JPH08197817A - 熱転写プリンタのインクフィルム制御装置 - Google Patents

熱転写プリンタのインクフィルム制御装置

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JPH08197817A
JPH08197817A JP2756095A JP2756095A JPH08197817A JP H08197817 A JPH08197817 A JP H08197817A JP 2756095 A JP2756095 A JP 2756095A JP 2756095 A JP2756095 A JP 2756095A JP H08197817 A JPH08197817 A JP H08197817A
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ink film
bobbin
ink
color
motor
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Osamu Tajima
修 田島
Shinichi Miyauchi
晋一 宮内
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクフィルムの移送量を極めて正確に制御
することができる熱転写プリンタのインクフィルム制御
装置を提供する。 【構成】 制御回路15はフォトデテクタ9より出力さ
れるパルスによってインクフィルム1の1色目のインク
を頭出しする。制御回路15は印字中に回転エンコーダ
10,11より出力される回転パルスNによってボビン
5の回転量を検出する。2色目以降のインクを頭出しす
る際は、制御回路15は、プラテンモータ7に供給する
プラテン駆動パルスnとボビン5の回転量とによってボ
ビン5の巻き半径Rを演算し、巻き半径Rと次のインク
の先端までの距離とによって演算した回転量となるま
で、インクフィルム巻き取りモータ8に電圧V2を供給
してボビン6を駆動してインクフィルム1を移送させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクフィルムの移送
量を正確に制御することができる熱転写プリンタのイン
クフィルム制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばY(イエロ),M(マゼンタ),
C(シアン)の3色のあるいはY,M,C,K(ブラッ
ク)の4色のカラーフレームよりなるインクフィルムを
用いて受像体上にカラー印刷を行う熱転写プリンタが広
く用いられている。この種の熱転写プリンタではそれぞ
れのカラーフレームを識別し、インクフィルムの移送量
を正確に制御して印刷を行う必要がある。
【0003】図3は従来の熱転写プリンタのインクフィ
ルム制御装置の一例を示す斜視図である。Y,M,C,
Kの4色を1組としたカラーフレームが長手方向に繰り
返し塗布されたインクフィルム1は、サーマルヘッド3
とプラテンローラ4との間にインク塗布面をプラテンロ
ーラ4側に向けて張架されている。例えばY,M,C,
Kの順で塗布されている第1色目〜第4色目のカラーフ
レームを1a〜1dとする。このインクフィルム1は、
未使用のインクフィルム1を巻回したボビン5より供給
され、使用後のインクフィルム1を巻回するボビン6に
巻き取られる。インクフィルム1とプラテンローラ4と
の間には受像体の1つとしてカード2が図示しない搬送
機構によって搬送されている。
【0004】プラテンローラ4はステップモータである
プラテンモータ7によって所定のピッチで駆動される。
ボビン6はDCモータであるインクフィルム巻き取りモ
ータ8によって駆動され、インクフィルム1が巻き取ら
れる。インクフィルム1の側端部にはフォトデテクタ9
が配置されており、このフォトデテクタ9はインクフィ
ルム1のカラーフレーム1a〜1dの1つの色のみで選
択的に透過あるいは不透過とされており、その1つのカ
ラーフレームの開始端と終端とを検出する。さらに、フ
