JPH08194785A - Icカードのリーダ/ライタ - Google Patents

Icカードのリーダ/ライタ

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JPH08194785A
JPH08194785A JP7003750A JP375095A JPH08194785A JP H08194785 A JPH08194785 A JP H08194785A JP 7003750 A JP7003750 A JP 7003750A JP 375095 A JP375095 A JP 375095A JP H08194785 A JPH08194785 A JP H08194785A
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勝之 田中
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繁 有沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ICカードとそのリーダ/ライタとの通信距
離を長くすることができるようにする。 【構成】 リーダ/ライタにおいて、同一平面上に配置
された複数のループコイル3a乃至3dに、キャリア発
生器1から出力されたキャリアを駆動回路2a乃至2d
で振幅変調した振幅変調波に対応する電圧がそれぞれ印
加され、これにより複数のループコイル3a乃至3dそ
れぞれから、磁界が発生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動改札システ
ムなどにおいて、定期券などとして用いられるICカー
ドと非接触で通信を行うICカードのリーダ/ライタに
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、例えば自動改札システムなどで用
いられている定期券には、磁気的に情報が記録されてお
り、自動改札機では、定期券が挿入されると、その磁気
記録がなされている部分に磁気ヘッドを接触させて、情
報を読み取るようになされている。
【0003】このため、利用者は、定期券をケースに収
納している場合には、そこから取り出して、自動改札機
に挿入する必要があり、面倒であった。
【0004】そこで、本件出願人は、非接触カードシス
テムを先に提案している。この非接触カードシステムに
よれば、非接触で情報のやりとり(データ通信)などを
行うことができるので、これを、上述したような自動改
札システムに適用した場合には、利用者は、定期券をケ
ースに収納したままでも、自動改札機を出入りすること
が可能となる。
【0005】図13は、本件出願人が、先に提案した非
接触カードシステムの構成例を示している。この非接触
カードシステムは、例えば、上述した定期券に相当する
ICカードと、そのICカードに対して、電磁波を媒体
として、非接触で電源となる電力を供給するとともに、
データの読み書きやその他必要な処理を行うリーダ/ラ
イタとで構成されている。
【0006】リーダ/ライタにおいては、断面形状が、
例えば長方形とされているループコイル51から、コマ
ンドおよび必要ならば書き込みデータが、電磁波として
放射され、さらに一定期間、無変調波が放射される。即
ち、まずCPU53において、所定のプログラムにした
がい、所定の変調波に対応した電圧をループコイル51
に印加するように、変調/復調回路52が制御される。
【0007】変調/復調回路52のうちの変調処理を行
う変調回路は、例えば図14に示すように、所定の周波
数(例えば、超短波帯、あるいはそれ以下の周波数)の
キャリアを発生するキャリア発生器1、およびCPU5
3の制御にしたがって増幅率が変化する駆動回路(アン
プ)2から構成されている。そして、駆動回路2には、
キャリア発生器1からキャリアが入力されるようになさ
れている。
【0008】駆動回路2の増幅率は、ICカードに対し
て送信すべきコマンドや書き込みデータなどに対応し
て、CPU53に制御され、従って駆動回路2では、キ
ャリアが、ICカードに対して送信すべきコマンドや書
き込みデータなどにしたがって振幅変調されて出力され
る。
【0009】駆動回路2の出力端子は、アンテナ(ルー
プアンテナ)であるコイル(ループコイル)51に接続
されており、従って駆動回路2より出力された振幅変調
波は、ループコイル51に供給される。即ち、ループコ
イル51には、振幅変調波に対応する電圧が印加され
る。これにより、ループコイル51では、その電圧に対
応した電流が流れ、その電流の変化に対応した磁束(磁
界)が発生する。
【0010】即ち、ループコイル51からは、駆動回路
2より出力された振幅変調波が、電磁波として放射され
る。
【0011】その後、リーダ/ライタでは、CPU53
によって、駆動回路2の増幅率が一定値になるように制
御され、これにより無変調波が、上述した振幅変調波と
同様にして、電磁波として放射される。
【0012】そして、ICカードから応答があったか否
かが判定される。ここで、ICカードから応答があった
か否かは、次のようにして判定される。即ち、ICカー
ドにおいては、図13には図示していないが、例えば図
15に示すように、ループアンテナ41とコンデンサ
(共振容量)44とが並列に接続されて共振回路が構成
されている。さらに、コンデンサ44には、コンデンサ
45とスイッチ(例えば、FETなど)46とが直列接
続された直列回路が並列接続されており、従って、スイ
ッチ46がオン/オフすることで、共振回路は、ループ
コイル41およびコンデンサ44、またはループコイル
41、コンデンサ44、および45で構成されるように
なり、その共振周波数(インピーダンス)が変化するよ
うになされている。
【0013】ICカードでは、リーダ/ライタに応答す
る場合、スイッチ46をオン/オフするようになされて
おり、これにより、その共振回路の共振周波数(インピ
ーダンス)を変化させる。この場合、ICカードとリー
ダ/ライタとが、ループコイル41と51との間で相互
誘導を生じる距離にあれば、上述したように無変調波に
対応する電磁波を放射しているリーダ/ライタの駆動回
路2とループコイル51との接続点(ループコイル51
の端子)AおよびB(図14)からループアンテナ51
側を見たインピーダンスは、スイッチ46のオン/オフ
に対応して変化することになり、従って点A(B)の電
圧も変化することになる。AB間の電圧は、変調/復調
回路52(図13)で検波、復調され、CPU53に供
給されるようになされており、ICカードから応答があ
ったか否かは、CPU53において、変調/復調回路5
2からの信号(復調信号)に基づいて判定される。
【0014】CPU53において、ICカードから応答
がなかったと判定された場合、即ちICカードとリーダ
/ライタとが、ループコイル41と51との間で相互誘
導を生じる距離にない場合、ICカードから応答がある
まで、上述したようにして振幅変調波と無変調波とを放
射する処理が繰り返される。
【0015】一方、CPU53において、ICカードか
ら応答があったと判定された場合、上述したように得ら
れる応答としての変調/復調回路52からの復調信号に
基づいて、必要な処理が行われる。即ち、図13の非接
触カードシステムが、例えば自動改札システムである場
合には、CPU53によって、ディスプレイやアクセス
コントローラ、その他の装置が制御され、ディスプレイ
に必要な表示がなされるとともに、アクセスコントロー
ラによって、扉(図示せず)の開閉が行われる。さら
に、その他の装置において、所定の処理が行われる。
【0016】次に、図13に示したICカードについて
説明する。ICカードでは、まず最初に、リーダ/ライ
タから放射された電磁波が受信される。即ち、ICカー
ドが、リーダ/ライタに近づけられ、ループコイル41
と51との間で相互誘導を生じる距離となると、ループ
コイル41は、ループコイル51より放射された電磁界
(磁束)のうち、そこに鎖交する磁束の変化(磁界の変
化)に応じて逆起電力を生じる。
【0017】ここで、図13には図示していないが、I
Cカードにおいては、上述した図15に示したように、
ループコイル41は、コンデンサ44と並列に接続さ
れ、これにより共振回路が構成されている。従って、ル
ープコイル41で発生した電圧のうち、ループコイル4
1およびコンデンサ44で構成される共振回路の共振周
波数を中心とする所定の周波数帯域のものは、効率良
く、後段のIC42に供給される。
【0018】なお、ループコイル41およびコンデンサ
44で構成される共振回路の共振周波数は、例えばリー
ダ/ライタが有するキャリア発生器1(図14)が発生
するキャリアの周波数と同一にされている。
【0019】そして、IC42に対し、電源の供給が開
