JPH0820006B2 - 無段変速機の伝動プ−リ - Google Patents

無段変速機の伝動プ−リ

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JPH0820006B2
JPH0820006B2 JP13778787A JP13778787A JPH0820006B2 JP H0820006 B2 JPH0820006 B2 JP H0820006B2 JP 13778787 A JP13778787 A JP 13778787A JP 13778787 A JP13778787 A JP 13778787A JP H0820006 B2 JPH0820006 B2 JP H0820006B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、Vベルト式無段変速機の伝動プーリに関
し、特に自動二輪車,スクータ等の小型車両におけるV
ベルト無段変速機の被動側プーリとして適した伝動プー
リに関する。
従来技術 通常、スクータの後輪は、車体フレームに上下に揺動
可能に枢支されたスイングユニットの後端に装着されて
いる。エンジンもこのスイングユニットに搭載されてお
り、エンジンの出力はVベルト式の無段変速機を介して
後車軸に伝達されるようになっている。
第1図はこのような従来のスクータにおける後車軸近
傍の水平断面図で、01はスイングユニット、02は後輪、
03は後車軸である。後車軸03の前方に無段変速機の被動
軸である回転軸04が軸支されており、該回転軸04の回転
が歯車05を介して後車軸03に伝えられるようになってい
る。回転軸04には固定プーリ半体06と可動プーリ半体07
とから成る前記無段変速機の被動プーリが装着されてお
り、固定プーリ半体06は回転軸04に軸受08を介して回転
自在に支承された固定側プーリ軸09に一体に固定され、
可動プーリ半体07は固定側プーリ軸09上に軸線方向に摺
動可能に嵌合された可動側プーリ軸010に一体に固定さ
れている。そして可動プーリ半体07はスプリング011に
よって固定プーリ半体06側へ向けて付勢されている。
スイングユニット01の前方には、図示していないエン
ジンの出力軸に装着された駆動プーリが設けられてお
り、該駆動プーリも上記被動プーリと同様な固定プーリ
半体と可動プーリ半体とから成っている。そして駆動プ
ーリと被動プーリとの間にVベルト012が掛け渡され、
エンジン回転数に応じて駆動側の可動プーリ半体が遠心
力により軸線方向に移動することにより、駆動側のVベ
ルトの半径が変化し、これに応じて被動側の半径も変化
し、かくしてエンジン出力軸の回転が自動的にかつ無段
的に変速されて図示の被動プーリに伝えられる。
被動プーリの回転は固定側プーリ軸09およびクラッチ
013を通じて回転軸04に伝えられるが、この場合、Vベ
ルト012から可動プーリ半体07に伝えられた回転力は、
可動側プーリ軸010、該軸010に設けられた軸線方向のカ
ム穴014およびガイドピン015を介して固定側プーリ軸09
に伝えられる。
軸線方向に相対的に移動する可動側プーリ軸010と固
定側プーリ軸09の間およびカム穴014とガイドピン015の
間は、カム穴014により形成される空間に封入したグリ
ースで潤滑され、このグリースの漏出を防止するため、
シールカラー016,Oリング017およびオイルシール018が
設けられている。
上記と同様な無段変速機の伝動プーリは例えば実開昭
55−152846号公報にも示されている。
発明が解決しようとする問題点 このような従来の伝動プーリにおいては、前記のよう
に可動プーリ半体07の回転力をガイドピン015を介して
可動側プーリ軸010から固定側プーリ軸09に伝えるよう
にし、かつこの部分の潤滑をカム穴014に封入したグリ
ースまたは油で行うようにしてあるので、グリース,油
の漏洩を防止するためにシールカラー016,Oリング017,
オイルシール018等を必要とし、このため構造が複雑に
なるとともに組立てに手数を要し、また部品点数が多く
なり、コストも高くついた。
問題点を解決するための手段および作用 本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであ
る。すなわち本発明においては、回転軸上に、固定プー
リ半体と、これに対して進退移動し得る可動プーリ半体
を設け、前記固定および可動プーリ半体の相対する円錐
面間に無端Vベルトを挾持できるようにした無段変速機
の伝動プーリであって、前記固定プーリ半体と一体の固
定側プーリ軸を前記回転軸上に回転自在に支承し、該固
定側プーリ軸上に前記可動プーリ半体と一体の可動側プ
ーリ軸を軸方向に摺動自在に嵌合したものにおいて、前
