JPH08196708A - パチンコ機の画像表示装置 - Google Patents

パチンコ機の画像表示装置

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JPH08196708A
JPH08196708A JP7026152A JP2615295A JPH08196708A JP H08196708 A JPH08196708 A JP H08196708A JP 7026152 A JP7026152 A JP 7026152A JP 2615295 A JP2615295 A JP 2615295A JP H08196708 A JPH08196708 A JP H08196708A
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JP7026152A
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English (en)
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Takashi Sagehashi
隆 提箸
Yasuo Arai
康雄 新井
Kazuto Iwasaki
一人 岩崎
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Heiwa Corp
Original Assignee
Heiwa Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】パチンコ遊技が比較的長時間にわたって継続さ
れる場合の遊技意欲低減を抑止する。 【構成】複数列の識別情報を所定方向に循環表示させ、
1列づつ順次停止表示させる可変表示装置が、循環表示
から停止表示に移行する際に、すでに停止表示済の一部
の列の識別情報が遊技者に有利な「権利」を発生させる
特別組合せの一部を形成している場合、他部の列で循環
表示している識別情報を特別組合せが形成される状態に
なるときに、その循環方向に変化を付与し、表示の態様
を変更し、パチンコ遊技の視覚的遊技変化を増大させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は始動入賞領域へのパチン
コ球の通過に応じて所定の識別情報を表示するパチンコ
機の画像表示装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機はマイクロコンピュータの採
用できわめて変化に富んだ内容の遊技を容易に提供で
き、多種多彩な機種が多数提案されている。
【0003】パチンコ機には所定条件が満足されている
とき、入賞確率が一定時間だけ拡大され、上記条件をパ
チンコ機に設けている画像表示装置の表示内容に依存さ
せる機種がある。
【0004】この種のパチンコ機は当業者間で第1種パ
チンコ遊技、第3種パチンコ遊技と呼ばれ、パチンコ機
の遊技形式の一部を占めており、画像表示装置には、複
数種の識別情報を表示するための可変表示装置が備えら
れている。
【0005】この画像表示装置は、発射装置によって遊
技盤に発射されるパチンコ球(以下、発射球)が遊技盤
面に設けている始動入賞領域を通過すると、所定の循環
表示時間だけ複数種の識別情報を循環表示させてゲーム
を開始する。
【0006】上記ゲーム開始から所定時間が経過する
と、識別情報は循環表示から停止表示に移行され、可変
表示装置はいずれかの識別情報を停止識別情報として所
定の停止表示時間だけ停止表示する。
【0007】そして停止識別情報が予め定められている
特定の識別情報である場合、可変入賞球装置は通常遊技
時にパチンコ球を入賞させない大入賞口を所定時間開放
し、発射球を大入賞口に入賞し易くさせることにより、
遊技者にとって有利な「権利」を発生させる。
【0008】ところでパチンコ機の画像表示装置は、識
別情報を複数列で表示する形式の可変表示装置を備える
機種が主流を占め、この種のパチンコ機では識別情報の
循環表示は各桁を同時に停止表示に移行させるのではな
く、少しづつタイミングをずらして循環表示から停止表
示に移行させている。
【0009】そのため複数列の一部の列の識別情報が循
環表示中、すでに停止表示されている複数列の他部の列
に停止表示されている停止識別情報の組合せが、「権
利」を発生させるための特別組合せの一部を構成してい
る場合がある。
【0010】この停止識別情報の組合せを以下、特定組
合せといい、複数列の一部の列の識別情報が循環表示中
であって、かつ、複数列の他部の列に特定組合せの停止
識別情報が表示されている状態をリーチ状態という。
【0011】つぎにリーチ状態の従来例を説明する。た
とえば識別情報を数字の「0〜15」で構成し、「0,
1,2〜14,15」のように漸次増大する順序で、た
とえば3列で配列し、その配列にしたがって、1識別情
報づつ表示することで循環表示を構成する。なお「1
5」が表示されると、つぎには「0」が表示される。
【0012】この循環表示は一般にパチンコ機の上方か
ら下方に向かって識別情報を循環させる動画で形成さ
れ、始動入賞領域へのパチンコ球の通過に基づいて、動
画表示が開始される。
【0013】そして循環表示開始から所定時間経過後、
第1列目の識別情報を循環動画から瞬時または漸次に減
速させながら停止表示に移行させ、この第1列目の停止
表示から、さらに所定時間が経過すると、第2列目の循
環動画は第1列目と同様に停止表示に移行される。
【0014】ここで3列ともに同一の停止識別情報が可
変表示装置に表示されている場合を、「権利」を発生さ
せるための特別組合せに定めれば、第1列目と第2列目
とが互いに異なる停止識別情報である場合、リーチ状態
は形成されず、第3列目は所定時間の循環表示後、停止
表示に移行する。
【0015】他方、第1列目および第2列目がともに同
一な停止識別情報では、上記特別組合せの一部を構成し
ており、停止識別情報の特定組合せ、すなわちリーチ状
態が形成されることになる。
【0016】このリーチ状態は「権利」発生の可能性を
備えているので、リーチ状態の形成時点で、可変表示装
置は通常の循環表示態様から、これとは別の表示態様に
移行させることにより、遊技者に対してリーチ状態を視
覚的に表示する。
【0017】たとえばリーチ状態における表示態様とし
て、複数色の発光表示が可能な発光ダイオードまたは液
晶表示素子を可変表示装置に設け、リーチ状態形成中の
第1列目および第2列目の停止識別情報と、第3列目の
循環表示中の識別情報の色調とを互いに異ならせる。
【0018】また単位時間当りに複数回にわたって異な
る色調でリーチ状態形成中の停止識別情報を循環表示中
の識別情報に対し、いわゆるフラッシュ表示、すなわち
互いに繰り返して周期的に異ならせて表示すれば、第1
列目および第2列目と第3列目との違いを容易に識別可
能にせしめる。
【0019】このためリーチ状態が形成されても上記フ
ラッシュ表示により、循環表示態様および停止表示態様
とも異なる旨を報知できるので、遊技者はリーチ状態を
容易に認識できる。
【0020】またリーチ状態の表示に係る他の従来例と
して、表示素子を単色表示の機能の液晶表示素子または
発光ダイオードで構成し、リーチ状態形成時に比較的短
時間で周期的に表示素子のON−OFF状態を反転させ
てフラッシュ表示せしめ、第1列目および第2列目と、
第3列目との違いを識別可能にする機種がある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来のパチ
ンコ機の画像表示装置では、リーチ状態が識別情報のみ
で形成されているに変わりなく、比較的長期にわたり継
続してパチンコ遊技をした場合、リーチ状態における表
示が視覚的変化に乏しくなり易いので、遊技意欲の向上
は困難になる。
【0022】そこで本発明は、リーチ状態の表示が視覚
的変化に富み、かつ、「権利」の発生に対する期待感を
増大させるパチンコ機の画像表示装置の提供を目的とし
ている。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するための手段として、遊技盤に配設されている始動入
賞領域へのパチンコ球の通過に応じて、予め所定の順序
で複数列に配列されている複数種の識別情報のいずれか
を各列毎に選択するとともに、前記配列にしたがって識
別情報を各列毎に互いに異なる所定時間づつ予め定めら
れている循環方向に順次循環表示し、各列における前記
循環表示の終了に基づいて、前記選択済の識別情報を各
列毎に順次停止表示させ、該停止表示への移行中に一部
の列で循環表示中、すでに停止表示されている他部の列
の停止識別情報の組合せが予め定められている特定組合
せを構成するリーチ状態である場合、前記循環表示およ
び停止表示とは異なる態様で所定時間表示し、前記リー
チ状態の終了に基づいて、遊技者にとって有利な「権
利」を発生させる停止識別情報の特別組合せと、該特別
組合せとは異なり、「権利」を発生させない停止識別情
報の通常組合せとのいずれかを表示するための可変表示
装置を備え、前記リーチ状態には前記一部の列で循環表
示されている識別情報を前記循環方向とは異なる方向に
循環表示させるための画像制御回路を可変表示装置に設
けている。
【0024】またリーチ状態の形成時、他部の列の停止
識別情報とともに、特別組合せの一部を構成する識別情
報が循環表示中の一部の列における停止表示位置を過ぎ
たとき、前記一部の列における識別情報の循環方向を変
更する画像制御回路を可変表示装置に設けている。
【0025】
【作用】このような構成により、一部の列で循環表示さ
れている識別情報を、その循環方向とは異なる方向に循
環表示させることで、視覚的に変化をもたらせると同時
に、他部の列の停止識別情報がリーチ状態を形成してい
ることを表示する。
【0026】またリーチ状態の形成時、他部の列の停止
識別情報とともに、特別組合せを構成する識別情報が循
環表示中の一部の列における停止表示位置を過ぎたと
き、前記一部の列における識別情報の循環方向を変更す
る画像制御回路を可変表示装置に設けている構成では、
リーチ状態において画像制御回路は、循環表示中、特別
組合せの一部を構成する識別情報が停止表示位置を過ぎ
たとき、識別情報の循環方向を変更し、一旦、特別組合
せの成立から外れたのちに再度、特別組合せを成立させ
る可能性を残しているので、循環表示中に特別組合せの
一部を構成する識別情報の停止表示位置を過ぎても、
「権利」発生に対する期待感を皆無にすることはない。
【0027】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明に係るパチンコ機の画像
