JPH08199183A - グリース組成物 - Google Patents

グリース組成物

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JPH08199183A
JPH08199183A JP2581895A JP2581895A JPH08199183A JP H08199183 A JPH08199183 A JP H08199183A JP 2581895 A JP2581895 A JP 2581895A JP 2581895 A JP2581895 A JP 2581895A JP H08199183 A JPH08199183 A JP H08199183A
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fibers
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JP2581895A
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Hiroshi Kinoshita
広嗣 木下
Soichi Nomura
宗市 野村
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Eneos Corp
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Nippon Oil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 様々な用途に用いられる難燃性に優れたグリ
ース組成物を開発する。 【構成】 基油100重量部に対し、(1)水30〜1
00重量部、(2)乳化剤0.5〜100重量部および
(3)水酸化アルミニウム40〜300重量部を配合す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は難燃性を有するグリース
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】グリース組成物は従来から、ころがり軸
受、すべり軸受、接点用、ワイヤーハーネス配線コネク
ター、ギヤー駆動部、シールド掘進機のテールシール部
などに用いられてきたが、充填作業を行うスペースにお
いて発生する火花に起因する火災が問題視されている。
従って、難燃性に優れたグリース組成物が求められてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、様々な用途
に用いられる難燃性に優れたグリース組成物を提供する
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、基油
100重量部に対し、(1)水30〜100重量部、
(2)乳化剤0.5〜100重量部および(3)水酸化
アルミニウム40〜300重量部を配合することを特徴
とするグリース組成物に関する。
【0005】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明でいう基油としては鉱油および/または合成油を用
いることができるが、特に鉱油が好ましく用いられる。
【0006】鉱油としては、例えば、原油を常圧蒸留ま
たは減圧蒸留して得られる潤滑油留分をそのまま用いて
もよいが、この潤滑油留分を、溶剤脱れき、溶剤抽出、
水素化分解、溶剤脱ろう、水素化脱ろう、接触脱ろう、
水素化精製、硫酸洗浄、白土精製、水素化精製等の精製
処理を適宜組み合わせて精製したものも用いることがで
きる。鉱油としてはパラフィン系、ナフテン系等いずれ
も用いることができるが特にパラフィン系鉱油が好まし
い。
【0007】また、合成油としては、例えば、ポリブテ
ン、1−オクテンオリゴマー、1−デセンオリゴマー等
のポリα−オレフィン;アルキルベンゼン;アルキルナ
フタレン;ジトリデシルグルタレート、ジ−2−エチル
ヘキシルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジトリ
デシルアジペート、ジ−2−エチルヘキシルセバケート
等のジエステル;トリメチロールプロパンカプリレー
ト、トリメチロールプロパンペラルゴネート、ペンタエ
