JPH08191645A - 魚用ク−ラ−ボックス - Google Patents

魚用ク−ラ−ボックス

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JPH08191645A
JPH08191645A JP27835594A JP27835594A JPH08191645A JP H08191645 A JPH08191645 A JP H08191645A JP 27835594 A JP27835594 A JP 27835594A JP 27835594 A JP27835594 A JP 27835594A JP H08191645 A JPH08191645 A JP H08191645A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 釣用のための餌となるための魚(餌魚),あ
るいは釣り上げた魚を,温度上昇しない水にし,しかも
その水に魚を育成し続けるための新鮮な空気を供給する
魚用ク−ラ−ボックスを得る。 【構成】 他端部を魚用ク−ラ−ボックス内の水に浸し
た熱良導性パイプの一端をペルチェ素子の冷却面側に連
通する。該ペルチェ素子の冷却面側と反対側の加熱面に
該加熱面の熱を放熱するためのヒ−トシンクを設け,該
ヒ−トシンクの放熱フィンの熱を魚用ク−ラ−ボックス
の外部に放散するためのファンモ−タを設ける。上記熱
良導性パイプと電磁ポンプとを連結し,該電磁ポンプに
より上記ペルチェ素子の冷却面に発生した冷気を上記熱
良導性パイプを介して上記魚用ク−ラ−ボックス内の水
に送り該魚用ク−ラ−ボックス内の水の温度上昇を防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,釣用のための餌とな
るための魚(餌魚),あるいは釣り上げた魚を,長時間
冷えた適宜な温度の水にし(即ち,水の温度上昇を防止
し),しかもその水に魚を育成し続けるための新鮮な空
気を供給するための魚用ク−ラ−ボックスに関する。
【0002】
【従来技術】魚釣りにク−ラ−ボックスを用意していく
ことは,多々用いられていることであるが,これは魚釣
りの種類によっては,目的とする魚を釣り上げるために
餌となる魚をク−ラ−ボックス内に入れておき,餌魚を
新鮮なまま長時間に渡り生かしておかねばならない場合
や,また釣り上げた魚を,生かしておき,新鮮な魚の状
態で持ち返りたい場合があるためである。
【0003】このために,クラ−ボックス内に予め水を
入れ,しかもその水を冷やすための氷を入れておき,そ
の冷えた水の中に魚を入れておけば,クラ−ボックス内
の魚は,比較的,長時間生き続ける。
【0004】
【従来技術の問題点】しかしながら,炎天下では,クラ
−ボックス内から餌魚を取り出す都度に,あるいは,釣
り上げた魚を入れる度に当該クラ−ボックスの蓋を開け
るため,クラ−ボックス内の水が暖かくなり,その結
果,クラ−ボックス内の魚は死滅してしまうことが多々
あり,長時間,ク−ラ−ボックス内の魚を生かし続ける
には限度がある。
【0005】特に目的とする魚を釣り上げるために餌魚
をク−ラ−ボックス内に入れておく場合,本格的な釣り
を楽しむ者にとっては,重要な問題である。なぜなら,
望ましい釣り場を捜す必要があるが,そのために時間が
かかり,いざそれに最適な釣り場を見いだした時には,
既にク−ラ−ボックス内の水は暖かくなり,またその水
に新鮮な空気[酸素]が供給されていないことから,そ
の餌魚は死んでしまい,餌魚として適さないものになっ
てしまうケ−スが多々ある。
