JPH08195579A - プリント基板用搬送パレット - Google Patents

プリント基板用搬送パレット

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JPH08195579A
JPH08195579A JP7005063A JP506395A JPH08195579A JP H08195579 A JPH08195579 A JP H08195579A JP 7005063 A JP7005063 A JP 7005063A JP 506395 A JP506395 A JP 506395A JP H08195579 A JPH08195579 A JP H08195579A
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JP
Japan
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printed circuit
pallet
circuit board
printed board
printed
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JP7005063A
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Inventor
Kiyoshi Nakakuki
清 中久木
Yasuo Hibi
保男 日比
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント基板の高精度な光学的検査が可能な
プリント基板用搬送パレットを提供する。 【構成】 パレット1は、四角状の枠体からなるパレッ
ト本体2からなり、パレット本体2の中央部にプリント
基板4を配置する空間部を有する。パレット本体2の表
面全体には例えば黒色の艶消し塗装が施される。パレッ
ト本体2の空間部には、プリント基板4の一方の端部4
bを押圧支持する押爪21dと、プリント基板4の他方
の端部4aを支持する基準辺29とが形成される。押爪
21dの下板23の先端部付近には、プリント基板4方
向に向って下板23の板厚が薄くなるように傾斜するテ
ーパ面23aが形成される。また、基準辺29の端部に
はプリント基板4方向に向って基準辺29の板厚が薄く
なるように傾斜するテーパ面29aが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント基板用搬送パ
レットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、異なる大きさのプリント基板
に同じ電子部品を組付ける工程ならびに電子部品組付後
のプリント基板を検査する工程においては、プリント基
板の大きさに合わせてコンベアの流動幅を段取りした
り、プリント基板の大きさ毎に用意されたパレットにプ
リント基板をセットしたりしていた。そこで、このよう
な段取り等のセットアップ時間の短縮を図るため、プリ
ント基板の形状に合わせ可動部材の位置を変更すること
で形状の異なるプリント基板をセットできるプリント基
板用搬送パレット(以下、「パレット」という)が提案
されている。
【0003】一方、電子機器等の製造工程においては、
例えばプリント基板にはんだ付された電子部品のはんだ
付状態を照射した光(以下、「検査光」という)の反射
で良否を認識し検査する光学的検査が導入されており、
前述したパレットも一連の自動化ラインに載せられ、パ
レットにセットされたプリント基板が光学的検査工程で
検査されている。この光学的検査工程では、検査される
プリント基板の上面または下面を検査光の光源および検
査用カメラの視野に合わせるため、プリント基板の上下
面の反転を要求され、また光学的検査の精度を向上させ
るため、プリント基板の平面方向の位置合わせも併せて
要求される。
【0004】ところが、前述した従来のパレットによる
と、パレットの上下面の反転が考慮されていないことか
ら、プリント基板の反転時にパレットからプリント基板
の脱着が必要になる。そこで、プリント基板の上下面の
反転については、プリント基板の一端部をチャックでつ
かみ、このチャックを中心にプリント基板を反転させる
構造のものや、パレットの左右側板部にセンタピン穴を
設け、このセンタピン穴に挿入されるセンタピンを軸に
