JPH0820033B2 - 真空断熱二重配管の構造 - Google Patents
真空断熱二重配管の構造Info
- Publication number
- JPH0820033B2 JPH0820033B2 JP61029008A JP2900886A JPH0820033B2 JP H0820033 B2 JPH0820033 B2 JP H0820033B2 JP 61029008 A JP61029008 A JP 61029008A JP 2900886 A JP2900886 A JP 2900886A JP H0820033 B2 JPH0820033 B2 JP H0820033B2
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- Japan
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- pipe
- joint
- space
- cover
- pipes
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、真空断熱二重配管の現地継手構造に関す
る。
る。
従来技術 液体水素や液体酸素等の極低温流体を輸送するための
配管は、内管と外管とより成る二重管として構成され、
内管と外管との間の空間を真空にし、外部からの入熱を
遮断するようにしている。
配管は、内管と外管とより成る二重管として構成され、
内管と外管との間の空間を真空にし、外部からの入熱を
遮断するようにしている。
上記の配管は、輸送の都合上、工場で運搬可能な長
さ、例えば15m程度のブロツクとして製作し、これを使
用する施設の建設現地に輸送し、現地で一連の配管シス
テムとして接続される。
さ、例えば15m程度のブロツクとして製作し、これを使
用する施設の建設現地に輸送し、現地で一連の配管シス
テムとして接続される。
第４図は、そのブロツクの一例を示す図であつて、内
管１と外管２とによつて長さ15m程度の二重管として形
成され、内管１の両端部を外管２の両端より若干突出さ
せ、外管２の両端縁と内管１の外周面との間を円環状蓋
板３により気密に閉鎖し、両側の円環状蓋板３の間で内
管１にベローズ４を設けた構成とされ、内管１と外管２
との間にはスーパーインシユレーシヨンを施し、この空
間を真空引きした後現地に搬入する。
管１と外管２とによつて長さ15m程度の二重管として形
成され、内管１の両端部を外管２の両端より若干突出さ
せ、外管２の両端縁と内管１の外周面との間を円環状蓋
板３により気密に閉鎖し、両側の円環状蓋板３の間で内
管１にベローズ４を設けた構成とされ、内管１と外管２
との間にはスーパーインシユレーシヨンを施し、この空
間を真空引きした後現地に搬入する。
第５図は、現地でのブロツクどうしの継手部の従来の
構造の一例を示す図であつて、隣接ブロツクの内管１の
継手部５を突合溶接し、両側の外管２に若干重なるスリ
ーブ状の継手部カバー６の両端部を両側のブロツクの外
管２の端部付近に被せ、その端部を外管２の外周面に気
密に溶接し、継手部カバー６の内面とブロツクの外面と
の間に気密空間７を形成する。継手部カバー６には、配
管使用時の継手部の熱収縮を吸収するためベローズ８が
設けられている。継手部カバー６を溶接した後、気密空
間７は、弁９を経て真空引きされる。
構造の一例を示す図であつて、隣接ブロツクの内管１の
継手部５を突合溶接し、両側の外管２に若干重なるスリ
ーブ状の継手部カバー６の両端部を両側のブロツクの外
管２の端部付近に被せ、その端部を外管２の外周面に気
密に溶接し、継手部カバー６の内面とブロツクの外面と
の間に気密空間７を形成する。継手部カバー６には、配
管使用時の継手部の熱収縮を吸収するためベローズ８が
設けられている。継手部カバー６を溶接した後、気密空
間７は、弁９を経て真空引きされる。
さて、上記構成の従来の継手構造では、配管使用時の
継手部の熱収縮を吸収するため、継手部カバー６にベロ
ーズ８が設けられている。空間７の容積は、内管１と外
管２との間の空間の容積に比べ相当小さいため、弁９か
らのリーク等により空間７の真空度の劣化は内管１と外
管２との間の空間の真空度の劣化よりも速くなる。真空
度が許容値を越えれば（絶対圧力が上れば）断熱性が低
下するので、真空引きをしなければならない。通常、配
管本体の内管と外管との間の空間は１年乃至２年以上の
間隔で真空引きをすればよいように作られているが、継
手部の空間はその時期が来ないうちに真空引きをしなけ
