JPH08193156A - 樹脂組成物およびそれから形成されたフィルム - Google Patents
樹脂組成物およびそれから形成されたフィルムInfo
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- JPH08193156A JPH08193156A JP2353295A JP2353295A JPH08193156A JP H08193156 A JPH08193156 A JP H08193156A JP 2353295 A JP2353295 A JP 2353295A JP 2353295 A JP2353295 A JP 2353295A JP H08193156 A JPH08193156 A JP H08193156A
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- film
- resin composition
- gas permeability
- carbon dioxide
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- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 特定の樹脂組成物、及びその樹脂組成物から
形成され、炭酸ガス透過度と酸素ガス透過度との比(炭
酸ガス透過度/酸素ガス透過度)が大きい気体選択透過
性に優れたフィルムを提供する。 【構成】 ポリアクリル酸類(A)とポリアクリル酸類
(A)の全カルボキシル基当り0.3〜1.0モル当量
の脂肪族アミン(B)との反応混合物から構成された樹
脂組成物、および前記樹脂組成物から形成されたフィル
ム、さらに前記フィルムと他のフィルム基材との積層フ
ィルム。
形成され、炭酸ガス透過度と酸素ガス透過度との比(炭
酸ガス透過度/酸素ガス透過度)が大きい気体選択透過
性に優れたフィルムを提供する。 【構成】 ポリアクリル酸類(A)とポリアクリル酸類
(A)の全カルボキシル基当り0.3〜1.0モル当量
の脂肪族アミン(B)との反応混合物から構成された樹
脂組成物、および前記樹脂組成物から形成されたフィル
ム、さらに前記フィルムと他のフィルム基材との積層フ
ィルム。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂組成物及びその樹
脂組成物から形成された気体選択透過性に優れたフィル
ムに関する。より詳しくはポリアクリル酸類と特定アミ
ンとの反応混合物から形成された樹脂組成物、及びその
樹脂組成物から形成され、炭酸ガス透過度と酸素ガス透
過度との比(炭酸ガス透過度/酸素ガス透過度、以下同
様。)が大きい気体選択透過性に優れたフィルムに関す
る。
脂組成物から形成された気体選択透過性に優れたフィル
ムに関する。より詳しくはポリアクリル酸類と特定アミ
ンとの反応混合物から形成された樹脂組成物、及びその
樹脂組成物から形成され、炭酸ガス透過度と酸素ガス透
過度との比(炭酸ガス透過度/酸素ガス透過度、以下同
様。)が大きい気体選択透過性に優れたフィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】炭酸ガスの効果的分離及び分離材料に関
する技術は、火力発電所からの燃焼排ガス中の炭酸ガス
の分離、天然ガス中の炭酸ガス分離等の大量の気体に混
在する炭酸ガスの分離技術に関連し、各種の技術開発が
すすめられている。
する技術は、火力発電所からの燃焼排ガス中の炭酸ガス
の分離、天然ガス中の炭酸ガス分離等の大量の気体に混
在する炭酸ガスの分離技術に関連し、各種の技術開発が
すすめられている。
【0003】炭酸ガスの分離方法として吸収法は古くか
ら知られている。例えば、化学吸収法の一つとして各種
アミンと炭酸ガスの可逆反応を利用して炭酸ガスを結合
・解離させる方法が知られている。また、炭酸ガスに対
する選択透過性の高い膜としては、Journal o
f Membrane Science(ジャーナルオ
ブ メンブレン サイエンス),6(1980),33
9−343頁ではポリ4フッ化エチレンの幹ポリマーに
ポリスチレンをグラフトしスルホン酸基を導入した陽イ
オン交換膜に、炭酸ガスキャリヤーとして1価に陽イオ
ン化したエチレンジアミンを静電作用により保持した炭
酸ガス透過度と窒素ガス透過度との比が大きい膜が示さ
れている。又、膜シンポジウムNo.5(1993)京
都,講演要旨集,73−75頁には固定キャリヤーとし
て第3級アミンを有するメタクリル酸2−(N,N−ジメ
チルアミノ)エチルを選び、コモノマーとしてアクリル
ニトリル及びメタクリル酸2−エチルヘキシルを用いラ
ジカル共重合することにより膜素材を得て、この膜素材
の酸素ガスおよび窒素ガス透過度と炭酸ガス透過度との
比較により、これらの高分子膜が炭酸ガスを選択的に透
過することが報告されている。
ら知られている。例えば、化学吸収法の一つとして各種
アミンと炭酸ガスの可逆反応を利用して炭酸ガスを結合
・解離させる方法が知られている。また、炭酸ガスに対
する選択透過性の高い膜としては、Journal o
f Membrane Science(ジャーナルオ
ブ メンブレン サイエンス),6(1980),33
9−343頁ではポリ4フッ化エチレンの幹ポリマーに
ポリスチレンをグラフトしスルホン酸基を導入した陽イ
オン交換膜に、炭酸ガスキャリヤーとして1価に陽イオ
ン化したエチレンジアミンを静電作用により保持した炭
酸ガス透過度と窒素ガス透過度との比が大きい膜が示さ
れている。又、膜シンポジウムNo.5(1993)京
都,講演要旨集,73−75頁には固定キャリヤーとし
て第3級アミンを有するメタクリル酸2−(N,N−ジメ
チルアミノ)エチルを選び、コモノマーとしてアクリル
ニトリル及びメタクリル酸2−エチルヘキシルを用いラ
ジカル共重合することにより膜素材を得て、この膜素材
の酸素ガスおよび窒素ガス透過度と炭酸ガス透過度との
比較により、これらの高分子膜が炭酸ガスを選択的に透
過することが報告されている。
【0004】また、食品包装の分野においても炭酸ガス
を選択的に分離するフィルムの技術開発がすすめられて
いる。特開平5−222215号公報にはポリビニルア
ルコール樹脂とアルキレングリコール、ヒドロキシ酸の
単量体及びそれらの重合体の群から選ばれかつ炭酸ガス
