JPH08198204A - 飲用または調味用液体の充填方法と、これら液体用の2重容器 - Google Patents
飲用または調味用液体の充填方法と、これら液体用の2重容器Info
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- JPH08198204A JPH08198204A JP3895495A JP3895495A JPH08198204A JP H08198204 A JPH08198204 A JP H08198204A JP 3895495 A JP3895495 A JP 3895495A JP 3895495 A JP3895495 A JP 3895495A JP H08198204 A JPH08198204 A JP H08198204A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 飲用または調味用液体を低コストで用済後の
リサイクルが容易で、かつ充填後の液体の品質を維持で
きる充填方法とその容器を得る。 【構成】 有底パリソンを素材とし、これをブロー成型
した薄肉内容器に、充填温度が0℃以上35℃以下とさ
れた液体をクリーンルーム内で充填とキャップの装着を
行い、次いでクリーンルーム外で、この薄肉内容器を紙
製外容器に収納して包装する充填方法と薄肉内容器を紙
製外容器に収納した2重容器。
リサイクルが容易で、かつ充填後の液体の品質を維持で
きる充填方法とその容器を得る。 【構成】 有底パリソンを素材とし、これをブロー成型
した薄肉内容器に、充填温度が0℃以上35℃以下とさ
れた液体をクリーンルーム内で充填とキャップの装着を
行い、次いでクリーンルーム外で、この薄肉内容器を紙
製外容器に収納して包装する充填方法と薄肉内容器を紙
製外容器に収納した2重容器。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は酒類、味醂、食用油、
食酢、麺つゆ、生ドレッシング等の飲用または調味用液
体の充填方法とこれら飲用または調味用液体用の2重容
器に関する。
食酢、麺つゆ、生ドレッシング等の飲用または調味用液
体の充填方法とこれら飲用または調味用液体用の2重容
器に関する。
【0002】
【従来の技術】酒類、味醂、食用油、麺つゆ、生ドレッ
シング等の飲用または調味用液体を容器に充填するに際
しては充填前の液体が常温である時には、そのまゝ充填
されていたが、例えば日本酒は、火入れと称して日本酒
を加熱処理してこれを充填し、充填後、冷却して常温と
していた。またこれら飲用または調味用液体は、合成樹
脂製容器や紙製容器に充填されて流通することが多く、
紙製容器の場合には、容器の内層に合成樹脂をコーティ
ングしたり、プラスチックフィルムや、金属蒸着をした
プラスチックフィルムを内部にラミネートしたりしたも
のが多く、さらに必要によっては、外層に合成樹脂をコ
ーティングしたものも使用されている。
シング等の飲用または調味用液体を容器に充填するに際
しては充填前の液体が常温である時には、そのまゝ充填
されていたが、例えば日本酒は、火入れと称して日本酒
を加熱処理してこれを充填し、充填後、冷却して常温と
していた。またこれら飲用または調味用液体は、合成樹
脂製容器や紙製容器に充填されて流通することが多く、
紙製容器の場合には、容器の内層に合成樹脂をコーティ
ングしたり、プラスチックフィルムや、金属蒸着をした
プラスチックフィルムを内部にラミネートしたりしたも
のが多く、さらに必要によっては、外層に合成樹脂をコ
ーティングしたものも使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら近年に至
って環境汚染や廃物の再利用等の観点から、合成樹脂製
容器の見直しや紙製容器の再利用にあっては内層にコー
ティングされた合成樹脂や、ラミネートされたプラスチ
ックフィルムの分別に困難性がある。この点に鑑み、こ
の発明は、内容物に対する品質上の問題が全くなく、バ
リヤー性も満足する上に、プラスチックの使用量も少な
く、紙とプラスチックとの分別が容易であって容器のリ
サイクルに好ましい紙製容器に対する充填方法と紙製容
器を提供することを目的とする。
