JPH08197257A - ガス流量の調整装置 - Google Patents

ガス流量の調整装置

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JPH08197257A
JPH08197257A JP960295A JP960295A JPH08197257A JP H08197257 A JPH08197257 A JP H08197257A JP 960295 A JP960295 A JP 960295A JP 960295 A JP960295 A JP 960295A JP H08197257 A JPH08197257 A JP H08197257A
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combustion
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悦男 中野
Hitoshi Ueno
等 上野
Daiji Sakai
大司 坂井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】多数本のトーチに複数種の異なるガスを供給す
るに際し、ガスの流量を正確に設定すると共に微妙な調
整を行う。 【構成】番手の異なる複数種の火口5を選択的に装着す
る複数のトーチ4a〜4eに電磁弁13a,13bを介して
定流量素子Bを接続する。火口5に供給すべき燃料ガス
及び支燃ガスの標準流量の情報を記憶する記憶部21と演
算部22を有する制御装置Aに火口番手設定部23,混合比
微調整設定部24,オーバーライド設定部25,ハイ/ロー
設定部26を設け、トーチに装着した火口に対応して火口
番手設定部を操作すると同時に必要に応じて他の設定部
を選択的に操作する。操作された設定部の情報が演算部
で演算され、定流量素子に対し指令信号が伝達される。
定流量素子では指令信号と検知した現在のガスの流量に
基づく信号とを比較し、両者に変化が生じたとき、現在
のガス流量を指令信号に基づく流量に一致させるように
バルブ42の開度を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガス加工トーチやプラズ
マ加工トーチに供給するガスの流量を調整するガス調整
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】被加工材に切断或いは溶接を行うガス加
工やプラズマ加工では複数種類のガスが用いられる。例
えば、ガス切断では、トーチに装着された火口からアセ
チレンガス或いはLPG等の燃料ガスと、酸素ガス等の
支燃ガスを混合させて噴射して燃焼させ、形成した火炎
によって被加工材を予熱しつつ、切断酸素を噴射して被
切断材に対する切断を実施している。
【0003】また例えばプラズマ切断では、被加工材の
加工を開始するに当たって、パイロットアークの形成段
階からメインアークへ移行する際にトーチに窒素ガスや
支燃ガスが供給される。更に、プラズマトーチに供給さ
れるガスは、被加工材の材質及び加工の内容が溶接であ
る場合等に対応して前記以外のガスも用いられる。
【0004】トーチに供給されるガスの量は、トーチの
最小断面積部分(火口の最小断面積部分)に於ける供給
側(一次側)と放出側(二次側)の圧力差によって規定
される。ガス加工トーチでは、火口毎に最も効果的に予
熱を実施し得る燃料ガスの流量及び該燃料ガスの流量に
対応する支燃ガスの流量が設定されている。同様にプラ
ズマ加工トーチではプラズマガス及び二次ガスの流量が
設定される。
【0005】ガス加工トーチに於けるガス流量の制御
は、これ等のトーチの入口或いはトーチから一定の長さ
を隔てた位置に於けるガス配管の供給圧力を維持し、或
いは適宜変化させて行われるのが一般である。またプラ
ズマ加工トーチに於けるガス流量の制御は、制御盤に配
置された圧力調整装置とフロート式の流量計を用いて行
われるのが一般である。
【0006】一方、ガス配管中に配置されて通過するガ
スの流量を検知し、該流量が予め設定された流量から変
化したとき、流量の変化に対応した信号を発生してバル
ブの開度を調整することが出来るガス流量調整装置が開
発されている。このガス流量調整装置は、設定されたガ
ス流量に対応した指令信号を発生する制御部と、現在の
ガス流量を検知して検知信号を発生する検知部及び検知
信号と指令信号を比較する比較部,バルブ部とからなる
調整部とによって構成されている。
