JPH08114362A - 電子冷熱式水温度維持装置 - Google Patents

電子冷熱式水温度維持装置

Info

Publication number
JPH08114362A
JPH08114362A JP6278353A JP27835394A JPH08114362A JP H08114362 A JPH08114362 A JP H08114362A JP 6278353 A JP6278353 A JP 6278353A JP 27835394 A JP27835394 A JP 27835394A JP H08114362 A JPH08114362 A JP H08114362A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
heat
water tank
air
peltier element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6278353A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroichi Kamimura
博一 神村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP6278353A priority Critical patent/JPH08114362A/ja
Publication of JPH08114362A publication Critical patent/JPH08114362A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2321/00Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects
    • F25B2321/02Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects using Peltier effects; using Nernst-Ettinghausen effects
    • F25B2321/025Removal of heat
    • F25B2321/0251Removal of heat by a gas
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/60Fishing; Aquaculture; Aquafarming

Landscapes

  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Hydroponics (AREA)
  • Cookers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷温気直接挿入方式の電子冷熱式水温度維持
装置とすることにより,水槽内の水に直接,冷または温
気を送るようにすることで,水槽内の水の温度変化を防
止し,水槽内の水に酸素(空気)を供給できるように
し,而も水槽内の水の攪伴を同時に行えるようにし,そ
の上,種々の水槽にも用い適するようにする構造で,安
価に形成できる構造とすることで,利用分野の拡大を図
れるようにする。 【構成】 ヒ−トシンクの放熱側と反対側の面にペルチ
ェ素子を設け,上記ヒ−トシンクと反対側の面に発生し
た該ペルチェ素子の冷または温気を水槽内の水と連通す
る水槽に浸した熱良導性パイプを設け,上記ヒ−トシン
クの放熱側に発生した熱を放散する電動ファンを設け,
上記熱良導性パイプと連通する送風パイプを設け,該送
風パイプを介して上記ヒ−トシンクと反対側の面に発生
した上記ペルチェ素子面の冷または温気を熱良導性パイ
プを通して水槽内の水に送り込む冷温気送風手段を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,電子冷熱効果(ペルチ
ェ効果)を用いた電子冷熱式水温度維持装置に関し,こ
の利用分野としては,金魚・熱帯魚用水槽,水耕栽培,
いけす,魚用ク−ラ−ボックス,冷温ポット,冷温ジャ
−,一般ク−ラ−ボックスがある。
【0002】
【従来技術】従来より,ペルチェ素子による電子冷熱効
果(ペルチェ効果)を用いた電子冷熱式水温度維持装置
は公知になっている。
【0003】然るに,従来のペルチェ素子による電子冷
熱効果を用いた電子冷熱式水温度維持装置は,図2や図