表示装置の要部構成を示しており、可変表示装置1は図
2および図3に示すパチンコ機2の遊技盤3面に設けら
れている。
【0028】可変表示装置1には表示部材4、画像制御
回路(図1参照)5、キャラクタジェネレータROM
(以下、C-G.ROMという)6および画像RAM7が設
けられ、表示部材4はドットマトリクス形式で複数色、
たとえば8色が同時表示可能なカラー用の液晶表示素子
から構成され、画像制御回路5が有するドライバ機能に
よって1画素単位で表示制御される。
【0029】表示部材4は本実施例において、およそ1
0万画素(図示省略)を備え、各画素は光の三原色とし
ての赤、緑および青をそれぞれ2ドットづつの合計6ド
ットで形成され、各ドットは、輝度が画像制御回路5に
よって調節されることにより、4096種の色調に表示
される。
【0030】表示部材4は、パチンコ機2が設置されて
いる状態で遊技客の着座または起立状態において、その
表示内容を明瞭に認識できるように、明視方向を上方か
ら下方(12H)に設定している。
【0031】このように可変表示装置1は、表示部材4
が液晶表示素子からなる構成なので、外形がブラウン管
で構成した場合と比較して小さく、しかも消費電力はブ
ラウン管およびLED表示素子と比較して小さくなり、
可変表示装置1の外形および消費電力の省力化が容易に
図られる。画像制御回路5はインタフェイス回路8を介
してMPU9に交信可能に接続され、MPU9は、RO
M10に格納されたパチンコ機2の制御プログラムおよび
各種データ(ともに図示省略)に基づいてパチンコ機2
の各部を制御する。
【0032】この制御時にMPU9は各命令実行するた
めに各データ、演算値および命令をRAM11に一時的に
格納する。
【0033】またMPU9にはリセット回路12、クロッ
ク回路13、分周回路14、電源回路15が接続され、MPU
9はクロック回路13からの基本クロックパルス信号に基
づいて時計およびカレンダを内部に形成する。
【0034】リセット回路12はMPU9を初期状態にす
るためのもので、リセット回路12には電源リセット回路
16が接続され、電源回路15から電力が供給される際にリ
セット回路12に連動してMPU9を必ず初期状態にす
る。
【0035】クロック回路13はMPU9に基本クロック
パルス信号を供給するものであって、MPU9は基本ク
ロックパルス信号に基づいて上記制御プログラムを所定
タイミングで実行する。
【0036】基本クロックパルス信号の周期は、20M
Hz程度であり、基本クロックパルス信号はクロック回
路13から分周回路14に入力され、分周済クロックパルス
信号は、適宜所定回路に入力される。
【0037】この表示部材4には主に識別情報、識別情
報とは異なるデモンストレーション(以下、デモ)画面
および各種メッセージが、少なくとも動画および静止画
のいずれか一方で表示される。また表示部材4の表示内
容はパチンコ遊技の進行に応じて変動する。
【0038】本実施例において表示部材4は図4ないし
図6に示すように、識別情報を3行3列で循環表示また
は停止表示表示するものとし、図中、行は横方向を、列
は縦方向を示す。
【0039】識別情報は「3」および「7」の整数、
「BAR」、「JAC」など特定のアルファベット、お
よび、西瓜、バナナ、蜜柑などの果物からなり、合計1
6種類の絵柄で構成されている。
【0040】これらの表示のための表示素材データは、
各絵柄が所定順序で循環する配列状態を想定してCーG.R
OM6に、その他の各種キャラクタの表示素材データと
ともに格納されている。
【0041】そして遊技盤3面に設られている始動入賞
領域としての始動入賞口(図2および図3参照)17に発
射球が通過、すなわち入賞すると、ゲームが開始され、
識別情報が可変表示装置1上で循環表示される。
【0042】識別情報の循環表示は複数種の識別情報を
図4ないし図6に示す表示部材4の上方から下方に循環
する3列の動画によって構成され、循環表示の開始から
所定の循環表示時間だけ継続される。
【0043】この循環表示は3列とも互いに異ならせて
設定されており、循環表示時間が左列、右列および中列
の順序で長くなるように定められ、可変表示装置1は、
循環表示の開始から各循環表示時間が経過すると、左
列、右列および中列の順序で循環表示を終了させる。
【0044】そして可変表示装置1の各列における循環
表示の終了に基づき、いずれかの識別情報を所定の停止
表示時間だけ停止表示する。なお表示部材4に停止表示
される識別情報は、以下、停止識別情報ということにす
る。
【0045】なお識別情報の表示態様は、本実施例のよ
うに識別情報を3行3列で表示する代わりに、1行3
列、1行2列、1行4列、2行2列、2行3列、2行4
列〜のように任意の行数および列数に定めても差し支え
ない。
【0046】図1に戻り、画像制御回路5はMPU9か
ら入力される命令に基づいて表示部材4を表示制御、す
なわち走査制御するもので、表示部材4の各画素を複数
色で独立にドライブするドライバ回路(図示省略)を内
蔵している。
【0047】表示部材4に表示される各種キャラクタの
データはCーG.ROM6に格納され、これらは識別情報の
循環表示用の動画素材データ、停止識別情報の各静止画
素材データ、「リーチ状態(後述)」用の動画素材デー
タ、大役処理(後述)継続回数用静止画素材データ、デ
モ用の静止画素材データ、同動画素材データ、各種メッ
セージ(大役発生表示、大役処理中表示、エラー表示な
ど)用静止画素材データおよび同動画素材データなどか
らなる。
【0048】表示部材4は上行、中行および下行にそれ
ぞれ3分割、さらに左列、中列および右列にそれぞれ3
分割の合計、図3に示すように9分割され、画像制御回
路5によって各列単位で表示制御される。
【0049】そして各種キャラクタを構成するためのキ
ャラクタデータは各列単位で形成され、これらキャラク
タデータはCーG.ROM6に左列、右列および中列の単位
で格納されている。なお図3中、表示部材4は便宜上、
9分割されているように描かれているが、実際の表示部
材4には細線は記載されていない。
【0050】CーG.ROM6に格納されている各種キャラ
クタのアドレスはROM10に格納されており、MPU9
は画像制御回路5に所定順序でキャラクタのアドレスを
順次入力することにより、画像制御回路5は適宜、表示
部材4を表示制御する。
【0051】またMPU9にはインタフェイス回路18が
接続され、インタフェイス回路18には、特別図柄始動検
出回路19、継続検出回路20、入賞球数検出回路21、表示
器駆動回路22、ソレノイド駆動回路23および電子音発生
回路24が接続されており、これらはMPU9から入力さ
れる信号によって制御されるか、または、これらは所定
信号をMPU9に入力する。
【0052】インタフェイス回路18はパチンコ機2の各
部とMPU9との電気的整合を図るためのものであり、
上述したインタフェイス回路8は可変表示装置1とMP
U9との電気的整合を図る。
【0053】特別図柄始動検出回路19は、近接センサか
らなる始動スイッチ25を備え、始動スイッチ25は図2お
よび図3に示す各始動入賞口17に設けられている。
【0054】よって特別図柄始動検出回路19は、パチン
コ球がいずれかの始動入賞口17に入賞したとき、その検
出信号をインタフェイス回路18を介してMPU9に入力
するので、MPU9は始動入賞口17への始動入賞球を検
出できる。
【0055】図1の継続検出回路20は近接センサからな
る継続スイッチ26を有し、継続スイッチ26は、図2およ
び図3に示す遊技盤3の下方にあるアウト口27の直上位
置で、可変表示装置1の直下方向に位置する大入賞口28
内に設けられている。
【0056】大入賞口28は通常パチンコ遊技時において
発射球を受け入れず、後述する所定条件が満足されてい
るときに発射球を受入れ易くするもので、これにより単
位時間当りの大入賞口28への入賞球数を通常パチンコ遊
技時よりも増大させる。
【0057】そのため賞品球が比較的短時間で集中的に
払出されるので、「権利」を発生させることができる。
このように「権利」を発生させるための処理は、以下、
大役処理といい、大入賞口28の開放時間を以下、大役時
間という。
【0058】この大役処理中、大入賞口28内において、
継続スイッチ26はいわゆる継続入賞口(図示省略)を形
成し、この継続入賞口を通った大入賞口28への入賞球を
検出する。大入賞口28への入賞球が継続スイッチ26によ
って検出されると、継続モードがセットされる。
【0059】また大入賞口28内には継続スイッチ26より
も下流に、近接センサからなる入賞球数カウントスイッ
チ29が設けられ、この入賞球数カウントスイッチ29によ
って検出される入賞球の検出信号は入賞球数検出回路21
に入力される。
【0060】入賞球数検出回路21は、入賞球数カウント
スイッチ29によって検出される入賞球の検出信号を、継
続スイッチ26による検出の如何に関わらず、すべてイン
タフェイス回路18を介してMPU9に入力するので、M
PU9は大入賞口28内に入賞したすべての入賞球数をカ
ウントできる。
【0061】表示器駆動回路22はMPU9からインタフ
ェイス回路18を介して入力される制御信号に基づき、始
動記憶数表示器30、入賞球数表示器31、図柄変動中表示
器32、リーチ表示灯33、大役表示灯34、大入賞口開放表
示灯35および継続表示灯36を表示制御し、これら30〜36
は、ともに図示を省略したランプ、液晶表示素子などを
駆動するための各ドライブ手段(図示省略)を備えてい
る。
【0062】始動記憶数表示器30は4個のLEDからな
り、図3に示すように表示部材4の下縁に沿って横方向
に配設されている。始動記憶数表示器30はMPU9によ
り、特別図柄始動検出回路19を介してカウントされる始
動入賞球数を点灯表示するためのものである(後述〜図
11参照)。
【0063】入賞球数表示器31は、いわゆる7セグメン
ト発光ダイオードからなり、図2および図3に示すよう
に大入賞口28の直下位置に配設されいる。入賞球数表示
器31は大役処理中、大入賞口28への入賞球数を入賞球数
カウントスイッチ29から発生され、入賞球数検出回路21
に入力される検出信号に基づいて表示する。
【0064】そして入賞球数カウントスイッチ29および
入賞球数検出回路21によってカウントされる大入賞口28
への入賞球数が所定数、本実施例においては9球に達し
たとき、MPU9は大入賞口28を閉鎖するための制御信
号を、インタフェイス回路8を介してソレノイド駆動回
路23に入力する。
【0065】また大役処理中の大入賞口28への入賞球数
データは、MPU9からRAM11に一時的に格納され
る。
【0066】ソレノイド駆動回路23は大役処理中、MP