【0006】また,望ましい釣り場を探したとしても,
釣り用餌魚を用意していかねば,餌魚を売っている店を
探したり,餌魚の販売店に戻る時間を必要としたり,あ
るいは,早い時間でなければ釣れない種類の魚である場
合には,餌魚を売っている店がオ−プンしていないこと
もあり,非常に困ることになる。即ち,魚釣りの目的に
よっては,前日から,餌魚を購入し,その餌魚をク−ラ
−ボックス内に入れ,保存しておく必要があるが,その
餌魚が死滅してしまうことがあり,餌魚として目的を果
たさないものになってしまうことがある。
【0007】また餌魚を貯蔵する以外の目的,例えば釣
り上げた魚を新鮮なままク−ラ−ボックス内で生かした
まま目的地に運び,例えば食味したい場合でも,上記し
たようにク−ラ−ボックス内の水は既に暖かくなってい
たり,長時間に渡り酸素が供給されていないために,魚
が死滅してしまうことがある。
【0008】
【発明の課題】この発明の課題は,魚用ク−ラ−ボック
ス内の水を長時間に渡り温度上昇を防止し,しかもその
水に魚のための新鮮な空気(酸素)を供給するようにし
て当該魚用ク−ラ−ボックス内の水の中にいる餌魚,あ
るいは釣り上げた魚を長時間生かし続けることできるよ
うにすることにある。
【0009】
【発明の課題を達成するための手段】係るこの発明の課
題は,他端部を魚用ク−ラ−ボックス1内の水2に浸し
た熱良導性パイプ3の一端をペルチェ素子9の冷却面側
に連通し,該ペルチェ素子9の冷却面側と反対側の加熱
面に該加熱面の熱を放熱するためのヒ−トシンク4を設
け,該ヒ−トシンク4の放熱フィン4aの熱を魚用ク−
ラ−ボックス1の外部に放散するためのファンモ−タ5
を設け,上記熱良導性パイプ3と電磁ポンプ7とを連結
し,該電磁ポンプ7により上記ペルチェ素子9の冷却面
に発生した冷気を上記熱良導性パイプ3を介して上記魚
用ク−ラ−ボックス1内の水に送り該魚用ク−ラ−ボッ
クス1内の水2の温度上昇防止をした魚用ク−ラ−ボッ
クスを提供することで達成できる。
【0010】この発明の別の課題は,上記熱良導性パイ
プ3内に通気性を有する帯状体等でできた熱良導性の冷
却効果促進金属体8を内蔵することで,魚用ク−ラ−ボ
ックス1内の水2に入れた魚をより長時間生かし続ける
ことができるようにすることで達成できる。
【0011】
【作用】カバ−6内には,図示せず電源電池は内蔵する
か,またはその外部に設けており,またカバ−6の表面
には,図示せず電源スイッチが設けられているので,こ
の電源スイッチをオンすると,ペルチェ素子9に電源が
供給されると同時に,ファンモ−タ5にも電源が供給さ
れ,ペルチェ素子9が動作すると共にファンモ−タ5が
回転し,また電磁ポンプ7が作動する。
【0012】ペルチェ素子9の原理については,後記に
て説明するとして,ペルチェ素子9に電源が投入される
と,その加熱面[図において上面部]が加熱され,その
下面の冷却面[図において下面部]が冷却される。
【0013】ファンモ−タ5が回転すると,カバ−6の
透孔10から空気を吸い込んで,ヒ−トシンク4の放熱
フィン4aに送風して風は,放熱フィン4aを通り,そ
の下部の蓄熱プレ−ト4bに蓄えられた熱を魚用ク−ラ
−ボックス1の外部に,即ち,カバ−6の透孔10から
放散するため,ペルチェ素子9の加熱面に発生する熱を
十分に放熱してペルチェ素子9の冷却面を効率良く冷却
するので,その冷却面と接する熱良導性金属蓋16の下
面に冷気を形成し,該蓋16の下面の冷気によって,熱
良導性パイプ(熱良導性金属パイプが望ましい)3内の
上部に冷気を溜める。