3に示すような循環式水ジャケット方式や水槽直接接触
方式となっているものである。
【0004】これら従来の方式の電子冷熱式水温度維持
装置について説明すると,まず図2に示す循環式水ジェ
ケット方式の電子冷熱式水温度維持装置1’は,水2を
入れた水槽6に連通管10,ポンプ23,連通管17,
連通管20,水ジャケット21を介して連通管22によ
って水槽6に連結し,水2の流れの閉ル−プ回路を構成
している。
【0005】上記水ジャケット21は,熱良導性金属体
で形成したタンク構造のものを用い,これにペルチェ素
子9を接着し,該ペルチェ素子9にヒ−トシンク4を接
触させ,該ヒ−トシンク4の蓄熱プレ−ト4bに形成さ
れた放熱フィン4aにて,蓄熱プレ−ト4bに接触する
ペルチェ素子9面の発生熱[温または冷の]を外部に放
散させるための電動ファン5を上記ヒ−トシンク4に取
り付けている。
【0006】従って,もしも水槽6内の水2の温度上昇
を防止しようとする場合には,通電した際に,水ジェケ
ット21側に接触する側にペルチェ素子9の冷却面側が
くるように当該水ジャケット21側にペルチェ素子9接
触しておくと,該水ジャケット21側と反対側のペルチ
ェ素子4面は加熱され,その熱は蓄熱プレ−ト4bを介
してその放熱フィン4aに導かれるが,ここに発生した
熱は電動ファン5によって外部に放散され,水ジェケッ
ト21側に接触する側にペルチェ素子9の冷却面をより
効率良く冷却する。
【0007】このため,常に水ジェケット21を冷却す
るので,この内部の水2は冷却され,連結管22を介し
て水槽6内の水2を冷却循環する。尚,ポンプ18は,
水槽6内の水2を連通管10,ポンプ18,連通管1
7,連通管20,水ジャケット21,連通管22を介し
て水槽6へと循環させるためのものである。このような
循環式水ジェケット方式の電子冷熱式水温度維持装置
1’によれば,水槽6内の水2の冷却,または温度上昇
の防止を図ることができる。水槽6内の水2を暖める場
合は,ペルチェ素子9の水ジャケット21への接触面を
逆にするか,電源極性を逆にすれば良い。
【0008】次に,従来の水槽直接接触方式の電子冷熱
式水温度維持装置1’’について説明すると,これは,
水2を入れた水槽6[この場合,この水槽は熱良導性金
属体で形成したタンク構造のものを用いる]の壁にペル
チェ素子9を接着し,該ペルチェ素子9にヒ−トシンク
4を接触させ,該ヒ−トシンク4の蓄熱プレ−ト4bに
形成された放熱フィン4aにて,蓄熱プレ−ト4bに接
触するペルチェ素子9面の発生熱[温または冷の]を外
部に放散させるための電動ファン5を上記ヒ−トシンク
4に取り付けている。
【0009】従って,上記循環式水ジェケット方式の電
子冷熱式水温度維持装置1’同様に,ペルチェ素子9に
通電すれば,水槽6を冷却できるので,その内部の水2
を冷却することができる。水2を暖める場合には,上記
で述べたのと同じなので省略する。
【0010】
【従来技術の問題点】然しながら,上記図2に示した循
環式水ジェケット方式の電子冷熱式水温度維持装置1’
によると,長い連通管部分と水2を循環させるための高
価な水循環機構が必要で大型且つ高価になる欠点があ
る。
【0011】しかも,水2の循環機構は,水2を長い通
路に渡って,高い圧力で循環させる必要があるために,
圧送能力に優れた高価なポンプが必要で,作動音も高く
なり,大きなポンプ騒音を伴う欠点がある。
【0012】しかも,水2の閉ル−プ循環機構におい
て,該循環機構は水槽直結方式であるため,その取着が
厄介なほか,途中で水漏れなどの故障が生じた場合は,
上記水循環機構全体を交換しなければならず,高価にな
る。尚,この水漏れは,場合によっては,周辺機器への
悪影響を及ぼすことにもつながる。その上,この水循環
機構は,水槽直結方式であるため,水冷温機構をこれを
取り付けた水槽以外に適用させることが困難である。
【0013】次に,水槽直接接触方式の電子冷熱式水温
度維持装置1’’によると,構造が極めて簡単である
が,自然対流による伝熱面積は,水槽6全体となり,水
槽6全体内が水2に接触する面積が大きく,水槽6全体
に必要エネルギ−が吸収されるため,高価で容量の大き
なペルチェ素子9を用いねばならず,装置が高価になる
欠点を伴う。
【0014】しかも,水槽6にペルチェ素子9を直接,
取り付ける方式のため,これに用いる水槽6以外に適用
させることが困難である。
【0015】それ以外に,従来の電子冷熱式水温度維持
