JPH08197512A - 原木クリーナー装置 - Google Patents
原木クリーナー装置Info
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- JPH08197512A JPH08197512A JP3163395A JP3163395A JPH08197512A JP H08197512 A JPH08197512 A JP H08197512A JP 3163395 A JP3163395 A JP 3163395A JP 3163395 A JP3163395 A JP 3163395A JP H08197512 A JPH08197512 A JP H08197512A
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- rotary cutter
- cutter block
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ベニヤレースによる単板切削工程における製
品化可能な連続単板や端尺単板にならない屑単板の多量
の吐出を大幅に抑制すると共に、原木外周部の剥ぎ落し
作業のための原木芯出し把持操作を全廃して、ベニヤレ
ースを含む単板切削工程全体の工程能率の格段の向上を
図ること。 【構成】 原木１の軸心方向に並設した３本ロールを１
本の固定ロール２と該固定ロール２にハの字形に対峙し
た２本の可動ロール３ａ，３ｂによって構成すると共
に、該可動ロール３ａ，３ｂのそれぞれに装着した押圧
機構４ａ，４ｂの作動距離検知器９ａ，９ｂが発信する
原木外周部の突出個所１ｃの検知信号によって前記原木
１の外周部を剥ぎ落す回転カッターブロック６ａ，６ｂ
に装着した進退機構７を制御するように構成したこと。
品化可能な連続単板や端尺単板にならない屑単板の多量
の吐出を大幅に抑制すると共に、原木外周部の剥ぎ落し
作業のための原木芯出し把持操作を全廃して、ベニヤレ
ースを含む単板切削工程全体の工程能率の格段の向上を
図ること。 【構成】 原木１の軸心方向に並設した３本ロールを１
本の固定ロール２と該固定ロール２にハの字形に対峙し
た２本の可動ロール３ａ，３ｂによって構成すると共
に、該可動ロール３ａ，３ｂのそれぞれに装着した押圧
機構４ａ，４ｂの作動距離検知器９ａ，９ｂが発信する
原木外周部の突出個所１ｃの検知信号によって前記原木
１の外周部を剥ぎ落す回転カッターブロック６ａ，６ｂ
に装着した進退機構７を制御するように構成したこと。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は合板工場等の単板切削工
程等に提供される針葉樹等の原木を所定の単板切削寸法
等に短く玉切りにした、軸心方向の曲りが比較的少ない
短尺直材原木等の原木を主たる対象にして、その外周部
に付着している樹皮、樹脂、土砂等の夾雑物や枝打ちの
残節等を含む外皮を剥ぎ落して単板切削用のナイフ等を
破損しないように清掃すると共に、製品化可能な連続単
板や端尺単板にならない屑単板の吐出量を極力抑制する
ように原木両木口の最大内接円より外周部に突出した個
所を選択的に剥ぎ落すようにした、原木外周駆動・回転
カッターブロック進退型の原木クリーナー装置に関する
ものである。
程等に提供される針葉樹等の原木を所定の単板切削寸法
等に短く玉切りにした、軸心方向の曲りが比較的少ない
短尺直材原木等の原木を主たる対象にして、その外周部
に付着している樹皮、樹脂、土砂等の夾雑物や枝打ちの
残節等を含む外皮を剥ぎ落して単板切削用のナイフ等を
破損しないように清掃すると共に、製品化可能な連続単
板や端尺単板にならない屑単板の吐出量を極力抑制する
ように原木両木口の最大内接円より外周部に突出した個
所を選択的に剥ぎ落すようにした、原木外周駆動・回転
カッターブロック進退型の原木クリーナー装置に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】ベニヤレースによる単板切削に先だって
原木の外周部に付着している外皮を薄く平均的に剥ぎ落
すように構成した原木外周駆動・回転カッターブロック
擺動型の原木クリーナー装置の従来技術については、例
えば特公平５−４７３６４号原木クリーナーにおける自