リスリトール−2−エチルヘキサノエート、ペンタエリ
スリトールペラルゴネート等のポリオールエステル;ポ
リオキシアルキレングリコール;ポリフェニルエーテ
ル;ジアルキルジフェニルエーテル;シリコーン油;パ
ーフルオロアルキルエーテル等を挙げることができ、使
用に際しては単独もしくは混合物として用いることがで
きる。
【0008】これら基油の粘度範囲は通常使用されてい
る潤滑油の粘度範囲であるならばすべて使用可能である
が、特に40℃での動粘度が6〜1000mm2 /s、
好ましくは20〜700mm2 /s、さらに好ましくは
50〜600mm2 /sであることが望ましい。
【0009】本発明の必須成分である水の含有量は基油
100重量部に対し、下限が30重量部、好ましくは4
0重量部;上限が100重量部、好ましくは80重量部
である。水の配合量が30重量部未満である場合には十
分な難燃性が得られないため好ましくない。また、10
0重量部を超える場合にはテールシール用グリースとし
て用いた場合に所望の耐水圧性が得られないため好まし
くない。
【0010】本発明の必須成分である乳化剤としては一
般式(1)で表されるポリオキシエチレン系非イオン界
面活性剤が好適に用いられる。 R1 O(C24n H ・・・(1)
【0011】一般式(1)中、R1 は炭素数9〜18、
好ましくは12〜18の炭化水素基である。ここでいう
炭化水素基としてはアルキル基あるいはアルキルアリー
ル基が挙げられる。nは2〜30、好ましくは2〜1
0、さらに好ましくは2〜3の数を表す。
【0012】本発明でいう乳化剤のさらに好ましい態様
としては一般式(2)または一般式(3)で表されるポ
リオキシエチレン系非イオン界面活性剤が挙げられる。 R2 O(C24 O)m H ・・・(2) R3 PhO(C24 O)p H ・・・(3)
【0013】一般式(2)中、R2 は炭素数9〜18、
好ましくは12〜18、さらに好ましくは12〜13の
直鎖または分枝のアルキル基を表し、mは2、〜10、
好ましくは2〜3の数を表す。
【0014】また一般式(2)のポリオキシエチレン系
非イオン界面活性剤アルコールは複数種の混合物でもよ
い。一般式(2)のポリオキシエチレン系非イオン界面
活性剤は炭素数9〜18、好ましくは12〜18、さら
に好ましくは12〜13の直鎖または分枝の飽和または
不飽和アルコールにエチレンオキサイドを付加すること
により得ることができる。
【0015】ここでいうアルコールとして最も好ましい
例としては、オキソ法により得られる炭素数12〜13
の混合アルコールを挙げることができる。
【0016】一般式(3)中、R3 は炭素数8〜12、
好ましくは8〜9の直鎖または分枝のアルキル基を表
す。Phはフェニレン基を表す。pは2〜30、好まし
くは2〜10、さらに好ましくは2〜3の数を表す。
【0017】乳化剤の含有量は基油100重量部に対
し、下限が0.5重量部、好ましくは1重量部、さらに
好ましくは5重量部;上限が100重量部、好ましくは
80重量部、さらに好ましくは50重量部である。乳化
剤の配合量が0.5重量部未満である場合には十分な難
燃性が得られないため好ましくない。また、100重量
部を超える場合にはテールシール用グリースとして用い
た場合に所望の耐水圧性が得られないため好ましくな
い。
【0018】次に本発明の必須成分である水酸化アルミ
ニウムについて説明する。本発明で使用する水酸化アル
ミニウムは一般に、Al23 ・xH2 O(xは通常2
〜4の範囲内)の組成をもつ粉末である。本発明で使用
する水酸化アルミニウムの含有量は基油100重量部に
対して、下限が40重量部、好ましくは70重量部であ
り、上限が300重量部、好ましくは250重量部、さ
らに好ましくは200重量部である。水酸化アルミニウ
ムの含量が40重量部に満たない場合はテールシール用
グリースとして用いた場合に所望の耐水圧性が得られ
ず、また300重量部を超えるとグリース組成物が固形
状になるためそれぞれ好ましくない。
【0019】本発明のグリース組成物において、さらに
タルクを含有することにより、グリース組成物が水に溶
け出すことを防ぐことができる。ここでいうタルクとし
ては、平均粒径が5〜50μmの範囲のものが好適に用
いられる。タルクを配合する場合の含有量は耐燃焼性を