U9から発生される制御信号に応じ、大入賞口ソレノイ
ド37を励・解磁するためのものであり、これにより開閉
板(図2および図3参照)38が駆動され、大入賞口28は
開閉される。
【0067】そして大役処理中、MPU9は表示記駆動
回路22によって大役表示灯34および大入賞口開放表示灯
35を駆動すると同時に、大役処理開始から大役時間経過
後または入賞球数が9球に達したとき、大入賞口ソレノ
イド37を駆動して開閉板38を一旦閉鎖させる。
【0068】つづいてMPU9は大入賞口28への入賞球
数にかかわらず、大役処理をふたたび1回のみ継続(再
開)し、同時にすでにセット済の上記継続モードを解除
する。上記継続モードは、セットされたときに継続表示
灯36の発光によって表示される。
【0069】他方、継続スイッチ26が大入賞口28への入
賞球を検出しないとき、継続モードはセットされず、大
役処理が予め定められている回数まで継続したときにお
いても、継続モードがふたたびセットされることはな
い。
【0070】本実施例において、上記継続モードがセッ
トされる回数の最高値は15回に定められており、第1
回目の大役処理を含めると合計で16回の大役処理が実
行されるようになっている。
【0071】上述した大入賞口28の開閉は、可変表示装
置1の表示部材4に表示される停止識別情報に基づき、
MPU9が決定するわけであるが、本実施例では3列の
のうち、いずれかの行方向に3列ともすべて同じ停止識
別情報が表示された場合、または、対角線上に3列とも
すべて同じ停止識別情報(図4ないし図6の(17)では停
止識別情報「7」)が表示された場合のいずれかを特別
の組合せ(以下、特別組合せ)に定める。
【0072】そして表示部材4の各々が特別組合せの停
止識別情報を表示した場合のみ、MPU9は大入賞口ソ
レノイド37を励磁するための制御信号を所定時間だけ継
続的に発生させることにより、開閉板38に開放動作をさ
せる。
【0073】これにより通常パチンコ遊技時において閉
鎖されている大入賞口28は、大役処理として、所定時間
だけ継続的に開放され、「権利」を発生させるのであ
る。このとき、MPU9は電子音発生回路24に格納され
ている各種効果音の中から、「権利」発生に対応するも
のを図1に示すスピーカ39から発生させる。
【0074】他方、可変表示装置1の表示部材4に表示
される3列の停止識別情報がともに同じではなく、特別
組合せとは異なる停止識別情報の組合せである場合、M
PU9は大入賞口ソレノイド37を励磁するための制御信
号を発生させない。
【0075】そのため大入賞口ソレノイド37は解磁状態
であって、開閉板38が大入賞口28を閉鎖せしめ、発射球
を大入賞口28に入賞させず、「権利」を発生させない。
このため通常のパチンコ遊技が継続される。
【0076】また識別情報は表示部材4に循環表示から
1列づつ、左列、右列、そして中列の順で停止表示に移
行されるが、この移行中、識別情報が表示部材4の3列
のうちの左・右列に停止表示し、かつ、表示部材4の中
列の唯1列が循環表示中であって、左・右列の停止識別
情報の組合せが予め定められている特定組合せ、本実施
例では2列ともに同じ停止識別情報である場合を「リー
チ状態」に定める。
【0077】上述した特別組合せが表示部材4に表示さ
れるか否かは、始動入賞口17への発射球の入賞のタイミ
ングと、ROM10に予め格納されている手順とに基づい
て、画像制御回路5によって決定される。
【0078】詳しくいえばMPU9には後述する動作制
御カウンタが備えられ、上記制御プログラムの各段階に
おいて所定数値が、図10に示すように「0」ないし「1
0」の範囲で適宜セットされ、合計11系統の動作制御命
令に分岐・実行される。
【0079】上記動作制御カウンタは識別情報表示処理
および大役処理に係るモードをセットするためのもので
あり、MPU9は上記動作制御カウンタのほかに、停止
識別情報を表示するための6系統の無限カウンタ(また
は乱数表)を備えている。
【0080】これら無限カウンタのカウンタ値は始動入
賞口17の入賞タイミングに応じ、識別情報の図柄データ
としてMPU9によって取り込まれる。
【0081】なお上述した各カウンタからMPU9に取
り込まれた所定数値および図柄データの各々は、インタ
フェイス回路8を介して画像制御回路5に入力されRA
M11にも格納される。
【0082】ところで本実施例では、上述した制御プロ
グラム(図7ないし図22参照)は、1サイクル分の実行
に要する処理時間Tp が、最長でも4msecを越えないよ
うに構成され(Tp <4msec)、MPU9はおよそ4ms
ec毎にリセットされ、このリセットと同時に、上記第1
無限カウンタは「1」づつカウントアップされる。
【0083】すなわち第1無限カウンタはおよそ4msec
毎に更新されることになり、そのカウント値が「24
0」に到達すると、次回のリセット時におけるカウント
アップでカウント値は「0」になり、「0」ないし「2
40」の範囲をループする。
【0084】上記第1無限カウンタは特別組合せの発生
確率Pを定めるもので、MPU9が始動入賞口17への入
賞時に上記第1無限カウンタから、カウント値「4」を
取り込んだ場合、「権利」の発生が決定される。この
「権利」を発生させるカウント値「4」は、本実施例に
おいて以下、特別組合せデータということにする。
【0085】このことから本実施例でMPU9は、特別
組合せの発生確率P、いいかえれば上記特別組合せを構
成する識別情報が停止表示される確率を「1/241」
に定めることになる。
【0086】また上記第2ないし第4無限カウンタは左
列、右列、中列の各停止識別情報を個別に決定するもの
で、それぞれが停止識別情報に対応する図柄データを
「0」から「1」づつカウントアップし、そのカウント
値が「15」に達すると、次回カウントアップで「0」
になり、「0」ないし「15」の範囲をループする。
【0087】また左列の停止識別情報に対応する左図柄
データは上記第2無限カウンタによって、以下、右列の
停止識別情報に対応する右図柄データは上記第3無限カ
ウンタで、さらに中列の停止識別情報に対応する中図柄
データは上記第4無限カウンタで決定される。
【0088】上記第2無限カウンタは、上記制御プログ
ラムの1サイクル実行終了後、MPU9が上記リセット
信号の入力まで待機状態にあり、その入力待機時間を活
用して左図柄データを「1」づつカウントアップさせる
(図7のS10参照)。
【0089】さらに詳しくいえば、MPU9が上記制御
プログラムの1サイクル分を処理しても、その終了まで
に要する時間は上述したように4msecを越えないことか
ら、上記第2無限カウンタは4msec周期のリセット信号
が入力されるまでの待機時間を活用して左図柄データを
順次更新させるである。
【0090】つぎに上記第3無限カウンタは、右図柄デ
ータをおよそ4msec毎に「1」づつカウントアップし、
かつ、リセット信号が入力されるまでの待機時間を活用
して「1」づつカウントアップさせる。
【0091】さらに上記第4無限カウンタは、上記第2
無限カウンタのカウント値、すなわち表示部材4左図柄
データが一巡する毎に、中図柄データを「1」づつカウ
ントアップさせる。なお図柄データは、図12において停
止図柄決定用乱数値として記載されている。
【0092】つぎに上記第5無限カウンタは表示部材4
の中列における識別情報の循環表示速度を選択するもの
で、所定範囲の中列リーチ速度データ値を取る。また上
記第6無限カウンタは表示部材4の中列におけるリーチ
表示の表示態様パターン(後述)を選択するもので、所
定範囲の中列リーチ態様データ値を取る。
【0093】なおMPU9は始動入賞口17への入賞と同
時に、第1ないし第6無限カウンタから各カウンタ値を
取り込むと同時に(図23(ア) および図24(ア) 参照)、表
示記駆動回路22を介して図柄変動中表示器32を起動させ
る。
【0094】ところで上記第1無限カウンタからMPU
9に取り込まれたカウント値が、特別組合せデータでは
ないにも関わらず、上記第2〜4無限カウンタから3列
とも同一な図柄データが取り込まれた場合、表示部材4
の左右中各列には同一停止識別情報が、いわゆるゾロ目
で表示され、特別組合せを成立させる。
【0095】そこでMPU9が上記第1無限カウンタか
ら特別組合せデータとは異なるカウント値を取り込み、
かつ、上記第2〜4無限カウンタから3列とも、同一図
柄データを取り込んだ場合、MPU9は取り込んだカウ
ント値の少なくともひとつ、本実施例では中図柄データ
を他の図柄データに変更するために、所定数たとえば
「1」を加算する(図12のS7-3-5〜8参照)。
【0096】これにより画像制御回路5が特別組合せの
停止識別情報を表示部材4に表示することはなく、本実
施例の場合、表示部材4の中列が循環表示されている状
態でリーチ表示に移行したのち、図4ないし図6の(18)
に示すように、特別組合せとは異なる停止識別情報が表
示される。
【0097】これに対してMPU9が第1無限カウンタ
から特別組合せデータを取り込んだ場合、本実施例にお
いて、MPU9は無条件で第2無限カウンタからのみ、
停止識別情報の種別を選択するために図柄データを取り
込み、第3および第4無限カウンタからは図柄データを
取り込まない。
【0098】そして画像制御回路5は第2無限カウンタ
から取り込んだ図柄データに相当する停止識別情報を、
3列すべての表示部材4に特別組合せとして表示する。
【0099】またMPU9が少なくとも上記第2および
第3無限カウンタから、同一図柄データを取り込んだ場
合、画像制御回路5は循環表示時間の経過後、表示部材
4の左・右列に特定組合せを構成する同一識別情報を停
止表示することになる。
【0100】本実施例では表示部材4の左列に識別情報
が停止表示された時点で、MPU9は表示部材4の左・
右列に停止表示される識別情報が同一であるか否かを、
上記第2および第3無限カウンタからを取り込んだ図柄
データに基づいて判定する(図23(イ) および図24(イ) 参
照)。
【0101】それら上記第2および第3無限カウンタか
らの図柄データが同一であると判定されると、「リーチ
状態」が成立することになり、画像制御回路5は「リー
チ状態」の直後、表示部材4の中列における循環表示を
後述するリーチ表示に移行させる(図23のないしお
よび図24の(11)ないし(19)参照)。
【0102】そして画像制御回路5は、すでにMPU9
が上記第1無限カウンタから特別組合せデータとは異な
るカウント値を取り込んでいる場合、表示部材4の中列
におけるリーチ表示から、表示部材4の左・右列に停止
表示されている識別情報とは異なる識別情報の停止表示
に移行させる。