【0007】上記ガス流量調整装置では、一次側圧力
(入口側圧力)或いは二次側圧力(出口側圧力)が変動
しても、この変動に係わらず予め設定された一定の流量
を維持することが出来る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一度に多数本のガス加
工トーチに同等なガスを供給する場合、ガス加工トーチ
に対するガスの供給圧力によってガス流量を制御する方
法では、ガスが流通する主配管から各トーチまでの距離
を等しくしても個々のトーチ毎に供給圧力が変化してガ
スの流量を同一にすることは困難であるという問題があ
る。また圧力調整装置とフロート式の流量計を用いてガ
スの流量を制御する方法では、異なる分子量のガスを用
いる場合、ガスの分子量に対応した流量計を用いなけれ
ばならないという問題がある。
【0009】またトーチがガス切断トーチである場合、
被切断材の板厚に対応して火口番手を代えたとき、即
ち、トーチに装着された火口を交換した場合、装着され
た火口に応じて複数のガス夫々の流量(各ガスの供給圧
力)を設定しなおさなければならず、作業が煩雑になる
という問題もある。
【0010】上記各問題は、上記ガス流量調整装置を用
いることで回避することが出来る。然し、このガス流量
調整装置では、1個の調整部に対応して1台の制御部が
必要である。このため、一度に多数本のトーチを用いた
場合には、トーチの本数×トーチに供給されるガスの数
の制御部が必要となり、大幅なコストアップ要因となる
という問題が生じる。
【0011】本発明の目的は、大幅にコストを上昇させ
ることなく、多数本のトーチに供給するガスの流量を正
確に制御すると共にトーチの機能に対応してガス流量の
微妙な調整をすることが出来るガス流量の調整装置を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るガスの流量調整装置は、複数種のノズル
を選択的に装着すると共に供給されたガスを前記ノズル
から噴射して被加工材に対する加工を行う複数のトーチ
と、前記複数のトーチに於けるガスの供給側に接続され
予め設定されたガス流量に対応する指令信号を受けこの
指令信号と現在のガス流量を検出した検出信号とを比較
して現在のガス流量が予め設定されたガス流量の値から
変動したとき現在のガス流量を予め設定されたガス流量
に調整する定流量素子と、前記複数のトーチに於けるガ
スの供給側に接続された定流量素子に対しガス毎に予め
設定されたガス流量に対応する指令信号を伝達する制御
手段とを有して構成されるものである。
【0013】前記ガスの流量調整装置に於いて、前記制
御手段が予めトーチに装着されるノズルに応じたガスの
流量情報を記憶した記憶部を有し、入力手段によってト
ーチに装着されたノズルに対応するノズル情報を入力し
たとき、該ノズル情報に応じたガスの流量情報を読み出
して指令信号をトーチのガスの供給側に接続された定流
量素子に伝達するものであることが好ましい。また前記
トーチがガス加工トーチであり、且つ該ガス加工トーチ
に供給されるガスが支燃ガス及び燃料ガスであり、前記
制御手段は前記ガス加工トーチに装着される火口に応じ
た支燃ガス及び燃料ガスの流量情報を記憶した記憶部を
有し、ガス加工トーチに装着される火口に中性炎を形成
するときの支燃ガス及び燃料ガスの標準流量情報と、強
予熱炎を形成するときの支燃ガス及び燃料ガスの流量補
正情報と、酸化炎又は炭化炎を形成するときの支燃ガス
及び燃料ガスの流量補正情報と、弱予熱炎を形成すると
きの支燃ガス及び燃料ガスの流量補正情報等の所定の加
工に必要な流量補正情報を前記制御装置に記憶させ、前
記ガス加工トーチに形成すべき予熱炎の性状を入力手段
によって選択することがより好ましい。
【0014】
【作用】上記ガス流量の調整装置では、複数種のノズ
ル、例えばガス切断火口やプラズマノズルを選択的に装
着したトーチの異なるガスの供給側に、予め設定された
ガス流量に対応する指令信号を受けこの指令信号と現在
のガス流量を検出した検出信号とを比較して現在のガス
流量が予め設定されたガス流量の値から変動したとき現
在のガス流量を予め設定されたガス流量に調整する定流
量素子を接続し、各トーチにガス毎に取り付けた複数の
定流量素子に対し制御手段から各ガス毎に予め設定され
たガス流量に対応する指令信号を同時に伝達することで
1台の制御装置によって複数の定流量素子を制御するこ
とが出来る。このため、コストを大幅に上昇させること
なく、複数のトーチに対するガスの流量を正確に制御す
ることが出来る。