【0014】また電磁ポンプ7は,カバ−6に形成した
透孔10を介して魚用ク−ラ−ボックス1の外部より空
気[酸素]を取り入れ,その空気を上記電磁ポンプ7に
連結されたビニルチュ−ブ等で形成された連通管(望ま
しくは熱良導性金属パイプか熱良導性合成樹脂が望まし
い)17を介して熱良導性パイプ3内に送り続ける。
【0015】このことにより,熱良導性パイプ3内に充
満した冷気は,その熱良導性パイプ3の外周部をも冷却
し,該外周部と接するク−ラ−ボックス1内の水2を冷
却するため,水2の温度上昇を防止できる。
【0016】同時に,電磁ポンプ7は,魚用ク−ラ−ボ
ックス1の外部より空気[酸素]を取り入れ,その空気
を連通管17を介して熱良導性金属パイプ3内に送り続
けるので,上記蓋16の下面の冷気,即ち,熱良導性パ
イプ3内の上部の冷気を熱良導性パイプ3の下部に接続
したビニルチュ−ブ18に送り,該ビニルチュ−ブ18
の下端に取り付けた発泡体19を介して冷気をク−ラ−
ボックス1内の水2の中に供給し,ク−ラ−ボックス1
内の水2の温度上昇を防止するのみならず該水2の内部
の魚20に必要な新鮮な酸素[空気]をも供給する。
【0017】尚,熱良導性金属パイプ3内には,例え
ば,アルミニウム等でできた金属タワシのごとき熱良導
体でできた冷却効果促進金属体8が内蔵されているた
め,熱良導性パイプ3の内部を通過する空気の冷却効果
をより高めることができる。
【0018】尚,ク−ラ−ボックス1内の水2の中に冷
気が供給され続けると,ク−ラ−ボックス1内の内部に
は,酸素[空気]が充満されることになるが,この場合
には,ク−ラ−ボックス1に図示せず窓を形成してある
ので,その窓を開放しておくか,供給酸素[空気]の逃
げ部をク−ラ−ボックス1の適宜部分に形成しておけば
良い。
【0019】
【発明の実施例】図1は本発明の一実施例としての魚用
ク−ラ−ボックス1の縦断面図を示し,図2は同魚用ク
−ラ−ボックス1に用いた熱良導性パイプ3の形成方法
の一例を示し,図3及び図4はペルチェ素子9の原理説
明図を示す。
【0020】以下,図1乃至図4を参照して,本発明の
一実施例としての魚用ク−ラ−ボックス1について説明
する。
【0021】魚用ク−ラ−ボックス1は,そのク−ラ−
ボックス本体部を形成するための水2を貯蔵する水貯蔵
部1aと,この上部開口端を閉じる蓋1bとよりなり,
水貯蔵部1a内には魚20を入れるに必要な量の水2を
入れてある。この魚用ク−ラ−ボックス1では,蓋1b
に釣魚用餌箱を着脱自在にするための透孔21が形成さ
れているものを用いている。従って,常時は,この透孔
21には図示せず餌箱が装着され,ク−ラ−ボックス1
は密閉されている。
【0022】このような構造の本発明を適用した魚用ク
−ラ−ボックス1では,まず上記餌箱を外し,その外し
た上記透孔21に後記する空気(酸素)供給兼冷却水製
造ユニット22を装着して当該魚用ク−ラ−ボックス1
を密閉する。
【0023】上記空気供給兼冷却水製造ユニット22
は,まず,上記透孔21の図面の都合上,図示せず段部
に係合させるための同じ理由で係合取着基板23の図示
せず係合突起部を上記透孔の21の段部に係合させる。
この基板23には,その下面にペルチェ素子9及び熱良
導性金属蓋16を中に設置するための透孔が形成されて
いる。
【0024】この係合取着基板23の上面には,蓄熱プ
レ−ト(後記するペルチェ素子9の加熱面側の熱を蓄熱
する部分)4bの上面に放熱フィン(蓄熱プレ−トに蓄
熱された熱を放散する部分)4aを形成したヒ−トシン
ク4が設置され,該ヒ−トシンク4には,この放熱フィ
