JPH08189925A - アンモニア濃度測定装置 - Google Patents

アンモニア濃度測定装置

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JPH08189925A
JPH08189925A JP229895A JP229895A JPH08189925A JP H08189925 A JPH08189925 A JP H08189925A JP 229895 A JP229895 A JP 229895A JP 229895 A JP229895 A JP 229895A JP H08189925 A JPH08189925 A JP H08189925A
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JP
Japan
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sample water
concentration
ammonia
liquid
alkalinizing
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JP229895A
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English (en)
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Terufumi Iwata
照史 岩田
Satoshi Takaiwa
聡 高岩
Miwako Takaiwa
美和子 高岩
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 試料水中のアンモニウムイオンの濃度を連続
的に測定できる測定効率の良いアンモニア濃度測定装置
の提供を目的とする。 【構成】 試料水供給路1を通じて供給された試料水を
アルカリ性にして該試料水中のアンモニウムイオンから
アンモニアガスを生じさせるアルカリ化手段3と、アル
カリ化手段3にて生じたアンモニアガスを取り込んで、
該アンモニアガスをアンモニウムイオンと水酸基とに解
離し、この水酸基の濃度に基づき、該試料水に含有され
るアンモニウムイオンの濃度を検出するアンモニアセン
サ52を有する測定器50と、を具備することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料水中に含まれるア
ンモニアの濃度を効率良く測定することが可能なアンモ
ニア濃度測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、試料水中のアンモニアの濃度を
測定する測定装置としてイオンクロマト装置を利用した
ものが知られている。このイオンクロマト装置は、試料
注入バルブより所定量注入された試料水中の各種イオン
を分離カラムで捕捉した後、該分離カラムに溶離液ポン
プにより溶離液を供給して、該分離カラムに捕捉されて
いるイオンを時系列に流出させ、更にこれらイオンを含
む溶離液をサプレッサを介して導電率分析計に導入し、
この導電率分析計にて溶離液の導電率を検出して、該溶
離液に含まれる各種イオンのそれぞれの濃度を測定する
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなイオンクロマト装置を利用した濃度測定装置では、
分離カラムを用いて各種イオンを分離して、導電率分析
器にて各種イオン毎の導電率を検出するようにしている
ので、導電率分析器にて、アンモニウムイオンの濃度を
測定する場合には、分離カラムでイオン捕捉する工程、
分離カラムからイオンを溶離させる工程、導電率分析器
にて導電率を測定する工程という複数の工程を経る必要
があり、これによってアンモニウムイオンの濃度を連続
的に測定することはできず、アンモニウムイオン濃度を
測定する際の作業能率が悪くなるという問題が生じてい
た。
【0004】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであって、試料水中のアンモニウムイオンの濃度を
連続的に測定できる測定効率の良いアンモニア濃度測定
装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明では、試料水を供給するための試料水供給
手段と、該試料水供給手段により供給された試料水をア
ルカリ性にして該試料水中のアンモニウムイオンからア
ンモニアガスを生じさせるアルカリ化手段と、該アルカ
リ化手段にて生じたアンモニアガスを取り込んで、該ア
