JPH08195284A - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JPH08195284A
JPH08195284A JP7004439A JP443995A JPH08195284A JP H08195284 A JPH08195284 A JP H08195284A JP 7004439 A JP7004439 A JP 7004439A JP 443995 A JP443995 A JP 443995A JP H08195284 A JPH08195284 A JP H08195284A
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Michiko Iwai
美稚子 岩井
Junichi Kato
潤一 加藤
Nobuo Iwata
信男 岩田
Rei Horiguchi
玲 堀口
Takeyuki Suzuki
健之 鈴木
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ちらつきの少ない快適な視環境が実現できる照
明装置を提供する。 【構成】照度検出部1により被照射面の照度を検出す
る。制御部2は、照度検出部1の検出出力を演算処理し
て被照射面の照度を示す照度データを得るとともに、こ
の照度データに基づいて被照射面の照度を所定照度に調
整する調光制御データを作製し、照明部51 …を調光制
御する。被照射面に昼光等が瞬間的に射した場合には、
照度検出部1の検出出力が急激に且つ瞬間的に上昇す
る。ここで、制御部2は、このような急激且つ瞬間的な
検出出力の変化が照度データに影響しないような演算処
理を行なう。そのため、上記のような変化に対しては照
明部51…の光出力が追随することがなく、ちらつきの
少ない快適な視環境を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、照度検出手段により検
出した被照射面の照度が所定の照度となるように照明手
段が調光制御される照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、照度検出手段により検出した被照
射面の照度が所定の照度となるように照明手段が調光制
御される照明装置としては、特開平4−87189号公
報に記載されたものがある。この照明装置は、照度セン
サを具備したワイヤレスリモコンにおいて所望の照度を
設定し、照度センサの検出出力が設定照度以上(あるい
は以下)になったとき、ワイヤレスリモコンからワイヤ
レスの調光信号を発信して照明器具を調光制御するもの
である。すなわち、照度センサによってリアルタイム
(実時間)の照度を検出し、検出した照度と設定照度と
の差を縮めるように照明器具の光出力を調光制御してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来構
成においては、室内空間に窓から差し込む昼光などによ
って照度センサの出力が急激に且つ瞬間的に変化したと
きに、その変化に追随して照明器具の光出力が変化する
ことになり、非常にちらつきが生じ易く、被照射面にお
いて安定した照度が得にくく、快適な視環境(人の目に
優しい照明環境)が実現できない恐れがあった。
【0004】本発明は上記問題に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、ちらつきの少ない快適
な視環境が実現できる照明装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、光源を具備して被照射面に光源
の光を照射する1乃至複数の照明手段と、照度を検出す
る照度検出手段と、この照度検出手段からの検出出力を
演算処理して被照射面における照度を表す照度データを
得るとともに得られた照度データに基づいて被照射面が
所定の照度となるように照明手段を調光制御して光出力
を増減する制御手段とを備えた照明装置であって、制御
手段は、照度検出手段の検出出力の所定時間よりも短い
瞬間的な変化が照度データに含まれないような演算処理
を行なうことを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、制御手段が、照度検出手段の検出出力をサンプリン
グするとともに所定期間内のサンプリングデータの代表
値を算出し、この代表値を照度データとすることを特徴
とする。請求項3の発明は、請求項1の発明において、
制御手段が、照度検出手段の検出出力をサンプリングす
るとともに所定期間内のサンプリングデータを積分し、
この積分値を照度データとすることを特徴とする。
【0007】請求項4の発明は、請求項2又は請求項3
の発明において、制御手段が、所定期間内のサンプリン
グデータを演算処理して得た値をさらに複数の所定期間
内の他の値とともに演算処理することで得られた結果を
照度データとすることを特徴とする。請求項5の発明
は、請求項2乃至請求項4の発明において、制御手段
が、サンプリングデータが所定の上限値以上あるいは所
定の下限値以下のときにはそれぞれ上限値及び下限値を
サンプリングデータとすることを特徴とする。
【0008】請求項6の発明は、請求項2の発明におい
て、制御手段が、所定期間内のサンプリングデータのう
ち最も大きな値と最も小さな値のサンプリングデータか
らそれぞれ値の大小の順に所定数ずつを除外し残りのサ
ンプリングデータを演算処理して代表値を算出すること
を特徴とする。請求項7の発明は、請求項2乃至請求項
6の発明において、制御手段は、所定期間内のサンプリ
ングデータのうちで比較的に値の小さいサンプリングデ
ータあるいは比較的に値の大きなサンプリングデータが
所定期間内の終りの方に集中しているか否かを判別し、
比較的に小さい値のサンプリングデータが所定期間の終
りの方に集中している場合には以降の所定期間を短くす
るとともに、比較的に大きい値のサンプリングデータが
所定期間の終りの方に集中している場合には以降の所定
期間を長くして成ることを特徴とする。
【0009】請求項8の発明は、請求項1乃至請求項7
の発明において、照明装置から対象物までの距離を計測
する距離計測手段と、対象物の種類に応じて決まる照明
装置からの距離のデータを予め記憶する記憶手段とを備
え、制御手段が、距離計測手段による計測距離と記憶手
段に記憶された距離データを比較して対象物の種類を判
別するとともに、対象物が特定の種類であった場合に照
度検出手段の検出出力の所定時間よりも短い瞬間的な変
化が照度データに含まれないような演算処理を行なうこ
とを特徴とする。
【0010】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、対象物の種類に応じて決まる対象物の被照射面の反
射率のデータを記憶手段に予め記憶しておくとともに、
制御手段が、距離計測手段による計測距離から判別した
対象物に応じた反射率のデータを記憶手段から読み出し
て照度検出手段の検出出力を補正することを特徴とす
る。
【0011】請求項10の発明は、請求項8の発明にお
いて、制御手段が、距離計測手段による計測距離に応じ
て照度検出手段の検出出力を補正して成ることを特徴と
する。請求項11の発明は、請求項8の発明において、
制御手段が、距離計測手段による計測距離の変化が所定
の時間内に元に戻るような変化である場合には計測距離
と記憶手段に記憶された距離データとの比較を行なわな
いことを特徴とする。
【0012】請求項12の発明は、請求項1乃至請求項
7の発明において、対象物の種類に応じて決まる照度検
出手段の検出出力の時間的変化の特徴を示すデータを予
め記憶手段に記憶し、制御手段が、照度検出手段の検出
出力の時間的変化の特徴を記憶手段に記憶された上記デ
