JPH08190996A - 荷電粒子加速器 - Google Patents

荷電粒子加速器

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JPH08190996A
JPH08190996A JP376995A JP376995A JPH08190996A JP H08190996 A JPH08190996 A JP H08190996A JP 376995 A JP376995 A JP 376995A JP 376995 A JP376995 A JP 376995A JP H08190996 A JPH08190996 A JP H08190996A
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JP
Japan
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charged particles
accelerating
accelerator
linear
charged particle
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JP376995A
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English (en)
Inventor
Kazuo Hiramoto
和夫 平本
Junichi Hirota
淳一 廣田
Masatsugu Nishi
政嗣 西
Takashi Okazaki
隆司 岡崎
Katsumi Tokikuchi
克己 登木口
Shunji Kakiuchi
俊二 垣内
Norihiko Ozaki
典彦 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、利用効率が高く、かつ工業
用,生物・医療研究用等の幅広い用途に適用できる加速
器を提供することにある。 【構成】複数の荷電粒子を直線加速部で加速した後、周
回加速部でさらに加速しエネルギーを増加させる。前記
直線状加速部で最大エネルギーに達するまでの位置に少
なくとも一つの出射口を設け、かつ、前記周回加速部に
少なくとも一つの出射口を設ける。制御装置からの信号
により、所定箇所から荷電粒子を出射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加速器に係り、特に荷電
粒子を加速して出射する工業用,物理研究用,生物・医
療研究用の荷電粒子加速器に関する。尚、以下では荷電
粒子加速器を単に加速器とも記載する。
【0002】
【従来の技術】図2に示す従来の荷電粒子加速器200
では、荷電粒子を荷電粒子発生装置1から輸送系49を
用いて輸送した後、軌道100を繰り返し周回させて所
定エネルギーまで加速した後、出射口6から101の軌
道のように出射していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術では、
次のような問題が有った。
【0004】メンテナンスや故障が生じると加速器を完
全に停止させるため、荷電粒子を出射,利用できなかっ
た。また、利用できる荷電粒子のエネルギー範囲が狭
く、幅広い用途に適用することが困難であった。
【0005】本発明の目的は、利用効率が高く、かつ工
業用,生物・医療研究用等の幅広い用途に適用できる加
速器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では以下の手段を用いる。
【0007】(1)荷電粒子を直線的に加速した後、周
回軌道上で加速する。
【0008】(2)荷電粒子を直線的に加速し、最大エ
ネルギーに達するまでに少なくとも一つの出射口を設け
る。出射口には、出射用偏向電磁石を設ける。
【0009】(3)周回軌道上に少なくとも一つの出射
口を設ける。
【0010】(4)複数の荷電粒子を加速する。
【0011】
【作用】以下、本発明の作用を図を用いて説明する。
【0012】図3は、荷電粒子を加速し出射する加速器
で、本発明の概要を示す図である。本発明の加速器は、
荷電粒子発生装置1で発生させた荷電粒子を直線加速部
2で加速した後、周回加速部3で加速する。荷電粒子発
生装置1では複数種類の荷電粒子を発生させる。直線加
速部2では荷電粒子に高周波エネルギーを与える。直線
加速部2には少なくとも一つの出射口5を設け、直線部
での最大エネルギーに至るまでのエネルギーの荷電粒子
を取り出す。従って、複数の出射口を設けた場合、異な
るエネルギーの荷電粒子を出射できる。出射口では、偏
向電磁石4で軌道を曲げた後、荷電粒子を利用系7へ取
り出す。また、荷電粒子を直線加速部2で加速した後、
周回加速部3で加速するが、周回加速部3に少なくとも
一つの出射口6を設ける。周回加速部3で所定エネルギ
ーまで加速した後、出射口6から荷電粒子を出射する。
【0013】直線加速部2に複数の出射口5を設け、異
なるエネルギーの荷電粒子を出射する場合、 (a)複数の偏向電磁石4の軌道曲率半径をほぼ等しく
する。
【0014】あるいは (b)複数の偏向電磁石4の軌道曲率半径の比を、取り
出す荷電粒子の運動量の比に概ね等しくする。
【0015】上記の(a)では1種類の偏向電磁石が使
用でき、(b)では偏向電磁石4で発生させる磁場を等
しく、運転を簡単化できる。
【0016】上記のように、異なるエネルギーレベルで
の出射口を設けたことにより、相対的に高エネルギー側
で機器故障やメンテナンス,調整の必要があり、荷電粒
子が利用できない場合があっても、相対的に低エネルギ
ー側で荷電粒子を出射できるため、加速器の利用効率を
増加できる。同様に、複数種類の荷電粒子を加速,出射
するため、利用できない荷電粒子があっても他の荷電粒
子を加速,出射することにより、加速器の利用効率を増
加できる。また、高範囲のエネルギーの荷電粒子を出射
するため、広い用途に荷電粒子を適用できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。図
1は本発明の実施例で、プロトン,ヘリウム,炭素,窒
素を加速し、出射する荷電粒子加速器である。制御装置
10からの信号により荷電粒子発生装置1で核子当りの
エネルギーがおよそ数100keVのプロトン,ヘリウ
ム,炭素,窒素のいずれかを発生させる。発生させる粒
子の選択は制御装置10からの信号に基づく。発生させ
たプロトン,ヘリウム,炭素,窒素のいずれかの荷電粒
子は直線加速部2で核子あたり20MeVまで加速した
後、周回加速部3で核子あたり最高350MeVまで加
速する。周回加速部3で核子あたり最高350MeVま
で加速するのは、前記荷電粒子を癌治療に適用するため