動運転装置等に開示されているような、外周駆動の回転
原木の外周部に回転カッターブロックを擺動自在に当接
して主としてその外皮を薄く平均的に剥皮する原木外周
駆動・回転カッターブロック擺動型の原木クリーナー装
置等が周知である。
原木の外周部に付着している外皮を薄く平均的に剥ぎ落
すように構成した原木外周駆動・回転カッターブロック
擺動型の原木クリーナー装置の従来技術については、例
えば特公平５−４７３６４号原木クリーナーにおける自
動運転装置等に開示されているような、外周駆動の回転
原木の外周部に回転カッターブロックを擺動自在に当接
して主としてその外皮を薄く平均的に剥皮する原木外周
駆動・回転カッターブロック擺動型の原木クリーナー装
置等が周知である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にな
る原木外周駆動・回転カッターブロック擺動型の原木ク
リーナー装置は、外周駆動の回転原木の外周部に回転カ
ッターブロックを擺動自在に当接して主としてその外周
面を薄く平均的に剥皮する機構であるので、原木の外周
部の起伏に沿った薄い外皮の剥ぎ落し作業しか出来ず、
従って次段のベニヤレースによる単板切削工程で前記原
木が略真円に近づくまで製品化可能な連続単板や端尺単
板にならない屑単板を多量に吐出することとなり、その
多量の屑単板の処理にベニヤレースの稼動が追われて一
連工程の単板生産速度を著しく低位なものにしていた工
程能率上の難点があったものである。
る原木外周駆動・回転カッターブロック擺動型の原木ク
リーナー装置は、外周駆動の回転原木の外周部に回転カ
ッターブロックを擺動自在に当接して主としてその外周
面を薄く平均的に剥皮する機構であるので、原木の外周
部の起伏に沿った薄い外皮の剥ぎ落し作業しか出来ず、
従って次段のベニヤレースによる単板切削工程で前記原
木が略真円に近づくまで製品化可能な連続単板や端尺単
板にならない屑単板を多量に吐出することとなり、その
多量の屑単板の処理にベニヤレースの稼動が追われて一
連工程の単板生産速度を著しく低位なものにしていた工
程能率上の難点があったものである。
【０００４】よって本発明は上記従来装置が具有してい
た工程能率上の難点を払拭すべく、原木の軸心方向に並
設した３本ロールを１本の固定ロールと該固定ロールに
ハの字形に対峙した２本の可動ロールによって構成する
と共に、該可動ロールのそれぞれに装着した押圧機構の
作動距離検知器が発信する原木外周部の突出個所の検知
信号によって前記原木の外周部を剥ぎ落す回転カッター
ブロックに装着した進退機構を制御するように構成し
て、原木両木口の最大内接円より外周部に突出した個所
を選択的に剥ぎ落すように装置することによって、次段
のベニヤレースによる単板切削工程における製品化可能
な連続単板や端尺単板にならない屑単板の多量の吐出を
大幅に抑制すると共に、原木外周部の剥ぎ落し作業のた
めの原木芯出し把持操作を全廃して、ベニヤレースを含
む単板切削工程全体の工程能率の格段の向上を図ること
を目的としたものである。
た工程能率上の難点を払拭すべく、原木の軸心方向に並
設した３本ロールを１本の固定ロールと該固定ロールに
ハの字形に対峙した２本の可動ロールによって構成する
と共に、該可動ロールのそれぞれに装着した押圧機構の
作動距離検知器が発信する原木外周部の突出個所の検知
信号によって前記原木の外周部を剥ぎ落す回転カッター
ブロックに装着した進退機構を制御するように構成し
て、原木両木口の最大内接円より外周部に突出した個所
を選択的に剥ぎ落すように装置することによって、次段
のベニヤレースによる単板切削工程における製品化可能
な連続単板や端尺単板にならない屑単板の多量の吐出を
大幅に抑制すると共に、原木外周部の剥ぎ落し作業のた
めの原木芯出し把持操作を全廃して、ベニヤレースを含
む単板切削工程全体の工程能率の格段の向上を図ること
を目的としたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明おける特定発明の原木クリーナー装置を次の
ように構成した。 ａ．原木の軸心方向に並設した３本ロールを１本の固定
ロールと該固定ロールにハの字形に対峙した２本の可動
ロールによって構成すると共に、 ｂ．該可動ロールのそれぞれに装着した押圧機構の作動
距離検知器が発信する原木外周部の突出個所の検知信号
