JPH08194197A - 導波路型音響光学素子 - Google Patents

導波路型音響光学素子

Info

Publication number
JPH08194197A
JPH08194197A JP721995A JP721995A JPH08194197A JP H08194197 A JPH08194197 A JP H08194197A JP 721995 A JP721995 A JP 721995A JP 721995 A JP721995 A JP 721995A JP H08194197 A JPH08194197 A JP H08194197A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surface acoustic
waveguide
light
optical
wave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP721995A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Yamaura
均 山浦
Sadao Takano
定郎 鷹野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP721995A priority Critical patent/JPH08194197A/ja
Publication of JPH08194197A publication Critical patent/JPH08194197A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置全体を小型に保った状態でノイズ光の発
生を抑える。 【構成】 光波を導く光導波路13,14,15と、各
光導波路13,14,15内を伝搬する光波を回折させ
るための表面弾性波を励振させる複数のトランスデュー
サ16,17とを備えて構成され、各トランスデューサ
16,17が対向して配置されスラブ導波路15内に一
方から入射する光波を表面弾性波により選択的に回折さ
せる導波路型音響光学素子11である。入射光波の光軸
と各表面弾性波の中心軸との各交点が、表面弾性波の幅
に対して0.2ないし0.8の比率でずれて構成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光計測や光情報処理等
に、光スイッチ、光変調器、光周波数シフタ等として用
いられる導波路型音響光学素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の導波路型音響光学素子としては図
3に示すようなものがあった。この導波路型音響光学素
子1は、Zカットタンタル酸リチウム(LT)基板2上
にプロトン交換法(PE)によって、直線部分と曲線部
分とよりなり3次元的に光を閉じ込めるチャンネル導波
路部3A,3B,3C,3Dと、この各チャンネル導波
路部3からの光のビーム幅を拡大もしくは後述するスラ
ブ導波路5からの光波のビーム幅を縮小させるためのテ
ーパ導波路部4A,4B,4C,4Dと、2次元的に光
を閉じ込めるスラブ導波路部5とを備えて構成されてい
る。各チャンネル導波路部3及びテーパ導波路部4は、
入射光用(3A,4A)、透過光用(3B,4B)及び
回折光用(3C,3D,4C,4D)にそれぞれ分けら
れている。制御する光波は波長633nmのHe−Ne
レーザ光である。チャンネル導波路部3は、この波長6
33nmのレーザ光に対してシングルモードとなるよう
に幅約4μmで成形されている。
【0003】また、コリメートされた光を回折させる表
面弾性波(SAW)がスラブ導波路部5の所定位置に励
振されるように、第1及び第2交差指型トランスデュー
サ(IDT)6,7が厚さ0.3μmのAl 膜で形成さ
れている。さらに、約300MHzの表面弾性波が励振
されるように、各交差指型トランスデューサ6,7の電
極の幅及びピッチは2.75μmとされている。この場
合、+1次のブラッグ回折による偏向角は約1.5度で
あり、第1及び第2交差指型トランスデューサ6,7は
+1次の回折が生じるように互いに逆方向に0.75度
だけ傾けて設けられている。
【0004】各交差指型トランスデューサ6,7は互い
に同じ位置で対向して設けられている。即ち、各交差指
型トランスデューサ6,7は、それらによって生じる各
表面弾性波の中心軸と、チャンネル導波路部3A及びテ
ーパ導波路部4Aからの入射光の光軸との交差点が互い
に一致する位置に設けられている。入射光波は各交差指
型トランスデューサ6,7によって第3及び第4テーパ
導波路部4C,4Dの方向に回折される。
【0005】このとき、表面弾性波の強度を変化させる
ことによって回折効率を変えると、各回折光の強度変調
を行なうことができる。また、各交差指型トランスデュ
ーサ6,7による表面弾性波の周波数を互いに僅かにず
らしておくことにより、光ヘテロダイン計測等に用いる
光周波数シフタとして利用することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記構成の
導波路型音響光学素子1では、表面弾性波によって+1
次の強い回折光が生じると共に、−1次の弱い回折光も
僅かに生じてしまう。
【0007】このため、第3テーパ導波路部4Cへ回折
光を入射させると、これと同時に第4テーパ導波路部4
Dへは−1次の回折光がノイズ光として入射してしま
う。この結果、強度変調時の消光比が悪化したり、周波
数シフタとして用いる際のクロストークとなってしま
い、好ましくない影響を与えてしまうという問題点があ
る。
【0008】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたものであり、全体を小型に保った状態で、ノ
イズ光の発生を抑えることができる導波路型音響光学素
子を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明に係る導波路型音響光学素子は、光波を導く光
導波路と、該光導波路内を伝搬する光波を回折させるた
めの表面弾性波を励振させる複数のトランスデューサと
を備えて構成され、前記各トランスデューサが対向して
配置され前記光導波路内に一方から入射する光波を前記
表面弾性波により選択的に回折させる導波路型音響光学
素子において、入射光波の光軸と前記各表面弾性波の中
心軸との各交点が、表面弾性波の幅に対して0.2ない
し0.8の比率でずれていることを特徴とする。
【0010】
【作用】前記発明では、入射光波の中心軸と各表面弾性
波の中心軸との交点が、表面弾性波の幅に対して0.2
ないし0.8の比率でずれているため、一の表面弾性波
による+1次の回折と他の表面弾性波による−1次の回
折とは互いにずれた位置に発生する。こ結果、ノイズ光
の発生を最小限に抑えることができ、消光比の悪化やク
ロストークの発生を最小限に抑えることができる。これ
により、各交差指型トランスデューサの設置位置を大き