【0015】また制御手段を予めトーチに装着されるノ
ズルに応じた複数の異なるガスの流量情報を記憶した記
憶部を有して構成し、入力手段によってトーチに装着さ
れたノズルに対応するノズル情報を入力したとき、該ノ
ズル情報に応じた複数の異なるガスの流量情報を読み出
して各ガス毎の指令信号を複数のトーチに於ける各ガス
の供給側に接続された定流量素子に同時に伝達するもの
であることが好ましい。このような制御手段を有するこ
とで、トーチに装着するノズルを交換した場合であって
も、交換したノズルに対応したガスの流量を容易に設定
することが出来る。
【0016】更に、トーチをガス加工トーチとし且つ異
なるガスが支燃ガス及び燃料ガスとしたとき、このガス
加工トーチに装着される火口に中性炎を形成するときの
支燃ガス及び燃料ガスの標準流量情報と、強予熱炎を形
成するときの支燃ガス及び燃料ガスの流量補正情報と、
酸化炎或いは炭化炎を形成するときの支燃ガス及び燃料
ガスの流量補正情報と、弱予熱炎を形成するときの支燃
ガス及び燃料ガスの流量補正情報等の予め設定された加
工に最適な流量補正情報を前記制御装置に記憶させ、前
記ガス加工トーチに形成すべき予熱炎の性状を入力手段
によって選択することで、被加工材に対する加工内容に
応じて最も適切な予熱を行うことが出来る。
【0017】
【実施例】以下、上記ガス流量の調整装置の実施例につ
いて図を用いて説明する。図1は本実施例に係るガス流
量の調整装置を適用した複数のガス切断トーチを用いた
ガス切断装置の模式図、図2はガスの流量を調整する制
御系のブロック図、図3は定流量素子の概略構成を説明
するブロック図である。
【0018】本発明に係るガス流量の調整装置は、ガス
切断トーチやガス溶接トーチ等のガス加工トーチ、或い
はプラズマ切断トーチやプラズマ溶接トーチ等のプラズ
マ加工トーチに供給するガスの流量を調整する装置に関
するものであり、前記各トーチを複数本用いた加工装置
に適用して効果を発揮するものである。以下、ガス流量
の調整装置を複数のガス切断トーチ(以下単に「トー
チ」という)を用いたガス切断装置に適用した場合につ
いて説明する。尚、ガス切断装置としては数値制御方式
の切断装置,光学倣い手段を有する切断装置,直線切断
装置等の複数のトーチを搭載した全ての切断装置を利用
することが可能である。
【0019】本発明に係るガス流量の調整装置を適用し
得るガス切断装置は、図1に示すように、平行に敷設さ
れた一対のレール1上に走行可能に配置された台車2を
有している。この台車2は、図示しない走行用のモータ
ーが配置されるサドル2aと、レール1の敷設方向と直
交する方向にクロスガーター2bが配置されており、こ
のクロスガーター2bに沿ってクロスレール3が設けら
れている。そしてクロスレール3には、予め選択された
火口5を取り付けた複数のトーチ4a〜4eが配置され
ている。
【0020】クロスガーター2b上には各トーチ4a〜
4eに燃料ガスを供給する配管6,支燃ガスとなる支燃
ガスを供給する配管7,切断酸素を供給する配管8が夫
々配置されており、各配管6〜8と各トーチ4a〜4e
はホース9a〜9cによって接続されている。また前記
各配管6〜8には供給圧力を調整する圧力調整器10〜12
が設けられている。従って、夫々の圧力調整器10〜12を
操作することで各トーチ4a〜4eに供給する各ガスの
圧力を独立して設定することが可能である。
【0021】クロスガーター2b上にはガス流量の調整
装置を構成する制御装置A(図2参照)が設けられてお
り、各トーチ4a〜4eに於ける燃料ガスと支燃ガスの
供給側には各トーチ4a〜4eの間に電磁弁13a〜13c
を介在させて定流量素子Bが設けられている。
【0022】先ず、制御装置Aの構成について図2によ
り説明する。制御装置Aは、トーチ4a〜4eに装着さ
れる火口5に供給される燃料ガスと支燃ガスの標準流量
(被切断材を標準時間内で予熱する際に中性炎を形成す
るのに必要なガスの流量)の情報を記憶させた記憶部21
と、演算部22を有して構成されている。また制御装置A
には、火口番手を指定する火口番手指定部23,燃料ガス
と支燃ガスの混合比を変えて予熱炎を中性炎から酸化炎
或いは炭化炎に設定すべき信号を発生する混合比微調整
設定部24,混合比微調整設定部24の操作に対応して該操
作によって選択された予熱炎の性状を変えることなく流
量を増加或いは減少させる信号を発生するオーバーライ
ド設定部25,切断に適した燃料ガスと支燃ガスの標準流
量を与えるロー状態と切り込み時の予熱時間を短縮する