によって前記原木の外周部を剥ぎ落す回転カッターブロ
ックに装着した進退機構を制御するように構成して、 ｃ．原木両木口の最大内接円より外周部に突出した個所
を選択的に剥ぎ落とすようにした原木クリーナー装置。
め、本発明おける特定発明の原木クリーナー装置を次の
ように構成した。 ａ．原木の軸心方向に並設した３本ロールを１本の固定
ロールと該固定ロールにハの字形に対峙した２本の可動
ロールによって構成すると共に、 ｂ．該可動ロールのそれぞれに装着した押圧機構の作動
距離検知器が発信する原木外周部の突出個所の検知信号
によって前記原木の外周部を剥ぎ落す回転カッターブロ
ックに装着した進退機構を制御するように構成して、 ｃ．原木両木口の最大内接円より外周部に突出した個所
を選択的に剥ぎ落とすようにした原木クリーナー装置。
【０００６】また本発明における従属発明の原木クリー
ナー装置を次のように構成した。 イ．可動ロールの押圧機構に装着した作動距離検知器が
発信する原木外周部の突出個所の検知信号により回転カ
ッターブロックの直下に到来した前記原木外周部の剥ぎ
落し動作を制御可能に、該回転カッターブロックの進退
機構に作動距離検知器を装着して前記回転カッターブロ
ックの進退動作を時限的に制御する信号処理回路に接続
した原木クリーナー装置。 ロ．回転カッターブロックの剥ぎ落し動作を原木両木口
の最大内接円付近で休止可能に、１本の固定ロールにハ
の字形に対峙した２本の可動ロールのそれぞれの間隔が
略同等となった時期に該回転カッターブロックを原木外
周部から引き上げるようにした原木クリーナー装置。 ハ．原木の軸心方向に並設した回転カッターブロックを
可及的小径強力に製作可能に、該回転カッターブロック
を軸心方向に適宜分割してその駆動軸に中間支持体を嵌
挿して串型に形成すると共に、複数の前記串型回転カッ
ターブロックを固定ロールの前後にその串型を軸心方向
に交互にづらして配列した原木クリーナー装置。
ナー装置を次のように構成した。 イ．可動ロールの押圧機構に装着した作動距離検知器が
発信する原木外周部の突出個所の検知信号により回転カ
ッターブロックの直下に到来した前記原木外周部の剥ぎ
落し動作を制御可能に、該回転カッターブロックの進退
機構に作動距離検知器を装着して前記回転カッターブロ
ックの進退動作を時限的に制御する信号処理回路に接続
した原木クリーナー装置。 ロ．回転カッターブロックの剥ぎ落し動作を原木両木口
の最大内接円付近で休止可能に、１本の固定ロールにハ
の字形に対峙した２本の可動ロールのそれぞれの間隔が
略同等となった時期に該回転カッターブロックを原木外
周部から引き上げるようにした原木クリーナー装置。 ハ．原木の軸心方向に並設した回転カッターブロックを
可及的小径強力に製作可能に、該回転カッターブロック
を軸心方向に適宜分割してその駆動軸に中間支持体を嵌
挿して串型に形成すると共に、複数の前記串型回転カッ
ターブロックを固定ロールの前後にその串型を軸心方向
に交互にづらして配列した原木クリーナー装置。
【０００７】
【作用】本発明の原木の軸心方向に並設した１本の固定
ロールと２本の可動ロールからなる３本ロールによる原
木の把持外周駆動作用は、１本の固定ロールに対してハ
の字形に対峙した２本の可動ロールに装着した流体シリ
ンダー等からなる押圧機構による原木の把持動作によっ
て、該原木に外周部からモーターの駆動力が作用して外
周駆動を開始する。前記原木の外周駆動は通常原木の形
状は真円でないので２本の可動ロールはそれぞれの押圧
機構を格別に押圧して揺動することとなるので該押圧機
構のそれぞれに距離センサー等からなる作動距離検知器
を装着してそれぞれの検知信号を比較することによっ
て、前記１本の固定ロールと２本の可動ロールからなる
３本ロールにより外周駆動される原木両木口の最大内接
円より外側に突出した個所を選択的に検知することが出
来るようになる。前記作動距離検知器による原木両木口
の最大内接円より外周部に突出した個所の選択的な検知
は、該作動距離検知器に接続されたシーケンサーやコン
ピューター等からなる信号処理回路によるそれぞれの検
知信号の比較によって選択的に制御信号が発信されるも
のであって、該信号処理回路から選択的に発信される前
記原木両木口の最大内接円より外周部に突出した個所の
比較検知による制御信号は、原木の外周部を剥ぎ落す回