ン4aに伝達されるペルチェ素子9の加熱面側の熱を上
記魚用ク−ラ−ボックス1の外部に放散するためのファ
ンモ−タ5が設けられている。尚,このファンモ−タ5
としては,最も多く市販され,且つ入手の容易で,而も
電池駆動が可能なDC(直流)ブラシレス軸流ファンモ
−タを用いると良い。
【0025】蓄熱プレ−ト4bの上記係合取着基板23
に形成した透孔と対向する部分に熱導電性接着材などを
用いて,ペルチェ素子9の加熱面側を接着する。
【0026】熱良導性パイプ3は,その一端部(上端
部)を適宜な手段にて,その内部径内に上記ペルチェ素
子9が収まるように,上記係合取着基板23の下部に取
り付けてあり,この材質としては,熱電導性の良いのも
を用いるのが最適なのでアルミニウムまたはその合金で
形成したものを用いるのが良いがこれに限るものではな
いが,いずれにしても熱電導性の良いのもを用いて形成
されている。
【0027】この熱良導性パイプ3の内部には,冷却効
果を高めるために内径方向に広がった突出を形成した
り,螺旋状の空気通り道に形成したり,積層ギャップを
形成したりするのが,水2の冷却効果を高めることがで
きるので,そのようにしてもよいが,ここでは,一般に
市販されているアルミニウム,鉄,銅,あるいは鉄等で
形成された金属帯状タワシ等のを埋設している。このよ
うな冷却効果促進金属体8として金属タワシは,空気を
通すことができるので最適で,実験上においても,この
ようなものを上記熱良導性パイプ3の内部に冷却効果促
進金属体8として埋設したところ好結果が得られてい
る。
【0028】そこで,アルミニウムまたはその合金で形
成した一般市販の金属帯状タワシのような通気性を有す
る帯状体等でできた冷却効果促進金属体8を上記熱良導
性パイプ3内に内蔵している。
【0029】上記通気性を有する帯状体等でできた冷却
効果促進金属体8を内蔵した上記熱良導性パイプ3は,
筒状本体3aからなり,その上下両開口端部の内周に螺
子を切っており,その螺子に螺合する螺子部を有する熱
良導性金属蓋16,24で上記上下両開口端部を閉じて
いる。
【0030】このように形成された両端が熱良導性金属
蓋16,24で閉じられた熱良導性パイプ3は,その熱
良導性金属蓋16が上記ペルチェ素子9の冷却面側と接
しているので,カバ−6内若しくはその外部の図示せず
電源電池の図示せず電源スイッチをオンしておくと,ペ
ルチェ素子9の冷却面を冷却するので,その冷却面と接
する熱良導性金属蓋16の下面に冷気を形成し,該蓋1
6の下面の冷気によって,熱良導性パイプ3内の上部に
冷気を溜める。
【0031】ここで,ペルチェ素子9の原理について,
簡単に図3及び図4を用いて以下に説明する。
【0032】図3は,ペルチェ素子9のカプルを示し,
図4は,図3のカプルを組み合わせて形成したペルチェ
素子9を示す。
【0033】図3を参照して,ペルチェ素子9のカプル
によりヒ−トシンク4(蓄熱プレ−ト4b)を冷却する
場合を説明すると,この熱吸収のためのコ−ルド・ジャ
ンクション部がヒ−トシンク4(蓄熱プレ−ト4b)と
なる。
【0034】ここで,直流電源11(カバ−6内に内蔵
するかその外部に設けた電源電池が該当)の図示せず電
源スイッチをオンしてペルチェ素子9の電気伝導体12
に電流を流すと,ヒ−トシンク4(蓄熱プレ−ト4b)
部分では,電子が一方の半導体から他方の半導体に流れ
る時に,低エネルギ−の状態から高エネルギ−の状態に
移ることになり,エネルギ−が熱の形で電子に吸収され
る。
【0035】電源11は,この電子の流れを行わせるエ
