JPH08198162A - 原動機付自転車 - Google Patents

原動機付自転車

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JPH08198162A
JPH08198162A JP7009990A JP999095A JPH08198162A JP H08198162 A JPH08198162 A JP H08198162A JP 7009990 A JP7009990 A JP 7009990A JP 999095 A JP999095 A JP 999095A JP H08198162 A JPH08198162 A JP H08198162A
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JP
Japan
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grommet
groove
lead wire
groove portion
dynamo
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Withdrawn
Application number
JP7009990A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Uenoyama
和之 上野山
Yoshio Kobayashi
芳雄 小林
Tomiya Kato
富也 加藤
Yoshihide Nakatani
美英 中谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/02Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はダイナモに接続するリード線がエンジ
ンケースの外側へ向けて引かれても、ショートや断線を
起こすことがないリード線の引出し部を有する動力装置
を備えた原動機付自転車を提供することを目的とする。 【構成】動力装置に設けられる壁体24aに、第1の溝
部および第1の溝部に連続する第2の溝部からなる保持
溝61が形成され、壁体に、保持溝における第2の溝部
に連続するグロメット取付け座が形成されるとともに、
このグロメット取付け座にグロメット62が配置固定さ
れ、また保持溝の第1の溝部の内部から第2の溝部の内
部にかけて、ダイナモに接続されたリード線64が配置
されるとともに、このリード線がグロメットに挿通され
て保持され、さらにグロメットには、第2の溝部の長手
方向に沿って第1の溝部と第2の溝部との交差部に向か
う突出部62cが形成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自転車の後輪軸に、エ
ンジンと動力伝達機構が一体になった動力装置を回転自
在に装着してなる原動機付自転車に関する。
【0002】
【従来の技術】原動機付自転車においては、通常ヘッド
ライトが装備され、またブザーが装備されおり、さらに
このヘッドライトを点灯したり、ブザーを鳴らすための
低圧電源用発電装置としてのダイナモが装備されてい
る。
【0003】このダイナモはマグネットとステータを有
するもので動力装置に内蔵されており、またダイナモで
発電された電力を負荷であるヘッドライトやブザーに供
給するために2本のリード線が動力装置から外部に引出
されている。
【0004】すなわち、ダイナモのマグネットは、エン
ジンに設けられたクランク軸に直結されたリコイル式ス
タータのフライホイールに取付けられており、リード線
は、ステータ側にあるコイルの出力端子に接続されて、
動力装置の壁体であるエンジンのクランクケースに設け
られた引出し部からグロメットを通して外側に引出され
る。
【0005】図7はリード線をエンジンのクランクケー
スから外側に引出す部分を示している。図中101はリ
ード線105の引出し部、102は動力装置の壁体であ
るクランクケース、103はクランクケース102にお
けるリコイル式スタータを覆う部分の内面部に形成され
た保持溝である。この保持溝103は断面がU字形をな
し、図示水平な溝部とこの水平な溝部に連続してクラン
クケース102の縁部に至る垂直な溝部を有している。
【0006】104はグロメットで、これは2本のリー
ド線105を挿通する孔を有している。このグロメット
104は保持溝103の垂直な溝部の先端部に挿入され
ている。106はスタータカバー、107はリコイル式
スタータのフライホイールに設けられたダイナモのマグ
ネットである。
【0007】リード線105は保持溝103の水平な溝
部および垂直な溝部の内部に沿って配置され、保持溝1