ればならないので、費用がかさみ不都合である。
継手部の熱収縮を吸収するため、継手部カバー６にベロ
ーズ８が設けられている。空間７の容積は、内管１と外
管２との間の空間の容積に比べ相当小さいため、弁９か
らのリーク等により空間７の真空度の劣化は内管１と外
管２との間の空間の真空度の劣化よりも速くなる。真空
度が許容値を越えれば（絶対圧力が上れば）断熱性が低
下するので、真空引きをしなければならない。通常、配
管本体の内管と外管との間の空間は１年乃至２年以上の
間隔で真空引きをすればよいように作られているが、継
手部の空間はその時期が来ないうちに真空引きをしなけ
ればならないので、費用がかさみ不都合である。
さらに、ベローズはたわみ易くするため、肉厚を薄く
作る必要があるが、継手カバーは外気に接するため、特
に海岸等に設けられる場合は腐食し易く、寿命が低下す
る欠点がある。
作る必要があるが、継手カバーは外気に接するため、特
に海岸等に設けられる場合は腐食し易く、寿命が低下す
る欠点がある。
目 的 本発明は、上記構成の従来の真空断熱二重配管の継手
構造の上述の欠点にかんがみ、簡単な構成で、あらかじ
め設定された配管本体の内外管の間の空間の真空引きの
期間の間にさらに継手部の真空引きを必要とせず、かつ
継手カバーのベローズによる寿命の低下のない継手構造
を提供することを目的とする。
構造の上述の欠点にかんがみ、簡単な構成で、あらかじ
め設定された配管本体の内外管の間の空間の真空引きの
期間の間にさらに継手部の真空引きを必要とせず、かつ
継手カバーのベローズによる寿命の低下のない継手構造
を提供することを目的とする。
目的達成のための手段 本発明による二重配管構造は、上記の目的を達成させ
るため、上記構成の継手構造において、継手部カバーの
ベローズを省略し、継手部の少くとも一方の円環状部材
を外側部分と内側部分とに分割し、両部分に重なる環状
板部材の内外周縁を上記内側部分と外側部分に隅肉溶接
して形成した弱部を設け、該弱部が配管使用時の内管と
継手部カバーとの温度差により生ずる熱応力により破壊
することを特徴とする。
るため、上記構成の継手構造において、継手部カバーの
ベローズを省略し、継手部の少くとも一方の円環状部材
を外側部分と内側部分とに分割し、両部分に重なる環状
板部材の内外周縁を上記内側部分と外側部分に隅肉溶接
して形成した弱部を設け、該弱部が配管使用時の内管と
継手部カバーとの温度差により生ずる熱応力により破壊
することを特徴とする。
作 用 このように構成したことにより、流体が極低温の場合
には配管使用時に継手部の内管は極低温流体により温度
が低下して収縮し、一方継手部カバーは常温に保たれ
る。しかし、継手部カバーにはベローズが設けられてい
ないため内管に追随して収縮できないので、円環状部材
の外周部と内周部との間に熱応力が生ずる。その結果、
例えば円環状部材に設けた弱部で円環状部材は破壊し、
内管と継手カバーとは互いに自由に伸縮できるようにな
るとともに、継手カバーと内管との間の空間は、配管本
体の外管と内管との間の空間に連通し、両空間の真空度
は常に同一に保持される。継手部空間の容積は、配管本
体の内外管の間の空間の容積に比して遥かに小さいの
で、全体として、真空度の低下は概ね配管本体の内外管
の間の空間の真空度の低下に支配され、真空引きの間隔
が短かくなることはない。又、継手部カバーにベローズ
を設けないことにより、その部分の腐食による寿命の低
下も回避される。
には配管使用時に継手部の内管は極低温流体により温度
が低下して収縮し、一方継手部カバーは常温に保たれ
る。しかし、継手部カバーにはベローズが設けられてい
ないため内管に追随して収縮できないので、円環状部材
の外周部と内周部との間に熱応力が生ずる。その結果、
例えば円環状部材に設けた弱部で円環状部材は破壊し、
内管と継手カバーとは互いに自由に伸縮できるようにな
るとともに、継手カバーと内管との間の空間は、配管本
体の外管と内管との間の空間に連通し、両空間の真空度
は常に同一に保持される。継手部空間の容積は、配管本
体の内外管の間の空間の容積に比して遥かに小さいの
で、全体として、真空度の低下は概ね配管本体の内外管
の間の空間の真空度の低下に支配され、真空引きの間隔
が短かくなることはない。又、継手部カバーにベローズ
を設けないことにより、その部分の腐食による寿命の低
下も回避される。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