ンモニアガスをアンモニウムイオンと水酸基とに解離
し、この水酸基の濃度に基づき、該試料水に含有される
アンモニウムイオンの濃度を検出するアンモニアセンサ
を有する測定器と、を具備することを特徴とする。
【0006】第2の発明では、前記アルカリ化手段はp
H10以上となるように試料水を調製することを特徴と
する。
【0007】
【作用】第1の発明では、アルカリ化手段にて、試料水
供給手段により供給された試料水をアルカリ性にして該
試料水中のアンモニウムイオンからアンモニアガスを生
じさせ、その後、測定器のアンモニアセンサにて、アル
カリ化手段にて生じたアンモニアガスを取り込んで、該
アンモニアガスをアンモニウムイオンと水酸基とに解離
し、この水酸基の濃度に基づき、該試料水に含有される
アンモニウムイオンの濃度を検出するようにしたので、
これら試料水供給手段、アルカリ化手段、測定器によっ
て、試料水中のアンモニウムイオンの濃度を連続的に測
定することができ、従来と比較して測定効率を大幅に向
上させることができる。
【0008】第2の発明では、アルカリ化手段がpH1
0以上となるように試料水を調製することによって、試
料水中のほとんど全てのアンモニウムイオンをアンモニ
アガスとすることができ、これによって測定器のアンモ
ニアセンサにて試料水中のアンモニウムイオンを正確に
測定することができる。
【0009】
【実施例】本発明の第一実施例を図1〜図3に基づいて
説明する。まず、図1において、符号1はアンモニウム
イオンを含む試料水が供給される試料水供給路、符号2
は試料水供給路1の途中に設けられて試料水を輸送する
送液ポンプ、符号3は試料水のpHを調整するアルカリ
化手段、符号50は試料水に含有されるアンモニウムイ
オンを測定するための測定器である。
【0010】アルカリ化手段3は、炭酸ナトリウム、水
酸化ナトリウム水溶液等のアルカリ液が貯留されるアル
カリ液貯留部4と、アルカリ液貯留部4と試料水供給路
1とを接続するアルカリ液供給路5と、該アルカリ液供
給路5の途中に設けられた送液ポンプ6とから構成され
たものであって、このアルカリ化手段3によって供給さ
れたアルカリ液によって、例えば、pH10以上に試料
水を調製し、これによって試料水中のアンモニウムイオ
ン(NH4 +)をアンモニアガス(NH3 )とする。測定
器50は、アルカリ化手段3の下流側に配置されて、試
料水供給路1から供給されたアルカリ化された試料水が
貯留される測定容器51と、該測定容器51内のアンモ
ニアを検出するアンモニアセンサ52とを具備するもの
であって、このアンモニアセンサ52は、図2に示され
るように、センサケース53に設けられて測定容器51
に臨む疎水性の隔膜54と、センサ容器51内に配置さ
れたpHガラス電極55、比較電極56と、センサ容器
51内に充填された高濃度のアンモニウムイオン(NH
4 +)を含む内部液57とから構成される。
【0011】そして、このような測定器50では、疎水
性の隔膜54を通じてセンサ容器51内に取り込まれた
アンモニアガス(NH3 )が内部液57中に拡散して行
き、以下の(1)に示すようにアンモニウムイオン(N
4 +)と水酸基(OH- )とに解離する。 NH3 + H2O ←→ NH4 + + OH- ……(1) なお、このときの平衡関係は以下の(2)に示すように
なる。 Kb=〔NH4 +〕〔OH-〕/〔NH3〕 ……(2)
【0012】そして、内部液57には、高濃度のアンモ
ニウムイオン(NH4 +)が含まれていることから、内部
液57中のアンモニウムイオン(NH4 +)を一定とみな
して(2)式を(3)式のように書き替えることができ
る。 〔OH-〕=〔NH3〕*Kb ……(3) この(3)式は、アンモニアガス濃度と水酸化物イオン
濃度とが比例関係にあることを示しているので、上記測
定器50では、pHガラス電極55にて水酸化物イオン
濃度を測定することによって間接的にアンモニウムイオ
ン濃度を測定できるものである。
【0013】そして、以上のように構成されたアンモニ
ア濃度測定装置では、アルカリ化手段3にて、試料水供
給路1を通じて供給された試料水をアルカリ性にして該
試料水中のアンモニウムイオン(NH4 +)からアンモニ
アガス(NH3 )を生じさせ、その後、測定器50のア
ンモニアセンサ52にて、アルカリ化手段3にて生じた
アンモニアガス(NH3 )を取り込んで、該アンモニア
ガス(NH3 )をアンモニウムイオン(NH4 +)と水酸
基(OH- )とに解離し、この水酸基(OH-)の濃度
に基づき、該試料水に含有されるアンモニウムイオン
(NH4 +)の濃度を検出するようにしたので、これら試
