JPH0819527A - 採血管ホルダー - Google Patents

採血管ホルダー

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JPH0819527A
JPH0819527A JP6177517A JP17751794A JPH0819527A JP H0819527 A JPH0819527 A JP H0819527A JP 6177517 A JP6177517 A JP 6177517A JP 17751794 A JP17751794 A JP 17751794A JP H0819527 A JPH0819527 A JP H0819527A
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blood collection
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blood
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Yukinori Enohara
行範 榎原
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 採血管ホルダー1の本体5は、前方に向かっ
てテーパー状とされると共に、後端部を除く周壁には、
軸心方向に形成された4個のスリット10が、周方向等
間隔に配設されて、この周壁は、弾性変形により、径方
向外方に移動可能とされている。採血管ホルダー1内に
減圧採血管3を挿入すると、減圧採血管3の栓体17が
本体5の前部の周壁を押圧し、これにより、この周壁が
弾性変形して、径方向外方に移動し、周壁は、その弾性
復帰力によって、栓体17を保持する。又、栓体17
が、弾性鞘体14を圧縮して、採血針2の後部が弾性鞘
体14及び栓体17を貫通する。 【効果】 キックバック現象を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は採血管ホルダーに関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】臨床検
査、例えば血清検査、血球検査等を行う際には、通常、
次のような採血器具により、血液試料を採取する。即
ち、採血器具は、採血管ホルダー、採血針及び減圧採血
管から成る。上記採血管ホルダーの前端部の針装着部に
は、これを貫通する採血針が装着され、採血針の後部
に、採血針の後端部の開口を閉鎖する弾性鞘体が外嵌さ
れている。又、減圧採血管は、血液検査に必要とされる
血液採取量に応じて、内部が減圧されており、有底管
と、有底管の開口に挿入された栓体から成る。
【0003】採血時には、採血針を血管に穿刺すると共
に、採血管ホルダー内に、減圧採血管を後端部の開口か
ら挿入して、その栓体により、弾性鞘体を軸心方向に圧
縮すると共に、採血針の後部を、弾性鞘体及び減圧採血
管の栓体に挿通させ、減圧採血管内に、その減圧度に応
じて、所定量の血液試料を採取する。
【0004】ところで、最近では、次のような自動化学
分析装置の普及がめざましい。即ち、上記装置では、減
圧採血管をラックに設置した状態で、検査針を栓体に挿
通して、減圧採血管内の血液試料を採取できるようにし
ている。
【0005】上記装置では、血液試料を容易に能率よく
採取できるように、検査針を栓体に穿刺する際の穿刺抵
抗が小さい減圧採血管が、要望されている。然しなが
ら、このような減圧採血管を採用すると、採血時に、圧
縮された弾性鞘体の反発力が、採血針を栓体に止めてお
こうとする摩擦力よりも大となって、減圧採血管を後退
させ、その栓体から採血針が抜けるという現象(キック
バック現象という)が生じるため、この現象を如何に解
決するかが問題となっていた。
【0006】本発明は、上記問題を解決できる採血管ホ
ルダーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の特徴とするところは、(1) ほぼ円筒状
とされて、後端部の開口から内部に採血管が挿入される
本体と、(2) 本体の前端部に備えられて、採血針が
装着される針装着部とを有する採血管ホルダーにおい
て、本体の少なくとも前部が、前方に向かってテーパー
状とされると共に、本体の少なくとも前部の周壁に、こ
の周壁の弾性変形による径方向外方への移動を許容する
スリットが、軸心方向に形成された点にある。
【0008】尚、スリットが、周方向等間隔に、複数配
設されることもある。
【0009】
【作用】採血を行う場合には、採血管ホルダーの採血針
を血管に穿刺した後、採血管ホルダー内に、採血管を栓
体を前にして挿入する。これにより、採血管の栓体が、
本体前部のテーパー状とされた周壁に当接する。
【0010】この当接後、更に、採血管を採血管ホルダ
ー内に挿入すると、栓体が本体前部の周壁を径方向外方
に押圧する。この押圧により、本体前部における、スリ
ットの形成された周壁が弾性変形して、径方向外方に移
動し、この周壁は、その弾性復帰力により、栓体を所定
の保持力で保持する。
