JPH08191836A - 衝撃波治療システム - Google Patents

衝撃波治療システム

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JPH08191836A
JPH08191836A JP7006584A JP658495A JPH08191836A JP H08191836 A JPH08191836 A JP H08191836A JP 7006584 A JP7006584 A JP 7006584A JP 658495 A JP658495 A JP 658495A JP H08191836 A JPH08191836 A JP H08191836A
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JP
Japan
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ray
shock wave
irradiating
subject
fluoroscopic image
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JP7006584A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Etsu
泰行 鉞
Hirotoshi Tawara
博寿 田原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】構成が簡略化され、且つオペレータの負担が軽
減されるとともに、治療寝台の設定高さの上昇が抑制さ
れた衝撃波治療システムを提供する。 【構成】X線管5及び撮像部11を被検体Eを挟んで対
向して配置するとともに、撮像部11が固定された状態
で、X線管5を指令移動量に応じてX線検出面に沿って
移動させるX線管保持装置4の移動機構7と、その指令
移動量,及び移動機構7によるX線管5の移動に対応し
て求められた治療部位CのX線透視像上の位置変化量,
に基づいて治療部位Cの位置情報を算出する制御・演算
回路13とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線透視画像を用いて
衝撃波発生源の焦点を結石等の治療部位に位置合わせす
る機能を有する衝撃波治療システムに係り、特に、その
位置合わせを従来に比べて簡単に行なえるようにした衝
撃波治療システムに関する。
【0002】
【従来の技術】衝撃波治療システムは、強力な衝撃波を
用いて癌細胞や結石等の治療を行なう非侵襲的な治療シ
ステムである。
【0003】このような衝撃波治療システムでは、衝撃
波を治療部位以外の他の正常組織に照射することを避け
るために、衝撃波の焦点をその治療部位に正確に位置合
わせすることが大切である。この位置合わせには種々の
方式があるが、その一つとして、外科用X線TV装置
(以下、Cアームという)等のX線TV装置を利用した
ものがある。このX線TV装置を利用したシステムによ
れば、治療部位を特定するのに適した2方向からのX線
透視像を用いて治療部位と衝撃波焦点との位置合わせを
行なっている。
【0004】ここで、例えばCアームを用いた場合の治
療部位と衝撃波焦点との位置合わせの手順を図21を用
いて説明する。なお、図21に示すように、このCアー
ム30を用いた衝撃波治療システムでは、同一の寝台3
1を衝撃波治療装置32とCアーム30とで兼用する構
成となっている。また、Cアーム30は、X線管33と
イメージインテンシファイヤ(以下、I.I.という)
34とを有し、このX線管33とI.I.34とが、C
型の形状をした支持アーム35によりその相対位置を保
ったまま支持され、寝台31を挟んで対向配置されてい
る(このときの状態を初期状態という)。図21では、
寝台31の上方にはI.I.34が、また、寝台31の
下方にはX線管33が配置されている。なお、X線管3
3の管球焦点とI.I.34のX線検出面の中心点とを
結ぶ直線をX線関心線という。
【0005】また、支持アーム35は、アイソセンタを
中心に回転可能になっている(なお、初期状態のときの
回転角度を0度とする)。つまり、支持アーム35の回
転に応じて、X線関心線が回転するようになっている。
【0006】具体的な位置合わせの手順としては、最初
に、寝台31をCアーム30側の所定位置まで水平移動
させる。次いで、寝台31の天板31a上に載置された
患者に対し、初期状態にあるX線管33及びI.I.3
4によりX線透視を行なう。
【0007】そして、X線透視を行ないながら、天板3
1aをスライドさせて治療部位を透視画像上の中心に合
わせる(図21(a)参照)。そして、その天板31a
の水平方向の位置X1 を記憶する。
【0008】続いて支持アーム35を初期状態から、例
えば30度回転させた状態で再度X線透視を行ないなが
ら天板31aをスライドさせて治療部位を透視画像上の
中心に合わせる(図21(b))。そして、その天板3
1aの水平方向の位置X2 を記憶する。
【0009】記憶された治療部位の水平方向の位置X1
は、そのまま治療部位の水平方向の位置を与える。ま
た、治療部位の水平方向の位置X1 と支持アーム35が
初期状態から30度回転したときの治療部位の水平方向
の位置X2 との差分を取り、その差分に「cotan 30°」
を乗ずることにより、アイソセンタと治療部位との垂直
方向の距離が認識できる。
【0010】このようにして治療部位の水平方向の位置
及び垂直方向の位置を認識すると、天板31aをアプリ
ケータ36側へ移動させる(図21(c)参照)ととも
に、そのアプリケータ36をその記憶した位置に合わせ
て移動(上昇)させて(図21(d)参照)衝撃波焦点
を治療部位に合わせていた。
【0011】また、I.I.が独立したX線TV装置に
おいても、上述したCアームと同様に、2方向からのX
線透視像を用いて位置合わせを行なっている。この2方
向からのX線透視像の撮影は、例えば最初にある方向
(初期方向)における第1のX線透視像を撮影する。そ
して、X線管及びI.I.を、X線管の中心軸方向と
I.I.の中心軸方向とが一致するようにそれぞれ移動
及び傾斜させて、X線関心線が初期方向でのX線関心線
とある角度をなすように設定した後で第2のX線透視像
を撮影している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】2方向からのX線透視
像を用いた位置合わせの場合、最初のX線透視像(第1
のX線透視像)により治療部位(以下、ターゲットとも
いう)の位置を認識してから、その第1のX線透視像に
おけるX線関心線に対して所要の傾斜角度のX線関心線
を成すX線透視像(第2のX線透視像)によりターゲッ
トの位置を再度認識するために、Cアーム、あるいはX
線管及びI.I.を傾けなければならなかった。
【0013】しかし、この傾斜操作中には、第1のX線
透視像で捕らえたターゲットがX線照射野から外れてし
まい、第2のX線透視像において再度ターゲットの位置
を認識しなければならない。つまり、一度ターゲットの
位置を認識したにもかかわらず、再度ターゲットの位置
を認識するための位置決め操作を行なわなければならな
いため、オペレータの操作の繁雑化を招いた。また、傾
斜動作を行なうためにX線管及びI.I.を支持する機
構が複雑化した。さらに、傾斜動作及びターゲットの位
置決め操作にかかる手間の増大により、該オペレータの
負担も増大してしまった。
【0014】また、ターゲットが結石の場合、通常結石
は呼吸等により体軸方向に沿って移動するため、第1の
X線透視像により結石の位置を認識しても、第2の結石
の位置を認識するまでに結石が動いてしまうおそれがあ
るため、結石の位置を正確に認識することが難しかっ
た。
【0015】一方、図21からも分かるように、寝台の
下方にあるX線管(寝台の下方にI.I.がある場合は
I.I.)の装置設置面からの垂鉛直方向の距離が傾斜
動作に伴い増大するため、位置合わせの際の治療寝台
(天板)の高さは、その傾斜動作に伴うX線管の垂鉛直
方向の距離の増大を許容するように、通常の高さよりも
ある程度高く設定されなければならない。しかし、治療
寝台の設定高さの上昇は、寝台に載る際、又は診断中の
患者に恐怖感を与えることも考えられ、改善する必要が
あった。
【0016】さらにまた、既存のCアームを使用する際
には、衝撃波治療装置の衝撃波照射部と該Cアームのア
イソセンタとが離れた位置に存在することから、ターゲ
ットの位置が決まった後、患者を治療寝台(天板)のス
ライド等により衝撃波治療装置側へ移動させ、衝撃波焦
点がそのターゲット位置と一致するように、衝撃波照射
部を移動させている。
【0017】つまり、寝台のスライドを許容するため装
置全体の据付面積が大きくなり、診断ルームの有効スペ
ースを減少させていた。
【0018】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