ォトデテクタ9とボビン5との間にはインクフィルム1
の一方の面側にゴムローラ12が他方の面側にバックア
ップローラ13が設けられており、ゴムローラ12には
スリット円板10が接続されている。このスリット円板
10に近接してフォトデテクタ11が配置されており、
スリット円板10とフォトデテクタ11とでインクフィ
ルム1の移送量を検出する回転エンコーダを構成してい
る。また、カード2側端の後端に相当する位置にはフォ
トデテクタ14が配置されてカード2の原点検出がなさ
れる。
【0005】以上のように構成される熱転写プリンタに
おいて、インクフィルム1は次のように制御される。イ
ンクフィルム巻き取りモータ8によってインクフィルム
1を巻き取ると、インクフィルム1は図中左方向に移送
される。この時、インクフィルム1のカラーフレーム1
a〜1dがフォトデテクタ9を通過するので、所定のカ
ラーフレームの開始位置を知ることができる。例えば、
カラーフレーム1a,1bの境界でフォトデテクタ9の
出力信号が変わる時に、カラーフレーム1aの先端がサ
ーマルヘッド3の直下に位置するようになされている。
【0006】この時、サーマルヘッド3を下方に押圧
し、プラテンモータ7を所定のピッチで矢印方向に回転
させると、インクフィルム1とカード2はサーマルヘッ
ド3とプラテンローラ4とによって挟持されているの
で、インクフィルム1はプラテンローラ4の駆動力によ
って所定のピッチで図中左方向に駆動される。サーマル
ヘッド3にカラーフレーム1aの色で印字すべき信号電
流を与えると、カード2の表面にカラーフレーム1aの
色の画像が熱転写される。さらに、フォトデテクタ9の
下にカラーフレーム1b,1cの境界が位置すると、フ
ォトデテクタ9にはカラーフレーム1a,1bの境界通
過で得た信号と逆の信号が生じるので、カラーフレーム
1bの先端がサーマルヘッド3の直下に達したことを知
ることが可能である。従って、カラーフレーム1bの色
の画像をカラーフレーム1aの色の画像に重ねて熱転写
することができる。なお、この2色目のインクを印字す
る際には、1色目の印字終了後にサーマルヘッド3を上
昇させ、プラテンローラ4を逆転させてカード2を元の
位置に戻しておく。
【0007】さらに、カラーフレーム1c,1dを順次
搬送して3色目,4色目のインクをカード2上に熱転写
するが、カラーフレーム1c,1dのサーマルヘッド3
への移送の制御は、回転エンコーダ10,11によって
行う。ゴムローラ12の回転によってインクフィルム1
の送り量を検出することができるから、基準位置からの
所定の移送量を制御することにより、カラーフレーム1
c,1dの頭出しを行うことができる。以上のようにし
てインクフィルム1の移送量が制御され、カード2上に
カラー画像が熱転写されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の如く
構成される熱転写プリンタにおいて、サーマルヘッド3
が下方に押圧動作をすると、図4に示すように、インク
フィルム1は実線で示す位置から破線で示す位置へと移
動され、その結果としてインクフィルム1の搬送路が長
くなる。この長くなった搬送路の長さに相当する分のイ
ンクフィルム1は供給側のボビン5より引き出されるこ
とになる。この動作は各色の頭出しの時に行われ、この
時、スリット円板10は急速に回転される。すると、ス
リット円板10は空滑りして必要以上に回転されること
になり、インクフィルム1の送り量のカウントが不正確
になって、色のずれた画像を印刷してしまうという問題
点があった。
【0009】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、インクフィルムの移送量を極めて正確に制
御することができる熱転写プリンタのインクフィルム制
御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、複数色のインクが1組と
して塗布され、供給側のボビンより供給されて巻き取り
側のボビンに巻き取られるインクフィルムと、前記巻き
取り側のボビンを駆動して前記インクフィルムを巻き取