考慮すると、基油100重量部に対して50〜150重
量部、好ましくは80〜120重量部程度であることが
望ましい。
【0020】本発明のグリース組成物はころがり軸受、
すべり軸受、接点用、ワイヤーハーネス配線コネクタ
ー、ギヤー駆動部、シールド掘進機(エントランスパッ
キン部、ウレタンパッキン使用テールシール部、ワイヤ
ーブラシパッキン使用テールシール部、屈曲部メカニカ
ルシール部など)などに用いることができる。
【0021】特に本発明のグリース組成物をシールド掘
進機のワイヤーブラシパッキン使用テールシール部分な
どのテールシール用グリースとして使用する場合、本発
明のグリース組成物にさらに繊維を含有させることによ
り、耐燃焼性に加えて、高水圧下における止水作用を著
しく向上させることができる。
【0022】シールド掘進機とは、シールド工法を主体
としたトンネル工法における掘進に使用される装置であ
る。このシールド掘進機には掘進機内への水や土砂の浸
入を防ぐためにそのテールシール部にワイヤーブラシま
たはこれにワイヤーネットが混在して取り付けられてい
る。高深度の土中や海底の場合、高水圧のため該ブラシ
やネットのみでは完全に止水を行うことは困難であるた
め、該テールシール部のワイヤーブラシやワイヤーネッ
トに高分子系吸水膨張剤を混練させたシール剤(実開昭
63−181696号公報)、グリースに顔料と金属お
よび合成樹脂を混入したシール剤(特開昭63−315
798号公報)、炭化水素油の中に液状樹脂、アスベス
トおよび合成繊維が混和されているシール剤(特開昭6
2−190280号公報)あるいは基油またはグリース
にタルクおよび繊維を含有するシール剤(特開平3−1
97798号公報)等を圧入して止水効果の向上をはか
るものが提案されている。
【0023】しかしながら従来のシール剤のシールド掘
進機のテールシール部への充填作業中に、何らかの原因
により発生する火花がシール剤に着火する可能性がある
ことが懸念されており、シール剤に耐燃焼性を付与する
ことが希求されていた。これらの事情を勘案し本発明者
らは鋭意研究を進めた結果、耐水性および耐燃焼性を兼
ね備えるテールシール部充填剤を想到するに至った。
【0024】すなわち本発明においては、より好ましい
態様として、基油100重量部に対し、(1)水30〜
100重量部、(2)乳化剤0.5〜100重量部、
(3)水酸化アルミニウム40〜300重量部、および
(4)繊維3〜70重量部を配合することを特徴とする
グリース組成物を提供する(以下、「態様1」とす
る)。
【0025】本発明で用いる繊維としては合成繊維およ
び/または天然繊維が挙げられる。合成繊維としては、
アクリル繊維、アセテート繊維、アラミド繊維、銅アン
モニア繊維、ナイロン−6、ナイロン−66などのナイ
ロン、ノボロイド繊維、パルプ、レーヨン、ビニリデン
繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ビニロン、フッ素繊
維、プロミックス繊維、不織布、ポリアセタール繊維、
ポリウレタン繊維、ポリエチレンテレフタレートなどの
ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、ポリ塩化ビニル
繊維、ポリクラール繊維、ポリノジック繊維、ポリプロ
ピレン繊維、アルミナ繊維、ガラス繊維、セラミックフ
ァイバー、炭化ケイ素系繊維、炭素繊維、ボロン繊維、
ロックウールなどを例示することができる。
【0026】天然繊維としては綿糸、絹、毛、麻などを
例示することができる。これらのうちレーヨン、ポリエ
チレン、ポリエチレンテレフタレート、綿糸、ナイロン
などが特に好適に用いられる。
【0027】本発明のグリース組成物において、繊維を
含有させる場合は繊維長15mm以下の繊維を用いるの
が好ましい。本発明において繊維を含有させる場合の繊
維の配合量は基油100重量部に対して下限は3重量
部、好ましくは6重量部;上限は70重量部、好ましく
は40重量部であることが望ましい。
【0028】特に1〜15mmの繊維(以下長繊維とい
う)と繊維長1mm未満の繊維(以下短繊維という)を
併用すると耐水性が著しく向上するため好ましい。長繊
維の繊維長の下限は1mm、好ましくは2mmであり、
上限は15mm、好ましくは10mmである。短繊維の