ので、傾斜動作をすることなしにターゲットの位置決め
を行なうことにより、構成が簡略化され、且つオペレー
タの負担が軽減されるとともに、治療寝台の設定高さの
上昇が抑制された衝撃波治療システムを提供することを
第1の目的とする。
【0019】また、本発明は、ターゲットが呼吸等によ
り移動する場合でも、その移動の影響に左右されない
で、ターゲットの位置決めを行なうことができる衝撃波
治療システムを提供することを第2の目的とする
【0020】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載した衝撃波治療装置は、被検体載置用の
寝台と、前記被検体に衝撃波を照射させる衝撃波照射手
段と、前記被検体にX線を照射させるX線照射手段と、
前記被検体を透過したX線を受けるX線検出面を有した
X線検出手段と、このX線検出手段により検出されたX
線に基づいてモニタ上にX線透視像を表示するX線透視
像表示手段と、前記X線透視像から前記被検体内の治療
部位を認識して求められた位置情報に基づいて、前記衝
撃波の焦点を前記治療部位に一致させて衝撃波を照射す
る照射制御手段とを備えた衝撃波治療システムにおい
て、前記X線照射手段及び前記X線検出手段を前記被検
体を挟んで対向して配置するとともに、前記X線検出手
段が固定された状態で、前記X線照射手段を指令移動量
に応じて前記X線検出面に沿って移動させる移動手段
と、前記X線照射手段の指令移動量に応じた前記治療部
位のX線透視像の位置変化量を検出する位置変化量検出
手段と、前記移動量及び前記位置変化量に基づいて前記
治療部位の前記位置情報を算出する位置情報算出手段と
を備えている。
【0021】また、前記目的を達成するため請求項2に
記載した衝撃波治療装置は、被検体載置用の寝台と、前
記被検体に衝撃波を照射させる衝撃波照射手段と、前記
被検体にX線を照射させるX線照射手段と、前記被検体
を透過したX線を受けるX線検出面を有したX線検出手
段と、このX線検出手段により検出されたX線に基づい
てモニタ上にX線透視像を表示するX線透視像表示手段
と、前記X線透視像から前記被検体内の治療部位を認識
して求められた位置情報に基づいて、前記衝撃波の焦点
を前記治療部位に一致させて衝撃波を照射する照射制御
手段とを備えた衝撃波治療システムにおいて、前記X線
照射手段及び前記X線検出手段を前記被検体を挟んで対
向して配置するとともに、前記X線検出手段が固定され
た状態で、前記X線照射手段を指令移動量に応じて前記
X線検出面に沿って移動させる移動手段と、前記指令移
動量,及び前記移動手段による前記X線照射手段の移動
に対応して求められた前記治療部位のX線透視像上の位
置変化量,に基づいて前記治療部位の前記位置情報を算
出する位置情報算出手段とを備えている。
【0022】さらに、前記目的を達成するため請求項3
に記載した衝撃波治療装置は、被検体載置用の寝台と、
前記被検体に衝撃波を照射させる衝撃波照射手段と、前
記被検体にX線を照射させるX線照射手段と、前記被検
体を透過したX線を受けるX線検出面を有したX線検出
手段と、このX線検出手段により検出されたX線に基づ
いてモニタ上にX線透視像を表示するX線透視像表示手
段と、前記X線透視像から前記被検体内の治療部位を認
識して求められた位置情報に基づいて、前記衝撃波の焦
点を前記治療部位に一致させて衝撃波を照射する照射制
御手段とを備えた衝撃波治療システムにおいて、前記X
線照射手段及び前記X線検出手段を前記被検体を挟んで
対向して配置するとともに、前記モニタ上に所定距離離
れた第1のマーカー及び第2のマーカーから成る2つの
マーカーを表示するマーカー表示手段と、前記X線検出
手段が固定された状態で、前記治療部位のX線透視像が
第1のマーカーから第2のマーカーに移動するように、
移動指令に応じて前記X線照射手段を移動させる移動手
段と、前記X線照射手段の移動量及び前記所定距離に基
づいて前記治療部位の前記位置情報を算出する位置情報
算出手段とを備えている。
【0023】特に、請求項4に記載した衝撃波治療シス
テムでは、前記移動手段による前記X線照射手段の移動
方向は、前記被検体の体軸に直交する方向である。
【0024】また、特に、請求項5に記載した衝撃波治
療システムでは、前記X線照射手段はX線管を備えると
ともに、前記移動手段は前記X線管を前記X線検出面に
沿って移動可能に保持するX線管保持装置であり、この
X線保持装置は診断ルームの天井に設置されている。
【0025】さらに、請求項6に記載した衝撃波治療シ
ステムでは、X線照射手段の移動に伴い前記X線検出手
段のX線検出面から外れるX線を除去する除去手段を備
えている。
【0026】一方、前記目的を達成するため請求項7に
記載した衝撃波治療装置は、被検体載置用の寝台と、前
記被検体に衝撃波を照射させる衝撃波照射手段と、前記
被検体にX線を照射させるX線照射手段と、前記X線照
射手段に対し同一固定軸上で前記被検体を介して対向配
置され、前記被検体を透過したX線を検出するX線検出
手段と、このX線検出手段により検出されたX線に基づ
いてモニタ上にX線透視像を表示するX線透視像表示手
段と、前記X線透視像から前記被検体内の治療部位を認
識して求めた位置情報に基づいて前記衝撃波の焦点を前
記治療部位に一致させて衝撃波を照射する照射制御手段
とを備えた衝撃波治療システムにおいて、前記X線照射
手段及び前記X線検出手段のどちらか一方を固定した状
態で、前記X線照射手段及び前記X線検出手段の他方を
上記固定軸方向に沿って移動させる移動手段と、その移
動量に応じた前記治療部位のX線透視像の大きさの変化
を計測する計測手段と、この計測手段により計測された
前記X線透視像の大きさの変化量,及び上記移動量を含
む情報,に基づいて前記治療部位の前記位置情報を算出
する位置情報算出手段とを備えている。
【0027】また、前記目的を達成するため請求項8に
記載した衝撃波治療装置は、被検体載置用の寝台と、前
記被検体に衝撃波を照射させる衝撃波照射手段と、前記
被検体にX線を照射させるX線照射手段と、前記X線照
射手段に対し同一固定軸上で前記被検体を介して対向配
置され、前記被検体を透過したX線を検出するX線検出
手段と、このX線検出手段により検出されたX線に基づ
いてモニタ上にX線透視像を表示するX線透視像表示手
段と、前記X線透視像から前記被検体内の治療部位を認
識して求めた位置情報に基づいて、前記衝撃波の焦点を
前記治療部位に一致させて衝撃波を照射する照射制御手
段とを備えた衝撃波治療システムにおいて、前記X線照
射手段及び前記X線検出手段のどちらか一方を固定した
状態で、前記X線照射手段及び前記X線検出手段の他方
を指令移動量に応じて上記固定軸方向に沿って移動させ
る移動手段と、前記指令移動量を含む情報,及び前記移
動手段による前記X線照射手段の移動に対応して求めら
れた前記治療部位のX線透視像の大きさの変化量,に基
づいて前記治療部位の前記位置情報を算出する位置情報
算出手段とを備えている。
【0028】特に、請求項9に記載した衝撃波治療シス
テムでは、前記X線照射手段により照射されるX線の照
射範囲を絞り開度により制御する絞り機構を備え、この
絞り機構は、前記移動手段による前記X線照射手段及び
前記X線検出手段のどちらか一方の移動量に応じて前記
絞り開度を制御する絞り開度制御部を備えている。
【0029】
【作用】請求項1記載の衝撃波治療システムによれば、
被検体へのX線照射用のX線照射手段と、被検体を透過
したX線を受けるX線検出面を有したX線検出手段とが
被検体を挟んで対向して配置されている。そして、X線
検出手段が固定された状態で、移動手段によりX線照射
手段が指令移動量に応じてX線検出面に沿って、例えば
体軸方向に直交する方向へ移動する。このとき、位置変
化量検出手段により、X線照射手段の指令移動量に応じ
た治療部位のX線透視像の位置変化量が検出され、位置
情報算出手段により、移動量及び位置変化量に基づいて
治療部位の位置情報が算出される。
【0030】また、請求項2記載の衝撃波治療システム
によれば、被検体へのX線照射用のX線照射手段と、被
検体を透過したX線を受けるX線検出面を有したX線検
出手段とが被検体を挟んで対向して配置されている。そ
して、X線検出手段が固定された状態で、移動手段によ
りX線照射手段が指令移動量に応じてX線検出面に沿っ
て、例えば体軸方向に直交する方向へ移動する。このと
き、位置情報算出手段により、指令移動量,及び移動手
段によるX線照射手段の移動に対応して、例えばマニュ
アルにより求められた治療部位のX線透視像上の位置変
化量,に基づいて治療部位の位置情報が算出される。
【0031】さらに、請求項3記載の衝撃波治療システ
ムによれば、被検体へのX線照射用のX線照射手段と、
被検体を透過したX線を受けるX線検出面を有したX線
検出手段とが被検体を挟んで対向して配置される一方、
モニタ上には、マーカー表示手段によりに所定距離離れ
た第1のマーカー及び第2のマーカーから成る2つのマ
ーカーが表示されている。そして、移動指令に応じた移