03の先端部に挿入固定されたグロメット104の孔を
通してクランクケース102の外側に引き出される。グ
ロメット104は保持溝103の内部の内部においてス
タータカバー106に設けられたグロメット押え108
によって押えられて外部へ抜け出ないように固定されて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来におけるリード線105をエンジンのクランクケース
102の引出し部101から引出す構成には次に述べる
問題がある。すなわち、通常用いられるグロメット10
4は、保持溝103を通るリード線105を保護する目
的で使用されるために、リード線105を保持する力は
大きくない。このため、リード線105が外側に向けて
引っ張られると、保持溝103に配置されたリード線1
05の部分はグロメット104の孔の内部を滑って外側
に移動する。
【0009】前述した従来例では、組み立て時に出力端
子とリード線105との間の長さが規定の長さに対して
短かい場合、あるいは組立て後にリード線105に外側
に向けた力が加わった場合には、リード線105は正規
の位置である保持溝103の水平な溝部から飛び出して
図7中の2点鎖線Cで示すような状態に移動し、リコイ
ル式スタータの回転するフライホイールに設けられたダ
イナモのマグネット107と接触して、リード線105
がショートや断線を起こすことがある。
【0010】本発明は前記事情に基づいてなされたもの
で、ダイナモに接続するリード線が動力装置の導体の外
側へ向けて引かれても、ショートや断線を起こすことが
ないリード線の引出し部を有する動力装置を備えた原動
機付自転車を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の原動機付自転車は、車輪を回転駆動する動力
装置が搭載されるとともに、この動力装置により駆動さ
れて発電を行うダイナモが前記動力装置に内蔵された原
動機付自転車において、前記動力装置に設けられる壁体
に、第1の溝部およびこの第1の溝部が位置する前記壁
体の部分に対して交差する前記壁体の他の部分に位置し
一端が前記第1の溝部に連続する第2の溝部からなるリ
ード線用保持溝が形成され、且つ前記壁体に、前記保持
溝における前記第2の溝部の他端に連続するグロメット
取付け座が形成されるとともに、このグロメット取付け
座にリード線用グロメットが配置固定され、また、前記
保持溝における前記第1の溝部から前記第2の溝部にか
けて、前記ダイナモに接続されたリード線が配置される
とともに、このリード線が前記グロメットに挿通保持さ
れて前記壁体の外側に引き出され、さらに、前記グロメ
ットには、前記第2の溝部の長手方向に沿って前記第1
の溝部と前記第2の溝部との交差部に向かう突出部が形
成されていることを特徴とする。
【0012】
【作用】前記構成によれば、リード線は正常な状態では
動力装置の壁体に形成された保持溝の第1の溝部および
第2の溝部にわたって配置され、グロメット取付け座に
挿入固定されたグロメットを通して壁体の外側に引き出
されている。
【0013】そして、組立て時にリード線の端子とグロ
メットとの間の長さが短いまま取付けられていたり、あ
るいは組立て後にリード線をケースの外側からリード線
を外側に向けて引っ張るような力が加わった場合には、
リード線は保持溝の第1の溝部から飛び出す。
【0014】この時、リード線は、保持溝の近傍にダイ
ナモの端子とグロメットの突出部の先端を結ぶ線に近付
くように移動して、グロメットの突出部の先端に当接す
る。これによりリード線はグロメットの突出部の先端よ
りさらに移動することを阻止される。
【0015】ここで、グロメットの突出部の先端の位置
を、リード線が接触すると不具合を生じるもの、例えば
リコイル式スタータの回転するフライホイールに設けら
れたダイナモのマグネットよりも、保持溝の第1の溝部
に接近した位置に設定しておけば、保持溝の第1の溝部
から外れたリード線が、リコイル式スタータの回転する
フライホイールに設けられたダイナモのマグネットと接
触してショートや断線を起こすことがない。従って、ダ
イナモに接続するリード線が壁体の外側へ向けて引かれ
ても、ショートや断線を起こすことがないリード線の引
出し部を得ることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1ないし
図6を参照して説明する。図1は本発明を適用した原動
機付自転車の側面図、図2は同自転車の後部側の断面
図、図3は動力装置を示す図である。
【0017】図中1は車体で、これは例えば上下方向に
延びるシートチューブ2、このチューブ下端から斜め上
方へ延びる一対のダウンチューブ3a,3b、各ダウン