装置1’,1’’によると,ペルチェ素子9の熱伝達の
点では確かに優れているものの,水2の温度を熱くした
り,あるいは冷たくしてしまう欠点がある。
【0016】また従来の電子冷熱式水温度維持装置
1’,1’’によると,水槽6内の水2に酸素(空気)
を送る機構を備えていないため,例えば,酸素(空気)
を必要とする金魚・熱帯魚用水槽,いけす,魚用ク−ラ
−ボックスに適用するには酸素(空気)供給機構が必要
になり高価になる欠点がある。
【0017】その上更に,従来の電子冷熱式水温度維持
装置1’によると,水槽6の内部において水2を攪伴さ
せることができるが,その水2はポンプ18によって水
槽6内の水2を連通管10,ポンプ18,連通管17,
連通管20,水ジャケット21,連通管22を介して水
槽6へと循環させて水2の攪伴を行わねばならず,ゴミ
等がその循環経路に溜ることによる故障が生ずる可能性
がある。或は,途中でフィルタ機構を用いねばならず,
高価になる欠点がある。
【0018】従来の電子冷熱式水温度維持装置1’’に
よれば,水槽6内の水2を攪伴することができない。す
なわち,金魚・熱帯魚用水槽,いけす,魚用ク−ラ−ボ
ックスに適用するには不適当な装置である。
【0019】
【発明の課題】本発明の課題は,従来の方式と異なり,
冷温気直接挿入方式の電子冷熱式水温度維持装置とする
ことにより,水槽内の水に直接,冷または温気を送るよ
うにすることで,水槽内の水の温度変化を防止し,水槽
内の水に酸素(空気)を供給できるようにし,而も水槽
内の水の攪伴を同時に行えるようにし,その上,種々の
水槽にも用い適するようにする構造で,安価に形成でき
る構造とすることで,利用分野の拡大を図れるようにす
ることを課題になされたものである。
【0020】
【発明の課題を達成させる手段】かかる本発明の課題
は,ヒ−トシンクの放熱側と反対側の面にペルチェ素子
を設け,上記ヒ−トシンクと反対側の面に発生した該ペ
ルチェ素子の冷または温気を水槽内の水と連通する水槽
に浸した熱良導性パイプを設け,上記ヒ−トシンクの放
熱側に発生した熱を放散する電動ファンを設け,上記熱
良導性パイプと連通する送風パイプを設け,該送風パイ
プを介して上記ヒ−トシンクと反対側の面に発生した上
記ペルチェ素子面の冷または温気を熱良導性パイプを通
して水槽内の水に送り込む冷温気送風手段を設けた電子
冷熱式水温度維持装置を提供することで達成できる。
【0021】
【作用】図示せず電源によりペルチェ素子9に電源が供
給されると同時に,電動ファン5にも電源が供給され,
ペルチェ素子9が動作すると共に電動ファン5が回転
し,また電磁ポンプ7が作動する。
【0022】ペルチェ素子9の原理については,後記に
て説明するとして,ペルチェ素子9に電源が投入される
と,水槽6内の水2が暖まらないようにする場合を説明
すると,その加熱面[図において上面部]が加熱され,
その下面の冷却面[図において下面部]が冷却される。
【0023】電動ファン5が回転すると,外部から空気
を吸い込んで,ヒ−トシンク4の放熱フィン4aに送風
して風は,放熱フィン4aを通り,その下部の蓄熱プレ
−ト4bに蓄えられた熱を外部に放散するため,ペルチ
ェ素子9の加熱面に発生する熱を十分に放熱してペルチ
ェ素子9の冷却面を効率良く冷却するので,その冷却面
と接する熱良導性パイプ(熱良導性金属パイプが望まし
い)3内の閉じられた上端を冷却し,その上端の下面,
即ち熱良導性パイプ3の内部上端部に冷気を溜める。
【0024】また電磁ポンプ7は,外部より空気[酸
素]を取り入れ,その空気を上記電磁ポンプ7に連結さ
れたビニルチュ−ブ等で形成された連通管(望ましくは
熱良導性金属パイプか熱良導性合成樹脂が望ましい)8
を介して熱良導性パイプ3内に送り続ける。
【0025】このことにより,熱良導性パイプ3内に充
満した冷気は,その熱良導性パイプ3の外周部をも冷却
し,該外周部と接する水槽6内の水2を冷却するため,
水2の温度上昇を防止できる。
【0026】同時に,電磁ポンプ7は,水槽6の外部よ
り空気[酸素]を取り入れ,その空気を連通管8を介し
て熱良導性金属パイプ3内に送り続けるので,熱良導性
パイプ3の内部上端部に溜められた冷気を熱良導性パイ
プ3の下部に接続したビニルチュ−ブ18に送り,該ビ
ニルチュ−ブ18の下端に取り付けた発泡体19を介し
て冷気を水槽6内の水2の中に供給し,水槽6内の水2
の温度上昇を防止するのみならず該水2に必要な新鮮な
酸素[空気]をも供給する。従って,魚用水槽に適す