動手段の動作により、X線検出手段が固定された状態
で、治療部位のX線透視像が第1のマーカーから第2の
マーカーに移動するようにX線照射手段が移動する。こ
のとき、位置情報算出手段により、X線照射手段の移動
量及び所定距離に基づいて治療部位の位置情報が算出さ
れる。
【0032】一方、請求項7に記載した衝撃波治療シス
テムによれば、X線照射手段に対し同一固定軸上で前記
被検体を介して対向配置されたX線検出手段により、被
検体を透過したX線が検出される。
【0033】今、移動手段の動作により、X線照射手段
及びX線検出手段のどちらか一方、例えばX線検出手段
が固定された状態で、X線照射手段及びX線検出手段の
他方であるX線照射手段が上記固定軸方向に沿って移動
する。このとき、計測手段により、その移動量に応じた
治療部位のX線透視像の大きさの変化が計測される。そ
して、位置情報算出手段により、計測手段により計測さ
れたX線透視像の大きさの変化量,及び移動量を含む情
報,に基づいて治療部位の位置情報が算出される。
【0034】また、請求項8に記載した衝撃波治療シス
テムによれば、X線照射手段に対し同一固定軸上で前記
被検体を介して対向配置されたX線検出手段により、被
検体を透過したX線が検出される。
【0035】今、移動手段の動作により、X線照射手段
及びX線検出手段のどちらか一方、例えばX線検出手段
が固定された状態で、X線照射手段及びX線検出手段の
他方であるX線照射手段が上記固定軸方向に沿って移動
する。このとき、位置情報算出手段により、指令移動量
を含む情報,及び移動手段によるX線照射手段の移動に
対応して、例えばマニュアルで求められた治療部位のX
線透視像の大きさの変化量,に基づいて治療部位の位置
情報が算出される。
【0036】
【実施例】以下、本発明に係る衝撃波治療システムの実
施例について、添付図面を参照して説明する。なお、本
実施例では、特に、結石治療を行なう場合について説明
する。
【0037】(第1実施例)第1実施例における衝撃波
治療システムの概略構成を図1に示すとともに、そのシ
ステム構成を図2に示す。
【0038】この衝撃波治療システムは、被検体Eに向
けて治療用の衝撃波を照射する機能を有する衝撃波治療
装置(衝撃波照射手段に対応)1と、被検体E内のX線
透視画像を表示するX線透視装置2とを備えている。ま
た、衝撃波治療システムは、衝撃波治療装置1及びX線
透視装置2と共通に使用される被検体E載置用の寝台3
を備えている。
【0039】衝撃波治療装置1は、例えばピエゾ素子を
備えたアプリケータ1aと、このアプリケータ1aを昇
降及び回転自在に保持した保持装置1bと、アプリケー
タ1a駆動用及びアプリケータ1aから照射される衝撃
波制御用の衝撃波治療装置本体1cとから構成されてい
る。また、保持装置1bはアプリケータ1aと一体に、
図1に示すように被検体Eの体軸方向に沿って移動可能
になっている。
【0040】X線透視装置2は、X線管保持装置4と、
この保持装置4に保持されたX線管(X線照射手段に対
応)5とを備えている。
【0041】X線管保持装置4は天井走行式であり、保
持装置本体6が保持装置本体走行(移動)機構(以下、
単に移動機構という)7により天井Wを走行するように
なっている。
【0042】図3は、寝台3側から見た移動機構7のレ
ール部を示した図である。すなわち、第1のレール7a
は、診断ルームの天井Wに被検体Eの体軸方向(y方
向)に平行に敷設されている。第2のレール7bは、第
1のレール7aと直交した方向(x方向)に沿って該第
1のレール7aに取り付けられている。また、第2のレ
ール7bは、図示しないレール移動機構により、第1の
レール7aの上を走行(つまり、y方向に沿って走行自
在)することができるようになっている。
【0043】さらに、保持装置本体6は、第2のレール
7bの上を走行自在(つまり、x方向に沿って走行自
在)な状態で取り付けられている。
【0044】また、X線管保持装置4は、図1に示すよ
うに、当該保持装置本体5に吊設された支持アーム8を
備えている。X線管5は、その支持アーム8先端に取り
付けられ、そのX線放射側が寝台3側を向くようになっ
ている。
【0045】この支持アーム8は、伸縮自在に形成され
ており、その移動量は目盛り等により読み取れるように
なっている。なお、通常は予め定められた高さ(初期高
さ)にX線管5(その管球焦点)が位置するように、設
定されている。
【0046】図4に、X線管保持装置4のシステム構成
図を示す。上記移動機構7、例えば保持装置4のカバー
に設けられ、保持装置本体6の移動方向、移動距離等の
移動指令等を入力可能なスイッチ等の入力部9、入力部
9からの移動指令に基づいて移動機構7及びレール移動
機構を制御するコントローラ10から構成されている。
【0047】一方、X線透視装置2は、X線管5に対し
寝台3を挟んで対向した状態で撮像部11が設けられて
いる。この撮像部11は、例えば床に固定した状態で取
り付けられている。また、撮像部11は、X線管5から
発生され、被検体Eを透過したX線を検出して画像信号
に変換し、その画像信号を信号処理系(X線透視像表示
手段に対応)12に送るようになっている。
【0048】撮像部11は図5に示すように、被検体E
を透過したX線をX線検出面により検出して光学像に変
換するI.I.(X線検出手段に対応)11aと、この
I.I.11aで得られた光学像を所要の大きさの像に
変換する光学系11bと、この光学系11bで得られた
像を撮像して画像信号に変換するTVカメラ11cとか
ら成る。
【0049】I.I.11aは、そのX線検出面が、上
記保持装置本体6の移動によるX線管5の移動方向と平
行になるように配置されている。また、そのX線検出面
には、X線を遮蔽する材質で格子状に形成されたグリッ
ドが取り付けられている。
【0050】信号処理系12は、信号処理部12aと、
TVモニタ12bとを備えている。
【0051】信号処理部12aは、A/D変換器、フレ
ームメモリ、信号処理回路、及びD/A変換器を有し、
TVカメラ11cから出力された画像信号をA/D変換
器によりディジタルのフレーム画像データに変換した後
フレームメモリに格納し、信号処理回路により必要に応
じて所望の信号処理を施す。そして、処理後の画像デー
タをD/A変換器によりアナログの画像信号に変換する
ようになっている。
【0052】この信号処理部12aから出力された画像
信号は、TVモニタ12bに送られ、表示に供される。
【0053】一方、衝撃波治療システムは、CPU、メ
モリ等から成るコンピュータ回路等を搭載し、後述する
図6に示す処理を行なう制御・演算回路13と、キーボ
ードやマウス、タッチペン等を備え、制御・演算回路1
3に接続された入力器14とを備えている。
【0054】制御・演算回路13のメモリには、上述し
たX線管5の「初期高さデータH1」が予め記憶されて
いる。
【0055】また、制御・演算回路13には、保持装置
6のコントローラ10の出力が接続されている。さら
に、制御・演算回路13の出力は、衝撃波治療装置本体
1cの図示しないコントローラに接続されている。
【0056】次に本実施例の全体動作について説明す
る。
【0057】最初に、オペレータは、被検体Eを寝台3
に載置し、例えば寝台3等を体軸方向に移動させてX線
管5の管球焦点とI.I.11aの例えば中心点とを結
ぶ直線(X線関心線)上に被検体Eの治療部位(ターゲ
ット)である結石Cがくるように設定する。
【0058】次に、被検体Eの体形や結石Cの形状等を
考慮して支持アーム8を伸縮させてX線管5の高さを決
める。このとき、オペレータは、目盛りにより支持アー
ム8の伸縮量を読み、その伸縮量データを入力器14を
介して制御・演算回路13のメモリに送る。
【0059】制御・演算回路13は、図6に示す処理を
行なっている。すなわち、制御・演算回路13は、入力
された伸縮量データ及び予め記憶された初期高さデータ
H1からX線管5の管球焦点のX線検出面に対する距離
(高さ)を演算して求め、この求められたX線管高さデ
ータHをメモリに読み込み(ステップ101)、待機状
態に入る。
【0060】そして、オペレータEは、ターゲットであ
る結石Cの位置決めのための初期設定として、保持装置
本体6を被検体Eの体軸に直交する方向(図中−x方
向)に、所定の距離だけ移動させる指令を入力部9から
入力する。コントローラ10は、その指令を受けて移動
機構7を介して保持装置本体6を−x方向に移動させる
ように制御する。この結果、保持装置本体6は、図2中
の仮想線で示されたAの位置に移動する。なお、前記移
動によっても、被検体内のターゲットはX線管5及び
I.I.11aのX線照射野に含まれている。
【0061】初期設定が行なわれた後、オペレータは、
位置決め操作を行なう。すなわち、保持装置本体6が
「A」の位置に存在する状態で、図示しないX線制御回
路等を介してX線管5にX線照射指令を送る。この結
果、X線管5からX線が被検体Eに照射される。被検体
Eに照射され、その被検体Eを透過したX線は、I.