と酸素ガスの溶解度比が30以上である化合物との組成
物からなる食品包装用成形物の発明が開示されている。
この成形物から得られるフィルムは炭酸ガスの発生が多
く、酸素との接触を嫌う食品、例えばチーズ製品、コー
ヒー豆等を包装するのに適していることが記載されてい
る。このように炭酸ガスを選択的に透過する膜、特に合
成高分子膜は多くの分野で要望されている。
を選択的に分離するフィルムの技術開発がすすめられて
いる。特開平5−222215号公報にはポリビニルア
ルコール樹脂とアルキレングリコール、ヒドロキシ酸の
単量体及びそれらの重合体の群から選ばれかつ炭酸ガス
と酸素ガスの溶解度比が30以上である化合物との組成
物からなる食品包装用成形物の発明が開示されている。
この成形物から得られるフィルムは炭酸ガスの発生が多
く、酸素との接触を嫌う食品、例えばチーズ製品、コー
ヒー豆等を包装するのに適していることが記載されてい
る。このように炭酸ガスを選択的に透過する膜、特に合
成高分子膜は多くの分野で要望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、新規
樹脂組成物、それから形成される炭酸ガス透過度と酸素
ガス透過度の比が大きい気体選択透過性を有するフィル
ムを提供することにある。
樹脂組成物、それから形成される炭酸ガス透過度と酸素
ガス透過度の比が大きい気体選択透過性を有するフィル
ムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリアク
リル酸類(A)と脂肪族アミン(B)との特定割合の反
応混合物から形成された樹脂組成物が新規であり、該樹
脂組成物から形成されたフィルムが炭酸ガス透過度と酸
素ガス透過度との比が大きい気体選択透過性を有するこ
とを見い出し、本発明を完成させるに至った。
リル酸類(A)と脂肪族アミン(B)との特定割合の反
応混合物から形成された樹脂組成物が新規であり、該樹
脂組成物から形成されたフィルムが炭酸ガス透過度と酸
素ガス透過度との比が大きい気体選択透過性を有するこ
とを見い出し、本発明を完成させるに至った。
【0007】すなわち本発明の第1によれば、ポリアク
リル酸類(A)とポリアクリル酸類(A)の全カルボキ
シル基当り0.3〜1.0モル当量の脂肪族アミン
(B)との反応混合物から構成された樹脂組成物が提供
される。また本発明の第2によれば、本発明の第1の樹
脂組成物から形成されたフィルムが提供される。また本
発明の第3によれば、本発明の第2のフィルム層を少な
くとも1層含む他のフィルム基材との積層フィルムが提
供される。また本発明の第4によれば、本発明の第3の
積層フィルムにおいて、前記樹脂組成物から形成された
フィルム層が少なくとも1つの中間層を構成し、他のフ
ィルム基材が両最外層を構成する積層フィルムが提供さ
れる。さらに本発明の第5によれば、前記本発明の第3
または第4の積層フィルムであり、かつ温度23℃、相
対湿度80%における炭酸ガス透過度と酸素ガス透過度
の比が20以上である気体選択透過性フィルムが提供さ
れる。
リル酸類(A)とポリアクリル酸類(A)の全カルボキ
シル基当り0.3〜1.0モル当量の脂肪族アミン
(B)との反応混合物から構成された樹脂組成物が提供
される。また本発明の第2によれば、本発明の第1の樹
脂組成物から形成されたフィルムが提供される。また本
発明の第3によれば、本発明の第2のフィルム層を少な
くとも1層含む他のフィルム基材との積層フィルムが提
供される。また本発明の第4によれば、本発明の第3の
積層フィルムにおいて、前記樹脂組成物から形成された
フィルム層が少なくとも1つの中間層を構成し、他のフ
ィルム基材が両最外層を構成する積層フィルムが提供さ
れる。さらに本発明の第5によれば、前記本発明の第3
または第4の積層フィルムであり、かつ温度23℃、相
対湿度80%における炭酸ガス透過度と酸素ガス透過度
の比が20以上である気体選択透過性フィルムが提供さ
れる。
【0008】以下、本発明の第1について詳述する。本
発明で使用されるポリアクリル酸類(A)とはポリアク
リル酸(PAA)、ポリメタクリル酸(PMA)あるい
はこれらの混合物であって分子中に2個以上のカルボキ
シル基を有する化合物を含む。好ましい例としてはアク
リル酸、メタクリル酸のホモポリマーやそれらのモノマ
ーのコポリマーが挙げられる。ポリアクリル酸類の質量
平均分子量(以下「平均分子量」と略す。)は1,50
0から450,000の範囲のものが好ましい。また温
度23℃、相対湿度80%のような高湿度下での樹脂組
成物膜の形状保持性の点では平均分子量50,000以
上が好ましく、また水溶液の粘度の点から満足な操作性
を得るには、450,000を越えないことが好まし
い。
発明で使用されるポリアクリル酸類(A)とはポリアク
リル酸(PAA)、ポリメタクリル酸(PMA)あるい
はこれらの混合物であって分子中に2個以上のカルボキ
シル基を有する化合物を含む。好ましい例としてはアク
リル酸、メタクリル酸のホモポリマーやそれらのモノマ
ーのコポリマーが挙げられる。ポリアクリル酸類の質量
平均分子量(以下「平均分子量」と略す。)は1,50
0から450,000の範囲のものが好ましい。また温
度23℃、相対湿度80%のような高湿度下での樹脂組
成物膜の形状保持性の点では平均分子量50,000以
上が好ましく、また水溶液の粘度の点から満足な操作性
を得るには、450,000を越えないことが好まし
い。
【0009】本発明で使用する脂肪族アミン(B)とし
ては、好ましくは、脂肪族第1級ジアミン及び水酸基含
有脂肪族アミンの群より選択された少なくとも1種のア
ミンである。また上記脂肪族ジアミンと水酸基含有脂肪
族アミンの内から選ばれる2以上のアミンの混合物を用
いてもよい。好ましい脂肪族第1級ジアミンとしては、
炭素鎖の両端に2個のアミノ基を有する化合物である。
脂肪族第1級ジアミンを構成する炭素鎖(分岐していて
もよい)の炭素原子数は2個以上8個以下が好ましく、
更に好ましくは2個以上6個以下である。エチレンジア
ミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレジアミンお
よびヘキサメチレンジアミンが好ましい例として挙げら
れる。ここでモノメチルアミン、モノエチルアミン、モ
ノ−n−ヘキシルアミンのような分子内に1個のアミノ