パレットを反転させるものが提案されている。
【0005】また、プリント基板の平面方向の位置合わ
せについては、特開平1−174902号公報に開示さ
れる「ターゲットを有するパレット」があり、この「タ
ーゲットを有するパレット」には、移動可能なクレーン
に取付けられたテレビカメラにより認識可能なターゲッ
トが設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のパレットによると、パレットにプリント基板
を保持するために設けられる保持部材が、光学的検査の
検査光を遮断、干渉または乱反射させることから、正確
な検査ができず光学的検査工程の妨げになるという問題
がある。
【0007】また、特開平1−174902号公報に開
示される「ターゲットを有するパレット」によると、こ
の「ターゲットを有するパレット」に設けられたターゲ
ットは、クレーンに取付けられた吊具の位置決めを正確
に行うことのみを目的としており、コントラストが得ら
れる色彩を組合わせた塗装をパレットに施したり、穴あ
るいは貫通孔をパレットに形成したりしてターゲットを
構成している。このため、パレットにターゲットを設け
るコストがパレットの製造コストの増大を招くという問
題がある。なお、特開平1−174902号公報に開示
される「ターゲットを有するパレット」には、位置決め
以外の目的でターゲットを使用する具体的記述が明細
書、図面にない。
【0008】本発明の第1の目的は、プリント基板の高
精度な光学的検査が可能なプリント基板用搬送パレット
を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、
プリント基板に照射またはプリント基板から反射される
検査光を遮断しないプリント基板用搬送パレットを提供
することにある。
【0009】さらに、本発明の第3の目的は、プリント
基板の平面方向の高精度な位置決めを低コストに実現す
るプリント基板用搬送パレットを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明による請求項1記載のプリント基板用搬送パレ
ットは、中央部に空間部を有し、この空間部にプリント
基板を収容する板状のパレット本体と、前記空間部を形
成する前記パレット本体の内周壁に設けられ、前記プリ
ント基板を保持する保持部とを備え、前記保持部は、前
記プリント基板の片面側において、前記パレット本体側
から前記プリント基板の周縁部に近づくにしたがい板厚
が薄くなる面取部を有することを特徴とする。
【0011】また、本発明による請求項2記載のプリン
ト基板用搬送パレットは、請求項1記載のプリント基板
用搬送パレットにおいて、前記パレット本体は、少なく
とも前記プリント基板の周囲が艶消し加工されることを
特徴とする。さらに、本発明による請求項3記載のプリ
ント基板用搬送パレットは、請求項1または2記載のプ
リント基板用搬送パレットにおいて、前記パレット本体
は、前記プリント基板の所定範囲内に形成される配線用
スルーホールによって位置決めされることを特徴とす
る。
【0012】
【作用および発明の効果】本発明の請求項1記載のプリ
ント基板用搬送パレットによると、空間部にプリント基
板を保持する保持部は、プリント基板の片面側におい
て、パレット本体側からプリント基板の周縁部に近づく
にしたがい板厚が薄くなる面取部を有することから、例
えば光学的検査工程でプリント基板に対し斜め方向から
検査光が照射されても、プリント基板に対する面取部の
角度以上の入射角で検査光が照射されれば、保持部近傍
のプリント基板に入射する検査光を保持部が遮断するの
を防止できる。これにより、プリント基板の全域に検査
光が照射されるので、プリント基板上で検査されない部
分をなくすことができる。また、保持部が前記面取部を
有することから、保持部近傍のプリント基板より検査光
が斜めに反射しても、プリント基板に対する面取部の角
度以上の反射角で反射すれば、反射した検査光を保持部
が遮断するのを防止できる。これにより、プリント基板
上で反射した検査光が、このときの反射角度のまま検査
用カメラ等に読込まれるので、正常に反射した検査光を
捕らえることができる。さらに、保持部によって検査光
が遮断されないことから、保持部による反射光の乱反射
や干渉を防止する効果がある。したがって、乱反射また