I.11aのX線検出面に入射され、そのI.I.11
a、光学系11b、TVカメラ11cを介して画像信号
として信号処理部12aに入力する。そして、その画像
信号は、信号処理部12aにより適宜な信号処理が程さ
れた後、TVモニタ12bによりX線透視画像として表
示される。なお、TVモニタ12bには、X線検出面に
取り付けられたグリッドによる格子状のラインLIと、
そのラインLIに重なって結石CのX線透視像I1 が表
示されている(図7参照)。
【0062】そして、オペレータは、グリッドによる格
子状のラインLIを参照しながら、入力器14のマウス
等を操作してTVモニタ12b上のカーソルを移動させ
たり、あるいはタッチペン等を操作することにより、T
Vモニタ12bに表示された結石CのX線透視像I1 の
位置座標を入力する。この「位置データX1 (x1 、y
1 )」は、制御・演算回路13に送られる。
【0063】制御・演算回路13は、入力器14から
「位置データX1 (x1 、y1 )」が送られると、待機
状態を抜け、その「位置データX1 (x1 、y1 )」を
メモリに読み込み(ステップ102)、待機状態に入
る。
【0064】続いてオペレータは、入力部9から、保持
装置本体6を先程の−x方向とは反対の方向(x方向)
に、所定の長さだけ移動させる指令を送る。なお、この
場合の移動距離は、少なくともX線関心線が被検体E内
の結石Cを所定の長さ通過する程度の距離とする。コン
トローラ10は、その指令を受けて移動機構7を介して
保持装置本体6をx方向へ移動させるとともに、制御・
演算回路13にその移動量データを送る。この結果、保
持装置本体6は、図2中の仮想線で示されたBの位置に
移動する。
【0065】一方、制御・演算回路13は、コントロー
ラ10から移動量データが送られると、待機状態を抜
け、その「移動量データL」をメモリに読み込み(ステ
ップ103)、待機状態に入る。
【0066】このとき、X線透視は行なわれているた
め、TVモニタ12bに表示された結石CのX線透視像
I1aは、図7に示すように、保持装置本体6の移動とは
反対の方向、つまり−x方向へ移動する。そして、オペ
レータは、再度入力器14のマウスやタッチペン等を操
作して、TVモニタ12bに表示された移動後の結石C
のX線透視像I1aの位置座標を入力する。この「位置デ
ータX2 (x2 、y2 )」は、制御・演算回路13に送
られる。
【0067】制御・演算回路13は、入力器14から
「位置データX2 (x2 、y2 )」が送られると、待機
状態を抜け、その「位置データX2 (x2 、y2 )」を
メモリに読み込む(ステップ104)。
【0068】そして、制御・演算回路13は、メモリに
記憶された「高さデータH」、「移動量データL」、
「位置データX1 (x1 、y1 )」、及び「位置データ
X2 (x2 、y2 )」を読み出し(ステップ105)、
これらのデータに基づいてターゲットの位置(x0 、y
0 、z0 )を演算する(ステップ106)。
【0069】ここで、ステップ106で行なわれる演算
処理を図8及び図9を用いて説明する。なお、ターゲッ
トが結石Cの場合、被検体Eの呼吸等により通常体軸方
向に移動する可能性があるため、最初に、結石Cが移動
しない場合、次に結石Cが移動する場合についてそれぞ
れ説明する。
【0070】(1)結石Cが移動しない場合 図8は、「高さデータH」、「移動量データL」、「位
置データX1 (x1 、y1 )」、及び「位置データX2
(x2 、y2 )」と、実際の結石Cの中心位置O(x0
、y0 、z0 )との関係を示した図である。
【0071】まず、制御・演算回路13は、「位置デー
タX1 (x1 、y1 )」、及び「位置データX2 (x2
、y2 )」からX線透視像の移動距離lを算出する。
すなわちlは、
【数1】 で求められる。
【0072】一方、保持装置本体6の移動前(図2にお
けるAの状態)におけるX線管5のX線放射点A1 と移
動後(図2におけるBの状態)におけるX線管5のX線
放射点B1 とすると、三角形(A1 B1 O)と、三角形
(X1 X2 O)とは、図8に示すように相似関係にある
ため、結石Cの中心位置OとX線検出面との間の距離を
hとすると、
【数2】(H−h):h=L:l ……(2) が成立し、この結果、
【数3】h=l×H/(L+l) ……(3) のように、hが求められる。
【0073】また、線分B1 X2 と線分X2 X1 とがな
す角度をαとすると、
【数4】Δx=h/tan α ……(4)
【0074】なお、y方向(体軸方向)へは、呼吸等に
よる移動がないとしているため、
【数5】Δy=0 ……(5) である。以上、求められた「h、Δx、Δy」に基づい
て、結石Cの空間的な位置座標Oは、
【数6】 で求められる。
【0075】(2)結石Cが移動する場合 図9は、「高さデータH」、「移動量データL」、「位
置データX1 (x1 、y1 )」、及び「位置データX2
(x2 、y2 )」と、移動後の結石Cの中心位置O(x
0 、y0 、z0 )との関係を示した図である。なお、こ
の場合、結石Cの呼吸等による体軸方向への移動のた
め、X線検出面における結石Cの位置は、最初の結石C
の位置データX1 (x1 、y1 )からターゲットの位置
データX2(x2 、y2 )へと、y方向へΔyだけ移動
している(この移動量をl* で表す)。
【0076】この場合も上述した結石Cが移動しない場
合と同様にl* ,hは、
【数7】
【数8】h=l* ×h/(L+l* ) ……(8) で表される。
【0077】また、結石CのX線透視像の呼吸等による
移動(Δy)に基づく変化角度(線分X2 X1 と点X1
と通りLに平行な直線とのなす角)をθとすると、
【数9】 で演算される。
【0078】このθを用いると、Δx、Δyはそれぞ
れ、
【数10】
【数11】 で求められる。以上、求められた「h、Δx、Δy」に
基づいて、移動後の結石Cの空間的な位置座標Oは、
【数12】 で求められる。
【0079】このようにして結石Cの位置座標O(x0
、y0 、z0 )が求められると、制御・演算回路13
は、衝撃波治療装置本体1cのコントローラにこの位置
データO(x0 、y0 、z0 )を送り(ステップ10
7)、処理を終了する。
【0080】衝撃波装置本体1cのコントローラは、送
られたターゲットの位置データに基づいて、例えば図1
に示すように、アプリケータ保持装置1bを体軸方向に
沿って移動させてアプリケータ1aの中心軸を結石Cに
合わせる。さらに、アプリケータ1aを下降させ、その
焦点を結石Cに合わせる。そして、その焦点に向けて衝
撃波が照射され、結石Cの破砕が行なわれる。
【0081】以上、述べたように、本実施例によれば、
X線管5を体軸と直交する方向へ移動させた場合の、タ
ーゲット(結石C)のX線透視像の移動量に基づいてタ
ーゲットの空間的な位置を求めることができる。したが
って、ターゲットの位置決めに伴ってI.I.11aを
傾斜させたり、寝台3を動かす必要がなくなり、構成が
簡略化され、オペレータの負担が軽減される。
【0082】また、例えば結石Cがターゲットの場合、
被検体の呼吸等により当該ターゲットが体軸方向へ移動