るインクフィルム巻き取りモータと、前記インクフィル
ムの一方の側に配置されたサーマルヘッドと、前記イン
クフィルムの他方の側に配置されたプラテンローラと、
プラテン駆動パルスによって前記プラテンローラを駆動
するプラテンモータとを備え、前記インクフィルムと受
像体とを重ね合わせ、これらを前記サーマルヘッドと前
記プラテンローラとで挟持して前記受像体上に前記イン
クフィルムのインクを転写する熱転写プリンタのインク
フィルム制御装置において、前記インクフィルムの複数
色のインクにおける基準となる少なくとも1つのインク
の境界を検出することにより、前記インクフィルムの1
色目のインクを頭出しする境界検出手段と、前記供給側
のボビンあるいは前記巻き取り側のボビンの回転量を検
出するボビン回転量検出手段と、前記プラテンモータに
より前記プラテンローラを駆動することによって前記イ
ンクフィルムを定速度で移送しながら印字する際に、前
記プラテン駆動パルスと前記ボビン回転量検出手段によ
って検出された前記ボビンの回転量とに基づいてこのボ
ビンの巻き半径を演算して求めると共に、前記1色目の
インクによる印字終了後、前記インクフィルムを2色目
以降の次の色のインクを頭出しするために移送する際に
は、前記ボビン回転量検出手段によって検出される前記
ボビンの回転量が前記ボビンの巻き半径と前記インクフ
ィルムを移送すべき距離とによって演算して求められた
回転量となるように、前記インクフィルム巻き取りモー
タにより前記巻き取り側のボビンを駆動して前記インク
フィルムを移送する制御手段とを設けて構成したことを
特徴とする熱転写プリンタのインクフィルム制御装置を
提供するものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明の熱転写プリンタのインクフィ
ルム制御装置について、添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の熱転写プリンタのインクフィルム制御装
置の一例を示す斜視図、図2は本発明の熱転写プリンタ
のインクフィルム制御装置を説明するためのタイミング
図である。なお、図1において、図3と同一部分には同
一符号が付してある。
【0012】図1において、Y,M,C,Kの4色を1
組としたカラーフレームが長手方向に繰り返し塗布され
たインクフィルム1は、サーマルヘッド3とプラテンロ
ーラ4との間にインク塗布面をプラテンローラ4側に向
けて張架されている。例えばY,M,C,Kの順で塗布
されている第1色目〜第4色目のカラーフレームを1a
〜1dとする。このインクフィルム1は、未使用のイン
クフィルム1を巻回したボビン5より供給され、使用後
のインクフィルム1を巻回するボビン6に巻き取られ
る。インクフィルム1とプラテンローラ4との間には受
像体の1つとしてカード2が図示しない搬送機構によっ
て搬送されている。
【0013】プラテンローラ4はステップモータである
プラテンモータ7によって所定のピッチで駆動される。
ボビン6はDCモータであるインクフィルム巻き取りモ
ータ8によって駆動され、インクフィルム1が巻き取ら
れる。インクフィルム1の側端部にはフォトデテクタ9
が配置されており、このフォトデテクタ9はインクフィ
ルム1のカラーフレーム1a〜1dの1つの色のみで選
択的に透過あるいは不透過とされており、その1つのカ
ラーフレームの開始端と終端とを検出する。さらに、本
発明では、ボビン5の軸にスリット円板10が接続され
ている。このスリット円板10に近接してフォトデテク
タ11が配置されており、スリット円板10とフォトデ
テクタ11とでインクフィルム1の移送量を検出する回
転エンコーダ(ボビン回転量検出手段)を構成してい
る。また、カード2側端の後端に相当する位置にはフォ
トデテクタ14が配置されてカード2の原点検出がなさ
れる。
【0014】インクフィルム巻き取りモータ8によって
インクフィルム1を巻き取ると、インクフィルム1は図
中左方向に移送される。この時、インクフィルム1のカ
ラーフレーム1a〜1dがフォトデテクタ9を通過する