くずらす必要がなくなり、装置全体を小さく維持するこ
とができる。即ち、ノイズ光の発生を効率的に抑えたま
ま、装置を小型に維持できる。
【0011】なお、0.2はこれよりも小さい比率で各
交差指型トランスデューサを配設するとノイズ光の発生
が大きくなってしまう値で、0.8はこれ以上大きな比
率で各交差指型トランスデューサを配設しても変化が少
ない値でかつ装置を小型に維持できる最大限の数値であ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照しな
がら詳細に説明する。
【0013】図1は本実施例の導波路型音響光学素子1
1を示す平面図である。この導波路型音響光学素子11
の全体構成は、前記従来の導波路型音響光学素子とほぼ
同様である。具体的には、LT基板12上にプロトン交
換法によって、チャンネル導波路13A,13B,13
C,13Dとテーパ導波路14A,14B,14C,1
4Dとスラブ導波路15とを備えて構成されている。各
チャンネル導波路13及びテーパ導波路14は、入射光
用(13A,14A)、透過光用(13B,14B)及
び回折光用(13C,13D,14C,14D)にそれ
ぞれ分けられている。制御する光波は波長633nmの
He−Neレーザ光である。チャンネル導波路部3は幅
約4μmで成形されている。各交差指型トランスデュー
サ16,17は厚さ0.3μmのAl 膜で形成され、電
極の幅及びピッチは2.75μmとされている。また、
電極指の交差幅(SAWの幅)は2mmである。各交差
指型トランスデューサ16,17はそれぞれ0.75度
だけ傾けて設けられている。
【0014】各交差指型トランスデューサ16,17は
互いに表面弾性波の幅(2mm)に対して0.5の比
率、即ち1mmだけずらして設けられている。
【0015】以上の構成により、チャンネル導波路13
A及びテーパ導波路14Aを介してスラブ導波路15内
に入射した光波は、各交差指型トランスデューサ16,
17による表面弾性波によって回折光用のテーパ導波路
14C,14Dに選択的に回折される。
【0016】ここで、各交差指型トランスデューサ1
6,17によるSAWのずれ量とクロストークとの関係
を測定した結果を図2に基づいて説明する。
【0017】図から分かるように、SAWの幅に対して
0.2の比率でずらしたときに30dB以下となった。
0.8を境にして減少傾向は弱くなっている。このた
め、0.2から0.8の間が最も効率的な数値となる。
【0018】一方、例えば光ヘテロダイン計測に用いる
場合、光の位相を1/1000以下の精度で検出するた
めには、クロストークは30dB以下に抑えられている
ことが必要である。
【0019】そして、本実施例では0.5の比率でずれ
ているため、クロストークはおよそ36dBとなり、必
要とされる仕様を十分に満たすことが可能である。
【0020】以上により、装置全体を小型に保った状態
のままで、消光比の悪化やクロストーク等のノイズ光の
発生を効率的に抑えることができるようになる。
【0021】なお、前記実施例では、2つの交差指型ト
ランスデューサ16,17を設けた場合を例に説明した
が、3つ以上の交差指型トランスデューサが交互に並べ
られた構成の導波路型音響光学素子でもよい。この場合
も前記同様の作用、効果を奏することができる。
【0022】また、前記実施例では、チャンネル導波路
13とスラブ導波路15との接続にテーパ導波路14を
用いたが、導波路レンズを用いても前記同様の作用、効
果を奏することができる。
【0023】基板12としてはZカットタンタル酸リチ
ウムを用いたが、他の圧電性材料、例えばニオブ酸リチ
ウム(LN)等の用いてもよい。さらに、石英基板上
に、ZnO等のように圧電性を有し光波の伝搬可能な薄
膜を形成した構成でもよい。
【0024】前記実施例では、制御する光波として、波
長633nmのHe−Neレーザ光を用いたが、波長
1.3μmや波長1.55μmの半導体レーザ光、その
他のレーザ光でも、図2に示す関係を満たせば、前記実
施例同様の効果を奏することができる。
【0025】さらに、前記実施例では、各交差指型トラ
ンスデューサ16,17を互いに表面弾性波の幅(2m
m)に対して0.5の比率でずらして設けたが、0.2
から0.8の間でずらされていれば、前記同様の作用、
効果を奏することができる。
【0026】
【発明の効果】上記のように、本発明の導波路型音響光
学素子によれば、次のような効果を奏することができ
る。
【0027】光波の中心軸と各表面弾性波の中心軸との
交点が、表面弾性波の幅に対して0.2ないし0.8の
比率でずれているため、一方の表面弾性波によって生じ
る本来の信号である+1次の回折光と、他方の表面弾性
波による不要な信号である−1次の回折光の各光軸が互
いにずれているため、本来的に要求されるノイズ光の抑
制を十分に図りながら、装置全体を小さく抑えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導波路型音響光学素子を示す平面図で
ある。
【図2】各交差指型トランスデューサによるSAWのず
れ量とクロストークとの関係を測定した結果を示すグラ
フである。
【図3】従来の導波路型音響光学素子を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
11…導波路型音響光学素子、12…Zカットタンタル
酸リチウム基板、13…チャンネル導波路部、14…テ
ーパ導波路部、15…スラブ導波路部、16,17…交
差指型トランスデューサ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光波を導く光導波路と、該光導波路内を
    伝搬する光波を回折させるための表面弾性波を励振させ
    る複数のトランスデューサとを備えて構成され、前記各
    トランスデューサが対向して配置され前記光導波路内に
    一方から入射する光波を前記表面弾性波により選択的に
    回折させる導波路型音響光学素子において、 入射光波の光軸と前記各表面弾性波の中心軸との各交点
    が、表面弾性波の幅に対して0.2ないし0.8の比率
    でずれていることを特徴とする導波路型音響光学素子。
JP721995A 1995-01-20 1995-01-20 導波路型音響光学素子 Pending JPH08194197A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP721995A JPH08194197A (ja) 1995-01-20 1995-01-20 導波路型音響光学素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP721995A JPH08194197A (ja) 1995-01-20 1995-01-20 導波路型音響光学素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08194197A true JPH08194197A (ja) 1996-07-30

Family

ID=11659895

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP721995A Pending JPH08194197A (ja) 1995-01-20 1995-01-20 導波路型音響光学素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08194197A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0867866A1 (en) * 1997-03-28 1998-09-30 International Business Machines Corporation Laser systems for texturing discs
US5963569A (en) * 1997-03-28 1999-10-05 International Business Machines Corporation Multiple channel acousto-optic modulators
CN114035350A (zh) * 2021-10-12 2022-02-11 浙江大学 一种双相位聚焦声波式声光器件及其应用

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0867866A1 (en) * 1997-03-28 1998-09-30 International Business Machines Corporation Laser systems for texturing discs
US5963569A (en) * 1997-03-28 1999-10-05 International Business Machines Corporation Multiple channel acousto-optic modulators
US5981903A (en) * 1997-03-28 1999-11-09 International Business Machines Corporation Laser system for simultaneous texturing of two sides of a substrate
CN114035350A (zh) * 2021-10-12 2022-02-11 浙江大学 一种双相位聚焦声波式声光器件及其应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5576880A (en) Acousto-optic bragg cell
US4491384A (en) Optical switch device
US5773911A (en) Surface acoustic wave device
US6400881B1 (en) Optical device having thin film formed over optical waveguide
US5418866A (en) Surface acoustic wave devices for controlling high frequency signals using modified crystalline materials
US4929042A (en) Variable acoustical deflection of an optical wave in an optical waveguide
JPH08194197A (ja) 導波路型音響光学素子
JPH1124022A (ja) 音響光学デバイス
JPH02932A (ja) 光偏向装置
JP2976273B2 (ja) 音響光学素子
JP4312748B2 (ja) 光波長可変フィルタ
US7463795B2 (en) Acousto-optic device
JPS59137932A (ja) 音響光学ビーム偏向器
JPH07270736A (ja) 導波路型音響光学素子
JPH01298322A (ja) 交叉くし形電極対
JP3276088B2 (ja) 導波路型音響光学素子
JP3533714B2 (ja) 音響光学素子及びその偏波特性調整方法
JPS5933431A (ja) 弾性表面波利用装置
JPH06289440A (ja) 光走査装置
JPS63118715A (ja) 音響光学素子
JP4198499B2 (ja) 音響光学チューナブルフィルタ
JPH0778586B2 (ja) 光偏向装置
JPS6024522A (ja) 可変波長光スイツチ
JPS5840725B2 (ja) 薄膜光スイツチマトリツクス装置
JPH03179326A (ja) 光変調装置および記録装置