ネルギ−を供給し,ホット・ジャンクションとなる熱伝
導性の優れた,例えばアルミニウムやマグネシウム等で
形成されたヒ−トシンク4が,ファンモ−タ5(DCブ
ラシレス軸流ファンモ−タ)によって外部に余分な熱を
放出する。
【0036】このように,ペルチェ素子9は,ソリッド
ステ−ト・ヒ−トポンプであり,液体やガスを使用せ
ず,また可動部分もないため,非常に簡単に電子電熱変
換装置を構成できる利点がある。
【0037】尚,図3において,符号13−1,13−
2は,ビスマス・テルル化物の半導体で,不純物ド−ピ
ングによる過剰電子N型(N型半導体)13−1と不足
電子P型(P型半導体)13−2の2種類のエレメント
で構成されている。14は,アルミナ・セラミックス等
の電気絶縁体を示し,15は,キャリア電流,熱流の流
れる方向を示す。
【0038】即ち,ペルチェ素子9は,過剰電子N型
(N型半導体)13−1と不足電子P型(P型半導体)
13−2を金属片,即ち電気伝導体12で接合したもの
で,直流電源11の直流電流を過剰電子N型(N型半導
体)13−1から不足電子P型(P型半導体)13−2
に流すと,過剰電子N型(N型半導体)13−1では電
流の向きと逆方向に,不足電子P型(P型半導体)13
−2では順方向にそれぞれ熱の移動が起こり,ヒ−トシ
ンク4(蓄熱プレ−ト4b)の冷却面が冷却され,周囲
から熱を奪う。高温側の,即ち,軸流ファンモ−タ5側
の電気伝導体12の熱を放熱フイン4aによって効率良
く放熱すると,熱は低温側から高温側へ連続的に汲み上
げられる。
【0039】以上のようにコ−ルド・ジャンクションと
なるヒ−トシンク4(蓄熱プレ−ト4b)で形成された
熱は,ホット・ジャンクションとなるヒ−トシンク4に
ポンピングされるが,その量は回路を流れるキャリア電
流とカプラの数に比例する。
【0040】従って,実際に使用されるペルチェ素子9
は,図4に示すように図3のカプラを組み合わせたモジ
ュ−ルとし,電気的には直列の,熱的には並列の接続と
している。
【0041】ペルチェ素子9に電源が供給され,同時
に,ファンモ−タ5にも電源が供給されるため,ファン
モ−タ5が回転し,カバ−6の透孔10から空気を吸い
込んで,ヒ−トシンク4の放熱フィン4aに送風し,風
は,放熱フィン4aを通り,その下部の蓄熱プレ−ト4
bに蓄えられた熱を魚用ク−ラ−ボックス1の外部に,
即ち,カバ−6の透孔10から放散するため,ペルチェ
素子9の加熱面に発生する熱を十分に放熱する。
【0042】同時に,ペルチェ素子9が動作すると共に
電磁ポンプ7が作動するため,電磁ポンプ7は,パイプ
通し孔が有り,そのパイプ通し孔には管が装着されてい
るので,その管に連結用のビニルチュ−ブ18が一端が
接続され,その他端が熱良導性パイプ3内に接続されて
連通しているため,該熱良導性パイプ3内に冷気を送り
続ける。
【0043】この結果,熱良導性パイプ3内に充満した
冷気は,その熱良導性パイプ3の外周部をも冷却し,熱
良導性金属パイプ3内の冷却効果促進金属体8を通過し
て空気の冷却効果をより高め該外周部と接するク−ラ−
ボックス1内の水2を冷却するので,その水2の温度上
昇の防止を図れる。
【0044】このように,電磁ポンプ7は,魚用ク−ラ
−ボックス1の外部より空気[酸素]を取り入れ,その
空気を連通管17を介して熱良導性金属パイプ3内に送
り続けるので,上記蓋16の下面の冷気,即ち,熱良導
性パイプ3内の上部の冷気を熱良導性パイプ3の下部の
熱良導性金属蓋24に設けた管に一端を接続したビニル
チュ−ブ18に送り,該ビニルチュ−ブ18の他端(下