料水供給路1、送液ポンプ2、アルカリ化手段3、測定
器50によって、試料水中のアンモニウムイオン(NH
4 +)の濃度を連続的に測定することができ、従来と比較
して測定効率を大幅に向上させることが可能となる。ま
た、本実施例のアンモニア濃度測定装置では、アルカリ
化手段3がpH10以上となるように試料水を調製する
ことによって、試料水中のほとんど全てのアンモニウム
イオン(NH4 +)をアンモニアガス(NH3 )とするこ
とができ、これによって、測定器50のアンモニアセン
サ52にて試料水中のアンモニアガス(NH3 )を取り
込むことで、該試料水に含まれていたアンモニウムイオ
ン(NH4 +)を正確に測定することが可能となる。
【0014】なお、上記実施例では、測定器50の測定
容器51内に単に試料水を貯留するようにしたが、これ
に限定されず、図3に示すように測定容器51内に、回
転子58を入れ、この回転子58をマグネットスターラ
59で回転させることによって、測定容器51内に貯留
されている試料水を撹拌させるようにしても良い。ま
た、上記実施例では、図3に示すように試料水供給路1
の途中に三方切換弁60を介して基準水を供給する基準
水供給路61を接続しても良い。この基準水供給路61
は、例えば、純水等の基準水が供給されるものであっ
て、該基準水によって、測定器50内のアンモニアセン
サ52のゼロ点を調整すると良い。
【0015】次に、本発明の第2実施例を図4〜図11
を参照して説明する。第2実施例が第1実施例と異なる
点は試料水のpHを調整するアルカリ化手段65及び1
0〜12にあり、具体的には、これらアルカリ化手段6
5及びアルカリ化手段10〜12にイオン交換膜が設け
られている点にある。以下、これらアルカリ化手段65
及びアルカリ化手段10〜12について順次説明する。
【0016】(一)アルカリ化手段65について、 図4に示されるように、アルカリ化手段65は、炭酸ナ
トリウム、水酸化ナトリウム水溶液等のアルカリ液が貯
留されるアルカリ液貯留部66と、該アルカリ液貯留部
66のアルカリ液内に配置された中空状のイオン交換チ
ューブ67と、アルカリ液貯留部66内の回転子68を
回転させて該アルカリ液貯留部66内のアルカリ液を撹
拌させるマグネットスターラ69によって構成されてい
るものである。前記イオン交換チューブ67は、試料水
供給路1の途中に設けられているものであって、試料水
供給路1から試料水が供給された場合に、このイオン交
換チューブ67を介してアルカリ液中の水酸化物イオン
が試料水側に移動し、これによって試料水のpHを上昇
させて、試料水中のアンモニウムイオン(NH4 +)をア
ンモニアガス(NH3 )にすることができる。すなわ
ち、このアルカリ化手段65では、アルカリ液を試料水
に添加せず、イオン交換によって試料水のpH調整を間
接的に行うようにしたので、アルカリ液に含まれる不純
物を試料水に混入させること無く、試料水のpHを上昇
させることが可能となる。
【0017】(二)アルカリ化手段10について、 このアルカリ化手段10は、図5に示すように試料水供
給路1の途中に設けられたpH調整器14と、pH調整
器14にアルカリ液を供給するアルカリ液供給手段15
とから構成されたものである。pH調整器14は、容器
16と、該容器16を仕切るイオン交換膜17とを有す
るものであって、イオン交換膜17によって仕切られた
容器16の一方側には、試料水供給路1からの試料水が
供給される試料水通路16Aが設けられ、また、イオン
交換膜17によって仕切られた容器16の他方側には、
アルカリ液供給手段15からのアルカリ液が供給される
アルカリ液通路16Bが設けられている。
【0018】アルカリ液供給手段15は、炭酸ナトリウ
ム、水酸化ナトリウム水溶液等のアルカリ液が貯留され
るアルカリ液貯留部18と、アルカリ液貯留部18から
pH調整器14にアルカリ液を供給するための供給路1
9と、該供給路19の途中に設けられた送液ポンプ20
とから構成されたものであって、前述したように、アル
カリ液貯留部18内のアルカリ液は、イオン交換膜17
で仕切られた容器16のアルカリ液通路16Bに供給さ
れ、その後、排出路19’を通じてドレンに排出される
ようになっている。
【0019】そして、以上のように構成されたアルカリ
化手段10では、アルカリ液中の水酸化物イオンがイオ
ン交換膜17を経て試料水側に移動し、これによって試
料水のpHを上昇させて、該試料水中のアンモニウムイ
オン(NH4 +)をアンモニアガス(NH3 )にすること
ができる。すなわち、このアルカリ化手段10では、ア
ルカリ液を試料水に添加せず、イオン交換によって試料
