料)は、製品取り出し口18から取り出
す。乾燥発酵槽14内に供給する加熱エアの熱源は、上
述の通り第1乾燥槽4の排ガスの熱を利用しており、ま
た、乾燥発酵槽14の排ガスを第1乾燥槽4に戻すよう
にして、熱エネルギーの有効利用と脱臭作用を図ってい
ることは上述の通りである。
【0030】尚、上述の実施例では、1台の乾燥発酵槽
を設けるようにしているが、2台あるいは3台の乾燥発
酵槽を並列に設けるようにしてもよい。この場合、各乾
燥発酵槽に回転攪拌手段16と、送風装置20に連結し
たエア供給手段17を設けるとともに、それぞれの乾燥
発酵槽の排気口を吸引送風装置23を介して第1乾燥槽
4に連結するようにする。
【0031】
【発明の効果】このようにして、本発明の肥料製造装置
では、動植物性残渣、有機汚泥、生ごみ等から有機肥料
を製造しており、従来は焼却して廃棄していたこれらの
廃棄物を肥料として有効に利用することを可能にしたも
のである。また、第1乾燥槽における熱効率が良く、少
ないエネルギーで短時間で効率良く被処理物を乾燥させ
ることができる。更に、2次乾燥及び発酵には、1次乾
燥時の排ガスの熱を利用しており、ゴミ処理の時に生じ
るエネルギーを無駄なく利用することができる。更に、
1次乾燥を800〜900℃の高熱で行うため、乾燥槽
内の悪臭を完全に消失させることができ、装置の周囲の
環境も良好に保つとともに、従来必要とされていた脱臭
装置が不用となり、装置全体にかかるコストを大幅に下
げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の肥料製造装置全体の構成の概略を
示す図である。
【符号の説明】
1 破砕装置 2 ホッパ 3 被処理物供給装置 4 1次乾燥槽 5 第1閉塞体 6 第2閉塞体 7 ガスバーナ 7a 火炎口 8 排気口 9 被処理物供給口 10 被処理物排出口 11 二次ガス処理室 12 集塵装置 14 第2乾燥発酵槽 15 被処理物供給装置 16 回転攪拌装置 17 エア供給装置 18 製品取り出し口 19 熱交換器 20 送風装置 21、22 ダクト 23 吸引送風装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後が開口したほぼ円筒状の第1の乾燥
    槽と、当該乾燥槽を回転させる駆動手段と、前記第1乾
    燥槽の一方の開口部を閉塞した第1閉塞体と、当該乾燥
    室の他方の開口部を閉塞した第2閉塞体と、前記第1閉
    塞体を貫通させて設けた第1の被処理物供給手段と、前
    記第1乾燥槽を加熱する加熱手段と、前記第2閉塞体を
    貫通させて設けた集塵装置を含む排ガス処理手段と、ほ
    ぼ円筒状の第2の乾燥槽と、前記第1乾燥槽と前記第2
    乾燥槽とを連結して設け、前記第1乾燥槽で1次乾燥し
    た被処理物を前記第2乾燥発酵槽に供給する第2の被処
    理物供給手段と、前記第1乾燥槽の排ガスから熱を回収
    する熱回収装置を含み、当該熱回収装置で回収した熱で
    加熱したエアを前記第2乾燥槽に送り込むと共に、前記
    第2乾燥槽の排気を前記第1乾燥槽に送り戻すエア循環
    手段と、前記第2乾燥槽から製品としての肥料を取り出
    す製品取り出し口とを具えることを特徴とする肥料製造
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の肥料製造装置におい
    て、前記第1乾燥槽を加熱する加熱手段で前記第1乾燥
    槽の内壁を直接加熱するように構成したことを特徴とす
    る肥料製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の肥料製造装置
    において、前記第2乾燥槽が前記第2の被処理物供給手
    段から供給されてきた被処理物を攪拌する攪拌手段と、
    前記エア循環手段によって送り込まれてくるエアを前記
    第2乾燥槽内に分配供給するエア供給手段をを具えるこ
    とを特徴とする肥料製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の肥料製造装置におい
    て、前記エア供給手段が前記第2の被処理物供給手段に
    近いほど多量のエアを供給し、当該被処理物供給手段か
    ら遠ざかり前記製品取り出し口に近付くほどエアの供給
    量が少なくなるようにエアを分配供給するように構成し
    たことを特徴とする肥料製造装置。
JP2777495A 1995-01-25 1995-01-25 肥料製造装置 Pending JPH08200959A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007062520A1 (en) * 2005-12-01 2007-06-07 James Wright Method and apparatus for drying organic material

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WO2007062520A1 (en) * 2005-12-01 2007-06-07 James Wright Method and apparatus for drying organic material

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