って環境汚染や廃物の再利用等の観点から、合成樹脂製
容器の見直しや紙製容器の再利用にあっては内層にコー
ティングされた合成樹脂や、ラミネートされたプラスチ
ックフィルムの分別に困難性がある。この点に鑑み、こ
の発明は、内容物に対する品質上の問題が全くなく、バ
リヤー性も満足する上に、プラスチックの使用量も少な
く、紙とプラスチックとの分別が容易であって容器のリ
サイクルに好ましい紙製容器に対する充填方法と紙製容
器を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を達するた
め、この発明は、有底パリソン1を素材としてブロー成
型してなる薄肉内容器2に飲用または調味用液体を、液
体温度が0℃以上35℃以下の温度で充填し、次いでキ
ャップ6の装着を、クリーンルーム3内で行い、続いて
前記液体を充填封止された薄肉内容器2をクリーンルー
ム3外で紙製外容器7内に収納して包装する充填方法と
した。
め、この発明は、有底パリソン1を素材としてブロー成
型してなる薄肉内容器2に飲用または調味用液体を、液
体温度が0℃以上35℃以下の温度で充填し、次いでキ
ャップ6の装着を、クリーンルーム3内で行い、続いて
前記液体を充填封止された薄肉内容器2をクリーンルー
ム3外で紙製外容器7内に収納して包装する充填方法と
した。
【0005】さらに、この発明は、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂の有底パリソン1を素材として、底部およ
び肩部を除く箇所の最小肉厚が0.05mm以上で最大
肉厚が0.5mm以内であるようにブロー成型した薄肉
内容器2を紙製外容器7内に収納した飲用または調味用
液体の2重容器としたものである。
タレート樹脂の有底パリソン1を素材として、底部およ
び肩部を除く箇所の最小肉厚が0.05mm以上で最大
肉厚が0.5mm以内であるようにブロー成型した薄肉
内容器2を紙製外容器7内に収納した飲用または調味用
液体の2重容器としたものである。
【0006】この発明の充填方法にあっては、充填前に
0℃以下または35℃以上である液体は、クリーンルー
ム3の直前またはクリーンルーム3内において熱交換さ
れて所望温度とされた後、充填される。
0℃以下または35℃以上である液体は、クリーンルー
ム3の直前またはクリーンルーム3内において熱交換さ
れて所望温度とされた後、充填される。
【0007】この発明の充填方法に用いられる薄肉内容
器はポリエチレンテレフタレート樹脂によるものが最も
好ましい。
器はポリエチレンテレフタレート樹脂によるものが最も
好ましい。
【0008】この発明におけるクリーンルームのクリー
ン度はJIS規格でクラス6〜7程度、米国規格で10
00〜10000程度の範囲内であればよいが、好まし
くはJIS規格で7、米国規格で10000程度であ
る。
ン度はJIS規格でクラス6〜7程度、米国規格で10
00〜10000程度の範囲内であればよいが、好まし
くはJIS規格で7、米国規格で10000程度であ
る。
【0009】この発明における2重容器にあっては薄肉
内容器の液体注出入口と、それに装着されるキャップ
は、薄肉内容器の上端に設けられており、紙製外容器の
上端から薄肉内容器の液体注出入口に装着されたキャッ
プは突出している。
内容器の液体注出入口と、それに装着されるキャップ
は、薄肉内容器の上端に設けられており、紙製外容器の
上端から薄肉内容器の液体注出入口に装着されたキャッ
プは突出している。
【0010】この発明における2重容器にあっては、薄
肉内容器の外側壁表面と、紙製外容器の内側壁表面とが
接面し、薄肉内容器の底部外周と紙製外容器の底部とは
接触しているが、薄肉内容器の底部中心部と紙製外容器
の底部とは少なくとも1.5mm以上離れている2重容
器とすることで、誤って2重容器を落とした時の衝撃に
よって、薄肉内容器は割れ難いものとなった。
肉内容器の外側壁表面と、紙製外容器の内側壁表面とが
接面し、薄肉内容器の底部外周と紙製外容器の底部とは
接触しているが、薄肉内容器の底部中心部と紙製外容器
の底部とは少なくとも1.5mm以上離れている2重容
器とすることで、誤って2重容器を落とした時の衝撃に
よって、薄肉内容器は割れ難いものとなった。