水のpH調整を間接的に行うようにしたので、アルカリ
化手段65と同様、アルカリ液に含まれる不純物を試料
水に混入させること無く、試料水のpHを上昇させるこ
とが可能となる。
【0020】なお、上記アルカリ化手段10は図5に示
す構成に限定されず、図6で示すように電極70(陰極
70A、陽極70B)を設けても良い。すなわち、イオ
ン交換膜17によって仕切られた容器16の試料水通路
16A側に陰極70Aを配置し、イオン交換膜17で仕
切られた容器16のアルカリ液通路16B側に陽極70
Bを配置しても良い。そして、このような構成によっ
て、陰極70Aにて水素イオンが電子を受け取ることに
より該水素イオンから水素が生じ、また、陽極70Bに
て、水酸化物イオンから電子が奪われることにより、該
水酸化物イオンから酸素が生じ、これによって陰極70
Aでは「2H2O+2e- →H2+2OH- 」という反応
によって、水酸化物イオンが相対的に多くなってpHが
高くなり、一方、陽極70Bでは「2H2O−2e-→O
2+H2+2H+ 」という反応によって、水素イオン濃度
が相対的に高くなってpHが低くなる。すなわち、図6
のように構成されたアルカリ化手段10では、電極70
(陰極70A、陽極70B)による電気分解によって試
料水のアルカリ化を効率良く行うことが可能となる。
【0021】また、図5のアルカリ化手段10では、ア
ルカリ液供給手段15の供給路19をpH調整器14の
アルカリ液通路16B上流側に設け、かつ排出路19’
をpH調整器14のアルカリ液通路16B下流側に設け
るようにしたが、これに限定されず、図6に示すように
これら供給路19、排出路19’の位置を逆にしても良
い。
【0022】(三)アルカリ化手段11について、 このアルカリ化手段11は、図7に示すように、容器2
1を仕切るイオン交換膜22を有するpH調整器23
と、イオン交換膜22によって仕切られた容器21の一
方側の水溶液通路21Aに塩類を供給する塩類供給手段
24と、イオン交換膜22によって仕切られた容器21
の他方側のアルカリ液通路21Bにアルカリ液を供給す
るアルカリ液供給手段25とを具備するものである。な
お、塩類供給手段24は、塩化ナトリウム等の無機塩類
の水溶液が貯留された貯留部26と、貯留部26から容
器21の水溶液通路21Aを経て試料水供給路1に至る
供給路27と、該供給路27の途中に設けられた送液ポ
ンプ28とから構成されたものであり、また、アルカリ
液供給手段25は、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム
水溶液等のアルカリ液が貯留されるが貯留された貯留部
29と、貯留部29から容器21のアルカリ液通路21
Bを経てドレン(図示略)に至る供給路30と、該供給
路30の途中に設けられた送液ポンプ31とから構成さ
れたたものである。そして、以上のように構成されたア
ルカリ化手段11では、アルカリ液通路21Bの水酸化
物イオンが、イオン交換膜22を経て水溶液通路21A
に移動し、これによって無機塩類の水溶液のpHが上昇
される。そして、この後、pHが上昇した無機塩類の水
溶液は試料水供給路1内の試料水に添加され、これによ
って試料水のpHを上昇させることができる。
【0023】(四)アルカリ化手段12について、 このアルカリ化手段12は、図8に示すように、容器3
2を仕切る隔膜33を有するpH調整器34と、隔膜3
3によって仕切られた容器32の一方側32Aに塩類を
供給する塩類供給手段35と、隔膜33によって仕切ら
れた容器32の他方側32Bに接続されたドレン流路3
6と、pH調整器34内に配置されて直流電圧が印加さ
れる電極37(37A,37B)とを具備するものであ
る。前記塩類供給手段35は、塩化ナトリウム(Nac
l)等の無機塩類の水溶液が貯留された貯留部38と、
貯留部38からpH調整器34の容器32を経て試料水
供給路1に至る供給路39と、該供給路39の途中に設
けられた送液ポンプ40とから構成されたものであり、
また、前記電極37は、塩類供給手段35が接続された
容器32の一方側32Aに陰極37Aが、ドレン流路3
6が接続された容器32の他方側32Bに陽極37B
が、それぞれ配置されている。
【0024】そして、以上のように構成されたアルカリ
化手段12では、陰極37Aで生じる「2H2O+2e-
→H2+2OH- 」の反応によってpHを上昇させ、か
つ陽極37Bで生じる「2H2O−2e-→O2+H2+2
+ 」の反応によってpHを低下させることができる。
すなわち、このアルカリ化手段12では、pHが上昇し
てアルカリとなった無機塩類の水溶液を、試料水供給路