転カッターブロックの流体シリンダー等からなる進退機
構に時限的に伝送されてこれを所望量適時に前進させる
と共に、その前進量は該進退機構に装着されている距離
センサー等からなる作動距離検知器が発信する検知信号
によって前記信号処理回路にフィードバック制御され、
斯くして原木両木口の最大内接円より外周部に突出した
個所が無くなる時期まで回転カッターブロックによる選
択的な剥ぎ落し動作が継続して行われるように構成され
ているものである。
ロールと２本の可動ロールからなる３本ロールによる原
木の把持外周駆動作用は、１本の固定ロールに対してハ
の字形に対峙した２本の可動ロールに装着した流体シリ
ンダー等からなる押圧機構による原木の把持動作によっ
て、該原木に外周部からモーターの駆動力が作用して外
周駆動を開始する。前記原木の外周駆動は通常原木の形
状は真円でないので２本の可動ロールはそれぞれの押圧
機構を格別に押圧して揺動することとなるので該押圧機
構のそれぞれに距離センサー等からなる作動距離検知器
を装着してそれぞれの検知信号を比較することによっ
て、前記１本の固定ロールと２本の可動ロールからなる
３本ロールにより外周駆動される原木両木口の最大内接
円より外側に突出した個所を選択的に検知することが出
来るようになる。前記作動距離検知器による原木両木口
の最大内接円より外周部に突出した個所の選択的な検知
は、該作動距離検知器に接続されたシーケンサーやコン
ピューター等からなる信号処理回路によるそれぞれの検
知信号の比較によって選択的に制御信号が発信されるも
のであって、該信号処理回路から選択的に発信される前
記原木両木口の最大内接円より外周部に突出した個所の
比較検知による制御信号は、原木の外周部を剥ぎ落す回
転カッターブロックの流体シリンダー等からなる進退機
構に時限的に伝送されてこれを所望量適時に前進させる
と共に、その前進量は該進退機構に装着されている距離
センサー等からなる作動距離検知器が発信する検知信号
によって前記信号処理回路にフィードバック制御され、
斯くして原木両木口の最大内接円より外周部に突出した
個所が無くなる時期まで回転カッターブロックによる選
択的な剥ぎ落し動作が継続して行われるように構成され
ているものである。
【０００８】
【実施例】図１は本発明装置を例示する模式図的な側面
図であって、原木１を１本の固定ロール２にハの字形に
対峙した２本の可動ロール３ａ，３ｂからなる３本ロー
ルによって該原木１を外周部より把持したまま外周駆動
するものであって、前記２本の可動ロール３ａ，３ｂの
それぞれには流体シリンダー等からなる押圧揺動自在な
押圧機構４ａ，４ｂが装備されると共に、それぞれの駆
動軸をモーター５に連結して、周速３０ｍ／ｍｉｎ程度
で外周部からこれを駆動する。また前記１本の固定ロー
ル２と２本の可動ロール３ａ，３ｂの何れか一側の中
間、またはその両側の中間には原木１の外周部を剥ぎ落
す回転カッターブロック６ａ，６ｂが流体シリンダー等
からなる進退機構７を装着して進退自在に架設され、専
用のモーター８により駆動される。
図であって、原木１を１本の固定ロール２にハの字形に
対峙した２本の可動ロール３ａ，３ｂからなる３本ロー
ルによって該原木１を外周部より把持したまま外周駆動
するものであって、前記２本の可動ロール３ａ，３ｂの
それぞれには流体シリンダー等からなる押圧揺動自在な
押圧機構４ａ，４ｂが装備されると共に、それぞれの駆
動軸をモーター５に連結して、周速３０ｍ／ｍｉｎ程度
で外周部からこれを駆動する。また前記１本の固定ロー
ル２と２本の可動ロール３ａ，３ｂの何れか一側の中
間、またはその両側の中間には原木１の外周部を剥ぎ落
す回転カッターブロック６ａ，６ｂが流体シリンダー等
からなる進退機構７を装着して進退自在に架設され、専
用のモーター８により駆動される。
【０００９】扨て、図１に例示した１本の固定ロール２
と２本の可動ロール３ａ，３ｂによる原木１の外周駆動
の態様を更に詳述すれば、原木１の両木口１ａの最大内
接円１ｂより外周部に突出した個所１ｃが原木１の外周
駆動に伴って可動ロール３ａ，３ｂを格別に押圧するこ
とになり、その時の該可動ロール３ａ，３ｂの移動量
は、該可動ロール３ａ，３ｂの押圧機構４ａ，４ｂに格
別に装着された距離センサー等からなる作動距離検知器