【0011】この発明になる充填方法により2重容器に
充填される液体は、例えば、日本酒、合成酒、焼酎、ワ
イン、味醂、炭酸飲料、ミネラルウオーター、食用油、
生ドレッシング、酢、合せ酢、ソバ汁、焼肉のタレ等、
各種の飲料、各種の調味料等に適用でき、これらのう
ち、日本酒のように充填前に加熱処理が施された液体
は、充填前に熱交換されてほゞ35℃以下とされて充填
され、また炭酸飲料のように含有する炭酸ガスに対する
配慮からほゞ7℃以下の温度で充填されるべき液体は、
この炭酸飲料について好ましい充填温度で充填される
が、他の液体にあっても、充填温度をほゞ35℃以下で
充填する時は、充填後に容器を冷却して内容物である液
体を冷却する必要はない。
充填される液体は、例えば、日本酒、合成酒、焼酎、ワ
イン、味醂、炭酸飲料、ミネラルウオーター、食用油、
生ドレッシング、酢、合せ酢、ソバ汁、焼肉のタレ等、
各種の飲料、各種の調味料等に適用でき、これらのう
ち、日本酒のように充填前に加熱処理が施された液体
は、充填前に熱交換されてほゞ35℃以下とされて充填
され、また炭酸飲料のように含有する炭酸ガスに対する
配慮からほゞ7℃以下の温度で充填されるべき液体は、
この炭酸飲料について好ましい充填温度で充填される
が、他の液体にあっても、充填温度をほゞ35℃以下で
充填する時は、充填後に容器を冷却して内容物である液
体を冷却する必要はない。
【0012】この発明になる2重容器は、充填された液
体の使用後は、通常廃棄されるが、この時、薄肉内容器
と紙製外容器とは容易に分離し、それぞれに従って処分
される。
体の使用後は、通常廃棄されるが、この時、薄肉内容器
と紙製外容器とは容易に分離し、それぞれに従って処分
される。
【0013】
【作 用】この発明の充填方法にあっては、0℃以上3
5℃以下の温度とされた液体を、クリーンルーム内で、
有底パリソンを素材としてブロー成型した薄肉内容器に
充填することから、充填後に容器をシャワーリング、水
浴その他の手段により冷却する必要がない。また充填す
る液体を0℃以上35℃以下に温度調節しクリーンルー
ム内で薄肉内容器に充填し、キャップを装着して封止
し、クリーンルーム外で、この薄肉内容器を、紙製外容
器に収納して包装を終るもので、充填以降の工程におい
て内容物に対する熱交換特に冷却は行われない。また薄
肉内容器は有底パリソンを素材とし、これをブロー成型
したものであるからクリーンルームの直前にブロー成型
機を設けて、こゝで成型された薄肉内容器を、そのまゝ
クリーンルーム内に送入して充填し、次いでクリーンル
ーム外に送出して紙製外容器に収納するという一連の流
れ作業ができる。
5℃以下の温度とされた液体を、クリーンルーム内で、
有底パリソンを素材としてブロー成型した薄肉内容器に
充填することから、充填後に容器をシャワーリング、水
浴その他の手段により冷却する必要がない。また充填す
る液体を0℃以上35℃以下に温度調節しクリーンルー
ム内で薄肉内容器に充填し、キャップを装着して封止
し、クリーンルーム外で、この薄肉内容器を、紙製外容
器に収納して包装を終るもので、充填以降の工程におい
て内容物に対する熱交換特に冷却は行われない。また薄
肉内容器は有底パリソンを素材とし、これをブロー成型
したものであるからクリーンルームの直前にブロー成型
機を設けて、こゝで成型された薄肉内容器を、そのまゝ
クリーンルーム内に送入して充填し、次いでクリーンル
ーム外に送出して紙製外容器に収納するという一連の流
れ作業ができる。
【0014】
【実地例】図1はこの発明になる充填方法の実施の一例
を示す工程図と、2重容器の実施の一例を示す側面図で
あり、図2は2重容器の要部を示す縦断側面図である。
1は有底パリソンで、例えばポリエチレンテレフタレー
ト樹脂からなるもので、この有底パリソン1を製造する
合成樹脂加工場から、充填する液体の製造所、例えば果
汁ジュース製造所が供給を受け、果汁ジュースの製造工
程中に、ブロー成型工程を設けて、供給された有底パリ
ソン1をブロー成型して薄肉内容器2としてもよい。あ
るいは、果汁ジュース製造所が有底パリソン1を始めと
して薄肉内容器2までを成型してもよい。この薄肉内容
器2は底部8および肩部9を除く箇所の最小肉厚が0.