1内の試料水に添加することができ、これによって試料
水のpHを上昇させることができ、該試料水中のアンモ
ニウムイオン(NH4 +)をアンモニアガス(NH3 )に
することができる。
【0025】なお、アルカリ化手段12では、pH調整
器34の容器32を隔膜33によって2つに仕切り、隔
膜33によって仕切った容器32の一方側に陰極37A
を、他方側に陽極37Bをそれぞれ配置するようにした
が、これに限定されず、図9に示すように、pH調整器
34の容器32を隔膜33によって3つに仕切り、隔膜
33によって仕切った容器32の中央部に、無機塩類の
水溶液を供給する供給路39を、両側にドレン流路36
をそれぞれ接続し、更に、これら隔膜33によって仕切
った容器32の中央部に陰極37Aを、両側に陽極37
Bをそれぞれ配置しても良い。また、図8及び図9にお
けるpH調整器34への無機塩類の水溶液の供給口は一
つであり、この供給口より供給された無機塩類の水溶液
は隔膜33を介して、容器32全体に充填される様構成
されているが、容器32の隔膜33で仕切った室ごとに
無機塩類の水溶液の供給口を設け、これらの供給口から
各室にそれぞれ無機塩類の水溶液を供給する様構成して
も良い。
【0026】また、図7に示すアルカリ化手段11で
は、アルカリとなった無機塩類の水溶液を、試料水供給
路1内の試料水に直接添加したが、これに限定されず、
図10に示すように、図5に示すアルカリ化手段10と
同様のpH調整器14を試料水供給路1の途中に設け、
このpH調整器14において、イオン交換膜17によっ
て仕切られたアルカリ液通路16B側に、アルカリ化手
段11で得たアルカリ液を供給しても良い。また、図8
に示すアルカリ化手段12では、アルカリとなった無機
塩類の水溶液を、試料水供給路1内の試料水に直接添加
したが、これに限定されず、図11に示すように、図5
に示すアルカリ化手段10と同様のpH調整器14を試
料水供給路1の途中に設け、このpH調整器14におい
て、イオン交換膜17によって仕切られたアルカリ液通
路16B側に、アルカリ化手段12で得たアルカリ液を
供給しても良い。
【0027】次に、本発明の第3実施例を図12、図1
3を参照して説明する。この第3実施例に示すアンモニ
ア濃度測定装置は、大気を試料として取り込み、大気中
に含まれるアンモニアガスの濃度を測定するためのもの
であって、図1を参照して説明した試料水供給路1、送
液ポンプ2、アルカリ化手段3、測定器50に加えて、
大気を試料ガスとして取り込んで捕集する大気捕集器8
0が設けられている点に特徴を有している。この大気捕
集器80は、図12に示されるように、一定量の捕集液
(純水)が貯留される貯留槽81と、貯留槽81内の捕
集液に試料気体である大気を供給する捕集管82と、捕
集液内に供給された大気を外部に排出する排出管83
と、排出管83の途中に設けられたブロア84とによっ
て構成されたものであって、このブロア84を駆動し
て、貯留槽81の上部空間を負圧にすることにより、捕
集管82を通じて捕集液内に大気が取り込まれ、これに
よって捕集液に大気中のアンモニアガスが溶解されるよ
うになっている。
【0028】また、捕集液に溶解されたアンモニアガス
はアンモニウムイオンとなり、更にこのアンモニウムイ
オンを含む捕集液は、送液ポンプ2が駆動されることに
よって、試料水として試料水供給路1に案内され、その
後、アルカリ化手段3によって試料水がアルカリ化され
た後、測定器50によって試料水中のアンモニウムイオ
ンの濃度が検出され、この検出結果に基づき、大気中に
含有されていたアンモニアガスの濃度を演算することが
可能となる。すなわち、本実施例のアンモニア濃度測定
装置では、大気中に含有されていたアンモニアガスを捕
集液に捕集することにより該アンモニアガスの濃度を測
定するようにしたので、捕集時間を適宜設定することに
より、大気中の微量なアンモニアガスも検出可能とな
り、また、アンモニアガスが捕集された捕集液は、試料
水供給路1に案内された後は外気に触れることは無いの
で、該捕集液中に外気中の不純物が混入する恐れも無
く、この点において正確なアンモニア濃度測定を行うこ
とが可能となる。
【0029】なお、本実施例に示されるアンモニア濃度
測定装置は、図12に示す構成に限定されず、図13に
示すように試料水供給路1の途中に、ドレンに通じる排
出管85が接続された三方切換弁86を設け、この三方
切換弁86の切換によって貯留槽81内の捕集液をドレ
ンに排出するようにしても良い。また、これに加えて、
貯留槽81の上部位置に新たな捕集液を供給する捕集液
供給管87を設け、この捕集液供給管87の途中に設け