ために予熱炎の燃料ガスと支燃ガスの流量を標準流量よ
りも増加させたり予熱炎の性状を酸化炎にさせるハイ状
態を選択してこれ等のガスを適宜適正値に設定する信号
を発生させるハイ/ロー設定部26が夫々設けられてい
る。
【0023】演算部22からは燃料ガスと支燃ガスの流量
を指令する指令信号が独立して発生し、燃料ガスに対す
る指令信号はアンプ27aを介して出力し、また支燃ガス
に対する指令信号はアンプ27bを介して出力し得るよう
に構成されている。
【0024】上記火口番手指定部23や混合比微調整設定
部24,ハイ/ロー設定部26は、制御装置Aを格納した制
御盤に設けられた押しボタンスイッチやキーボード等に
よって構成され、オーバーライド設定部25は制御盤に設
けられたボリュームによって構成されている。
【0025】制御装置Aは、例えば数値制御切断装置に
適用し得るように上位の制御装置である数値制御装置29
と接続することが可能に構成されており、火口番手指定
部23からの入力信号と数値制御装置29からの入力信号を
切り換える切換部28が設けられている。この場合、数値
制御装置29から制御装置Aに対し火口番手を指定する信
号が入力される。尚、数値制御装置29から混合比微調整
設定部24及びハイ/ロー設定部26に対して設定指令を行
えるように構成されている。
【0026】制御装置Aと個々の定流量素子Bの間には
信号分配ユニットCが配置されている。この信号分配ユ
ニットCは、制御装置Aから出力された指令信号を増幅
すると共に、該指令信号をトーチ4a〜4eに分配する
機能を有するものであり、トーチの数及び流量を調整し
てトーチに供給されるガスの数に対応したアンプが設け
られている。
【0027】本実施例では、トーチの数が5本であり且
つ流量を調整すべきガスの数が燃料ガスと支燃ガスの2
種類であるため、信号分配ユニットCには夫々のガスに
対応して5つのアンプ31a,31bが設けられている。こ
の信号分配ユニットCの設置位置は特に限定するもので
はなく、例えば制御装置Aを格納した制御盤に設置する
ことが可能であり、また独立した制御盤を設けてクロス
ガーター2b上に設置することも可能である。
【0028】次に、定流量素子Bの構成について図3に
より説明する。この定流量素子Bは燃料ガスを供給する
配管6,支燃ガスを供給する配管7とトーチ4a〜4e
を接続するホース9a,9bの経路中に配置され、制御
装置Aからの指令信号に対応して設定されたガス流量を
維持し得るようにするものである。
【0029】定流量素子Bは、大部分のガスが通過する
主通路41a及び主通路41aからのバイパス通路41bとを
有する通路41が設けられており、この通路41にバルブ42
が配置されている。前記通路41は燃料ガス或いは支燃ガ
スのホース9a,9bと接続されている。
【0030】バイパス通路41bには自己加熱型抵抗体43
a,43bが巻き付けられており、夫々ブリッジ回路44に
接続されている。前記ブリッジ回路44は増幅回路45を介
して比較演算部46に接続されている。この比較演算部46
は信号分配ユニットCに設けられたアンプ31a或いはア
ンプ31bの何れかと接続され、制御装置Aから発生した
ガス流量の指令信号が電圧Vsとして伝達される。
【0031】バルブ42としては開度を調整し得るものが
用いられている。開度を調整し得るバルブとしては種々
のものが提供されているが、本実施例では、比較演算部
46から出力された電圧に対応して開度調整部47に歪みを
生じさせ、この歪みに応じて開度を調整し得るようなバ
ルブを用いている。
【0032】上記の如く構成された定流量素子Bでは、
制御装置Aから伝達された指令信号が比較演算部46に入
力されると、該演算部46から指令信号に応じた電圧が発
生して開度調整部47を歪ませ、この歪みによってバルブ
42が開き、これにより、主通路41aとバイパス通路41b
にガスの流れが生じる。
【0033】バイパス通路41bでは自己加熱型抵抗体43
aから流通するガスに対して熱が付与される。その後、
流通するガスの温度は自己加熱型抵抗体43aから一定距
離離隔した位置に配置された自己加熱型抵抗体43bによ
って検出され、検出信号がブリッジ回路44から増幅回路
45を介して比較演算部46に電圧Vdとして伝達される。
そして比較演算部46に於いて指令信号Vsと検出信号V
dとが比較され、これ等の信号の差に応じた操作信号が
開度調整部47に出力される。開度調整部47は操作信号に
応じて歪みが増減し、これに伴ってバルブ42の開度が調