ータと比較することで対象物を判別するとともに、対象
物が特定の種類であった場合に照度検出手段の検出出力
の所定時間よりも短い瞬間的な変化が照度データに含ま
れないような演算処理を行なうことを特徴とする。
【0013】請求項13の発明は、請求項1乃至請求項
12の発明において、人体の存否を検出する人体検出手
段を設け、人体検出手段からの人体検出出力が与えられ
たときだけ制御手段が照明手段の調光制御を行なうこと
を特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1の発明の構成では、制御手段が、照度
検出手段の検出出力の所定時間よりも短い瞬間的な変化
が照度データに含まれないような演算処理を行なうの
で、被照射面に昼光が照射されたり、被照射面に別の物
が置かれて反射率が変化したりして被照射面の照度が変
化することがあっても、その変化が所定時間よりも短い
急激で且つ瞬間的な変化である場合には、このような変
化に対しては制御手段が照明手段を制御して被照射面の
照度を変えることがなく、被照射面の照度を常に所定の
照度に保つことができるとともに、光出力のちらつきを
防止でき、快適な視環境を得ることができる。
【0015】請求項2の発明の構成では、制御手段が、
照度検出手段の検出出力をサンプリングするとともに所
定期間内のサンプリングデータの代表値を算出し、この
代表値を照度データとするので、所定時間よりも短い急
激で且つ瞬間的な検出出力の変化が含まれない照度デー
タを容易に得ることができる。請求項3の発明の構成で
は、制御手段が、照度検出手段の検出出力をサンプリン
グするとともに所定期間内のサンプリングデータを積分
し、この積分値を照度データとするので、所定時間より
も短い急激で且つ瞬間的な検出出力の変化が含まれない
照度データを容易に得ることができる。
【0016】請求項4の発明の構成では、制御手段が、
所定期間内のサンプリングデータを演算処理して得た値
をさらに複数の所定期間内の他の値とともに演算処理す
ることで得られた結果を照度データとするので、所定時
間よりも短い急激で且つ瞬間的な検出出力の変化が含ま
れない照度データを容易に得ることができる。請求項5
の発明の構成では、制御手段が、サンプリングデータが
所定の上限値以上あるいは所定の下限値以下のときには
それぞれ上限値及び下限値をサンプリングデータとする
ので、被照射面の照度において上限値を越えるような必
要以上に高い照度及び下限値を下回るような低い照度に
対しは制御手段による照明手段の調光制御を行なわず、
快適な視環境を得ることができる。
【0017】請求項6の発明の構成では、制御手段が、
所定期間内のサンプリングデータのうち最も大きな値と
最も小さな値のサンプリングデータからそれぞれ値の大
小の順に所定数ずつを除外し残りのサンプリングデータ
を演算処理して代表値を算出するので、所定時間よりも
短い急激で且つ瞬間的な検出出力の変化が含まれない照
度データを容易に得ることができる。
【0018】請求項7の発明の構成では、制御手段が、
所定期間内のサンプリングデータのうちで比較的に値の
小さいサンプリングデータあるいは比較的に値の大きな
サンプリングデータが所定期間内の終りの方に集中して
いるか否かを判別し、比較的に小さい値のサンプリング
データが所定期間の終りの方に集中している場合には以
降の所定期間を短くするとともに、比較的に大きい値の
サンプリングデータが所定期間の終りの方に集中してい
る場合には以降の所定期間を長くして成るので、照明手
段以外の外的な要因による被照射面の変化に対して、照
度が低下する方向の変化は早く検出し、照度が上昇する
方向の変化はゆっくりと検出することができ、その結
果、被照射面の照度が低下した場合には早く追随して照
明手段の光出力が増大し、反対に照度が上昇した場合に
はゆっくりと追随して照明手段の光出力が減少して、快
適な視環境を得ることができる。
【0019】請求項8の発明の構成では、照明装置から
対象物までの距離を計測する距離計測手段と、対象物の
種類に応じて決まる照明装置からの距離のデータを予め
記憶する記憶手段とを備え、制御手段が、距離計測手段
による計測距離と記憶手段に記憶された距離データを比
較して対象物の種類を判別するとともに、対象物が特定
の種類であった場合に照度検出手段の検出出力の所定時
間よりも短い瞬間的な変化が照度データに含まれないよ
うな演算処理を行なうので、照明する対象物のなかで被
照射面の照度を所定の照度とする必要のある種類の対象
物に対応した照明手段のみを制御手段が調光制御するこ
とができ、快適な視環境を効率良く実現することができ
る。
【0020】請求項9の発明の構成では、対象物の種類
に応じて決まる対象物の被照射面の反射率のデータを記
憶手段に予め記憶しておくとともに、制御手段が、距離
計測手段による計測距離から判別した対象物に応じた反
射率のデータを記憶手段から読み出して照度検出手段の
検出出力を補正するので、照度データを被照射面の実際
の照度に近づけることができ、適切な調光制御を行なっ
て快適な視環境を得ることができる。
【0021】請求項10の発明の構成では、制御手段
が、距離計測手段による計測距離に応じて照度検出手段
の検出出力を補正して成るので、照度データを被照射面
の実際の照度に近づけることができ、適切な調光制御を
行なって快適な視環境を得ることができる。請求項11
の発明の構成では、制御手段が、距離計測手段による計
測距離の変化が所定の時間内に元に戻るような変化であ
る場合には計測距離と記憶手段に記憶された距離データ
との比較を行なわないので、所定の時間内に元に戻るよ
うなノイズ的な計測距離の変化に対しては制御手段によ
る調光制御が行なわれず、不必要な調光制御が行なわれ
るのを防止できる。
【0022】請求項12の発明の構成では、対象物の種
類に応じて決まる照度検出手段の検出出力の時間的変化
の特徴を示すデータを予め記憶手段に記憶し、制御手段
が、照度検出手段の検出出力の時間的変化の特徴を記憶
手段に記憶された上記データと比較することで対象物を
判別するとともに、対象物が特定の種類であった場合に
照度検出手段の検出出力の所定時間よりも短い瞬間的な
変化が照度データに含まれないような演算処理を行なう
ので、照明する対象物のなかで被照射面の照度を所定の
照度とする必要のある種類の対象物に対応した照明手段
のみを制御手段が調光制御することができ、快適な視環
境を効率良く実現することができる。
【0023】請求項13の発明の構成では、人体の存否
を検出する人体検出手段を設け、人体検出手段からの人
体検出出力が与えられたときだけ制御手段が照明手段の
調光制御を行なうので、人が存在しないときには制御手
段が照明手段を調光制御することがなく、必要なときに
だけ効率的に調光制御が行なわれるようにすることがで
きる。
【0024】
【実施例】
(実施例1)図1は本実施例を示すブロック図である。
本実施例における照明装置は、受光素子たるホトダイオ
ードを具備して照度を検出する照度検出部1と、照度検
出部1からの検出出力に基づいて複数の照明部51 …を
調光制御する制御部2と、光源を有するとともに制御部
2に接続され、制御部2により調光制御されて光源の光
出力を増減させる複数の照明部51 …とを備えている。
なお、照度検出部1における受光素子はホトダイオード
以外にもCdSであってもよい。また、制御部2に接続
されて調光制御される照明部5の数は特に限定されな
い。
【0025】照度検出部1は、後述するようにオフィス
のような室内空間の天井に受光素子の受光面を下方(床
面の方向)に向けて取り付けられ、その直下にある対象
物、例えば、机や棚あるいは床などの被照射面(机の上
面や床面など)から反射してくる光の強度を検出するこ
とで間接的に被照射面の照度を検出するものである。そ