チューブ3a,3bの上端部で上下方向に支えたヘッド
チューブ4を組合わせた構造体から構成してある。
【0018】ヘッドチューブ4にはフォークステム5が
回動自在に軸支されている。このフォークステム5の下
端部には、先端に前輪6が回転自在に軸支されたフォー
クブレード7が設けてある。また、フォークステム5の
上端部には操向ハンドル8が設けられ、前輪6を操向で
きるようになっている。
【0019】シートチューブ2の上端部には、利用者が
着座するためのサドル9が設けられている。シートチュ
ーブ2の下端部と下側のダウンチューブ3bとの連結部
位にはブラケットラグ10が設けられ、このブラケット
ラグ10の後方側にはヒンジ11を介して後方へ延びる
一対の後輪フォーク12,12が上下方向に回動自在に
支持されている。
【0020】これら後輪フォーク12,12は後方に向
かうにしたがって両者間が漸次、広がるように配置され
あり、これら後輪フォーク12,12の先端部間には後
輪軸13が支持してある。この後輪軸13には、後輪1
4が回転自在に支持されている。
【0021】後輪14のハブ14aと片側の後輪フォー
ク、例えば右側(進行方向前方に対して右)との間に
は、後輪14へ動力を伝達するための、内周部に前進方
向のみの回転伝達を可能にしたラチェット(図示しな
い)が付いた従動スプロケット15が回転自在に支持し
てある。
【0022】ブラケットラグ10には、両端に一対のク
ランク16,16が連結されたブラケットアクスル17
が回転自在に支持されている。ブラケットアクスル17
の片側には、従動スプロケット15に対応して駆動スプ
ロケット18が固定されている。
【0023】この駆動スプロケット18と従動スプロケ
ット15との間には、チェーン19が掛け渡されてい
て、各クランク16,16の端部に設けたペダル20を
人力により踏力してブラケットアクスル17を回転させ
ることにより、発生する人力で駆動スプロケット18,
チェーン19,従動スプロケット15を介して、後輪1
4を回転駆動させるようになっている。
【0024】なお、図中21はシートチューブ2に連結
されてサドル9の後方の配設されたラゲージキャリア、
22は同ラゲージキャリア21を支えるシートチューブ
2から延びたステーである。
【0025】一方、ハブ14aの従動スプロケット15
とは反対側に張り出た後輪軸13の部位には、動力装置
23が設けられている。この構造について図3を参照し
て説明すれば、動力装置23は、原動機、例えば2サイ
クルエンジン24と動力伝達機構となる減速機25とを
一体的に組合わせて1つのユニットに構成されている。
【0026】動力装置23について説明する。減速機2
5は、ケーシング部となる偏平円盤状の立形のギヤケー
ス26を有していて、ギヤケース26の右側部(一側
部)の後部寄りとなる部位からは、同ギヤケース26に
回転自在に支持された筒状の出力軸27が突き出てい
る。
【0027】また、ギヤケース26の左側部(他側部)
は、出力軸27とは反対側となる前部寄りの部位に入力
軸(図示しない)を有している。ギヤケース26内に
は、入力軸と出力軸27との間をつなぐように遠心自動
クラッチを組込んでなる歯車式減速機構28が収容され
て減速系を構成している。また出力軸27とこれにつな
がる歯車式減速機構28の出力部との間には、手動操作
で両者間の動力伝達を断続するための断続機構35が設
けてある。
【0028】ギヤケース26の左側部には、クランク軸
(図示しない)と入力軸とを直結させて、2サイクルエ
ンジン24のクランクケース24aが前後水平向きに連
結されている。これによって、2サイクルエンジン全体
をギヤケース26に一体に組付けている。
【0029】なお、2サイクルエンジン24のシリンダ
ブロック24aには、気化器29およびエアクリーナ3
0よりなる吸気系31,排気マフラー32、点火プラグ
33などが設けられているものである。ただし、図中3
4は外部に露出する気化器29を覆うためのカバー、3
5はクランクケース端に設けたリコイルスタータを示し
ている。
【0030】このように構成された動力装置23の後部
となるギヤケース26の後部は、後輪軸13の外周面に
出力軸27が回転自在に嵌挿されることによって、後輪
軸13に対して回転自在に支持されている。
【0031】この支持によって動力装置23は、ペダル
20の回転範囲外で且つ後輪14にできるだけ近付けて
配設されている。そして、この出力軸27の先端側は、
後輪14のハブ14a内、従動スプロケット15内に嵌
挿され、2サイクルエンジン24から出力される駆動力
(回転)を後輪14へ伝えられるようになっている。
【0032】また、後輪14を構成するスポーク14b