【0103】これにより特別組合せは成立せず、画像制
御回路5は表示部材4の各列に現停止識別情報を表示さ
せながら、始動入賞口17への入賞を待つか、ゲーム中、
すでに始動入賞口17への入賞があれば、識別情報の循環
表示を再開させる。
【0104】これに対し、MPU9が上記第1無限カウ
ンタから特別組合せデータを取り込んでいる場合、画像
制御回路5は表示部材4の中列におけるリーチ表示か
ら、表示部材4の左・右列に停止表示されている特定組
合せの識別情報と同一識別情報の停止表示に移行させ、
特別組合せを成立させるのである。
【0105】本実施例において左・右列の両表示部材4
に同一種類の識別情報を停止表示させ、これにより「リ
ーチ状態」が成立しているとき、リーチ表示は画像制御
回路5によって制御される。
【0106】「リーチ状態」が成立すると、画像制御回
路5は、循環表示中の表示部材4の中列の循環速度を、
上述した第5無限カウンタからMPU9に取り込まれた
中列リーチ速度データ値に基づき、循環表示のための動
画速度を、通常のゲーム時における循環動画速度よりも
減速させた状態で、所定齣数だけ識別情報を定速で循環
表示させるのである。なお1齣分は、表示部材4に表示
される1つの識別情報相当分に定める。
【0107】このことにより、表示部材4の中列におけ
る循環表示の速度が動画上で変動するので、画像制御回
路5は「リーチ状態」の成立を遊技者に対して表示され
る。このような「リーチ状態」への移行と同時に、MP
U9は表示記駆動回路22を介してリーチ表示灯33を起動
させ、「リーチ状態」を遊技者に対して表示する。
【0108】また「リーチ状態」の成立時、画像制御回
路5は表示部材4の中列におけるリーチ表示の動画の循
環方向を、所定時間経過後に変更する。
【0109】本実施例において画像制御回路5は、表示
部材4の中列におけるリーチ表示の動画の循環方向を、
図4ないし図6中、上方から下方に向かう動画から、同
図中、下方から上方に向かう動画に変更する。
【0110】なお本実施例では、識別情報が図4ないし
図6中、上方から下方に向かう動画の循環表示の方向を
正方向に定める一方、下方から上方に向かう動画の循環
表示の方向を逆方向に定める。
【0111】上述したリーチ表示の動画をさらに詳しく
説明すれば、画像制御回路5は上述したように、通常の
循環表示から、その循環表示速度を一旦減速後、図4な
いし図6の(11)に示す特別組合せの成立直前の配置状態
から、同図の(12)に示す特別組合せを成立させる位置
(以下、特別停止位置)まで正方向に循環表示させる。
【0112】つづいて画像制御回路5は、表示部材4の
中列で特別組合せを成立させる停止識別情報(以下、特
別停止識別情報)を、図4ないし図6の(13)に示すよう
に特別停止位置から、たとえば3分の1齣分下降させた
時点で、同図の(14)に示す特別停止位置まで逆方向の循
環表示に変更する。
【0113】そして特別停止識別情報が、図4ないし図
6の(15)に示すように、たとえば3分の1齣分上昇した
時点で、画像制御回路5は表示部材4の中列に識別情報
を正方向に循環表示させ、いいかえれば特別停止識別情
報を特別停止位置を中心として、上下方向におよそ3分
の1齣分づつ、交互に所定回数だけ循環表示させる(図
16および図17参照)。
【0114】なお上述した3分の1齣分の循環表示制御
には、MPU9に設けられている図示を省略した引き上
げカウンタ(後述)が用いられる。
【0115】また上下方向への特別停止識別情報の循環
表示量は、3分の1齣のみに限定されるものではなく、
3分の1齣よりも大きく、たとえば3齣またはすべての
識別情報の数分、あるいは、それより大きく定めても、
また小さく定めてもなんら差し支えはない。
【0116】特別停止識別情報による特別停止位置を中
心とする上下方向への循環表示回数は、上記第6無限カ
ウンタからMPU9に取り込まれる中列リーチ態様デー
タ値によって決定されており、その中列リーチ態様デー
タ値に対応する回数分の上下動動画が表示部材4の中列
に表示される。
【0117】その直後、画像制御回路5は図4ないし図
6の(14)に示す特別停止位置にある特別停止識別情報を
さらに逆方向に3分の1齣分だけ循環表示したのち、正
方向に1周だけ循環表示させる(図4ないし図6の(15)
および(16)参照)。
【0118】つづいて画像制御回路5は、さらに一度づ
つ上記上下動動画を表示部材4の中列に表示し(図4な
いし図6の(11)ないし(14)参照)、上記第1ないし第4
無限カウンタからMPU9に取り込まれたカウンタ値に
基づき、図4ないし図6の(17)に示す特別停止識別情報
を特別停止位置に停止表示させるか、または、特別組合
せとは異なる停止識別情報を同図の(18)に示すように特
別停止位置に停止表示させる。
【0119】これにより画像制御回路5は、リーチ表示
時における上述した特別停止識別情報の上下動動画の開
始初期段階から、表示部材4の中列の識別情報の停止表
示に至るまで、特別組合せの成立可否の判別を困難にせ
しめ、特別停止識別情報が特別停止位置に漸次近接して
行く過程を視覚を通して認識させることで、「権利」発
生に対する期待感を抱かせる。
【0120】なお本実施例において画像制御回路5はリ
ーチ表示の際、識別情報を逆・正方向の交互に3分の1
齣分づつ定速で循環表示、いいかえれば所定時間づつ正
反対の方向に交互に循環表示させているが、これのみに
は限定されない。
【0121】他の実施例としては、画像制御回路5が識
別情報を逆・正方向の交互に3分の1齣分づつ、定速で
循環表示させる代わりに、その循環表示量を定速で、3
分の1齣分から漸次減少させるように構成してもよい。
【0122】これによりリーチ表示に際し、減少してゆ
く逆・正方向の循環表示齣数分だけ循環表示時間が漸次
減少するので、特別停止識別情報が特別停止位置に漸次
近接して行く過程を視覚を通して認識させ、「権利」発
生に対する期待感を抱かせる。
【0123】このような実施例のほかに、逆・正方向の
循環表示齣数を所定値、たとえば3分の1齣分に定め、
画像制御回路5が動画のためのデータを画像RAM7に
書き込み・読み込む速度を漸次増大することで、循環表
示時間を漸次短縮することによっても、単位時間当りの
循環表示速度が増大するので、上記実施例と同様、「権
利」発生に対する期待感を抱かせる。
【0124】つぎに上記構成に係るパチンコ機の画像表
示装置の使用手順を図7ないし図22について以下に説明
する。
【0125】まずパチンコ機2に電源回路15から電力が
供給されると、リセット回路12および電源リセット回路
16により、MPU9、画像RAM8およびRAM11を始
め、パチンコ機2の各部が初期化されたのち、MPU
9、画像RAM8およびRAM11には初期設定の処理が
施される(図7S1およびS2参照)。
【0126】つぎにS3では各種スイッチ25,26,29につ
いてのチェックが施され、S4でエラーが検出されれば
S8にジャンプし、その旨の表示処理が実行される一
方、正常であればS5が実行される。
【0127】詳しくいえば、まず図8S3-1において、
ハンドル装置(図2参照)40の操作でパチンコ球が、受
皿41から図示を省略したパチンコ球の供給装置により、
所定位置まで1球づつ供給されたのちに遊技盤3に打ち
出されたのち、MPU9は、発射球が始動入賞口17に入
賞したか否かを始動スイッチ25によって検出する。
【0128】そしてMPU9は、始動入賞球が始動スイ
ッチ25によって検出されれば、S3-2およびS3-3にお
いて、始動記憶数の加算処理を実行する。
【0129】この時点で、すでにゲーム中であり、しか
も始動記憶数表示器30が4球分を表示している場合、S
3-3からS3-7にジャンプする。またゲーム中ではない
場合に図柄変動中表示器32は始動入賞球の検出と同時に
起動される。
【0130】つぎにS3-4ないしS3-6で、MPU9
は、上記S3-1で始動スイッチ25に検出された始動入賞
球に対応させ、第1ないし第6無限カウンタから所定カ
ウント値を読込み、各カウント値を一旦RAM11に格納
し、特別停止識別情報が表示されるか否かと、停止識別
情報の種別とを各列毎に決定する。
【0131】そののちパチンコ球が入賞球数カウントス
イッチ29によって検出されたか否かが判定され、検出さ
れている場合にはインタフェイス回路18および継続検出
回路20を介してMPU9にカウント値が入力され、図示
を省略した入賞球数カウンタによって入賞球数が加算さ
れたのち、図7の上記S4に戻る。
【0132】つぎにS5では図示を省略した各種タイマ
に係る処理が実行され、つづいてS6で表示部材4にお
ける識別情報の動画処理が禁止されていなければ、MP
U9は、画像制御回路5に動画表示させるための識別情
報の循環表示に係る処理を開始する。
【0133】この動画処理は図9に示すように、左列、
右列、中列の順で実行され(図9S6-1〜4,S6-5〜
8,S6-9〜12 参照)、各列単位で動画処理が禁止され
ているか否かが判定されたのち(図9S6-1,S6-5,
S6-9参照)、循環表示処理のための図柄データ更新タ
イマ(図示省略)のタイムアップ有無が判定される(図
9S6-2,S6-6,S6-10 参照)。
【0134】そして上記図柄データ更新タイマがタイム
アップしていれば、MPU9は画像制御回路5に対して
新たな識別情報のデータを各列毎に更新セットする(図
9S6-3,S6-7,S6-11)。
【0135】他方、上記図柄データ更新タイマがタイム
アップしていなければ、MPU9は画像制御回路5に対
して前回処理と同じ識別情報のデータを各列毎にセット
し(図9S6-4,S6-8,S6-12)、そののち図7のS
7が実行される。
【0136】S7でMPU9は、図10に示すS7-1で上
記動作制御カウンタのカウンタ値を取り込み(図11ない
し図23参照)、その数値に応じて適宜、処理する。
【0137】すなわちMPU9は、動作制御カウンタの
カウンタ値が「0」の場合、S7-2で表示部材4の各列
識別情報(図10ないし図12では特別図柄)の循環表示処
理の開始および始動記憶数の減算処理を実行する(図11
S7-2-1〜6参照)。
【0138】本実施例では上記循環表示処理に際し、M
PU9はS7-2-1で、始動記憶数があるか否かを判定
し、始動記憶数があるとき、S7-2-2で「1」減算する
のである。
【0139】つづいてMPU9は、S7-2-3において循
環表示処理のための3系統の図柄変動タイマ(図示省
略)をスタートする。
【0140】そののちS7-2-4でMPU9は、識別情報
を循環表示させるための図柄データ更新タイマ(図示省
略)1を左列、右列および中列の各々に対応させてスタ
ートさせる。
【0141】そしてMPU9は、S7-2-5で識別情報の