られた開閉弁88の開閉操作により、貯留槽81内に新
たな捕集液を供給するようにしても良い。また、このよ
うな貯留槽81における捕集液の排出、供給は、複数回
行うことによって該貯留槽81を洗浄することも可能と
なる。
【0030】なお、上記実施例において、試料水供給路
1、送液ポンプ2によって特許請求の範囲の「試料水供
給手段」が構成され、また、図3の三方切換弁60によ
って特許請求の範囲の「流路切換手段」が構成される。
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明したように第1の発明で
は、アルカリ化手段にて、試料水供給手段により供給さ
れた試料水をアルカリ性にして該試料水中のアンモニウ
ムイオンからアンモニアガスを生じさせ、その後、測定
器のアンモニアセンサにて、アルカリ化手段にて生じた
アンモニアガスを取り込んで、該アンモニアガスをアン
モニウムイオンと水酸基とに解離し、この水酸基の濃度
に基づき、該試料水に含有されるアンモニウムイオンの
濃度を検出するようにしたので、これら試料水供給手
段、アルカリ化手段、測定器によって、試料水中のアン
モニウムイオンの濃度を連続的に測定することができ、
従来と比較して測定効率を大幅に向上させることが可能
となる。
【0032】第2の発明では、アルカリ化手段がpH1
0以上となるように試料水を調製することによって、試
料水中のほとんど全てのアンモニウムイオンをアンモニ
アガスとすることができ、これによって測定器のアンモ
ニアセンサにて試料水中のアンモニウムイオンを正確に
測定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す概略構成図。
【図2】測定器50に設けられるアンモニアセンサ52
の具体的構成を示す図。
【図3】第1実施例の変形例を示す概略構成図。
【図4】アルカリ化手段65に特徴を有する本発明の第
2実施例に係わる概略構成図。
【図5】アルカリ化手段10に特徴を有する本発明の第
2実施例に係わる概略構成図。
【図6】図5のアルカリ化手段10の変形例を示す図。
【図7】アルカリ化手段11に特徴を有する本発明の第
2実施例に係わる概略構成図。
【図8】アルカリ化手段12に特徴を有する本発明の第
2実施例に係わる概略構成図。
【図9】図8のpH調整器34の他の例を示す図。
【図10】図7に示すアルカリ化手段11の他の態様を
示す図。
【図11】図8に示すアルカリ化手段12の他の態様を
示す図。
【図12】本発明の第3実施例を示す概略構成図。
【図13】図12の変形例を示す図。
【符号の説明】
1 試料水供給路(試料水供給手段) 2 送液ポンプ(試料水供給手段) 3 アルカリ化手段 10 アルカリ化手段 11 アルカリ化手段 12 アルカリ化手段 50 測定器 52 アンモニアセンサ 60 三方切換弁(流路切換手段) 65 アルカリ化手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料水を供給するための試料水供給手段
    と、 該試料水供給手段により供給された試料水をアルカリ性
    にして該試料水中のアンモニウムイオンからアンモニア
    ガスを生じさせるアルカリ化手段と、 該アルカリ化手段にて生じたアンモニアガスを取り込ん
    で、該アンモニアガスをアンモニウムイオンと水酸基と
    に解離し、この水酸基の濃度に基づき、該試料水に含有
    されるアンモニウムイオンの濃度を検出するアンモニア
    センサを有する測定器と、を具備することを特徴とする
    アンモニア濃度測定装置。
  2. 【請求項2】 前記アルカリ化手段はpH10以上とな
    るように試料水を調製することを特徴とする請求項1記
    載のアンモニア濃度測定装置。
JP229895A 1995-01-10 1995-01-10 アンモニア濃度測定装置 Withdrawn JPH08189925A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015029981A (ja) * 2013-08-07 2015-02-16 新日鐵住金株式会社 アンモニア性窒素含有廃水の亜硝酸型硝化方法
CN111366621A (zh) * 2020-04-13 2020-07-03 北京天宇沃特仪表科技有限公司 一种一体式采样校准恒压碱化测量装置
JP2021071385A (ja) * 2019-10-31 2021-05-06 ニシム電子工業株式会社 測定システム

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