繊維長は1mm未満であり、下限は0.001mm以
上、好ましくは0.01mmである。
【0029】これら繊維の太さは特に限定されないが、
長繊維および短繊維とも0.5〜20デニール、好まし
くは0.5〜10デニール、さらに好ましくは1〜5デ
ニールの範囲のものが好適に用いられる。
【0030】長繊維と短繊維の2種類の繊維を用いる場
合の繊維の含有量は、長繊維および短繊維のそれぞれが
ともに基油100重量部に対し、下限が1.5重量部、
好ましくは3重量部であり、上限が35重量部、好まし
くは20重量部である。長繊維および短繊維の合計は上
限が3重量部、好ましくは6重量部;下限が70重量
部、好ましくは50重量部であることが望ましい。長繊
維および短繊維の合計が3重量部に満たない場合は所望
の耐水圧性が得られ難く、また長繊維および短繊維の合
計が70重量部を超えるとポンプによる圧送性に支障を
きたすため好ましくない。
【0031】すなわち本発明においては、さらに好まし
い態様として、基油100重量部に対し、(1)水30
〜100重量部、(2)乳化剤0.5〜100重量部、
(3)水酸化アルミニウム40〜230重量部、(4)
繊維長が1〜15mmの長繊維1.5〜35重量部、お
よび(5)繊維長が1mm未満の短繊維1.5〜35重
量部を配合することを特徴とするグリース組成物を提供
するものである(以下、「態様2」とする)。
【0032】本発明のグリース組成物は、テールシール
用グリースとしての圧送性および耐水性を考慮すると、
稠度の下限は150、好ましくは170;上限は28
0、好ましくは230であることが望ましい。所望の稠
度の組成物を得るために増粘剤を基油100重量部に対
し20〜80重量部添加してもよい。増粘剤を添加する
ことにより、充填時の油分離量を減少させることができ
る。増粘剤としてはポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リイソブチレン、ポリブテンなどのポリマーが挙げられ
るが、特にポリブテンが好適に用いられる。
【0033】本発明のグリース組成物の比重は好ましく
は1.2〜2であり、それに満たないときは炭酸カルシ
ウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウ
ム、硫酸バリウム、酸化亜鉛などの無機物を添加しても
よい。
【0034】本発明のグリース組成物には、その特性を
失わせない範囲において種々の添加剤を添加することが
できる。添加剤としては各種着色剤、酸化防止剤、錆止
め剤などが挙げられる。
【0035】上記成分を通常の混和機などにより混和し
て本発明のグリース組成物を調製することができる。
【0036】
【実施例】以下、実施例および比較例に基づいて本発明
をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらによって
限定されるものではない。
【0037】(評価試験) 1.ちょう度 混和ちょう度(60w)をJIS K2220 5.3
のちょう度試験法に準拠して測定した。
【0038】2.耐水圧試験 図1に耐水圧試験装置の概要を示す。円筒状の金属容器
1の底部に20メッシュの金網2を10枚固定し、その
上にグリース組成物3を50mmの層厚で注入する。さ
らにその上に水4を500cc注入し、窒素ボンベ5によ
る圧力30kgf/cm2 の窒素雰囲気下で10分間放置した
後、金網2よりはみ出したグリース組成物の量を測定し
た。6は圧力計である。
【0039】3.燃焼性試験 燃焼性をJIS K6911の耐燃性試験に準じた。図
2に燃焼試験装置の概要を示す。都市ガスを燃料とする
ブンゼンバーナー7の炎8の高さを約25mmに調節
し、安定した青色炎を使用する。青色炎の先端に試験片
9(10メッシュ金網10上のグリース組成物)の一端
を接触させ、30秒間保持する。30秒後、試験片9を
炎から離し、炎が消えるまでの時間を計測し、これを燃
焼時間とした。燃焼時間が180秒を超える場合を吹き
消し可燃性であるとし、テールシール用グリースとして
は耐燃焼性が不十分である。燃焼時間が180秒以内で
ある場合は試験片の燃焼した長さを計測し、燃焼距離が
25mm未満の場合を不燃性、25〜100mmの場合
を自消性とした。