９ａ，９ｂが発信する１本の固定ロール２にハの字形に
対峙した２本の可動ロール３ａ，３ｂのそれぞれの間隔
Ａ，Ｂに相当する検知信号の比較によって何れの可動ロ
ール３ａ，３ｂの移動であるかが識別されて検知される
から、例えば図２に示すように、可動ロール３ａから回
転カッターブロック６ａまでの円周距離Ｌに相当する原
木１の周速に見合いの時限を掛けるようにして、前記原
木１の突出した個所１ｃが前記回転カッターブロック６
ａの直下に到来する時期に合せて該回転カッターブロッ
ク６ａの進退機構７を時限的に所望量づつ前進側に発動
させるように構成すると共に、その前進量を前記進退機
構７に装着した距離センサー等からなる作動距離検知器
９ｃにより検知してフィードバック制御するように構成
したものであり、このようなフィードバック制御は前記
作動距離検知器９ａ，９ｂ，９ｃのそれぞれの検知信号
と、前記固定ローラ２および可動ローラ３ａ，３ｂの駆
動軸に軸装したエンコーダー等からなる原木１の駆動速
度検知用の速度検知器１０の検知信号とをシーケンサー
やコンピューター等からなる信号処理回路１１に入力す
ると共にその出力を前記可動ロール３ａ，３ｂの押圧機
構４ａ，４ｂと前記回転カッターブロック６ａの進退機
構７に時限的に伝送してフィードバック制御することに
よって、原木１の両木口１ａの最大内接円１ｂより外周
部に突出した個所１ｃが無くなる時期まで前記回転カッ
ターブロック６ａによる選択的な剥ぎ落し動作が継続し
て行われるものである。
と２本の可動ロール３ａ，３ｂによる原木１の外周駆動
の態様を更に詳述すれば、原木１の両木口１ａの最大内
接円１ｂより外周部に突出した個所１ｃが原木１の外周
駆動に伴って可動ロール３ａ，３ｂを格別に押圧するこ
とになり、その時の該可動ロール３ａ，３ｂの移動量
は、該可動ロール３ａ，３ｂの押圧機構４ａ，４ｂに格
別に装着された距離センサー等からなる作動距離検知器
９ａ，９ｂが発信する１本の固定ロール２にハの字形に
対峙した２本の可動ロール３ａ，３ｂのそれぞれの間隔
Ａ，Ｂに相当する検知信号の比較によって何れの可動ロ
ール３ａ，３ｂの移動であるかが識別されて検知される
から、例えば図２に示すように、可動ロール３ａから回
転カッターブロック６ａまでの円周距離Ｌに相当する原
木１の周速に見合いの時限を掛けるようにして、前記原
木１の突出した個所１ｃが前記回転カッターブロック６
ａの直下に到来する時期に合せて該回転カッターブロッ
ク６ａの進退機構７を時限的に所望量づつ前進側に発動
させるように構成すると共に、その前進量を前記進退機
構７に装着した距離センサー等からなる作動距離検知器
９ｃにより検知してフィードバック制御するように構成
したものであり、このようなフィードバック制御は前記
作動距離検知器９ａ，９ｂ，９ｃのそれぞれの検知信号
と、前記固定ローラ２および可動ローラ３ａ，３ｂの駆
動軸に軸装したエンコーダー等からなる原木１の駆動速
度検知用の速度検知器１０の検知信号とをシーケンサー
やコンピューター等からなる信号処理回路１１に入力す
ると共にその出力を前記可動ロール３ａ，３ｂの押圧機
構４ａ，４ｂと前記回転カッターブロック６ａの進退機
構７に時限的に伝送してフィードバック制御することに
よって、原木１の両木口１ａの最大内接円１ｂより外周
部に突出した個所１ｃが無くなる時期まで前記回転カッ
ターブロック６ａによる選択的な剥ぎ落し動作が継続し
て行われるものである。
【００１０】而して前記原木１の両木口１ａの最大内接
円１ｂより外周部に突出した個所１ｃが無くなる時期の
自動検知は、図３に例示したように１本の固定ロール２
にハの字形に対峙した２本の可動ロール３ａ，３ｂのそ
れぞれの間隔Ａ，Ｂが略同等となった時期の前記作動距
離検知器９ａ，９ｂの検知信号を前記信号処理回路１１
により自動処理してその出力信号を前記進退機構７に伝
送して回転カッターブロック６ａを原木１の外周部から
一挙に引き上げるように自動制御することによって安全
確実に行われるものである。
円１ｂより外周部に突出した個所１ｃが無くなる時期の
自動検知は、図３に例示したように１本の固定ロール２
にハの字形に対峙した２本の可動ロール３ａ，３ｂのそ
れぞれの間隔Ａ，Ｂが略同等となった時期の前記作動距
離検知器９ａ，９ｂの検知信号を前記信号処理回路１１
により自動処理してその出力信号を前記進退機構７に伝