基をもつ脂肪族モノアミンを用いると、ポリアクリル酸
類(A)との反応生成物にゲルを生じたり、反応生成物
から原料アミンの臭気が消えないなどの点があるので、
上記脂肪族ジアミンもしくは水酸基含有脂肪族アミンを
用いることが好ましい。またm−アミノフェノールのよ
うな芳香族アミンを用いた場合は、得られるフィルムの
炭酸ガス透過度と酸素ガス透過度との比が小さく、本発
明の効果が認められない。
ては、好ましくは、脂肪族第1級ジアミン及び水酸基含
有脂肪族アミンの群より選択された少なくとも1種のア
ミンである。また上記脂肪族ジアミンと水酸基含有脂肪
族アミンの内から選ばれる2以上のアミンの混合物を用
いてもよい。好ましい脂肪族第1級ジアミンとしては、
炭素鎖の両端に2個のアミノ基を有する化合物である。
脂肪族第1級ジアミンを構成する炭素鎖(分岐していて
もよい)の炭素原子数は2個以上8個以下が好ましく、
更に好ましくは2個以上6個以下である。エチレンジア
ミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレジアミンお
よびヘキサメチレンジアミンが好ましい例として挙げら
れる。ここでモノメチルアミン、モノエチルアミン、モ
ノ−n−ヘキシルアミンのような分子内に1個のアミノ
基をもつ脂肪族モノアミンを用いると、ポリアクリル酸
類(A)との反応生成物にゲルを生じたり、反応生成物
から原料アミンの臭気が消えないなどの点があるので、
上記脂肪族ジアミンもしくは水酸基含有脂肪族アミンを
用いることが好ましい。またm−アミノフェノールのよ
うな芳香族アミンを用いた場合は、得られるフィルムの
炭酸ガス透過度と酸素ガス透過度との比が小さく、本発
明の効果が認められない。
【0010】本発明において水酸基含有脂肪族アミンと
は、1価または2価の脂肪族アルコールから誘導される
アミンを含むものとする。炭素数2個以上、更に好まし
くは2個以上4個以下の1価または2価脂肪族アルコー
ルから誘導されるアミンが用いられる。1価の脂肪族ア
ルコールとしてはエチルアルコール、プロピルアルコー
ル、ブチルアルコールなどが用いられる。1価の脂肪族
アルコールから誘導される水酸基含有脂肪族アミンとし
てはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミンが挙げられる。また、2価の脂肪族ア
ルコールとしてはエチレングリコール、プロピレングリ
コール、トリメチレングリコール、1,4−ブタンジオ
ールなどが挙げられる。2価の脂肪族アルコールから誘
導される水酸基含有脂肪族アミンとしてはモノエチレン
グリコールアミン、ジエチレングリコールアミンが挙げ
られる。以上の水酸基含有脂肪族アミンのうちモノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、ジエチレングリコールアミンが好ましく用いられ
る。
は、1価または2価の脂肪族アルコールから誘導される
アミンを含むものとする。炭素数2個以上、更に好まし
くは2個以上4個以下の1価または2価脂肪族アルコー
ルから誘導されるアミンが用いられる。1価の脂肪族ア
ルコールとしてはエチルアルコール、プロピルアルコー
ル、ブチルアルコールなどが用いられる。1価の脂肪族
アルコールから誘導される水酸基含有脂肪族アミンとし
てはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミンが挙げられる。また、2価の脂肪族ア
ルコールとしてはエチレングリコール、プロピレングリ
コール、トリメチレングリコール、1,4−ブタンジオ
ールなどが挙げられる。2価の脂肪族アルコールから誘
導される水酸基含有脂肪族アミンとしてはモノエチレン
グリコールアミン、ジエチレングリコールアミンが挙げ
られる。以上の水酸基含有脂肪族アミンのうちモノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、ジエチレングリコールアミンが好ましく用いられ
る。
【0011】本発明において脂肪族アミン(B)の使用
量は、ポリアクリル酸類(A)の全カルボキシル基当り
0.3モル当量以上、1.0モル当量以下、好ましくは
0.35モル当量以上、1.0モル当量以下含むように
する。ポリアクリル酸類に対する脂肪族アミンの使用量
が少ないと、脂肪族第1級ジアミンの場合、反応生成物
に不溶部が生成することがあるので好ましくない。
量は、ポリアクリル酸類(A)の全カルボキシル基当り
0.3モル当量以上、1.0モル当量以下、好ましくは
0.35モル当量以上、1.0モル当量以下含むように
する。ポリアクリル酸類に対する脂肪族アミンの使用量
が少ないと、脂肪族第1級ジアミンの場合、反応生成物
に不溶部が生成することがあるので好ましくない。
【0012】PAA等のポリアクリル酸類(A)は通常
水溶液の状態で用いられる。例えばPAAの10質量%
水溶液に本発明で規定されたPAAの全カルボキシル基
当り0.3から1.0モル当量の脂肪族アミン溶液を加
える。反応は室温で進行し、発熱を伴うので攪拌を行
う。得られた混合液には本発明の第1の樹脂組成物が含
まれるが、これを基材に塗布し水分を蒸発させると、本
発明の第1に係る樹脂組成物からなる本発明の第2に係
る乾燥皮膜(フィルム)が得られる。
水溶液の状態で用いられる。例えばPAAの10質量%
水溶液に本発明で規定されたPAAの全カルボキシル基
当り0.3から1.0モル当量の脂肪族アミン溶液を加
える。反応は室温で進行し、発熱を伴うので攪拌を行
う。得られた混合液には本発明の第1の樹脂組成物が含
まれるが、これを基材に塗布し水分を蒸発させると、本
発明の第1に係る樹脂組成物からなる本発明の第2に係
る乾燥皮膜(フィルム)が得られる。
【0013】この樹脂組成物には、必要により本発明の
効果を阻害しない範囲で各種安定剤、滑剤、着色剤、充
填剤等が含まれていても構わない。
効果を阻害しない範囲で各種安定剤、滑剤、着色剤、充
填剤等が含まれていても構わない。
【0014】本発明の第2は、前記ポリアクリル酸類と
前記脂肪族アミンとの反応混合物から得られる樹脂組成
物からなるフィルムである。
前記脂肪族アミンとの反応混合物から得られる樹脂組成
物からなるフィルムである。
【0015】前記ポリアクリル酸類と前記アミンとの反
応混合物(樹脂組成物)から得られるフィルムの厚さに