始され、その後、ループコイル41およびコンデンサ4
4(図15)で構成される共振回路を通過した信号が検
波される。
【0020】即ち、ループコイル41およびコンデンサ
44で構成される共振回路を通過した信号は、図示せぬ
整流/検波用のダイオードおよび平滑用のコンデンサを
介することにより、整流、平滑化され(リップルが除去
され)、レギュレータ43に供給されるようになされて
いる。そして、レギュレータ43では、そこに入力され
た信号が安定化されることにより所定の一定電圧とさ
れ、これが、電源として、IC42に供給される。
【0021】以上のようにして、IC42に電源が供給
され、その動作が可能な状態となった後、ループコイル
41およびコンデンサ44で構成される共振回路を通過
した信号は、上述した整流/検波用のダイオードを介す
ることにより検波され、さらに図示せぬ交流結合用のコ
ンデンサを介することにより、直流分が除去されて、I
C42に供給される。
【0022】IC42では、そこに入力された信号に含
まれるコマンドが解釈され、そのコマンドに対応した処
理が行われる。即ち、そのコマンドが、例えば書き込み
を要求するものである場合には、入力された信号に含ま
れるデータ(書き込みデータ)が、図示せぬメモリ(例
えば、不揮発性メモリなど)に書き込まれる。また、コ
マンドが、例えば読み出しを要求するものである場合に
は、メモリからデータが読み出され、そのデータに対応
して、図15に示したスイッチ46のオン/オフ制御が
なされる。
【0023】ここで、スイッチ46は、IC42の制御
にしたがってオン/オフし(なお、通常は、オフ状態に
なっている)、スイッチ46がオンになった場合には、
ループコイル41およびコンデンサ44でなる並列共振
回路に、コンデンサ45が並列に接続されることになる
ので、上述したようにして、リーダ/ライタにおける点
AとBとの間の電圧(図14)は、読み出されたデータ
に対応して変化することになる。
【0024】なお、図13では、ICカードに電源を設
けず、リーダ/ライタから電源の供給を受けるようにし
たが、ICカード自体に電源を設けるようにすることも
可能である。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な非接触カードシステムにおいては、ICカードとリー
ダ/ライタとの間の通信距離を延ばすことが望まれてい
る。通信距離を長くするには、例えばリーダ/ライタの
ループコイル51から発生させる磁界の強度を上げるこ
とが考えられる。
【0026】しかしながら、図14に示したように、ル
ープコイル51に、駆動回路2が直接接続されている場
合に、そのループコイル51から発生させる磁界の強度
を上げるためには、駆動回路2の出力電圧を高く(駆動
回路2が出力する電圧の振幅を大きく)し、ループコイ
ル51に変化の大きな電流を流す必要があるが、駆動回
路2の出力電圧の振幅の最大値(最小値)は、そこに印
加されている電源電圧VCC以上にすることはできず、
従って、駆動回路2の出力電圧は、電源電圧VCCによ
り制限される。
【0027】そこで、電源電圧VCCを大きくする方法
があるが、この場合、駆動回路2は、大きな出力電流を
流すことができるように構成する必要があり、従って、
その構成や、回路素子が制限され、装置が大型化、高コ
スト化する課題があった。
【0028】そこで、図16に示すように、ループコイ
ル51の両端に、コンデンサ61を並列に接続し、これ
によりループコイル51とコンデンサ61とで並列共振
回路を構成する方法がある。
【0029】この場合、上述した場合と同様に、駆動回
路2の電源電圧VCCによる制限を受けるが、ループコ
イル51とコンデンサ61とで構成される並列共振回路
の共振周波数(ループコイル51の同調周波数)が、キ
ャリアの周波数と一致するようにすれば、図17に示す
ように、駆動回路2の出力側から見た並列共振回路のイ
ンピーダンスは高くなるから、即ち駆動回路2に対する
負荷は軽くなるから、駆動回路2は、それほど大きな出
力電流を流すことができるように構成する必要はない。
【0030】しかしながら、ICカードとリーダ/ライ
タとが、ループコイル41と51との間で相互誘導を生
じる距離に近づくと、その相互誘導により、ループコイ
ル51とコンデンサ61とで構成される並列共振回路の
共振周波数が、キャリアの周波数からずれ、これにより
駆動回路2の出力側から見た並列共振回路のインピーダ
ンスは下がる、即ち駆動回路2に対する負荷が重くなる
ことになる。
【0031】従って、駆動回路2からの出力電流は増加
することになるが(駆動回路2の出力インピーダンス
が、並列共振回路のインピーダンスに比較して充分小さ
くない場合には、駆動回路2からの出力電流は大きく増
加する)、駆動回路2が、そのような大きな電流を出力
することができるようになされていない場合には、ルー
プコイル51から発生される磁界の強度が低下し、図1
3に示したようなリーダ/ライタから電源の供給を受け
るようになされているICカードに対し、動作可能な電
源を供給することが困難になる課題があった。
【0032】一方、駆動回路2の電源電圧VCCによる
制限を受けないようにするには、図18に示すように、
ループコイル51の一端と、駆動回路2の一端との間に
コンデンサ71を直列に接続し、これによりループコイ
ル51とコンデンサ71とで直列共振回路を構成する方
法がある。
【0033】この場合、ループコイル51とコンデンサ
71とで構成される直列共振回路の共振周波数(ループ
コイル51の同調周波数)が、キャリアの周波数と一致
するようにすれば、ループコイル51の端子間の電圧
は、駆動回路2の出力電圧のほぼ、いわゆるQ倍となる
から、上述したような駆動回路2の電源電圧VCCによ
る制限を受けない。
【0034】しかしながら、この場合には、駆動回路2
の出力側から見た直列共振回路のインピーダンスは低く
なるから、即ち駆動回路2に対する負荷は重くなるか
ら、駆動回路2は、大きな出力電流を流すことができる
ように構成する必要があり、上述したように、装置が大
型化、高コスト化する課題があった。さらに、この場
合、ICカードとリーダ/ライタとが、ループコイル4
1と51との間で相互誘導を生じる距離に近づくと、そ
の相互誘導により、ループコイル51とコンデンサ71
とで構成される直列共振回路の共振周波数が、キャリア
の周波数からずれ、これによりループコイル51の端子
間の電圧が低下し、上述した並列共振回路を構成した場
合と同様に、やはりループコイル51から発生される磁
界の強度が低下する課題があった。
【0035】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、所定の電源電圧の下で、リーダ/ライタ
が発生する磁界の強度を向上させることにより、ICカ
ードとリーダ/ライタとの通信距離を延ばし、さらに、
ICカードとリーダ/ライタとが接近したときの、リー
ダ/ライタが発生する磁界の強度の低下を軽減(防止)
することができるようにするものである。
【0036】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のICカー
ドのリーダ/ライタは、磁界を発生することによって、
ICカードとの通信を、非接触で行うICカードのリー
ダ/ライタであって、磁界を発生する、同一平面上に配
置された複数のループアンテナ(例えば、図1に示すル
ープコイル3a乃至3dや、図3に示すループコイル3
a乃至3dおよびコンデンサ4a乃至4d、図4に示す
ループコイル3a乃至3dおよびコンデンサ5a乃至5
d、図10に示す1次側ループコイルL1,2次側ルー
プコイルL2、およびコンデンサCなど)と、複数のル
ープアンテナに電圧を印加する印加手段(例えば、図1
に示すキャリア発生器1および駆動回路2a乃至2d
や、図5に示すキャリア発生器1、駆動回路6a、およ
び6bなど)とを備えることを特徴とする。
【0037】複数のループアンテナは、同一形状のコイ
ルとすることができる。さらに、複数のループアンテナ
は、所定の長方形を、その縦または横方向に等分するよ
うに配置することができる。また、複数のループアンテ
ナは、所定の長方形を、その重心を通る線分で等分する
ように配置することができる。さらに、複数のループア
ンテナは、所定の円を、その中心を通る線分で等分する
ように配置することができる。
【0038】このICカードのリーダ/ライタは、複数
のループアンテナそれぞれの端子電圧を検波したものを
加算する加算手段(例えば、図6に示すオペアンプ1
3、抵抗R、およびRa乃至Rdなど)と、加算手段の出
力を復調する復調手段(例えば、図6に示すコンパレー
タ15など)とをさらに備えることができる。加算手段
には、複数のループアンテナそれぞれの特性が異なる場
合、その特性に対応して、複数のループアンテナの端子