は干渉により精度が低下していたプリント基板の光学的
検査の精度を向上させ、高精度な光学的検査を実現する
効果がある。
【0013】また、本発明の請求項2記載のプリント基
板用搬送パレットによると、パレット本体の表面には、
少なくともプリント基板の周囲が艶消し加工されること
から、例えば光学的検査工程において、照射される検査
光がパレット本体で乱反射するのを抑制できる。これに
より、パレット本体で乱反射する検査光を抑制すること
から、プリント基板の光学的検査の精度を向上させる効
果がある。
【0014】さらに、本発明の請求項3記載のプリント
基板用搬送パレットによると、パレット本体は、プリン
ト基板の所定範囲内に形成される配線用スルーホールに
よって位置決めされることから、プリント基板の平面方
向の高精度な位置決めができる。また、この位置決めに
は、位置決め専用マークを用いることなく、所定範囲内
に形成される配線用スルーホールを位置決めマークに用
いることから、特に位置決め目的のみで位置決めマーク
をプリント基板またはパレット本体に形成する必要がな
い。これにより、位置決め専用マークを形成するコスト
が削減でき、プリント基板またはパレット本体の製造コ
ストを低減する効果がある。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。プリント基板に各種電子部品を組付、検査する自
動化ラインに本発明のプリント基板用搬送パレットを使
用した一実施例を図1〜図8に示す。図1〜図6は、プ
リント基板用搬送パレットの全体図ならびに各部品構成
図を示している。また、図7および図8は、プリント基
板用搬送パレットにより搬送されるプリント基板を光学
検査する検査ステーションを示している。ここで、検査
ステーションは、例えばはんだ付工程の後工程であるは
んだ外観検査工程等で使用される。
【0016】まず、図1〜図6に基づいてプリント基板
用搬送パレットについて詳述する。図1は図2に示すI
−I線断面図、図2はパレット1の平面図、図3は図2
に示すIII 方向矢視図、図4は斜視図である。図2に示
すように、パレット1は、四角状の枠体からなるパレッ
ト本体2からなり、パレット本体2の中央部にプリント
基板4を配置する空間部を有している。このパレット本
体2の表面全体には、例えば黒色の艶消し塗装が施され
ており、後述する光学検査に用いられる検査光がパレッ
ト本体2の表面で反射することを抑制している。パレッ
ト本体2の空間部には、プリント基板4が押付ブロック
5の押爪21a、21b、21c、21dによりパレッ
ト板面方向に押圧支持されている。
【0017】この押爪21a、21b、21c、21d
は、プリント基板4の一方の端部4bを図2に示す左方
向に押して、後述する基準辺29の支持接触部7とでプ
リント基板4を把持するものである。ここでは、押爪2
1dを代表して説明する。図1に示すように、押爪21
dは、上板22と下板23から構成されている。上板2
2は、パレット本体2に対し圧縮コイルスプリング28
により図1で左方向に付勢され、左右方向に移動可能で
ある。また下板23は、押付ブロック5に固定されてい
る。下板23の先端部付近には、プリント基板4方向に
向って下板23の板厚が薄くなるように傾斜するテーパ
面23aが形成されている。このテーパ面23aの傾斜
角は、図1に示す矢印A方向から照射される光学検査に
用いられる検査光の入射角によって決定されている。つ
まり、プリント基板4に対して斜め方向から照射される
検査光が下板23の先端部付近で遮断されないようにテ
ーパ面23aの傾斜角が設定されている。また、押爪2
1dには、V字状凸部25が形成されている。このV字
状凸部25の先端は、プリント基板4の1箇所に形成さ
れたV溝19に係止可能になっている。さらに、押爪2
1dの表面には、耐摩耗性の絶縁塗装が施されている。
この絶縁塗装により、支持したプリント基板4に印刷さ
れた導通パターンまたは搭載された電子部品等が押爪2
1dと電気的に短絡することを防止している。
【0018】なお、押爪21a、21b、21cには、
前述したV字状凸部25が形成されていないことを除い
て、他の部分は押爪21dと同様である。図1に示すよ
うに、パレット本体2は、プリント基板4の他方の端部
4aを支持する基準辺29が空間側部に形成されてお
り、この基準辺29には、断面凹状の支持接触部7が形
成されている。さらに前述した押爪21dの下板23に