る。
第１図は、本発明による極低温流体用真空断熱二重配
管の継手構造の実施例を示す図である。図中、第６図に
示す従来の継手構造と同一の部材には同一の符号を付
し、重複する説明は省略する。
管の継手構造の実施例を示す図である。図中、第６図に
示す従来の継手構造と同一の部材には同一の符号を付
し、重複する説明は省略する。
継手部カバー６にはベローズ８は設けられていない。
又、継手部の一方の円環状蓋板３には配管使用時の内管
と継手カバーとの温度差により生ずる熱応力により破壊
する環状弱部10が設けられている。
又、継手部の一方の円環状蓋板３には配管使用時の内管
と継手カバーとの温度差により生ずる熱応力により破壊
する環状弱部10が設けられている。
この環状弱部10の構成の一例を第２図に示す。この例
では、円環状蓋板３は内管１に内周を溶接された内側部
分3aと、外管２の端縁に外周を溶接された外側部分3bと
より構成され、両者に重なる円環状板部材11の内外周縁
を上記円環状蓋板の内側部分3a及び外側部分3bとに夫々
隅肉溶接することにより環状弱部が形成されている。
では、円環状蓋板３は内管１に内周を溶接された内側部
分3aと、外管２の端縁に外周を溶接された外側部分3bと
より構成され、両者に重なる円環状板部材11の内外周縁
を上記円環状蓋板の内側部分3a及び外側部分3bとに夫々
隅肉溶接することにより環状弱部が形成されている。
施工時、常温下で第２図に示す如く、環状板部材11は
その内外周部を円環状蓋板の内側部分3a及び外側部分3b
に重ねて隅肉溶接され、内外管1,2の間の空間の真空引
きが行なわれ、現地に搬入され、内管の突合せ溶接及び
継手カバーの取付け及びその内部空間７の真空引きが行
なわれる。
その内外周部を円環状蓋板の内側部分3a及び外側部分3b
に重ねて隅肉溶接され、内外管1,2の間の空間の真空引
きが行なわれ、現地に搬入され、内管の突合せ溶接及び
継手カバーの取付け及びその内部空間７の真空引きが行
なわれる。
配管の使用により、内管１は極低温流体に接すること
により、第３図に示す如く熱収縮するが、継手カバー６
は外気に接するため収縮せず、その結果、円環状蓋板外
側部分3bと、環状板部材11外周縁との隅肉溶接部が外
れ、これらの間に間隙を生ずる。
により、第３図に示す如く熱収縮するが、継手カバー６
は外気に接するため収縮せず、その結果、円環状蓋板外
側部分3bと、環状板部材11外周縁との隅肉溶接部が外
れ、これらの間に間隙を生ずる。
その結果、内管１と継手部カバー６とは互いに自由に
変位可能となり、どの部材にも過大な熱応力が生ずるこ
とが回避される。又、継手部カバー６内の空間７と、配
管本体の内外管1,2の間の空間とは、上記の間隙により
連通し、常に同じ真空度となる。
変位可能となり、どの部材にも過大な熱応力が生ずるこ
とが回避される。又、継手部カバー６内の空間７と、配
管本体の内外管1,2の間の空間とは、上記の間隙により
連通し、常に同じ真空度となる。
又、継手部カバー６にベローズが設けられていないの
で、ベローズの存在に起因する寿命低下は防止される。
で、ベローズの存在に起因する寿命低下は防止される。
効 果 以上の如く、本発明によれば、簡単な構成で、真空断
熱二重配管の継手部の真空引きを配管本体部の真空引の
間隔の間に追加して実施する必要がなく、又継手部カバ
ーにベローズを設けた場合に起る寿命の低下を防止する
ことができる。
熱二重配管の継手部の真空引きを配管本体部の真空引の
間隔の間に追加して実施する必要がなく、又継手部カバ
ーにベローズを設けた場合に起る寿命の低下を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の実施例の継手構造の一例を示す縦断面
図、第２図は第１図中のII部の拡大断面図、第３図はそ
の作用を説明する断面図、第４図は従来の真空断熱二重
配管のブロツクの一例を示す縦断面図、第５図はその現
地継手部の構成を示す断面図である。 １……内管、２……外管、３……円環状蓋板、3a……蓋
板内側部分、3b……蓋板外側部分、４……ベローズ、５
……内管接手、６……継手部カバー、７……継手部カバ
ー内空間、10……環状弱部、11……環状板部材、12,13,
14……環状溝
図、第２図は第１図中のII部の拡大断面図、第３図はそ
の作用を説明する断面図、第４図は従来の真空断熱二重
配管のブロツクの一例を示す縦断面図、第５図はその現
地継手部の構成を示す断面図である。 １……内管、２……外管、３……円環状蓋板、3a……蓋