してしまうが、本実施例では、その呼吸の移動に関係な
く、ターゲットの位置(移動位置)を正確に求めること
ができるため、診断の正確性をより一層向上させること
ができる。
【0083】さらに、I.I.11aを傾斜させる必要
がないことから、寝台3の高さを通常の高さに設定する
ことができ、患者に不必要な負担を与えることがなくな
る。
【0084】さらにまた、求められたターゲットの位置
へアプリケータ1aの焦点を一致させる際に、アプリケ
ータ1aを体軸方向に沿って移動させてその焦点をター
ゲットに合わせることができる。つまり、アプリケータ
1aの焦点とターゲットの位置とを一致させる際に、寝
台3をアプリケータ1a側へスライドさせる必要がなく
なるため、装置全体の据付面積を縮小することができ
る。
【0085】なお、本実施例において、保持装置本体6
を体軸方向に直交する方向に移動させたが、本発明はこ
れに限定されるものではない。例えば、コントローラ1
0を介してレール移動機構により第2のレール7bを体
軸方向に移動させることにより、保持装置本体6を体軸
方向に沿って移動させることもできるし、その他、移動
機構7及びレール移動機構を制御することにより、X線
管5をX線検出面に沿って移動させることができる。
【0086】(第2実施例)第2実施例における衝撃波
治療システムの構成を図10に示す。この衝撃波治療シ
ステムの構成は、第1実施例と略同様であり、異なる点
は、マーカー発生回路15を備えていることである。
【0087】このマーカー発生回路15は、信号処理部
12aにより信号処理されたフレーム画像データに対し
2つのマーカーデータを重畳させるようになっている。
この2つのマーカーデータの位置は、その2つのマーカ
ーデータを結ぶラインと体軸とが直交する位置であり、
且つ2つのマーカーデータの距離が所定の距離l1 だけ
離れている。
【0088】このマーカーデータは、フレーム画像デー
タに重畳される。このマーカーデータを含むフレーム画
像データは、アナログ画像信号に変換された後でTVモ
ニタ12bに送られる。したがって、TVモニタ12b
には、X線透視画像に重ねて2つのマーカーM1 、M2
が表示されている(図11参照)。また、2つのマーカ
ーデータの距離lは、予め制御・演算回路13に送ら
れ、メモリに記憶されている。
【0089】なお、この他の構成は第1実施例と略同様
であるため、その説明は省略する。
【0090】本実施例の全体動作について説明する。
【0091】本実施例における位置決めの初期設定とし
て、X線透視を行ないながら保持装置本体6を移動させ
て、ターゲットである結石Cの透視像I1 をマーカーM
1 に一致させておく。
【0092】次に、位置決め操作として、X線透視を行
ないながら、第1実施例と同様に、保持装置本体6をx
方向へ移動させて、結石の透視像I1aをマーカーM2 に
一致させる。
【0093】このときの保持装置本体6の移動量をL′
とすると、第1実施例と同様に、この移動量データL′
は制御・演算回路13に送られる。
【0094】一方、本実施例では、その保持装置本体6
の移動に伴うX線透視像の移動データl1 は、予め設定
されているため、第1実施例のように、保持装置本体6
の移動前及び移動後の位置データを入力器14から入力
することなく、上述した演算を行なうことができる。
【0095】したがって、第1実施例の効果に加えて、
オペレータの操作がより簡単になる。
【0096】なお、第1実施例及び第2実施例におい
て、X線管5のX線放射側に、当該X線管5から放射さ
れるX線の照射野を制御するX線絞り機構16を取り付
けてもよい。
【0097】このX線絞り機構16は、図12から分か
るように、X線を遮蔽する材質からなる円盤状の絞り部
16aがモータ制御部16bからの制御に基くモータ1
6cの回転により、回転軸16d、回転ギヤ16eを介
して固定軸を中心に回転するようになっている。なお、
16fは回転軸受けのベアリングである。
【0098】この絞り部16aには、所定径の開口16
gが所定位置に形成され、この開口16gがI.I.1
1aのX線検出面上でのX線照射野を決めている。
【0099】つまり、X線管5の移動方向、及び移動位
置に合わせてその開口16gを通過するX線がI.I.
11aのX線検出面に略一致するように、開口16gの
径、開口16gの形成位置、及び絞り部16aの回転角
度(開口16gの到達位置)を設定すれば、X線管5の
移動によるI.I.11aのX線検出面から外れるX線
を除去することができる。
【0100】また、第1実施例及び第2実施例におい
て、X線管5をI.I.11aのX線検出面に沿って移
動可能な天井走行式のX線管保持装置4を用いたが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えば、X線管
5を床や寝台3からアーム等を介してI.I.11aと
寝台3とを挟んで対向させ、当該アームは、そのX線管
5をI.I.11aのX線検出面に沿って移動可能に保
持するようなX線管保持装置を用いてもよい。
【0101】ところで、第1及び第2実施例では、結石
のX線透視像の位置座標をオペレータが入力器14から
入力したが、本発明はこれに限定されるものではない。
つまり、結石のX線透視像の位置をフレーム画像信号の
濃度値の変化から自動的に読み取ることも可能である。
すなわち、第1及び第2実施例における衝撃波治療シス
テムにおいて座標認識装置を備える。この座標認識装置
は、ローカルのCPU、メモリ等を備え、信号処理部1
2a及び制御・演算回路13に接続されている。そし
て、信号処理部12aのフレームメモリに格納されたフ
レーム画像データにおける各画素の濃度値を自動的に参
照し、予め定められた閾値等により結石の透視像に対応
する濃度値の画素を抽出し、その中心の位置データを求
め、この求められた位置データを制御・演算回路13に
送るようになっている。
【0102】すなわち、X線管5の移動前及び移動後の
結石CのX線透視像の位置(I1 →I1a)のデータ(上
述した「位置データX1 (x1 、y1 )」及び「位置デ
ータX2 (x2 、y2 )」)が自動的に求められること
になり、オペレータの手間を煩わせることなく、結石C
の位置決めを行なうことができる。
【0103】なお、制御・演算回路13のステップ10
1〜ステップ106の処理が請求項1乃至3記載の位置
情報算出手段を形成する。また、座標認識装置と制御・
演算回路13のステップ102、ステップ104、ステ
ップ105、及びステップ106の処理の一部(数式
(1)あるいは(7)の演算処理)が請求項1記載の位
置変化量検出手段を形成する。
【0104】(第3実施例)第3実施例における衝撃波
治療システムのシステム構成を図13に示す。なお、本
システムの概略構成は、図1と略同様であり、その説明
は省略又は簡略化する。
【0105】本実施例の衝撃波治療システムのX線管支
持装置4は、X線管5の管球焦点とI.I.11aの例
えば中心点とを結ぶ軸(X線関心線を表す軸、以下、固
定軸という)が固定である。そして、支持アーム8を自
動的に伸縮駆動させることにより、X線管5をI.I.