電圧を検波したものそれぞれに重み付けをして加算させ
ることができる。
【0039】複数のループアンテナそれぞれが、コイル
およびコンデンサを含み、共振回路を構成している場合
には、共振回路の共振周波数が、印加手段が印加する電
圧の周波数に一致するように調整する調整手段(例え
ば、図7に示す電圧源27および可変抵抗28や、図8
に示すループコイル31および可変ダイオード32な
ど)をさらに備えることができる。
【0040】複数のループアンテナそれぞれが、1次コ
イル(例えば、図10に示す1次側ループコイルL1な
ど)と、その1次コイルと相互誘導を生じる2次コイル
(例えば、図10に示すループコイルL2など)と、そ
の2次コイルに接続されたコンデンサ(例えば、図10
に示すコンデンサCなど)とで構成される場合には、2
次コイルの巻数を、1次コイルの巻数より多くすること
ができる。
【0041】印加手段が、1次コイルに電圧を印加する
場合、複数のループアンテナそれぞれを構成する2次コ
イルとコンデンサとの接続点の電圧を検波したものを加
算する加算手段(例えば、図6に示すオペアンプ13、
抵抗R、およびRa乃至Rdなど)と、加算手段の出力を
復調する復調手段(例えば、図6に示すコンパレータ1
5など)とを備えることができる。
【0042】加算手段には、複数のループアンテナそれ
ぞれの特性が異なる場合、その特性に対応して、2次コ
イルとコンデンサとの接続点の電圧を検波したものそれ
ぞれに重み付けをして加算させることができる。2次コ
イルと、その2次コイルに接続されたコンデンサとが、
共振回路を構成している場合、共振回路の共振周波数
が、印加手段が印加する電圧の周波数に一致するように
調整する調整手段(例えば、図7に示す電圧源27およ
び可変抵抗28や、図8に示すループコイル31および
可変ダイオード32など)をさらに備えることができ
る。
【0043】調整手段は、複数のループアンテナ全体を
囲むコイルである大コイル(例えば、図8に示すループ
コイル31など)と、その大コイルと接続された可変コ
ンデンサ(例えば、図8に示す可変コンデンサ32な
ど)とで構成することができる。また、大コイルおよび
可変コンデンサの接続点の電圧に対応して、復調を行う
復調手段(例えば、図8に示すコンパレータ15など)
をさらに備えることができる。
【0044】本発明の第2のICカードのリーダ/ライ
タは、磁界を発生することによって、ICカードとの通
信を、非接触で行うICカードのリーダ/ライタであっ
て、磁界を発生するループアンテナ(例えば、図10に
示す1次側ループコイルL1,2次側ループコイルL2、
およびコンデンサCなど)と、ループアンテナに電圧を
印加する印加手段(例えば、図10に示すキャリア発生
器1および駆動回路2など)とを備え、ループアンテナ
は、1次コイル(例えば、図10に示す1次側ループコ
イルL1など)と、1次コイルと相互誘導を生じる2次
コイル(例えば、図10に示す2次側ループコイルL2
など)と、2次コイルに接続されたコンデンサ(例え
ば、図10に示すコンデンサCなど)とを有し、2次コ
イルの巻数は、1次コイルの巻数より多いことを特徴と
する。
【0045】このICカードのリーダ/ライタにおいて
は、印加手段には、1次コイルに電圧を印加させ、2次
コイルとコンデンサとの接続点の電圧に対応して、復調
を行う復調手段(例えば、図12に示すコンパレータ1
5など)をさらに備えることができる。
【0046】
【作用】本発明の第1のICカードのリーダ/ライタに
おいては、同一平面上に配置された複数のループコイル
3a乃至3dに、キャリア発生器1および駆動回路2a
乃至2dによって電圧が印加され、複数のループコイル
3a乃至3dそれぞれから、磁界が発生される。従っ
て、複数のループコイル3a乃至3d全体を1つのコイ
ルと考えた場合、複数のループコイル3a乃至3dが占
める面積と同一の断面積を有するコイルと比較して、コ
イルの巻数が多い、またはコイルの外周に流れる電流が
大きいので、磁界の強度を向上させることができる。
【0047】さらに、この場合、複数のループコイル3
a乃至3dによって共振回路が構成されているときに
は、複数のループコイル3a乃至3dそれぞれの断面積
は、その全体の面積と同一の断面積を有するコイルと比
較して小さく、従って、ICカードが接近しても、その
ICカードが内蔵するループコイルと、複数のループコ
イル3a乃至3dによって構成される共振回路それぞれ
との結合は弱いので、共振回路の共振周波数の変化量が
抑制され、その結果、磁界の強度の低下を軽減すること
ができる。
【0048】本発明の第2のICカードのリーダ/ライ
タにおいては、1次側ループコイルL1に、キャリア発
生器1および駆動回路2によって電圧が印加される。そ
して、コンデンサCと接続され、1次側ループコイルL
1より巻数の多い2次側ループコイルL2から、相互誘導
により磁界が発生される。従って、2次側ループコイル
L2には、大きな電流が流れるので、2次側ループコイ
ルL2から発生される磁界の強度を向上させることがで
きる。
【0049】
【実施例】図1は、本発明のICカードのリーダ/ライ
タの第1実施例の構成を示している。なお、図中、図1
4における場合と対応する部分については、同一の符号
を付してある。また、同図においては(後述する図3乃
至図5、図7、図10、および図11においても同
様)、前述した図13に示したリーダ/ライタにおける
変調/復調回路52のうちの復調を行う復調回路に相当
する部分、およびCPU53の図示を省略してある。
【0050】このリーダ/ライタにおいては、キャリア
発生器1の出力端子が、駆動回路2a乃至2dの入力端
子それぞれと並列に接続されている。駆動回路2a乃至
2dは、すべて、例えば図14に示した駆動回路2と同
様に構成されるもので、即ち特性が同一のもので、その
出力端子は、ループコイル3a乃至3dとそれぞれ接続
されている。駆動回路2a乃至2dは、図1では図示し
ていないCPU53(図13)によって、その増幅率が
制御され(駆動回路2a乃至2dの増幅率は、すべて同
一の値となるように制御される)、キャリア発生器1か
ら供給されるキャリアを振幅変調して、その振幅変調波
に対応する電圧を、ループコイル3a乃至3dに、それ
ぞれ印加するようになされている。
【0051】なお、図1においては(後述する図3乃至
図8においても同様)、電源VCCおよびグランドの図
示を省略してある。
【0052】ループコイル3a乃至3dは、同一形状の
コイルで(ここでは、巻数も同一とする)、所定の長方
形を、その縦および横方向に2等分するように、同一平
面上に配置されており、リーダ/ライタのアンテナ(ル
ープアンテナ)を形成している。即ち、ループコイル3
a乃至3dは、例えば図2に示すように、従来のループ
コイル51(図13、図14)の断面である長方形(図
中、点線で示す部分)の縦および横を2等分して得られ
る4つの長方形を断面とするコイルで、例えばプリント
基板上に、パターンとして形成されている。
【0053】なお、ループコイル3a乃至3dと駆動回
路2a乃至2dとの接続、およびループコイル3a乃至
3dそれぞれの巻線の方向は、駆動回路2a乃至2dか
ら、ループコイル3a乃至3dそれぞれに対して同一電
圧が印加された場合に、ループコイル3a乃至3dそれ
ぞれから同一の方向に磁界が発生するようになされてい
る。
【0054】以上のように構成されるリーダ/ライタで
は、駆動回路2a乃至2dにおいて、キャリア発生器1
から供給されるキャリアが振幅変調され、その振幅変調
波に対応する電圧が、ループコイル3a乃至3dに、そ
れぞれ印加される。駆動回路2a乃至2dでは、同一の
信号源であるキャリア発生器11からのキャリアが増幅
され、ループコイル3a乃至3dに供給される。上述し
たように、駆動回路2a乃至2dの特性はすべて同一で
あるから、駆動回路2a乃至2dから出力される電圧
が、ループコイル3a乃至3dに印加されることによ
り、ループコイル3a乃至3dそれぞれには、同位相の
電流が流れ、これにより磁界が発生される。
【0055】ループコイル3a乃至3dと駆動回路2a
乃至2dとの接続、およびループコイル3a乃至3dそ
れぞれの巻線の方向は、上述したように駆動回路2a乃
至2dから、ループコイル3a乃至3dそれぞれに対し
て同一電圧が印加された場合に、ループコイル3a乃至
3dそれぞれから同一の方向に磁界が発生するようにな
されているから、いまの場合、ループコイル3a乃至3
dそれぞれから発生する磁界を合成した磁界(以下、適
宜、合成磁界という)の強度は最大となる。
【0056】ここで、ループコイル3a乃至3dそれぞ
れのインダクタンスが、従来のループコイル51のイン
ダクタンスと同一になるように、ループコイル3a乃至
3dそれぞれの巻数を設定したとすると、駆動回路2a
乃至2dそれぞれに対する負荷は、従来の場合と同一で