ので、所定のカラーフレームの開始位置を知ることがで
きる。例えば、カラーフレーム1a,1bの境界でフォ
トデテクタ9の出力信号が変わる時に、カラーフレーム
1aの先端がサーマルヘッド3の直下に位置するように
なされている。従って、フォトデテクタ9はインクフィ
ルム1の複数色のインクにおける基準となる少なくとも
1つのインクの境界を検出し、1色目のインクを頭出し
するための境界検出手段である。
【0015】この時、サーマルヘッド3を下方に押圧
し、プラテンモータ7を所定のピッチで矢印方向に回転
させると、インクフィルム1とカード2はサーマルヘッ
ド3とプラテンローラ4とによって挟持されているの
で、インクフィルム1はプラテンローラ4の駆動力によ
って所定のピッチで図中左方向に駆動される。サーマル
ヘッド3にカラーフレーム1aの色で印字すべき信号電
流を与えると、カード2の表面にカラーフレーム1aの
色の画像が熱転写される。カラーフレーム1aの印字終
了後、サーマルヘッド3を上昇させてプラテンローラ4
より離間させた状態で、次のカラーフレーム1bの先端
がサーマルヘッド3の直下に位置するように後述する原
理に基づいてインクフィルム1を搬送して2色目のイン
クを印字する。さらに、カラーフレーム1c,1dを順
次搬送して3色目,4色目のインクをカード2上に熱転
写する。
【0016】ここで、本発明の熱転写プリンタのインク
フィルム制御装置によるインクフィルム1の搬送及びカ
ラーフレームの頭出しの動作の原理について説明する。
上記のように配置されたフォトデテクタ9,11,14
の出力は制御回路15に入力される。制御回路15は入
力されたフォトデテクタ9,11,14からの信号に基
づいて後述のようにプラテンモータ7及びインクフィル
ム巻き取りモータ8を制御する。なお、制御回路15は
サーマルヘッド3のプラテンローラ4への押圧・離間の
制御、及び、カード2の搬送制御も行う。
【0017】上記のように、インクフィルム巻き取りモ
ータ8によってインクフィルム1を巻き取ると、インク
フィルム1は図中左方向に移送される。この時、供給側
のボビン5も反時計方向に回転する。回転エンコーダ1
0,11からはボビン5の回転パルスNが出力される。
インクフィルム1の消費量、即ち、インクフィルム1が
巻き取り側のボビン6に巻き取られるに従って、ボビン
5の巻き半径Rは小さくなっていくので、インクフィル
ム1の移送量Sとボビン5の回転パルスNとは、巻き半
径Rによって次のように表される。
【0018】 S=2πR・N/No …(1) なお、(1)式中、Noはスリット円板10のスリット
数である。
【0019】また、印字中のインクフィルム1は、カー
ド2と共に所定のピッチ(印字ラインピッチ)Pでプラ
テンローラ4により移送されるから、 S=n・P …(2) と表すことができる。なお、(2)式中、nはプラテン
モータ7に供給するプラテン駆動パルス(印字ライン数
/秒)である。また、本実施例では、1印字ラインを1
パルスとしているので、プラテン駆動パルスnをパルス
/秒とすることもある。印字中は、上記(1)式と
(2)式とは等しいので、 S=2πR・N/No=n・P …(3) となる。これより、その時点のボビン5の巻き半径R
は、 R=nPNo/(2πN) …(4) となる。この(4)式より、制御回路15はボビン5の
巻き半径Rを知ることができる。
【0020】例えば、n=100ライン/秒、P=8
4.5μm、No=360と設計されているとすると、
回転エンコーダ10,11よりN=32パルス/秒が検
出された時は、R=15.1mmとなる。このように、
印字中の回転エンコーダ10,11の出力パルスN(即
ち、ボビン5の回転量)を検出することによって、制御
回路15はボビン5の巻き半径Rを知ることができる。
【0021】カラーフレーム1aの印字終了後、サーマ
ルヘッド3を上昇させてプラテンローラ4より離間させ
た状態で、次のカラーフレーム1bの先端がサーマルヘ
ッド3の直下に位置するようにインクフィルム巻き取り
モータ8によってインクフィルム1を移送すべき距離
は、カラーフレーム1aの長さから印字長さを差し引い