更新を禁止するための更新禁止フラグをクリアし、S7
-2-6で上記動作制御カウンタにカウンタ値「1」をセッ
トし、S7-3を実行する。
【0142】本実施例ではこのゲーム開始に係る権利保
持中の各始動入賞球に対応した図柄データは、4個のL
EDの点灯分についてはMPU9によって選択される
が、第5球目以降の始動入賞球に対応する図柄データは
選択されず、表示器駆動回路22は第5球目以降の始動入
賞球がある旨も表示しない。
【0143】また第4球目までの各始動入賞球は、ゲー
ム開始に係る権利が保持される。すなわちMPU9はゲ
ーム中、5球目以降の始動入賞球をゲームの始動につい
て無視し、この始動入賞球に対して通常の入賞処理のみ
を施す。
【0144】また始動記憶数表示器30は可変表示装置1
を起動、いいかえれば停止表示状態から循環表示状態に
移行させ、ゲームを最初に開始させた始動入賞球数を表
示しない。
【0145】さらに詳しくいえば始動記憶数表示器30は
ゲーム中、すなわち表示部材4が識別情報を循環表示さ
せてから、停止表示するまでの始動入賞球数データを1
ゲーム毎に点灯表示するものである。
【0146】なお本実施例では上記循環表示処理に際
し、MPU9が画像制御回路5により、停止表示状態に
ある識別情報を表示部材4の各列毎に循環表示させるの
であるが、まず画像制御回路5は目視による識別情報の
種別が困難な程度に速い循環速度(以下、「高速度」)
で循環表示の動画を立ち上げる(図23および図24の破線
(ウ) 参照)。
【0147】そしてまたMPU9は、動作制御カウンタ
のカウンタ値を読み込み、そのカウンタ値が「1」の場
合、S7-3で画像制御回路5に対して各列表示部材4に
おける識別情報の循環表示から停止表示への移行処理を
実行開始する。
【0148】この処理は、上記図柄変動タイマが所定時
間を計測終了したとき、まずMPU9はS7-3-9におい
て上述したS7-2-4でセットされている左図柄データ更
新タイマ1をクリアして左図柄データ更新タイマ2をセ
ットすることにより、循環速度を、目視による識別情報
の種別が比較的容易に識別し得る程度まで遅い速度(以
下、「低速度」)に低減させる(図23および図24の破線
(エ) 参照)。
【0149】そして表示部材4の各列の停止表示への移
行処理時、上述したように循環速度を「高速度」から
「低速度」に減少させるが、その減速に際し、MPU9
はS7-3-10 において、上記S3-6でRAM11に格納済
の停止識別情報よりも、3齣分手前に配列されている識
別情報が最初に目視で視認されるように識別情報を各列
毎に循環表示させる(図23および図24(オ) 参照)。
【0150】すなわち停止識別情報がたとえば上段から
下段にかけて「6」,「7」,「8」に定められている
場合、3齣分手前の停止識別情報は上段から下段にかけ
て「3」,「4」,「5」であり、これらはMPU9に
よって図23(オ) および図24(オ) の時点で、目視可能な程
度に減速され表示部材4の各列に循環表示されるのであ
る。
【0151】なおMPU9は、動作制御カウンタのカウ
ンタ値が「3」の場合、S7-5で表示部材4の右列にお
ける識別情報の停止表示処理を、「4」の場合、S7-6
で表示部材4の中列における識別情報の停止表示処理
を、「5」の場合、S7-7で表示部材4の中列における
リーチ表示処理を、それぞれ実行する。
【0152】またMPU9は、動作制御カウンタのカウ
ンタ値が「6」の場合、S7-8で大役判定処理を、
「7」の場合、S7-9で大役スタート時のウエイト処理
を、「8」の場合、S7-10 で大入賞口ソレノイド37の
励磁に基く大入賞口28の開放処理を、「9」の場合、S
7-11 で大入賞口ソレノイド37の解磁に基く大入賞口28
の閉鎖処理を、「10」の場合、S7-12 で各列におけ
る識別情報の表示終了処理を、それぞれ実行する。
【0153】上記S7-3は図12に示すS7-3-1で、上記
図柄変動タイマがタイムアップによって「0」になった
とき、MPU9はS7-3-2において、上記第1無限カウ
ンタから特別組合せデータ「4」が取り込まれているか
否かを判定する。
【0154】そして特別組合せデータ「4」が取り込ま
れている場合、S7-3-4でMPU9は上記第4無限カウ
ンタから取り込んだ中図柄データに対応する識別情報を
特別停止識別情報として左右中のすべての列の特別停止
位置にセットする。
【0155】これに対してS7-3-2で、上記第1無限カ
ウンタから特別組合せデータ「4」が取り込まれていな
いと判定された場合、MPU9はS7-3-3で上記第2な
いし第4無限カウンタから取り込んだ中図柄データに対
応する識別情報を停止識別情報に定める。
【0156】この停止識別情報は、特別組合せを成立さ
せないことから、S7-3-5およびS7-3-6では、各列停
止識別情報の組合せに係る種別を判定する。
【0157】すなわちS7-3-5では、左列および中列の
停止識別情報のために、上記第2および第4無限カウン
タから取り込まれた左・中図柄データが同一であるか否
かが判定されたのち、S7-3-6において、左列および右
列の停止識別情報のために、上記第2および第3無限カ
ウンタから取り込まれた左・右図柄データが同一である
か否かが判定される。
【0158】そして各列の停止識別情報が同一で、いわ
ゆるゾロ目が形成された場合、S7-3-7で、MPU9は
第4無限カウンタの中図柄データを他の図柄データ、す
なわちカウント値に変更するために加算処理を実行す
る。
【0159】他方、S7-3-5で左列および中列の停止識
別情報が異なり、すなわち前記第2および第4無限カウ
ンタの左・中図柄データが同一ではないと判定された場
合、または、S7-3-6で左列および右列の停止識別情報
が異なり、いいかえれば上記第2および第3無限カウン
タの左・右図柄データが同一ではないと判定された場
合、S7-3-5またはS7-3-6からS7-3-8にジャンプ
し、現時点における上記第4無限カウンタの中図柄デー
タがセットされる。
【0160】S7-3-8で、MPU9は第4無限カウンタ
から取り込んだ中図柄データ、または、上記S7-3-7で
加算済の中図柄データに対応する識別情報を中列の停止
識別情報に定め、これを画像制御回路5を介して画像R
AM7にセットする。
【0161】これにより上記S7-3-2で、MPU9が上
記第1無限カウンタから特別組合せデータ「4」を取り
込んでいない場合、画像制御回路5が特別停止識別情報
を表示部材4に表示することはなく、もちろん「権利」
は発生しない。
【0162】つぎにS7-3-9でMPU9が左図柄データ
更新タイマ2をスタートさせるとともに、画像制御回路
5は左列識別情報の循環速度を「高速度」から、画像R
AM7にセットした識別情報の種別の組合せが目視で比
較的容易に識別し得る程度まで遅い速度(以下、「中速
度」)に低減させる。
【0163】そののちMPU9はS7-3-10 で左列識別
情報の停止表示のために、画像制御回路5は上記第2無
限カウンタから取り込まれた左図柄データに対応する左
列停止識別情報よりも、3齣手前の識別情報を画像RA
M7にセットする。
【0164】つづいて画像制御回路5は左列識別情報の
循環速度を「高速度」から、画像RAM7にセットした
識別情報の種別が目視で比較的容易に識別し得る程度ま
で遅い速度(以下、「低速度」)に低減させたのち、S
7-3-11 でMPU9は動作制御カウンタに「2」をセッ
トする。
【0165】なお「中速度」の循環速度は、「低速度」
における循環速度と比較して目視上速く、また「高速
度」における循環速度と比較して目視上遅く感じられる
程度に定められている。
【0166】つぎに識別情報の循環表示が左列、右列お
よび中列の順序で停止識別情報の処理に移行されるが、
まず図10S7-4に示す左列についての上記移行を図13に
基づいて以下に説明する。
【0167】MPU9は図13に示すS7-4-1において、
表示部材4に現在表示中の左列識別情報と、上記第2無
限カウンタから取り込まれた左図柄データに対応する停
止識別情報とが一致しているか否かを判定する。
【0168】そしてMPU9は、両者が一致している場
合にはS7-4-2で、画像制御回路5による左列の動画を
停止表示に切り換え、この停止表示時に発生される効果
音を電子音発生回路24によってスピーカ39から発生させ
る(図13S7-4-3参照)。
【0169】ついでMPU9はS7-4-4で、右図柄デー
タ更新タイマ2をセットし、画像制御回路5によって上
述した左列の場合と同様、S7-4-5で右列識別情報の循
環速度を「高速度」から「中速度」に低減させる。
【0170】上記S7-4-5の実行時、MPU9は上記第
3無限カウンタから取り込んだ右図柄データに対応する
右列停止識別情報よりも、3齣手前の識別情報から目視
で識別可能に循環表示させ(図23および図24の破線(エ),
(オ) 参照)、同時にMPU9は動作制御カウンタに
「3」をセットしたのち(図13S7-4-6参照)、図7S
8に示す表示灯の処理が実行される。
【0171】上記S7-5は、MPU9がまず図14に示す
S7-5-1で、現在表示部材4に表示中の右列識別情報
と、上記第3無限カウンタから取り込まれた右図柄デー
タに対応する停止識別情報とが一致しているか否かを判
定する。
【0172】そしてMPU9は、両者が一致している場
合、S7-5-2で画像制御回路5による右列の動画を停止
表示に切り換え、この停止表示時に発生される効果音を
電子音発生回路24によってスピーカ39から発生させる
(図14S7-5-3参照)。
【0173】S7-5-4において上記第2および第3無限
カウンタから取り込まれた左・右図柄データが同一であ
るか否かが判定され、同一である場合にMPU9はS7
-5-5でリーチフラグをセットしたのち、S7-5-7でこの
リーチ表示時に発生される効果音を電子音発生回路24に
よってスピーカ39から発生させ、S7-5-9でリーチ表示
灯33の表示パターンを表示部材4上に表示する。
【0174】これに対してS7-5-4において上記第2お
よび第3無限カウンタから取り込まれた左・右図柄デー
タが同一ではない場合、S7-5-6で図示を省略した中図
柄データ更新タイマ2をセットする。
【0175】S7-5-6において中列の循環表示における
上記「高速度」から「中速度」への移行に際し、MPU
9により、画像制御回路5は上述した左・右列の場合と
同様、中列識別情報の循環速度を「高速度」から「低速
度」に低減させる。
【0176】それと同時にMPU9により、画像制御回
路5は上記第4無限カウンタから取り込んだ中図柄デー
タに対応する右列停止識別情報よりも、3齣手前の識別
情報から目視で識別可能に循環表示させたのち、S7-5