あり、従ってループコイル3a乃至3dそれぞれには、
従来の場合と同一の電流が流れることになる。
【0057】そして、図2に示したように、ループコイ
ル3a乃至3dそれぞれの断面積は、ループコイル51
の断面積より小さいから、ループコイル3a乃至3dそ
れぞれのインダクタンスが、従来のループコイル51の
インダクタンスと同一になるように、ループコイル3a
乃至3dそれぞれの巻数を設定した場合には、その巻数
は、ループコイル51の巻数より多くなる。
【0058】従って、ループコイル3a乃至3d全体を
1つのコイルとして見ると、その外周に流れる電流は、
従来の場合と同一であるが、その巻数は多くなったこと
になる。コイルから発生する磁界の強度は、その巻数に
比例するから、ループコイル3a乃至3dによる合成磁
界の強度は、ループコイル51による磁界の強度より大
きくなることになる。
【0059】一方、ループコイル3a乃至3dそれぞれ
の巻数を、従来のループコイル51の巻数と同一とした
場合には、ループコイル3a乃至3dそれぞれの断面積
は、ループコイル51の断面積より小さいから、ループ
コイル3a乃至3dそれぞれのインダクタンスは、ルー
プコイル51のインダクタンスより小さくなる。
【0060】従って、ループコイル3a乃至3dそれぞ
れに流れる電流は、ループコイル51に流れる電流より
大きくなり、ループコイル3a乃至3d全体を1つのコ
イルとして見ると、その外周に流れる電流は、従来の場
合よりも大きくなる(但し、ループコイル3a乃至3d
それぞれに流れる電流は、駆動回路2a乃至2dの能力
の範囲内とする)。コイルから発生する磁界の強度は、
そこに流れる電流に比例するから、ループコイル3a乃
至3dによる合成磁界の強度は、ループコイル51によ
る磁界の強度より大きくなることになる。
【0061】以上のように、駆動回路2a乃至2dの電
源電圧VCCが、従来の場合と同一であっても、磁界の
強度を向上させることができ、これによりICカードと
の通信距離を延ばすことができる。
【0062】次に、図3は、本発明のICカードのリー
ダ/ライタの第2実施例の構成を示している。なお、図
中、図1における場合と対応する部分については、同一
の符号を付してある。即ち、このリーダ/ライタは、ル
ープコイル3a乃至3dと駆動回路2a乃至2dとの接
続点に、ループコイル3a乃至3dに対して並列に、コ
ンデンサ4a乃至4dが、それぞれ新たに設けられてい
る他は、図1のリーダ/ライタと同様に構成されてい
る。従って、このリーダ/ライタにおいては、ループコ
イル3a乃至3dとコンデンサ4a乃至4dとでそれぞ
れ構成される並列共振回路が、リーダ/ライタのアンテ
ナを形成している。
【0063】なお、ループコイル3a乃至3dとコンデ
ンサ4a乃至4dとで構成されている並列共振回路それ
ぞれの共振周波数は、キャリア発生器1が発生するキャ
リアの周波数と同一とされている。
【0064】よって、この場合、前述した図16におけ
る場合と同様に、駆動回路2a乃至2dに対する負荷が
軽くなり、駆動回路2a乃至2dとしては、それほど大
きな電流を流すことができるものを用いずに済むので、
装置を大型化、高コスト化することなく(装置の大型
化、高コスト化を最小限に押さえて)、磁界の強度を向
上させることができ、これによりICカードとの通信距
離を延ばすことができる。
【0065】さらに、この場合、ループコイル3a乃至
3dそれぞれの断面積は、従来のループコイル51の断
面積より小さく、また、対向するコイルどうしの相互誘
導による結合の強さは、その対向する面積に比例するか
ら、図15に示したICカードが接近しても、ループコ
イル3a乃至3dそれぞれと、ICカードにおけるルー
プコイル41との結合の強さは、従来の場合(図13)
に比較して弱くなるので、ループコイル3a乃至3dと
コンデンサ4a乃至4dとで構成されている並列共振回
路それぞれの共振周波数は、それほどずれることはな
く、従って、ICカードが接近することによる磁界の強
度の低下を防止することができる(低減することができ
る)。
【0066】なお、ICカードのループコイル51と、
リーダ/ライタのループコイル3a乃至3dのうちのい
ずれかとが、結合が強くなるような形で対向しても、ル
ープコイル3a乃至3dのうちの他のものからの寄与に
より、磁界の強度の低下を防止することができる。
【0067】次に、図4は、本発明のICカードのリー
ダ/ライタの第3実施例の構成を示している。なお、図
中、図1における場合と対応する部分については、同一
の符号を付してある。即ち、このリーダ/ライタは、ル
ープコイル3a乃至3dと駆動回路2a乃至2dとの2
つの接続点のうちの一方に、ループコイル3a乃至3d
に対して直列に、コンデンサ5a乃至5dが、それぞれ
新たに設けられている他は、図1のリーダ/ライタと同
様に構成されている。従って、このリーダ/ライタにお
いては、ループコイル3a乃至3dとコンデンサ5a乃
至5dとでそれぞれ構成される直列共振回路が、リーダ
/ライタのアンテナを形成している。
【0068】なお、ループコイル3a乃至3dとコンデ
ンサ5a乃至5dとで構成されている直列共振回路それ
ぞれの共振周波数は、キャリア発生器1が発生するキャ
リアの周波数と同一とされている。
【0069】よって、この場合、前述した図18におけ
る場合と同様に、駆動回路2a乃至2dの電源電圧VC
Cによる制限を受けず、さらに、従来の場合よりも磁界
の強度を向上させることができる。また、この場合も、
図3における場合と同様に、ICカードが接近すること
による磁界の強度の低下を防止することができる。
【0070】但し、この場合、前述した図18における
場合と同様に、駆動回路2a乃至2dに対する負荷が重
くなるので、駆動回路2a乃至2dの能力の範囲内の電
流が流れるように、回路設計を行う必要がある。
【0071】ここで、以上においては、ループコイル3
a乃至3dそれぞれに対し、1つの駆動回路、即ち駆動
回路2a乃至2dそれぞれを設けるようにしたが、駆動
回路が、複数のループコイルを駆動する能力を有する場
合には、ループコイルを駆動する駆動回路として、4つ
の駆動回路2a乃至2dを設けるのではなく、1または
2の駆動回路を設けて、リーダ/ライタを構成すること
が可能である。
【0072】図5は、2つの駆動回路を設けてリーダ/
ライタを構成した場合(本発明のICカードのリーダ/
ライタの第4実施例の構成)を示している。なお、図
中、図1における場合と対応する部分については、同一
の符号を付してある。
【0073】駆動回路6a,6bは、駆動回路2a乃至
2dと同様に構成され、駆動回路6aの出力端子は、ル
ープコイル3aおよび3bの端子と並列に接続されてお
り、駆動回路6bの出力端子は、ループコイル3cおよ
び3dの端子と並列に接続されている。即ち、駆動回路
6aまたは6bは、2つのループコイル3aおよび3
b、または3cおよび3dを、それぞれ駆動するように
なされている。
【0074】従って、この場合、4つの駆動回路2a乃
至2dを設ける場合に比較して、装置の大型化、高コス
ト化を防止(低減)することができる。
【0075】なお、同様にして、1つの駆動回路で、リ
ーダ/ライタを構成することも可能である。また、図5
は、図1のリーダ/ライタを、4つの駆動回路2a乃至
2dに代えて2つの駆動回路6aおよび6bを設けて構
成した場合を示しているが、図3および図4、その他後
述するリーダ/ライタについても、同様に構成すること
が可能である。
【0076】次に、図6は、本発明のICカードのリー
ダ/ライタの第5実施例の構成を示している。なお、図
中、図1における場合と対応する部分については、同一
の符号を付してある。即ち、このリーダ/ライタは、検
波回路11a乃至11d,LPF12a乃至12d、抵
抗Ra乃至Rd,R、オペアンプ13、増幅器14、およ
びコンパレータ15が、新たに設けられている他は、図
1のリーダ/ライタと同様に構成されている。
【0077】検波回路(例えば、ダイオードなどで構成
される)11a乃至11dは、駆動回路2a乃至2dと
ループコイル3a乃至3dとの接続点、即ちループコイ
ル3a乃至3dの端子にそれぞれ接続されており、ルー
プコイル3a乃至3dの端子に現れる信号を検波して、
LPF12a乃至12dにそれぞれ出力するようになさ
れている。LPF12a乃至12dは、検波回路11a
乃至11dから供給される検波信号のうちの、高域成分
をカットし、低域成分だけを、それぞれ抵抗Ra乃至Rd
を介して、オペアンプ13の反転入力端子に供給するよ
うになされている。
【0078】抵抗Ra乃至Rdの一端は、LPF12a乃
至12dの出力端子にそれぞれ接続されており、また、
その他端は、オペアンプ13の反転入力端子に接続され
ている。オペアンプ13の非反転入力端子は接地されて
おり、また、その出力端子は、抵抗Rの一端と接続され
ている。抵抗Rの他端は、オペアンプ13の反転入力端
子と接続されている。
【0079】従って、オペアンプ13、抵抗R、および
Ra乃至Rdは、加算器を構成しており、いま、LPF1
2a乃至12dの出力信号を、SA,SB,SC,SD
とそれぞれすると、オペアンプ13からは、次式で表さ
れる出力Yが得られることになる。 Y=−R×(SA/Ra+SB/Rb+SC/Rc+SD
/Rd)
【0080】オペアンプ13の出力は、増幅器14に供
給されるようになされている。増幅器14は、オペアン
プ13の出力を増幅して、コンパレータ15に供給する
ようになされている。なお、オペアンプ13では、LP
F12a乃至12dそれぞれの出力信号SA,SB,S
C,SDが、その符号を反転して加算されるので、増幅
器14においては、オペアンプ13の出力信号を、その
符号を反転して増幅するようになされている。
【0081】コンパレータ15は、増幅器14から供給
される信号を、所定の電圧と比較し、その大小によっ
て、増幅器14の出力信号を2値化して、図6では図示
していないCPU53(図13)に供給するようになさ
れている。
【0082】なお、以上の検波回路11a乃至11d,
LPF12a乃至12d、抵抗Ra乃至Rd,R、オペア
ンプ13、増幅器14、およびコンパレータ15で構成
される部分は、図13の復調/変調回路のうちの復調を
行う復調回路に対応する部分である。
【0083】図14で説明した場合と同様に、ICカー
ドから応答があった場合には、ループコイル3a乃至3
dそれぞれの端子間の電圧が変化するので、即ち駆動回
路2a乃至2dより出力されるキャリアの振幅、位相が
変化するので、これを、検波、復調することにより、I
Cカードからのデータを得ることができる。
【0084】この場合、ループコイル3a乃至3dのう
ちのいずれかの端子間の電圧だけを検波、復調するよう
にしても良いが、上述したように、ループコイル3a乃
至3dそれぞれと、ICカードにおけるループコイル5
1との結合は弱いため、ループコイル3a乃至3dのう
ちのいずれかの端子間の電圧だけによるときには、その
変化を、正確に検出することができないおそれがある。
【0085】そこで、図6のリーダ/ライタでは、ルー
プコイル3a乃至3dそれぞれの端子間の電圧を加算
し、その加算値にしたがって、データの復調を行うよう
になされている。
【0086】即ち、ループコイル3a乃至3dそれぞれ
の端子間に現れた信号は、検波回路11a乃至11dに
供給され、そこで検波される。そして、その結果得られ
た検波信号は、LPF12a乃至12dおよび抵抗Ra
乃至Rdをそれぞれ介して、オペアンプ13に供給され
る。オペアンプ13では、上述した式にしたがって、L
PF12a乃至12dそれぞれの出力信号SA,SB,
SC,SDが加算され、その加算値が、増幅器14を介
して、コンパレータ15に出力される。コンパレータ1
5では、増幅器14からの信号が復号、即ち2値化さ
れ、CPU53(図13)に供給されて、その後、必要
なディジタル信号処理が施される。
【0087】なお、ループコイル3a乃至3dの特性が
完全に同一である場合には、抵抗値Ra乃至Rdは同一、
即ちRa=Rb=Rc=Rd=RXとされる。この場合、オ
ペアンプ13の出力信号Yは、 Y=−R/RX×(SA+SB+SC+SD) となり、従って、LPF12a乃至12dそれぞれの出
力信号SA,SB,SC,SDは、同一の重み付けで加
算される。
【0088】また、ループコイル3a乃至3dの特性が
異なる場合には、抵抗値Ra乃至Rdは、その特性に対応
して決定される。この場合、オペアンプ13では、LP
F12a乃至12dそれぞれの出力信号SA,SB,S
C,SDは、ループコイル3a乃至3dそれぞれの特性
を同一に補正するような重みR/Ra,R/Rb,R/R
c,R/Rdがそれぞれかけられて加算される。なお、こ
のような重み付け加算は、駆動回路2a乃至2dの特性
が完全に同一でない場合にも適用することができる。
【0089】この場合、データの誤り率を低減すること
ができる。
【0090】なお、図6には、図1のリーダ/ライタ
に、検波回路11a乃至11d,LPF12a乃至12
d、抵抗Ra乃至Rd,R、オペアンプ13、増幅器1
4、およびコンパレータ15で構成される復調回路を設
けた場合を示したが、この他、この復調回路は、図3、
図4、あるいは後述する図7のリーダ/ライタに設ける
ことも可能である。
【0091】ところで、複数のループコイル3a乃至3
dに、図3や図4に示したようにコイル4a乃至4dや
5a乃至5dを設けて共振回路を構成した場合には、各
共振回路について、共振周波数の調整(共振周波数をキ
ャリアの周波数に一致させる調整)を行う(同調をと
る)必要が生じることとなり、装置の製造工程が煩雑化
する。
【0092】そこで、図7は、本発明のICカードのリ
ーダ/ライタの第6実施例の構成を示している。なお、
図中、図3における場合と対応する部分については、同
一の符号を付してある。即ち、このリーダ/ライタは、
コンデンサ4a乃至4dが削除され、コンデンサ21a
乃至21d,22a乃至22d、可変容量ダイオード
(バリキャップ)23a乃至23d、抵抗24a乃至2
4d,25a乃至25d、コンデンサ26a乃至26
d、電圧源27、可変抵抗28が新たに設けられている
他は、図3のリーダ/ライタと同様に構成されている。
【0093】ここで、バリキャップ23a乃至23d
は、逆バイアス電圧が印加されると、その容量が変化す
るもので、すべて同一特性を有し、図3におけるコンデ
ンサ4a乃至4dにそれぞれ代えて設けられているもの
である。従って、バリキャップ23a乃至23dと、ル
ープコイル3a乃至3dとで並列共振回路がそれぞれ構
成されている。
【0094】コンデンサ21a乃至21dは、電圧源2
7による直流電圧が可変抵抗28で分圧されることによ
り流れる直流電流が、駆動回路2a乃至2dに流れ込ま
ないようにするためのもので、その一端は、駆動回路2
a乃至2dの出力端子の一方にそれぞれ接続されてお
り、その他端は、バリキャップ23a乃至23dのカソ
ードにそれぞれ接続されている。コンデンサ22a乃至
22dも、コンデンサ21a乃至21dと同様に、直流
電流が、駆動回路2a乃至2dに流れ込まないようにす
るためのもので、その一端は、駆動回路2a乃至2dの
出力端子の他方にそれぞれ接続されており、その他端
は、バリキャップ23a乃至23dのアノードにそれぞ
れ接続されている。
【0095】バリキャップ23a乃至23dとコンデン
サ21a乃至21dとの接続点には、コンデンサ26a
乃至26dの一端がそれぞれ接続されている。なお、コ
ンデンサ26a乃至26dは、電圧源27による直流電
圧を可変抵抗28で分圧した電圧により電流がコイル3
a乃至3dに流れ込むのを防止するためのものである。
【0096】コンデンサ26a乃至26dの他端には、
ループコイル3a乃至3dの一端がそれぞれ接続されて
おり、その他端は、バリキャップ23a乃至23dとコ
ンデンサ22a乃至22dとの接続点とそれぞれ接続さ
れている。
【0097】さらに、バリキャップ23a乃至23dの
カソードは、抵抗24a乃至24dをそれぞれ介して、
可変抵抗28の端子bと接続されており、また、そのア
ノードは、抵抗25a乃至25dをそれぞれ介して可変
抵抗28の端子cと接続されている。なお、抵抗24a
乃至24dおよび25a乃至25dは、バリキャップ2
3a乃至23dの保護のためのものである。
【0098】可変抵抗28は、端子bの位置を調整する
ことにより、端子ab間および端子bc間の抵抗値が変
化するようになされており、その端子aまたはbは、電
圧源27の+または−端子にそれぞれ接続されている。
【0099】従って、端子ac間または端子bcの抵抗
値を、それぞれRacまたはRbcとし、電圧源27の電圧
をEとした場合には、バリキャップ23a乃至23dに
は、同一の逆バイアス電圧E×Rbc/Racが印加され、
その容量は同一となる。
【0100】よって、ループコイル3a乃至3dの特性
が同一であり、その配置関係が対称(ループコイル3a
乃至3dそれぞれに対する他のループコイルとの結合の
度合いが同一)であれば、端子bc間の抵抗値を調整す
るだけで、バリキャップ23a乃至23dと、ループコ
イル3a乃至3dとでそれぞれ構成される並列共振回路
の共振周波数を、すべて同一の値とすることができる。
即ち、共振周波数の調整は、1度行えば済むことにな
る。
【0101】なお、図7においては、ループコイル3a
乃至3dにより並列共振回路が構成される場合について
説明したが、ループコイル3a乃至3dにより直列共振
回路が構成される場合についても同様にして、共振周波
数の調整を、1度で済ませるようにすることが可能であ
る。
【0102】また、図7において、復調回路への出力