た値S1であり、この値S1は予め知ることができるか
ら、インクフィルム巻き取りモータ8を回転エンコーダ
10,11の出力パルスNが下記のN1となるように制
御回路15によって駆動すればよい。 2πR・N1/No=S1 …(5) より、 N1=S1・No/(2πR) …(6) となる。
【0022】制御回路15はプラテンモータ7に所定の
プラテン駆動パルスnを出力してプラテンモータ7を駆
動すると共に、印字時にインクフィルム巻き取りモータ
8に所定の巻き取りトルクを与える電圧V1を供給す
る。この時、制御回路15は、フォトデテクタ11より
出力される回転パルスNにより、上記(4)式の演算に
よってその時点のボビン5の巻き半径Rを検出する。そ
して、制御回路15は、そのカラーフレームの印字動作
終了後、次のカラーフレームの先端がサーマルヘッド3
の直下に位置するように、上記(6)式に従って、フォ
トデテクタ11より出力される回転パルスNのパルス数
がN1となるまでの時間tだけインクフィルム巻き取り
モータ8に電圧V2の電力を供給する。
【0023】これによって、制御回路15はカラーフレ
ーム1aの印字終了後、2色目以降のカラーフレーム1
b〜1dの頭出しを正確に行うことができる。なお、カ
ラーフレーム1b〜1dを頭出しした後に、サーマルヘ
ッド3をプラテンローラ4に押圧すると、インクフィル
ム1は若干ボビン5より引き出されることになるが、本
発明では、回転エンコーダ10,11をボビン5に設け
ているので、従来のようにスリット円板10が空滑りし
て必要以上に回転されることはない。しかも、制御回路
15はボビン5の回転を検出しているので、サーマルヘ
ッド3をプラテンローラ4に押圧した際に回転した分の
回転量を考慮してインクフィルム巻き取りモータ8を制
御することができるので、従来と比較してインクフィル
ム1の移送量を極めて正確に制御することが可能とな
る。従って、本発明によれば、色のずれた画像を印刷し
てしまうという従来の問題点を良好に解決することがで
きる。
【0024】以上のような本発明の熱転写プリンタのイ
ンクフィルム制御装置(制御回路15)による動作制御
を図2にタイミングとして示す。図2において、(A)
はフォトデテクタ9の出力パルスを、(B)はフォトデ
テクタ11の出力パルスNを、(C)はサーマルヘッド
3の動作を、(D)はプラテンモータ7のプラテン駆動
パルスを、(E)は印字信号の制御を、(F)はインク
フィルム巻き取りモータ8の駆動制御を、(G)はフォ
トデテクタ14の出力パルスをそれぞれ示している。
【0025】図2より分かるように、制御回路15はフ
ォトデテクタ9によってカラーフレーム1aの開始端を
検出すると、サーマルヘッド3をプラテンローラ4に押
圧し、プラテンモータ7をnパルス/秒で図1中の矢印
方向に駆動させると共に、インクフィルム巻き取りモー
タ8を電圧V1で駆動してインクフィルム1を移送す
る。この期間で第1色目の印字が行われ、印字終了後に
サーマルヘッド3をプラテンローラ4より離間し、イン
クフィルム巻き取りモータ8を電圧V2で駆動してイン
クフィルム1を次のカラーフレームまで移送する。この
時、フォトデテクタ14でカード2の後端を検出するま
で、プラテンモータ7を図1中の矢印方向とは反対方向
に駆動してカード2を印字方向とは反対方向に搬送す
る。なお、図2では、インクフィルム1の移送中にカー
ド2を原点に戻す動作を行わせているが、実際にはイン
クフィルム1の移送とカード2の原点戻し動作はシーケ
ンシャルに行われる。即ち、インクフィルム1を移送し
た後に、カード2を原点に戻す動作を行わせる。
【0026】以上説明した本発明の熱転写プリンタのイ
ンクフィルム制御装置のインクフィルム1の頭出し動作
の精度について検討する。インクフィルム1の厚さTを
0.006mm、カラーフレーム長さLcを100m
m、印字長さLpを90mm、ボビン5のボビン半径r
を12mm、ボビン5の最大巻き半径Roを30mmと
すると、カラーフレーム内のボビン5の巻き半径Rの変
化(最大値)ΔRは、 ΔR=(Lc/2πR)・T …(7) より、およそ0.008mmとなる。故に、ΔR/Rは