対向する側に位置する基準辺29の端部には、プリント
基板4方向に向って基準辺29の板厚が薄くなるように
傾斜するテーパ面29aが形成されている。このテーパ
面29aの傾斜角は、前述のテーパ面23aと同様、図
1に示す矢印A方向から照射される光学検査に用いられ
る検査光の入射角によって決定されている。つまり、プ
リント基板4に対して斜め方向から照射される検査光が
基準辺29の先端部付近で遮断されないようにテーパ面
29aの傾斜角が設定されている。
【0019】また、支持接触部7の表面には、前述の押
爪21dと同様、耐摩耗性の絶縁塗装が施され、支持し
たプリント基板4に印刷された導通パターンまたは搭載
された電子部品等が支持接触部7と電気的に短絡するこ
とを防止している。上述した押爪21a、21b、21
c、21dを有する押付ブロック5と支持接触部7を有
する基準辺29とによってプリント基板4が確実に支持
されている。ここで、図5には基準辺29が理解し易い
ように示されており、この基準辺29の位置は、プリン
ト基板4の支持接触部7への挿入距離が例えば2mmに
なるように設定されている。プリント基板4のx方向の
辺である端部4bに形成されるV溝19は、押爪21d
に近い側のプリント基板4のy方向の辺より一定の距離
wに位置している。この距離wの大きさは、大きさの異
なる各種類のプリント基板についても、所定の値に統一
して決められている。つまり、このV溝19に押爪21
dの先端が係合することにより、プリント基板の種類に
かかわらずx方向の位置決めを確実に行うことができ
る。これにより、後述するプリント基板4の所定範囲4
cの位置がプリント基板の種類にかかわらず固定され、
位置決め用カメラ57の位置を固定することができる。
【0020】パレット本体2には、押付ブロック5の位
置を決めるピン孔13、14、15、16、17が空間
内外を連通する方向に形成されている。これらのピン孔
13、14、15、16、17には、後述する押付ブロ
ック側の可動ピン36が挿入可能であり、その位置で押
爪の位置を合わせて各種サイズのプリント基板の押付把
持を可能にしている。
【0021】図2に示すように、押付ブロック5の位置
決め機構31は、ブラケット32と圧縮コイルスプリン
グ33と可動ピン36とから構成されている。ブラケッ
ト32は、押付ブロック5の外フレーム9の側面にボル
ト34で固定され、このブラケット32に一方の端部を
固定した圧縮コイルスプリング33により図2で上下方
向に移動可能な可動体35が下方向に付勢されて取付け
られている。可動体35の下端には可動ピン36が設け
られており、この可動ピン36が前述のパレット本体2
のピン孔17に挿入可能となっている。また外フレーム
9の内側には、中フレーム10が固定されている。この
中フレーム10に設けられる係止筒38の孔に図示しな
いピンを引っかけ、さらに可動体35を図2で上方に引
上げることで、押付ブロック5の位置を変更することが
できる。
【0022】ここで、プリント基板4に形成される位置
決め用マーク44を図1および図6に基づいて説明す
る。プリント基板4の所定範囲4c内には、位置決め用
マーク44が位置している。図6に示すように、この所
定範囲4cは、プリント基板4の四隅の少なくとも一箇
所以上に位置しており、プリント基板4の角から2辺の
長さがM、Nの矩形状の範囲である。例えばM、Nのそ
れぞれの長さは30mmになるように設定され、この範
囲の大きさは位置決め用カメラ57の視野に適合するよ
うに決められている。
【0023】位置決め用マーク44は、プリント基板4
の上面側の印刷配線と下面側の印刷配線とを電気的に接
続するために形成される例えば穴径1mm程度のスルー
ホールを代用している。このスルーホールは、特に位置
決め用マークのためだけに設けられているのではなく、
プリント基板4に形成される電子または電気回路を具現
化する印刷配線の一部を流用している。つまり、印刷配
線により形成されるスルーホールのうち、前述の所定範
囲4c内に位置するものを位置決め用マーク44として
使用する。したがって、所定範囲4c内には複数のスル
ーホールが位置することもあり、またプリント基板4の
型番毎に電子または電気回路が異なることから型番毎に
スルーホールの位置が変動する。
【0024】図6に示すように、プリント基板4の所定
範囲4cの上方に位置する位置決め用カメラ57は、プ