05mm以上で最大肉厚が0.5mm以内であることが
好ましい。
を示す工程図と、2重容器の実施の一例を示す側面図で
あり、図2は2重容器の要部を示す縦断側面図である。
1は有底パリソンで、例えばポリエチレンテレフタレー
ト樹脂からなるもので、この有底パリソン1を製造する
合成樹脂加工場から、充填する液体の製造所、例えば果
汁ジュース製造所が供給を受け、果汁ジュースの製造工
程中に、ブロー成型工程を設けて、供給された有底パリ
ソン1をブロー成型して薄肉内容器2としてもよい。あ
るいは、果汁ジュース製造所が有底パリソン1を始めと
して薄肉内容器2までを成型してもよい。この薄肉内容
器2は底部8および肩部9を除く箇所の最小肉厚が0.
05mm以上で最大肉厚が0.5mm以内であることが
好ましい。
【0015】この薄肉内容器2に液体が充填されるのは
クリーンルーム3内で行われるが、この充填される液体
が例えば日本酒のように火入れと称して加熱処理が行わ
れるものは、従来では容器に加熱されて高温のまゝの日
本酒を充填し、充填後、冷却用の水を容器に散布して冷
却していたし、また炭酸飲料は炭酸を含有する特性上か
らほゞ7℃程度以下で充填されていたがこの発明にあっ
ては充填時の液体温度を、必要によって熱交換して0℃
以上35℃以下の温度としたものである。この熱交換は
充填が行われるクリーンルーム3内で行われても、ある
いはクリーンルーム3外で熱交換された液体をクリーン
ルーム3にある充填口4に導いてもよい。一定量液体が
充填された薄肉内容器2はクリーンルーム3内で、次の
位置に移送され、こゝで液体注出入口5にキャップ6が
装着される。
クリーンルーム3内で行われるが、この充填される液体
が例えば日本酒のように火入れと称して加熱処理が行わ
れるものは、従来では容器に加熱されて高温のまゝの日
本酒を充填し、充填後、冷却用の水を容器に散布して冷
却していたし、また炭酸飲料は炭酸を含有する特性上か
らほゞ7℃程度以下で充填されていたがこの発明にあっ
ては充填時の液体温度を、必要によって熱交換して0℃
以上35℃以下の温度としたものである。この熱交換は
充填が行われるクリーンルーム3内で行われても、ある
いはクリーンルーム3外で熱交換された液体をクリーン
ルーム3にある充填口4に導いてもよい。一定量液体が
充填された薄肉内容器2はクリーンルーム3内で、次の
位置に移送され、こゝで液体注出入口5にキャップ6が
装着される。
【0016】液体が充填されキャップ6が装着された薄
肉内容器2はクリーンルーム3から外に出され、紙製外
容器7に収納され、薄肉内容器2のキャップ6が紙製外
容器7からは露出し、しかも紙製外容器7の蓋の上端
が、キャップ6の上端より僅かに高い位置であるように
される。
肉内容器2はクリーンルーム3から外に出され、紙製外
容器7に収納され、薄肉内容器2のキャップ6が紙製外
容器7からは露出し、しかも紙製外容器7の蓋の上端
が、キャップ6の上端より僅かに高い位置であるように
される。
【0017】さらにこの発明になる2重容器にあって
は、薄肉内容器2と紙製外容器7とは、その構成におい
て次のようにされると好ましい。すなわち、その一例を
図2に示すように、薄肉内容器2の外側壁表面10と、
紙製外容器7の内側壁表面13とは互に接触する状態で
あり、薄肉内容器(2)の底部外周11と紙製外容器7
の底部14とは接触するが、薄肉内容器2の底部中心部
12と紙製外容器7の底部14とは接触しないで離れて
おり、その程度は少なくとも1.5mm以上離れている
ことが好ましい。
は、薄肉内容器2と紙製外容器7とは、その構成におい
て次のようにされると好ましい。すなわち、その一例を
図2に示すように、薄肉内容器2の外側壁表面10と、
紙製外容器7の内側壁表面13とは互に接触する状態で
あり、薄肉内容器(2)の底部外周11と紙製外容器7
の底部14とは接触するが、薄肉内容器2の底部中心部
12と紙製外容器7の底部14とは接触しないで離れて
おり、その程度は少なくとも1.5mm以上離れている
ことが好ましい。
【0018】液体が充填されるクリーンルーム3のクリ