記両プーリ半体の一方に他方のプーリ半体に向って開口
する複数の係合穴を同一円周上に配列して設けるととも
に、該他方のプーリ半体に前記係合穴に係合する係合突
起を設け、かつ両プーリ半体間に前記各係合穴に嵌着さ
れた円筒状の各緩衝部片を円周状の接続片によって連結
して成る緩衝部材を介挿し、該緩衝部材の前記他方のプ
ーリ半体側の表面を、前記係合突起の先端を摺動させて
案内できる連続した略平坦面とする。
本発明によれば、可動プーリ半体の回転力は、該可動
プーリ半体と固定プーリ半体に形成され互いに係合する
係合穴と係合突起とから成る係合部を介して固定プーリ
半体に伝達されるので、可動側プーリ軸と固定側プーリ
軸との間にはガイドピンのような駆動伝達部材を必要と
せず、従ってまた前記従来装置におけるようなシールカ
ラー,Oリング,オイルシール等の部品も不必要であり、
構造が簡単になる。
また、一方のプーリ半体の係合穴に他方のプーリ半体
の係合突起を係合させるに当っては、先ず係合突起の端
面を任意の場所において緩衝部材の接続片の面上に当接
させ、次いで前記他方のプーリ半体を回転させて係合突
起を接続片に沿って滑らせながら係合穴を捜し出し、こ
の位置において係合突起を係合穴に落し込めばよく、こ
のようにして可動プーリ半体と固定プーリ半体とを極め
て容易に組付けることができる。
実 施 例 第2図ないし第6図に本発明の一実施例を示す。
第2図は前述した第1図と同様なスクータ用無段変速
機の被動プーリ部分を示す断面図で、被動プーリ1は固
定プーリ半体2と可動プーリ半体3とから成っている。
固定プーリ半体2は例えば金属板を板金加工して形成さ
れ、内周部を溶接等により固定側プーリ軸4の端部に固
定されている。
固定側プーリ軸4は被動軸5(回転軸)に軸受6を介
して回転自在に支承され、かつ被動軸5に沿って左方へ
延び、左端にクラッチ7の駆動板8が固定されている。
Vベルト9によって固定プーリ半体2に伝達された回転
力は固定側プーリ軸4を通じて駆動板8に伝えられ、次
いで遠心ウェイト10およびクラッチアウタ11を経て前記
被動軸5に伝達される。被動軸5は前述したように後車
軸26に歯車27を介して連結されている。
可動プーリ半体3はアルミニウム合金の成型品で、可
動側プーリ軸12と一体に形成されている。
この可動プーリ半体3には、Vベルト9と係合する斜
面3aの内周側に、前記固定プーリ半体2の方へ向って突
出する係合突起13が設けられている。係合突起13は本実
施例においては第3図に示すように同一円周上に等間隔
に4個配設されており、固定プーリ半体2にはこれらの
係合突起13に対応する係合穴14が穿設されている(第6
図)。
各係合穴14にはそれぞれ樹脂製の円筒状緩衝部片15が
嵌着されているが、これらの緩衝部片15,15…は第4図
に示すように円周方向に延びる接続片16によって連結さ
れて一体の緩衝部材17を形成し、該緩衝部材17を固定プ
ーリ半体2の可動プーリ半体3に対向する側面に当てが
って各緩衝部片15を対応する係合穴14に嵌込んである。
緩衝部片15の係合穴14から外側に突出する部分には係止
爪18が設けられており、該係止爪18が固定プーリ半体2
の外側面と係合することにより緩衝部片15の係合穴14か
ら抜け出しを防止するようになっている。
このように可動プーリ半体3と固定プーリ半体2とが
係合突起13および係合穴14により互いに係合しているの
で、Vベルト9から可動プーリ半体3に伝えられた回転
力は、係合突起13,緩衝部片15を介して固定プーリ半体
2に伝達され、Vベルト9から固定プーリ半体2に伝え
られた回転力とともに、前述のように固定側プーリ軸4,
駆動板8,遠心ウェイト10およよびクラッチアウタ11を経
て被動軸5に伝達される。従って固定側プーリ軸4と可
動側プーリ軸12との間には可動プーリ半体3の回転力を
固定側プーリ軸4に伝えるガイドピン等の手段を必要と
しないので、固定側プーリ軸4と可動側プーリ軸12はい
ずれも単純な円筒上に形成されている。そして固定側プ
ーリ軸4と可動側プーリ軸12との間に環状の隙間を設
け、該隙間に含油ブッシュ19を圧入し、該含油ブッシュ
19を介して可動側プーリ軸12が固定側プーリ軸4に軸線
方向に進退移動し得るように支えられている。
可動側プーリ軸12と含油ブッシュ19の間もしくは含油
ブッシュ19と固定側プーリ軸4との間の摺動面は含油ブ
ッシュ19から滲出する油によって潤滑される。このよう
に含油ブッシュ19によって潤滑を行うことにより、潤滑
用の油,グリース等が外部へ漏出するのを防止するシー
ルカラー,オイルシール,Oリング等を必要とせず、また
油,グリース等の溜めを形成する必要がないので、構造
が簡単になるとともに部品点数が削減され、コストも低
下する。