-10 において、MPU9は動作制御カウンタに「4」を
セットし、図7S8に示す表示灯処理が実行される(後
述)。
【0177】また上記S7-5-4から、S7-5-5、S7-5
-7およびS7-5-9が実行された場合、S7-5-11 でMP
U9は図示を省略した中図柄データ更新タイマ3をセッ
トする。
【0178】そして上述した左・右列の場合の処理は同
様であるが、MPU9により、画像表示回路5は中列識
別情報の循環速度を「高速度」から「中速度」に低減さ
せつつ、S7-5-12 で「低速度」状態における中列識別
情報の循環表示齣数(図14中では、送り数)としてセッ
トし、S7-5-13 で動作制御カウンタに「5」をセット
し、図10S7-7に示す中列のリーチ処理が実行される
(後述)。
【0179】なお循環速度の低減に係る処理にあって
は、MPU9が上記S7-5-5におけるリーチフラグのセ
ットに基づいて、リーチ状態を表示部材4によって形成
できる。
【0180】本実施例ではリーチ状態の表示時間を、左
列識別情報の停止表示から、右列識別情報の停止表示へ
の移行に要する時間よりも長く定め、「低速度」状態に
おける中列識別情報の循環表示齣数(図14中では、送り
数)とし、3齣よりも大きな値をセットする。
【0181】これによりリーチ状態の成立時、識別情報
の循環表示から停止表示に移行するために要する時間
は、リーチ状態が成立しない場合と比較して長く、すで
に停止表示している特別停止識別情報の一部と、リーチ
表示中の特別停止識別情報の他部との組合せ、そして上
述した効果音と、リーチ表示灯33の表示パターンとの組
合せにより、「権利」の発生に対する期待感を遊技者対
して抱かせる。
【0182】つぎに上記S7-5-10 において、MPU9
が動作制御カウンタに「4」をセットした場合について
を図15に基づいて以下に説明する。これは図10S7-6に
示す中列識別情報の停止処理に係るものである。
【0183】まず図15S7-6-1において、MPU9は、
表示部材4に現在表示中の中列識別情報と、上記第4無
限カウンタから取り込まれた中図柄データに対応する停
止識別情報とが一致しているか否かを判定し、両者が一
致している場合にはS7-6-2で、画像制御回路5による
中列の動画を停止表示に切り換え、この停止表示時に発
生される効果音を電子音発生回路24によってスピーカ39
から発生させる(図15S7-6-3参照)。
【0184】ついでMPU9はS7-6-4で図示を省略し
た大役判定タイマをセットし、S7-6-5でMPU9は動
作制御カウンタに「6」をセットしたのち、図10S7-8
に示す大役判定処理を実行する(後述)。
【0185】つぎに上記S7-5-13 において、MPU9
が動作制御カウンタに「5」をセットした場合について
を図16および図23に基づいて以下に説明する。これは図
7S8に示す表示灯処理に係るものである。
【0186】まず図16S7-7-1においてMPU9は、画
像制御回路5による上述したS7-5-12 においてセット
された中列識別情報の送り数が「0」であると判定し、
中列識別情報を循環表示またはリーチ表示から停止表示
に移行させる場合、S7-7-2で、リーチ状態の形成時に
おける循環方向の変更回数をセットするための引き上げ
カウンタをクリアする。
【0187】そののちS7-7-3で動作制御カウンタに
「4」をセットし、図10S7-6に示す中列識別情報の停
止処理を実行する。
【0188】これに対して上記S7-7-1で、送り数が
「0」ではない、いいかえれば中列識別情報の循環表示
を継続させると判定された場合、MPU9はS7-7-4
で、画像制御回路5が図4ないし図6の(13)に示すよう
に、中識別情報を左・右列両側の停止識別情報に対して
同図中、下方に3分の1齣分だけずらしているか否かを
判定する。
【0189】そして3分の1齣分ずれていると判定され
た場合、MPU9はS7-7-5において、上記引き上げカ
ウンタが「0」であるか否かを判定し、「0」であると
判定した場合、S7-7-6で上記引き上げカウンタに
「1」をセットしたのち、識別情報の循環方向を3分の
1齣分だけ切り換える(図16S7-7-7および図23ない
し参照)。
【0190】これにより図4ないし図6中、上方から下
方に向かう識別情報の循環方向が、下方から上方に向か
う循環表示に切り換えられ、そののちS7-7-9でMPU
9は、画像制御回路5が図4ないし図6の(15)に示すよ
うに中識別情報を左・右列両側の停止識別情報に対し、
同図中、上方に3分の1齣分だけずらしているか否かを
判定する。
【0191】また上記S7-7-4で、MPU9は、画像制
御回路5が中識別情報を左・右列両側の停止識別情報に
対し、同図中、下方に3分の1齣分だけずらしていない
と判定した場合、上記S7-7-9にジャンプする。
【0192】されにまたMPU9は、上記S7-7-5にお
いて上記引き上げカウンタが「0」であるか否かを判定
し、「0」でないと判定した場合、S7-7-6で上記引き
上げカウンタから「1」を減算したのち、上記S7-7-9
を実行する。
【0193】上記S7-7-9においてMPU9は、中識別
情報を左・右列両側の停止識別情報に対し、図14中、上
方に3分の1齣分だけずらしていると判定した場合、S
7-7-10 で上記引き上げカウンタが「0」であるか否か
を判定する。
【0194】そして上記S7-7-10 でMPU9が上記引
き上げカウンタを「0」でないと判定した場合に、画像
制御回路5はS7-7-11 において図4ないし図6中、下
方から上方に向かう識別情報の循環方向を上方から下方
に向かう循環表示に切り換える(図23参照)。
【0195】さらに画像制御回路5は識別情報を3分の
5齣だけ循環表示させ(図23参照)、上記S7-7-1に
おける送り数が「0」になるまで、上記S7-7-1ないし
S7-7-11 が繰り返し実行される(図23ないし参
照)。
【0196】以上から、本実施例においてリーチ状態が
形成されると、画像制御回路5は、MPU9が上記第4
または第1無限カウンタから取り込んだ中図柄データに
対応する停止識別情報または特別停止識別情報を、図4
ないし図6に示すように、特別停止位置から上下に3分
の1齣分づつ突出する範囲で、循環表示方向を所定回数
だけ、繰り返し上下方向に変更させながら識別情報を循
環表示させる。
【0197】このように本実施例では識別情報のキャラ
クタ数字、あるいは、文字などの図柄で形成され、リー
チ状態の形成時に中列識別情報が上下動する動画によっ
て表示される場合を説明したが、その動画のみに限定さ
れるものではない。
【0198】たとえば識別情報のキャラクタを動・植物
の図案化して形成したり、または、図25に示すように識
別情報のキャラクタを擬人化して形成し、リーチ状態に
上方から下方への循環方向を図25中、下方から上方に切
り換える際、同図ないしに示すように、中列の識別
情報を左・右列の停止識別情報で両側から手を繋ぎ、中
列の識別情報の停止位置よりも2分の1齣分だけ上方に
引っ張り上げる動画を表示してもよい。
【0199】なお本実施例では両側から引っ張り上げら
れた中列識別情報が下方から上方への循環方向を図25
中、上方から下方に再度切り換える際、図25に示すよ
うに、左・右列の停止識別情報で繋がれている中列の識
別情報は一旦、両手を手を離し、重力によって2分の1
齣分まで下降するように動画で表現される。
【0200】このような動画でリーチ状態が表現される
ことにより、遊技者に対する視覚的な遊技変化が付与さ
れる。
【0201】また上述した図16に基く実施例では、リー
チ状態の形成時から中列識別情報が停止表示されるま
で、すべての識別情報について、順次、上記上下動動作
の動画が表示部材4で表示されているが、これに限定さ
れるものではない。
【0202】たとえばリーチ状態の形成時から中列識別
情報が停止表示されるまでの間、特定組合せを構成する
中列識別情報についてのみ、上記上下動動作の動画を表
示部材4に表示するようにしてもよく、このような実施
例についてを図17に基づいて以下に説明する。
【0203】まずMPU9は図17S7-7-20 において、
上記第4無限カウンタから、または、上記第1無限カウ
ンタから特別組合せデータ「4」を取り込んだ場合には
上記第2無限カウンタから取り込んだ中図柄データに対
応する中列識別情報と、表示部材4に現在表示中の中列
識別情報とに基づき、画像制御回路5による中列の停止
識別情報までの送り数を演算する。
【0204】そしてMPU9は、中列の停止識別情報ま
での送り数が「0」であると判定した場合、S7-7-21
で上記引き上げカウンタをクリアしたのち、S7-7-22
で動作制御カウンタに「4」をセットし、図10S7-6に
示す中列識別情報の停止処理を実行する。
【0205】これに対して上記S7-7-20 で、送り数が
「0」ではないと判定された場合、S7-7-23 でMPU
9は、画像制御回路5が図4ないし図6の(13)、およ
び、図24の(11)ないし(13)に示すように、中列の特別停
止識別情報(本実施例では「7」)を特別停止位置に対
し、同図中、下方に3分の1齣分だけずらしているか否
かを判定する。
【0206】そして特別停止位置に対して3分の1齣分
ずれていると判定された場合、MPU9はS7-7-24 に
おいて、上記引き上げカウンタが「0」であるか否かを
判定し、MPU9が「0」であると判定した場合、S7
-7-25 で上記引き上げカウンタに「1」をセットしたの
ち、S7-7-26 において識別情報の循環方向を3分の1
齣分だけ切り換える(図24(11)ないし(13)参照)。
【0207】これにより図4ないし図6中、上方から下
方に向かう識別情報の循環方向が、下方から上方に向か
う循環表示に切り換えられ(図24の(14)参照)、そのの
ちS7-7-28 でMPU9は、画像制御回路5が図4ない
し図6の(15)、および、図24の(15)に示すように中列の
特別停止識別情報を特別停止位置に対し、同図中、上方
に3分の1齣分だけずらしているか否かを判定する。
【0208】また上記S7-7-23 で、MPU9は、画像
制御回路5が中列の特別停止識別情報を特別停止位置に
対し、同図中、下方に3分の1齣分だけずれていないと
判定した場合、上記S7-7-28 にジャンプする。
【0209】さらにまたMPU9は、上記S7-7-24 に
おいて上記引き上げカウンタが「0」でないと判定した
場合、S7-7-27 で上記引き上げカウンタから「1」を
減算したのち、上記S7-7-28 を実行する。
【0210】上記S7-7-28 においてMPU9は、中列
の特別停止識別情報を特別停止位置に対し、図14中、上
方に3分の1齣分だけずらしていると判定した場合、S