11aとの対向状態を保持したまま、その固定軸方向に
沿って(図13中z方向、及びその反対方向(−z方
向))移動させる支持アーム移動機構17を備えてい
る。図14にX線管支持装置4のシステム構成図を示
す。
【0106】支持アーム移動機構17はコントローラ1
0に接続されている。そして、入力部9からのX線管5
の移動方向(z方向あるいは−z方向の設定)、移動距
離等の移動指令がコントローラ10に入力されると、支
持アーム移動機構13が駆動して支持アーム8が伸縮
し、X線管5がz方向及び−z方向へ移動するようにな
っている。なお、治療前では、X線管5は、I.I.1
1aのX線検出面に対し予め定められた距離(高さ;以
下、初期高さD1 とする)に位置している(図15中の
仮想線で示す位置A1)。
【0107】制御・演算回路13のメモリには、「初期
高さデータD1 」と上記固定軸(X線関心線)の中点
(アイソセンタ)の位置データP(xp 、yp 、zp )
とが予め記憶されている。
【0108】この他のシステム構成は第1実施例と略同
様であるため、その説明は省略又は簡略化する。
【0109】次に本実施例の全体動作について述べる。
【0110】最初に、オペレータは、被検体Eを寝台3
に載置し、例えば寝台3等を動かして固定軸上に被検体
Eのターゲットである結石Cがくるように設定する。
【0111】続いてオペレータは、位置決め操作を行な
う。すなわち、オペレータは、図示しないX線制御回路
等を介してX線管5にX線照射指令を送る。この結果、
X線管5からX線が被検体Eに照射される。被検体Eに
照射され、その被検体Eを透過したX線は、I.I.1
1aのX線検出面に入射され、I.I.11a、光学系
11b、TVカメラ11cを介して画像信号として信号
処理部12aに入力する。そして、その画像信号は、信
号処理部12aにより適宜な信号処理が程された後、T
Vモニタ12bによりX線透視画像として表示される。
なお、TVモニタ12bには、X線検出面に取り付けら
れたグリッドによる格子状のラインと、そのラインに重
なって結石CのX線透視像が表示されている。
【0112】このとき、オペレータは、グリッドによる
格子状のラインを参照しながら、結石CのX線透視像の
大きさ(X線ビームの広がりのため、真のターゲットの
大きさより拡大している)を求める。
【0113】この大きさを表すデータとして、例えばタ
ーゲットの最大長の径を計測する。今、結石Cの形は、
球で近似されることが多いことから、径として、直径、
又は直径に類する長さ:d1 を計測し、入力器14のキ
ーボードを操作して、データd1 (第1の大きさデータ
d1 )を入力する。この「第1の大きさデータd1 」
は、制御・演算回路13に送られる。
【0114】制御・演算回路13は、図16に示す処理
を行なっている。すなわち、制御・演算回路13は、入
力された「第1の大きさデータd1 」をメモリに読み込
み(ステップ201)、待機状態に入る。
【0115】続いてオペレータは、入力部9から、X線
管5をz方向に所定の長さだけ移動(上昇)させる指令
を送る。コントローラ10は、その移動指令を受けて支
持アーム移動機構17を介して支持アーム8を収縮させ
るとともに、制御・演算回路13にその移動量データを
送る。この結果、X線管5は、図15中の実線で示され
た位置B1に移動する。
【0116】一方、制御・演算回路13は、コントロー
ラ10から移動量データが送られると、待機状態を抜
け、その「移動量データDA 」をメモリに読み込み(ス
テップ202)、待機状態に入る。
【0117】このとき、X線透視は行なわれているた
め、TVモニタ12bに表示された結石CのX線透視像
の大きさは、移動前に比べて変化している。オペレータ
は、同様にターゲットのX線透視画像の大きさデータで
ある「直径、又は直径に類する長さ:d2 」を計測す
る。そして、入力器14のキーボードを操作して、「第
2の大きさデータd2 」を入力する。この「第2の大き
さデータd2 」は、制御・演算回路13に送られる。
【0118】制御・演算回路13は、入力器14から
「第2の大きさデータd2 」が送られると、待機状態を
抜け、その「第2の大きさデータd2 」をメモリに読み
込む(ステップ203)。
【0119】そして、制御・演算回路13は、メモリに
記憶された「初期高さデータD1 」、「位置データP
(xp 、yp 、zp )」、「第1の大きさデータd1
」、「移動量データDA 」、及び「第2の大きさデー
タd2 」を読み出し(ステップ204)、これらのデー
タに基づいて結石Cの位置O(x0 、y0 、z0 )を演
算する(ステップ205)。
【0120】ここで、ステップ205で行なわれる演算
処理を図15を用いて説明する。
【0121】図15は、「初期高さデータD1 」、「ア
イソセンタの位置データP(xp 、yp 、zp )の内、
z方向の長さzp (D3 とする)」、「第1の大きさデ
ータd1 」、「移動量データDA 」、「第2の大きさデ
ータd2 」、「アイソセンタのz方向の長さ(高さ)と
結石Cの中心との長さm」、「結石Cの直径k」との関
係を示した図である。
【0122】図15によれば、比例関係により、次式が
成立する。
【0123】
【数13】
【数14】 同様に、
【数15】
【数16】 上記式(14)及び式(16)からX線管5の移動前及
び移動後の結石CのX線透視像の大きさの変化「d1 /
d2 」は、
【数17】 で求められる。
【0124】上記式(17)に、予め求められたデータ
「D1 、D3 、d1 、DA 、及びd2 」を代入すると、
mを求めることができる。
【0125】このmを用いると、結石Cの高さ方向(z
方向)の位置は、
【数18】 z0 =zp +m ……(18) で求められる。また、(x、y)空間の位置は、アイソ
センタの位置と同じになるため、ターゲットの位置O
は、
【数19】 で求められる。
【0126】このようにして結石Cの位置座標O(x0
、y0 、z0 )が求められると、制御・演算回路13
は、衝撃波治療装置本体1cのコントローラにこの位置
データO(x0 、y0 、z0 )を送り(ステップ20
6)、処理を終了する。
【0127】衝撃波装置本体1cのコントローラは、送
られた結石Cの位置データに基づいて、第1実施例と同
様にアプリケータ1aの中心軸を結石Cの位置に合わせ
る。さらに、アプリケータ1aをz軸に沿って下降さ
せ、アプリケータ1aの焦点を結石Cに合わせる。そし
て、その焦点に向けて衝撃波が照射され、結石Cの破砕
が行なわれる。
【0128】以上述べたように、本実施例によれば、X
線管5を固定軸方向に沿って移動させたときのターゲッ
ト(結石C)のX線透視像の大きさの変化に基づいて、
当該ターゲットの空間的な位置を求めることができる。
したがって、ターゲットの位置決めに伴ってI.I.1
1aを傾斜させたり、寝台3を動かす必要がなくなり、
構成が簡略化され、オペレータの負担が軽減される さらに、I.I.11aを傾斜させる必要がないことか
ら、寝台3の高さを通常の高さに設定することができ、
患者に不必要な負担を与えることがなくなる。
【0129】また、第2実施例と同様に、マーカー発生
回路により異なる2つの大きさの、例えば円形のマーカ
ー(これらのマーカーの直径をそれぞれd1a、d2aとす
る)を重畳表示させておく。そして、最初に、X線管5
をI.I.11aの固定軸方向に沿って移動させて結石
CのX線透視像を一方のマーカー(直径d1a)に合わせ
る。続いて、支持アーム移動機構17を介して支持アー
ム8を伸長あるいは収縮させて結石CのX線透視像を他
方のマーカー(直径d2a)に合わせる。
【0130】このとき、マーカーからマーカーへのX線
管5の移動量(つまり、DA )を計測すれば、X線管5
移動前及び移動後の結石CのX線透視像の大きさデータ
「d1a、d2a」が予め求められているため、第3実施例
と同様の処理を行なうことにより、結石Cの位置を求め
ることができる。この場合、結石CのX線透視像の大き
さデータを入力する手間が省けるという新たな利点もあ
る。
【0131】さらに、本実施例では、図17に示すよう
に、X線絞り機構18をX線管5のX線放射側に取り付
けてもよい。この絞り機構18は、絞り開度制御部19
からの制御信号に基づいて、図18(a),(b)に示
すように、絞り18aの開度(絞り開度)を自動的に調
節できるようになっている。
【0132】そして、絞り開度制御部19はコントロー
ラ10に接続されている。
【0133】つまり、図19に示すように、絞り開度制
御部19は、コントローラ10からX線管5の移動量デ
ータDB が送られると、その移動量データに基づき、
I.I.11aのX線検出面を含む平面でのX線照射野
を求め、そのX線照射野が当該X線検出面と略一致する
ように、絞り開度を調節する。
【0134】したがって、X線管5の移動に伴ってI.