のため、例えば光学的な手段を用いて上記の光を受光素
子の受光面に集束させ、特定の範囲内から入射する光の
強度だけを検出できるようにしている。
【0026】制御部2にはメモリ部3とタイマ部4とが
接続されており、タイマ部4からは所定の時間毎に一定
のタイミング信号が制御部2に出力され、このタイミン
グ信号により制御部2が照度検出部1からの検出出力を
取り込むタイミングを決定している。ただし、タイマ部
4におけるタイミング信号の出力時間間隔は制御部2に
よって設定できるようになっている。メモリ部3には、
制御部2において照度検出部1の検出出力が演算処理さ
れて得られる照度データが記憶され、記憶された照度デ
ータは制御部2によりメモリ部4から随時読み出すこと
ができる。
【0027】また、制御部2は、例えばマイクロコンピ
ュータにより構成されるものであり、上記照度データに
基づいて、照度検出部1にて検出される照度が所定の照
度となるように照明部51 …の光出力を増減する調光制
御を行なうための調光制御データを作製し、各照明部5
1 …にこの調光制御データを与えている。一方、複数の
照明部51 …は、制御部2から与えられた調光制御デー
タに基づいて光源の光出力を調整する。すなわち、制御
部2は、照度データの値が上記所定照度よりも低けれ
ば、各照明部51 …の光出力を増大させるような調光制
御データを作製し、反対に照度データの値が上記所定照
度よりも高ければ、各照明部51 …の光出力を減少させ
るような調光制御データを作製して各照明部51 …に与
えるのである。
【0028】ところで、上述したように、本実施例の照
明装置は任意の作業が行なわれるオフィスのような室内
空間に配置され、少なくとも照度検出部1と複数の照明
部5 1 …とは天井に配設される。照明部51 …は、通常
の蛍光灯照明器具や白熱灯照明器具のように、蛍光灯や
白熱灯などの光源の光出力が可変できる周知の構成を有
するものである。そして、本実施例においては、天井面
に配設された照度検出部1により、上記室内空間内に配
置された作業机の作業面(机上面)などの平均照度が所
定の照度となるように各照明部51 …の光出力を調整し
て、快適な視環境(例えば、目に優しい環境)を得るこ
とができる。
【0029】ところが、従来例で説明したように、上記
昼光のような外光によって瞬間的に机上面が照らされた
ような場合には、照度検出部1の検出出力が急激に且つ
瞬間的に上昇するから、このような急激で且つ瞬間的な
照度の変化にまで追随して照明部51 …を調光制御する
と、照明部51 …の光出力が瞬間的に減少した後すぐに
増大することになり、照明部51 …のちらつきが生じて
視環境としては好ましくない結果を招くことになる。そ
こで、本発明は、照度検出部1の検出出力が急激に且つ
瞬間的に変化した場合には、そのような急激で且つ瞬間
的な変化が照度データに含まれないようにする演算処理
を行い、照度データとしては比較的に緩やかな照度変化
のみが含まれるようにして、照明部51 …に上記のよう
なちらつきが生じるのを防止し、快適な視環境が得られ
るようにしている。
【0030】すなわち、図2及び図3に示すように、本
実施例では制御部2がタイマ部4からのタイミング信号
に基づいて照度検出部1の検出信号を一定のサンプリン
グ周期(本実施例では約1秒)にてサンプリングし、検
出出力のサンプリングデータL(t1 ),L(t2 )…
を得ている。そして、図4及び図5に示すように、制御
部2が、所定期間(以下、この期間を演算期間と呼
ぶ。)内における全て(N個)のサンプリングデータL
(t1 ),L(t2 )…を降順に並べ換え、大きい方か
らA個、小さい方からB個のサンプリングデータを除い
た残りのサンプリングデータL(t1 ),L(t2 )…
(N−A−B個)の平均値LAV(n)を演算し、このサ
ンプリングデータの平均値LAV(n)をその演算期間K
n におけるサンプリングデータの代表値としている(図
2参照)。つまり、全てのサンプリングデータの平均値
をとると、瞬時に起こるノイズ的な検出出力の変化も含
まれてしまい、照明部51 …の光出力のちらつきの原因
となってしまうからである。
【0031】また、ある演算期間Kn とそれに続く演算
期間Kn+1 とがサンプリング周期分(1秒)だけずれて
重なるように設定している。つまり、演算期間Kn の中
で最も古いサンプリングデータ(最先のサンプリングデ
ータ)を破棄するとともに最も新しいサンプリングデー
タを加えることで演算期間Kn+1 の全てのサンプリング
データを得ており、各演算期間Kn …に対応した照度デ
ータ(代表値)はサンプリング周期に同期して得られる
のである。なお、本実施例では、上記演算期間Kn …を
30秒間とし、30個のサンプリングデータを演算処理
して上記平均値LAVを算出しているが、サンプリング周
期及び演算期間Kn …は本実施例の数値に限定されるも
のではない。なお、サンプリング周期を適宜設定するこ
とで、どの程度の時間的な検出出力の変化を瞬間的な変
化として除外するかを選択することができる。
【0032】さらに、この代表値(平均値LAV)を上記
演算期間Kn …内の照度データに採用するとともに、制
御部2が、この照度データの値(平均値LAV)を目標と
する所定の机上面の平均照度に近づけるような調光制御
を行なうための調光制御データを作製する。そして、制
御部2が調光制御データを与えて各照明部51 …を調光
制御し、照明部51 …の光出力を照度データに応じて増
減することで机上面の平均照度を目標とする所定の照度
に近づけている。
【0033】本実施例の構成によれば、所定の演算期間
n …内のサンプリングデータL(tn )…の大きい方
からA個、小さい方からB個のサンプリングデータを除
いた残りのサンプリングデータの平均値をその演算期間
n …の検出出力の代表値としたから、図4に示すよう
に、照度検出部1の検出出力に急激で且つ瞬間的な変化
があった場合でも、そのような変化に対応したサンプリ
ングデータは平均値の算出からは除外されることにな
る。その結果、照度データとしては比較的に緩やかな照
度変化のみが含まれるようになり、照明部51 …にちら
つきが生じるのを防止し、快適な視環境が得られる。な
お、上述したように机上面に昼光が差し込んで照度検出
部1の検出出力が上昇しても、その変化が瞬間的な変化
でなければ、平均値を算出する演算から除外されること
がないことは言うまでもない。したがって、外光(昼
光)を利用して机上面を照明しているような場合には、
制御部2によって照明部51 …の光出力が減少されるか
ら、照明部51 …の光出力を常時高くしておく必要がな
く、省エネを図ることができる。
【0034】なお、図4及び図5に示すように、所定の
演算期間Kn …内のサンプリングデータL(tn )…の
大きい方からA個、小さい方からB個のサンプリングデ
ータを除いた残り(N−A−B個)のサンプリングデー
タL(tn )…の平均値をその演算期間Kn …の検出出
力の代表値としたが、例えば、演算期間Kn …内のサン
プリングデータL(tn )…の標準偏差σを演算し、サ
ンプリングデータL(tn )…の平均値から例えば±2
σの範囲内のサンプリングデータL(tn )…の平均値
をその演算期間Kn …の検出出力の代表値としてもよ
い。このようにすれば、サンプリングデータL(tn
…のばらつきの度合いに応じて平均値の算出から除外さ
れるサンプリングデータL(tn )…の数を調整でき、
急激で且つ瞬間的な検出出力変化の照度データに対する
影響をより少なくすることができる。あるいは、演算期
間Kn …内のサンプリングデータL(tn )…のメジア
ン(中央値)をその演算期間Kn …の検出出力の代表値
としてもよい。
【0035】さらに、本実施例のようにして求めた所定
の演算期間Kn …内のサンプリングデータL(tn )…