【0011】又、上記挿入により、栓体が弾性鞘体を圧
縮すると共に、採血針の後部が弾性鞘体及び栓体を貫通
し、減圧採血管内に、その減圧度に応じて、所定量の血
液試料が流入する。
【0012】減圧採血管に所定量の血液試料が採取され
ると、減圧採血管の内部が昇圧して、採血が終了する。
採血が終了すれば、減圧採血管を採血管ホルダーから強
制的に引き抜く。これにより、採血針の後部が栓体及び
弾性鞘体から引き抜かれると共に、弾性鞘体も、原体勢
に復帰して、弾性鞘体が採血針の後端部の開口を閉塞す
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1〜図5の図
面に基づき説明すると、図1及び図2は採血器具を示
し、採血器具は、採血管ホルダー1、採血針2及び、減
圧採血管3から成る。
【0014】図3〜図5にも示すように、採血管ホルダ
ー1は、内部に減圧採血管3が挿入されるもので、例え
ば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリカーボネイト、ポリスチレン等のプラスチックによ
り一体成形されている。採血管ホルダー1は、本体5
と、本体5の前端部から前方に急角度のテーパー状に突
設された突設部6と、突設部6の前端部から前方に突設
された円筒状の針装着部7と、本体5の後端部から径方
向外方に突設されたフランジ部8から成る。尚、突設部
6を本体5に含めたり、針装着部7に含めたりすること
もある。
【0015】本体5は、ほぼ円筒形とされて、少なくと
もその前部(少なくとも前部とは、前部、前部及び
前後方向中央部、後端部を除く全体、又は、(実施
例に示すように)全体を意味する。以下、同様。)が、
前方に向かって、緩い角度のテーパー状とされている。
又、本体5の少なくともその前部(少なくとも前部は、
実施例では、後端部を除く全体とされている。)の周壁
と突設部6の後端部に、軸心方向に形成された4個のス
リット10が、周方向等間隔に配設されて、上記周壁の
弾性変形による径方向外方への移動が許容されている。
スリット10の幅は、前方に向かうに従って、大とされ
て、本体5の周壁の径方向移動可能量は、前方に向かう
に従って、大となるようにされている。又、各スリット
10の幅の和は、本体5の周壁の周方向長さに比較し
て、例えば、約1/3〜1/5程度の小さなものとされ
ている。
【0016】採血針2は、採血管ホルダー1の針装着部
7に装着されるもので、採血針2の前後方向中央部に位
置し且つ採血管ホルダー1の針装着部7の中央部に螺着
されたハブ12と、ハブ12に挿通され且つ中空状とさ
れて両端が開口する針本体13とから成る。針本体13
のハブ12よりも後部側には、ハブ12に固着され且つ
ゴムから成る弾性鞘体14が外嵌されて、針本体13の
後端部の開口が開閉可能に閉鎖されている。
【0017】減圧採血管3は、採血管ホルダー1内に、
その後端部の開口から挿入されるもので、内部が減圧さ
れており、一端が開口し且つ他端が閉塞された横断面が
円形の有底管16と、有底管16の開口内に嵌着され且
つ該開口を着脱自在に閉塞する栓体17から成る。有底
管16は、ガラス又はプラスチックから成る。栓体17
は、実施例では、ゴムから成るが、栓体17を、ゴムか
らなる本体と、本体の外面に外嵌されたプラスチック製
カバーから構成することもある。又、栓体17は、中央
穿刺部18と嵌着部19を有する。中央穿刺部18は、
栓体17の径方向中央部に位置して、軸心方向の長さが
比較的短くされ、採血針2が穿刺される。嵌着部19
は、栓体17の下部の外周部に位置し、軸心方向の長さ
が長くされて、有底管16と大きな嵌合力で嵌着する。
更に、栓体17の横断面の輪郭は円形とされると共に、
栓体17の上部の外周面20は、前方に向かって、テー
パー状とされている。
【0018】上記のように構成した実施例によれば、減
圧採血管3に血液試料を採取する場合には、まず、採血
管ホルダー1の採血針2を血管に穿刺する。この状態で
は、採血針2の後端部の開口は弾性鞘体14で閉塞され
ているので、血液が採血管ホルダー1内に漏出せず、採
血管ホルダー1や減圧採血管3等が汚染されない。
【0019】次に、図1に示すように、採血管ホルダー
1内に、その後端部の開口から、減圧採血管3を栓体1
7を前にして挿入すると、減圧採血管3の栓体17が、
本体5の前部のテーパー状とされた周壁に当接して、テ
ーパー嵌合状態となる。
【0020】この当接後、更に、減圧採血管3を採血管
ホルダー1内に挿入すると、栓体17が本体5の前部の
周壁を径方向外方に押圧する。この押圧により、本体5
の前部における、スリット10の形成された周壁は、図
2と図5に示すように、弾性変形して、径方向外方に移
動し、この周壁は、その弾性復帰力により、栓体17を
所定の保持力で保持する。
【0021】又、減圧採血管3の上記挿入により、栓体
17が弾性鞘体14を圧縮すると共に、採血針2の後部
が弾性鞘体14及び栓体17を貫通する。これにより、
血管から、採血針2を介して、減圧採血管3内に、その
減圧度に応じて、所定量の血液試料が流入する。尚、採
血針2が栓体17の中央穿刺部19を貫通する前に、栓