は車体1の一側に向けて突出するように組合されてお
り、このスポーク14bの構成を利用して動力装置14
が車体1の中央側に位置して、車体1の他側に張り出し
ているエンジン2の本体部分が後輪フォークの真下の位
置されている。
【0033】また、この動力装置23の後輪軸14から
前方側に離れた地点は、支持装置37によって、車体部
品である左側の後輪フォーク12に支持してある。支持
装置37の構造について説明する。図3に示すように3
8は所定長さを有する支持パイプである。この支持パイ
プ38の一端部には動力装置23を支持するための取付
板39が取付けられている。
【0034】取付板39は、例えばあらかじめ後輪軸1
4から前方側に離れたクランクケース24aの上段に設
けられたねじ孔を有するブラケット40と、同じくギヤ
ケース26に設けられたねじ孔を有するブラケット41
に対して、板面が重なるように折曲成形してなる板金か
ら構成される。各ねじ孔と重なる座部分には、それぞれ
透孔(図示せず)が設けられている。
【0035】取付板39は、各ねじ孔に螺挿される雄ね
じ42によって、クランクケース24aおよびギヤケー
ス26に固定されている。この固定によって、支持パイ
プ38の他端部を、左側の後輪フォーク12沿いに車体
1の前側に向かって延びるように配置させている。この
支持パイプ38の他端部の外周面には、防振ゴムで形成
された角柱形の防振ゴム体43が外嵌固定されている。
【0036】そして、この防振ゴム体43を介して、支
持パイプ38の他端部が、取付金具44によって、左側
の後輪フォーク12のヒンジ寄りの部位に固定され、動
力装置23を所定の姿勢に保持している。
【0037】また、動力装置23のコントロールに必要
なコントロール用索が、動力装置23から車体1の前方
に延びる支持パイプ38を利用して配線されている。具
体的には、支持パイプ38内には、車体1の前部から後
方へ延びてくる、点灯用やブザー用のリード線645に
加えて、スロットルワイヤ,チョークワイヤ,スタータ
ワイヤ、断続操作ワイヤなどといった動力装置23のコ
ントロール用索45(エンジン艤装用の配線、配管な
ど)が挿通されている。
【0038】そして、支持パイプ38の開口端から導出
したコントロール用索45が動力装置23の各部に接続
してある。具体的には、スロットルワイヤ,チョークワ
イヤ,スタータワイヤは気化器29やエンジンに内蔵の
スタータ(図示しない)に接続され、断続操作ワイヤは
操作レバー46に接続されている。
【0039】次に本発明の特徴であるダイナモで発電さ
れた電力を負荷であるヘッドライトやブザーに供給する
ために2本のリード線が動力装置から外部に引出すため
の構成について図4ないし図6について説明する。図4
はリード線引出し部を示す断面図、図5は図4のB矢視
方向から見た図,図6は分解斜視図(上下逆向きにして
図示されている)である。
【0040】ダイナモはマグネットとステータを有する
もので動力装置に内蔵されており、またダイナモで発電
された電力を負荷であるヘッドライトやブザーに供給す
るためにリード線が動力装置から外部に引出されてい
る。ダイナモのマグネット65は、エンジン24に設け
られたクランク軸に直結されたリコイル式スタータ36
のフライホイールに取付けられている。リード線64
は、3本設けられてステータ側にあるコイルの出力端子
に接続されていて、動力装置の壁体の一例であるエンジ
ンのクランクケース24aに設けられた引出し部からグ
ロメット62を通して外側に引出されている。
【0041】すなわち、図4ないし図6において60
(図1にも示す。)は引出し部であり、この引出し部6
0は次に述べるように構成されている。61は動力装置
の壁体の一例であるクランクケース24aにおけるダイ
ナモのステータを覆う壁部の内面に形成された保持溝
で、これは図示において水平な第1の溝部61Aおよび
この第1の溝部61Aが位置するクランクケース24a
の壁部に対して直角に交差する他の壁部に位置し一端が
第1の溝部61Aに連続する第2の溝部61Bを有して
いる。すなわち、図4においてクランクケース24aの
下部はL字形の段差となっており、保持溝61の第1の
溝部61Aおよび第2の溝部61Bはこの段差部の内面
に沿って形成されており、第2の溝部61Bの他端は段
差部の縁部に向かって形成されている。
【0042】図4および図6において61aはクランク
ケース24aにおいて保持溝61の第2の溝部61Bの
先端に連続して形成されたグロメット取付け座で、これ
はクランクケース24aの段差部の縁部で外部に向けて
開放されている。62はこのグロメット取付け座61a
に挿入されるグロメットである。63はリコイル式スタ
ータ36のカバーであり、これはクランクケース24a