の平均値LAVに対して、過去に逆上って30個分の演算
期間Kn …内の平均値LAVの平均値LAV’を求め、それ
を最新の演算期間Kn …における代表値としてもよい。
すなわち、現時点から60秒だけ逆上った期間の平均値
AV’を代表値とすることとなる。あるいは、このよう
にして求めた平均値L AVの平均値LAV’と最新の演算期
間Kn …におけるサンプリングデータの平均値LAVとを
比較し、最新の平均値LAVが過去の平均値LAV’から大
きく離れていた場合(例えば、過去の平均値LAV’の5
0%以下、または130%以上)には、過去の平均値L
AV’を最新の演算期間Kn …における代表値とし、そう
でなければ最新の平均値LAVをその演算期間Kn …にお
ける代表値とするようにしてもよい。
【0036】(実施例2)本実施例の構成は実施例1と
共通であり、共通する構成については説明を省略し、本
実施例の特徴となる部分についてのみ説明する。すなわ
ち、本実施例においては、図6及び図7に示すように、
照度検出部1の検出出力に対して上限値と下限値を設定
し、制御部2が、この上限値を越える検出出力と下限値
を下回る検出出力とをカットすることによって上限値以
上の検出出力は上限値に、そして、下限値以下の検出出
力は下限値に圧縮し、さらに、図7及び図8に示すよう
に、検出出力を約1.5秒の周期毎に積分した積分値L
i を、その積分期間In …における代表値とている点に
特徴がある。
【0037】また、本実施例においても実施例1と同様
に、ある積分期間In とそれに続く積分期間In+1 とが
上記周期分(1.5秒)だけずれて重なるように設定し
ており、各積分期間In …内における照度データ(代表
値)は上記周期に同期して得られるのである。なお、上
記積分期間を60秒間として検出出力を積分している
が、上記周期及び積分期間は本実施例の数値に限定され
るものではない。
【0038】さらに、実施例1と同じく上記のようにし
て求めた代表値(積分値Li )を上記積分期間内の照度
データに採用するとともに、この照度データの値(積分
値L i )に応じて机上面の平均照度を目標値に近づける
ような調光制御を行なうための調光制御データを制御部
2にて作製し、照明部51 …の光出力を制御するのであ
る。つまり、照度検出部1の検出出力がLaのときに机
上面の平均照度が750ルクスに保たれているとすれ
ば、制御部2は照度検出部1の検出出力が常時Laとな
るように複数の照明部51 …の光出力を調光制御する。
ここで、例えば照度検出部1の検出出力がLh以上のと
きの机上面の平均照度が2000ルクス以上であって、
検出出力がLe以下のときの机上面の平均照度が300
ルクス以下であるとすると、このように極端に高照度あ
るいは低照度状態は検出されない方が好ましい。そこ
で、本実施例では上記のLhを上限値、Leを下限値に
それぞれ設定している。
【0039】本実施例の構成によれば、照度検出部1の
検出出力に対して上限値と下限値を設定し、この上限値
を越える検出出力と下限値を下回る検出出力とを制御部
2においてカットすることによって上限値以上の検出出
力は上限値に、そして、下限値以下の検出出力は下限値
に圧縮しているから、照度データとしては比較的に緩や
かな照度変化のみが含まれるようになり、照明部51
にちらつきが生じるのを防止し、快適な視環境が得られ
る。
【0040】なお、上述のようにして求めた積分値Li
に対して、過去に逆上って積分期間の10個分の積分値
i …の平均値を求め、それを最新の積分期間In …に
おける代表値とし、現時点から75秒だけ逆上った期間
の積分値の平均値を代表値としてもよい。 (実施例3)本実施例の構成は実施例1と共通であり、
共通する構成については説明を省略し、本実施例の特徴
となる部分についてのみ説明する。すなわち、本実施例
においては、演算期間Kn 内における検出出力のサンプ
リングデータL(tn )…のばらつき方に応じて演算期
間Kn を調節するようにした点に特徴を有するものであ
る。すなわち、比較的に小さな値のサンプリングデータ
が上記演算期間Kn の終りの方に集中していれば、制御
部2はそれ以降の演算期間Kn を短くし、反対に比較的
に大きな値のサンプリングデータが演算期間Kn の終り
の方に集中していれば、制御部2はそれ以降の演算期間
n を長くするのである。
【0041】本実施例では、0.5秒のサンプリング周
期にて制御部2が照度検出部1の検出出力をサンプリン
グし、さらに、60秒の演算期間Kn …で実施例1のよ
うにして平均値LAVを演算し、この平均値LAVをその演
算期間Kn におけるサンプリングデータの代表値として
いる。また、ある演算期間Kn とそれに続く演算期間K
n+1 とがサンプリング周期の倍(1秒)だけずれて重な
るように設定している。
【0042】ここで、60秒の演算期間Kn …内には1
20個のサンプリングデータが含まれている。そして、
これらの120個のサンプリングデータを降順に並べ、
比較的に小さい値のサンプリングデータがその演算期間
n 内の最後の方に所定数(例えば10個)以上集中し
ていた場合に、図9に示すように、制御部2はそれに続
く所定回数(例えば50回)の演算期間Kn+1 …を15
秒に短縮して平均値L AVを演算する。ただし、上記所定
回数(50回)が終了するまでに15秒の演算期間Kn
…内の30個のサンプリングデータのなかで比較的に大
きい値のサンプリングデータが最後の方に所定数(例え
ば10個)以上集中していた場合は、制御部2はそれ以
降の演算期間Kn …を元の60秒に戻す。
【0043】一方、120個のサンプリングデータのう
ちで比較的に大きい値のサンプリングデータがその演算
期間Kn 内の最後の方に所定数(例えば16個)以上集
中していた場合には、図9に示すように、制御部2はそ
れに続く所定回数(例えば60回)の演算期間Kn+1
を90秒に長くして平均値LAVを演算する。ただし、上
記所定回数(60回)が終了するまでに90秒の演算期
間Kn …内の180個のサンプリングデータのなかで比
較的に小さい値のサンプリングデータが最後の方に所定
数(例えば10個)以上集中していた場合は、制御部2
はそれ以降の演算期間Kn …を元の60秒に戻す。
【0044】ところで、一般には、昼光のような外的な
要因によって机上面のような被照射面の平均照度が低下
した場合には、短時間で早く平均照度を上げる方が好ま
しく、反対に被照射面の平均照度が上昇した場合に素早
く追随して照明部51 …の光出力を低下させることは視
環境的には好ましいものではない。したがって、上述の
ような本実施例の構成によれば、比較的に小さな値のサ
ンプリングデータが演算期間Kn の終りの方に集中して
いれば、制御部2は演算期間Kn を短くし、反対に比較
的に大きな値のサンプリングデータが演算期間Kn の終
りの方に集中していれば、制御部2は演算期間Kn を長
くしているため、被照射面の平均照度の低下は早く検出
することができ、反対に平均照度の上昇はゆっくりと検
出するようにできる。その結果、外的要因による被照射
面の平均照度の低下に対しては素早く追随して照明部5
1 …の光出力を増大させ、且つ平均照度の上昇に対して
は比較的にゆっくりと追随して照明部51 …の光出力を
減少させることができ、快適な視環境を提供することが
できる。
【0045】(実施例4)図10は本実施例のブロック
図を示すものである。本実施例の基本構成は実施例1と
ほぼ共通であり、受光素子たるホトダイオードを具備し
て照度を検出する照度検出部1と、照度検出部1からの
検出出力に基づいて照明部5を調光制御する制御部2
と、後述するような種々のデータを記憶するためのメモ
リ部3と、同じく後述するような種々の設定を行なうた
めの設定部7と、光源を有するとともに制御部2により