送して回転カッターブロック６ａを原木１の外周部から
一挙に引き上げるように自動制御することによって安全
確実に行われるものである。
【００１１】次にまた、原木１の軸心方向に並設する回
転カッターブロック６ａ，６ｂは、該原木１の主たる対
象を小径木とする以上、相互の把持間隔を短縮するため
可及的小径で、しかも重切削に耐える強力な構造である
ことが望ましいことから、これを図４に例示したように
軸心方向に適宜分割してその駆動軸に中間支持体１２
ａ，１２ｂを嵌挿して串型に形成すると共に、複数の前
記串型回転カッターブロック６ａ，６ｂを固定ロール２
の前後にその串型を軸心方向に交互にづらして削り残し
の発生を排除するように配列することによって対応した
ものである。
転カッターブロック６ａ，６ｂは、該原木１の主たる対
象を小径木とする以上、相互の把持間隔を短縮するため
可及的小径で、しかも重切削に耐える強力な構造である
ことが望ましいことから、これを図４に例示したように
軸心方向に適宜分割してその駆動軸に中間支持体１２
ａ，１２ｂを嵌挿して串型に形成すると共に、複数の前
記串型回転カッターブロック６ａ，６ｂを固定ロール２
の前後にその串型を軸心方向に交互にづらして削り残し
の発生を排除するように配列することによって対応した
ものである。
【００１２】
【発明の効果】本発明は以上に説明したように、原木の
外周に付着している樹皮、樹脂、土砂等の夾雑物や枝打
ちの残節等を含む外皮を剥ぎ落して単板切削用のナイフ
等を破損しないように清掃すると共に、製品化可能な連
続単板や端尺単板にならない屑単板の吐出量を極力抑制
するように原木両木口の最大内接円より外周部に突出し
た個所を選択的に剥ぎ落すようにした、原木外周駆動・
回転カッターブロック進退型の原木クリーナー装置であ
って、原木の軸心方向に並設した３本ロールを１本の固
定ロールと該固定ロールにハの字形に対峙した２本の可
動ロールによって構成すると共に、該可動ロールのそれ
ぞれに装着した押圧機構の作動距離検知器が発信する原
木外周部の突出個所の検知信号によって前記原木の外周
部を剥ぎ落す回転カッターブロックに装着した進退機構
を制御するように構成して、原木両木口の最大内接円よ
り外周部に突出した個所を選択的に剥ぎ落とすように装
置したものであるから、本発明装置によれば次段のベニ
ヤレースによる単板切削工程における製品化可能な連続
単板や端尺単板にならない屑単板の多量の吐出を大幅に
抑制すると共に、原木外周部の剥ぎ落し作業のための原
木芯出し把持操作を全廃して、ベニヤレースを含む単板
切削工程全体の工程能率を格段に向上させることが出来
た、実施効果の極めて顕著なものである。
外周に付着している樹皮、樹脂、土砂等の夾雑物や枝打
ちの残節等を含む外皮を剥ぎ落して単板切削用のナイフ
等を破損しないように清掃すると共に、製品化可能な連
続単板や端尺単板にならない屑単板の吐出量を極力抑制
するように原木両木口の最大内接円より外周部に突出し
た個所を選択的に剥ぎ落すようにした、原木外周駆動・
回転カッターブロック進退型の原木クリーナー装置であ
って、原木の軸心方向に並設した３本ロールを１本の固
定ロールと該固定ロールにハの字形に対峙した２本の可
動ロールによって構成すると共に、該可動ロールのそれ
ぞれに装着した押圧機構の作動距離検知器が発信する原
木外周部の突出個所の検知信号によって前記原木の外周
部を剥ぎ落す回転カッターブロックに装着した進退機構
を制御するように構成して、原木両木口の最大内接円よ
り外周部に突出した個所を選択的に剥ぎ落とすように装
置したものであるから、本発明装置によれば次段のベニ
ヤレースによる単板切削工程における製品化可能な連続
単板や端尺単板にならない屑単板の多量の吐出を大幅に
抑制すると共に、原木外周部の剥ぎ落し作業のための原
木芯出し把持操作を全廃して、ベニヤレースを含む単板
切削工程全体の工程能率を格段に向上させることが出来
た、実施効果の極めて顕著なものである。
【図１】本発明装置を模式図的に例示した側面図。
【図２】回転カッターブロックの発動時期を制御する模
式図。
式図。
【図３】回転カッターブロックの引き上げ時期を制御す
る模式図。
る模式図。
【図４】串型回転カッターブロックの配列を例示した平
面図。
面図。