整されて通路41に制御装置Aによって設定された流量の
ガスが流通する。
【0034】制御装置Aからの指令信号Vsに変化がな
いにも関わらず通路41を流通するガスの流量が変化する
と、この変化に伴ってバイパス通路41bの流量も変化す
る。このため、自己加熱型抵抗体43bによって検出され
たガスの温度に変化が生じ、検出信号Vdが変化する。
そして比較演算部46から開度調整部47に対し、前記変化
を元の状態に戻すような操作信号が伝達されてバルブ42
の開度を調整する。前記操作によりガスの流量は一定に
維持される。
【0035】次に、本実施例に係るガス流量の調整装置
によりトーチ4a〜4eに供給するガスの流量を調整す
る手順について説明する。
【0036】先ず、トーチ4a〜4eに被切断材の板厚
に応じた火口5を装着し、制御装置Aの火口番手設定部
23或いは上位の数値制御装置29によって火口5の番手に
対応する番手情報を入力する。同時に、被切断材を端面
から切断開始する場合、或いは表面から切断開始する場
合、に応じて切断開始時の予熱炎の性状を設定する。即
ち、被切断材を表面から切断開始する場合にはピアシン
グを行う必要があり、ハイ/ロー設定部26でハイ状態に
設定することによって各ガスの流量をロー状態で与えら
れる標準流量よりも増加させたり、酸化炎にした予熱炎
でピアシングを実施し、ピアシング終了後はロー状態に
設定して切断時に最適な標準流量の予熱炎で引き続き切
断を実施し、且つロー状態で与えられる標準流量に対し
て被切断材の表面の状態や他の条件に応じて必要と認め
た場合には混合比微調整設定部24によって予熱炎の性状
を酸化炎或いは炭化炎に設定すると共にオーバーライド
設定部25によって酸化炎或いは炭化炎の強弱の程度を設
定する。
【0037】また被切断材を端面から切断開始する場合
であって被切断材の表面に付着した酸化スケール等が予
熱に悪影響を与える虞がない場合には、特にガスに流量
を増加させたり酸化炎にすることなく、火口番手設定部
23の操作のみを行う。
【0038】火口番手設定部23の操作によってトーチ4
a〜4eに装着された火口5に対応する火口の情報が入
力されると、記憶部21に記憶された燃料ガスと支燃ガス
の流量情報が演算部21に伝達される。演算部21では、伝
達された流量情報と他の設定部24〜26からの設定情報を
総合して演算し、燃料ガスの指令信号及び支燃ガスの指
令信号を発生する。
【0039】制御装置Aから発生した燃料ガスの指令信
号はアンプ27aによって増幅されて分配ユニットCに設
けられた複数のアンプ31aに入力され、支燃ガスの指令
信号も同様にアンプ27bによって増幅されて分配ユニッ
トCに設けられた複数のアンプ31bに入力される。即
ち、制御装置Aで発生した各ガス毎の指令信号が分配ユ
ニットCに於いて同一の且つ複数の指令信号に分配され
る。
【0040】分配ユニットCに設けられた各アンプ31
a,31bは各トーチ4a〜4eに対応する定流量素子B
に接続され、これ等の定流量素子Bに燃料ガス及び支燃
ガスに対応する指令信号Vsを伝達する。
【0041】従って、トーチ4a〜4eに取り付けた電
磁弁13a,13bを開放すると、各トーチ4a〜4eに装
着された火口5の予熱孔から制御装置Aによって設定さ
れた流量の燃料ガスと支燃ガスが流出する。この状態で
着火することで予熱炎を形成することが可能である。
【0042】尚、上記実施例では、火口5に予熱炎を形
成するために燃料ガスと支燃ガスの流量を調整する場合
について説明したが、同一の機構で切断酸素の流量を調
整することが可能であることは当然である。
【0043】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
ガス流量の調整装置では、複数種の例えばガス切断火口
やプラズマノズルを選択的に装着したトーチの異なるガ
スの供給側に定流量素子を接続し、該定流量素子に対し
制御手段から各ガス毎に予め設定されたガス流量に対応
する指令信号を同時に伝達することで1台の制御装置に
よって複数の定流量素子を制御することが出来る。この
ため、コストを大幅に上昇させることなく、複数のトー
チに対するガスの流量を正確に制御することが出来る。
【0044】また制御手段を予めトーチに装着されるノ
ズルに応じた複数の異なるガスの流量情報を記憶した記
憶部を有して構成し、入力手段によってトーチに装着さ
れたノズルに対応するノズル情報を入力したとき、該ノ
ズル情報に応じた複数の異なるガスの流量情報を読み出
して各ガス毎の指令信号を複数のトーチに於ける各ガス