調光制御されて光源の光出力を増減させる照明部5と、
対象物までの距離を計測する距離計測部6とを備えてい
る。また、これらの照明装置A 1 〜A3 は、図11に示
すように、オフィスのような作業空間の天井面に配設さ
れて照明部5の光により下方を照明し、照度検出部1に
よって検出する被照射面の平均照度を目標値に近づける
ように、制御部2が照度検出部1の検出出力に基づいて
調光制御データを作製して照明部5の光源の光出力を増
減する調光制御を行なっている。
【0046】ところで、オフィスには人が作業を行なう
机を置いたり、あるいは棚を置くことが多く、机、棚及
びオフィスの床を比較した場合にそれぞれの被照射面
(上面)の状態が変化する頻度が高いのは机や床である
(図12参照)。例えば、机上面では人が作業する際に
別の補助照明(電気スタンドや所謂タスクライトなど)
を用いる場合もある。あるいは反射率の高い物(白い
紙、書類等)や逆に反射率の低い物(黒っぽい鞄、ブリ
ーフケース等)を置くことが頻繁に起こり得るが、この
ような場合には、机上面の実際の照度が変化していなく
ても、照度検出部1の検出出力が大きく変化することに
なる。また、棚の上面には時として箱などが置かれる場
合もあるだろうが、一般にはこのような場所に煩雑に物
を置いたり、どけたりすることは少ないと考えられる
(図13参照)。ゆえに、照度検出部1による棚上面の
検出出力が変化すれば、それは棚上面の実際の照度が変
化していると判断して差し支えない。このように、オフ
ィス内においてもその場所あるいは照明装置A1 〜A3
が照明する対象物の種類によって、外的要因による照度
の変化の頻度が異なることになる。
【0047】また、人が作業を行なう机上面における急
激で且つ瞬間的な照度あるいは反射率の変化に照明部5
の光出力を追随させてしまうと、作業を行なう人にとっ
ては却って照明部5の光出力がちらつくことになって快
適な視環境を得ることができない。そこで、本実施例
は、照明部5によって照明される対象物の種類に応じて
制御部2の調光制御を変えることにより、常に快適な視
環境が得られるようにするために、各照明装置A1 〜A
3 の距離計測部6によりそれぞれの照明装置A1 〜A 3
の直下にある机や床あるいは棚までの距離を計測し、計
測した距離から直下にある対象物の種類を推定するよう
にしている。
【0048】例えば、図11においては、照明装置A1
の直下には何も存在しないから距離計測部6にて計測さ
れる距離は天井から床面までの距離Daとなる。また、
照明装置A2 の直下に机が存在する場合には、照明装置
2 の距離計測部6にて計測される距離は天井から机上
面までの距離Dbとなり、同様に、照明装置A3 の直下
に棚が存在すれば照明装置A3 の距離計測部6にて計測
される距離は天井から棚の上面までの距離Dcとなる。
ここで、3つの距離Da〜Dcの間にDc<Db<Da
の関係が成立することは容易に理解できる。
【0049】ここで、図11に示すような天井面から垂
直方向の設定距離D0 〜D4 を設定部7において設定し
てメモリ部3に予め記憶しておく。本実施例では、床面
より僅かに上方の位置までの距離をD0 、机上面より若
干低い位置までの距離をD1、机上面より若干高い位置
までの距離をD2 、棚の上面より若干低い位置までの距
離をD3 、棚の上面より若干高い位置までの距離をD4
としている。そして、各照明装置A1 〜A3 の距離計測
部6にて計測された距離Da〜Dcと上記設定距離D0
〜D4 との大小関係を制御部2において比較し、照明装
置A1 〜A3 の距離計測部6にて計測された距離DがD
0 <Dの場合にはその直下には何も存在せず(床の上に
何も置かれていない状態)、D2 <D<D1 の場合には
机が存在し、D4 <D<D3 の場合には棚が存在するも
のと推定している。そして、例えば、距離計測部6の計
測結果によって直下にある物が机であると推定された照
明装置A2 、あるいはその直下に何も存在せずに床を照
明していると推定された照明装置A1 の制御部2におい
ては、上記実施例1〜3にて説明したように、照度検出
部1の検出出力の急激且つ瞬間的な変化が照度データに
影響しないように制御部2にて演算処理を行なってい
る。一方、その直下にある物が棚であると推定された照
明装置A3 の制御部2は、照度検出部1の検出出力に応
じて照明部5の光出力を調光制御するようにしている。
すなわち、本実施例においては、距離計測部6の計測距
離が所定距離以上(D2 <D)の場合に実施例1〜3と
同様の制御を制御部2において行なうようにしている。
【0050】本実施例の構成によれば、照度検出部1の
検出出力の急激で且つ瞬間的な変化に対して照明部5の
光出力を追従させるか否かを、距離計測部6の計測距離
から直下に存在する物を推定することによって決定して
いるため、照明する対象物のなかで、机や床のように被
照射面(机上面や床面)の照度を所定の照度とする必要
のある種類の対象物に対応した照明装置A1 ,A2 にお
いてのみ、制御部2が調光制御するため、快適な視環境
を効率良く実現することができる。
【0051】ところで、上記実施例1〜3において説明
したように、照度検出部1の検出出力の平均値を照度デ
ータにするなどして、急激で且つ瞬間的な検出出力の変
化が照度データに影響を与えないようにすると、図14
に示すように、実際の被照射面における照度の変化に対
する照明部5の光出力の変化に時間差(タイムラグ)が
生じる場合が考えられる。そこで、本実施例の構成にお
いて、距離計測部6の計測距離から照明装置A1 〜A3
の直下にある対象物を推定し、推定した対象物が机や床
のような作業を行なうような物である場合には、実施例
1〜3のように照度検出部1の検出出力の平均値を算出
して急激且つ瞬間的な変化の影響を取り除くのではな
く、上記検出出力が所定時間内の瞬間的な変化の場合に
は制御部2が調光制御データを作製しないようにして、
上述のようなタイムラグが発生するのを防ぐようにする
ことも可能である。
【0052】(実施例5)本実施例の構成は実施例4と
共通であり、共通する構成については説明を省略し、本
実施例の特徴となる部分についてのみ説明する。既に説
明したように、照度検出部1は、直下にある対象物、例
えば、机や棚あるいは床などの被照射面(机の上面や床
面など)から反射してくる光の強度を検出することで間
接的に被照射面の照度を検出するものである。したがっ
て、被照射面の反射率の違いにより、実際の被照射面の
照度が同じであっても照度検出部1の検出出力としては
異なる場合がある。例えば、被照射面がステンレスの板
や白色のもののように極めて反射率が高い場合には、実
際の照度レベルよりも高い検出出力が得られ、反対に、
被照射面が黒っぽいカーペットのように反射率が低い場
合には、実際の照度レベルよりも低い検出出力しか得ら
れないことになる。また、被照射面が机の場合である
と、机の上(被照射面)には白い紙や黒い鞄のように反
射率の異なる種々の物が置かれる可能性が高く、反射率
が頻繁に変化してしまう。その一方で背の高い棚の上な
どには物を置いたり退けたりすることが滅多になく、反
射率はほとんど変化しない。しかしながら、このような
被照射面の反射率の変化を考慮せずに照明部5の光出力
を照度検出部1の検出出力に応じて増減すると、被照射
面における実際の照度が目標とする照度に制御されない
場合も生じる可能性がある。
【0053】そこで、本実施例では、室内空間における
床、机、棚などの対象物の被照射面(床面、机上面及び
棚上面)の平均反射率Ra,Rb,Rc(Rb<Ra<
Rc)を設定部7により予めメモリ部3に設定記憶して
おき、実施例4で説明した推定結果に応じて、各照明装
置A1 〜A3 の制御部2が推定した対象物の平均反射率
Ra〜Rcをメモリ部3から読み出し、これらの平均反