I.11aのX線検出面から外れるX線は極度に減少す
るため、まわりの環境への影響を避けることができる。
【0135】なお、本実施例におけるX線管保持装置4
が請求項7又は8記載の移動手段を形成し、制御・演算
回路13のステップ201〜ステップ206の処理が請
求項7又は8記載の位置情報算出手段を形成する。
【0136】また、本実施例では、X線管5を固定軸方
向に沿って移動させたが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、X線管5の位置を固定しておき、I.I.
11aを固定軸方向に沿って移動させても同様の作用、
効果を得ることができる。
【0137】さらに、本実施例では、第1実施例と同様
に天井走行型のX線管保持装置を用いたが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、例えば、Cアームや一般
的な寝台を挟んでX線管5及びI.I.11aがX線管
5の管球焦点とI.I.11aの例えば中心点とを結ぶ
軸(固定軸)が固定された状態で対向配置された保持機
構でもよい。この場合、その保持機構は、X線管5及び
I.I.11aのいずれか一方を固定可能であり、他方
を、固定軸方向に沿って移動可能に保持する構成であれ
ばよい。
【0138】さらにまた、本実施例では、結石C(ター
ゲット)の形状を球で近似させ、大きさデータとして直
径を用いたが、この大きさデータは、例えばターゲット
の形状が複雑な場合、最大長の径を大きさデータとする
ことができる。また、大きさデータとしてターゲットの
面積を表すデータを用いることもできる。
【0139】ところで、第3実施例では、結石のX線透
視像の大きさデータをオペレータが入力器14から入力
したが、本発明はこれに限定されるものではない。つま
り、結石のX線透視像の大きさをフレーム画像信号の濃
度値の変化から自動的に読み取ることも可能である。す
なわち、第3実施例における衝撃波治療システムにおい
て座標認識装置を備える。この座標認識装置は、ローカ
ルのCPU、メモリ等を備え、信号処理部12a及び制
御・演算回路13に接続されている。そして、信号処理
部12aのフレームメモリに格納されたフレーム画像デ
ータにおける各画素の濃度値を自動的に参照し、予め定
められた閾値等により結石の透視像に対応する濃度値の
画素を抽出し、例えば直径の長さ等の大きさデータを求
め、この求められた位置データを制御・演算回路13に
送るようになっている。
【0140】すなわち、X線管5の移動前及び移動後の
結石CのX線透視像の大きさデータ(上述した「d1 」
及び「d2 」)が自動的に求められることになり、オペ
レータの手間を煩わせることなく、結石Cの位置決めを
行なうことができる。なお、本実施例の座標認識装置及
び制御・演算回路13のステップ201、ステップ20
3、ステップ204、及びステップ205の処理(数式
(13)〜数式(17)の演算処理)が請求項7記載の
計測手段を形成する。
【0141】また、図15に示すように、実際の結石C
の大きさ(直径)kは、結石Cの中心からI.I.11
aのX線検出面までの距離(D3 +m),X線管5の管
球焦点からI.I.11aのX線検出面までの距離(D
1 ),及びI.I.11aのX線検出面に写るX線透視
像の直径d2 ,により決まるが、実際は、X線管5の位
置により、図20に示すように、結石Cの直径kではな
く、線分STや線分UVの長さをI.I.11aのX線
検出面上に写すことになるため、本来の結石Cの直径を
写す場合に比べて結石Cの大きさが大きくなる。したが
って、制御・演算回路13は、計測されたX線透視像の
直径d2 を実際の結石Cの大きさに対応させる補正処理
を行なっている。この補正処理は、結石Cの形状が球形
ではなく不規則な形状の場合でも、その最大径の長さに
関して同様の補正処理を行なえばよい。
【0142】
【発明の効果】以上述べたように請求項1乃至6に記載
した衝撃波治療システムによれば、X線検出手段を固定
した状態でX線照射手段を体軸方向に直交する方向へ移
動させることにより、その移動に応じて移動する治療部
位のX線透視像上での位置変化量,及びX線照射手段の
移動量に基づいて治療部位の位置情報を算出することが
できる。
【0143】また、請求項7乃至9に記載した衝撃波治
療システムによれば、同一固定軸上で被検体を介して対
向配置されたX線照射手段及びX線検出手段のどちらか
一方を固定した状態でX線照射手段及びX線検出手段の
他方を固定軸方向に沿って移動させることにより、その
移動に応じて変化する治療部位のX線透視像上の大きさ
の変化量,及びX線照射手段の移動量に基づいて治療部
位の位置情報を算出することができる。
【0144】したがって、治療部位の位置決めに伴って
X線検出手段を傾斜させたり、寝台を動かす必要がなく
なり、構成が簡略化され、オペレータの負担が軽減され
る。
【0145】さらに、X線検出手段を傾斜させる必要が
ないことから、寝台の高さを通常の高さに設定すること
ができ、患者に不必要な負担を与えることがなくなる。
【0146】また、請求項4乃至6記載の衝撃波治療シ
ステムによれば、X線照射手段を体軸方向に直交する方
向へ移動させているため、例えば被検体の呼吸等により
治療部位が体軸方向へ移動してしまっても、その呼吸の
移動に関係なく、治療部位の移動位置を正確に求めるこ
とができるため、診断の正確性をより一層向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の衝撃波治療装置の概略構成を示すブロ
ック図。
【図2】第1実施例に係る衝撃波治療システムのシステ
ム構成図。
【図3】移動機構のレール部の概略構成を示す図。
【図4】第1実施例におけるX線管保持装置のシステム
構成を示す図。
【図5】撮像部のシステム構成を示す図。
【図6】第1実施例における制御・演算回路の処理の一
例を示す概略フローチャート。
【図7】TVモニタの表示画面を示す図。
【図8】結石の位置と高さデータ、移動量データ、位置
データ等との関係を示した図。
【図9】結石の位置と高さデータ、移動量データ、位置
データ等との関係を示した図。
【図10】第2実施例に係る衝撃波治療システムのシス
テム構成図。
【図11】TVモニタの表示画面を示す図。
【図12】X線絞り機構の概略構成を示す図。
【図13】第3実施例に係る衝撃波治療システムのシス
テム構成図。
【図14】第3実施例におけるX線管保持装置のシステ
ム構成を示す図。
【図15】結石の位置と高さデータ、移動量データ、大
きさデータ等との関係を示した図。
【図16】第3実施例における制御・演算回路の処理の
一例を示す概略フローチャート。
【図17】X線管に取り付けられたX線絞り機構を示す
図。
【図18】絞りの絞り開度を説明する図。
【図19】X線絞り機構、絞り開度制御部を備えた衝撃
波治療システムの主要部を示す図。
【図20】結石の大きさの補正処理について説明する
図。
【図21】従来の治療部位と衝撃波焦点との位置合わせ
の手順を説明する図。
【符号の説明】
1 衝撃波治療装置 1a アプリケータ 1b 保持装置 1c 衝撃波治療装置本体 2 X線透視装置 3 寝台 4 X線管保持装置 5 X線管 6 保持装置本体 7 保持装置本体走行(移動)機構 7a 第1のレール 7b 第2のレール 8 支持アーム 9 入力部 10 コントローラ 11 撮像部 11a I.I. 11b 光学系 11c TVカメラ 12 信号処理系 12a 信号処理部 12b TVモニタ 13 制御・演算回路 14 入力器 15 マーカー発生回路 16 X線絞り機構 17 支持アーム移動機構 18 X線絞り機構 18a 絞り 19 絞り開度制御部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体載置用の寝台と、前記被検体に衝
    撃波を照射させる衝撃波照射手段と、前記被検体にX線