ーン度は充填する液体の種類によって異なり、例えばJ
IS規格で6〜7、米国規格でクラス1000ないし1
0000程度で良いかと考えられるが、日本酒のような
種類ではJIS規格で7、米国規格で10000程度が
好ましい。
ーン度は充填する液体の種類によって異なり、例えばJ
IS規格で6〜7、米国規格でクラス1000ないし1
0000程度で良いかと考えられるが、日本酒のような
種類ではJIS規格で7、米国規格で10000程度が
好ましい。
【0019】この発明にあっては、充填される液体は必
ず0℃以上35℃以下であることから、充填以降に容器
をシャワリングする等して冷却することがないので、紙
製外容器7は、原則として防水性とする必要はないが、
消費者において液体を冷却するために冷蔵庫に収容した
場合、表面より吸湿し容器が軟化することが考えられる
ことから表面に防湿性を付与することは好ましい。
ず0℃以上35℃以下であることから、充填以降に容器
をシャワリングする等して冷却することがないので、紙
製外容器7は、原則として防水性とする必要はないが、
消費者において液体を冷却するために冷蔵庫に収容した
場合、表面より吸湿し容器が軟化することが考えられる
ことから表面に防湿性を付与することは好ましい。
【0020】
【発明の効果】この発明による充填方法によれば、充填
工程中に有底パリソンを素材として、充填を行うクリー
ンルームの以前に、ブロー成型機を組込むことによっ
て、成型から充填を経て包装に至るまでを一貫して行う
ことができ、しかも充填とキャップの装着とをクリーン
ルーム内で行い、また充填時の液体温度を0℃以上で3
5℃以下に調整して行うことから、充填後は、冷却等の
工程を必要としないから省エネルギーとなり、また液体
の品質の安定が維持されることとなる。また既存の容器
は、紙とポリエチレンフィルムあるいはアルミ箔等を複
層化したものであることから複層化のためにコスト高と
なり、また用済後、紙の回収再生や焼却等に際して、紙
とフィルムや箔との分離が困難であるが、この発明にあ
ってはブロー成型された薄肉内容器と紙製外容器との組
合せにあるものであることから、使用後の内容器と外容
器との分別回収が容易であること、特に内容器としてポ
リエチレンテレフタレート樹脂を用いた時には充填する
液体の品質に悪影響を及ぼすことがない等のことがあ
り、また容器の上端に液体注出入口があることから、注
出入が容易であり、残液が無い等のこともあり、また内
容器のキャップの頂面より外容器の蓋の頂面が高い位置
にあることから、積み重ねに対する耐荷重を得るものと
なったし、さらに薄肉内容器の底部外周と紙製外容器の
底部とは接触しているが、薄肉内容器の底部中心部と紙
製外容器の底部とは少なくとも、1.5mm以上離れて
いるようにしたことから、この2重容器が誤って落され
ても、その衝撃によって薄肉内容器は破れる恐れはな
い。
工程中に有底パリソンを素材として、充填を行うクリー
ンルームの以前に、ブロー成型機を組込むことによっ
て、成型から充填を経て包装に至るまでを一貫して行う
ことができ、しかも充填とキャップの装着とをクリーン
ルーム内で行い、また充填時の液体温度を0℃以上で3
5℃以下に調整して行うことから、充填後は、冷却等の
工程を必要としないから省エネルギーとなり、また液体
の品質の安定が維持されることとなる。また既存の容器
は、紙とポリエチレンフィルムあるいはアルミ箔等を複
層化したものであることから複層化のためにコスト高と
なり、また用済後、紙の回収再生や焼却等に際して、紙
とフィルムや箔との分離が困難であるが、この発明にあ
ってはブロー成型された薄肉内容器と紙製外容器との組
合せにあるものであることから、使用後の内容器と外容
器との分別回収が容易であること、特に内容器としてポ
リエチレンテレフタレート樹脂を用いた時には充填する
液体の品質に悪影響を及ぼすことがない等のことがあ
り、また容器の上端に液体注出入口があることから、注
出入が容易であり、残液が無い等のこともあり、また内
容器のキャップの頂面より外容器の蓋の頂面が高い位置