る。
【0027】尚,熱良導性金属パイプ3内には,例え
ば,アルミニウム等でできた金属タワシのごとき熱良導
体でできた図示せず冷却効果促進金属体を内蔵している
ため,熱良導性パイプ3の内部を通過する空気の冷却効
果をより高めることができる。
【0028】
【発明の実施例】図1は本発明の一実施例としての冷温
気直接挿入方式の電子冷熱式水温度維持装置1の原理的
構造図の説明図を示し,図4及び図5は,ペルチェ素子
9の原理説明図を示す。
【0029】以下,図1,図4及び図5を参照して,本
発明の一実施例としての冷温気直接挿入方式の電子冷熱
式水温度維持装置1について説明する。
【0030】水槽6内には必要な量の水2が入れてあ
り,その上端に図示せず蓋が取り付けてあり,水槽6を
密閉しており,この図示せず蓋に水槽内水温度維持兼空
気供給ユニット24を図示せず着脱機構により取り付け
ている。
【0031】上記水槽内水温度維持兼空気供給ユニット
24は,アルミニウムやその合金等で形成した熱良導性
の蓄熱プレ−ト(後記するペルチェ素子9の加熱面側の
熱を蓄熱する部分)4bの上面に放熱フィン(蓄熱プレ
−ト4bに蓄熱された熱を放散する部分)4aを形成し
たヒ−トシンク4が設置され,該ヒ−トシンク4には,
この放熱フィン4aに伝達されるペルチェ素子9の加熱
面側の熱を外部に放散するための電動ファン5が設けら
れている。尚,この電動ファン5としては,最も多く市
販され,且つ入手の容易で,而も電池駆動が可能なDC
(直流)ブラシレス軸流電動ファンを用いると良い。
【0032】ヒ−トシンク4の蓄熱プレ−ト4bの下面
には,過熱面側を向けてペルチェ素子9が熱伝導性両面
接着テ−プ等を用いて接着され,熱良導性パイプ3の一
端部(上端部)を適宜な手段にて,そのペルチェ素子9
を内部に囲むように,即ちその内部径内に上記ペルチェ
素子9が収まるように,ヒ−トシンク4の下部の蓄熱プ
レ−ト4bの下面側に取り付けている。
【0033】この熱良導性パイプ3の内部には,冷却効
果を高めるために内径方向に広がった突出を形成した
り,螺旋状の空気通り道に形成したり,積層ギャップを
形成したりするのが,水2の冷却効果を高めることがで
きるので,そのようにしてもよいが,ここでは,一般に
市販されているアルミニウム,鉄,銅,あるいは鉄等で
形成された金属帯状タワシ等の図示せず冷却効果促進金
属体を埋設している。このような冷却効果促進金属体と
して金属タワシは,空気を通すことができるので最適
で,実験上においても,このようなものを上記熱良導性
パイプ3の内部に冷却効果促進金属体として埋設したと
ころ好結果が得られている。
【0034】そこで,アルミニウムまたはその合金で形
成した一般市販の金属帯状タワシのような通気性を有す
る帯状体等でできた冷却効果促進金属体を図示しないが
上記熱良導性パイプ3内に内蔵している。
【0035】上記通気性を有する帯状体等でできた冷却
効果促進金属体を内蔵した上記熱良導性パイプ3は,筒
状本体からなり,その上下両開口端部の内周に螺子を切
っており,その螺子に螺合する螺子部を有する図示せず
熱良導性金属蓋で上記上下両開口端部を閉じて形成する
と簡単に形成できる。
【0036】このように形成された両端が図示せず熱良
導性金属蓋で閉じられた熱良導性パイプ3を用いると,
上端の熱良導性金属蓋が上記ペルチェ素子9の冷却面
(図において下側の面)側と接っすることになり,図示
せず電源電池の電源スイッチをオンしておくと,ペルチ
ェ素子9の冷却面を冷却するので,その冷却面と接する
熱良導性金属蓋の下面に冷気を形成し,該蓋の下面の冷
気によって,熱良導性パイプ3内の上部に冷気を溜め
る。
【0037】ここで,ペルチェ素子9の原理について,
簡単に図4及び図5を用いて以下に説明する。
【0038】図4は,ペルチェ素子9のカプルを示し,
図5は,図4のカプルを組み合わせて形成したペルチェ
素子9を示す。
【0039】図4を参照して,ペルチェ素子9のカプル
によりヒ−トシンク4(蓄熱プレ−ト4b)を冷却する
場合を説明すると,この熱吸収のためのコ−ルド・ジャ
ンクション部がヒ−トシンク4(蓄熱プレ−ト4b)と
なる。
【0040】ここで,直流電源11の図示せず電源スイ
ッチをオンしてペルチェ素子9の電気伝導体12に電流
を流すと,ヒ−トシンク4(蓄熱プレ−ト4b)部分で
は,電子が一方の半導体から他方の半導体に流れる時
に,低エネルギ−の状態から高エネルギ−の状態に移る