射率Ra〜Rcを用いて照度検出部1の検出出力を補正
するのである。すなわち、照明装置A1 〜A3の照度検
出部1において検出される照度は実際の被照射面におけ
る照度ではないが、照度検出部1の検出出力をそれぞれ
の照明装置A1 〜A3 の直下にある対象物の平均反射率
Ra〜Rcから補正することで、実際の対象物の被照射
面における照度に近い値を検出することが可能となる。
【0054】本実施例の構成によれば、各照明装置A1
〜A3 の直下に存在する対象物の推定結果に基づいて、
その物の被照射面の平均反射率Ra〜Rcを用いて照度
検出部1の検出出力を補正することで、実際の照度に近
い値を得ることができ、適切な調光制御を行なって快適
な視環境を得ることができる。なお、例えば、照明装置
1 〜A3 の直下に存在する物の被照射面の色や材質、
表面の状態等に起因する反射率の違いによる照度検出部
1の検出出力のばらつきによって、複数の照明装置A1
〜A3 の光出力が必要以上にばらつくことを防止できる
という利点もある。
【0055】(実施例6)本実施例の構成は実施例4と
共通であり、共通する構成については説明を省略し、本
実施例の特徴となる部分についてのみ説明する。照明装
置A1 〜A3 の距離計測部7によって照明装置A1 〜A
3 の直下にある物までの距離を計測する場合に、例え
ば、照明装置A1 の直下は床であるから人が通ったり、
荷物が置かれる場合が多々あるので、図15に示すよう
に、床面までの距離がDa0 であっても、人が居るとき
にはDa1 、物が置いてあるときにはDa2 というよう
に計測距離が変化して一定にはならない。また、照明装
置A 2 の直下は机であるから、机上面に物が置かれるこ
とは頻繁に起こり得るので、机上面までの距離がDb0
であっても、机上面に物が置かれているときにはその距
離がDb1 に変化する。したがって、距離計測部1によ
る計測出力も図16(a)及び(b)のように一定では
なく、頻繁に変化することになる。
【0056】一方、距離計測部7の計測距離に応じて照
明部5の光出力の調光制御の仕方を換えているため、上
述のように計測距離が煩雑に変化すると照明部5の光出
力が不安定になってしまう場合もある。そこで、本実施
例においては、距離計測部7の計測距離のデータを制御
部2によってメモリ部3に記憶させておき、上記計測距
離が変化した場合でも、その時間的変化が所定の時間以
内ならば、制御部2は調光制御の仕方を変更しないよう
にしている。
【0057】本実施例の構成によれば、距離計測部6の
計測距離の変化が短時間のノイズ的な変化である場合に
は、そのノイズ的な変化によって制御部2は対象物の推
定を行なわないため、ノイズ的な距離の変化によって照
明部5の光出力が不必要に調光制御されるのを防ぐこと
ができる。 (実施例7)本実施例の構成は実施例4と共通であり、
共通する構成については説明を省略し、本実施例の特徴
となる部分についてのみ説明する。
【0058】ところで、照明装置A1 〜A3 の照度検出
部1は、天井側から照明装置A1 〜A3 の直下の照度を
検出しているため、実際の被照射面(例えば、机上面や
床面など)における照度が同じであっても、照明装置A
1 〜A3 から被照射面までの距離が違えば距離計測部7
の計測出力が距離の2乗に反比例して変化してしまう
(図17参照)。例えば、図11に示すような状態で
は、床面と机上面と棚上面とが同じ色、材質及び反射率
であって、且つ同じ距離に変換すれば同じ照度であると
しても、照明装置A1 〜A3 までの距離Da,Db,D
cがDc<Db<Daであるから、各照明装置A1 〜A
3 の照度検出部1の検出出力La,Lb,Lcの大小関
係はLa<Lb<Lcとなる。したがって、上記検出出
力La,Lb,Lcに基づいて照明部5の光出力を調光
制御すると、各照明装置A1 〜A3 の直下にある被照射
面(机上面や床面など)では適切な照度となるが、例え
ば、棚の上面の照度を適切な照度に調整してみても実用
的ではない。
【0059】そこで、本実施例では、距離計測部7によ
る計測距離に基づいて照度検出部1の検出出力を補正し
ている点に特徴がある。すなわち、各照明装置A1 〜A
3 の制御部2において、照度検出部1の検出出力値La
〜Lcに距離計測部7による計測距離の値Da〜Dcを
かけることで補正し、その補正した値に基づいて照度デ
ータを演算している。
【0060】本実施例の構成では、照度検出部1の検出
出力に距離計測部7の計測距離による補正をかけたの
で、被照射面における実際の照度により近い値を検出す
ることができ、適切に照明部5の光出力を調光制御して
快適な視環境を得ることができる。 (実施例8)本実施例は、距離計測部7による照明装置
1 〜A3 の直下にある被照射面までの計測距離に基づ
いてその直下に存在する物を推定する上記実施例4〜7
と異なり、照度検出部1の検出出力のレベル、変化幅、
および時間帯別の検出出力レベル、変化幅が予め設定部
6によりメモリ部3に設定されたパターンのうちの何れ
のパターンに該当するかを制御部2において判別し、そ
の判別結果から各照明装置A1 〜A3 の直下にある物を
推定している点に特徴がある。
【0061】図18に示すように、各照明装置A1 〜A
3 の照度検出部1の検出出力を一定時間毎にメモリ部3
へ記憶していくと、図19に示すような検出出力の時間
的変化のパターンが得られる。例えば、直下が床面とな
る照明装置A1 では、照明装置A1 から床面までの距離
が大きいために照度検出部1の検出出力は全体的に低い
レベルとなり、且つ検出出力の変化も比較的に安定して
いるが、時折人が通過したり一時的に物が置かれたりす
るため、検出出力がノイズ的に変化することがある(同
図(a)参照)。また、直下が机上面となる照明装置A
2 では、補助照明が使われて検出出力が極端に増大した
り、あるいは書類のように反射率の高い紙や、逆に黒っ
ぽい鞄のように反射率の低いものが机上面に置かれるこ
とによって、照度検出部1の検出出力は頻繁に変化する
(同図(b)参照)。しかし、直下が棚上面となる照明
装置A3 では、被照射面と照明装置A3 との距離が最も
近いために照度検出部1の検出出力は全体に高く、さら
に状態の変化が少ないために検出出力の変化はほとんど
現れずに極めて安定している(同図(c)参照)。
【0062】そこで、ある時間帯(Tm〜Te)におけ
る被照射面に対応した照度検出部1の検出出力の典型的
なパターンを、例えば、以下のように設定する。 パターンA:時間帯Tm〜Te、検出出力の変化幅La
x〜Lay パターンB:時間帯Tm〜Te、検出出力の変化幅Lb
x〜Lby パターンC:時間帯Tm〜Te、検出出力の変化幅Lc
x〜Lcy そして、これらパターンA,B,Cはそれぞれ床、机、
棚に対応しており、各照明装置A1 〜A3 の照度検出部
1の検出出力の変化のパターンを制御部2において上記
何れのパターンA〜Cに該当するか判断することによっ
て、照明装置A 1 〜A3 の直下に対象物を推定するので
ある。そして、推定した対象物の種類に応じて、例え
ば、その直下に机があると推定された照明装置A2 、及
びその直下に何も存在せずに床を照明していると推定さ
れた照明装置A1 の制御部2においては、上記実施例1
〜3にて説明したように、照度検出部1の検出出力の急
激且つ瞬間的な変化が照度データに影響しないように制
御部2にて演算処理を行なう。一方、その直下にある物
が棚であると推定された照明装置A3 の制御部2は、照
度検出部1の検出出力に応じて照明部5の光出力を調光
制御する。
【0063】本実施例の構成では、照度検出部1の検出
出力の急激で且つ瞬間的な変化に対して照明部5の光出
力を追従させるか否かを、制御部2が照度検出部1の検
出出力の変化のパターンから直下に存在する対象物を推
定することによって決定しているため、照明する対象物