7-7-29 で上記引き上げカウンタが「0」であるか否か
を判定する。
【0211】そして上記S7-7-29 でMPU9が上記引
き上げカウンタを「0」でないと判定した場合、画像制
御回路5は、S7-7-30 において図4ないし図6中、下
方から上方に向かう識別情報の循環方向を上方から下方
に向かう循環表示に切り換え(図24参照)、さらに3
分の2齣分だけ識別情報を循環表示させて(図24(14)参
照)、特別停止位置に対して3分の1齣分だけずらして
表示する。
【0212】そしてMPU9は、上記S7-7-20 におけ
る送り数が「0」になるまで、上記S7-7-20 ないしS
7-7-30 が繰り返し実行され(図24(11)ないし(15)参
照)、画像制御回路5が中列識別情報を停止表示するま
で、所定齣数だけ、繰り返し3分の1齣分づつ上下動表
示させながら、識別情報を順次循環表示させる。
【0213】本実施例および上記実施例にあっては、上
記引き上げカウンタへの設定数、すなわち識別情報の上
下動回数を「1」回に定めている場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、上記引き上げカウ
ンタへの設定数を任意に設定してもよい。
【0214】上記引き上げカウンタへの設定数を任意
に、たとえば「5」回に定めれば、識別情報の上下動は
所定の停止表示位置を中心とし、「5」回上下同表示さ
れることになり、上下動回数は所望数に設定できる。
【0215】また上述した識別情報の上下動の突出量
は、本実施例において3分の1齣分に定めているが、そ
れに限定されるものではなく、たとえば3分の1齣より
も小さく定めても、また3分の1齣よりも大きく、たと
えば2分の1齣あるいは1齣よりも大きく定めても何ら
問題はない。
【0216】つぎに図10S7-8に示す大役判定処理につ
いてを、図18に基づいて以下に説明する。
【0217】まずMPU9はS7-8-1において、上記S
7-6-4でセットした上記大役判定タイマが、「0」すな
わちタイムアップしているか否かを判定し、タイムアッ
プしていることを判定した場合、S7-8-2で上記S7-5
-5においてセットしたリーチフラグをクリアする。
【0218】つぎにS7-8-3においてMPU9は、特別
停止位置における左右中の各列停止識別情報が特別組合
せを成立させているか否か、すなわち、すべてが停止識
別情報(本実施例では、いわゆる「7」のゾロ目〜図4
ないし図6参照)であるか否かを判定する。
【0219】そして上記S7-8-3において特別組合せが
成立している場合、MPU9はS7-8-4で大役処理を実
行させるための大役フラグをセットし、S7-8-5で大役
表示灯34の表示パターンをセットし、さらにS7-8-6に
おいて、この大役表示時に発生される効果音を電子音発
生回路24によってスピーカ39から発生させる。
【0220】つづいてMPU9はS7-8-7で、大役スタ
ートウエイトタイマ(図示省略)をセットし、S7-8-8
で動作制御カウンタに「7」をセットしたのちに、S7
-9において大役スタートウエイト処理を実行する。
【0221】他方、上記S7-8-3において特別組合せが
成立していない場合、MPU9はS7-8-9で終了ウエイ
トタイマをセットし、S7-8-10 で動作制御カウンタに
「10」をセットしたのちに、S8において表示灯処理
を実行する。
【0222】つぎにS7-9における大役スタートウエイ
ト処理についてを図19に基づいて以下に説明する。まず
S7-9-1においてMPU9は、上記S7-8-7でセットし
た大役ウエイトタイマがタイムアップしているか否かを
判定し、タイムアップしていると判定した場合には7-9
-2を実行する。
【0223】S7-9-2では、MPU9による大役処理の
継続有無を示すための継続フラグをクリアするととも
に、S7-9-3で上記入賞球数カウンタをクリアしたの
ち、大役処理の継続回数を「0」にセットする(図19S
7-9-4参照)。
【0224】この場合、大役処理の継続回数は「0」で
はあるものの、初回が換算されないため、大役処理の実
行回数は「1回」であり、本実施例では大役処理の継続
回数が最高値で「15回」に設定されている。
【0225】そのため大役処理の実行開始時の「1回」
分を加算すれば、大役処理は合計で最高「16回」実行
され、大役処理中、継続スイッチ26が大入賞口28への入
賞球のいずれかを検出した場合、MPU9は上記継続フ
ラグを立て、現大役処理が終了したのち、再度1回のみ
大役処理を新たに開始させるのである。
【0226】つづいてS7-9-5で、MPU9は、大役処
理に要する最長時間、本実施例では30秒間が予め設定
されている大入賞口開放タイマ(図示省略)をスタート
させると同時に、ソレノイド駆動回路23によって大入賞
口ソレノイド37を励磁させたのち、S7-9-6において大
入賞口開放表示灯35を表示器駆動回路22によって点灯さ
せる。
【0227】ついでMPU9はS7-9-7で、大入賞口28
が開放中であることを表示するための効果音を電子音発
生回路24によってスピーカ39から発生させるとともに、
画像制御回路5は、大役処理が実施されることを表示す
るためのデモ(デモンストレーション)画面を可変表示
装置1の表示部材4に表示したのち、MPU9は動作制
御カウンタに「8」をセットしてS8( 図7参照) を実
行する。
【0228】S7-10 では、まず図20のS7-10-1 にお
いて大役処理の継続回数が「15回」、すなわち大役処
理の実施回数が初回も含めて合計で「16回」であるか
否かが判定され、継続回数が「15回」でなければS7
-10-2 において継続フラグのセット有無が判定される。
【0229】そしてMPU9は、継続フラグがセットさ
れていなければ、S7-10-3 で継続スイッチ26が大入賞
口28への入賞球のいずれかを検出したか否を判定し、継
続スイッチ26が入賞球のいずれかを検出したと判定した
場合、S7-10-4 において継続フラグをセットする。
【0230】つづいてMPU9は、S7-10-5 で継続表
示灯36を表示器駆動回路22によって動作させるととも
に、S7-10-6 において継続スイッチ26による入賞球の
検出を表示するために効果音を電子音発生回路によって
スピーカ39から発生させたのち、S7-10-7 を実行す
る。
【0231】これに対し、S7-10-1 で大役処理の継続
回数が「15回」である場合、S7-10-2 で継続フラグ
がセットされている場合、そしてS7-10-3 で継続スイ
ッチ26が大入賞口28への入賞球のいずれかも検出してい
ない場合、S7-10-7 にジャンプし、上記大入賞口開放
タイマのタイムアップ有無を判定する。
【0232】そしてS7-10-7 で上記大入賞口開放タイ
マがタイムアップしていれば、MPU9は、S7-10-8
で入賞球数検出回路21のカウント値が「0」であるか否
かを判定する。
【0233】そののちMPU9は、入賞球数検出回路21
のカウント値が「0」であると判定した場合、S7-10-
9 で入賞球数カウントスイッチ29および周辺回路間の断
線または故障、入賞球数カウントスイッチ29の取り外
し、球詰まり、などに起因した入賞球数カウントスイッ
チ29に係るエラーと見做してエラー音を発生させる。
【0234】またS7-10-7 で上記大入賞口開放タイマ
がタイムアップしていなければ、MPU9はソレノイド
駆動回路23を介して大入賞口ソレノイド37の励磁状態を
継続させる。
【0235】つぎにMPU9は、S7-10-10で入賞球数
検出回路21のカウント値が「10」であるか否かを判定
し、そのカウント値が「10」でなければS7-10-11に
おいて大入賞口ソレノイド37の励磁状態を継続させる。
【0236】他方、MPU9は、S7-10-10で入賞球数
検出回路21のカウント値が「10」であればS7-10-12
にジャンプし、すでにソレノイド駆動回路23によって励
磁状態にある大入賞口ソレノイド37を解磁させるととも
に、S7-10-13で上記大入賞口開放タイマをクリアす
る。
【0237】そののちMPU9はS7-10-14で、前回大
役処理(あるいは現大役処理)から、次回大役処理への
移行に要する時間の計測のため、図示を省略したインタ
ーバルタイマをスタートさせ、つづいて動作制御カウン
タに「9」をセットし(図20S7-10-15参照)、図7に
示すS8を実行する。
【0238】なお本実施例において、このインターバル
タイマには5秒間がセットされ、MPU9は、上記イン
ターバルタイマがタイムアップするまでの間、次回の大
役処理のためにパチンコ機2の各部を初期化または初期
設定するのである(後述S-7-11-11〜17 参照)。
【0239】上記S7-11 は大役処理の終了時に実行さ
れる大入賞口28の閉止に係る処理で、つぎに大入賞口28
の閉止処理を図21に基づいて以下に説明する。
【0240】まず同図S7-11-1 においてMPU9は、
上記S7-10(図10参照) で実行された大役処理が15回
継続されたものであり、前回大役処理が初回も含めて合
計で16回目であるか否かを判定する。
【0241】そしてS7-11-1 で前回大役処理が15回
継続されていない場合、MPU9は、S7-11-2 で上記
継続フラグのセット有無を判定する一方、前回大役処理
が15回継続されている場合、S-7-11-9 にジャンプす
る。
【0242】またMPU9は、上記S7-11-2 で上記継
続フラグがセットされていない場合、S7-11-3 で継続
スイッチ26による大入賞口28への入賞球の有無を判定す
る一方、上記継続フラグがセットされている場合、S7
-11-7 にジャンプする。
【0243】さらに上記S7-11-3 で継続スイッチ26が
大入賞口28への入賞球を検出した場合、MPU9はS7
-11-4 で継続フラグをセットする一方、上記S7-11-3
で継続スイッチ26が大入賞口28への入賞球を検出しない
場合、S-7-11-9 にジャンプする。
【0244】つづいてS7-11-5 でMPU9は継続表示
灯36を表示器駆動回路22によって動作させたのち、S7
-11-6 において継続スイッチ26による入賞球の検出を表
示するための効果音を、電子音発生回路24によってスピ
ーカ39から発生させる。
【0245】これにより遊技者は、大役処理が継続され
る旨を、継続表示灯36の発光動作で視覚を通して知覚
し、またスピーカ39から発生される効果音で聴覚を通し
て知覚することができる。そののちMPU9はS7-10-
9 を実行する。
【0246】これに対し、上記S7-11-2 で継続フラグ
がセットされていると判定された場合、MPU9はS7
-11-7 で上記インターバルタイマが動作している旨の表