の供給側に接続された定流量素子に同時に伝達すること
で、トーチに装着するノズルを交換した場合であって
も、交換したノズルに対応したガスの流量を容易に設定
することが出来る。
【0045】更に、トーチをガス加工トーチとし且つ該
トーチに供給されるガスが支燃ガス及び燃料ガスとした
とき、このガス加工トーチに装着される火口に中性炎を
形成するときの支燃ガス及び燃料ガスの標準流量情報
と、強予熱炎を形成するときの支燃ガス及び燃料ガスの
流量補正情報と、酸化炎或いは炭化炎を形成するときの
支燃ガス及び燃料ガスの流量補正情報と、弱予熱炎を形
成するときの支燃ガス及び燃料ガスの流量補正情報等の
予め設定された加工に最適な流量補正情報を前記制御装
置に記憶させ、前記ガス加工トーチに形成すべき予熱炎
の性状を入力手段によって選択することで、被加工材に
対する加工内容に応じて最も適切な予熱を行うことが出
来る等の特徴を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るガス流量の調整装置を適用した
複数のガス切断トーチを用いたガス切断装置の模式図で
ある。
【図2】ガスの流量を調整する制御系のブロック図であ
る。
【図3】定流量素子の概略構成を説明するブロック図で
ある。
【符号の説明】
A 制御装置 B 定流量素子 C 分配ユニット 1 レール 2 台車 3 クロスレール 4a〜4e トーチ 5 火口 6〜8 配管 9a〜9c ホース 10〜12 圧力調整器 13a〜13c 電磁弁 21 記憶部 22 演算部 23 火口番手指定部 24 混合比微調整設定部 25 オーバーライド設定部 26 ハイ/ロー設定部 27a,27b アンプ 28 切換部 29 数値制御装置 31a,31b アンプ 41 通路 41a 主通路 41b バイパス通路 42 バルブ 43a,43b 自己加熱型抵抗体 44 ブリッジ回路 45 増幅回路 46 比較演算部 47 開度調整部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種のノズルを選択的に装着すると共
    に供給されたガスを前記ノズルから噴射して被加工材に
    対する加工を行う複数のトーチと、前記複数のトーチに
    於けるガスの供給側に接続され予め設定されたガス流量
    に対応する指令信号を受けこの指令信号と現在のガス流
    量を検出した検出信号とを比較して現在のガス流量が予
    め設定されたガス流量の値から変動したとき現在のガス
    流量を予め設定されたガス流量に調整する定流量素子
    と、前記複数のトーチに於けるガスの供給側に接続され
    た定流量素子に対しガス毎に予め設定されたガス流量に
    対応する指令信号を伝達する制御手段とを有することを
    特徴としたガス流量の調整装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が予めトーチに装着される
    ノズルに応じたガスの流量情報を記憶した記憶部を有
    し、入力手段によってトーチに装着されたノズルに対応
    するノズル情報を入力したとき、該ノズル情報に応じた
    ガスの流量情報を読み出して指令信号をトーチのガスの
    供給側に接続された定流量素子に伝達するものであるこ
    とを特徴とした請求項1記載のガス流量の調整装置。
  3. 【請求項3】 前記トーチがガス加工トーチであり、且
    つ該ガス加工トーチに供給されるガスが支燃ガス及び燃
    料ガスであり、前記制御手段は前記ガス加工トーチに装
    着される火口に応じた支燃ガス及び燃料ガスの流量情報
    を記憶した記憶部を有し、ガス加工トーチに装着される
    火口に中性炎を形成するときの支燃ガス及び燃料ガスの
    流量情報と、強予熱炎を形成するときの支燃ガス及び燃
    料ガスの流量情報と、酸化炎又は炭化炎を形成するとき
    の支燃ガス及び燃料ガスの流量情報と、弱予熱炎を形成
    するときの支燃ガス及び燃料ガスの流量情報を前記制御
    装置に記憶させ、前記ガス加工トーチに形成すべき予熱
    炎の性状を入力手段によって選択することを特徴とした
    請求項2記載のガス流量の調整装置。
  4. 【請求項4】 前記トーチがプラズマ加工トーチである
    ことを特徴とした請求項1又は2記載のガス流量の調整
    装置。
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