のなかで、机や床のように被照射面(机上面や床面)の
照度を所定の照度とする必要のある種類の対象物に対応
した照明装置A1 ,A 2 においてのみ、制御部2が調光
制御するため、快適な視環境を効率良く実現することが
できる。
【0064】(実施例9)図20は本実施例の構成を示
すブロック図であり、人体の存否を検知する人体検知部
8を具備した点以外は上記実施例4と共通であり、共通
する部分には同一の符号を付して説明は省略し、本実施
例の特徴となる部分についてのみ説明する。
【0065】本実施例は、人体検知部8において照明装
置A1 〜A3 の下方の検知エリア内に人の存在を検知し
たときにだけ、制御部2が照明部5に対して上記実施例
1〜8に説明したような調光制御を行なうようにした点
に特徴がある。すなわち、人体検知部8が検知エリア内
に人の存在を検知したときには、制御部2に対して人体
検知出力を与える。一方、制御部2は、人体検知部8か
らこの人体検知出力が与えられた場合にだけ、上記実施
例1〜8において説明したような処理を行なう。つま
り、検知エリア内に人が存在しない場合には、そもそも
被照射面の照度を目標値に近づける必要がないからであ
る。
【0066】本実施例の構成では、人体検知部8により
検知エリア内に人体が検知されたときにのみ制御部2が
照明部5を調光制御するようにしたから、検知エリア内
に人が存在しないときには、照度検出部1の検出出力や
距離計測部6の計測距離によって制御部2が照明部5を
調光制御することなく、必要なときにだけ効率的に調光
制御が行なわれるようにすることができる。
【0067】
【発明の効果】請求項1の発明は、光源を具備して被照
射面に光源の光を照射する1乃至複数の照明手段と、照
度を検出する照度検出手段と、この照度検出手段からの
検出出力を演算処理して被照射面における照度を表す照
度データを得るとともに得られた照度データに基づいて
被照射面が所定の照度となるように照明手段を調光制御
して光出力を増減する制御手段とを備えた照明装置であ
って、制御手段が、照度検出手段の検出出力の所定時間
よりも短い瞬間的な変化が照度データに含まれないよう
な演算処理を行なうので、被照射面に昼光が照射された
り、被照射面に別の物が置かれて反射率が変化したりし
て被照射面の照度が変化することがあっても、その変化
が所定時間よりも短い急激で且つ瞬間的な変化である場
合には、このような変化に対しては制御手段が照明手段
を制御して被照射面の照度を変えることがなく、被照射
面の照度を常に所定の照度に保つことができるととも
に、光出力のちらつきを防止でき、快適な視環境を得る
ことができるという効果がある。
【0068】請求項2の発明は、制御手段が、照度検出
手段の検出出力をサンプリングするとともに所定期間内
のサンプリングデータの代表値を算出し、この代表値を
照度データとするので、所定時間よりも短い急激で且つ
瞬間的な検出出力の変化が含まれない照度データを容易
に得ることができるという効果がある。請求項3の発明
は、制御手段が、照度検出手段の検出出力をサンプリン
グするとともに所定期間内のサンプリングデータを積分
し、この積分値を照度データとするので、所定時間より
も短い急激で且つ瞬間的な検出出力の変化が含まれない
照度データを容易に得ることができるという効果があ
る。
【0069】請求項4の発明は、制御手段が、所定期間
内のサンプリングデータを演算処理して得た値をさらに
複数の所定期間内の他の値とともに演算処理することで
得られた結果を照度データとするので、所定時間よりも
短い急激で且つ瞬間的な検出出力の変化が含まれない照
度データを容易に得ることができるという効果がある。
【0070】請求項5の発明は、制御手段が、サンプリ
ングデータが所定の上限値以上あるいは所定の下限値以
下のときにはそれぞれ上限値及び下限値をサンプリング
データとするので、被照射面の照度において上限値を越
えるような必要以上に高い照度及び下限値を下回るよう
な低い照度に対しは制御手段による照明手段の調光制御
を行なわず、快適な視環境を得ることができるという効
果がある。
【0071】請求項6の発明は、制御手段が、所定期間
内のサンプリングデータのうち最も大きな値と最も小さ
な値のサンプリングデータからそれぞれ値の大小の順に
所定数ずつを除外し残りのサンプリングデータを演算処
理して代表値を算出するので、所定時間よりも短い急激
で且つ瞬間的な検出出力の変化が含まれない照度データ
を容易に得ることができるという効果がある。
【0072】請求項7の発明は、制御手段が、所定期間
内のサンプリングデータのうちで比較的に値の小さいサ
ンプリングデータあるいは比較的に値の大きなサンプリ
ングデータが所定期間内の終りの方に集中しているか否
かを判別し、比較的に小さい値のサンプリングデータが
所定期間の終りの方に集中している場合には以降の所定
期間を短くするとともに、比較的に大きい値のサンプリ
ングデータが所定期間の終りの方に集中している場合に
は以降の所定期間を長くして成るので、照明手段以外の
外的な要因による被照射面の変化に対して、照度が低下
する方向の変化は早く検出し、照度が上昇する方向の変
化はゆっくりと検出することができ、その結果、被照射
面の照度が低下した場合には早く追随して照明手段の光
出力が増大し、反対に照度が上昇した場合にはゆっくり
と追随して照明手段の光出力が減少して、快適な視環境
を得ることができるという効果がある。
【0073】請求項8の発明は、照明装置から対象物ま
での距離を計測する距離計測手段と、対象物の種類に応
じて決まる照明装置からの距離のデータを予め記憶する
記憶手段とを備え、制御手段が、距離計測手段による計
測距離と記憶手段に記憶された距離データを比較して対
象物の種類を判別するとともに、対象物が特定の種類で
あった場合に照度検出手段の検出出力の所定時間よりも
短い瞬間的な変化が照度データに含まれないような演算
処理を行なうので、照明する対象物のなかで被照射面の
照度を所定の照度とする必要のある種類の対象物に対応
した照明手段のみを制御手段が調光制御することがで
き、快適な視環境を効率良く実現することができるとい
う効果がある。
【0074】請求項9の発明は、対象物の種類に応じて
決まる対象物の被照射面の反射率のデータを記憶手段に
予め記憶しておくとともに、制御手段が、距離計測手段
による計測距離から判別した対象物に応じた反射率のデ
ータを記憶手段から読み出して照度検出手段の検出出力
を補正するので、照度データを被照射面の実際の照度に
近づけることができ、適切な調光制御を行なって快適な
視環境を得ることができるという効果がある。
【0075】請求項10の発明は、制御手段が、距離計
測手段による計測距離に応じて照度検出手段の検出出力
を補正して成るので、照度データを被照射面の実際の照
度に近づけることができ、適切な調光制御を行なって快
適な視環境を得ることができるという効果がある。請求
項11の発明は、制御手段が、距離計測手段による計測
距離の変化が所定の時間内に元に戻るような変化である
場合には計測距離と記憶手段に記憶された距離データと
の比較を行なわないので、所定の時間内に元に戻るよう
なノイズ的な計測距離の変化に対しては制御手段による
調光制御が行なわれず、不必要な調光制御が行なわれる
のを防止できるという効果がある。
【0076】請求項12の発明は、対象物の種類に応じ
て決まる照度検出手段の検出出力の時間的変化の特徴を
示すデータを予め記憶手段に記憶し、制御手段が、照度
検出手段の検出出力の時間的変化の特徴を記憶手段に記
憶された上記データと比較することで対象物を判別する
とともに、対象物が特定の種類であった場合に照度検出
手段の検出出力の所定時間よりも短い瞬間的な変化が照
度データに含まれないような演算処理を行なうので、照