付いては特に制限はないが、後記する積層フィルムに要
求される炭素ガス透過度を考慮して決められる。通常用
いられるフィルムの厚さは2から3,000μm、好ま
しくは2から2,500μmの範囲である。
応混合物(樹脂組成物)から得られるフィルムの厚さに
付いては特に制限はないが、後記する積層フィルムに要
求される炭素ガス透過度を考慮して決められる。通常用
いられるフィルムの厚さは2から3,000μm、好ま
しくは2から2,500μmの範囲である。
【0016】本発明の第3は、前記第2の発明に係る樹
脂組成物から形成されたフィルムを少なくとも1層含
み、耐水性のある他のフィルム基材と積層されたフィル
ムである。特に好ましくは、前記他のフィルム基材が両
最外層を構成し、前記樹脂組成物から形成されたフィル
ム層が少なくとも一つの中間層を構成する本発明の第4
に係る積層フィルムである。
脂組成物から形成されたフィルムを少なくとも1層含
み、耐水性のある他のフィルム基材と積層されたフィル
ムである。特に好ましくは、前記他のフィルム基材が両
最外層を構成し、前記樹脂組成物から形成されたフィル
ム層が少なくとも一つの中間層を構成する本発明の第4
に係る積層フィルムである。
【0017】積層フィルムの層構成は特に制限されない
が、前記樹脂組成物から形成されたフィルム層と他のフ
ィルム基材との2層、或いは前記樹脂組成物から形成さ
れたフィルム層の両側に他のフィルム基材を積層した3
層或いはそれ以上の多層でも構わない。積層フィルムの
片面にヒートシール性の層を設けて積層フィルム同士或
いは他の熱可塑性樹脂フィルムとの熱熔着ができるよう
にしてもよい。また前記樹脂組成物から形成されたフィ
ルム層を複数層使っても構わない。必要であれば各層間
または特定の層間に後記のような接着層を設けてもよ
い。積層フィルムにすることにより実用強度、撥水性、
ヒートシール性等を付与することが出来る。
が、前記樹脂組成物から形成されたフィルム層と他のフ
ィルム基材との2層、或いは前記樹脂組成物から形成さ
れたフィルム層の両側に他のフィルム基材を積層した3
層或いはそれ以上の多層でも構わない。積層フィルムの
片面にヒートシール性の層を設けて積層フィルム同士或
いは他の熱可塑性樹脂フィルムとの熱熔着ができるよう
にしてもよい。また前記樹脂組成物から形成されたフィ
ルム層を複数層使っても構わない。必要であれば各層間
または特定の層間に後記のような接着層を設けてもよ
い。積層フィルムにすることにより実用強度、撥水性、
ヒートシール性等を付与することが出来る。
【0018】前記樹脂組成物からなる層に積層すべき他
のフィルム基材としては、積層フィルムとして温度23
℃、相対湿度80%における炭ガス透過度と酸素ガス透
過度の比が20以上、好ましくは28以上であることを
損なわない限り、非熱可塑性樹脂、熱可塑性樹脂及び金
属から選ばれた少なくとも1種からなるフィルム基材、
例えば合成紙、不織布、熱可塑性樹脂多孔膜、熱可塑性
樹脂成形物、熱可塑性樹脂延伸または未延伸フィルム、
金属多孔膜等を用いることが出来る。本発明の第3また
は第4に係る積層フィルムの炭酸ガス透過度と酸素ガス
透過度の比は、用途より20以下であっても構わない
が、気体選択透過性膜としては20以上であることが好
ましい。透過度比が20以上であることにより、従来の
食品包装用選択透過性膜の透過度比を越える包装材料を
提供することができる。
のフィルム基材としては、積層フィルムとして温度23
℃、相対湿度80%における炭ガス透過度と酸素ガス透
過度の比が20以上、好ましくは28以上であることを
損なわない限り、非熱可塑性樹脂、熱可塑性樹脂及び金
属から選ばれた少なくとも1種からなるフィルム基材、
例えば合成紙、不織布、熱可塑性樹脂多孔膜、熱可塑性
樹脂成形物、熱可塑性樹脂延伸または未延伸フィルム、
金属多孔膜等を用いることが出来る。本発明の第3また
は第4に係る積層フィルムの炭酸ガス透過度と酸素ガス
透過度の比は、用途より20以下であっても構わない
が、気体選択透過性膜としては20以上であることが好
ましい。透過度比が20以上であることにより、従来の
食品包装用選択透過性膜の透過度比を越える包装材料を
提供することができる。
【0019】積層フィルム全体の厚さについては特に制
限はないが、20から5000μm、好ましくは30か
ら3000μmの範囲である。積層フィルムを構成する
前記ポリアクリル酸類と前記アミンとから形成された樹
脂組成物から形成されたフィルム層の厚さに付いては、
前記のように2から3000μm、好ましくは2から2
500μmの範囲で、積層フィルムとして要求される炭
酸ガス透過度を考慮して決める。
限はないが、20から5000μm、好ましくは30か
ら3000μmの範囲である。積層フィルムを構成する
前記ポリアクリル酸類と前記アミンとから形成された樹
脂組成物から形成されたフィルム層の厚さに付いては、
前記のように2から3000μm、好ましくは2から2
500μmの範囲で、積層フィルムとして要求される炭
酸ガス透過度を考慮して決める。
【0020】本発明の積層フィルムの積層は、ポリアク
リル酸類と脂肪族アミンの反応混合物から構成された樹
脂組成物を通常水溶液でキャスト法、塗工法など、ある
いは水溶液でない場合は混練押出法などにより、中でも
特に好ましくは塗工法により製膜した後、ドライラミネ
ーション法やルーダーラミネーション法等によりフィル
ム基材と貼り合わせることにより製造することが出来
る。また、必要に応じて各層間の接着力を十分確保する
目的でポリエチレン(線状低密度ポリエチレン、超低密
度ポリエチレンを含む)、ポリプロピレン、ポリブテン
またはこれらを構成するモノマー相互の共重合体などの
ポリオレフィン類をマレイン酸、フマール酸、アクリル
酸などの不飽和カルボン酸またはそれらの酸無水物でグ
ラフト変性したポリオレフィン類、あるいはこれらの不
飽和カルボン酸とオレフィン類との共重合体、未変性ポ
リオレフィン類と前記グラフト変性したポリオレフィン
類もしくは共重合体の混合物、あるいはウレタン結合を
持つポリエステル等の接着剤またはアンカー剤を使用し
てもよい。
リル酸類と脂肪族アミンの反応混合物から構成された樹
脂組成物を通常水溶液でキャスト法、塗工法など、ある
いは水溶液でない場合は混練押出法などにより、中でも
特に好ましくは塗工法により製膜した後、ドライラミネ
