JPH08199182A - 過塩基性金属塩、これらの製造および用途 - Google Patents
過塩基性金属塩、これらの製造および用途Info
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Abstract
基性金属塩を提供する。 【解決手段】 ヒドロカルビル−置換された加硫または
非加硫フェノール、金属塩基との反応に有用な置換性水
酸基を有するカリクサレンまたは金属分が少なくとも1
種のアルカリ土類金属である第1金属成分および(i)
少なくとも1種のアルカリ金属または(ii)元素の周
期律表の第1または第2遷移系のIIIa、IVa、V
a、VIa、VIIaおよびVIII族から選択される
少なくとも1種の金属の少なくとも1種である第2金属
成分(第1金属成分の第2金属に対する重量比は100
0:1から2:1の範囲である)からなる線状フェノー
ル/ホルムアルデヒド樹脂の過塩基性金属塩。 【効果】 本発明過塩基性金属塩は、過塩基性アルカリ
土類金属非加硫ヒドロカルビル−置換されたフェネート
の対磨耗および摩擦性を改善する。
Description
非加硫ヒドロカルビル−置換されたフェノール、カリク
サレンおよび線状フェノール/ホルムアルデヒド樹脂の
過塩基性アルカリ土類金属塩、これらの製造および潤滑
油および燃料への添加物としての用途に関する。
は、しばしばピストンにより噴出し、そして潤滑油と混
和する。これら副生物の多くは潤滑油中で酸性物質を形
成する。これは特に腐食酸が燃焼により生成する高硫黄
含量の低級燃料で操作するジーゼルエンジンに顕著であ
る。潤滑油に混入された酸はこれにより、硫黄の酸化で
生成する硫酸、燃料中のハロゲン鉛清浄剤から誘導され
たハロゲン化水素酸および燃焼室内の大気窒素の酸化に
より生成する窒素酸を包含できる。このような酸はスラ
ッジの沈殿および急激な磨耗およびエンジンの早期の破
壊に導くベアリングおよびエンジン部品の腐食を引き起
こす。
を分散するのに一般的に用いられる化合物の1種は、金
属がカルシウム、マグネシウムまたはバリウムのような
アルカリ土類金属である金属アルキルフェネートであ
る。「ノーマル」および「過塩基性」アルカリ土類金属
アルキルフェネート両者が用いられている。用語「過塩
基性」は、アルカリ土類金属分の当量数のフェノール分
の当量数に対する割合が1よりも大であり、そして通常
1.2よりも大であり、そして4.5以上の高さであり
得るこれらのアルカリ土類金属アルキルフェネートを記
述するために用いられる。対照的に、「ノーマル」アル
カリ土類金属アルキルフェネート中のアルカリ土類金属
分のフェノール分に対する当量比は1である。かくして
「過塩基性」物質は、相当する「ノーマル」物質中に存
在するアルカリ土類金属を20%よりも過剰に含有して
いる。この理由で、「過塩基性」アルカリ土類金属アル
キルフェネートは、相当する「ノーマル」アルカリ土類
金属アルキルフェネートが行うよりも大きな酸性物質中
和能力を有する。
の他の種類の化合物は、例えば欧州特許出願公開第04
50874号公報に記載されたようなカリクサレンの過
塩基性金属塩および線状フェノール/ホルムアルデヒド
樹脂の過塩基性金属塩である。
作用する一方、他の性質に改善すべき範囲が残ってい
る。かくして、例えば望ましい目的は、過塩基性アルカ
リ土類金属非加硫ヒドロカルビル−置換されたフェネー
トの耐磨耗および摩擦性を改善することである。本発明
者等は前記の洗浄剤のこれらのおよびその他の性質を、
アルカリ土類金属に加えてそれらにさらに少なくとも1
種の金属、代表的にはアルカリ金属、例えばリチウム、
ナトリウムまたはカリウムを相対的に少量混入すること
により改善できることを見出した。
もう1つの金属の混合物の使用は、例えば国際特許公開
第93/03121号公報、国際特許公開第93/06
195号公報、米国特許第4767551号公報、米国
特許第4664822号公報、米国特許第425269
8号公報および米国特許第3793201号公報で公知
である。
は、金属分がアルカリまたはアルカリ土類金属、銅また
は亜鉛、好ましくはナトリウム、カリウム、カルシウム
またはマグネシウムであるヒドロカルビル−置換された
フェノールの過塩基性金属塩および潤滑剤および機能性
流体の液体濾過性を改善するための他の成分と組合わせ
てのこれらの使用を記載している。
は、油溶性スルホネート、フェネート、加硫フェネー
ト、チオホスホネート、ザリチレートおよびナフテネー
トおよびその他の金属のカルボキシレート、特にアルカ
リまたはアルカリ土類金属またはマグネシウム、例えば
ナトリウム、リチウム、カルシウム、バリウムおよびマ
グネシウムの調製に超音波の使用を開示している。
がマグネシウム、カルシウムまたはナトリウムである過
塩基性銅/金属スルホネート、フェネートおよび/また
はザリチレートを含む、就中0.1〜5重量%の分散剤
/洗浄剤、酸化防止剤および防腐剤添加物からなる潤滑
剤組成物を開示している。
特許第4767551号公報に記載されたものに類似の
金属洗浄剤組成物を開示している。
中、リチウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウ
ム、ストロンチウムおよび/またはバリウムの過塩基性
金属フェネートまたはスルホネートの少なくとも1種を
含む環境的に受入れ可能な安定した塩化ビニルポリマー
組成物のための添加剤を開示している。実施例は過塩基
性炭酸ナトリウム−バリウムノニルフェノレートの合成
を記載している。
は、就中(B)有機酸の油溶性塩基性マグネシウム塩お
よび(C)架橋フェノールの油溶性多価金属塩からな
り、(B)および(C)の量は、(B)により組成物に
与えられた金属の(C)により与えられたそれに対する
当量比が150〜30:1であるような量である油溶性
組成物を開示している。架橋フェノールの塩の金属陽イ
オンは、アルカリまたはアルカリ土類金属陽イオンまた
は亜鉛、カドミウム、鉛、鉄、ニッケル、コバルト、
銅、クロムまたは錫陽イオンまたはこれらの混合物であ
る。
および摩擦性を改善する目的のためにアルカリ土類金属
の量に関して少量である量で過塩基性アルカリ土類金属
洗浄剤に規定された金属を混入することを特に記載して
いない。
ロカルビル−置換された加硫または非加硫フェノール、
金属塩基との反応に有用な置換性水酸基を有するカリク
サレンまたは金属分が少なくとも1種のアルカリ土類金
属である第1金属成分および(i)少なくとも1種のア
ルカリ金属または(ii)元素の周期律表の第1または
第2遷移系のIIIa、IVa、Va、VIa、VII
aおよびVIII族から選択される少なくとも1種の金
属の少なくとも1種である第2金属成分(第1金属成分
の第2金属に対する重量比は1000:1から2:1の
範囲である)からなる線状フェノール/ホルムアルデヒ
ド樹脂の過塩基性金属塩を提供するものである。
対する重量比が1000:1から2:1、代表的には5
00:1から2:1、例えば150:1から2:1の範
囲にある。
された加硫または非加硫フェノール、または金属塩基ま
たは線状フェノール/ホルムアルデヒド樹脂との反応に
有用な置換性ヒドロカルビル基を有するカリクサレンの
過塩基性金属塩である。
関して、ヒドロカルビル置換分は、好ましくはアルキル
基であり、それは分枝状または未分枝状である。好適な
アルキル基は4〜50個、好ましくは9〜28個の炭素
原子を含有している。特に好適なアルキルフェノール
は、フェノールをプロピレンテトラマーでアルキル化す
ることにより得られたC12−アルキルフェノールであ
る。ヒドロカルビル−置換されたフェノールは、モノ−
またはポリ−置換されたフェノールである。特に好適な
ポリ−置換されたフェノールはジノニルフェノールであ
る。ヒドロカルビル−置換されたフェノールの過塩基性
金属塩は、一般に好適な潤滑油中の金属塩の濃縮物とし
て製造し販売される。硫黄が過塩基性金属塩中に存在す
る場合、硫黄の量は好適には濃縮物の重量基準で1〜6
重量%、代表的には1〜3重量%の範囲にある。
有するカリクサレンに関して、いずれの好適なカリクサ
レンでも使用できる。これは、加硫および非加硫カリク
サレン両者を包含している。好ましいカリクサレンは硫
黄−フリーのカリクサレン、例えば欧州特許出願公開0
450874号公報に記載されたような硫黄−フリーの
カリクサレンである。好適なカリクサレンは式:
ヒドロカルビルまたはヘテロ−置換されたヒドロカルビ
ル基であり、R1は水酸基であり、そしてR2およびR
4は独立して水素、ヒドロカルビルまたはヘテロ−置換
されたヒドロカルビルであり、またはR2およびR4は
水酸基であり、そしてR1は水素、ヒドロカルビルまた
はヘテロ−置換されたヒドロカルビルであり、そしてn
は3〜12の範囲で整数である)で表される。
水素、ヒドロカルビルまたはヘテロ−置換されたヒドロ
カルビルであり、R7およびR8の一つは水素であり、
そして他は水素またはヒドロカルビルであり、nは4〜
9の範囲で整数であり、そしてeは1以上、例えば1、
2、3または4である)を有している。
p−第3級−ブチルカリクス[6,8]アレンである。
他の好適なカリクサレンは、p−ドデシルカリクス
[6]アレン、p−ノニルカリクス[8]アレンおよび
p−ノニル[6,7,8]アレンを包含している。
さらに詳細は前記欧州特許出願公開0450874号公
報に記載されている。
関して、これは好適には式:
は独立して水素またはヒドロカルビル基を表し、x、y
およびzは各々独立してゼロまたは1〜3の範囲の整数
を表し、そしてgは1〜20の範囲で整数である]の樹
脂である。
y=z=1;R1=R2=R3=C1〜C24、好まし
くはC1〜C12アルキル基;そしてgは2〜7の範
囲、好ましくは3である]のものである。このような化
合物は当業上周知であり、そして適当なフェノールのホ
ルムアルデヒドを用いての濃縮により調製できる。
金属である第1金属成分および(i)少なくとも1種の
アルカリ金属、または(ii)元素の周期律表の第1ま
たは第2遷移系のIIIa、IVa、Va、VIaおよ
びVIII族から選択される少なくとも1種の金属の少
なくとも1種である第2金属成分からなる。疑いを避け
るために、本明細書を通じて言及する元素の周期律表
は、ジョン ウイリーアンド サンズ発行、第4版、コ
ットンおよびウイルキンソンによる「アドバンスト イ
ンオーガニック ケミストリー」と題した本に見出され
るものである。第1遷移系からなるIIIa〜VIII
族中の金属は、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、C
oおよびNiからなる。第2遷移系からなるIIIa〜
VIII族中の金属は、Y、Zr、Nb、Mo、Tc、
Ru、RhおよびPdである。
土類金属はカルシウム、マグネシウムまたはバリウム、
好ましくはカルシウムである。第2金属成分に関して、
これは好ましくはアルカリ金属またはモリブデンであ
る。アルカリ金属リチウム、ナトリウム、カリウム、ル
ビジウムまたはセシウムの内、好ましいものはリチウ
ム、ナトリウムおよびカリウムである。第2金属成分
は、好ましくはリチウム、カリウムまたはモリブデンで
ある。
である適当な溶媒における溶液の形態を一般にとる。
ビル置換された加硫または非加硫フェノール、金属塩基
との反応に有用な置換性水酸基を有するカリクサレンま
たは本願明細書中前述した線状フェノール/ホルムアル
デヒド樹脂の少なくとも1種の過塩基性金属塩およびそ
のための溶媒からなる濃縮組成物を提供するもので、過
塩基性金属塩は組成物の10重量%よりも大乃至90重
量%未満からなっている。
な溶媒、例えば炭化水素溶媒であるが、しかし潤滑油添
加剤としての塩の意図した使用の観点において、それは
好ましくは潤滑油である。
数(TBN)は、好適には75〜500の範囲、代表的
には100〜450、例えば150〜400の範囲であ
る。
りも大乃至90重量%未満、代表的には15〜80、例
えば20〜75重量%からなる。
ルキルフェネートからなる潤滑油濃縮物であり、この濃
縮物は300よりも大のTBNおよび100℃において
1000cSt未満の粘度を有しており、この金属は
6:1〜25:1の範囲のカルシウムのリチウムまたは
カリウムに対する重量比でカルシウムとリチウムまたは
カリウムとの、または6:1〜50:1、例えば30:
1のカルシウムのモリブデンに対する重量比でカルシウ
ムとモリブデンとの混合物である。過塩基性フェネート
中のカリウムまたはリチウムの存在は、耐磨耗性の点か
ら見ると硫黄の不存在を償う以上であり、その回避は、
一般に加硫フェネートの生成物と結びついた硫化水素発
生を避ける観点から環境的に望ましいものである。
細書中に前述したような過塩基性金属の製造方法を提供
するもので、その方法は高められた温度にて、 成分(A)(i)アルカリ土類金属ヒドロカルビル−置
換された加硫または非加硫フェネート、または(ii)
金属塩基との反応に有用な置換性水酸基を有するカリク
サレンのアルカリ土類金属塩、または(iii)線状フ
ェノール/ホルムアルデヒド樹脂のアルカリ土類金属
塩、または(iv)(i)(ii)または(iii)の
前駆体、 成分(B)反応の中間点において単回の添加または複数
回の添加で添加されたアルカリ土類金属塩基、 成分(C);(C1)(i)2〜4個の炭素原子を有す
る多価アルコール、(ii)ジ−(C2〜C4)グリコ
ール、(iii)トリ−(C2〜C4)グリコールまた
は(iv)式: R3(OR4)xOR5 (IV) [式(IV)中、R3はC1〜C6アルキル基、R4は
アルキレン基、R5は水素またはC1〜C6アルキル基
そしてxは1〜6の範囲の整数である]のモノ−または
ポリ−アルキレングリコールアルキルエーテルの単独ま
たは(C2)炭化水素溶媒または(C3)(i)水、
(ii)C1〜C201価アルコール、(iii)20
個までの炭素原子を有するケトン、(iv)10個まで
の炭素原子を有するカルボン酸エステルまたは(v)2
0個までの炭素原子を有するエーテルとの組合わせ、ま
たは(C4)炭化水素溶媒との組合わせのC1〜C41
価アルコール、 任意成分(D)潤滑油、 成分(E)成分(B)の添加または各添加に次いで添加
される二酸化炭素、 成分(F)(i)少なくとも1種のアルカリ金属または
(ii)元素の周期律表の第1または第2遷移系のII
Ia、IVa、Va、VIa、VIIaおよびVIII
族から選択される少なくとも1種の金属の少なくとも1
種の塩基性化合物または塩、 任意成分(G)G(i)カルボン酸または酸無水物、こ
れのエステルまたは塩であり、前記酸は式(V)
たはアルケニル基であり、そしてR2は水素、C1〜C
4アルキル基またはCH2COOH基である)を有して
いるか、またはG(ii)36〜100個の炭素原子を
含有する多価カルボン酸、またはこれの酸無水物、エス
テルまたは塩である少なくとも1種の化合物の濃縮物の
重量基準で2〜40重量%を与えるに十分な任意成分、 任意成分(H)反応用触媒または促進剤、を反応させて
なり、成分(B)および(F)の量は、成分(B)のア
ルカリ土類金属の成分(F)の金属に対する重量比が1
000:1〜2:1の範囲にある過塩基性金属塩を生成
するような量である。
ロカルビル−置換された加硫または非加硫フェネート、
または(ii)金属塩基との反応に有用な置換性水酸基
を有するカリクサレンのアルカリ土類金属塩、または
(iii)線状フェノール/ホルムアルデヒド樹脂のア
ルカリ土類金属塩、または(iv)(i)(ii)また
は(iii)の前駆体である。(i)の前駆体は、例え
ばヒドロカルビル−置換されたフェノール、任意的には
硫黄の原料、アルカリ土類金属塩基、そして任意的には
二酸化炭素である。
またはフェノール/ホルムアルデヒド樹脂を用いるのが
好ましい。好適なヒドロカルビル−置換分およびアルカ
リ土類金属は本願明細書中で前に過塩基性金属塩に関連
して検討している。
加または複数回の添加でに添加されたアルカリ土類金属
塩基である。アルカリ土類金属塩基は、好適には酸化物
または水酸化物であり、好ましくは水酸化物である。好
ましいアルカリ土類金属は、カルシウム、マグネシウム
およびバリウムであり、この内カルシウムが一層好まし
い。カルシウム塩基は、例えば生石灰(CaO)の形態
または消石灰[Ca(OH)2]の形態または任意割合
における2者の混合物として添加される。消石灰が好ま
しい。
(C)は、(C1)単独または(C2)または(C3)
との組合わせであり、または溶媒(C)は、(C2)と
の組合わせで(C4)であり、ここで(C1)は(i)
2〜4個の炭素原子を有する多価アルコール、(ii)
ジ−(C3またはC4)グリコール、(iii)トリ−
(C2〜C4)グリコールまたは(iv)式: R3(OR4)xOR5 (IV) [式(IV)中、R3はC1〜C6アルキル基、R4は
アルキレン基、R5は水素またはC1〜C6アルキル基
そしてxは1〜6の範囲の整数である]のモノ−または
ポリ−アルキレングリコールアルキルエーテルである。
式(IV)を有する好適な化合物は、(a)エチレング
リコール、(b)ジエチレングリコール、(c)トリエ
チレングリコールまたは(d)テトラエチレングリコー
ルのモノメチルまたはジメチルエーテルを包含してい
る。好適な化合物はメチルジグリコール(CH3OCH
2CH2OCH2CH2OH)である。式(IV)のグ
リコールエーテルとグリコールの混合物もまた使用でき
る。多価アルコールは、好適には二価アルコール、例え
ばエチレングリコールまたはプロピレングリコールまた
は三価アルコール、例えばグリセロールである。ジ−
(C2〜C4)グリコールはジプロピレングリコールが
好適であり、トリ−(C2〜C4)グリコールは、トリ
エチレングリコールが好適である。好ましい成分
(C1)は、エチレングリコールまたはメチルジグリコ
ールである。
化水素溶媒である。好適な炭化水素の例は、トルエン、
キシレン、ナフサおよび脂肪族パラフィン、例えばヘキ
サンおよび環状脂肪族パラフィンを包含している。
201価アルコール、(iii)20個までの炭素原子
を有するケトン、(iv)10個までの炭素原子を有す
るカルボン酸エステルまたは(v)20個までの炭素原
子を有する脂肪族、脂環式または芳香族エーテルであ
る。その例は、メタノール、2−エチルヘキサノール、
シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、ベンジルアル
コール、酢酸エチルおよびアセトフェノンである。
C1〜C41価アルコール、好ましくはメタノールであ
る。
ルと2−エチルヘキサノールの混合物およびメタノール
とトルエンの混合物からなる。
油は、好適には動物、植物または鉱物油である。好適に
は、潤滑油はナフテン基、パラフィン基または混合基油
のような石油由来の潤滑油である。溶媒中和油が特に好
適である。別法として、潤滑油は合成潤滑油である。好
適な合成潤滑油は、ジ−オクチルアジペート、ジ−オク
チルセバケートおよびトリ−デシルアジペートのような
ジエステルまたは重合炭化水素潤滑油、例えば液体ポリ
イソブテンおよびポリ−アルファオレフィンを包含して
いる。
で添加される二酸化炭素である。二酸化炭素は気体また
は固体の形態で、好ましくは気体の形態で添加される。
気体状の形態において、それは好適には反応混合物を通
して吹かれる。
ルカリ金属または(ii)元素の周期律表の第1または
第2遷移系のIIIa、IVa、Va、VIa、VII
aおよびVIII族から選択される少なくとも1種の金
属の少なくとも1種の塩基性化合物または塩である。好
適な金属は、過塩基性金属塩に関連して本願明細書中前
に検討している。塩基性金属化合物は、金属の水酸化
物、酸化物およびアルコキシドを包含している。金属の
好適な塩はカルボキシレート塩、例えばホルメート、ア
セテートおよびプロピオネートを包含している。
たような式(V)のカルボン酸またはこれのエステル、
酸無水物または塩、またはG(ii)36〜100個の
炭素原子を含有するポリ−カルボン酸またはこれのエス
テル、酸無水物または塩である。前記酸の量は、濃縮物
の重量基準で2〜40重量%を与えるに十分であるべき
である。好ましくは式(V)のカルボン酸中のR1は、
未分枝状のアルキルまたはアルケニルである。好ましい
式(V)の酸は、R1がC10〜C24、一層好ましく
はC18〜C24直鎖アルキルであり、そしてR2は水
素であるものである。式(V)の好適な飽和カルボン酸
の例は、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、アラキン
酸、ベヘン酸およびリグノセリン酸を包含している。式
(V)の好適な不飽和酸の例は、ラウロレイン酸、ミリ
ストオレイン酸、パルミトオレイン酸、オレイン酸、ガ
ドレイン酸、エルカ酸、リシノール酸、リノレン酸およ
びリノール酸を包含している。酸の混合物、例えば菜種
菜頭部脂肪酸もまた使用できる。特に好適な酸の混合物
は、飽和および不飽和酸の両者を包含する酸の範囲を含
有するこれらの商業的等級である。このような混合物
は、合成的に得ることができるか、または天然物、例え
ば綿実油、落花生油、ココナツ油、あまに油、やし核
油、オリーブ油、コーン油、パーム油、ひまし油、大豆
油、ひまわり油、にしん油、いわし油およびタロウから
誘導できる。硫化酸および酸混合物ままた使用できる。
カルボン酸の代わりに、または加えて酸のエステルまた
は酸無水物、好ましくは酸無水物を使用できる。カルボ
ン酸の塩を使用する場合、塩はアルカリ土類金属塩であ
ることが好ましい。しかしながら、カルボン酸またはカ
ルボン酸の混合物を使用するのが好ましい。式(V)の
好ましいカルボン酸はステアリン酸である。
代わりに、または加えて、36〜100個の炭素原子を
含有するポリ−カルボン酸またはこれのエステルまたは
酸無水物であるものを使用することができる。(G)
(ii)は、好ましくはジ−カルボン酸である。例とし
てはポリイソブテンこはく酸またはポリイソブテンこは
く酸無水物がある。
である。この触媒は、有機化合物または無機化合物であ
る。好適な有機化合物は、好適には式: R−X (VI) [式(VI)において、Xはハロゲン、好適には塩素、
臭素またはヨウ素、好ましくは塩素であるか、またはR
1が好適にはC1〜C4アルキルであるOCOR1であ
り、そしてRは、好ましくはそれぞれ3〜20個または
6〜20個または7〜20個の炭素を有するアルキル、
アリールまたはアルカリール基である]で表される
(i)有機ハロゲン化物または(ii)有機アルカノエ
ート、またはこれらのハロ−誘導体を包含している。別
法として有機ハライドは、有機塩基のHX塩、例えばグ
アニジンハイドロクロリドである。式(VI)の有機ハ
ライドの好適な例は、塩化オクチルである。(i)およ
び(ii)の混合物もまた使用できる。好適には、用い
る有機化合物(G)の量は、濃縮物の重量基準で2.0
重量%までである。好適な無機化合物触媒は、無機ハロ
ゲン化物、特に無機塩化物および無機アルカノエートを
包含している。好適な無機化合物触媒の例は、酢酸カル
シウム、塩化カルシウム、塩化アンモニウム、塩化アル
ミニウムおよび塩化亜鉛を包含しており、この内、塩化
カルシウムおよび酢酸カルシウムが好ましい。好適に
は、用いる無機化合物触媒の量は、反応混合物の重量基
準で2.0wt/wt%までである。
(C)を単独で用い且つ処理の終了に際して所望により
成分(C)を成分(D)と置換することができるとはい
え、任意成分(D)、潤滑油、を用いるのが好ましい。
分(G)および(H)を利用するのが好ましく、そして
高過塩基性塩(300よりも大なるTBN)の製造のた
めに、成分(G)および(H)を利用するのが非常に好
ましい。
酸、またはポリカルボン酸またはこれのエステル、酸無
水物または塩が、添加剤濃縮物の重量基準で10〜40
重量%、一層好ましくは12〜20重量%、例えば約1
6重量%の量で混入される。10%より大のカルボン酸
またはこれの誘導体を混入する利点は、一般に相対的に
低い濃縮物粘度をもたらすことである。
は、50〜250、好ましくは130〜165℃の範囲
にある。圧力は、好適には大気圧、亜大気圧または超大
気圧である。
(C)の蒸留ストリッピングにより潤滑油中の濃縮物と
して回収できる。最後に、そのようにして得た濃縮物を
濾過することが好ましい。
および本願明細書中前述したように、組成物の10重量
%までの量で過塩基性金属塩からなる完成潤滑油組成物
を提供する。
150の範囲でTBNを与えるに十分な過塩基性金属塩
を含有している。
量は、最終用途の性質に依存する。かくして、船舶用潤
滑油として、存在する塩の量は、好適には9〜100の
TBNを与えるに十分な量であり、そして自動車エンジ
ン潤滑油として、その量は好適には4〜20のTBNを
与えるに十分な量である。
油添加剤、例えば粘度指数改善剤、耐磨耗剤、酸化防止
剤、分散剤、防錆剤、流動点抑制剤他の有効量を含有
し、そしてそれは直接、または濃縮組成物の介在により
完成潤滑油中に混入することができる。
ンのもう一つの部分に関して可動性であり且つこれによ
り磨耗を受けやすい内燃機関の部分における磨耗を減少
させる方法を提供するもので、この方法は本願明細書中
に前述したような過塩基性金属塩をエンジンの可動部に
適用することからなる。
舶エンジンまたはいずれか他のエンジン、例えば飛行機
エンジンである。このエンジンは、スパーク発火、例え
ばガソリン、エンジンまたはスパーク圧縮、例えばジー
ゼル、エンジンである。
機関の部分は、例えばシリンダー内ピストンである。
う一つの部分に関して可動性であり且つこれにより磨耗
を受けやすい内燃機関の部分における磨耗を減少させる
ための、本願明細書中前述したような過塩基性金属塩の
用途である。
料の大重量部分と本願明細書中前述したような過塩基性
金属塩の小重量部分とからなる内燃機関燃料組成物を提
供する。
ン)またはスパーク圧縮型(ジーゼル)のエンジンに好
適である。燃料組成物は、追加的には当業上公知の添加
物を含有できる。
りさらに説明する。
方法により測定された場合のmgKOH/gにおける全
アルカリ価を示すために用いられる。粘度は、ASTM
D445の方法により測定された。数字の用語におい
て、AVはTBN(全塩基数)に相当する。
チHgにて反応させた: (A)油溶性150TBNカルシウムフェネート189
重量部 (B)潤滑油49重量部 (C)ステアリン酸76重量部 (D)酢酸銅(II)14重量部 (E)2−エチルヘキサノール150重量部工程2 得られた反応混合物を10分間保持し、そして次いで成
分(F)および(G)の添加前に100℃/1バーグ
(Barg)に冷却した。 (F)水酸化カルシウム94重量部、および (G)酢酸カルシウム4重量部工程3 得られた反応混合物を130℃/11″Hgに加熱し、
そして成分(H)の添加前に5分間保持した。 (H)エチレングルコール42重量部工程4 得られる反応混合物を成分(I)の添加前に5分間保持
した。 (I)1バーグにおける二酸化炭素94重量部工程5 得られる反応混合物を、210℃/28″Hgに加熱し
て2−エチルヘキサノールおよびエチレングリコールを
除去した。
ネート 工程1 次の成分(A)〜(E)の混合物を145℃/11イン
チHgにて反応させた: (A)油溶性150TBNカルシウムフェネート189
重量部 (B)潤滑油49重量部 (C)ステアリン酸リチウム78重量部 (D)水酸化リチウム18重量部、そして (E)2−エチルヘキサノール50重量部工程2 得られた反応混合物を10分間保持し、そして次いで成
分(G)および(H)の添加前に、成分(F)の添加に
より100℃/1バーグに冷却した。 (F)2−エチルヘキサノール100重量部 (G)水酸化カルシウム94重量部、そして (H)酢酸カルシウム4重量部工程3 得られる反応混合物を145℃/11″Hgに加熱し、
そして成分(I)の添加前に5分間保持した。 (I)エチレングルコール42重量部工程4 得られる反応混合物を成分(J)の添加前に5分間保持
した。 (J)二酸化炭素65重量部工程5 得られる反応混合物を、210℃/28″Hgに加熱し
て2−エチルヘキサノールおよびエチレングリコールを
除去した。
ネート 工程1 次の成分(A)〜(D)の混合物を145℃/11イン
チHgにて反応させた: (A)油溶性150TBNカルシウムフェネート189
重量部 (B)潤滑油49重量部 (C)ステアリン酸76重量部、そして (D)水酸化カリウム6.5重量部工程2 得られた反応混合物を10分間保持し、そして次いで成
分(F)および(G)の添加前に、成分(E)の添加に
より100℃/1バーグに冷却した。 (E)2−エチルヘキサノール150重量部 (G)水酸化カルシウム94重量部、そして (H)酢酸カルシウム4重量部工程3 得られる反応混合物を130℃/11″Hgに加熱し、
そして成分(H)の添加前に5分間保持した。 (H)エチレングルコール42重量部工程4 得られる反応混合物を成分(I)の添加前に5分間保持
した。 (I)二酸化炭素94重量部工程5 得られる反応混合物を、210℃/28″Hgに加熱し
て2−エチルヘキサノールおよびエチレングリコールを
除去した。
ェネート 酢酸ナトリウム14重量部を成分(D)として水酸化カ
リウムの代わりに使用する以外は実施例2を繰り返し
た。
ェネート モリブデン酸35重量部を成分(D)として水酸化カリ
ウムの代わりに使用する以外は実施例2を繰り返した。
フェネート ルビジウムホルメート7重量部を成分(D)として水酸
化カリウムの代わりに使用する以外は実施例2を繰り返
した。
縮物、実施例1のリチウム−含有カルシウムアルキルフ
ェネート濃縮物、実施例2のカリウム−含有カルシウム
アルキルフェネート濃縮物、実施例3のナトリウム−含
有カルシウムアルキルフェネート濃縮物、実施例4のモ
リブデン−含有カルシウムアルキルフェネート濃縮物、
実施例5のルビジウム−含有カルシウムアルキルフェネ
ート濃縮物およびADX410(商業的に入手可能な高
過塩基性[TBN約400]カルシウムアルキルフェネ
ートexアジビス)を潤滑油で70TBNに各々稀釈し
た。
ルを、(i)3.5重量%濃縮硫酸、および(ii)
4.5重量%濃縮硫酸を予備混合して、低速度、超−ロ
ングストローク(SLS)船舶用ジーゼルエンジンの燃
焼室内腐食環境を刺激した。油および酸の混合を、約5
分間かけて放散器ヘッドを付した攪拌器を用いて行っ
た。得られるエマルジョンを、酸−塩基反応により生成
したいずれの泡をも除去すべく注意を払いながらプラス
チック洗浄器に引き入れた。
国際会議で配布され且つ1993年のCIMAC(カウ
ンシル インターナショナル デス マシンズ ア コ
ンバスチョン)により刊行されたF A ディビス、A
J ムーアおよびS プリドモアによる論文で公開さ
れた船舶用シリンダ潤滑油ディテールの開発のための実
験室磨耗刺激技術に付した。
高頻度摩擦機械に基づいている。装置は、移動ピン見本
と固定プレートとの間を往復運動させるが、後者は熱源
としても作用する小さな油溜に付設されている。600
℃までのプレート温度は、この装置で達成することがで
き、温度制御は、4ターム、ランプおよびドエル温度プ
ログラマーにより与えられる。装置のデザインに対する
小さいが、しかし重要な修正において、温度は常にプレ
ート見本の上表面で測定され、側面にてではない。
は、表面温度、瞬間摩擦力およびスライデングペア間の
瞬間電気接触子抵抗を包含している。接触子抵抗は、試
験見本間の電位差(PD)、高抵抗性で且つ良く保護さ
れた接触子を表す50mVの開回路値および電位的にダ
メージを与える金属接触子の高いレベルを反映するゼロ
値に関して測定される。温度および摩擦およびPDの時
間−平均値は、マイクロコンピュータにより記録され
る。装置に対する一層の追加は、変位トランスデューサ
に基づくオン−ライン磨耗検知システムである。往復す
るピン見本のアウトオブ プレーン運動が磨耗に基づく
これらに関して大きいとはいえ、望まない循環コンポー
ネントはデジタル濾過により容易に除去される。
形のピン見本を用いて、名目的にフラット−オン−フラ
ット接触子ジオメトリーを得た。ピンのデザインは、充
分な適合が達成される前に、あるランニング−インが一
般に必要であることを意味する。2mm直径のピンによ
る80N〜250Nの範囲の荷重は、25〜80MPa
(250〜800バール)の名目接触子圧力を生ずる。
ストアイロンピストンリングおよびシリンダーライナー
から製造された。硬度は215〜225Hv20の範囲
にある。ピン見本は0.05μmRaの最後を包む一
方、プレート見本は45゜にて0.50〜0.70μm
Raの最後へのスライデング方向に砕かれた。
上がる軽く荷重されたランニング−イン期間により開始
した。この期間の最後に、充分な荷重が適用され、そし
てデータ記録を開始した。1秒、30分温度ランプがプ
レート温度を250℃に上げ、条件を試験の残り6時間
の間保持した。
を石油エーテルで洗浄し、後の金属組織学試験のために
デシケータに保存した。
示す。
ADX410によりフェネート変異体の殆どが小さい
が、有意な利点を示すことを示している。データは、差
が反復に比例して大きいことを示すのに有用である。硫
酸4.5重量%において、差は有意に広がる。
び実施例2の方法で得られたカリウム2.2重量%を含
有するカリウム−含有カルシウムフェネート濃縮物を、
実施例6に記載の方法における(i)4.5重量%、
(ii)5.0重量%および(iii)5.5重量%濃
縮硫酸で処理した。ピン磨耗率および摩擦係数を、実施
例6で使用したようなカメロン−プリントTE−77高
頻度摩擦機械を用いて決定した。ADX410につい
て、試験期間は6.5時間であり、一方カリウム−変性
カルシウムフェネート試験期間は12.5時間であっ
た。これらの期間における差は、安定な操作性を達成す
るために必要な異なる時間を反映しているにすぎない。
て、カリウム−含有カルシウムフェネートがADX41
0よりも優れていることを示している。
ンジリッド、PTFEグランドおよびステンレススチー
ルパドル、真空レシーバを備えた二重表面コンデンサに
結合したスチールヘッド、アダプタおよびブタノール/
CO2槽により冷却された500ml丸底レシーバフラ
スコを備えた1リットル広首丸底クイックフィット フ
ランジ フラスコおよび熱電対/ユーロサーム/1リッ
トル マントル加熱システムから構成されて組み立てら
れた。マントルの頭部とコンデンサとの間のこの装置は
コットンウールで被覆された。
当たりM.wt263.5、123g、0.233モ
ル、1当量)中50%溶液を水酸化カリウム(6.2
g、0.110モル、0.47当量)、ステアリン酸
(85g、0.3モル、1.29当量)、酢酸カルシウ
ム(6.0g、38ミリモル、16当量)、ドデシルフ
ェノール(80%パラ−、残りオルト−およびオルト−
パラ−ジ−、9.0g、34ミリモル、0.14当量)
の混合物、SN150潤滑油(溶媒18.4g)および
2−エチルヘキサノール(溶媒222g)と一緒に容器
に充填した場合に、64%p−ドデシルフェノール、2
0%2,6−ジー第3級ブチルフェノール、16%o−
ドデシルフェノールおよびo−p−ドデシルフェノール
の混合物から作られた。この混合物を、攪拌しながら1
30℃/11″Hg真空に10分間加熱し、次いで反応
混合物を100℃に冷却した。水酸化カルシウム(90
g、1.21モル、5.18当量)を、次いで添加し、
そして反応を11″Hgにて1時間140℃に加熱し
た。エチレングリコール(42g、1.476モル、
6.33当量)を次いで添加し、そして反応体を130
℃に冷却し、そして11″Hgで10分間保持した。真
空を、次いで解除し、そして反応体を、IR加熱ランプ
により加熱した固形二酸化炭素(120g、2.73モ
ル、11.7当量)を含有するバックナーフラスコと結
合したディップチューブを用いて130℃にてカルボン
化した。カルボン化は1時間後に終了し、そして混合物
は澄明になった。反応混合物を、次いで29″Hgにて
200℃に加熱し、そして全溶媒を除去した。得られる
オレンジ−ブラウン色の溶液は、3.6%の粗沈殿含量
を有しており、そして1/2″セライトパッドを通って
濾過されて次の分析を有する生成物を与えた。
用し(10.7g、74ミリモル、0.32当量)且つ
SN150未満潤滑油を使用した(14g、溶媒)こと
以外は、実施例8で使用したと同様の装置、成分および
操作を用いた。粗沈殿は18%であった。濾過後、生成
物分析は次の通りであった: AV =370mgKOH/g Ca含量 = 13.1% Mo含量 = 0.29%
り返した。
ウムを含有する378AV(mgKOH/g)カルシウ
ムカリクサレートであった。
金属分がカルシウムである故に本発明に基づく実施例で
はない。
BN 500N HVI溶液、実施例9のカルシウムモ
リブデンカリクサレート、実施例7で使用したようなカ
リウム−含有カルシウムフェネート(2.2%wt.
K)、ADX410および比較試験2のカルシウムカリ
クサレート(AV378、Ca含量13.5重量%)
を、実施例6に記載の方法における(i)3.5重量%
および(ii)5.0重量%濃縮硫酸で処理した。ピン
磨耗率、プレート磨耗率および摩擦係数を、実施例6で
使用したカメロン−プリントTE−77高頻度摩擦機械
を用いて決定した。試験期間は12.5時間であった。
H2SO4において、カリウムのカルシウムカリクサレ
ートへの混入が、プレートおよびピン磨耗両者を有意の
減少させることを示している。事実、プレートおよびピ
ン磨耗に関してカルシウムカリウムカリクサレートは、
カルシウムカリクサレートよりも有意に良好である商業
的なカルシウムフェネート(ADX410)よりも顕著
に良好である。カルシウムカリクサレート中へのモリブ
デンの混入は、大きく改善されたピン磨耗に導くが、し
かしプレート磨耗において相対的により小さな改善に導
く。カリウム−およびモリブデン−含有カルシウムカリ
クサレートは、カルシウムカリクサレートまたはADX
410よりも5重量%H2SO4において一層低い摩擦
係数を与える。
性アルカリ土類金属非加硫ヒドロカルビル−置換された
フェネートの対磨耗および摩擦性を改善する効果を有し
ている。
Claims (14)
- 【請求項1】 ヒドロカルビル−置換された加硫または
非加硫フェノール、金属塩基との反応に有用な置換性水
酸基を有するカリクサレンまたは金属分が少なくとも1
種のアルカリ土類金属である第1金属成分および(i)
少なくとも1種のアルカリ金属または(ii)元素の周
期律表の第1または第2遷移系のIIIa、IVa、V
a、VIa、VIIaおよびVIII族から選択される
少なくとも1種の金属の少なくとも1種である第2金属
成分(第1金属成分の第2金属に対する重量比は100
0:1から2:1の範囲である)からなる線状フェノー
ル/ホルムアルデヒド樹脂の過塩基性金属塩。 - 【請求項2】 第1金属成分がカルシウムである請求項
1に記載の過塩基性金属塩。 - 【請求項3】 第2金属成分がアルカリ金属またはモリ
ブデンである請求項1または2に記載の過塩基性金属
塩。 - 【請求項4】 第2金属成分がリチウム、カリウムまた
はモリブデンである請求項3に記載の過塩基性金属塩。 - 【請求項5】 第1金属成分の第2金属成分に対する重
量比が150:1から2:1の範囲にある請求項1〜4
のいずれか1項に記載の過塩基性金属塩。 - 【請求項6】 請求項1に記載の少なくとも1種の過塩
基性金属塩および溶媒からなり、過塩基性金属塩が組成
物の10重量%よりも大乃至90重量%未満である濃縮
組成物。 - 【請求項7】 過塩基性金属塩用の溶媒が潤滑油である
請求項6に記載の濃縮組成物。 - 【請求項8】 75〜500の範囲でTBNを有する請
求項6または7のいずれか1項に記載の濃縮組成物。 - 【請求項9】 潤滑油および金属非加硫アルキルフェネ
ートからなり、濃縮物が300よりも大なるTBNおよ
び1000cSt未満の100℃における粘度を有して
おり、金属は6:1〜25:1の範囲のカルシウムのリ
チウムまたはカリウムに対する重量比でリチウムまたは
カリウム、または6:1〜50:1のカルシウムのモリ
ブデンに対する重量比でカルシウムとモリブデンの混合
物である請求項7に記載の濃縮組成物。 - 【請求項10】 方法が、高められた温度で 成分(A)(i)アルカリ土類金属ヒドロカルビル−置
換された加硫または非加硫フェネート、または(ii)
金属塩基との反応に有用な置換性水酸基を有するカリク
サレンのアルカリ土類金属塩、または(iii)線状フ
ェノール/ホルムアルデヒド樹脂のアルカリ土類金属
塩、または(iv)(i)(ii)または(iii)の
前駆体、 成分(B)反応の中間点において単回の添加または複数
回の添加で添加されたアルカリ土類金属塩基、 成分(C);(C1)(i)2〜4個の炭素原子を有す
る多価アルコール、(ii)ジ−(C2〜C4)グリコ
ール、(iii)トリ−(C2〜C4)グリコールまた
は(iv)式: R3(OR4)xOR5 (IV) [式(IV)中、R3はC1〜C6アルキル基、R4は
アルキレン基、R5は水素またはC1〜C6アルキル基
そしてxは1〜6の範囲の整数である]のモノ−または
ポリ−アルキレングリコールアルキルエーテルの単独ま
たは(C2)炭化水素溶媒または(C3)(i)水、
(ii)C1〜C201価アルコール、(iii)20
個までの炭素原子を有するケトン、(iv)10個まで
の炭素原子を有するカルボン酸エステルまたは(v)2
0個までの炭素原子を有するエーテルとの組合わせ、ま
たは(C4)炭化水素溶媒との組合わせのC1〜C41
価アルコール、 任意成分(D)潤滑油、 成分(E)成分(B)の添加または各添加に次いで添加
される二酸化炭素、 成分(F)(i)少なくとも1種のアルカリ金属または
(ii)元素の周期律表の第1または第2遷移系のII
Ia、IVa、Va、VIa、VIIaおよびVIII
族から選択される少なくとも1種の金属の少なくとも1
種の塩基性化合物または塩、 任意成分(G)G(i)カルボン酸または酸無水物、こ
れのエステルまたは塩であり、前記酸は式(V) 【化1】 (式中、R1はC10〜C24アルキルまたはアルケニ
ル基であり、そしてR2は水素、C1〜C4アルキル基
またはCH2COOH基である)を有しているか、また
はG(ii)36〜100個の炭素原子を含有する多価
カルボン酸、またはこれの酸無水物、エステルまたは塩
である少なくとも1種の化合物の濃縮物の重量基準で2
〜40重量%を与えるに十分な任意成分、 任意成分(H)反応用触媒または促進剤、を反応させて
なり、成分(B)および(F)の量は、成分(B)のア
ルカリ土類金属の成分(F)の金属に対する重量比が1
000:1〜2:1の範囲にある過塩基性金属塩を生成
するような量である請求項1に記載の過塩基性金属塩の
製造方法。 - 【請求項11】 組成物の10重量%までの量で、潤滑
油および請求項1に記載の過塩基性金属塩を含む完成潤
滑油組成物。 - 【請求項12】 エンジンのもう1つの部分に関連して
可動性であり且つこれにより磨耗しやすい内燃機関の部
分の磨耗を減少させる方法において、エンジンの可動部
に請求項1に記載した過塩基性金属塩を適用することか
らなる方法。 - 【請求項13】 エンジンのもう1つの部分に関連して
可動性であり且つこれにより磨耗しやすい内燃機関の部
分の磨耗を減少させるために請求項1に記載した過塩基
性金属塩を使用する方法。 - 【請求項14】 大きな重量割合の内燃機関燃料と、小
さな重量割合の請求項1に記載した過塩基性金属塩から
なる内燃機関燃料組成物。
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