のL字形段差部に組合される。
【0043】このスタータカバー63には、クランクケ
ース24aに形成されたグロメット取付け座61aに対
向してグロメット62を下側から押えるグロメット押え
63aおよびグロメット62を内側から押えるグロメッ
ト押え63bが形成されている。グロメット押え63a
は二股状に半径方向に突出され、グロメット押え63b
は板状に突出して、夫々グロメット62の端面および一
側面を押える。
【0044】64はリード線で、これは例えば3本のヘ
ッドライト、ブザーおよび共通戻り用として3本用意さ
れる。リード線64は一端が図示しないダイナモの出力
端子に接続されており、保持溝61の第1の溝部61A
および第2の溝部61Bに沿って配置されて外部に引き
出されるに必要な長さを有している。
【0045】65はダイナモにおけるマグネットで、こ
れはエンジンに設けられたクランク軸に直結されたリコ
イル式スタータのフライホイールに取付けられる。ここ
で、グロメット62は、3本のリード線64をまとめて
通す孔62aを有する円筒の一側面が角柱になった形状
をしている。グロメット62の円筒部の側壁にはリード
線64が横から孔62aの内部に挿入できるように孔6
2aの軸方向に沿うスリット62bが形成されており、
角柱部にはグロメット取付け座61aの内側に延びる突
出部62cが形成されている。このグロメット62の突
出部62cの先端の位置は、リード線64が接触すると
不具合を生じるもの、例えばリコイル式スタータの回転
するフライホイールに設けられたダイナモのマグネット
65に位置よりも、保持溝61の第1の溝部61Aに接
近した位置に設定されている。
【0046】クランクケース24aにおいて保持溝61
に連続して形成されたグロメット取付け座61aは、グ
ロメット62の円筒部と角柱部が密着して嵌め込まれる
ように形状をしており、内部の端(第2の溝部61Bと
の連続部)にはグロメット62の突出部62cが挿入さ
れる角溝61bが形成されている。
【0047】このように構成された取出し部60の作用
について説明する。取出し部60を組み立てる場合に
は、3本のリード線64をクランクケース24aの内部
において形成された保持溝61の第1の溝部61Aおよ
び第2の溝部61Bの内部に沿わせて配置するととも
に、グロメット取付け座61aを通してクランクケース
24aの外部に引出す。また、3本のリード線64の端
子から適宜の距離の部分をグロメット62におけるスリ
ット62bを開いてから孔62aに挿入する。これによ
りグロメット62は3本のリード線64に嵌合する。嵌
合したグロメット62はクランクケース24aに設けら
れたグロメット取付け座61aに挿入する。この場合、
グロメット62の突出部62cがグロメット取付け座6
1aの角溝61b係合してグロメット62を位置決めす
る。
【0048】また、クランクケース24aの内側にステ
ータカバー63を組合せる。この場合、ステータカバー
63に形成されたグロメット押え63aとグロメット押
え63bをグロメット取付け座61aに挿入して、これ
らグロメット押え63aとグロメット押え63bでグロ
メット62を押えてグロメット取付け座61aの内部に
て固定する。ここで、リード線64の端子とグロメット
62との間の長さが適性であればリード線64は保持溝
61の第1の溝部61Aおよび第2の溝部62Aの内部
に収まって配置される。
【0049】そして、組立て時にリード線64における
端子とグロメット62との間の長が短いまま取付けられ
ていたり、あるいは組立て後に外からリード線64をケ
ース24aの外側からリード線64を外側に向けて引っ
張るような力が加わった場合には、リード線64は保持
溝61の第1の溝部61Aから飛び出す。
【0050】この時、リード線64は、保持溝61の近
傍にダイナモの端子とグロメット62の突出部62cの
先端を結ぶ線に近付くように移動して、図5の2点鎖線
Dに示すようにグロメット62の突出部62cの先端に
当接する。これによりリード線64はグロメット62の
突出部62cの先端よりさらに移動することを阻止され
る。
【0051】ここで、グロメット62の突出部62cの
先端の位置を、リード線64が接触すると不具合を生じ
るもの、例えばリコイル式スタータの回転するフライホ
イールに設けられたダイナモのマグネット65よりも、
保持溝61の第1の溝部61Aに接近した位置に設定し
ておけば、保持溝61の第1の溝部61Aから外れたリ
ード線64が、リコイル式スタータの回転するフライホ
イールに設けられたダイナモのマグネット65と接触し
てショートや断線を起こすことがない。なお、本発明は
前述した実施例に限定されずに、種々変形して実施する
ことができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明の原動機付自
転車によれば、リード線は正常な状態では動力装置の壁
体に形成された保持溝の第1の溝部および第2の溝部に
わたって配置され、グロメット取付け座に挿入固定され
たグロメットを通して壁体の外側に引き出されている。
【0053】そして、組立て時にリード線の端子とグロ
メットとの間の長が短いまま取付けられていたり、ある
いは組立て後にリード線をケースの外側からリード線を
外側に向けて引っ張るような力が加わった場合には、リ
ード線は保持溝の第1の溝部から飛び出して、グロメッ
トの突出部の先端に当接する。これによりリード線はグ
ロメットの突出部の先端よりさらに移動することを阻止
される。
【0054】ここで、グロメットの突出部の先端の位置
を、リード線が接触すると不具合を生じるもの、例えば
リコイル式スタータの回転するフライホイールに設けら
れたダイナモのマグネットよりも、保持溝の第1の溝部
に接近した位置に設定しておけば、保持溝の第1の溝部
から外れたリード線が、リコイル式スタータの回転する
フライホイールに設けられたダイナモのマグネットと接
触してショートや断線を起こすことがない。
【0055】従って、ダイナモに接続するリード線がエ
ンジンケースの外側へ向けて引かれても、ショートや断
線を起こすことがないリード線の引出し部を有する動力
装置を備えた原動機付自転車を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である原動機付自転車を示す
正面図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】同実施例の原動機付自転車における動力装置を
示す図。
【図4】同実施例におけるリード線引出し部を示す断面
図。
【図5】図4のB矢視方向から見た図。
【図6】同実施例におけるリード線引出し部を示す分解
斜視図
【図7】従来の一例である原動機付自転車におけるリー
ド線引出し部を示す図。
【符号の説明】
24a…クランクケース(動力装置の壁体の一例) 60…リード線取出し部、 61…保持溝、 61A…第1の溝部、 61B…第2の溝部、 61a…グロメット取付け座、 62…グロメット、 62c…突出部、 63…カバー、 63a…グロメット押え、 63b…グロメット押え、 64…リード線、 65…ダイナモのマグネット。
フロントページの続き (72)発明者 中谷 美英 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋機器製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を回転駆動する動力装置が搭載され
    るとともに、この動力装置により駆動されて発電を行う
    ダイナモが前記動力装置に内蔵された原動機付自転車に
    おいて、 前記動力装置に設けられる壁体に、第1の溝部およびこ
    の第1の溝部が位置する前記壁体の部分に対して交差す
    る前記壁体の他の部分に位置し一端が前記第1の溝部に
    連続する第2の溝部からなるリード線用保持溝が形成さ
    れ、 且つ前記壁体に、前記保持溝における前記第2の溝部の
    他端に連続するグロメット取付け座が形成されるととも
    に、このグロメット取付け座にリード線用グロメットが
    配置固定され、 また、前記保持溝における前記第1の溝部から前記第2
    の溝部にかけて、前記ダイナモに接続されたリード線が
    配置されるとともに、このリード線が前記グロメットに
    挿通保持されて前記壁体の外側に引出され、 さらに、前記グロメットには、前記第2の溝部の長手方
    向に沿って前記第1の溝部と前記第2の溝部との交差部
    に向かう突出部が形成されていることを特徴とする原動
    機付自転車。
JP7009990A 1995-01-25 1995-01-25 原動機付自転車 Withdrawn JPH08198162A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2020203385A1 (ja) * 2019-03-29 2021-12-23 本田技研工業株式会社 クランクケース構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2020203385A1 (ja) * 2019-03-29 2021-12-23 本田技研工業株式会社 クランクケース構造

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