は、ループコイル3a乃至3dとコンデンサ26a乃至
26dとの接続点、およびループコイル3a乃至3dと
バリキャップ23a乃至23dのアノードとの接続点か
ら得るようにすれば良い。
【0103】次に、共振周波数の調整を、1度で済ませ
るようにするには、次のようにリーダ/ライタを構成す
るようにしても良い。即ち、図8は、本発明のICカー
ドのリーダ/ライタの第7実施例の構成を示している。
なお、図中、図3または図6における場合と対応する部
分については、同一の符号を付してある。
【0104】このリーダ/ライタにおいては、ループコ
イル3a乃至3d全体を囲むように、ループコイル31
が配置され、その端子には、可変コンデンサ(半固定コ
ンデンサ)32が並列に接続されている。ループコイル
31および可変コンデンサ32の接続点には、検波回路
11a乃至11dと同様に構成されている検波回路11
が接続されており、その後段には、LPF12a乃至1
2dと同様に構成されているLPF12、増幅器14、
コンパレータ15が順次接続されている。
【0105】なお、ループコイル31は、ループコイル
3a乃至3dが形成されたプリント基板上、あるいはそ
のループコイル3a乃至3dが形成された面とは反対側
の面に、パターンとして形成することができる。
【0106】この場合、まず、ループコイル3a乃至3
dおよびコンデンサ4a乃至4dでそれぞれ構成される
4つの共振回路の共振周波数が、キャリアの周波数より
高い周波数となるようなキャパシタンスのコンデンサ4
a乃至4dを配置する。ここで、このループコイル3a
乃至3dおよびコンデンサ4a乃至4dのみで決まる共
振周波数を、設定共振周波数という。
【0107】図8においては、ループコイル3a乃至3
d全体を囲むように、ループコイル31が配置されてい
るから、ループコイル3a乃至3dおよびコンデンサ4
a乃至4dでそれぞれ構成される4つの共振回路の共振
周波数は、ループコイル3a乃至3dそれぞれと、ルー
プコイル31との間で生じる相互誘導作用により、設定
共振周波数より下がることになる。
【0108】しかしながら、ループコイル3a乃至3d
およびコンデンサ4a乃至4dでそれぞれ構成される4
つの共振回路、並びにループコイル31および可変コン
デンサ32で構成される並列共振回路の全体としての共
振周波数は、可変コンデンサ32の容量を変えることに
より、キャリアの周波数に一致するように調整すること
ができる(例えば、設定共振周波数を20MHz程度と
し、キャリアの周波数を13MHz程度とした場合に
は、数10pF程度の可変コンデンサ32を用いること
で調整を行うことができる)。従って、この場合も、共
振周波数の調整を、1度で済ませることができる。
【0109】さらに、このリーダ/ライタにおいては、
ICカードから応答があった場合には、ループコイル3
a乃至3dそれぞれの端子間の電圧が変化するが、その
変化は、ループコイル3a乃至3dそれぞれと、ループ
コイル31との間の相互誘導により、ループコイル31
と可変コンデンサ32との接続点間の電圧にも現れる。
【0110】従って、この電圧に対応して復調を行うこ
とで、ICカードからのデータを得ることができる。即
ち、ループコイル31と可変コンデンサ32との接続点
間に現れる信号は、検波回路11で検波され、LPF1
2でフィルタリングされて、増幅器14に供給される。
増幅器14では、LPF12の出力が増幅され(但し、
図6で説明したような信号の符号の反転は行われな
い)、コンパレータ15に供給される。コンパレータ1
5では、増幅器14からの信号が2値化されて出力され
る。
【0111】よって、この場合、ループコイル3a乃至
3dおよびコンデンサ4a乃至4dは、リーダ/ライタ
の送信アンテナを形成し、ループコイル31および可変
コンデンサ32は、リーダ/ライタの受信アンテナを形
成しているということができる。
【0112】この場合、図6に示したオペアンプ13、
抵抗R、およびRa乃至Rdでなる加算回路を設ける必要
がないので、装置を小型かつ低コストで構成することが
可能となる。
【0113】さらに、ICカードにおける共振回路の共
振周波数の変化は、ループコイル3a乃至3dのような
小さなループコイルに比較して、ループコイル31のよ
うな大きなループコイルの方が、感度良く検出すること
ができるので、データの誤り率を低減することができ
る。
【0114】また、ループコイル31の断面積は大き
く、従ってICカードが接近した場合に、このループコ
イル31および可変コンデンサ32でなる共振回路のみ
に注目したときには、その共振周波数は比較的大きくず
れることになるが、図8における場合には、ループコイ
ル3a乃至3dによる寄与により、ループコイル3a乃
至3dおよびコンデンサ4a乃至4dでそれぞれ構成さ
れる4つの共振回路、並びにループコイル31および可
変コンデンサ32で構成される並列共振回路の全体とし
ての共振周波数の、ICカードが接近することによる変
化量(変動)が抑えられ、よって、ICカードが接近す
ることによる磁界の強度の低下も軽減することができ
る。
【0115】なお、図8においては、ループコイル3a
乃至3dにより並列共振回路が構成される場合について
説明したが、ループコイル3a乃至3dにより直列共振
回路が構成される場合についても同様にしてリーダ/ラ
イタを構成することが可能である。
【0116】また、以上においては、リーダ/ライタを
構成する同一形状の複数のループコイルを、従来のルー
プコイル51の断面形状である長方形(正方形を含む)
の縦および横を2等分するように配置するようにした
が、この他、複数のループコイルは、所定の長方形(例
えば、ループコイル51の断面形状である長方形など)
を、その重心を通る線分で等分するように配置すること
が可能である。即ち、複数のループコイルは、例えば図
9(a)に示すように、所定の長方形を、その2つの対
角線で分割した4つの三角形状のコイルとして配置する
ことなどが可能である。
【0117】さらに、複数のループコイルは、長方形の
縦または横を3等分以上するように配置することも可能
である。即ち、複数のループコイルは、例えば図9
(b)に示すように、長方形の縦を2等分するととも
に、横を3等分するように配置したり、あるいは、例え
ば図9(c)に示すように、長方形の縦を3等分すると
ともに、横を2等分するように配置することなどが可能
である。また、複数のループコイルは、例えば図9
(d)に示すように、長方形の縦および横をともに3等
分するように配置することなども可能である。さらに、
複数のループコイルは、例えば図9(e)や図9(f)
に示すように、長方形の縦または横のうちのいずれか一
方を2等分(以上)するように配置することなども可能
である。
【0118】また、複数のループコイルは、例えば図9
(g)に示すように、所定の長方形を、その2つの対角
線並びに縦および横を2等分する線で分割した8つの三
角形状のコイルとして配置することなどが可能である。
【0119】さらに、複数のループコイルは、所定の円
を、中心を通る線分で等分するように配置することが可
能である。即ち、複数のループコイルは、例えば図9
(h)に示すように、円を、その中心を通る線分で4等
分した4つの扇形形状のコイルとして配置することなど
が可能である。
【0120】また、複数のループコイルは、その他、正
多角形、あるいは任意の多角形を、例えばその重心を通
る線分で等分するようなコイルとして配置することも可
能である。
【0121】さらに、上述の場合には、複数のループコ
イルの形状を同一形状とするようにしたが、複数のルー
プコイルの形状は同一でなくても良い。但し、複数のル
ープコイルの形状が同一でない場合(例えば、図9
(b)乃至図9(d)に示すように、各ループコイルか
ら見た、そのループコイルに隣接するループコイルが同
一でない場合も同様)には、各ループコイルが他のルー
プコイルから受ける影響が異なるので、設計が困難にな
るため、複数のループコイルの形状は同一である方が好
ましい(各ループコイルから見た、そのループコイルに
隣接するループコイルが同一である方が好ましい)。
【0122】次に、図10は、本発明のICカードのリ
ーダ/ライタの第8実施例の構成を示している。なお、
図中、図14における場合と対応する部分については、
同一の符号を付してある。即ち、このリーダ/ライタ
は、ループコイル51に代えて、1次側ループコイルL
1(L1は、1次側ループコイルL1のインダクタンスも
表す)、2次側ループコイルL2(L2は、2次側ループ
コイルL2のインダクタンスも表す)、およびコンデン
サC(Cは、コンデンサCのキャパシタンスも表す)が
設けられている他は、図14のリーダ/ライタと同様に
構成されている。このリーダ/ライタでは、1次側ルー
プコイルL1および2次側ループコイルL2、並びにコン