リント基板4の型番毎に位置が異なるスルーホールを位
置決め用マーク44として撮影する。この撮影された位
置決め用マーク44の映像信号は、制御部58に送ら
れ、制御部58を構成する図示しない演算装置、記憶装
置等により映像データに変換される。この映像データに
基づいて制御部58が型番毎に予め記憶している位置決
め用マーク44の画像データと比較し、プリント基板4
の位置ずれ量をx軸、y軸毎に算出する。この算出した
x軸、y軸毎の位置ずれ量を後述するパレット1が載せ
られたxyテーブル55のアクチュエータ55aに出力
すると、アクチュエータ55aがxyテーブル55をx
軸、y軸毎に移動させパレット1の位置ずれを補正す
る。これにより、プリント基板4の平面方向の高精度な
位置決めを低コストに実現することができる。
【0025】図7に示す検査ステーション50は、パレ
ット搬送アーム51により搬送されたパレット1をxy
テーブル55により検査用照明61の下まで引込み、パ
レット1にセットされたプリント基板4に検査光を照射
しその反射光を検査用カメラ63で読取ることではんだ
付の状態を光学的に検査するものである。図7に示すよ
うに、パレット搬送アーム51はアームグリッパ53を
有し、ボールねじ52の回転によりパレット搬送アーム
51が図8に示す右方向に移動する。アームグリッパ5
3はパレット搬送アーム51を軸に回動可能にパレット
搬送アーム51に取付けられている。
【0026】図8に示すように、各検査ステーション5
0の入口上部には位置決め用カメラ57が位置してお
り、この位置決め用カメラ57で撮影された映像がモニ
タテレビ59に写し出されるように構成されている。ま
た、この位置決め用カメラ57で撮影された映像は、前
述した図6に示す制御部58に映像信号として送られ、
アクチュエータ55aによりxyテーブル55が駆動さ
れる。
【0027】図7に示すように、検査ステーション50
の奥にはxyテーブル55により引込まれたパレット1
に検査光を照射する検査用照明61が到着したxyテー
ブル55の上方に位置している。さらにこの検査用照明
61の上方には、プリン基板4に反射した反射光を読取
る検査用カメラ63が位置している。パレット搬送アー
ム51の移動により搬送されるパレット1は、パレット
1の到着を待機する検査ステーション50の前で停止す
る。すると、パレット搬送アーム51に取付けられたア
ームグリッパ53がパレット搬送アーム51を軸に回転
しパレット1をxyテーブル55の上にセットする。こ
こで、図6に示すように、位置決め用カメラ57、制御
部58、xyテーブル55のアクチュエータ55aおよ
びxyテーブル55によって前述したパレット1の位置
決めが行われる。
【0028】xyテーブル55によって位置決めされた
パレット1は、検査用照明61の下に移動される(図7
では点線で示されたパレット1a)。移動が完了したパ
レット1には、検査用照明61から検査光が照射され
る。この検査光の照射にはパレット1全面に一様に照射
する方法と、帯状に順次照射する方法とがある。いずれ
の方法においても、前述したようにパレット本体2の表
面には、黒色の艶消し塗装が施されていることから、検
査光がパレット本体2の表面で反射することを抑制して
いる。また、プリント基板4を保持する押爪21a、2
1b、21c、21dおよび基準辺29にはテーパ面2
3a、29aが形成されていることから、プリント基板
4に斜め方向より入射した検査光を遮断することがな
い。したがって、検査用照明61から照射された検査光
のうち、プリント基板4に反射した反射光を検査用カメ
ラ63が読込むことができる。検査用カメラ63が読込
んだ映像信号によりプリント基板4のはんだ付の良否判
断が図示しない演算装置により行われる。
【0029】本実施例によると、プリント基板4を保持
する押爪21a、21b、21c、21dおよび基準辺
29にはテーパ面23a、29aが形成されていること
から、プリント基板4に対し斜め方向から検査光が照射
されても、プリント基板4に対するテーパ面23a、2
9aの角度以上の入射角で検査光が照射されれば、21
d、基準辺29近傍のプリント基板4に入射する検査光
を押爪21a、21b、21c、21d、基準辺29が
遮断するのを防止できる。これにより、プリント基板4
の全域に検査光が照射されるので、プリント基板4上で