また、本実施例においては、可動プーリ半体3が比較
的熱伝導度の良好なアルミニウム合金で作られているの
で、Vベルトの摩擦により生ずる熱に対する冷却性能が
良好で、かつ重量も軽減する。
なお、前記緩衝部材17の接続片16は、第4図に示すよ
うに、各緩衝部片15,15…の穴15a,15a…を連ねるピッチ
円pに沿って円周状に配設されている。さらに、第5図
から明かなように、緩衝部片15の可動プーリ半体3側の
端面15f、接続片16の可動プーリ半体3側の面16fとは、
連続した平坦面をなし、かつこれらの面15f,16fは可動
プーリ半体3の前記係合突起13の端面13fと平行に形成
されている。従って、可動プーリ半体3の係合突起13を
固定プーリ半体2の係合穴14換言すれば緩衝部片15の穴
15aに係合させるに当たって、先ず係合突起13の端面13f
を任意の場所において接続片16の面16f上に当接させ、
次いで可動プーリ半体3を回転させて係合突起13を接続
片16に沿って滑らせながら穴15aを捜し出し、この位置
において係合突起13を穴15aに落し込むことにより、可
動プーリ半体3と固定プーリ半体2とを極めて容易に組
付けることができる。
発明の効果 以上の通り、本発明においては、回転軸上に、固定プ
ーリ半体と、これに対して進退移動し得る可動プーリ半
体を設け、前記固定および可動プーリ半体の相対する円
錐面間に無端Vベルトを挾持できるようにした無段変速
機の伝動プーリであって、前記両プーリ半体と一体の固
定側プーリ軸を前記回転軸上に回転自在に支承し、該固
定側プーリ軸上に前記可動プーリ半体と一体の可動側プ
ーリ軸を軸方向に摺動自在に嵌合したものにおいて、前
記両プーリ半体の一方に他方のプーリ半体に向って開口
する複数の係合穴を同一円周上に配列して設けるととも
に、該他方のプーリ半体に前記係合穴に係合する係合突
起を設け、かつ両プーリ半体間に前記各係合穴に嵌着さ
れた円筒状の各緩衝部片を円周状の接続片によって連結
して成る緩衝部材を介挿し、該緩衝部材の前記他方のプ
ーリ半体側の表面を、前記係合突起の先端を摺動させて
案内できる連続した略平坦面としたので、固定側プーリ
軸と可動側プーリ軸とにカム穴,ガイドピン等の回転力
伝達部材を設ける必要がなく、従ってまたシールカラ
ー,Oリング,オイルシール等の潤滑剤漏出防止部材を必
要とせず、部品点数を削減してコストの軽減を達成する
ことできる。
また、組立てに際しては、緩衝部材の表面を係合突起
の案内面として利用することにより該係合突起を係合穴
に簡単に係合させることができ、組立てが極めて容易で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の無段変速機の従動プーリ側を示す断面
図、第2図は本発明の一実施例に係る無段変速機の従動
プーリ側を示す断面図、第3図は同実施例における可動
プーリ半体の正面図、第4図は同緩衝部材の正面図、第
5図は第4図のV−V線に沿う断面図、第6図は同固定
プーリ半体の正面図である。 1……被動プーリ、2……固定プーリ半体、3……可動
プーリ半体、4……固定側プーリ軸、5……被動軸、6
……軸受、7……クラッチ、8……駆動板、9……Vベ
ルト、10……遠心ウェイト、11……クラッチアウタ、12
……可動側プーリ軸、13……係合突起、14……係合穴、
15……緩衝部片、16……接続片、17……緩衝部材、18…
…係止爪、19……含油ブッシュ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸上に、固定プーリ半体と、これに対
    して進退移動し得る可動プーリ半体を設け、前記固定お
    よび可動プーリ半体の相対する円錐面間に無端Vベルト
    を挾持できるようにした無段変速機の伝動プーリであっ
    て、前記固定プーリ半体と一体の固定側プーリ軸を前記
    回転軸上に回転自在に支承し、該固定側プーリ軸上に前
    記可動プーリ半体と一体の可動側プーリ軸を軸方向に摺
    動自在に嵌合したものにおいて、前記両プーリ半体の一
    方に他方のプーリ半体に向って開口する複数の係合穴を
    同一円周上に配列して設けるとともに、該他方のプーリ
    半体に前記係合穴に係合する係合突起を設け、かつ両プ
    ーリ半体間に前記各係合穴に嵌着された円筒状の各緩衝
    部片を円周状の接続片によって連結して成る緩衝部材を
    介挿し、該緩衝部材の前記他方のプーリ半体側の表面
    を、前記係合突起の先端を摺動させて案内できる連続し
    た略平坦面としたことを特徴とする無段変速機の伝動プ
    ーリ。
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