ことになり,エネルギ−が熱の形で電子に吸収される。
【0041】電源11は,この電子の流れを行わせるエ
ネルギ−を供給し,ホット・ジャンクションとなる熱伝
導性の優れた,例えばアルミニウムやマグネシウム等で
形成されたヒ−トシンク4が,電動ファン5(DCブラ
シレス軸流電動ファン)によって外部に余分な熱を放出
する。
【0042】このように,ペルチェ素子9は,ソリッド
ステ−ト・ヒ−トポンプであり,液体やガスを使用せ
ず,また可動部分もないため,非常に簡単に電子電熱変
換装置を構成できる利点がある。
【0043】尚,図4において,符号13−1,13−
2は,ビスマス・テルル化物の半導体で,不純物ド−ピ
ングによる過剰電子N型(N型半導体)13−1と不足
電子P型(P型半導体)13−2の2種類のエレメント
で構成されている。14は,アルミナ・セラミックス等
の電気絶縁体を示し,15は,キャリア電流,熱流の流
れる方向を示す。
【0044】即ち,ペルチェ素子9は,過剰電子N型
(N型半導体)13−1と不足電子P型(P型半導体)
13−2を金属片,即ち電気伝導体12で接合したもの
で,直流電源11の直流電流を過剰電子N型(N型半導
体)13−1から不足電子P型(P型半導体)13−2
に流すと,過剰電子N型(N型半導体)13−1では電
流の向きと逆方向に,不足電子P型(P型半導体)13
−2では順方向にそれぞれ熱の移動が起こり,ヒ−トシ
ンク4(蓄熱プレ−ト4b)の冷却面が冷却され,周囲
から熱を奪う。高温側の,即ち,軸流電動ファン5側の
電気伝導体12の熱を放熱フィン4aによって効率良く
放熱すると,熱は低温側から高温側へ連続的に汲み上げ
られる。
【0045】以上のようにコ−ルド・ジャンクションと
なるヒ−トシンク4(蓄熱プレ−ト4b)で形成された
熱は,ホット・ジャンクションとなるヒ−トシンク4に
ポンピングされるが,その量は回路を流れるキャリア電
流とカプラの数に比例する。
【0046】従って,実際に使用されるペルチェ素子9
は,図5に示すように図4のカプラを組み合わせたモジ
ュ−ルとし,電気的には直列の,熱的には並列の接続と
している。
【0047】ペルチェ素子9に電源が供給され,同時
に,電動ファン5にも電源が供給されるため,電動ファ
ン5が回転し,外部から空気を吸い込んで,ヒ−トシン
ク4の放熱フィン4aに送風し,風は,放熱フィン4a
を通り,その下部の蓄熱プレ−ト4bに蓄えられた熱を
外部に放散するため,ペルチェ素子9の加熱面に発生す
る熱を十分に放熱する。
【0048】同時に,ペルチェ素子9が動作すると共に
電磁ポンプ7が作動するため,電磁ポンプ7は,パイプ
通し孔が有り,そのパイプ通し孔に連結管8の一端が接
続され,その他端が熱良導性パイプ3内に接続されて連
通しているため,該熱良導性パイプ3内に冷気を送り続
ける。
【0049】この結果,熱良導性パイプ3内に充満した
冷気は,その熱良導性パイプ3の外周部をも冷却し,熱
良導性金属パイプ3内の冷却効果促進金属体を通過して
空気の冷却効果をより高め,外周部と接する水槽6内の
水2を冷却するので,その水2の温度上昇の防止を図れ
る。
【0050】このように,電磁ポンプ7は,水槽6の外
部より空気[酸素]を取り入れ,その空気を連通管8を
介して熱良導性金属パイプ3内に送り続けるので,該熱
良導性パイプ3内の上部の冷気を熱良導性パイプ3の下
部に設けた管に一端を接続したビニルチュ−ブ18に送
り,該ビニルチュ−ブ18の他端(下端)に取り付けた
発泡体19を介して冷気を水槽6内の水2の中に供給
し,水槽6内の水2の温度上昇防止を図るのみならず該
水2に必要な新鮮な酸素[空気]をも供給し,しかも水
2の攪拌を行う。
【0051】尚,上記においては水槽内の水に冷気を送
り,水が温まるのを防止する場合の例を示したが,逆に
水が冷たくなるのを防止する場合には,ペルチェ素子を
逆向きに着けたり,あるいはその電源極性を逆にすれば
良い。
【0052】また,電磁ポンプの周辺にオゾン発生器を
設置しておけば,そのオゾンをも水槽内の水に送り込む
ことができ,オゾンによる効果も期待できる。
【効果】以上のように,冷温気直接挿入方式の電子冷熱
式水温度維持装置によれば,水槽内の水に直接,冷また
は温気を送るようにすることで,水槽内の水の温度変化
を防止し,水槽内の水に酸素(空気)を供給できるよう
にし,而も水槽内の水の攪伴を同時に行えるようにし,
その上,水槽内水温度維持兼空気供給ユニットは水槽に
極めて容易に脱着できる構造となっているので,種々の