およそ0.0007となり、0.07%となる。従っ
て、1カラーフレーム内のどの位置でボビン5の巻き半
径Rを計算しても誤差は無視できる。
【0027】実際には、4色印字する間に1度ボビン5
の巻き半径Rを演算すれば、十分な精度を得ることがで
きる。上記(4)式によるボビン5の巻き半径Rの演算
は、プラテン駆動パルスnである印字パルスによって行
われるので、測定精度は印字ラインピッチPより±Pm
m以内である。
【0028】また、スリット円板10のスリット数No
が360である時、1パルス出力に対するインクフィル
ム1の移送量(最大値)は、 ΔS=2πRo/No …(8) より、0.52mmとなる。インクフィルム1の移送時
のパルス制御精度は±1パルス以内であるから、インク
フィルム1の送り精度は±0.52mmとなる。この値
は、カラーフレーム長さLcに対し、±0.52%であ
る。カラーフレーム長さLcと印字長さLpとによって
決まる前後のマージンMは、 M=(Lc−Lp)/2 …(9) によって得られ、この(9)式よりマージンMは5mm
となる。従って、インクフィルム1の送り精度±0.5
2mmはマージンMの5mmに対して十分余裕のある精
度と言える。
【0029】フォトデテクタ11より出力される回転パ
ルスNの1パルスに対する精度は、上記のP=84.5
μmより、0.085mmとして計算すると、 ±P/ΔS=0.085mm/0.52mm=±0.16 であるが、1カラーフレーム印字中のフォトデテクタ1
1より出力される回転パルスNに対する精度は、 ±P/Lp=0.085mm/90mm=±0.00094 であり、ボビン5の巻き半径Rの演算の精度は全く問題
ない。
【0030】なお、以上説明した本実施例では、回転エ
ンコーダ10,11を供給側のボビン5に設けたが、巻
き取り側のボビン6に設けても原理的には変わりはな
い。しかし、次のような理由により、回転エンコーダ1
0,11は供給側のボビン5に設けた方がより好まし
い。即ち、供給側のボビン5はインクフィルム1の生産
工場で厳密に巻かれているので、インクフィルム1が引
き出される量Sとボビン5の回転角度との関係が正確で
ある。また、使用後のインクフィルム1は熱により収縮
が生じ、かつ、巻き取り側のボビン6の巻き取りトルク
はそれ程大きくないので、ボビン6によるインクフィル
ム1の巻きは緩く、インクフィルム1の巻き取り量とイ
ンクフィルム巻き取りモータ8の回転角度との関係が正
確でない。これらの理由により、ボビン5の回転に基づ
いてインクフィルム1の移送量を制御した方がよい。
【0031】このような原理に基づいた本発明の熱転写
プリンタのインクフィルム制御装置は、インクフィルム
1のテンション制御にも用いることができる。即ち、イ
ンクフィルム1の全量は予め決められているから、供給
側のボビン5の巻き半径Rを検出することにより巻き取
り側のボビン6の巻き半径も刻々検出することができ
る。従って、インクフィルム1のテンションを所定の値
にするために、ボビン6の巻き半径に応じたインクフィ
ルム巻き取りモータ8の出力トルクを得るよう、制御回
路15によって出力電圧V1を定めればよい。なお、本
実施例ではインクフィルム巻き取りモータ8を出力電圧
V1の大きさを制御することによって制御しているが、
制御回路15の出力を定電圧とし、インクフィルム巻き
取りモータ8を高速パルス幅制御することによって供給
電力を制御してもよい。
【0032】さらに、本実施例では、カラーフレーム1
a〜1dを有するインクフィルム1の制御について説明
したが、長尺のモノクロインクフィルムを用いて所定の
寸法の印字を行う熱転写プリンタに応用することもでき
る。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の熱
転写プリンタのインクフィルム制御装置は、インクフィ
ルムの複数色のインクにおける基準となる少なくとも1
つのインクの境界を検出することにより、インクフィル
ムの1色目のインクを頭出しする境界検出手段(フォト