である。また、直線加速部2で核子あたり20MeVま
で加速するのは、直線部から出射する荷電粒子を材料研
究や放射性同位元素を作ることに利用するためである。
【0018】直線加速部2では、高周波電源20から与
えられる高周波エネルギーを加速管50,51に電力輸
送系18,19を用いて供給し荷電粒子を加速する。荷
電粒子発生装置1から出射した直後から周回加速部3に
至るまでの2箇所に荷電粒子出射口5を設ける。従って
核子あたり20MeVまでに加速される途中のエネルギ
ー段階の荷電粒子を出射する。各出射口には、取り出し
用偏向電磁石4を設置し、軌道を曲げた後に利用系7へ
出射する。それぞれの出射口に設置する偏向電磁石4
は、曲率半径の比が、取り出す荷電粒子の運動量の比に
等しくなるようにする。それぞれの偏向電磁石4には、
同一電源21から、切り替えて電流を供給する。切り替
えは、制御装置10により行う。ただし、供給する電流
は同一値に設定する。以上により、加速管51及びその
下流で故障があっても加速管51より上流側の利用系で
荷電粒子を利用できる。
【0019】本実施例では曲率半径の異なる偏向電磁石
を使用しているが、曲率半径が同一の偏向電磁石を複数
使用することも可能である。この場合、各偏向電磁石4
には運動量に応じて異なる値の電流を供給する。
【0020】周回加速部3では、制御装置10からの信
号で与えられるエネルギーまで加速し、出射する。従っ
て、周回加速部3では、核子あたり20MeVから核子
あたり350MeVまでの任意のエネルギーまで荷電粒
子を加速し、出射する。周回加速部3には、出射口6を
2箇所設ける。いずれの出射口から出射するかを定めた
後、制御装置10からの信号に基づき、周回加速部3の
出射装置電源23を制御し、出射装置22を切り替えて
利用系7へ出射する。
【0021】以上のシステムを用いることにより、荷電
粒子加速器の利用効率を高めると共に、用途の広い荷電
粒子加速器を提供できる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、利用効率が高くかつ幅
広い用途に適用できる加速器を提供することができる。
また、異なるエネルギーの荷電粒子が一つの加速器で出
射できるため、複数の加速器を使用する場合に比べ、小
型化及び低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の荷電粒子加速器を示す図で
ある。
【図2】従来の荷電粒子加速器を示す図である。
【図3】本発明の概要を示す図である。
【符号の説明】
1…荷電粒子発生装置、2…直線加速部、3…周回加速
部、4…偏向電磁石、5,6…出射口、7…利用系、1
0…制御装置、18,19…電力輸送系、20…高周波
電源、21…電源、22…出射装置、23…出射装置電
源、49…輸送系、50,51…加速管、100…周回
軌道、101…出射軌道、102…ビーム軌道、200
…従来の荷電粒子加速器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 隆司 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所エネルギー研究所内 (72)発明者 登木口 克己 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 垣内 俊二 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 尾崎 典彦 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷電粒子を直線状の軌道を描かせながら加
    速する直線加速部と,該直線加速部で加速した荷電粒子
    を周回軌道上で加速する周回加速部を有し、前記直線加
    速部で最大エネルギーに達するまでの位置に少なくとも
    一つの出射口を有し、かつ前記周回軌道上に少なくとも
    一つの出射口を有することを特徴とする荷電粒子加速
    器。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記周回加速部から出
    射する荷電粒子のエネルギーが可変であることを特徴と
    する荷電粒子加速器。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記周回加速部から出
    射する荷電粒子のエネルギーが核子当り350MeV以
    下であることを特徴とする荷電粒子加速器。
  4. 【請求項4】請求項1において、複数種類の荷電粒子を
    加速し、出射することを特徴とする荷電粒子加速器。
  5. 【請求項5】複数種類の荷電粒子を直線状の軌道を描か
    せながら加速した後、周回軌道上で加速する加速器であ
    って、前記直線状の加速過程で高周波エネルギーが荷電
    粒子に加えられる最下流までの位置に少なくとも一つの
    出射口を設け、前記周回軌道上に少なくとも一つの出射
    口を設けたことを特徴とする荷電粒子加速器。
  6. 【請求項6】複数種類の荷電粒子を直線状の軌道を描か
    せながら加速する直線加速部と、周回軌道上で加速する
    周回加速部を備える加速器であって、前記直線状の加速
    過程で最大エネルギーに達するまでの複数位置に取り出
    し用偏向電磁石を備えた出射口を設け、前記出射口の偏
    向電磁石の軌道曲率半径をほぼ等しくしたことを特徴と
    する荷電粒子加速器。
  7. 【請求項7】複数種類の荷電粒子を直線状の軌道を描か
    せながら加速した後、周回軌道上で加速する加速器であ
    って、前記直線状の加速過程で最大エネルギーに達する
    までの位置に取り出し用偏向電磁石を備えた複数の出射
    口を設け、前記出射口の偏向電磁石の軌道曲率半径の比
    を、取り出す荷電粒子の運動量の比にほぼ等しくしたこ
    とを特徴とする荷電粒子加速器。
JP376995A 1995-01-13 1995-01-13 荷電粒子加速器 Pending JPH08190996A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006098056A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Hitachi Ltd 粒子線照射システム
CN103068141A (zh) * 2012-12-25 2013-04-24 江苏达胜加速器制造有限公司 一种加速管

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