水槽にも用い適するようにする構造で,安価に形成でき
る構造とすることで,利用分野の拡大を図れるものとな
る。
【図面の簡単な説明】
図1 本発明の一実施例としての冷温気直接挿入方式の
電子冷熱式水温度維持装置の原理的構造図の説明図であ
る。 図2 従来の循環式水ジャケット方式のの電子冷熱式水
温度維持装置の説明図である。 図3 従来の水槽直接接触方式の電子冷熱式水温度維持
装置の説明図である。 図4及び図5 ペルチェ素子の原理説明図を示す。
【符号の説明】
1 冷温気直接挿入方式の電子冷熱式水温度維持
装置 1’ 循環式水ジャケット方式の電子冷熱式水温度
維持装置 1’’ 水槽タンク直接接触方式の電子冷熱式水温度
維持装置 2 水 3 熱良導性パイプ 4 ヒ−トシンク 4a 放熱フィン 4b 蓄熱プレ−ト 5 電動ファン 6 水槽 7 電磁ポンプ 8 連通管 9 ペルチェ素子 10 連通管 11 直流電源(電源電池) 12 電気伝導体 13−1 過剰電子N型(N型半導体) 13−2 不足電子P型(P型半導体) 14 電気絶縁体 15 キャリア電流,熱流の流れる方向 16 熱良導性金属蓋 17 連通管 18 ビニルチュ−ブ 19 発泡体 20 連通管 21 水ジャケット 22 連通管 23 ポンプ 24 水槽内水温度維持兼空気供給ユニット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒ−トシンクの放熱側と反対側の面にペ
    ルチェ素子を設け,上記ヒ−トシンクと反対側の面に発
    生した該ペルチェ素子の冷または温気を水槽内の水と連
    通する水槽に浸した熱良導性パイプを設け,上記ヒ−ト
    シンクの放熱側に発生した熱を放散する電動ファンを設
    け,上記熱良導性パイプと連通する送風パイプを設け,
    該送風パイプを介して上記ヒ−トシンクと反対側の面に
    発生した上記ペルチェ素子面の冷または温気を熱良導性
    パイプを通して水槽内の水に送り込む冷温気送風手段を
    設けたことを特徴とする電子冷熱式水温度維持装置。
JP6278353A 1994-10-18 1994-10-18 電子冷熱式水温度維持装置 Pending JPH08114362A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6278353A JPH08114362A (ja) 1994-10-18 1994-10-18 電子冷熱式水温度維持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6278353A JPH08114362A (ja) 1994-10-18 1994-10-18 電子冷熱式水温度維持装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08114362A true JPH08114362A (ja) 1996-05-07

Family

ID=17596158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6278353A Pending JPH08114362A (ja) 1994-10-18 1994-10-18 電子冷熱式水温度維持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08114362A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007043163A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Heidelberger Druckmas Ag 印刷版露光器におけるレーザモジュールの温度調整装置
CN104545436A (zh) * 2014-12-24 2015-04-29 覃丽芳 一种新型水壶
CN105135745A (zh) * 2015-09-16 2015-12-09 福州大学 旋转超冷电极及其制造方法、过冷溶液制备方法
CN105276731A (zh) * 2015-11-02 2016-01-27 珠海格力电器股份有限公司 一种多功能风扇
JP2017522042A (ja) * 2014-07-31 2017-08-10 ネルソン・マーク 垂直植物配列のためのアセンブリ