【0040】(実施例1〜3:態様2に相当)パラフィ
ン系潤滑油留分鉱油(動粘度100mm2 /s@40
℃)に乳化剤(2)(オキソ法により得られる炭素数1
2〜13の混合アルキルアルコールにエチレンオキサイ
ドを付加させたもの。R4 O(C24q Hで表され
る化合物の混合物。式中、R4 は炭素数12〜13のア
ルキル基を、qは平均2の数を表す。)、水(1)、太
さ5デニール、表1に示す単一長のレーヨン(4)、太
さ1デニール、長さ1mm未満の綿糸(5)およびAl
23 ・xH2 O(xは2〜4)の組成をもつ水酸化ア
ルミニウム(3)を所定量混合し、表1に示す組成のグ
リース組成物を得た。
【0041】(実施例4および5:態様2に相当)パラ
フィン系潤滑油留分鉱油(動粘度485mm2 /s @
40℃)、実施例1で使用した乳化剤および水からなる
エマルションに対して、太さ3デニール、表1に示す単
一長のナイロン、太さ0.5デニール、長さ1mm未満
のポリエチレンテレフタレートおよび実施例1で使用し
た水酸化アルミニウムを所定量混合し、表1に示す組成
のグリース組成物を得た。
【0042】(実施例6および7:態様2に相当)実施
例4で用いた鉱油、実施例1で使用した乳化剤および水
からなるエマルションに対して、太さ3デニール、表1
に示す単一長のナイロン、太さ0.5デニール、長さ1
mm未満の綿糸、実施例1で用いた水酸化アルミニウム
および平均粒径35.5μmのタルク所定量混合し、表
1に示す組成のグリース組成物を得た。
【0043】(実施例8〜10)実施例1〜3の鉱油、
実施例1で使用した乳化剤および水に対して、実施例1
で用いた水酸化アルミニウムを添加してエマルションと
したものに、太さ5デニールで表1に示す単一長のレー
ヨンまたは太さ1デニールで長さ1mm未満の綿糸のう
ち1成分のみを所定量混合した表2に示す組成のグリー
ス組成物(実施例8および9:態様1に相当)および繊
維を含まない表2に示す組成のグリース組成物(実施例
10)を得た。
【0044】(比較例1〜5)実施例4で用いた鉱油
に、実施例1で使用した乳化剤(それぞれ6、10およ
び100重量部)、水(それぞれ27、86および11
0重量部)に対して、太さ3デニール、長さ5mmのナ
イロン、太さ0.5デニール、長さ1mm未満の綿糸お
よび実施例1で用いた水酸化アルミニウムに平均粒径3
5.5μmのタルクを併用し、所定量混合したもの(比
較例1〜3)、および市販のシール剤2種(比較例4お
よび5)について、その組成を表2に示した。
【0045】これらのグリース組成物について先に述べ
た評価試験を行い、その結果を表1および表2に示し
た。実施例10および比較例3については圧力が30kgf/
cm2 になるまでに破断し、水が流れ出るという結果だっ
た。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【発明の効果】表1および表2に示す結果から明らかな
ように、本発明に係わるグリース組成物は難燃性に優れ
ており、かつ長繊維および短繊維を含むものについては
耐水圧試験での漏れ量が少なく良好な耐水圧性を有して
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 耐水圧試験装置の説明図である。
【図2】 燃焼試験装置の説明図である。
【符号の説明】 1 金属容器 2 金網 3 グリース組成物 4 水 5 窒素ボンベ 6 圧力計 7 ブンゼンバーナー 8 炎 9 試験片 10 10メッシュ金網
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 40:02 40:04 50:10

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基油100重量部に対し、(1)水30
    〜100重量部、(2)乳化剤0.5〜100重量部お
    よび(3)水酸化アルミニウム40〜300重量部を配
    合することを特徴とするグリース組成物。
JP2581895A 1995-01-23 1995-01-23 グリース組成物 Pending JPH08199183A (ja)

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