検査されない部分をなくすことができる。また、押爪2
1a、21b、21c、21d、基準辺29が前記テー
パ面23a、29aを有することから、押爪21a、2
1b、21c、21d、基準辺29近傍のプリント基板
4より検査光が斜めに反射しても、プリント基板4に対
するテーパ面23a、29aの角度以上の反射角で反射
すれば、反射した検査光を押爪21a、21b、21
c、21d、基準辺29が遮断するのを防止できる。こ
れにより、プリント基板4上で反射した検査光が、この
ときの反射角度のまま検査用カメラ63に読込まれるの
で、正常に反射した検査光を捕らえることができる。さ
らに、押爪21a、21b、21c、21d、基準辺2
9によって検査光が遮断されないことから、押爪21
a、21b、21c、21d、基準辺29による反射光
の乱反射や干渉を防止する効果がある。したがって、乱
反射または干渉により精度が低下していたプリント基板
の光学的検査の精度を向上させる効果がある。
【0030】また、本実施例によると、パレット本体2
の表面には、艶消し加工されることから、例えば光学的
検査工程において、照射される検査光がパレット本体2
で乱反射するのを抑制できる。これにより、パレット本
体2で乱反射する検査光を抑制することから、プリント
基板4の光学的検査の精度を向上させる効果がある。さ
らに、本実施例によると、パレット1は、プリント基板
4の所定範囲4c内に形成されるスルーホールによって
位置決めされることから、プリント基板4の平面方向の
高精度な位置決めができる。また、この位置決めには、
位置決め専用マークを用いることなく、所定範囲4c内
に形成されるスルーホールを位置決めマークに用いるこ
とから、特に位置決め目的のみで位置決めマークをプリ
ント基板4またはパレット1に形成する必要がなく、位
置決め専用マークを形成するコストが削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示す本発明の実施例によるプリント基板
用搬送パレットのI−I線断面図である。
【図2】本発明の実施例によるプリント基板用搬送パレ
ットの平面図である。
【図3】図2に示すIII 方向矢視による透視図である。
【図4】本発明の実施例によるプリント基板用搬送パレ
ットの斜視図である。
【図5】本発明の実施例によるプリント基板用搬送パレ
ットにプリント基板を組付けた状態を示す模式図であ
る。
【図6】本発明の実施例によるプリント基板用搬送パレ
ットの位置決めを行う位置決め制御系統を示す模式図で
ある。
【図7】本発明の実施例によるプリント基板用搬送パレ
ットの検査ステーションを構成を示す模式図である。
【図8】図7に示すVIII方向矢視図である。
【符合の説明】
1 パレット 2 パレット本体 4 プリント基板 4c 所定範囲 7 支持接触部 (保持部) 21a、21b、21c、21d 押爪 (保持部) 23a テーパ面 (面取部) 29 基準辺 (保持部) 29a テーパ面 (面取部) 44 位置決めマーク(配線用スルーホール) 50 検査ステーション

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に空間部を有し、この空間部にプ
    リント基板を収容する板状のパレット本体と、 前記空間部を形成する前記パレット本体の内周壁に設け
    られ、前記プリント基板を保持する保持部とを備え、 前記保持部は、前記プリント基板の片面側において、前
    記パレット本体側から前記プリント基板の周縁部に近づ
    くにしたがい板厚が薄くなる面取部を有することを特徴
    とするプリント基板用搬送パレット。
  2. 【請求項2】 前記パレット本体は、少なくとも前記プ
    リント基板の周囲が艶消し加工されることを特徴とする
    請求項1記載のプリント基板用搬送パレット。
  3. 【請求項3】 前記パレット本体は、前記プリント基板
    の所定範囲内に形成される配線用スルーホールによって
    位置決めされることを特徴とする請求項1または2記載
    のプリント基板用搬送パレット。
JP7005063A 1995-01-17 1995-01-17 プリント基板用搬送パレット Pending JPH08195579A (ja)

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