体17が本体5の前部の周壁に当接して、この周壁から
保持力を受けるようにされている。
【0022】上記のようにして、減圧採血管3内に所定
量の血液試料が採取されると、減圧採血管3の内部が昇
圧して、採血が終了する。採血が終了すれば、減圧採血
管3を採血管ホルダー1から強制的に引き抜く。
【0023】これにより、採血針3の後部が栓体17及
び弾性鞘体14から引き抜かれると共に、弾性鞘体14
も原体勢に復帰して、採血針3の後端部の開口が弾性鞘
体14で閉塞されるので、血液が採血管ホルダー1内に
漏出せず、採血管ホルダー1や減圧採血管3等が汚染さ
れない。
【0024】上記のように、採血管ホルダー1内に減圧
採血管3を挿入した際には、減圧採血管3は本体5の前
部の周壁により所定の保持力で保持されるので、自動分
析装置用の減圧採血管3のように、栓体17の中央穿刺
部18の軸心方向の長さが1〜2.5mmとされて、穿刺
抵抗が小さい場合でも、圧縮された弾性鞘体14の反発
力により、減圧採血管3が後退して、その栓体17から
採血針2が抜けるというキックバック現象は生じない。
【0025】又、採血管ホルダー1において、栓体17
がテーパー嵌合される本体5の周壁には、その周壁の周
方向長さに比較して、小さな幅のスリットを4個形成し
ただけであるので、減圧採血管3の採血管ホルダー1内
への挿脱時において、採血管ホルダー1の本体5の周壁
と栓体17の当接中は、その接触面積を、大きく且つほ
ぼ一定にできる。
【0026】これにより、減圧採血管3の採血管ホルダ
ー1内への挿脱時に、栓体17の単位面積当たりの保持
力は、0から小さな数値の範囲内で増減し、栓体17の
単位面積当たりの最大保持力は、採血管ホルダー1の周
壁と栓体17の接触面積が小さく且つ変動する従来品に
比較して、遙かに、小さい。従って、減圧採血管3の採
血管ホルダー1内への挿脱時に、採血管ホルダー1の周
壁が栓体17に大きく食い込んだりすることはなく、減
圧採血管3の保持力を徐々に増減できて、急激な増減を
防止でき、減圧採血管3を採血管ホルダー1内にソフト
に挿脱できる。従って、減圧採血管3の採血管ホルダー
1内への挿脱時に、減圧採血管3の保持力の急激な増減
に起因する、力の入れ過ぎにより、採血針2で血管を損
傷する惧れはない。
【0027】更に、上記のように、採血管ホルダー1の
周壁と栓体17の当接中は、その接触面積は、大きく且
つほぼ一定であるので、採血管ホルダー1の周壁と栓体
17の接触面積が小さく且つ変動する従来品に比較し
て、採血管ホルダー1や減圧採血管3の製作に高精度を
要求されないと共に、本発明では、採血管ホルダー1に
単にスリット10を形成するという、簡易な構造を付加
するだけであるので、ローコストで実施可能である。
【0028】図6は本発明の第2実施例を示し、各スリ
ット10の幅が、軸心方向全長にわたって、一定とされ
ている。尚、図の仮想線で示すように、各スリット10
の幅が、前方に向かうに従って、小とされることもあ
る。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
キックバック現象を良好に防止できる。又、採血管を採
血管ホルダー内にソフトに挿脱でき、採血管の採血管ホ
ルダー内への挿脱時に、力の入れ過ぎにより、採血針で
血管を損傷する惧れはない。更に、採血管ホルダーや減
圧採血管の製作に高精度を要求されないと共に、採血管
ホルダーに単にスリットを形成するという、簡易な構造
を付加するだけであるので、ローコストで実施可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦側断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す縦側断面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す斜視図である。
【図4】図3のA−A線矢視断面図である。
【図5】図2のB−B線矢視断面図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 採血管ホルダー 2 採血針 3 減圧採血管 5 本体 7 針装着部 10 スリット 16 有底管 17 栓体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1) ほぼ円筒状とされて、後端部の
    開口から内部に採血管が挿入される本体と、(2) 本
    体の前端部に備えられて、採血針が装着される針装着部
    とを有する採血管ホルダーにおいて、 本体の少なくとも前部が、前方に向かってテーパー状と
    されると共に、 本体の少なくとも前部の周壁に、この周壁の弾性変形に
    よる径方向外方への移動を許容するスリットが、軸心方
    向に形成されたことを特徴とする採血管ホルダー。
  2. 【請求項2】 スリットが、周方向等間隔に、複数配設
    された請求項1記載の採血管ホルダー。
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