にあることから、積み重ねに対する耐荷重を得るものと
なったし、さらに薄肉内容器の底部外周と紙製外容器の
底部とは接触しているが、薄肉内容器の底部中心部と紙
製外容器の底部とは少なくとも、1.5mm以上離れて
いるようにしたことから、この2重容器が誤って落され
ても、その衝撃によって薄肉内容器は破れる恐れはな
い。
【図1】 この発明になる充填方法の実施の一例を示す
工程図と2重容器の実施の一例を示す側面図。
工程図と2重容器の実施の一例を示す側面図。
【図2】 この発明になる2重容器の実施の一例の要部
を示す縦断側面図。
を示す縦断側面図。
1 有底パリソン 2 薄肉内容器 3 クリーンルーム 4 充填口 5 液体注出入口 6 キャップ 7 紙製外容器 8 薄肉内容器の底部 9 薄肉内容器の肩部 10 薄肉内容器の外側壁表面 11 薄肉内容器の底部外周 12 薄肉内容器の底部中心部 13 紙製外容器の内側壁表面 14 紙製外容器の底部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年7月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら近年に至
って環境汚染や廃棄物の再利用等の観点から、合成樹脂
製容器の見直しや紙製容器の再利用にあっては内層にコ
ーティングされた合成樹脂や、ラミネートされたプラス
チックフィルムの分別に困難性がある。また日本酒のよ
うに充填前に加熱処理によって高温とされた液体は充填
後にシャワーによって冷却されるが、このシャワーリン
グの工程は単紙ではあるが、能率向上の点から再考する
余地がある。この点に鑑み、この発明は、内容物に対す
る品質上の問題が全くなく、バリヤー性も満足する上
に、プラスチックの使用量も少なく、紙とプラスチック
との分別が容易であって容器のリサイクルに好ましく、
また冷却のためのシャワリング工程を省略できて能率の
向上が計れる充填方法とその容器を提供することを目的
とする。
って環境汚染や廃棄物の再利用等の観点から、合成樹脂
製容器の見直しや紙製容器の再利用にあっては内層にコ
ーティングされた合成樹脂や、ラミネートされたプラス
チックフィルムの分別に困難性がある。また日本酒のよ
うに充填前に加熱処理によって高温とされた液体は充填
後にシャワーによって冷却されるが、このシャワーリン
グの工程は単紙ではあるが、能率向上の点から再考する
余地がある。この点に鑑み、この発明は、内容物に対す
る品質上の問題が全くなく、バリヤー性も満足する上
に、プラスチックの使用量も少なく、紙とプラスチック
との分別が容易であって容器のリサイクルに好ましく、
また冷却のためのシャワリング工程を省略できて能率の
向上が計れる充填方法とその容器を提供することを目的
とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を達するた
め、この発明は、有底パリソン(1)を素材としてブロ
ー成型してなる薄肉内容器(2)に、クリーンルーム
(3)内において、液体温度が0℃以上35℃以下の温
度とされた飲用または調味用液体の充填と、キャップ
(6)の装着とを行い、続いて前記液体を充填し封止さ
れた薄肉内容器(2)をクリーンルーム(3)外で、紙
製外容器(7)内に収納して包装する充填方法とした。
め、この発明は、有底パリソン(1)を素材としてブロ
ー成型してなる薄肉内容器(2)に、クリーンルーム
(3)内において、液体温度が0℃以上35℃以下の温
度とされた飲用または調味用液体の充填と、キャップ
(6)の装着とを行い、続いて前記液体を充填し封止さ
れた薄肉内容器(2)をクリーンルーム(3)外で、紙
製外容器(7)内に収納して包装する充填方法とした。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【実施例】 図1はこの発明になる充填方法の実施の一例
を示す工程図と、2重容器の実施の一例を示す側面図で
あり、図2は2重容器の要部を示す縦断側面図である。