ーション法やルーダーラミネーション法等によりフィル
ム基材と貼り合わせることにより製造することが出来
る。また、必要に応じて各層間の接着力を十分確保する
目的でポリエチレン(線状低密度ポリエチレン、超低密
度ポリエチレンを含む)、ポリプロピレン、ポリブテン
またはこれらを構成するモノマー相互の共重合体などの
ポリオレフィン類をマレイン酸、フマール酸、アクリル
酸などの不飽和カルボン酸またはそれらの酸無水物でグ
ラフト変性したポリオレフィン類、あるいはこれらの不
飽和カルボン酸とオレフィン類との共重合体、未変性ポ
リオレフィン類と前記グラフト変性したポリオレフィン
類もしくは共重合体の混合物、あるいはウレタン結合を
持つポリエステル等の接着剤またはアンカー剤を使用し
てもよい。
【0021】本発明で提供される樹脂組成物及び気体選
択透過性フィルムは炭酸ガス透過度と酸素ガス透過度と
の比が大きいので、工業的には炭酸ガスを含む燃焼排ガ
スからの炭酸ガスの分離、天然ガスからの炭酸ガスの分
離に適しているし、さらに食品工業の面では炭酸ガスを
発生する食品の包装材料等に適している。以下実施例に
より本発明を具体的に説明するが、本願発明はこれらの
実施例のみに限定されるものではない。
択透過性フィルムは炭酸ガス透過度と酸素ガス透過度と
の比が大きいので、工業的には炭酸ガスを含む燃焼排ガ
スからの炭酸ガスの分離、天然ガスからの炭酸ガスの分
離に適しているし、さらに食品工業の面では炭酸ガスを
発生する食品の包装材料等に適している。以下実施例に
より本発明を具体的に説明するが、本願発明はこれらの
実施例のみに限定されるものではない。
【0022】(酸素ガス透過度の測定)積層フィルムの
ガス透過度の測定方法は以下の通りである。酸素ガス透
過度は酸素ガス透過度測定装置(Modern Con
trol社製 Ox−tran 2/20)を用い温度
23℃、相対湿度80%の条件で測定し、以下に示す式
(1)に従って本発明の積層フィルムの酸素ガス透過度
を求めた。
ガス透過度の測定方法は以下の通りである。酸素ガス透
過度は酸素ガス透過度測定装置(Modern Con
trol社製 Ox−tran 2/20)を用い温度
23℃、相対湿度80%の条件で測定し、以下に示す式
(1)に従って本発明の積層フィルムの酸素ガス透過度
を求めた。
【0023】(炭素ガス透過度の測定)炭素ガス透過度
は二酸化炭素透過度測定装置(Modern Cont
rol社製 PERMATRAN C−IV)を用い、
温度23℃、相対湿度80%の条件で測定し、以下に示
す式(1)に従って本発明の積層フィルムの炭酸ガス透
過度を求めた。
は二酸化炭素透過度測定装置(Modern Cont
rol社製 PERMATRAN C−IV)を用い、
温度23℃、相対湿度80%の条件で測定し、以下に示
す式(1)に従って本発明の積層フィルムの炭酸ガス透
過度を求めた。
【0024】
【数1】 1/P(total) = 1/P(film) + 1/P(sub) (1)
【0025】但し、P(total)は本発明の樹脂組成物
溶液がフィルム基材に塗布され形成された積層フィルム
としてのガス透過度であり、P(film)は本発明の樹脂
組成物からなるフィルムの単層のガス透過度であり、P
(sub)はフィルム基材のガス透過度である。
溶液がフィルム基材に塗布され形成された積層フィルム
としてのガス透過度であり、P(film)は本発明の樹脂
組成物からなるフィルムの単層のガス透過度であり、P
(sub)はフィルム基材のガス透過度である。
【0026】[実施例1〜4]ポリアクリル酸(PA
A)として和光純薬工業(株)社製のポリアクリル酸2
5質量%水溶液(数平均分子量150,000)を用
い、またアミン溶液として和光純薬工業(株)社製のモ
ノエタノールアミン(実施例1)、ジエタノールアミン
(実施例2)、トリエタノールアミン(実施例3)、ジ
グリコールアミン(実施例4)溶液を用いた。25質量
%PAA水溶液は水を加えて10質量%になるように調
整した。そしてPAAのカルボキシル基とアミンが等モ
ル当量になるように上述したアミン溶液を10質量%P
AA水溶液に添加し、ガラス棒で攪拌した後、反応混合
水溶液を得た。この混合水溶液をコロナ処理を行ったポ
リ4−メチル−1−ペンテンフィルム(厚さ25μmの
TPX(商品名)フィルム)上にメイヤーバーを用いて
コーテイングし、次いで、ドライヤーを用いて水を蒸発
させて、厚さ40μmの乾燥皮膜を得た。得られたコー
ティングフィルム(合計厚さ65μm)の酸素ガス透過
度、炭酸ガス透過度{基材フィルムであるTPXフィル
ムと乾燥皮膜との積層フィルムでP(total)に相当}
及び炭酸ガスと酸素ガスの透過度の比を表−1に示し
た。このフィルム基材に用いたTPXフィルムの酸素ガ
ス透過度は温度23℃、相対湿度80%条件下において
66,120cm3/cm2・MPa・s(厚さ25μm)、
また炭酸ガス透過度は同条件下において250,800
cm3/cm2・MPa・s(厚さ25μm)であった。従っ
て、表−1には前記式(1)に従って、基材フィルムを
除いた乾燥皮膜のみの酸素ガス透過度と炭酸ガスの透過
度の計算値も記載した。上記に示した方法で得られた乾
燥皮膜の構造解析をPerkinn Elmer社製、
FT−IR MI1750を用いて行った。PAA単体
にモノエタノールアミンを添加し、その添加量の増加に
伴い以下に示すIRスペクトルの変化が現れた。 PAAのC=O(1,710cm-1)伸縮に基づく吸収
ピーク強度の低下; 一級アミンのN−H変角(1,580〜1,600cm
-1)からのNH3 +のN−H変角(1,550cm-1)への
シフト。 これらにより、PAAとアミンは塩を形成していると判
断される。
A)として和光純薬工業(株)社製のポリアクリル酸2
5質量%水溶液(数平均分子量150,000)を用
い、またアミン溶液として和光純薬工業(株)社製のモ
ノエタノールアミン(実施例1)、ジエタノールアミン
(実施例2)、トリエタノールアミン(実施例3)、ジ
グリコールアミン(実施例4)溶液を用いた。25質量
%PAA水溶液は水を加えて10質量%になるように調
整した。そしてPAAのカルボキシル基とアミンが等モ
ル当量になるように上述したアミン溶液を10質量%P
AA水溶液に添加し、ガラス棒で攪拌した後、反応混合
水溶液を得た。この混合水溶液をコロナ処理を行ったポ
リ4−メチル−1−ペンテンフィルム(厚さ25μmの
TPX(商品名)フィルム)上にメイヤーバーを用いて
コーテイングし、次いで、ドライヤーを用いて水を蒸発
させて、厚さ40μmの乾燥皮膜を得た。得られたコー
ティングフィルム(合計厚さ65μm)の酸素ガス透過
度、炭酸ガス透過度{基材フィルムであるTPXフィル
ムと乾燥皮膜との積層フィルムでP(total)に相当}
及び炭酸ガスと酸素ガスの透過度の比を表−1に示し
た。このフィルム基材に用いたTPXフィルムの酸素ガ
ス透過度は温度23℃、相対湿度80%条件下において
66,120cm3/cm2・MPa・s(厚さ25μm)、
また炭酸ガス透過度は同条件下において250,800
cm3/cm2・MPa・s(厚さ25μm)であった。従っ
て、表−1には前記式(1)に従って、基材フィルムを
除いた乾燥皮膜のみの酸素ガス透過度と炭酸ガスの透過
度の計算値も記載した。上記に示した方法で得られた乾
燥皮膜の構造解析をPerkinn Elmer社製、
FT−IR MI1750を用いて行った。PAA単体
にモノエタノールアミンを添加し、その添加量の増加に
伴い以下に示すIRスペクトルの変化が現れた。 PAAのC=O(1,710cm-1)伸縮に基づく吸収
ピーク強度の低下; 一級アミンのN−H変角(1,580〜1,600cm
-1)からのNH3 +のN−H変角(1,550cm-1)への
シフト。 これらにより、PAAとアミンは塩を形成していると判
断される。
【0027】[比較例1〜2]実施例1で用いたPAA
の10%質量水溶液を、実施例1と同様にして、TPX
フィルム(厚さ25μm)上で厚さ40μmの乾燥皮膜
を作製したところ、温度23℃、相対湿度80%におけ
る炭酸ガス/酸素ガス選択透過度の比が13のPAAフ
ィルムが得られた(比較例1)。実施例1で使用したP
AAの10質量%水溶液と芳香族一級アミンであるm−
アミノフェノールをPAAのカルボキシル基と等モル当
量になる量混合し、実施例1と同様にして、TPXフィ
ルム(厚さ25μm)上で厚さ40μmの乾燥皮膜を作
製したところ、温度23℃、相対湿度80%における炭
酸ガス/酸素ガス透過度の比が14のフィルムが得られ
た(比較例2)。実施例1と同様に、それぞれの皮膜に
ついて得られたガス透過度等の測定値および計算値を表
−1に示した。
の10%質量水溶液を、実施例1と同様にして、TPX
フィルム(厚さ25μm)上で厚さ40μmの乾燥皮膜
を作製したところ、温度23℃、相対湿度80%におけ
る炭酸ガス/酸素ガス選択透過度の比が13のPAAフ
ィルムが得られた(比較例1)。実施例1で使用したP
AAの10質量%水溶液と芳香族一級アミンであるm−
アミノフェノールをPAAのカルボキシル基と等モル当
量になる量混合し、実施例1と同様にして、TPXフィ
ルム(厚さ25μm)上で厚さ40μmの乾燥皮膜を作
製したところ、温度23℃、相対湿度80%における炭
酸ガス/酸素ガス透過度の比が14のフィルムが得られ
た(比較例2)。実施例1と同様に、それぞれの皮膜に
ついて得られたガス透過度等の測定値および計算値を表
−1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】[実施例5〜9]平均分子量の異なる5種
類のPAAを用いてアミンと反応させた。すなわち平均
分子量2,000のPAA粉末(和光純薬工業(株)
製)(実施例5)、平均分子量50,000のPAA
(POLYSCIENCES INC製、25質量%水
溶液)(実施例6)、平均分子量90,000のPAA
(POLYSCIENCES INC製、25質量%水
溶液)(実施例7)、平均分子量150,000のPA
A(和光純薬工業(株)製、25質量%水溶液)(実施
例8)、平均分子量450,000のPAA粉末(和光
純薬工業(株)製)(実施例9)を使用し、アミンとし
てエチレンジアミン(和光純薬工業(株)製)溶液を用
い実施例1に準じた方法で皮膜を作製した。平均分子量
50,000、90,000及び150,000の25
質量%PAA水溶液は、水を加えて10質量%になるよ
うに調整して使用した。平均分子量が2,000のPA
A粉末は、水を加えて50質量%PAAになるように調
整して使用した。平均分子量が450,000のPAA
粉末は、水を加えて3質量%PAAになるように調整し
て使用した。各PAA水溶液にPAAのカルボキシル基
と等モル当量になるように上記のエチレンジアミン溶液
を添加し、ガラス棒で攪拌した後、反応混合溶液を得
た。
類のPAAを用いてアミンと反応させた。すなわち平均
分子量2,000のPAA粉末(和光純薬工業(株)
製)(実施例5)、平均分子量50,000のPAA
(POLYSCIENCES INC製、25質量%水
溶液)(実施例6)、平均分子量90,000のPAA
(POLYSCIENCES INC製、25質量%水
溶液)(実施例7)、平均分子量150,000のPA
A(和光純薬工業(株)製、25質量%水溶液)(実施
例8)、平均分子量450,000のPAA粉末(和光
純薬工業(株)製)(実施例9)を使用し、アミンとし
てエチレンジアミン(和光純薬工業(株)製)溶液を用
い実施例1に準じた方法で皮膜を作製した。平均分子量
50,000、90,000及び150,000の25
質量%PAA水溶液は、水を加えて10質量%になるよ
うに調整して使用した。平均分子量が2,000のPA
A粉末は、水を加えて50質量%PAAになるように調
整して使用した。平均分子量が450,000のPAA
粉末は、水を加えて3質量%PAAになるように調整し
て使用した。各PAA水溶液にPAAのカルボキシル基
と等モル当量になるように上記のエチレンジアミン溶液
を添加し、ガラス棒で攪拌した後、反応混合溶液を得
た。
【0030】この混合溶液を実施例1と同様にしてコロ
ナ処理を行ったTPXフィルム(厚さ25μm)上に塗
布し、厚さ40μmの乾燥皮膜を形成させた。実施例1
と同様に得られた積層フィルムのガス透過度を測定し、
その比を求めた。また実施例1と同様に乾燥皮膜のみの
ガス透過度を算出し、結果を表−2に示した。
ナ処理を行ったTPXフィルム(厚さ25μm)上に塗
布し、厚さ40μmの乾燥皮膜を形成させた。実施例1
と同様に得られた積層フィルムのガス透過度を測定し、
その比を求めた。また実施例1と同様に乾燥皮膜のみの
ガス透過度を算出し、結果を表−2に示した。
【0031】[比較例3]比較例1で用いたのと同方法
でエチレンジアミン溶液をTPXフィルム(厚さ25μ
m)上に塗布したところ、塗れ性に乏しく、またエチレ
ンジアミンは常温(20〜30℃)で液状であり固体化
しないため、乾燥皮膜を得ることは出来なかった。
でエチレンジアミン溶液をTPXフィルム(厚さ25μ
m)上に塗布したところ、塗れ性に乏しく、またエチレ
ンジアミンは常温(20〜30℃)で液状であり固体化
しないため、乾燥皮膜を得ることは出来なかった。
【0032】
【表2】
【0033】[実施例10〜12]実施例1で用いたP
AAとメチレン基数の異なる一級ジアミンを用い皮膜を
作製し、一級ジアミンにはエチレンジアミン(実施例
8、前出)、トリメチレンジアミン(実施例10)、テ
トラメチレンジアミン(実施例11)、ヘキサメチレン
ジアミン(実施例12)の4種類を用いた。これらはす
べて和光純薬工業(株)社製の試薬であった。25質量
%PAA水溶液は水を加えて10質量%になるように調
整した。PAAのカルボキシル基と等モル当量になるよ
うに上記の一級ジアミンをそれぞれ10質量%PAA水
溶液に添加し、ガラス棒で攪拌した後、反応混合溶液を
得た。
AAとメチレン基数の異なる一級ジアミンを用い皮膜を
作製し、一級ジアミンにはエチレンジアミン(実施例
8、前出)、トリメチレンジアミン(実施例10)、テ
トラメチレンジアミン(実施例11)、ヘキサメチレン
ジアミン(実施例12)の4種類を用いた。これらはす
べて和光純薬工業(株)社製の試薬であった。25質量
%PAA水溶液は水を加えて10質量%になるように調
整した。PAAのカルボキシル基と等モル当量になるよ
うに上記の一級ジアミンをそれぞれ10質量%PAA水
溶液に添加し、ガラス棒で攪拌した後、反応混合溶液を
得た。
【0034】この混合溶液をコロナ処理を行ったTPX
フィルム(厚さ25μm)上に塗布し、実施例1と同様
にして厚さ40μmの乾燥皮膜を形成させた。実施例1
と同様にして、得られた積層フィルムのガス透過度を測
定し、表−3に示した。表から分かるように、メチレン
数が2つであるエチレンジアミンとPAAとから成る膜
は、実施例8でも示したように、選択透過度の比110
を有する優れた炭素ガス/酸素ガス選択透過性を示し、
メチレン基数の増加に伴い透過度比の低下が見られた。
フィルム(厚さ25μm)上に塗布し、実施例1と同様
にして厚さ40μmの乾燥皮膜を形成させた。実施例1
と同様にして、得られた積層フィルムのガス透過度を測
定し、表−3に示した。表から分かるように、メチレン
数が2つであるエチレンジアミンとPAAとから成る膜
は、実施例8でも示したように、選択透過度の比110
を有する優れた炭素ガス/酸素ガス選択透過性を示し、
メチレン基数の増加に伴い透過度比の低下が見られた。
【0035】
【表3】
【0036】[比較例4〜5、実施例13〜15]実施
例1で用いたPAAとモノエタノールアミンを用いた。
25質量%PAA水溶液は水を加えて10質量%になる
ように調整した。そしてPAAのカルボキシル基に対し
てモノエタノールアミンを0.14モル当量(比較例
4)、0.24モル当量(比較例5)、0.38モル当
量(実施例13)、0.47モル当量(実施例14)、
0.70モル当量(実施例15)、1.00モル当量
(実施例1と同じ)となるように添加し、ガラス棒で攪
拌した後、反応混合溶液を得た。この混合液を実施例1
と同様にしてコロナ処理を行ったTPXフィルム(厚さ
25μm)上に塗布し、厚さ40μmの乾燥皮膜を形成
させた。
例1で用いたPAAとモノエタノールアミンを用いた。
25質量%PAA水溶液は水を加えて10質量%になる
ように調整した。そしてPAAのカルボキシル基に対し
てモノエタノールアミンを0.14モル当量(比較例
4)、0.24モル当量(比較例5)、0.38モル当
量(実施例13)、0.47モル当量(実施例14)、
0.70モル当量(実施例15)、1.00モル当量
(実施例1と同じ)となるように添加し、ガラス棒で攪
拌した後、反応混合溶液を得た。この混合液を実施例1
と同様にしてコロナ処理を行ったTPXフィルム(厚さ
25μm)上に塗布し、厚さ40μmの乾燥皮膜を形成
させた。
【0037】実施例1と同様に、得られた皮膜のガス透
過度を測定し、表−4に示した。表−4には実施例1の
結果も再度記載した。モノエタノールアミンの添加量の
増加に伴い炭酸ガス/酸素ガス透過度の比は増大するこ
とが分かる。
過度を測定し、表−4に示した。表−4には実施例1の
結果も再度記載した。モノエタノールアミンの添加量の
増加に伴い炭酸ガス/酸素ガス透過度の比は増大するこ
とが分かる。
【0038】
【表4】
【0039】[実施例16〜18]実施例1で用いたP
AAに水を加えて10質量%PAA水溶液を調製した
後、実施例8で用いたエチレンジアミンをPAAのカル
ボキシル基と等モル当量になるように添加し混合水溶液
を得た。この混合溶液をPTFE(ポリテトラフルオロ
エチレン)製のシートの上で60℃で24時間乾燥させ
キャストフィルムを得た。このフィルムを剥がし、多孔
膜でサンドイッチした後、ガス透過度を測定した。得ら
れたキャストフィルムの厚さは1,800μm、780
μm、1,000μmの3種類であった。1800μm
のキャストフィルムには多孔膜として濾紙(実施例1
6)、780μmのキャストフィルムにはPTFE(実
施例17)、1000μmのキャストフィルムにはPV
DF(ポリビニリデンフロライド)(実施例18)を用
いた。用いた多孔膜は、東洋濾紙(株)社製の多孔質濾
紙(厚さ220μm、保留粒子径1μm)及び、同社製
のPTFE多孔膜(厚さ55μm、平均孔径0.2μ
m、多孔度74%)、およびMILLIPORE社製の
PVDF(ポリビニリデンフロライド)多孔膜(厚さ1
10μm、平均孔径0.22μm、多孔度75%)の3
種類である。各積層体の全体の厚さは、濾紙を用いた系
で2,240μm、PTFEを用いた系で890μm、
PVDFを用いた系で1,220μmであった。得られ
た積層体のガス透過度を実施例1と同様にして測定し、
結果を表−5に示した。
AAに水を加えて10質量%PAA水溶液を調製した
後、実施例8で用いたエチレンジアミンをPAAのカル
ボキシル基と等モル当量になるように添加し混合水溶液
を得た。この混合溶液をPTFE(ポリテトラフルオロ