CN109220961A (zh) * 2018-09-29 2019-01-18 麻景峰 一种底部过滤式落地鱼缸
CN109220942A (zh) * 2018-09-29 2019-01-18 麻景峰 一种智能喂鱼器
CN113287546A (zh) * 2021-06-15 2021-08-24 广州市番禺区农业农村局 一种鲮鱼池塘越冬方法
CN113654268A (zh) * 2021-09-10 2021-11-16 清远市联升空气液化有限公司 一种气体处理用预冷装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007043163A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Heidelberger Druckmas Ag 印刷版露光器におけるレーザモジュールの温度調整装置
JP2017522042A (ja) * 2014-07-31 2017-08-10 ネルソン・マーク 垂直植物配列のためのアセンブリ
CN104545436A (zh) * 2014-12-24 2015-04-29 覃丽芳 一种新型水壶
CN105135745A (zh) * 2015-09-16 2015-12-09 福州大学 旋转超冷电极及其制造方法、过冷溶液制备方法
CN105135745B (zh) * 2015-09-16 2017-08-11 福州大学 旋转超冷电极及其制造方法、过冷溶液制备方法
CN105276731A (zh) * 2015-11-02 2016-01-27 珠海格力电器股份有限公司 一种多功能风扇
CN109220961A (zh) * 2018-09-29 2019-01-18 麻景峰 一种底部过滤式落地鱼缸
CN109220942A (zh) * 2018-09-29 2019-01-18 麻景峰 一种智能喂鱼器
CN109220961B (zh) * 2018-09-29 2020-09-11 芜湖乐佳自动化机械有限公司 一种底部过滤式落地鱼缸
CN109220942B (zh) * 2018-09-29 2020-12-29 嘉兴琦玥装饰材料有限公司 一种智能喂鱼器
CN113287546A (zh) * 2021-06-15 2021-08-24 广州市番禺区农业农村局 一种鲮鱼池塘越冬方法
CN113654268A (zh) * 2021-09-10 2021-11-16 清远市联升空气液化有限公司 一种气体处理用预冷装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5367879A (en) Modular thermoelectric assembly
TWI303552B (en) Liquid cooling system
JP3347977B2 (ja) 液体循環型熱電冷却・加熱装置
KR100201119B1 (ko) 병에 들어있는 물의 냉각장치
CN209072358U (zh) 一种直流逆变电源热导出装置
JP2009147156A (ja) 冷却装置およびそれを用いた電子機器
JP2006237188A (ja) 液冷システム
US20080041066A1 (en) Air cooling/heating device
CN113809027B (zh) 一种内装半导体制冷系统及风扇的水冷散热器
JPH08114362A (ja) 電子冷熱式水温度維持装置
CN207442636U (zh) 一种散热电机机壳
KR101784989B1 (ko) 태양열 집열기를 이용한 열전발전 시스템
CN100508710C (zh) 电子设备的冷却装置
JP2010186821A (ja) 保冷材付き液体循環式冷却モジュール
JP3321624B2 (ja) 冷却装置
JP2008106958A (ja) 熱交換器
JP3184858B2 (ja) 魚用ク−ラ−ボックス
JP2002367797A (ja) X線管装置
KR200202745Y1 (ko) 사계절 냉.난방 전자요
JP2000036679A (ja) 電気機器の冷却構造
KR200261263Y1 (ko) 반도체 열전소자를 이용한 방열 컴퓨터케이스
CN211127466U (zh) 一种降温效果好的电机
CN208608887U (zh) 一种浸油水冷式微波电源结构
KR960009509Y1 (ko) 수냉식 냉각장치를 부설한 전자김치저장고
CN210537202U (zh) 一种便于散热的底层驱动装置