端)に取り付けた発泡体19を介して冷気をク−ラ−ボ
ックス1内の水2の中に供給し,ク−ラ−ボックス1内
の水2の温度上昇防止を図るのみならず該水2の内部の
魚20に必要な新鮮な酸素[空気]をも供給する。
【0045】尚,熱良導性金属パイプ3の上端部外周に
は回動自在に係合筒25が設けられている。この係合筒
25の上端部には,係合鍔25aが形成され,係合筒2
5を回すことにより,鍔25aが上記透孔21から抜け
出たり,あるいは,蓋1bと係合するようになっている
ので,空気(酸素)供給権冷却水製造ユニット22を蓋
1bから着脱自在にする。尚,この機構については,本
発明の趣旨ではないので,詳細な説明は省く。
【0046】
【効果】以上のように,本発明の魚用ク−ラ−ボックス
は,従来の単なる魚用ク−ラ−ボックスのように,短時
間に渡りその内部の水を冷却保存するという考え方と異
なり,必要な時間において常にその内部の水を長時間に
渡って冷却保存し続ける結果,上記水の温度上昇の防止
を図り,しかも,その内部の水の中に入れた魚の長寿命
化を可能とするので,従来の魚釣マニヤの要望を全く満
たす新規なものに構成できるほか,没頭に述べた従来の
欠点を解消する極めて有用なものを安価に構成できる利
点がある。
【図面の簡単な説明】
図1 本発明の一実施例としての魚用ク−ラ−ボックス
の縦断面図である。 図2 同魚用ク−ラ−ボックスに用いた熱良導性パイプ
の形成方法の一例を示すものである。 図3及び図4 ペルチェ素子の原理説明図を示す。
【符号の説明】
1 魚用ク−ラ−ボックス 1a 水貯蔵部 1b 蓋 2 水 3 熱良導性パイプ 3a 筒状本体 4 ヒ−トシンク 4a 放熱フィン 4b 蓄熱プレ−ト 5 ファンモ−タ 6 カバ− 7 電磁ポンプ 8 冷却効果促進金属体 9 ペルチェ素子 10 透孔 11 直流電(電源電池) 12 電気伝導体 13−1 過剰電子N型(N型半導体) 13−2 不足電子P型(P型半導体) 14 電気絶縁体 15 キャリア電流,熱流の流れる方向 16 熱良導性金属蓋 17 連管 18 ビニルチュ−ブ 19 発泡体 20 魚 21 透孔 22 空気(酸素)供給兼冷却水製造ユニット 23 係合取付基板 24 熱良導性金属蓋 25 係合筒 25a 係合鍔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他端部を魚用ク−ラ−ボックス(1)内
    の水(2)に浸した熱良導性パイプ(3)の一端をペル
    チェ素子(9)の冷却面側に連通し,該ペルチェ素子
    (9)の冷却面側と反対側の加熱面に該加熱面の熱を放
    熱するためのヒ−トシンク(4)を設け,該ヒ−トシン
    ク(4)の放熱フィン(4a)の熱を魚用ク−ラ−ボッ
    クス(1)の外部に放散するためのファンモ−タ(5)
    を設け,上記熱良導性パイプ(3)と電磁ポンプ(7)
    とを連結し,該電磁ポンプ(7)により上記ペルチェ素
    子(9)の冷却面に発生した冷気を上記熱良導性パイプ
    (3)を介して上記魚用ク−ラ−ボックス(1)内の水
    に送り該魚用ク−ラ−ボックス(1)内の水の温度上昇
    防止をしたことを特徴とする魚用ク−ラ−ボックス。
  2. 【請求項2】 上記熱良導性パイプ(3)内に通気性を
    有する帯状体等でできた熱良導性金属体(8)を内蔵し
    たことを特徴とする上記請求項1に記載の魚用ク−ラ−
    ボックス。
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