エチレン)製のシートの上で60℃で24時間乾燥させ
キャストフィルムを得た。このフィルムを剥がし、多孔
膜でサンドイッチした後、ガス透過度を測定した。得ら
れたキャストフィルムの厚さは1,800μm、780
μm、1,000μmの3種類であった。1800μm
のキャストフィルムには多孔膜として濾紙(実施例1
6)、780μmのキャストフィルムにはPTFE(実
施例17)、1000μmのキャストフィルムにはPV
DF(ポリビニリデンフロライド)(実施例18)を用
いた。用いた多孔膜は、東洋濾紙(株)社製の多孔質濾
紙(厚さ220μm、保留粒子径1μm)及び、同社製
のPTFE多孔膜(厚さ55μm、平均孔径0.2μ
m、多孔度74%)、およびMILLIPORE社製の
PVDF(ポリビニリデンフロライド)多孔膜(厚さ1
10μm、平均孔径0.22μm、多孔度75%)の3
種類である。各積層体の全体の厚さは、濾紙を用いた系
で2,240μm、PTFEを用いた系で890μm、
PVDFを用いた系で1,220μmであった。得られ
た積層体のガス透過度を実施例1と同様にして測定し、
結果を表−5に示した。
【0040】
【表5】
【0041】
【0042】以上実施例で示したように、本発明の樹脂
組成物から得られるフィルム層を少なくとも1層含む積
層フィルムは炭酸ガス透過度と酸素ガス透過度の比が大
きく改善されており、炭酸ガスが混在する気体から炭酸
ガスを分離するのに適した素材となり得る。また、積層
フィルムとして膜の厚さを調整することにより、炭酸ガ
スを発生しやすく、酸素との接触を嫌う食品の包装材料
としても適した素材となる。
組成物から得られるフィルム層を少なくとも1層含む積
層フィルムは炭酸ガス透過度と酸素ガス透過度の比が大
きく改善されており、炭酸ガスが混在する気体から炭酸
ガスを分離するのに適した素材となり得る。また、積層
フィルムとして膜の厚さを調整することにより、炭酸ガ
スを発生しやすく、酸素との接触を嫌う食品の包装材料
としても適した素材となる。
Claims (9)
- 【請求項1】 ポリアクリル酸類(A)とポリアクリル
酸類(A)の全カルボキシル基当り0.3〜1.0モル
当量の脂肪族アミン(B)との反応混合物から構成され
た樹脂組成物。 - 【請求項2】 脂肪族アミン(B)が脂肪族第1級ジア
ミンである請求項1記載の樹脂組成物。 - 【請求項3】 脂肪族第1級ジアミンがエチレンジアミ
ン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、
ヘキサメチレンジアミンの群から選ばれた少なくとも一
種のジアミンである請求項2記載の樹脂組成物。 - 【請求項4】 脂肪族アミン(B)が水酸基含有脂肪族
アミンである請求項1記載の樹脂組成物。 - 【請求項5】 水酸基含有脂肪族アミンがモノエタノー
ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、ジグリコールアミンの群から選ばれた少なくとも一
種のアミンである請求項4記載の樹脂組成物。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂組
成物から形成されたフィルム。 - 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂組
成物から形成されたフィルム層を少なくとも1層含む他
のフィルム基材との積層フィルム。 - 【請求項8】 樹脂組成物から形成されたフィルム層が
少なくとも1つの中間層を構成し、他のフィルム基材が
両最外層を構成する請求項7記載の積層フィルム。 - 【請求項9】 請求項7〜8記載のいずれかの積層フィ
ルムであり、かつ温度23℃、相対湿度80%における
炭酸ガス透過度と酸素ガス透過度の比(炭酸ガス透過度
/酸素ガス透過度)が20以上である気体選択透過性フ
ィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02353295A JP3506793B2 (ja) | 1995-01-18 | 1995-01-18 | 樹脂組成物およびそれから形成されたフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02353295A JP3506793B2 (ja) | 1995-01-18 | 1995-01-18 | 樹脂組成物およびそれから形成されたフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08193156A true JPH08193156A (ja) | 1996-07-30 |
JP3506793B2 JP3506793B2 (ja) | 2004-03-15 |
Family
ID=12113072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02353295A Expired - Fee Related JP3506793B2 (ja) | 1995-01-18 | 1995-01-18 | 樹脂組成物およびそれから形成されたフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3506793B2 (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008036463A (ja) * | 2006-08-01 | 2008-02-21 | Renaissance Energy Research:Kk | Co2促進輸送膜及びその製造方法 |
JP2008036464A (ja) * | 2006-08-01 | 2008-02-21 | Renaissance Energy Research:Kk | 二酸化炭素分離装置及び方法 |
JP2010125748A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-06-10 | Kuraray Co Ltd | 真空包装袋 |
CN103214608A (zh) * | 2013-05-02 | 2013-07-24 | 南昌航空大学 | 一种聚合物型二氧化碳吸收剂及其制备方法 |
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