デテクタ)と、供給側のボビンあるいは巻き取り側のボ
ビンの回転量を検出するボビン回転量検出手段(回転エ
ンコーダ)と、プラテンモータによりプラテンローラを
駆動することによってインクフィルムを定速度で移送し
ながら印字する際に、プラテン駆動パルスとボビン回転
量検出手段によって検出されたボビンの回転量とに基づ
いてこのボビンの巻き半径を演算して求めると共に、1
色目のインクによる印字終了後、インクフィルムを2色
目以降の次の色のインクを頭出しするために移送する際
には、ボビン回転量検出手段によって検出されるボビン
の回転量がボビンの巻き半径とインクフィルムを移送す
べき距離とによって演算して求められた回転量となるよ
うに、インクフィルム巻き取りモータにより巻き取り側
のボビンを駆動してインクフィルムを移送する制御手段
とを設けて構成したので、インクフィルムの移送量を極
めて正確に制御することができ、よって、色のずれのな
い良好な画像を印刷することができるという特長を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明を説明するためのタイミング図である。
【図3】従来例を示す斜視図である。
【図4】従来例の問題点を説明するための側面図であ
る。
【符号の説明】
1 インクフィルム 1a〜1d カラーフレーム 2 受像体(カード) 3 サーマルヘッド 4 プラテンローラ 5 供給側のボビン 6 巻き取り側のボビン 7 プラテンモータ 8 インクフィルム巻き取りモータ 9 フォトデテクタ(境界検出手段) 10 スリット円板(ボビン回転量検出手段) 11 フォトデテクタ(ボビン回転量検出手段) 15 制御回路(制御手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数色のインクが1組として塗布され、供
    給側のボビンより供給されて巻き取り側のボビンに巻き
    取られるインクフィルムと、 前記巻き取り側のボビンを駆動して前記インクフィルム
    を巻き取るインクフィルム巻き取りモータと、 前記インクフィルムの一方の側に配置されたサーマルヘ
    ッドと、 前記インクフィルムの他方の側に配置されたプラテンロ
    ーラと、 プラテン駆動パルスによって前記プラテンローラを駆動
    するプラテンモータとを備え、 前記インクフィルムと受像体とを重ね合わせ、これらを
    前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとで挟持して
    前記受像体上に前記インクフィルムのインクを転写する
    熱転写プリンタのインクフィルム制御装置において、 前記インクフィルムの複数色のインクにおける基準とな
    る少なくとも1つのインクの境界を検出することによ
    り、前記インクフィルムの1色目のインクを頭出しする
    境界検出手段と、 前記供給側のボビンあるいは前記巻き取り側のボビンの
    回転量を検出するボビン回転量検出手段と、 前記プラテンモータにより前記プラテンローラを駆動す
    ることによって前記インクフィルムを定速度で移送しな
    がら印字する際に、前記プラテン駆動パルスと前記ボビ
    ン回転量検出手段によって検出された前記ボビンの回転
    量とに基づいてこのボビンの巻き半径を演算して求める
    と共に、 前記1色目のインクによる印字終了後、前記インクフィ
    ルムを2色目以降の次の色のインクを頭出しするために
    移送する際には、前記ボビン回転量検出手段によって検
    出される前記ボビンの回転量が前記ボビンの巻き半径と
    前記インクフィルムを移送すべき距離とによって演算し
    て求められた回転量となるように、前記インクフィルム
    巻き取りモータにより前記巻き取り側のボビンを駆動し
    て前記インクフィルムを移送する制御手段とを設けて構
    成したことを特徴とする熱転写プリンタのインクフィル
    ム制御装置。
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