板内側部分、3b……蓋板外側部分、４……ベローズ、５
……内管接手、６……継手部カバー、７……継手部カバ
ー内空間、10……環状弱部、11……環状板部材、12,13,
14……環状溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 一樹 東京都江東区南砂２丁目４番25号 川崎重 工業株式会社東京設計事務所内 (72)発明者 服部 正雄 東京都江東区南砂２丁目４番25号 川崎重 工業株式会社東京設計事務所内 (56)参考文献 実開 昭58−14585（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】内管と外管とにより二重管として形成さ
れ、内管の両端部を外管の両端部より若干突出させ、外
管の両端縁と内管の外周面との間を円環状部材で気密に
閉鎖し、内管と外管の間の空間を真空引きし、真空断熱
層を形成して成る運搬可能な長さのブロックを現地に搬
送し、隣接ブロックの内管どうしを接合し、両側外管に
若干重なる長さのスリーブ状の継手部カバーを両側外管
の端部付近に被せその端部を外管外周部に気密に接合
し、接合後上記継手部カバー内面と前記ブロック外面と
の間に形成された空間を真空引きする真空断熱二重配管
の継手構造において、継手部カバー内の少なくとも一方
の円環状部材を外側部分と内側部分とに分割し、両部分
に重なる環状板部材の内外周縁を上記内側部分と外側部
分に隅肉溶接して形成した弱部を設け、該弱部が配管使
用時の内管と継手部カバーとの温度差により生ずる熱応
力により破壊することを特徴とする真空断熱二重配管構
造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61029008A JPH0820033B2 (ja) | 1986-02-14 | 1986-02-14 | 真空断熱二重配管の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61029008A JPH0820033B2 (ja) | 1986-02-14 | 1986-02-14 | 真空断熱二重配管の構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62188894A JPS62188894A (ja) | 1987-08-18 |
| JPH0820033B2 true JPH0820033B2 (ja) | 1996-03-04 |
Family
ID=12264377
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61029008A Expired - Fee Related JPH0820033B2 (ja) | 1986-02-14 | 1986-02-14 | 真空断熱二重配管の構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0820033B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0740791Y2 (ja) * | 1988-12-09 | 1995-09-20 | 大同ほくさん株式会社 | 真空断熱配管継手構造 |
| JPH02113093U (ja) * | 1989-02-23 | 1990-09-10 | ||
| JP5647478B2 (ja) * | 2010-09-30 | 2014-12-24 | 積水化学工業株式会社 | 二重配管構造及びこの構造に用いられる吸引口付き継手 |
| JP2021503060A (ja) * | 2017-11-14 | 2021-02-04 | コンセプト グループ エルエルシー | 断熱コネクタ部品 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5814585U (ja) * | 1981-07-22 | 1983-01-29 | 株式会社日立製作所 | 真空断熱配管継手 |
-
1986
- 1986-02-14 JP JP61029008A patent/JPH0820033B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62188894A (ja) | 1987-08-18 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |