JPH08170089A - 潤滑油用の洗浄剤添加物、それらの製造および用途 - Google Patents

潤滑油用の洗浄剤添加物、それらの製造および用途

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JPH08170089A
JPH08170089A JP7137062A JP13706295A JPH08170089A JP H08170089 A JPH08170089 A JP H08170089A JP 7137062 A JP7137062 A JP 7137062A JP 13706295 A JP13706295 A JP 13706295A JP H08170089 A JPH08170089 A JP H08170089A
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JP
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hydrocarbyl
acid
phenol
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formula
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JP7137062A
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David J Moreton
ジョン モートン ディビッド
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B P CHEM ADEITEIBUSU Ltd
Lubrizol Adibis Holdings UK Ltd
Original Assignee
B P CHEM ADEITEIBUSU Ltd
BP Chemicals Additives Ltd
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    • C10M159/00Lubricating compositions characterised by the additive being of unknown or incompletely defined constitution
    • C10M159/12Reaction products
    • C10M159/20Reaction mixtures having an excess of neutralising base, e.g. so-called overbasic or highly basic products
    • C10M159/22Reaction mixtures having an excess of neutralising base, e.g. so-called overbasic or highly basic products containing phenol radicals
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 (a)潤滑油および (b)炭酸化工程を含む過塩基化処理により得られ且つ
(i)一般式I [RはC10〜C24アルキルまたはアルケニル基、R1
H,C1〜C4 アルキル基または−CH2 −COOH基
またはその無水物またはエステル誘導体である]の1つ
以上のカルボン酸、または(ii)C36〜100のジ
−またはポリカルボン酸またはその無水物またはエステ
ルの濃縮物の2重量%超〜40重量%未満を混入する反
応により変性した、そしてさらに酸化防止性妨害フェノ
ールまたはナフトールを炭酸化前に添加混入するために
変性した過塩基性金属塩である潤滑油可溶性の洗浄剤、
からなる潤滑油組成物への混入に好適な、好ましくはT
BN300超の添加剤濃縮物。 【効果】 本添加剤濃縮物は潤滑油用として酸性物質を
中和し、スラジを良く分散し、酸化防止性および/また
は耐磨耗性を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に潤滑油用の洗浄
剤添加物、これらの製造、およびこれらの用途に関す
る。
【0002】
【従来の技術】内燃機関において、燃焼室からの副生物
が、しばしばピストンにより吹き込まれ且つ潤滑油と混
和する。これら副生物の多くは潤滑油内で酸性物質を形
成する。このことは特に腐食酸が燃焼により生成する高
い硫黄含量の低級燃料で操作するジーゼルエンジンに顕
著である。その結果、潤滑油に混入した酸は、硫黄の酸
化により生成するチオ酸、燃料中のハロゲン鉛除去剤か
ら誘導されるハロゲン化水素酸および燃焼室内で、大気
窒素の酸化により生成する窒素酸を含むことができる。
このような酸は、急激な磨耗および早期のエンジンの破
損に導くベアリングおよびエンジン部品のスラジおよび
腐食の沈殿を引き起こす。
【0003】酸性物質を中和し且つ潤滑油内のスラジを
分散させるために用いる化合物は、一般に洗浄剤として
参照される。普通に洗浄剤として用いられる化合物は、
フェノールのアルカリ土類金属塩、スルホン酸、ザリチ
ル酸およびカルボン酸、例えばナフテン酸およびステア
リン酸である。洗浄剤としての使用が示唆される他の化
合物は、カリクサレン(calixarene)のアル
カリ土類金属塩および線状フェノール/ホルムアルデヒ
ド樹脂、例えばレゾールおよびノボラック樹脂である。
「ノルマル」および「過塩基性」両者のアルカリ土類金
属塩が用いられる。用語「過塩基性」は、アルカリ土類
分の当量数と酸性分、即ちフェノール、スルホン酸他の
当量数との比率が1よりも大であり、そして通常1.2
よりも大であり、そして4.5以上の高さであるこれら
のアルカリ土類金属塩を記載するのに用いられる。反対
に、アルカリ土類金属分と「ノルマル」塩中の酸性分と
の当量比は1である。かくして「過塩基性」物質は、相
当するノルマル物質に存在するアルカリ土類金属を過剰
に、20%よりも大で含有することができる。この理由
のために、「過塩基性」アルカリ土類金属塩は、相当す
る「ノルマル」アルカリ土類金属塩を行うよりも酸性物
質を中和するいっそう大きな能力を有している。高度に
過塩基性の洗浄剤を製造する状況において、用語過塩基
は、所望により炭酸化触媒を助長できる炭酸化工程を含
むことが当業上周知である。
【0004】潤滑油内で酸性物質を中和する洗浄剤の能
力の基準は、ASTM D2896の方法で測定された
場合のmgKOH/gで表される、その総塩基数(TB
N)である。一般に洗浄剤のTBNが高ければ高いほ
ど、酸性物質を中和するその能力も一層高い。本発明者
等は、受容できる粘度(即ち、1000cst未満の1
00℃において測定した粘度)を有する高いTBNの
(即ち、300よりも大なるTBNの)洗浄剤/潤滑油
濃縮物の調製が、本質的な反応成分として(i)一般に
濃縮物の重量基準で2〜40重量%の範囲の量で、式:
【化6】 [式中、RはC10〜C24アルキルまたはアルケニル基、
そしてR1 は水素、C1〜C4 アルキル基または−CH
2 −COOH基またはこれの無水物、酸塩化物またはエ
ステルである]を有する少なくとも1つのカルボン酸、
例えばステアリン酸、または(ii)36〜100個の
炭素原子を含有するジ−またはポリカルボン酸またはこ
れの無水物またはエステルを包含することにより容易に
できることを見出した。かくして、受容できる粘度を有
する高いTBN濃縮物の製造は、本発明者等の欧州特許
出願公開第271262号公報(ヒドロカルビルフェネ
ート)、第273588号公報(ヒドロカルビルフェネ
ート)、第351053号公報(ヒドロカルビルスルホ
ネート)、第351052号公報(ヒドロカルビルザリ
チレート)、第347103号公報(混合したヒドロカ
ルビルフェネート、ザリチレート、スルホネートおよび
ナフテネート)および第450874号公報(カリクサ
レート)に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最大の効果のために、
それらの最初の意図した機能を行うことに加えて、最近
の潤滑油添加剤は、望ましくは他の性質を与える。この
ように洗浄剤は、酸性物質を中和し且つスラジを分散さ
せるために機能する一方で、望ましくは例えば酸化防止
性および/または耐磨耗性のある測定を与える。前述し
た高いTBN洗浄剤は、酸性物質の中和およびスラジの
分散を非常に良く行う一方で、例えばそれらの酸化防止
性質の改善の領域を残している。本発明者等は、この問
題を金属塩洗浄剤を酸化防止活性を有する妨害(hin
dered)フェノールまたはナフトールで変性するこ
とにより克服できることを見出した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、添加物
濃縮物が、 (a)潤滑油および (b)炭酸化工程を含む過塩基化処理により得られ且つ
(i)式:
【化7】 [式中、RはC10〜C24アルキルまたはアルケニル基、
そしてR1 は水素、C1〜C4 アルキル基または−CH
2 −COOH基またはこれの無水物またはエステル誘導
体である]を有する少なくとも1つのカルボン酸、また
は(ii)36〜100個の炭素原子を含有するジ−ま
たはポリカルボン酸またはこれの無水物またはエステル
の濃縮物の重量基準で2重量%よりも大乃至40重量%
未満を混入するための反応により変性した、そしてさら
に酸化防止活性を有する妨害フェノールまたはナフトー
ルを炭酸化前に添加して混入するために変性した過塩基
性金属塩である潤滑油可溶性の洗浄剤、からなる完成潤
滑油組成物に混入するのに好適な添加剤濃縮物を提供す
る。
【0007】炭酸化の前の過塩基化処理における妨害フ
ェノールまたはナフトールの添加は、このような化学的
な変性の正確な方法が未だ十分に理解されていないとは
いえ、過塩基化される物質の構造への混入によりその化
学的変性を可能にすると信じられている。本発明の部分
を形成しないことは、過塩基化後のそれの添加と区別さ
れるべきである。過塩基化後の添加は、妨害フェノール
またはナフトールの過塩基性金属塩との物理的な混合を
もたらすと信じられる。しかしながらこのような信念は
本発明と結びつけて解釈されるべきではない。
【0008】濃縮物のTBNは、好ましくは300より
も大、例えば350よりも大、代表的には400よりも
大である。100℃で測定された場合の濃縮物の粘度
は、好ましくは1000cst未満、例えば750cs
t未満、代表的には500cst未満である。
【0009】添加剤濃縮物の成分(a)は潤滑油であ
る。潤滑油は、好適には動物油、植物油またはナフテン
基、パラフィン基または混合基油のような鉱物油であ
る。好適には潤滑油は、石油由来の潤滑油である。溶媒
中和油が特に好ましい。別法として、潤滑油は合成潤滑
油で有り得る。好適な合成潤滑油は、合成エステル潤滑
油を包含しており、この油はジ−オクチルアジペート、
ジ−オクチルセバケートおよびトリデシルアジペートま
たは重合炭化水素潤滑油、例えば液体ポリイソブテンお
よびポリ−アルファオレフィンのようなジエステルを包
含する。潤滑油は、好適には濃縮物の10〜90重量
%、代表的には10〜70重量%、例えば15〜35重
量%を含んでいる。
【0010】添加剤濃縮物の成分(b)は、変性潤滑油
可溶の過塩基性金属塩洗浄剤である。好適には、洗浄剤
は、(1)ヒドロカルビル置換されたフェノール、
(2)置換分水酸基または金属塩基との反応に有用な基
を有する硫黄フリーのカリクサレン、(3)線状フェノ
ール/ホルムアルデヒド凝縮生成物、(4)ヒドロカル
ビル置換されたスルホン酸、(5)ヒドロカルビル置換
されたナフテン酸または(6)ヒドロカルビル置換され
たザリチル酸または(7)ヒドロカルビル置換されたス
ルホン酸またはヒドロカルビル置換されたザリチル酸お
よびアルデヒドの凝縮生成物の少なくとも1つの過塩基
性金属塩である。
【0011】過塩基性金属塩の金属は、好適にはアルカ
リまたはアルカリ土類金属、好ましくはアルカリ土類金
属、一層好ましくはカルシウム、マグネシウムまたはバ
リウム、最も好ましくはカルシウムである。好適には、
金属は濃縮物の重量基準で10〜20重量%の範囲の量
で存在する。
【0012】ヒドロカルビル置換されたフェノール
(1)に関して、フェノールはモノ−またはポリ−置換
されているか、またはこれらの混合物である。このヒド
ロカルビル置換分は、好適にはアルキル基である。好適
なアルキル基は、4〜50、好ましくは9〜28個の炭
素原子を含有する。特に好適なアルキルフェノールは、
フェノールのプロピレンテトラマーとのアルキル化から
得られるC12−アルキルフェノールである。パラドデシ
ルフェノールに加えて、このような生成物は、例えばジ
ドデシルフェノールを含む他のアルキル化生成物の40
重量%までを含有することができる。他の好ましいアル
キルフェノールは、実質的に純粋なパラドデシルフェノ
ールおよびオクタデシルフェノールを包含する。このフ
ェノールは加硫または非加硫である。
【0013】金属塩基(2)との反応に有用な置換性水
酸基を有する硫黄フリーのカリクサレンに関して、この
ものは式
【化8】 (式中、Yは2価の架橋基、R3 は水素、ヒドロカルビ
ルまたはヘテロ置換されたヒドロカルビル基、R1 は水
酸基であり、そしてR2 およびR4 は独立して水素、ヒ
ドロカルビルまたはヘテロ置換されたヒドロカルビルで
あり、またはR2 およびR4 は水酸基であり、そしてR
1 は水素、ヒドロカルビルまたはヘテロ置換されたヒド
ロカルビルであり、そしてnは4〜20、例えば3〜1
2の範囲で整数である)で表される。
【0014】式(II)において、Yは好適には(CH
6 d (式中、R6 は水素または例えばメチルのよう
な1〜6個の炭素のヒドロカルビルであり、そしてdは
少なくとも1である整数であり、nは好ましくは4〜9
である)である。いずれのヘテロ置換されたヒドロカル
ビル基も2〜20個の炭素のアルコキシ−アルキル基の
ような一連の炭素原子を中断するヘテロ原子、好ましく
はOまたはNHを有している。
【0015】好ましいカリクサレンは、式:
【化9】 (式中、R2 、R3 およびR4 は独立して水素、ヒドロ
カルビルまたはヘテロ置換されたヒドロカルビルであ
り、R7 およびR8 の一つは水素であり、そしてその他
は水素またはヒドロカルビルであり、nは4〜20、例
えば3〜12、好ましくは4〜9の範囲で整数であり、
そしてeは1以上、例えば1〜4である)を有してい
る。
【0016】好ましくは式(III)において、R2
よびR4 は水素であり、R3 は例えば3〜16個のよう
な1〜20個の炭素原子のヒドロカルビルまたはヘテロ
置換されたヒドロカルビル、一層好ましくはアルキルで
あり、R7 またはR8 の一つは水素であり、そしてその
他は水素またはアルキルであり、nは4、6または8で
あり、そしてeは1である。R7 およびR8 の一つがア
ルキルである場合に、それは好ましくはC1 〜C4 アル
キル、一層好ましくはメチルである。好ましくはR3
アルキル、特にノニル(またはプロピレントリマー)、
t−ブチル、ドデシルまたは第3級−アミルである。p
−アルキルカリクサレンもまたp−アルキルフェノール
カリクサレンとして公知であり、そして両用語が本願明
細書で用いられる。式(II)の好適なカリクサレンの
例はp−第3級−ブチルカリク[6,8]サレンであ
る。例えばこの[8]アレンは式:
【化10】 で表される。
【0017】他の好適なカリクサレンは、p−ドデシル
カリク[6]アレンおよびp−ノニルカリク[8]アレ
ンおよびp−ノニル[6,7,8]アレンである。好ま
しいカリクサレンは、p−ドデシル[6,7,8]アレ
ンである。もう一つの好ましいカリクサレンは、p−ド
デシルカリク[11]アレンである。その上、さらに好
適なカリクサレンは、パラ−オクタデシルカリクサレン
およびパラ−C30カリクサレンを包含しており、ここで
30置換分は高級ビニリデンポリイソブテンから誘導さ
れる。
【0018】ドデシルカリクサレンは、一般にフェノー
ルのプロピレンテトラマーによるアルキル化により得ら
れたもののような実質的に純粋なパラドデシルフェノー
ルまたは不純なドデシルフェノールから誘導される。好
ましいドデシルカリクサレンは、実質的に純粋なパラド
デシルフェノールから得られ、そしてそれは例えばシェ
ネクタデイから商業的に入手できる。
【0019】カリクサレンは好適には、ロイヤル ソサ
エテイ オブ ケミストリーにより、1989年に発行
されたCデイビッド グッチェ、シリーズエディター−
Jフレイザー ストダートによるスプラモレキュラー
ケミストリー中のモノグラフに記載された方法で調製で
きる。代表的には、オルト位置にて未置換のアルキルフ
ェノールが、ホルムアルデヒドまたはアセトアルデヒド
のようなアルデヒドと、塩基の存在において反応する。
【0020】線状フェノール/ホルムアルデヒド凝縮生
成物(3)に関して、このものは好適には式:
【化11】 (式中、a、bおよびcは各々独立して1または2を表
し、x、yおよびzは各々独立してゼロまたは1〜3の
整数を表し、R1 、R2 およびR3 は独立して水素また
はヒドロカルビル基を表し、x、yまたはzは1よりも
大であり、各R1 、各R2 または各R3 はそれぞれ同一
または異なっており、そしてgは1〜20の範囲で整数
である)を有している。
【0021】式(V)の好ましい化合物は、a、bおよ
びcが1であり、x、yおよびzが1であり、R1 =R
2 =R3 =C1 〜C24アルキル、好ましくはC1 〜C12
アルキル、そしてgは好ましくは2〜7、一層好ましく
は3であるものである。
【0022】ヒドロカルビル置換されたスルホン酸
(4)に関して、ヒドロカルビル置換分は125までの
脂肪族炭素原子を含有する。好適な置換分の例は、アル
キル基、例えばヘキシル、シクロヘキシル、オクチル、
イソ−オクチル、デシル、トリデシル、ヘキサデシル、
エイコシルおよびトリコシルおよび末端および内部両者
のオレフィン、例えばエテン、プロペン、1−ブテン、
イソブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、2−ブテ
ン、2−ペンテン、3−ペンテンおよび4−オクテンの
重合から誘導される基を包含している。好ましくはヒド
ロカルビル置換分は、モノオレフィン、一層好ましくは
プロペン、1−ブテンまたはイソブテンであるモノオレ
フィンから誘導されたものである。
【0023】ヒドロカルビル置換されたナフテン酸
(5)およびヒドロカルビル置換されたザリチル酸
(6)に関して、ヒドロカルビル置換分は、本願明細書
中、前にヒドロカルビル置換されたスルホン酸に関連し
て記載した通りである。
【0024】(7)に関して、ヒドロカルビル置換され
たスルホン酸またはザリチル酸の凝縮生成物は、好まし
くは酸のホルムアルデヒドによる凝縮生成物である。
【0025】本願明細書中、前に好ましいと記載した過
塩基性金属塩は、加硫または非加硫フェノール(1)、
カリクサレン(2)および線状フェノール/ホルムアル
デヒド凝縮生成物(3)またはこれらの2以上の混合物
である。
【0026】過塩基性金属塩は、(i)式(I)を有す
る少なくとも1つのカルボン酸またはこれの無水物また
はエステル誘導体、または(ii)36〜100個の炭
素原子を含有するジ−またはポリカルボン酸またはこれ
の無水物またはエステルの濃縮物の重量基準で2重量%
よりも大乃至40重量%未満で混入する反応により変性
される。好ましくは、式(I)を有するカルボン酸、ジ
−またはポリカルボン酸またはこれらの酸無水物または
エステルを、濃縮物の重量基準で10よりも大乃至35
重量%、一層好ましくは12〜20重量%、例えば約1
6重量%の量で混入される。
【0027】(i)に関して、これは式(I)を有する
少なくとも1つのカルボン酸またはこれの無水物または
エステルである。好ましくは、式(I)中のRは未分枝
状アルキルまたはアルケニル基である。式(I)の好ま
しい酸は、RがC10〜C24、一層好ましくはC18〜C24
直鎖アルキル基であり、そしてR1 は水素である。式
(I)の好適な飽和カルボン酸の例は、カプリン酸、ラ
ウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、アラキン酸、ベヘン酸およびリグノセリン酸を包含
している。式(I)の好適な不飽和酸の例は、ラウロレ
イン酸、ミリストオレイン酸、パルミトレイン酸、オレ
イン酸、ガドレイン酸、エルカ酸、リシノール酸、リノ
ール酸およびリノレン酸を包含している。酸の混合物は
また、例えばナタネ油トップ脂肪酸も使用することがで
きる。特に好適な酸の混合物は、飽和および不飽和酸の
両者を含む酸の範囲を含有する商業的な等級のものであ
る。このような混合物は、合成的に得ることができる
か、または天然の産物、例えば樹脂およびタール油(両
者、松の木から)、綿実油、落花生油、ココナツ油、ア
マニ油、パーム核油、オリーブ油、コーン油、パーム
油、キャスター油、大豆油、ひまわり油、にしん油、い
わし油およびタロウから誘導することができる。加硫酸
および酸混合物もまた使用できる。カルボン酸の代わり
に、またはこれに加えて、酸無水物または酸のエステル
誘導体、好ましくは酸無水物を使用できる。しかしなが
ら、カルボン酸またはカルボン酸の混合物を使用するの
が好ましい。式(I)の好ましいカルボン酸は、ステア
リン酸である。(ii)に関して、これは好ましくはポ
リイソブテンコハク酸または無水ポリイソブテンコハク
酸である。
【0028】式(I)を有するカルボン酸およびジ−ま
たはポリカルボン酸のうち、式(I)を有するカルボン
酸が好ましく、そしてカルボン酸のうちステアリン酸が
好ましい。
【0029】洗浄剤を、酸化防止活性を有する妨害フェ
ノールまたはナフトールを炭酸化前に添加することによ
り混入するためにさらに変性する。フェノールまたはナ
フトールのうち、フェノールが好ましい。
【0030】妨害フェノールに関して、これらは単環状
または多環状であり得る。好適な単環状フェノールは、
【化12】 (式中、R1 およびR2 は独立してヒドロカルビル基、
好適にはアルキルであり、そしてR3 はヒドロカルビル
基、好適にはアルキルまたは水素である)を有する。好
ましくは少なくとも1つ、一層好ましくは少なくとも2
つのR1 、R2 およびR3 がバルキーなアルキル基、例
えば第3級ブチル基のような第3級アルキル基および残
る一つは(もしあるとしても)、低級アルキル基、例え
ばメチル、エチルまたはプロピルまたは水素である。式
(VI)を有する好適な単環状フェノールの例は2,6
−ジ−第3級−ブチル−4−メチルフェノールであり、
BHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)として商業的に
入手できる。式(VI)を有する有用な等級の単環状フ
ェノールは、ジ−第3級−ブチルフェノール、例えば
3,5−ジ−第3級−ブチルフェノール、2,4−ジ−
第3級−ブチルフェノールおよび2,6−ジ−第3級−
ブチルフェノールであり、これらは商業的に入手可能で
ある。これらのうち、3,5−ジ−第3級−ブチルフェ
ノールおよび2,6−ジ−第3級−ブチルフェノールが
好ましく、2,6−ジ−第3級−ブチルフェノールは、
それが一層安い理由で最も好ましい。
【0031】別法として、多環状フェノール、例えばビ
スフェノールおよびジフェノールを用いることができ
る。好適なビスフェノールおよびジフェノールは、式:
【化13】 [式中、X=CH2 、CR5 6 (式中、R5 およびR
6 は独立してアルキル基であるか、またはR5 およびR
6 の1つはHおよび他のアルキルまたは硫黄である)、
またはXは2つのフェノール環を結合する単結合であ
り、同一または異なり、好ましくは同一であるR1 およ
びR2 はアルキルであり、同一または異なり、好ましく
は同一であるR3 およびR4 は水素またはアルキルであ
り、同一または異なり、好ましくは同一であるR5 およ
びR6 は水素またはアルキルのどちらかである]を有し
ている。
【0032】式(VII)を有する好適なビスフェノー
ルの例は、サントホワイトパウダーとして商業的に公知
の4,4′−ブチリデンビス−(6−第3級−ブチル−
3−メチル)フェノール(X=HCC3 7 、R1 =R
2 =t−ブチルそしてR3 =R4 =H)およびサントノ
ックスRとして商業的に公知の4,4′−チオビス(2
−第3級−ブチル−5−メチル)フェノール(X=S、
1 =R2 =t−ブチル、R3 =R4 =HそしてR5
6 =CH3 )である。他の好適な妨害フェノールの例
は、式:
【化14】 の2,2′−メチレン−ビス(4−メチル−6−第3級
−ブチル)フェノール、これは式:
【化15】 のエタノックス330として商業的に公知であり、イル
ガノックス1010として商業的に公知である式:
【化16】 のテトラキス[メチレン(3,5−ジ−第3級−ブチル
−4−ヒドロキシヒドロ−シンナメート)]メタンを包
含している。
【0033】窒素含有ビスフェノールはまた、例えばイ
ルガノックス1098として商業的に公知である式:
【化17】 のN,N′−1,6−ヘキサメチレン−ビス−3−
(3,5−ジ−第3級−ブチル−4−ヒドロキシフェノ
ール)プロピアナミドを使用できる。
【0034】別法として、式(VII)中のXが2つの
フェノール環を結合する単結合である場合、妨害フェノ
ールはジフェノールである。
【0035】妨害フェノールまたはナフトールは、好適
には洗浄剤のヒドロカルビル−置換されたフェノール、
スルホン酸、ナフテン酸またはザリチル酸分の40モル
%まで、代表的には20モル%まで、例えば10モル%
までを置換するのに十分な量で存在する。
【0036】好ましい添加剤濃縮物は、350以上、好
ましくは400以上のTBNを有しており、そして10
〜70重量%、好ましくは15〜30重量%の潤滑油
(a)および2〜40%がカルボン酸(b)(i)また
はジ−またはポリカルボン酸(b)(ii)、5〜40
%の少なくとも1つのヒドロカルビル置換されたフェノ
ール、硫黄フリーのカリクサレン、線状フェノール/ホ
ルムアルデヒド濃縮生成物、ハイドロカーボン置換スル
ホン酸、ヒドロカルビル置換ナフテン酸またはヒドロカ
ルビル置換ザリチル酸プラス妨害フェノールまたはナフ
トールおよび10〜20%のアルカリ土類金属からなる
30〜90%、好ましくは65〜85%の成分(b)か
らなり、全てのパーセンテージは濃縮物の重量基準の重
量による。
【0037】特に好ましい濃縮物は400以上のTBN
を有しており、そして15〜35%,、一層好ましくは
15〜20%の潤滑油、ドデシルカリクサレンの5〜3
0モル%、好ましくは18〜22モル%が2,6−ジ−
第3級ブチルフェノールで置換されている5〜30%、
一層好ましくは15〜20%のドデシルカリクサレン、
式(I)(式中、RはC18〜C24直鎖アルキル基であ
り、そしてR1 は水素、好ましくはステアリン酸であ
る)を有する10〜35%、好ましくは25〜30%の
カルボン酸および10〜20%、好ましくは14〜16
%のアルカリ土類金属、好ましくはカルシウムからな
り、2,6−ジ−第3級ブチルフェノールのそれ以外の
全てのパーセンテージは濃縮物の重量基準の重量によ
る。
【0038】他の観点において、本発明は本願明細書中
で前述したように添加剤濃縮物の製造方法を提供するも
のであり、この方法は高められた温度で、 成分(A′)(i)加硫ヒドロカルビル置換されたフェ
ノール、スルホン酸、ザリチル酸またはナフテン酸の少
なくとも1つ、(ii)非加硫ヒドロカルビル置換され
たフェノール、スルホン酸、ザリチル酸またはナフテン
酸の少なくとも1つ、(iii)非加硫ヒドロカルビル
置換されたフェノール、スルホン酸、ザリチル酸または
ナフテン酸および硫黄の源の少なくとも1つ、(iv)
少なくとも1つの、濃縮物のそれよりも低いTBNを有
する加硫または非加硫ヒドロカルビル置換されたフェネ
ート、スルホネート、ザリシレートまたはナフテネー
ト、(v)オルト位置において未置換のヒドロカルビル
置換されたフェノール、アルデヒドおよび反応用触媒と
して塩基を反応させることにより得られた少なくとも1
つのカリクサレン生成物、(vi)濃縮物のそれよりも
低いTBNを有する少なくとも1つのカリクサレート、
(vii)ヒドロカルビル置換されたフェノール、ホル
ムアルデヒドおよび反応用触媒として塩基を含む混合物
を反応させることにより得られた少なくとも1つの線状
フェノール/ホルムアルデヒド生成物、(viii)濃
縮物のそれよりも低いTBNを有する少なくとも1つの
線状フェノール/ホルムアルデヒド生成物の金属塩、
(ix)ヒドロカルビル置換されたスルホン酸またはザ
リチル酸、アルデヒドおよび反応用触媒として塩基を反
応させることにより得られた生成物または(x)濃縮物
のそれよりも低いTBNを有する(ix)の生成物の少
なくとも1つの金属塩の少なくとも1つ、 成分(A″)酸化防止活性を有する妨害フェノールまた
はナフトール、 成分(B′)反応中の中間点において単独の添加または
複数の添加で添加された金属塩基、 成分(C′) (1)(i)2〜4個の炭素原子を有する多価アルコー
ル、(ii)ジ−(C3 またはC4 )グリコール、(i
ii)トリ−(C2 〜C4 )グリコールまたは(iv)
式 R(OR1 x OR2 (XI) [式(XI)中、RはC1 〜C6 アルキル基、R1 はア
ルキレン基、R2 は水素またはC1 〜C6 アルキル基で
あり、そしてxは1〜6の整数である]のモノ−または
ポリ−アルキレングリコールアルキルエーテルの単独、
または(2)炭化水素溶媒または(3)(a)水、
(b)C1 〜C201価アルコール、(c)20個までの
炭素原子を含有するケトン、(d)10個までの炭素原
子を含有するカルボン酸エステルまたは(e)20個ま
での炭素原子を含有する脂肪族、脂環式または芳香族エ
ーテルまたは(4)炭化水素溶媒(2)と組み合わせた
1 〜C4 1価アルコールとの組み合わせからなる溶
媒、 成分(D′)潤滑油、 成分(E′)成分(B′)の各添加に次いで添加される
二酸化炭素、 成分(F′)(i)式
【化18】 (式中、RはC10〜C24アルキルまたはアルケニル基で
あり、そしてR3 は水素、C1 〜C4 アルキル基または
−CH2 −COOH基またはこれの無水物またはエステ
ル誘導体である)を有する少なくとも1つのカルボン
酸、または(ii)36〜100個の炭素原子を含有す
るジ−またはポリカルボン酸またはこれの無水物または
エステル、 任意成分(G′)炭酸化反応用の触媒、を成分
(A′)、(A″)、(B′)、(C′)、(F′)お
よび任意成分(G′)を成分(E′)の添加前に添加す
ることを条件として反応させることからなる。
【0039】(i)〜(iv)に関する成分(A′)に
関して、好適なヒドロカルビル置換されたフェノール、
スルホン酸、ザリチル酸およびナフテン酸は添加剤濃縮
物の成分(b)に関連して本願明細書中に記載された通
りである。(v)および(vi)に関して、オルト位置
にて未置換の好適なヒドロカルビル置換されたフェノー
ルは、式(II)および(III)のカリクサレンの芳
香族分に関連して本願明細書中に記載された通りであ
る。再度、式(II)および(III)に関連して、好
適なアルデヒドは式YOを有する。好ましいアルデヒド
はホルムアルデヒドであり、その形態のいずれかで、例
えばパラホルムアルデヒドで使用することができる。カ
リクサレンの製造のための塩基触媒として、いずれの好
適な塩基も使用できる。好適な塩基は、アルカリ土類金
属塩基、例えば酸化カルシウムまたは水酸化カルシウム
またはこれらの混合物を包含している。(vii)およ
び(viii)に関して、好適なヒドロカルビル置換さ
れたフェノールは、式(IV)のフェノール/ホルムア
ルデヒド凝縮生成物の芳香族分に関連して本願明細書中
に記載された通りである。好適な塩基は、(A′)
(v)および(vi)のカリクサレン生成物に関連して
記載したものである。好適な妨害フェノールまたはナフ
トール(A″)は、添加剤濃縮物の成分(b)に関連し
て本願明細書中に記載された通りである。
【0040】成分(B′)は、反応中の中間点において
単独の添加または複数の添加で添加された金属塩基であ
る。この金属は、好適にはアルカリ金属またはアルカリ
土類金属、好ましくはアルカリ土類金属、一層好ましく
はカルシウム、マグネシウムまたはバリウムまたは最も
好ましくはカルシウムである。この塩基分は、好適には
酸化物または水酸化物、好ましくは水酸化物である。カ
ルシウム塩基を、生石灰(CaO)の形態または消石灰
の形態で添加することができる。
【0041】成分(C′)は、反応体用の溶媒である。
この溶媒(C′)は(C′)(1)単独または(C′)
(2)または(C′)(3)との組合わせであるか、ま
たは溶媒(C′)は(C′)(2)と組み合わせた
(C′)(4)であり、そこで(C′)(1)は、
(i)2〜4個の炭素原子を有する多価アルコール、
(ii)ジ−(C3 またはC4 )グリコール、(ii
i)トリ−(C2 〜C4 )グリコールまたは(iv)
式: R(OR1 x OR2 (XI) [式(XI)中、RはC1 〜C6 アルキル基、R1 は水
素またはC1 〜C6 アルキル基であり、そしてxは1〜
6の整数である]のモノ−またはポリ−アルキレングリ
コールアルキルエーテルである。式(XI)を有する好
適な化合物は、(a)エチレングリコール、(b)ジエ
チレングリコール、(c)トリエチレングリコールまた
は(d)テトラエチレングリコールのモノメチルまたは
ジメチルエーテルを包含している。好適な化合物はメチ
ルジグリコール(CH3 OCH2 CH2 OCH2 CH2
OH)である。グリコールエーテルとグリコールとの混
合物もまた使用できる。多価アルコールは、好適には2
価アルコール、例えばエチレングリコールまたはプロピ
レングリコールまたは3価アルコール、例えばグリセロ
ールである。ジ−(C3 またはC4 )グリコールは、好
適にはジプロピレングリコールであり、トリ−(C2
4 )グリコールは、好適にはトリエチレングリコール
である。好ましくは、成分(C′)(1)は、エチレン
グルコールまたはメチルジグリコールである。(C′)
(2)は、脂肪族または芳香族である炭化水素溶媒であ
る。好適な炭化水素の例は、トルエン、キシレン、ナフ
サおよび脂肪族パラフィン、例えばヘキサンおよび環状
脂肪族パラフィンを包含している。(C′)(3)は、
(i)水、(ii)C1 〜C201価アルコール、(ii
i)20までの炭素原子を有するケトン、(iv)10
までの炭素原子を有するカルボン酸エステルまたは
(v)20までの炭素原子を有する脂肪族、脂環式また
は芳香族エーテルである。実施例は、メタノール、2−
エチルヘキサノール、シクロヘキサノール、シクロヘキ
サノン、ベンジルアルコール、酢酸エチルおよびアセト
フェノンである。(C′)(4)はC1 〜C4 1価アル
コール、好ましくはメタノールである。好ましい溶媒
(C′)は、エチレングリコール、エチレングリコール
と2−メチルヘキサノールの混合物およびメタノールと
トルエンの混合物からなる。
【0042】成分(D′)は潤滑油である。好適な潤滑
油は、濃縮組成物に関して本願明細書中に記載した通り
である。
【0043】成分(E′)は、成分(B′)の各添加に
続いて添加された二酸化炭素である。二酸化炭素はガス
または固体の形、好ましくはガスの形で添加できる。ガ
ス状の形において、それは好適には反応により吹き込ま
れる。
【0044】成分(F′)は、(i)式(I)を有する
カルボン酸または(ii)36〜100個の炭素原子を
含有するジ−またはポリカルボン酸または(i)または
(ii)の酸無水物またはエステル誘導体である。好適
な成分(F′)およびこれの量は添加剤濃縮物の成分
(b)に関連して本願明細書中に記載されている。
【0045】任意成分(G′)は、炭酸化反応用の触媒
である。触媒が、一層高いTBN濃度、例えば350よ
りも大なるTBNの達成のために存在するのが好まし
い。触媒は、無機化合物または有機化合物、好ましくは
無機化合物である。好適な無機化合物は、ハロゲン化水
素、ハロゲン化金属、ハロゲン化アンモニウム、金属ア
ルカノエート、アンモニウムアルカノエートまたはモノ
−、ジ−、トリ−またはテトラ−アルキルアンモニウム
ホルメートまたはアルカノエートを包含している。ハロ
ゲン化金属または金属アルカノエートの金属分に関し
て、これは好適には亜鉛、アルミニウムまたはアルカリ
土類金属、例えばカルシウムである。好ましい金属分は
カルシウムである。ハロゲン化物分に関して、塩化物が
好ましい。アルカノエート分は、好適にはC2 〜C10
ルカノエート、好ましくはC2 〜C4アルカノエート、
例えばアセテートまたはプロピオネートである。置換さ
れたアンモニウム化合物を使用する場合、それは好まし
くはテトラ−(C1 〜C4 アルキル)アンモニウム化合
物、特にテトラメチルアンモニウムアセテートのような
テトラメチルアンモニウム化合物である。好適な炭酸化
触媒の例は、塩化カルシウム、塩化アンモニウム、酢酸
カルシウム、酢酸アンモニウム、酢酸亜鉛および酢酸テ
トラメチルアンモニウムを包含している。好適には、用
いる触媒の量は、2.0%wt/wtまでである。この
触媒は、過塩基化処理を容易にし、且つその他の利点を
有している。
【0046】選択すべき(i)〜(iv)の成分
(A′)に関して、(i)〜(iii)を使用すること
が好ましく、選択すべき(v)または(vi)からは
(v)を使用するのが好ましく、そして選択すべき(v
ii)または(viii)からは(vii)を使用する
のが好ましい。全ての選択すべき物のうち、好ましい選
択すべき物は(v)である。添加の順序に関して、成分
(D′)をできるだけ除いた成分が、成分(E′)の添
加前に存在することを条件に、これらをいかなる順序で
も添加することができる。しかしながら、成分(A″)
は、処理の最初から存在するのが好ましく、従って、第
1工程として成分(A)(i)〜(iii)、(v)ま
たは(vii)の少なくとも1つを成分(A″)と混合
することが好ましい。
【0047】代表的には、本発明に基づく濃縮物を製造
する1つの好ましい方法において、第1工程は、高めら
れた温度で、オルト位置において未置換のヒドロカルビ
ル置換されたフェノール、例えばパラ−ドデシルフェノ
ール、アルデヒド、例えばホルムアルデヒドまたはその
重合前駆体の1つ、酸化防止活性を有する妨害フェノー
ルまたはナフトール、例えば2,6−ジ−第3級−ブチ
ルフェノール、接触的量の塩基、例えば水酸化ナトリウ
ムまたはカリウムおよび溶媒、例えばキシレンを含む混
合物を反応させてカリクサレンを含む生成物を生成する
ことからなり、そして第2工程は、第1工程からのカリ
クサレン含有生成物および成分(B′)、(C′)、
(D′)、(F′)および(G′)を含む混合物を、高
められた温度で成分(E′)と、300よりも大なるT
BNおよび1000cSt未満の100℃における粘度
を有する濃縮物を生成するような割合で反応させること
からなる。
【0048】好適には処理が行われる高められた温度
は、15〜200℃、好ましくは50〜175℃の範囲
の温度である。前記範囲内の最適温度は、とりわけ成分
(C′)として選択された溶媒の性質に依存する。
【0049】反応の結論において、溶媒(C′)を、例
えば蒸留により分別することにより潤滑油中の溶液とし
て濃縮物を回収することが好ましい。
【0050】最後に、いずれもの不溶性物質を、好適に
は濾過または遠心分離により分別することが好ましい。
【0051】本発明の一層の観点によれば、完成した潤
滑油組成物が提供され、この組成物は、本願明細書に記
載したように大きな割合の潤滑油および小さな割合の添
加剤濃縮物からなる。
【0052】完成した潤滑油に存在する添加剤濃縮物の
量は、最終用途の性質による。このように船舶用潤滑油
について、存在する添加剤濃縮物の量は、好適には9〜
100のTBNを与えるのに十分であり、そして自動車
エンジン潤滑油についての量は、好適には4〜20のT
BNを与えるのに十分である。
【0053】完成した潤滑油はまた、有効量の1以上の
他の種類の慣用の潤滑油添加剤、例えば粘度指数改善
剤、耐磨耗剤、酸化防止剤、分散剤、防錆剤、流動点抑
制剤等も含有することができ、これは完成した潤滑油組
成物中に直接または濃縮組成物の仲介により混入でき
る。
【0054】本発明を、次の実施例を参照することによ
りさらに説明する。
【0055】
【実施例】比較試験1 (A)カリクサレンの調製 5リットル丸底広首フラスコに、プロピレンテトラマー
(268g、66重量%パラドデシルフェノール、1モ
ル、1等量)、パラホルムアルデヒド(60g、2モ
ル、2等量)、10M水性水酸化ナトリウム触媒(40
g、0.4モル、0.4等量)およびキシレン溶媒(2
kg)でフェノールをアルキレート化することにより得
られた生成物を充填した。このフラスコをフランジ蓋、
オーバーヘッド攪拌器/パドル/パッキン押さえ、コン
デンサ、ディーン アンド スターク トラップおよび
マントル/ユーロサーム/サーモカップル加熱システム
を包含する容器に連結した。マントル上の容器(ディー
ン アンド スターク トラップを包含している)を外
被材で覆い、そして反応は110℃に急速に加熱した。
温度を、次いで還流が許容する場合(8時間かけて)1
55℃に上げた。ディーン アンド スターク トラッ
プを経て排水し、そして全量の70mlを収集した。水
の収集が終了した時、反応混合物を155℃で3時間還
流した。
【0056】反応混合物を冷却させ、そして取り扱うの
に十分な冷却をする時、900mlの得られる溶液を、
600mlのSN150鉱油および回転蒸発器で90℃
/29インチHgにて除去したキシレンに添加して鉱油
中15.7重量%カリクサレンの澄明な溶液を与える。
【0057】残っているキシレン溶液をデカントして黒
い顆粒触媒残留物を除き、そして貯蔵した。
【0058】(B)カリクサレンの400TBNへの過
塩基化 1リットル広首丸底フラスコに、前記(A)で得られた
鉱油生成物中のカリクサレンの15.7重量%溶液(1
32.6g、74ミリモル、1等量)を充填した。この
生成物はフェノールを、前記(A)で用いたようなプロ
ピレンテトラマー(9.0g、33.6ミリモル、0.
45等量)、石灰(90g、1.21モル、16.4等
量)、ステアリン酸(100g、0.35モル、4.7
6等量)、酢酸カルシウム(6g、38ミリモル、0.
51等量)および2−エチルヘキサノール(222g)
溶媒でアルキレート化することにより得られた。
【0059】フラスコを、次いでフランジ蓋、クリッ
プ、しめ金、オーバーヘッド攪拌器/パッキン押さえ/
パドル、スプラッシュヘッド/コンデンサ/レシーバア
ダプタ/フラスコおよびマントル/ユーロサーム/サー
モカップル加熱システムを包含する容器中に混入した。
【0060】攪拌器をスイッチオンし、そして反応器内
容物を150℃/11インチHgに30分間加熱した。
エチレングリコール(42g)を、次いで添加し、そし
て反応混合物を130℃/11インチHgにて15分間
加熱した。真空を破り、そして特別に2−エチルヘキサ
ノール(110g)を添加した。反応混合物を、次いで
密封したフラスコ中の固形二酸化炭素(120g、2.
73モル、36.9等量)から導かれる炭酸化管を経て
130℃にて炭酸化した。90分後、炭酸化が終了し、
そして真空度を激しい泡立ちを避けるような速度で27
インチ水銀柱に上げた。温度を次いで210℃に上げ、
そして溶媒を除去した。溶媒の除去において(30分
後)、真空を破り且つ加熱を中止した。生成物の固形物
含量を3.6重量%と測定した。粗生成物を、次いで1
インチパッドの「ディッフB」濾過助剤により熱濾過し
た。濾過速度は早かった。蒸留物重量は364gであ
り、そして生成物収量は230gであった。
【0061】実施例1 (A)において、フェノールをプロピレンテトラマーで
アルキレート化することにより得られた5重量%の生成
物を、3,5−ジ−第3級−ブチルフェノールと置換す
る以外は比較試験を繰り返した。
【0062】実施例2 (A)において、フェノールをプロピレンテトラマーで
アルキレート化することにより得られた5重量%の生成
物を、2,4−ジ−第3級−ブチルフェノールと置換す
る以外は比較試験を繰り返した。
【0063】実施例3 フェノールをプロピレンテトラマーでアルキレート化す
ることにより得られた5重量%の生成物を、2,6−ジ
−第3級−ブチルフェノールと置換する以外は比較試験
を繰り返した。
【0064】実施例4 (i)5重量%のアルキルフェノール充填として、2,
6−ジ−第3級−ブチルフェノールを混入する150T
BNカルシウムp−ドデシル加硫フェネートの調製 1リットル広首丸底フラスコに、プロピレンテトラマー
(427.5g、66重量%パラドデシルフェノール、
1.6モル、1等量)、2,6−ジ−第3級−ブチルフ
ェノール(22.5g、0.11モル、0.07等
量)、SN150鉱油(254g)、石灰(80g、
1.11モル、0.7等量)および硫黄(80g、2.
5モル、1.56等量)でフェノールをアルキレート化
することにより得られた生成物を充填した。
【0065】成分を、4インチHg加圧において攪拌し
ながら160℃に加熱し、そして次いでエチレングリコ
ール(4g)を添加した。温度を180℃に上げ、そし
てさらにエチレングリコール(48g)を添加する前
に、この温度に30分間保持した。反応体を、十分な真
空度(27.5インチ水銀柱)を適用し且つ210℃に
温度を上げる前に180℃にて30分間保持した。溶媒
の除去後、反応器を冷却し、そしてその後、その内容物
をセライトパッドを通して濾過した。
【0066】(ii)前記(i)の2,6−ジ−第3級
−ブチルフェノール生成物を混入する150TBNカル
シウムp−ドデシル加硫フェネートの400TBNへの
グレードアップ 容器を1リットル広首丸底フラスコ、フランジ蓋、クリ
ップ、しめ金、オーバーヘッド攪拌器/パッキン押さえ
/パドル、スプラッシュヘッド/コンデンサ/レシーバ
アダプタ/フラスコおよびマントル/ユーロサーム/サ
ーモカップル加熱システムを包含しながら組み立てた。
このフラスコに、前記(i)の150TBNフェネート
生成物(250g、60.2%SAP含量、0.5モル
SAP、1等量)、ステアリン酸(69g、0.24モ
ル、0.5等量)、石灰(水酸化カルシウム、86g、
1.1モル、2.3等量)、酢酸カルシウム(6g、
0.037モル、0.07等量)および2−エチルヘキ
サノール(30g、溶媒)を充填した。
【0067】圧力を11インチHgに減少し、そして反
応体を攪拌しながら135℃に加熱した。さらに80g
の2−エチルヘキサノールを、次いで添加し、そして反
応体を、攪拌しながら135℃/11インチHgにて1
0分間保持した。エチレングリコール(42g、0.6
77モル、反応性溶媒、過剰)を次いで添加し、そして
反応体を135℃/11インチHgにてさらに5分間保
持した。真空を解除し、そして二酸化炭素(86g、
1.95モル、4等量)を135℃にて攪拌した反応体
中に泡立たせた。二酸化炭素添加が完全(おおよそ1時
間)になると、完全な真空(27インチ水銀柱)を緩和
に適用し、そして温度を210℃に上げた。反応体をこ
の温度にて、蒸留が終了するまで(1時間)保持し、そ
して次いで沈殿内容物の標本を採った。これは3重量%
であることが見出された。粗生成物を、次いで「ディッ
フB」濾過助剤の1インチパッドを通して熱濾過した。
蒸留物含量を151.4gとして測定し、そして生成物
収量は467.1gであった。
【0068】実施例1〜4および比較試験1の濃縮物に
ついてのTBN値および元素分析値を、表1に与える。
全濃縮物の100℃で測定した場合の粘度は1000c
St未満であった。
【0069】
【表1】
【0070】実施例5〜8および比較試験2 比較試験1および実施例1〜4の生成物を熱油酸化試験
(HOOT)に付した。全酸価(TAN)、100℃ま
たは40℃における粘度(Kv)および酸の赤外線測定
(QUIR)をHOOT試験後に測定し、そして表2に
記録する。
【0071】
【表2】
【0072】表2に関して、ジ−第3級−ブチルフェノ
ールの炭酸化前に高いTBNカリクサレン含有添加剤濃
縮物中への混入が、熱油酸化試験により測定された場
合、その酸化防止性質を改善すること(比較試験1およ
び実施例1〜3)が分かる。
【0073】比較試験3 妨害フェノールまたはナフトールからフリーな400T
BNカリクサレートの調製 比較試験1(B)に記載された装置を組み立て、そして
実質的に純粋なドデシルカリクサレン、例えばシェネク
タデイ(123.0g)、ステアリン酸(85g)、ド
デシルフェノール(9g)、石灰(90g)、酢酸カル
シウム(6.0g)および2−エチルヘキサノール(溶
媒、222g)の潤滑油中50%溶液を充填した。反応
体を140℃、10インチHgに30分間加熱し、そし
てその後エチレングリコール(42g、反応性溶媒)を
添加した。反応混合物を130℃/10インチHgに冷
却し、そしてこの温度で10分間保持した。次いで真空
を破り、そして容器内容物中への浸漬管に導く固形二酸
化炭素(120g)を含有する加熱したフラスコを用い
る炭酸化が130℃で開始し、そして全ての二酸化炭素
が蒸発するまで続いた(1時間)。炭酸化が終了する
と、十分な真空(30インチHg)を、蒸留が許容する
限り敏速に適用し、そして温度を200℃に上げた。全
ての溶媒を除去した時、反応器内容物を1/2インチセ
ライトパッドを通して熱濾過した。濾過は敏速であっ
た。
【0074】生成物は17 1/2%カリクサレンレベル4
00TBNカルシウムカリクサレート潤滑油濃縮物であ
った。
【0075】実施例9 酸化防止活性を有する妨害フェノールを混入する400
TBNカリクサレートの調製 20モル%のドデシルカリクサレンを2,6−ジ−第3
級ブチルフェノールにより置換された以外は、比較試験
3を繰り返した。
【0076】生成物は、2,6−ジ−第3級ブチルフェ
ノール潤滑油濃縮物を混入している17 1/2%カリクサ
レンレベル400TBNカルシウムカリクサレートであ
った。
【0077】比較試験4および実施例10 熱管試験 比較試験3および実施例9の生成物を標準熱管試験に付
した。このテストの結果を等級によって表す。8よりも
大なる評価はパスを意味する。
【0078】比較試験3の生成物は、試験でゼロと、即
ち酸化防止剤フリー物質が試験に失敗したと評価され
た。実施例9の生成物は、試験において9の評価を有し
た、即ち妨害フェノール酸化防止剤を混入する濃縮物は
試験をパスした。
【0079】結果は、炭酸化の前に妨害フェノール酸化
防止剤を400TBNカルシウムカリクサレート濃縮物
中に混入の結果として酸化防止性質の改善を示す。
【0080】試験 次の生成物を、標準ロクサナ試験および熱油酸化試験に
付した。
【0081】(I)それ自体、フェノールをプロピレン
テトラマーでアルキル化することにより得られた生成物
から誘導された、予備形成された250TBNカルシウ
ム加硫アルキルフェネートを過塩基化することにより得
られた400TBNカルシウム加硫アルキルフェネート
潤滑油濃縮物。
【0082】(II)(I)を1重量%の3,5−ジ−
第3級ブチルフェノールと混合することにより得られた
生成物。
【0083】(III)硫黄を、プロピレンテトラマー
−置換されたアルキルフェノールと反応させることによ
り得られた生成物を、石灰により中和することにより得
られた未炭酸化生成物を過塩基化することにより得られ
た400TBNカルシウム加硫アルキルフェネート潤滑
油濃縮物。
【0084】(IV)5モル%のプロピレンテトラマー
−置換されたアルキルフェノールが、石灰との反応で未
炭酸化生成物を形成する前に、3,5−ジ−第3級ブチ
ルフェノールと置換される以外は、(III)と同じ生
成物。
【0085】(V)3,5−ジ−第3級ブチルフェノー
ルのアルキルフェノール基準で5モル%を過塩基化の前
に未炭酸化生成物に添加される以外は、(III)と同
じ生成物。
【0086】生成物(I)〜(III)は、それらが妨
害フェノールまたはナフトール酸化防止剤を混入せず、
またはそれらが炭酸化後の添加によりこのような酸化防
止剤を混入する故に、本発明に基づく生成物ではない。
生成物(IV)および(V)は、本発明に基づいてい
る。
【0087】試験の結果を表3に与える。
【0088】
【表3】
【0089】表3に関して、3,5−ジ−第3級ブチル
フェノール[(I)および(III)]を混入しない濃
縮物が、最も高いロクサナ沈殿物を与える、即ち最も低
い酸化防止性を有することが明らかである。その上、最
も低いロクサナ沈殿物、即ち最も高い酸化防止性を与え
る濃縮物は、3,5−ジ−第3級ブチルフェノールが処
理の最も初期の段階で混入される(IV)である。HO
OT結果は、一般に3,5−ジ−第3級ブチルフェノー
ルを混入する濃縮物が、それを混入しないものよりも一
層良好な酸化防止性を示し、そして酸化防止剤を混入す
るこれらの濃縮物の内、炭酸化前に混入されるものは、
一般に過塩基化が終了する後に添加されるそれに対して
優れているとの結論と一致する。
【0090】
【発明の効果】本発明にかかる洗浄剤添加物は、潤滑油
に用いた場合に酸性物質を中和し且つスラジの分散を非
常に良く行う一方で、酸化防止性および/または耐磨耗
性を与える効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 30:10 70:00

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 添加剤濃縮物が、 (a)潤滑油および (b)炭酸化工程を含む過塩基化処理により得られ且つ
    (i)式(I): 【化1】 [式中、RはC10〜C24アルキルまたはアルケニル基、
    そしてR1 は水素、C1〜C4 アルキル基または−CH
    2 −COOH基またはこれの無水物またはエステル誘導
    体である]を有する少なくとも1つのカルボン酸、また
    は(ii)36〜100個の炭素原子を含有するジ−ま
    たはポリカルボン酸またはこれの無水物またはエステル
    の濃縮物の重量基準で2重量%よりも大乃至40重量%
    未満を混入するための反応により変性した、そしてさら
    に酸化防止活性を有する妨害(hindered)フェ
    ノールまたはナフトールを炭酸化前に添加して混入する
    ために変性した過塩基性金属塩である潤滑油可溶性の洗
    浄剤、からなる完成潤滑油組成物に混入するのに好適な
    添加剤濃縮物。
  2. 【請求項2】 300よりも大なるTBNを有する請求
    項1に記載の添加剤濃縮物。
  3. 【請求項3】 洗浄剤が、(1)ヒドロカルビル置換さ
    れたフェノール、(2)置換性水酸基または金属塩基と
    の反応に有用な基を有する硫黄フリーのカリクサレン
    (calixarene)、(3)線状フェノール/ホ
    ルムアルデヒド凝縮生成物、(4)ヒドロカルビル置換
    されたスルホン酸、(5)ヒドロカルビル置換されたナ
    フテン酸、(6)ヒドロカルビル置換されたザリチル酸
    または(7)ヒドロカルビル置換されたスルホン酸また
    はヒドロカルビル置換されたザリチル酸および無水物の
    凝縮生成物の少なくとも1つの過塩基性金属塩である請
    求項1または2に記載の添加剤濃縮物。
  4. 【請求項4】 洗浄剤が、式(II) 【化2】 (式中、Yは2価の架橋基、R3 は水素、ヒドロカルビ
    ルまたはヘテロ置換されたヒドロカルビル基、R1 は水
    酸基であり、そしてR2 およびR4 は独立して水素、ヒ
    ドロカルビルまたはヘテロ置換されたヒドロカルビル基
    であり、またはR2 およびR4 は水酸基であり、そして
    1 は水素、ヒドロカルビルまたはヘテロ置換されたヒ
    ドロカルビルであり、そしてnは4〜20の範囲で整数
    である)の硫黄フリーのカリクサレンの過塩基性金属塩
    である請求項1〜3のいずれかに記載の添加剤濃縮物。
  5. 【請求項5】 式(II)において、Yが(CHR6
    d (式中、R6 は水素またはヒドロカルビルであり、d
    は少なくとも1である整数であり、そしてnは4〜9で
    ある)である請求項4に記載の添加剤濃縮物。
  6. 【請求項6】 洗浄剤が、式(III) 【化3】 (式中、R2 、R3 およびR4 は独立して水素、ヒドロ
    カルビルまたはヘテロ置換されたヒドロカルビルであ
    り、R7 およびR8 の一つは水素であり、そしてその他
    は水素またはヒドロカルビルであり、nは3〜12の範
    囲で整数であり、そしてeは1以上である)の硫黄フリ
    ーのカリクサレンの過塩基性金属塩である請求項1〜5
    のいずれかに記載の添加剤濃縮物。
  7. 【請求項7】 洗浄剤が、ノニル、第3級−ブチル、ド
    デシルまたは第3級−アミルカリクサレンである硫黄フ
    リーのカリクサレンの過塩基性金属塩である請求項1〜
    6のいずれかに記載の添加剤濃縮物。
  8. 【請求項8】 硫黄フリーのカリクサレンが、パラ−ド
    デシルカリクサレンである請求項7に記載の添加剤濃縮
    物。
  9. 【請求項9】 過塩基性金属塩の金属が、アルカリ土類
    金属である請求項1〜8のいずれかに記載の添加剤濃縮
    物。
  10. 【請求項10】 過塩基性金属塩の金属が、カルシウム
    である請求項9に記載の添加剤濃縮物。
  11. 【請求項11】 式(I)(式中、RはC10〜C24直鎖
    アルキル基であり、そしてR1 は水素である)を有する
    少なくとも1つのカルボン酸を混入する請求項1〜10
    のいずれかに記載の添加剤濃縮物。
  12. 【請求項12】 式(I)を有するカルボン酸がステア
    リン酸である請求項11に記載の添加剤濃縮物。
  13. 【請求項13】 式(VI) 【化4】 (式中、R1 およびR2 は独立してヒドロカルビル基で
    あり、そしてR3 はヒドロカルビル基または水素であ
    る)を有する単環状フェノールである酸化防止活性を有
    する妨害フェノールを混入する請求項1〜12のいずれ
    かに記載の添加剤濃縮物。
  14. 【請求項14】 妨害フェノールがジ−第3級−ブチル
    フェノールである請求項13に記載の添加剤濃縮物。
  15. 【請求項15】 妨害フェノールが2,6−ジ−第3級
    −ブチルフェノールである請求項14に記載の添加剤濃
    縮物。
  16. 【請求項16】 400以上のTBNを有し、且つ15
    〜35%の潤滑油、5〜30モル%のドデシルカリクサ
    レンが2,6−ジ−第3級−ブチルフェノールで置換さ
    れる5〜30%のドデシルカリクサレン、式(I)(式
    中、RはC18〜C24直鎖アルキル基であり、R1 は水素
    である)を有する10〜35%のカルボン酸および10
    〜20%のアルカリ土類金属からなり、2,6−ジ−第
    3級−ブチルフェノールのそれ以外の全てのパーセント
    は濃縮物の重量基準の重量である請求項1に記載の添加
    剤濃縮物。
  17. 【請求項17】 成分(A′)(i)加硫ヒドロカルビ
    ル置換されたフェノール、スルホン酸、ザリチル酸また
    はナフテン酸の少なくとも1つ、(ii)非加硫ヒドロ
    カルビル置換されたフェノール、スルホン酸、ザリチル
    酸またはナフテン酸の少なくとも1つ、(iii)非加
    硫ヒドロカルビル置換されたフェノール、スルホン酸、
    ザリチル酸またはナフテン酸の少なくとも1つおよび硫
    黄の源、(iv)少なくとも1つの、濃縮物のそれより
    も低いTBNを有する加硫または非加硫ヒドロカルビル
    置換されたフェネート、スルホネート、ザリシレートま
    たはナフテネート、(v)オルト位置において未置換の
    ヒドロカルビル置換されたフェノール、アルデヒドおよ
    び反応用触媒として塩基を反応させることにより得られ
    た少なくとも1つのカリクサレン生成物、(vi)濃縮
    物のそれよりも低いTBNを有する少なくとも1つのカ
    リクサレート、(vii)ヒドロカルビル置換されたフ
    ェノール、ホルムアルデヒドおよび反応用触媒として塩
    基を含む混合物を反応させることにより得られた少なく
    とも1つの線状フェノール/ホルムアルデヒド生成物、
    (viii)濃縮物のそれよりも低いTBNを有する少
    なくとも1つの線状フェノール/ホルムアルデヒド生成
    物の金属塩、(ix)ヒドロカルビル置換されたスルホ
    ン酸またはザリチル酸、アルデヒドおよび反応用触媒と
    して塩基を反応させることにより得られた生成物または
    (x)濃縮物のそれよりも低いTBNを有する(ix)
    の生成物の少なくとも1つの金属塩、 成分(A″)酸化防止活性を有する妨害フェノールまた
    はナフトール、 成分(B′)反応中の中間点において単独の添加または
    複数の添加で添加された金属塩基、 成分(C′) (1)(i)2〜4個の炭素原子を有する多価アルコー
    ル、(ii)ジ−(C3 またはC4 )グリコール、(i
    ii)トリ−(C2 〜C4 )グリコールまたは(iv)
    式 R(OR1 x OR2 (XI) [式(XI)中、RはC1 〜C6 アルキル基、R1 はア
    ルキレン基、R2 は水素またはC1 〜C6 アルキル基で
    あり、そしてxは1〜6の整数である]のモノ−または
    ポリ−アルキレングリコールアルキルエーテルの単独、
    または(2)炭化水素溶媒または(3)(a)水、
    (b)C1 〜C201価アルコール、(c)20個までの
    炭素原子を含有するケトン、(d)10個までの炭素原
    子を含有するカルボン酸エステルまたは(e)20個ま
    での炭素原子を含有する脂肪族、脂環式または芳香族エ
    ーテルまたは(4)炭化水素溶媒(2)と組み合わせた
    1 〜C4 1価アルコールとの組み合わせからなる溶
    媒、 成分(D′)潤滑油、 成分(E′)成分(B′)の各添加に次いで添加される
    二酸化炭素、 成分(F′)(i)式 【化5】 (式中、RはC10〜C24アルキルまたはアルケニル基で
    あり、そしてR3 は水素、C1 〜C4 アルキル基または
    −CH2 −COOH基またはこれの無水物またはエステ
    ル誘導体である)を有する少なくとも1つのカルボン
    酸、または(ii)36〜100個の炭素原子を含有す
    るジ−またはポリカルボン酸またはこれの無水物または
    エステル、 任意成分(G′)炭酸化反応用の触媒を、成分
    (A′)、(A″)、(B′)、(C′)、(F′)お
    よび任意成分(G′)を成分(E′)の添加前に添加す
    ることを条件として、高められた温度で反応させること
    からなる請求項1に記載の添加剤濃縮物の製造方法。
  18. 【請求項18】 成分(G′)を用いる請求項17に記
    載の方法。
  19. 【請求項19】 成分(A″)が方法の開始時から存在
    する請求項17または18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 第1工程が、高められた温度で、オル
    ト位置において未置換のヒドロカルビル置換されたフェ
    ノール、アルデヒド、酸化防止活性を有する妨害フェノ
    ールまたはナフトール、接触的量の塩基および溶媒を含
    む混合物を反応させてカリクサレンを含む生成物を生成
    することからなり、そして第2工程が、第1工程からの
    カリクサレン含有生成物および成分(B′)、
    (C′)、(D′)、(F′)および(G′)を含む混
    合物を、高められた温度で成分(E′)と、300より
    も大なるTBNおよび1000cSt未満の100℃に
    おける粘度を有する濃縮物を生成するような割合で反応
    させることからなる請求項17〜19のいずれかに記載
    の方法。
  21. 【請求項21】 潤滑油および請求項1に記載された9
    〜100のTBNを与えるに十分な添加剤濃縮物の量か
    らなる完成船舶用潤滑油組成物。
  22. 【請求項22】 潤滑油および請求項1に記載された4
    〜20のTBNを与えるに十分な添加剤濃縮物の量から
    なる完成自動車用潤滑油組成物。
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