明する対象物のなかで被照射面の照度を所定の照度とす
る必要のある種類の対象物に対応した照明手段のみを制
御手段が調光制御することができ、快適な視環境を効率
良く実現することができるという効果がある。
【0077】請求項13の発明は、人体の存否を検出す
る人体検出手段を設け、人体検出手段からの人体検出出
力が与えられたときだけ制御手段が照明手段の調光制御
を行なうので、人が存在しないときには制御手段が照明
手段を調光制御することがなく、必要なときにだけ効率
的に調光制御が行なわれるようにすることができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示すブロック図である。
【図2】同上の動作を説明するための説明図である。
【図3】同上の動作を説明するための説明図である。
【図4】同上の動作を説明するための説明図である。
【図5】同上の動作を説明するための説明図である。
【図6】実施例2の動作を説明するための説明図であ
る。
【図7】同上の動作を説明するための説明図である。
【図8】同上の動作を説明するための説明図である。
【図9】実施例3の動作を説明するための説明図であ
る。
【図10】実施例4を示すブロック図である。
【図11】同上の動作を説明するための説明図である。
【図12】同上の動作を説明するための説明図である。
【図13】同上の動作を説明するための説明図である。
【図14】同上の動作を説明するための説明図である。
【図15】実施例6の動作を説明するための説明図であ
る。
【図16】同上の動作を説明するための説明図である。
【図17】実施例7の動作を説明するための説明図であ
る。
【図18】実施例8の動作を説明するための説明図であ
る。
【図19】(a)〜(c)は同上の動作を説明するため
の説明図である。
【図20】実施例9を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 照度検出部 2 制御部 3 メモリ部 4 タイマ部 5 照明部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀口 玲 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 鈴木 健之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源を具備して被照射面に光源の光を照
    射する1乃至複数の照明手段と、照度を検出する照度検
    出手段と、この照度検出手段からの検出出力を演算処理
    して被照射面における照度を表す照度データを得るとと
    もに得られた照度データに基づいて被照射面が所定の照
    度となるように照明手段を調光制御して光出力を増減す
    る制御手段とを備えた照明装置であって、制御手段は、
    照度検出手段の検出出力の所定時間よりも短い瞬間的な
    変化が照度データに含まれないような演算処理を行なう
    ことを特徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】 制御手段が、照度検出手段の検出出力を
    サンプリングするとともに所定期間内のサンプリングデ
    ータの代表値を算出し、この代表値を照度データとする
    ことを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 【請求項3】 制御手段が、照度検出手段の検出出力を
    サンプリングするとともに所定期間内のサンプリングデ
    ータを積分し、この積分値を照度データとすることを特
    徴とする請求項1記載の照明装置。
  4. 【請求項4】 制御手段が、所定期間内のサンプリング
    データを演算処理して得た値をさらに複数の所定期間内
    の他の値とともに演算処理することで得られた結果を照
    度データとすることを特徴とする請求項2又は請求項3
    記載の照明装置。
  5. 【請求項5】 制御手段が、サンプリングデータが所定
    の上限値以上あるいは所定の下限値以下のときにはそれ
    ぞれ上限値及び下限値をサンプリングデータとすること
    を特徴とする請求項2乃至請求項4記載の照明装置。
  6. 【請求項6】 制御手段が、所定期間内のサンプリング
    データのうち最も大きな値と最も小さな値のサンプリン
    グデータからそれぞれ値の大小の順に所定数ずつを除外
    し残りのサンプリングデータを演算処理して代表値を算
    出することを特徴とする請求項2記載の照明装置。
  7. 【請求項7】 制御手段は、所定期間内のサンプリング
    データのうちで比較的に値の小さいサンプリングデータ
    あるいは比較的に値の大きなサンプリングデータが所定
    期間内の終りの方に集中しているか否かを判別し、比較
    的に小さい値のサンプリングデータが所定期間の終りの
    方に集中している場合には以降の所定期間を短くすると
    ともに、比較的に大きい値のサンプリングデータが所定
    期間の終りの方に集中している場合には以降の所定期間
    を長くして成ることを特徴とする請求項2乃至請求項6
    記載の照明装置。
  8. 【請求項8】 照明装置から対象物までの距離を計測す
    る距離計測手段と、対象物の種類に応じて決まる照明装
    置からの距離のデータを予め記憶する記憶手段とを備
    え、制御手段が、距離計測手段による計測距離と記憶手
    段に記憶された距離データを比較して対象物の種類を判
    別するとともに、対象物が特定の種類であった場合に照
    度検出手段の検出出力の所定時間よりも短い瞬間的な変
    化が照度データに含まれないような演算処理を行なうこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項7記載の照明装置。
  9. 【請求項9】 対象物の種類に応じて決まる対象物の被
    照射面の反射率のデータを記憶手段に予め記憶しておく
    とともに、制御手段が、距離計測手段による計測距離か
    ら判別した対象物に応じた反射率のデータを記憶手段か
    ら読み出して照度検出手段の検出出力を補正することを
    特徴とする請求項8記載の照明装置。
  10. 【請求項10】 制御手段が、距離計測手段による計測
    距離に応じて照度検出手段の検出出力を補正して成るこ
    とを特徴とする請求項8記載の照明装置。
  11. 【請求項11】 制御手段が、距離計測手段による計測
    距離の変化が所定の時間内に元に戻るような変化である
    場合には計測距離と記憶手段に記憶された距離データと
    の比較を行なわないことを特徴とする請求項8記載の照
    明装置。
  12. 【請求項12】 対象物の種類に応じて決まる照度検出
    手段の検出出力の時間的変化の特徴を示すデータを予め
    記憶手段に記憶し、制御手段が、照度検出手段の検出出
    力の時間的変化の特徴を記憶手段に記憶された上記デー
    タと比較することで対象物を判別するとともに、対象物
    が特定の種類であった場合に照度検出手段の検出出力の
    所定時間よりも短い瞬間的な変化が照度データに含まれ
    ないような演算処理を行なうことを特徴とする請求項1
    乃至請求項7記載の照明装置。
  13. 【請求項13】 人体の存否を検出する人体検出手段を
    設け、人体検出手段からの人体検出出力が与えられたと
    きだけ制御手段が照明手段の調光制御を行なうことを特
    徴とする請求項1乃至請求項12記載の照明装置。
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