１ 原木 １ａ 原木の両木口 １ｂ 原木両木口の最大内接円 １ｃ 原木外周部の突出個所 ２ 固定ロール ３ａ，３ｂ 可動ロール ４ａ，４ｂ 押圧機構 ５，８ モーター ６ａ，６ｂ 回転カッターブロック ７ 進退機構 ９ａ，９ｂ，９ｃ 作動距離検知器 １０ 速度検知器 １１ 信号処理回路 １２ａ，１２ｂ 中間支持体
Claims (4)
- 【請求項１】 原木を軸心方向に並設した３本ロールに
より外周駆動自在に把持すると共にその外周部を進退制
御可能な回転カッターブロックにより原木両木口の最大
内接円より外周部に突出した個所を選択的に剥ぎ落すよ
うにした原木外周駆動・回転カッターブロック進退型の
原木クリーナー装置であって、前記原木の軸心方向に並
設した３本ロールを１本の固定ロールと該固定ロールに
ハの字形に対峙した２本の可動ロールによって構成する
と共に、該可動ロールのそれぞれに装着した押圧機構の
作動距離検知器が発信する原木外周部の突出個所の検知
信号によって前記原木の外周部を剥ぎ落す回転カッター
ブロックに装着した進退機構を制御するように構成し
て、原木両木口の最大内接円より外周部に突出した個所
を選択的に剥ぎ落すようにしたことを特徴とする原木ク
リーナー装置。 - 【請求項２】 可動ロールの押圧機構に装着した作動距
離検知器が発信する原木外周部の突出個所の検知信号に
より回転カッターブロックの直下に到来した前記原木外
周部の突出個所の剥ぎ落し動作を制御可能に、該回転カ
ッターブロックの進退機構に作動距離検知器を装着して
前記回転カッターブロックの進退動作を時限的に制御す
る信号処理回路に接続してなる請求項１記載の原木クリ
ーナー装置。 - 【請求項３】 回転カッターブロックの剥ぎ落し動作を
原木両木口の最大内接円付近で休止可能に、１本の固定
ロールにハの字形に対峙した２本の可動ロールのそれぞ
れの間隔が略同等となった時期に該回転カッターブロッ
クを原木外周部から引き上げるようにした請求項１記載
の原木クリーナー装置。 - 【請求項４】 原木の軸心方向に並設した回転カッター
ブロックを可及的小径強力に製作可能に、該回転カッタ
ーブロックを軸心方向に適宜分割してその駆動軸に中間
支持体を嵌挿して串型に形成すると共に、複数の前記串
型回転カッターブロックを固定ロールの前後にその串型
を軸心方向に交互にづらして配列した請求項１記載の原
木クリーナー装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3163395A JPH08197512A (ja) | 1995-01-26 | 1995-01-26 | 原木クリーナー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3163395A JPH08197512A (ja) | 1995-01-26 | 1995-01-26 | 原木クリーナー装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08197512A true JPH08197512A (ja) | 1996-08-06 |
Family
ID=12336623
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3163395A Pending JPH08197512A (ja) | 1995-01-26 | 1995-01-26 | 原木クリーナー装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08197512A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012166550A (ja) * | 2011-02-09 | 2012-09-06 | Raute Oyj | ベニヤピーリング装置 |
-
1995
- 1995-01-26 JP JP3163395A patent/JPH08197512A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012166550A (ja) * | 2011-02-09 | 2012-09-06 | Raute Oyj | ベニヤピーリング装置 |
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