示のため、インターバル表示灯(図示省略)を発光動作
させ、かつ、そのための効果音をS7-11-8 で、電子音
発生回路24によってスピーカ39から発生させる。
【0247】つづいてS7-11-9 では上記インターバル
タイマがタイムアップしているか否かが判定され、タイ
ムアップしている場合にはS7-11-10で上記継続フラグ
のセット有無を判定する一方、上記インターバルタイマ
がタイムアップしていない場合には図10に示すS7-12
が実行される。
【0248】上記S7-11-10で上記継続フラグがセット
されていると判定された場合、MPU9は新たな大役処
理のためにそれぞれ、S7-11-11において上記継続フラ
グをクリアし、S7-11-12で上記入賞球数カウンタをク
リアし、さらにS7-11-13において大役時間を上記大入
賞口開放タイマにセットすると同時に、ソレノイド駆動
回路23によって大入賞口ソレノイド37を励磁させ、大入
賞口28を開放する。
【0249】ついでMPU9は、S7-11-14で大入賞口
開放表示灯35を表示器駆動回路22によって点灯させ、つ
づいてS7-11-15において大入賞口28が開放中である旨
の表示のための効果音を電子音発生回路24によってスピ
ーカ39から発生させる。
【0250】そしてMPU9は、S7-11-16で前回大役
処理の実行回数に「1」を加算し、その和を新たな大役
処理の実行回数として格納したのち、S7-11-17におい
て新たな大役処理が開始されている旨を表示するための
デモ画面を画像制御回路5によって表示部材4に表示す
る。
【0251】さらにMPU9は、上記動作制御カウンタ
に「8」をセットしたのち(図21S7-11-18参照)、図
7に示すS8を実行する。
【0252】またMPU9は、上記S7-11-10で上記継
続フラグがセットされていないと判定した場合、S7-1
1-19において大役処理が終了した旨を表示するためのデ
モ画面を画像制御回路5によって表示部材4に表示す
る。
【0253】そしてMPU9はS7-11-20において、大
役処理から通常のパチンコ遊技に移行する際の初期設定
または初期化のために要する時間を計測する終了ウエイ
トタイマ(図示省略)をスタートさせる。
【0254】さらにS7-11-21でMPU9は、大役処理
が終了した旨を表示するための効果音を電子音発生回路
24によってスピーカ39から発生させ、つづいて上記動作
制御カウンタに「10」をセットしたのち(図21S7-1
1-22参照)、図7に示すS8を実行する。
【0255】S7-12 にあっては、まずMPU9は、図
22S7-12-1 において上記終了ウエイトタイマがタイム
アップしているか否かを判定し、タイムアップしている
場合にはS7-12-2 で上記継続フラグをクリアする。
【0256】さらにMPU9は、S7-12-3 で上記入賞
球数カウンタをクリアしたのち、S7-12-4 において上
記大役フラグをクリアし、ついでS7-12-5 では上述し
た大役処理の継続回数をクリアする。
【0257】つづいてMPU9は、S7-12-6 で上記更
新禁止フラグをクリアし、S7-12-7 で上記動作制御カ
ウンタに「0」をセットしてパチンコ遊技における大役
(大当たり)処理に係る一連の処理を終了させる。
【0258】
【発明の効果】本発明は以上のような構成なので、一部
の列における識別情報の循環方向を異ならせることで、
遊技者に対して視覚的な遊技変化を付与するだけでな
く、他部の列の停止識別情報がリーチ状態を形成してい
ることを表示することから、リーチ状態における遊技性
を拡開するとともに、特別組合せの成立可否に対する期
待感を視覚を通して付与する。
【0259】またリーチ状態の形成時、他部の列の停止
識別情報とともに、特別組合せを構成する識別情報が循
環表示中の一部の列における停止表示位置を過ぎたと
き、前記一部の列における識別情報の循環方向を変更す
る画像制御回路を可変表示装置に設けている構成では、
画像制御回路は、特別組合せの一部を構成する識別情報
が、循環表示中に停止表示位置を過ぎたときに、識別情
報の循環方向を変更するので、リーチ状態の形成後、一
旦、特別組合せの成立を外したのちに再度、特別組合せ
を成立させる可能性を残しているので、「権利」発生に
対する期待感が皆無になるわけではなく、期待感が即座
に消滅することを抑止できる。
【0260】以上から、比較的長期にわたる継続的なパ
チンコ遊技でも遊技意欲の低減を抑止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部ブロック図であ
る。
【図2】図1の画像表示装置を設けているパチンコ機の
正面図である。
【図3】図2の可変入賞球装置、可変表示装置およびそ
の周辺近傍を示す遊技盤の正面図である。
【図4】図3の可変表示装置に設けられている表示部材
に表示される識別情報の例を示す正面図である。
【図5】図4とは異なる状態の識別情報の表示例を示す
正面図である。
【図6】図5とは異なる状態の識別情報の表示例を示す
正面図である。
【図7】図2のパチンコ機を制御する手順の一部を示す
流れ図である。
【図8】図7とは異なる部分を示す流れ図である。
【図9】図8とは異なる部分を示す流れ図である。
【図10】図9とは異なる部分を示す流れ図である。
【図11】図10とは異なる部分を示す流れ図である。
【図12】図11とは異なる部分を示す流れ図である。
【図13】図12とは異なる部分を示す流れ図である。
【図14】図13とは異なる部分を示す流れ図である。
【図15】図14とは異なる部分を示す流れ図である。
【図16】図15とは異なる部分を示す流れ図である。
【図17】図16とは異なる部分を示す流れ図である。
【図18】図17とは異なる部分を示す流れ図である。
【図19】図18とは異なる部分を示す流れ図である。
【図20】図19とは異なる部分を示す流れ図である。
【図21】図20とは異なる部分を示す流れ図である。
【図22】図21とは異なる部分を示す流れ図である。
【図23】図2のパチンコ機の制御タイミングの例の一部
を示す説明図である。
【図24】図23とは異なる制御タイミングの例を示す説明
図である。
【図25】図24とは異なる制御タイミングの例を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 可変表示装置 2 パチンコ機 3 遊技盤 4 表示部材 5 画像制御回路 17 始動入賞口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤に配設されている始動入賞領域へ
    のパチンコ球の通過に応じて、予め所定の順序で複数列
    に配列されている複数種の識別情報のいずれかを各列毎
    に選択するとともに、前記配列にしたがって識別情報を
    各列毎に互いに異なる所定時間づつ予め定められている
    循環方向に順次循環表示し、 各列における前記循環表示の終了に基づいて、前記選択
    済の識別情報を各列毎に順次停止表示させ、該停止表示
    への移行中に一部の列で循環表示中、すでに停止表示さ
    れている他部の列の停止識別情報の組合せが予め定めら
    れている特定組合せを構成するリーチ状態である場合、 前記循環表示および停止表示とは異なる態様で所定時間
    表示し、前記リーチ状態の終了に基づいて、遊技者にと
    って有利な「権利」を発生させる停止識別情報の特別組
    合せと、該特別組合せとは異なり、「権利」を発生させ
    ない停止識別情報の通常組合せとのいずれかを表示する
    ための可変表示装置を備え、 前記リーチ状態には前記一部の列で循環表示されている
    識別情報を前記循環方向とは異なる方向に循環表示させ
    るための画像制御回路を可変表示装置に設けていること
    を特徴とするパチンコ機の画像表示装置。
  2. 【請求項2】 一部の列で識別情報の循環表示中に他部
    の列の停止識別情報がリーチ状態を形成するとき、前記
    一部の列における識別情報の循環方向を正として、識別
    情報を逆方向に循環表示させるための画像制御回路を可
    変表示装置に設けていることを特徴とする請求項1に記
    載のパチンコ機の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 リーチ状態が形成されているとき、逆方
    向と正方向との交互に所定時間づつ識別情報を循環表示
    させる画像制御回路を可変表示装置に設けていることを
    特徴とする請求項2に記載のパチンコ機の画像表示装
    置。
  4. 【請求項4】 リーチ状態における識別情報の逆方向へ
    の循環表示の時間と正方向への循環表示の時間とを漸次
    短く定めている画像制御回路を可変表示装置に設けてい
    ることを特徴とする請求項3に記載のパチンコ機の画像
    表示装置。
  5. 【請求項5】 リーチ状態の形成時、他部の列の停止識
    別情報とともに、特別組合せの一部を構成する識別情報
    が循環表示中の一部の列における停止表示位置を過ぎた
    とき、前記一部の列における識別情報の循環方向を変更
    する画像制御回路を可変表示装置に設けていることを特
    徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のパ
    チンコ機の画像表示装置。
  6. 【請求項6】 可変表示装置にドットマトリクス形式の
    表示部材からなる表示部材を設けるとともに、該表示部
    材のドライバ機能を有する画像制御回路を設けているこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載のパチンコ機の画像表示装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009131528A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Takeya Co Ltd 球払出システム及び遊技機
JP2015155009A (ja) * 2015-06-01 2015-08-27 サミー株式会社 スロットマシン

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JP2009131528A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Takeya Co Ltd 球払出システム及び遊技機
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