    を照射させるX線照射手段と、前記被検体を透過したX
    線を受けるX線検出面を有したX線検出手段と、このX
    線検出手段により検出されたX線に基づいてモニタ上に
    X線透視像を表示するX線透視像表示手段と、前記X線
    透視像から前記被検体内の治療部位を認識して求められ
    た位置情報に基づいて、前記衝撃波の焦点を前記治療部
    位に一致させて衝撃波を照射する照射制御手段とを備え
    た衝撃波治療システムにおいて、 前記X線照射手段及び前記X線検出手段を前記被検体を
    挟んで対向して配置するとともに、 前記X線検出手段が固定された状態で、前記X線照射手
    段を指令移動量に応じて前記X線検出面に沿って移動さ
    せる移動手段と、前記X線照射手段の指令移動量に応じ
    た前記治療部位のX線透視像の位置変化量を検出する位
    置変化量検出手段と、前記移動量及び前記位置変化量に
    基づいて前記治療部位の前記位置情報を算出する位置情
    報算出手段とを備えたことを特徴とする衝撃波治療シス
    テム。
  2. 【請求項2】 被検体載置用の寝台と、前記被検体に衝
    撃波を照射させる衝撃波照射手段と、前記被検体にX線
    を照射させるX線照射手段と、前記被検体を透過したX
    線を受けるX線検出面を有したX線検出手段と、このX
    線検出手段により検出されたX線に基づいてモニタ上に
    X線透視像を表示するX線透視像表示手段と、前記X線
    透視像から前記被検体内の治療部位を認識して求められ
    た位置情報に基づいて、前記衝撃波の焦点を前記治療部
    位に一致させて衝撃波を照射する照射制御手段とを備え
    た衝撃波治療システムにおいて、 前記X線照射手段及び前記X線検出手段を前記被検体を
    挟んで対向して配置するとともに、 前記X線検出手段が固定された状態で、前記X線照射手
    段を指令移動量に応じて前記X線検出面に沿って移動さ
    せる移動手段と、前記指令移動量,及び前記移動手段に
    よる前記X線照射手段の移動に対応して求められた前記
    治療部位のX線透視像上の位置変化量,に基づいて前記
    治療部位の前記位置情報を算出する位置情報算出手段と
    を備えたことを特徴とする衝撃波治療システム。
  3. 【請求項3】 被検体載置用の寝台と、前記被検体に衝
    撃波を照射させる衝撃波照射手段と、前記被検体にX線
    を照射させるX線照射手段と、前記被検体を透過したX
    線を受けるX線検出面を有したX線検出手段と、このX
    線検出手段により検出されたX線に基づいてモニタ上に
    X線透視像を表示するX線透視像表示手段と、前記X線
    透視像から前記被検体内の治療部位を認識して求められ
    た位置情報に基づいて、前記衝撃波の焦点を前記治療部
    位に一致させて衝撃波を照射する照射制御手段とを備え
    た衝撃波治療システムにおいて、 前記X線照射手段及び前記X線検出手段を前記被検体を
    挟んで対向して配置するとともに、 前記モニタ上に所定距離離れた第1のマーカー及び第2
    のマーカーから成る2つのマーカーを表示するマーカー
    表示手段と、前記X線検出手段が固定された状態で、前
    記治療部位のX線透視像が第1のマーカーから第2のマ
    ーカーに移動するように、移動指令に応じて前記X線照
    射手段を移動させる移動手段と、前記X線照射手段の移
    動量及び前記所定距離に基づいて前記治療部位の前記位
    置情報を算出する位置情報算出手段とを備えたことを特
    徴とする衝撃波治療システム。
  4. 【請求項4】 前記移動手段による前記X線照射手段の
    移動方向は、前記被検体の体軸に直交する方向である請
    求項1、2、又は3記載の衝撃波治療システム。
  5. 【請求項5】 前記X線照射手段はX線管を備えるとと
    もに、前記移動手段は前記X線管を前記X線検出面に沿
    って移動可能に保持するX線管保持装置であり、このX
    線保持装置は診断ルームの天井に設置された請求項4記
    載の衝撃波治療システム。
  6. 【請求項6】 X線照射手段の移動に伴い前記X線検出
    手段のX線検出面から外れるX線を除去する除去手段を
    備えた請求項5記載の衝撃波治療システム。
  7. 【請求項7】 被検体載置用の寝台と、前記被検体に衝
    撃波を照射させる衝撃波照射手段と、前記被検体にX線
    を照射させるX線照射手段と、前記X線照射手段に対し
    同一固定軸上で前記被検体を介して対向配置され、前記
    被検体を透過したX線を検出するX線検出手段と、この
    X線検出手段により検出されたX線に基づいてモニタ上
    にX線透視像を表示するX線透視像表示手段と、前記X
    線透視像から前記被検体内の治療部位を認識して求めた
    位置情報に基づいて前記衝撃波の焦点を前記治療部位に
    一致させて衝撃波を照射する照射制御手段とを備えた衝
    撃波治療システムにおいて、 前記X線照射手段及び前記X線検出手段のどちらか一方
    を固定した状態で、前記X線照射手段及び前記X線検出
    手段の他方を上記固定軸方向に沿って移動させる移動手
    段と、その移動量に応じた前記治療部位のX線透視像の
    大きさの変化を計測する計測手段と、この計測手段によ
    り計測された前記X線透視像の大きさの変化量,及び上
    記移動量を含む情報,に基づいて前記治療部位の前記位
    置情報を算出する位置情報算出手段とを備えたことを特
    徴とする衝撃波治療システム。
  8. 【請求項8】 被検体載置用の寝台と、前記被検体に衝
    撃波を照射させる衝撃波照射手段と、前記被検体にX線
    を照射させるX線照射手段と、前記X線照射手段に対し
    同一固定軸上で前記被検体を介して対向配置され、前記
    被検体を透過したX線を検出するX線検出手段と、この
    X線検出手段により検出されたX線に基づいてモニタ上
    にX線透視像を表示するX線透視像表示手段と、前記X
    線透視像から前記被検体内の治療部位を認識して求めた
    位置情報に基づいて、前記衝撃波の焦点を前記治療部位
    に一致させて衝撃波を照射する照射制御手段とを備えた
    衝撃波治療システムにおいて、 前記X線照射手段及び前記X線検出手段のどちらか一方
    を固定した状態で、前記X線照射手段及び前記X線検出
    手段の他方を指令移動量に応じて上記固定軸方向に沿っ
    て移動させる移動手段と、前記指令移動量を含む情報,
    及び前記移動手段による前記X線照射手段の移動に対応
    して求められた前記治療部位のX線透視像の大きさの変
    化量,に基づいて前記治療部位の前記位置情報を算出す
    る位置情報算出手段とを備えたことを特徴とする衝撃波
    治療システム。
  9. 【請求項9】 前記X線照射手段により照射されるX線
    の照射範囲を絞り開度により制御する絞り機構を備え、
    この絞り機構は、前記移動手段による前記X線照射手段
    及び前記X線検出手段のどちらか一方の移動量に応じて
    前記絞り開度を制御する絞り開度制御部を備えた請求項
    7又は8記載の衝撃波治療システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007525296A (ja) * 2004-03-01 2007-09-06 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 画像により補助される衝撃波治療のための装置

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