デンサCによってリーダ/ライタのアンテナが形成され
ている。
【0123】1次側ループコイルL1の端子は、駆動回
路2の出力端子と接続され、従って1次側ループコイル
L2には、駆動回路2からキャリア(振幅変調波、ある
いは無変調波)に対応した電圧が印加されるようになさ
れている。2次側ループコイルL2は、1次側ループコ
イルL1と相互誘導を生じる位置に配置されており、そ
の端子には、コンデンサCが接続されている。そして、
2次側ループコイルL2の巻数n2は、1次側ループコイ
ルL1の巻数n1より多くされている。図10では、例え
ばn1=2,n2=4とされている。
【0124】なお、図10においては、1次側ループコ
イルL1および2次側ループコイルL2は、長方形状に構
成されているが、その形状は、長方形状に限定されるも
のではなく、例えば円形状、三角形状、その他であって
も良い。
【0125】1次側ループコイルL1と2次側ループコ
イルL2とは、その断面が対向するように、あるいは一
致するように配置されている。即ち、例えば図10にお
いては、1次側ループコイルL1は、プリント基板上に
パターン(プリントパターン)として形成されており、
2次側ループコイルL2は、1次側ループコイルL1が形
成されている面と同一の面、あるいはその面とは反対側
の面にパターンとして形成される。
【0126】従って、1次側ループコイルL1と2次側
ループコイルL2とは、磁気的に密に結合しており、ト
ランスを形成している。
【0127】図11は、図10のリーダ/ライタの等価
回路を示している。1次側ループコイルL1および2次
側ループコイルL2の巻線の方向は、同図に示すよう
に、電流I1が1次側ループコイルL1に流れたときに、
相互誘導により、2次側ループコイルL2に電流I2が流
れるようになされている。
【0128】いま、1次側ループコイルL1および2次
側ループコイルL2の相互インダクタンスをMとすると
ともに、1次側コイルL1の端子間の電圧、即ち駆動回
路2の出力電圧をVとし、さらに駆動回路2の出力電圧
がVのときに、1次側コイルL1に流れる電流をI1とす
るとともに、そのときに相互誘導により2次側コイルL
2に流れる電流をI2とし、1次側ループコイルL1でな
る回路と、2次側ループコイルL2およびコンデンサC
でなる回路にキルヒホッフの法則を適用すると、次式が
成立する。
【0129】 jωL1I1+jωMI2=V jωMI1+(jωL2+1/(jωC))I2=0 ・・・(1) 但し、jは虚数単位(√(−1))である。また、ωは
キャリアの角周波数であり、2次側ループコイルL2と
コンデンサCとでなる共振回路の共振角周波数は、この
ωに等しい値とされている。
【0130】ここで、2次側ループコイルL2とコンデ
ンサCとでなる共振回路の共振条件を考えると、この共
振回路が共振するのは、誘導リアクタンスと容量リアク
タンスとが相殺しあうときであるから、式 ωL2=1/(ωC) 即ち、式 ω2L2C=1 ・・・(2) が成立するときとなる。
【0131】式(1)および(2)から、共振時に1次
側ループコイルL1または2次側ループコイルL2それぞ
れに流れる電流I1またはI2は、次のようになる。 I1=0 I2=−V/(jωM) ・・・(3)
【0132】式(3)より、共振時には、1次側ループ
コイルL1に電流は流れず、2次側ループコイルL2のみ
に電流が流れることになる。
【0133】ところで、上述したように、1次側ループ
コイルL1および2次側ループコイルL2が密に結合して
いる場合、それらの相互インダクタンスMは、次式で表
される。 M=L2×n1/n2 ・・・(4)
【0134】従って、式(4)を、式(3)に代入し
て、共振時に2次側ループコイルL2に流れる電流I2を
求めると、それは次式で示すようになる。 I2=−V/(jωL2)×n2/n1 ・・・(5)
【0135】一方、2次側ループコイルL2を駆動回路
2に直接接続した場合に流れる電流Iを考えてみると、
それは次式で示すようになる。 I=V/(jωL2) ・・・(6)
【0136】式(5)および(6)から、図10(図1
1)に示す場合においては、2次側ループコイルL2に
は、それを駆動回路2に直接接続した場合に比較して、
2次側ループコイルL2と1次側ループコイルL1との巻
数比倍、即ちn2/n1倍の電流が流れることになる。
【0137】ループコイルから発生する磁界の強度は、
そこに流れる電流に比例するから、図10(図11)に
示す場合においては、2次側ループコイルL2からは、
それを駆動回路2に直接接続した場合に比較して、n2
/n1倍の強度の磁界が発生することになる。即ち、図
10に示した場合においては、上述したように、n1=
2,n2=4としたので、2(=4/2)倍の強度の磁
界が発生することになる。
【0138】以上のように、1次側ループコイルL1お
よび2次側ループコイルL2でトランスを構成し、さら
に2次側ループコイルL2にコンデンサCを接続して共
振回路を構成することで、2次側ループコイルL2と1
次側ループコイルL1との巻数比n2/n1倍の強度の磁
界を発生させることができる。その結果、ICカードと
の通信距離を延ばすことができる。
【0139】さらに、この場合、1次側ループコイルL
1には電流が流れないので、駆動回路2に対する負荷は
軽くなるから、駆動回路2は、それほど大きな出力電流
を流すことができるように構成する必要はない。
【0140】なお、以上においては、1次側ループコイ
ルL1の巻数n1を2とするとともに、2次側ループコイ
ルL2の巻数n2を4としたが、1次側ループコイルL1
の巻数n1および2次側ループコイルL2の巻数n2は、
これに限定されるものではない。但し、発生する磁界の
強度を向上させるには、2次側ループコイルL2の巻数
n2は、1次側ループコイルL1の巻数n1より多くする
必要がある。
【0141】また、図11に示した等価回路において
は、例えば1次側ループコイルL1および2次側ループ
コイルL2、並びにコンデンサCの損失分などを考慮し
ていないため、式(1)乃至(6)は、実際の場合と完
全には一致しないが、その相違は微小なものであり、従
って、実際の場合とほぼ一致すると考えることができ
る。
【0142】次に、図12は、図10(図11)のリー
ダ/ライタに、ICカードからのデータを復調する部分
を付加した場合を示している。なお、図中、図8または
図10(図11)における場合と対応する部分について
は、同一の符号を付してある。
【0143】このリーダ/ライタにおいては、2次側ル
ープコイルL2とコンデンサCとの接続点に、検波回路
11が接続され、従って2次側ループコイルL2とコン
デンサCとの接続点の電圧に対応して、ICカードから
のデータの復調が行われるようになされている。
【0144】即ち、図14で説明した場合と同様に、I
Cカードから応答があった場合には、1次側ループコイ
ルL1および2次側ループコイルL2のいずれの端子間の
電圧(キャリアの振幅、位相)も変化するので、これ
を、検波、復調することにより、ICカードからのデー
タを得ることができる。
【0145】この場合、1次側ループコイルL1または
2次側ループコイルL2のうちのいずれの端子間の電圧
を検波、復調するようにしても良いが、式(3)および
(5)に示したように、1次側ループコイルL1には電
流が流れず(但し、実際には、多少は流れる)、2次側
ループコイルL2には、それを駆動回路2に直接接続し
た場合のn2/n1倍の電流が流れる。即ち、2次側ルー
プコイルL2には、1次側ループコイルL1に比較して、
大きな電流が流れる。
【0146】従って、ICカードから応答があった場合
における、1次側ループコイルL1と2次側ループコイ
ルL2の端子間の電圧の変化は、2次側ループコイルL2
の方が大きいので、2次側ループコイルL2の端子間の
電圧に対応して復調を行う方が、1次側ループコイルL
1の端子間の電圧を用いる場合に比較して、より誤りの
ない復調を行うことができる。
【0147】そこで、図12に示した場合においては、
上述したように、2次側ループコイルL2とコンデンサ
Cとの接続点の電圧に対応して、ICカードからのデー
タの復調が行われる。
【0148】なお、図1、図3乃至図8、および図9に
示したリーダ/ライタの複数のアンテナ(送信アンテナ
と受信アンテナとが別々の場合(例えば、図8に示した
場合)には、送信アンテナ)それぞれは、図10に示し
たように1次側ループコイルL1および2次側ループコ
イルL2、並びにコンデンサCでなるアンテナ(以下、
トランス型アンテナという)で構成することが可能であ
る。実験では、図8に示したリーダ/ライタを、ループ
コイル3a乃至3dおよびコンデンサ4a乃至4dで構
成される4つのアンテナそれぞれに代えて、図10に示
した4つのトランス型アンテナを用いた場合が、特に良
好な結果が得られた。