1は有底パリソンで、例えばポリエチレンテレフタレー
ト樹脂からなるもので、この有底パリソン1を製造する
合成樹脂加工場から、充填する液体の製造所、例えば果
汁ジュースの製造所が供給を受け、果汁ジュースの製造
工程中にブロー成型工程を設けて、供給された有底パリ
ソン1をブロー成型して薄肉内容器2としてもよい。あ
るいは果汁ジュース製造所が有底パリソン1を始めとし
て薄肉内容器2までを成型してもよい。この薄肉内容器
2は底部8および肩部9を除く箇所の最小肉厚が0.0
5mm以上で最大肉厚が0.5mm以内であることが好
ましい。
を示す工程図と、2重容器の実施の一例を示す側面図で
あり、図2は2重容器の要部を示す縦断側面図である。
1は有底パリソンで、例えばポリエチレンテレフタレー
ト樹脂からなるもので、この有底パリソン1を製造する
合成樹脂加工場から、充填する液体の製造所、例えば果
汁ジュースの製造所が供給を受け、果汁ジュースの製造
工程中にブロー成型工程を設けて、供給された有底パリ
ソン1をブロー成型して薄肉内容器2としてもよい。あ
るいは果汁ジュース製造所が有底パリソン1を始めとし
て薄肉内容器2までを成型してもよい。この薄肉内容器
2は底部8および肩部9を除く箇所の最小肉厚が0.0
5mm以上で最大肉厚が0.5mm以内であることが好
ましい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】液体が充填されキャップ6が装着された薄
肉内容器2はクリーンルーム3から外に出され、紙製外
容器7に収納されるがこの時、薄肉内容器2のキャップ
6が紙製外容器7からは露出するようにされる。
肉内容器2はクリーンルーム3から外に出され、紙製外
容器7に収納されるがこの時、薄肉内容器2のキャップ
6が紙製外容器7からは露出するようにされる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
フロントページの続き (72)発明者 平松 明博 愛知県半田市東本町2−24 中埜酒造株式 会社内 (72)発明者 中村 喜則 長野県上田市大字小島322 株式会社フロ ンティア内
Claims (6)
- 【請求項1】 有底パリソン(1)を素材としてブロー
成形してなる薄肉内容器(2)に、飲用または調味用液
体を、液体温度が0℃以上35℃以下の温度で充填し、
次いでキャップ(6)の装着を、クリーンルーム(3)
内で行い、続いて前記液体を充填し封止された薄肉内容
器(2)をクリーンルーム(3)外で、紙製外容器
(7)内に収納して包装することを特徴とする飲用また
は調味用液体の充填方法。 - 【請求項2】 薄肉内容器(2)はポリエチレンテレフ
タレート樹脂からなることを特徴とする請求項1記載の
飲用または調味用液体の充填方法。 - 【請求項3】 充填前に0℃以下または35℃以上であ
る充填物は、クリーンルーム(3)の直前またはクリー
ンルーム(3)内において熱交換されて所望温度とされ
た後充填されることを特徴とする請求項1記載の飲用ま
たは調味用液体の充填方法。 - 【請求項4】 ポリエチレンテレフタレート樹脂の有底
パリソン(1)を素材として、底部8および肩部9を除
く箇所の最小肉厚が0.05mm以上で、最大肉厚が
0.5mm以内であるようにブロー成形した薄肉内容器
(2)を、紙製外容器(7)内に収納してなることを特
徴とする飲用または調味用液体用の2重容器。 - 【請求項5】 薄肉内容器(2)の液体注出入口(5)
とそのキャップ(6)は薄肉内容器(2)の上端に設け
られていることを特徴とする請求項4記載の飲用または
調味用液体の2重容器。 - 【請求項6】 薄肉内容器(2)の外側壁表面(10)
と紙製外容器(7)の内側壁表面(13)とが接面し、
薄肉内容器(2)の底部外周(11)と紙製外容器
(7)の底部(14)とは接触しているが、薄肉内容器
(2)の底部中心部(12)と紙製外容器(7)の底部
(14)とは少なくとも1.5mm以上離れていること
を特徴とする請求項4記載の飲用または調味用液体の2
重容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3895495A JPH08198204A (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 飲用または調味用液体の充填方法と、これら液体用の2重容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3895495A JPH08198204A (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 飲用または調味用液体の充填方法と、これら液体用の2重容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08198204A true JPH08198204A (ja) | 1996-08-06 |
Family
ID=12539593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3895495A Pending JPH08198204A (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 飲用または調味用液体の充填方法と、これら液体用の2重容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08198204A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10063282A1 (de) * | 2000-12-19 | 2002-07-04 | Bernd Hansen | Verfahren und Vorrichtung zum Herstellen und Befüllen von Behältern |
WO2015200261A1 (en) * | 2014-06-23 | 2015-12-30 | R.P. Scherer, Technologies, Llc | Cold blow-fill-seal packaging system and process |
-
1995
- 1995-01-19 JP JP3895495A patent/JPH08198204A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10063282A1 (de) * | 2000-12-19 | 2002-07-04 | Bernd Hansen | Verfahren und Vorrichtung zum Herstellen und Befüllen von Behältern |
DE10063282C2 (de) * | 2000-12-19 | 2003-06-18 | Bernd Hansen | Verfahren und Vorrichtung zum Herstellen und Befüllen von Behältern |
WO2015200261A1 (en) * | 2014-06-23 | 2015-12-30 | R.P. Scherer, Technologies, Llc | Cold blow-fill-seal packaging system and process |
AU2015280215B2 (en) * | 2014-06-23 | 2019-08-22 | R.P. Scherer, Technologies LLC | Cold blow-fill-seal packaging system and process |
US11027862B2 (en) | 2014-06-23 | 2021-06-08 | Woodstock Sterile Solutions, Inc. | Cold blow-fill-seal packaging system and process |
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