【0149】以上、本発明のリーダ/ライタについて説
明したが、本発明は、例えば自動改札システムや、部屋
への入出力を管理するシステム(セキュリティシステ
ム)、スキー場におけるリフト乗り場における入場者を
管理するシステムその他に適用可能である。
【0150】
【発明の効果】以上の如く、本発明の第1のICカード
のリーダ/ライタによれば、所定の電源電圧の下で、磁
界の強度を向上させることができるので、ICカードと
の通信距離を延ばすことができる。さらに、ICカード
が接近しても、磁界の強度が大きく低下することを防止
することができる。
【0151】また、本発明の第2のICカードのリーダ
/ライタによれば、やはり、所定の電源電圧の下で、磁
界の強度を向上させることができるので、ICカードと
の通信距離を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のICカードのリーダ/ライタの第1実
施例の構成を示す図である。
【図2】図1の実施例におけるアンテナ(ループアンテ
ナ)の構成を示す平面図である。
【図3】本発明のICカードのリーダ/ライタの第2実
施例の構成を示す図である。
【図4】本発明のICカードのリーダ/ライタの第3実
施例の構成を示す図である。
【図5】本発明のICカードのリーダ/ライタの第4実
施例の構成を示す図である。
【図6】本発明のICカードのリーダ/ライタの第5実
施例の構成を示す図である。
【図7】本発明のICカードのリーダ/ライタの第6実
施例の構成を示す図である。
【図8】本発明のICカードのリーダ/ライタの第7実
施例の構成を示す図である。
【図9】アンテナ(ループアンテナ)の構成例を示す平
面図である。
【図10】本発明のICカードのリーダ/ライタの第8
実施例の構成を示す図である。
【図11】図10の実施例の等価回路を示す図である。
【図12】本発明のICカードのリーダ/ライタの第9
実施例の構成を示す図である。
【図13】従来の非接触カードシステムの構成例を示す
図である。
【図14】図13におけるリーダ/ライタの詳細構成例
を示す図である。
【図15】図13におけるICカードの詳細構成例を示
す図である。
【図16】従来のリーダ/ライタの一例の構成を示す図
である。
【図17】並列共振回路のインピーダンスと周波数との
関係を示す図である。
【図18】従来のリーダ/ライタの他の構成例を示す図
である。
【符号の説明】
1 キャリア発生器 2,2a乃至2d 駆動回路 3a乃至3d ループコイル 4a乃至4d,5a乃至5d コンデンサ 6a,6b 駆動回路 11,11a乃至11d 検波回路 12,12a乃至12d LPF(ローパスフィルタ) 13 オペアンプ 14 増幅器 15 コンパレータ 21a乃至21d,22a乃至22d コンデンサ 23a乃至23d 可変容量ダイオード(バリキャッ
プ) 24a乃至24d,25a乃至25d 抵抗 26a乃至26d コンデンサ 27 電圧源 28 可変抵抗 31 ループコイル 32 可変コンデンサ 41 ループコイル 42 IC 43 レギュレータ 44,45 コンデンサ 46 スイッチ 51 ループコイル 52 変調/復調回路 53 CPU 61,71 コンデンサ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁界を発生することによって、ICカー
    ドとの通信を、非接触で行うICカードのリーダ/ライ
    タであって、 前記磁界を発生する、同一平面上に配置された複数のル
    ープアンテナと、 前記複数のループアンテナに電圧を印加する印加手段と
    を備えることを特徴とするICカードのリーダ/ライ
    タ。
  2. 【請求項2】 前記複数のループアンテナは、同一形状
    のコイルでなることを特徴とする請求項1に記載のIC
    カードのリーダ/ライタ。
  3. 【請求項3】 前記複数のループアンテナは、所定の長
    方形を、その縦または横方向に等分するように配置され
    ていることを特徴とする請求項2に記載のICカードの
    リーダ/ライタ。
  4. 【請求項4】 前記複数のループアンテナは、所定の長
    方形を、その重心を通る線分で等分するように配置され
    ていることを特徴とする請求項2に記載のICカードの
    リーダ/ライタ。
  5. 【請求項5】 前記複数のループアンテナは、所定の円
    を、その中心を通る線分で等分するように配置されてい
    ることを特徴とする請求項2に記載のICカードのリー
    ダ/ライタ。
  6. 【請求項6】 前記複数のループアンテナそれぞれの端
    子電圧を検波したものを加算する加算手段と、 前記加算手段の出力を復調する復調手段とをさらに備え
    ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかにICカ
    ードのリーダ/ライタ。
  7. 【請求項7】 前記加算手段は、前記複数のループアン
    テナそれぞれの特性が異なる場合、その特性に対応し
    て、前記複数のループアンテナの端子電圧を検波したも
    のそれぞれに重み付けをして加算することを特徴とする
    請求項6に記載のICカードのリーダ/ライタ。
  8. 【請求項8】 前記複数のループアンテナそれぞれは、
    コイルおよびコンデンサを含み、共振回路を構成してお
    り、 前記共振回路の共振周波数が、前記印加手段が印加する
    電圧の周波数に一致するように調整する調整手段をさら
    に備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに
    記載のICカードのリーダ/ライタ。
  9. 【請求項9】 前記複数のループアンテナそれぞれは、
    1次コイルと、その1次コイルと相互誘導を生じる2次
    コイルと、その2次コイルに接続されたコンデンサとで
    構成され、 前記2次コイルの巻数は、前記1次コイルの巻数より多
    いことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の
    ICカードのリーダ/ライタ。
  10. 【請求項10】 前記印加手段は、前記1次コイルに電
    圧を印加し、 前記複数のループアンテナそれぞれを構成する前記2次
    コイルとコンデンサとの接続点の電圧を検波したものを
    加算する加算手段と、 前記加算手段の出力を復調する復調手段とを備えること
    を特徴とする請求項9にICカードのリーダ/ライタ。
  11. 【請求項11】 前記加算手段は、前記複数のループア
    ンテナそれぞれの特性が異なる場合、その特性に対応し
    て、前記2次コイルとコンデンサとの接続点の電圧を検
    波したものそれぞれに重み付けをして加算することを特
    徴とする請求項10に記載のICカードのリーダ/ライ
    タ。
  12. 【請求項12】 前記2次コイルと、その2次コイルに
    接続された前記コンデンサとは、共振回路を構成してお
    り、 前記共振回路の共振周波数が、前記印加手段が印加する
    電圧の周波数に一致するように調整する調整手段をさら
    に備えることを特徴とする請求項9に記載のICカード
    のリーダ/ライタ。
  13. 【請求項13】 前記調整手段は、前記複数のループア
    ンテナ全体を囲むコイルである大コイルと、その大コイ
    ルと接続された可変コンデンサとでなることを特徴とす
    る請求項8または12に記載のICカードのリーダ/ラ
    イタ。
  14. 【請求項14】 前記大コイルおよび可変コンデンサの
    接続点の電圧に対応して、復調を行う復調手段をさらに
    備えることを特徴とする請求項13に記載のICカード
    のリーダ/ライタ。
  15. 【請求項15】 磁界を発生することによって、ICカ
    ードとの通信を、非接触で行うICカードのリーダ/ラ
    イタであって、 前記磁界を発生するループアンテナと、 前記ループアンテナに電圧を印加する印加手段とを備
    え、 前記ループアンテナは、 1次コイルと、 前記1次コイルと相互誘導を生じる2次コイルと、 前記2次コイルに接続されたコンデンサとを有し、 前記2次コイルの巻数は、前記1次コイルの巻数より多
    いことを特徴とするICカードのリーダ/ライタ。
  16. 【請求項16】 前記印加手段は、前記1次コイルに電
    圧を印加し、 前記2次コイルとコンデンサとの接続点の電圧に対応し
    て、復調を行う復調手段をさらに備えることを特徴とす
    る請求項15に記載のICカードのリーダ/ライタ。
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